[過去ログ] 「二次元存在(ゲーム・アニメ)猟奇創作スレ」 (934レス)
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175: 暇人 ◆R5GSeiYY 02/05/26 00:47 ID:BIrGVF1y(3/8) AAS
<花火の物語>
狭い貨車に大勢の人間が詰め込めていた。
ひといきれや、熱気、汗や呼吸の臭いが充満し、息をする事すらままならない。
その中で、彼女…北大路花火は、少しでも新鮮な空気を求め、静かに喘いでい
た。
192×年…仏蘭西による、独逸ルール工業地帯への侵攻から第二次大戦が勃発。
仏蘭西軍は短期間で独逸ワイマール共和国を支配下に置く。
そこに傀儡政権を築き、英国との泥沼の戦争を続けていた。
フランスのファシストは、白人至上主義の立場から、民族浄化に邁進し国内国外
を問わず、非欧州人への弾圧を強めていた。
「さっさと降りろ!」
貧相な仏蘭西兵が、銃を振り回して、貨車から降りるように促している。
皆、絶望を深く刻んだ表情をし、彼等を区分ける為の軍医の元へと列を作って行
った。
その時。
「いやぁぁぁぁッ!!」と叫びながら、まだ年端も行かないユダヤ人と思しき少
女が列から逃げ去る。
ばぁーん。
花火は目を瞑りながら耳を塞ぎ、この現実から逃れようと努力する。
しかし、彼女のか細い心は砕ける寸前であった。
花火は軍医の前で、薄い胸を自らはだけさせる。
欧州人と比べ、幼い感じのする胸を、軍医はいやらしい手つきで触診し、ゆっく
りと彼女を値踏みする。
「…君、年齢は?」
「…今年で、22歳になります」
「ほぅ。てっきり、15歳ほどかと思ったよ」
花火は意を決して、口を開く。
「お願いします…。助けて下さい…! 私は間違えて此処に連れて来られたので
す」
軍医を五月蝿そうに手で、彼女の言葉を遮る。
彼女は構わず「私は祖母が仏蘭西人です! それに…」
「それに…何だね? まあ、話は後でゆっくりと聞いてあげよう。特別にね」
その時下士官らしき男が、軍医に対し激しい口調で抗議する。
「馬鹿な…!? 軍医殿…貴方はこの薄汚い劣等民族の話に耳を傾けるのですか!
どうせ、嘘に決まっていますっ!」
「君はまだ此処に来て間もない。此処には此処のやり方がある。医者としての立場
から、この女を調べる。これで良かろう…?」
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