最強都市山口市53 (219レス)
最強都市山口市53 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/geo/1739447745/
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198: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2025/07/09(水) 15:03:45.00 ID:JuM7vXWL 人口は旧山口、地価は新山口 ―ねじれ続ける山口市“二都構造”の実相― 山口市は、他都市にはあまり見られない都市構造のねじれを抱えている。 市の政治的・人口的中枢である旧山口(山口盆地)と、交通・経済の表玄関として地価を伸ばす新山口(旧小郡)。このふたつの地域は、いまや明確な機能分裂構造を形成しており、都市としてのバランスを崩しつつある。 まず、人口面では旧山口が圧倒している。山口市全体の人口約19万人のうち、およそ12万人が旧山口地域に集中しており、人口シェアは6割超。また、県庁・市役所・裁判所・県警本部といった中枢行政機関もすべて旧山口に配置されていることから、「名誉首都」どころか、今なお実質的な山口市の中心であることは疑いようがない。 しかしその一方で、地価という経済的指標では新山口が圧倒している。2024年の路線価を見ると、旧市街中心・米屋町が73千円/?。対して、新山口駅南口は145千円/?、北口でも**110千円/?**であり、米屋町の2倍近い水準となっている。 新山口には大型商業施設や繁華街は乏しく、人口規模も小さい。南部地区を含めても6万人弱、人口集中地区(DID)は1.5万人程度にとどまる。**一見すると「人口が少ないのに、なぜこんなに地価が高いのか」**という疑問が浮かぶだろう。 その答えの一つが、支店経済都市としての顔である。 新山口には、県内外の企業支店・事業所・営業所が集まり、山口県のビジネス拠点として機能している。さらに、新幹線駅・山陽本線・中国道・空港連絡バスといった交通インフラの要衝に位置しており、アクセス性が非常に高い。これにより、周辺市町からの昼間流入人口が多く、昼夜間人口比率も高いという特徴を持つ。 つまり、新山口は「そこに住む場所」であると同時に、「そこに通う場所」でもある。働く人と移動する人の集積点としての価値が、地価に反映されているのだ。 一方、旧山口はどうか。人口も行政も集中しているが、商店街の衰退は深刻であり、観光資源も日常的な経済循環には結びついていない。「人はいるが金が回らない」、いわば**“経済不感症”の都市空間**となりつつある。 この構図を要約すれば、「旧山口=居住と政治の都」「新山口=交通と経済の都」という二都構造である。そして問題は、この二都が互いに補完し合わず、分断されたまま存在しているという点にある。 このままでは、都市計画も、投資も、公共サービスも、分断的で効率の悪いものにならざるを得ない。 山口市は、どちらか一方を優先するのではなく、このねじれを前提とした再設計を迫られている。 それは「首都をどこにするか」という単純な議論ではなく、どちらの都市機能も生かしながら、相互に接続し、再配置していく構想力が求められているのだ。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/geo/1739447745/198
199: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2025/07/09(水) 15:25:19.36 ID:JuM7vXWL 私は、市役所は本来、新山口に移転すべきだったと考える。 市民生活の利便性、交通アクセス、将来の圏域再編、そして経済循環の観点から、本気で都市機能を近代化する意思があるなら、それが唯一の選択肢だったはずだ。 しかし現実には、既存の秩序と“伝統的中心地”への執着が勝り、山口市は構造的な「ねじれ」を抱えたまま、20年を空費してしまった。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/geo/1739447745/199
200: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2025/07/09(水) 17:01:09.27 ID:JuM7vXWL 「市役所を新山口に置くべきだった」との声は、決して的外れではない。 むしろ都市構造の合理化という観点からは、極めて妥当な選択だったはずだ。 だが現実には、旧山口に新庁舎が建設され、すでに莫大なコストと意思決定が積み重なっている。 いまさらこれを動かすことは、政治的にも財政的にも現実的ではない。 こうして、山口市は構造的ねじれを前提とした都市運営を強いられる未来に入った。 これから求められるのは、「どちらかに寄せる」という選択ではなく、 “ねじれた構造をどう活かすか”という逆説的な都市戦略である。 たとえば、新山口には交通と経済を集中させ、旧山口には行政と文化・医療・教育を担わせる。 その上で、両者を結ぶ公共交通・情報インフラ・行政手続きの一本化を進めていくことで、二都構造を「不便」ではなく「多様性」として活かすことも可能かもしれない。 しかしそのためには、山口市がまず、自らの都市構造の“ねじれ”を直視し、 過去の延長ではない「これからの都市のかたち」を描く意思を持たなければならない。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/geo/1739447745/200
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