私の想う国-Mi pais imaginario- (11レス)
1-

1: 2024/11/23(土)12:26 ID:u95LOPDL(1) AAS
2024年12月20日公開

外部リンク:www.uplink.co.jp
2: 2024/11/25(月)03:50 ID:NU2WIuy9(1/2) AAS
私の想う国
Mi pais imaginario
2022/チリ・フランス合作
配給:アップリンク
3: 2024/11/25(月)03:51 ID:NU2WIuy9(2/2) AAS
「チリの闘い」などで知られるドキュメンタリー映画の巨匠パトリシオ・グスマンが、リーダーもイデオロギーも不在のチリの新しい社会運動をとらえたドキュメンタリー。

2019年10月、チリの首都サンティアゴで、地下鉄料金の値上げ反対に端を発する新たな民主化運動が動きだした。リーダーもイデオロギーも存在しないその社会運動は爆発的なうねりとなり、若者や女性を中心とする約150万もの人々が、より尊厳のある生活を求めてデモに参加した。この社会運動はチリの保守的・家父長的な社会構造を大きく揺るがし、やがて2021年に36歳という世界で最も若いガブリエル・ボリッチ大統領誕生に結実する。

ピノチェト政権下にキューバに亡命し、現在はパリで暮らすグスマン監督が、目出し帽に鮮やかな花をつけてデモに参加する母親や、家父長制に異を唱える4人の女性詩人、先住民族マプチェの女性として初めて重要な政治的地位についたエリサ・ロンコンら多くの女性たちへのインタビューを交えながら、劇的に変わりゆく母国チリの姿をダイナミックかつ詩的な映像美で描きだす。
4: 2024/12/18(水)10:49 ID:DC6ePbnO(1/3) AAS
ウクライナやイスラエルのことは少しは知っていても、南米チリに関心を向けたことはなかったなあ。
2019年にチリで大規模な暴動が起こったきっかけが、地下鉄の運賃が30ペソ値上げされたこと、というのにびっくりした。だって30ペソって5円以下だよ。それだけ国民が貧窮していたってことだろうけど、その怒りが爆発する理由は何でもよかったのかもしれない。
中国共産党が恐れているのは、こういうことだろうな。
なーに、コンクリを砕いてるんだろうと思った
ら、投石のための石か!催涙ガスや放水車でくる管官隊に対して、デモ隊は石を投げて対抗する。
「食べられない人がいるから」
「暴動」「略奪」「闘争」
省4
5: 2024/12/18(水)10:49 ID:DC6ePbnO(2/3) AAS
チリは1990年にピノチェトによる独裁政権から民主主義に移行したのだが、それ以降もピノチェト時代の憲法に基づいた政治が続き、貧困が蔓延っていた。
びっくりしたのが、貧困家庭の6割が母子家庭。
その73%が婚外子だというのだ!
女性たちは訴える。
「政治家は用できない?」「私腹を肥やしているか
ら」
「お前らは選挙運動に私たちを利用し私腹を肥やす。何が必要か知りもしないで。なぜなら普段は近づかないからだ。選挙がある時だけここに来る。住民ではなく自分たちの利益のために」
省5
6: 2024/12/18(水)10:50 ID:DC6ePbnO(3/3) AAS
その要求は、
「性差別のない教育の無償化」
「家父長制による暴力の撤廃」
そして「憲法改正」!
日本のように権力者側が自分たちの都合のいいように変えようと言うのではない。民衆の中から「憲法改正」の声が上がるのだ。圧政に苦しんだ民衆から湧き上がる声。なんと健全な民主主義だろう。
与えられた民主主義の中で漫然と生きてきた日本人は、すぐに何でも諦めてしまったり、無関心を装うが、このまま経済の停滞と貧困化が進めば、日本だってどうなるかわからない。
チリは「最も保守的な中央集権国家」であったが、この運動を経て、憲法改正への制憲議会が開かれ、議長にはチリで初めて先住民族マプチェの女性が就任した。
省3
7: 2024/12/20(金)11:09 ID:AzFin/e4(1) AAS
圧倒的な熱量で描かれた「チリの闘い」から40年以上が経ち、パトリシオ・グスマン監督が再び現代のチリの闘いにカメラを向けた!
独裁者が倒れた後も、様々な問題があるようです。
闘いの様相は昔と大きく違うけれど、その熱量は同じ。まるで、チリの人々のDNAに刻み込まれているようです。
子供達の抗議から始まり、それが沈黙の民衆の心に火をつけ、家父長制に抑圧されてきた女性達が大きな波を作り、憲法改正の草案作成にまで結びつける。凄いです。今の日本を顧みると、羨ましいというか何というか^^;
インタビューを受ける人々がほとんど女性というのが今をあらわしてます。政治のエリート化が進み、権利の集中とその他の排除が問題だと言ってます。
黒装束のたくさんの女性たちが抗議の歌を熱唱する姿には圧倒されます。そして、120万人の国民が集まった集会には度肝を抜かれました。
まさに、今観る映画と思います。
8: 2024/12/20(金)19:39 ID:1PJB74PX(1) AAS
名作"チリの闘い”から半世、コロナ禍下も進行する女性中心、リーダー不在の社会運動が、巨匠パトリシオ・グスマンの魂を揺り動かす。
2021年に36歳大統領を生んだ社会旋風へ、事者目線で肉迫。対象との距離感など諸々原点回帰
の感。
9: 2024/12/21(土)15:16 ID:4zrAt+Rx(1/2) AAS
夢のアンデス日本公開時にすでに大統領選の兆しがあり、グスマン監督のメッセージが追加された形で上映されたのを覚えている。
ずっとたのしみにしていたので公開日に観た。火の上がるところに前もっている、というクリスマルケルの教えに沿うことが出来なかったことを酷<後悔するわけでもなく、自分のいなかったチリで起きた若者たちの動乱を素直にキャッチアップしながら未来に希望を託すピノチェトクーデターサバイバーのグスマン。多分記憶が正しければヨーロッパ在住でチリと距離を取っていて、映画を撮る時だけ帰ってるのだと思うんだが、今後彼はどうするんだろう。
被写体を事物にした時のポエジーは近作に比べると控えめで、しかし存在感はむしろいつもよりあるかもしれない。ちなみにいつもの激烈な編集みたいなのもほとんどなくて、ポエジーに頼った飛躍も少ない。その意味で作家性はかなり低いと思う。
私は基本お祖父さん左翼が若者の運動に自分たちの時代をアナクロに重ねるのもきらいだし、60年代70年代カルチャーの押し付けなんかもごめんだなといつも思ってる。アジェンデに熱狂するひとたちを現在に重ねるのは、文脈的に正しいし、チリの歴史を思うならグスマンのやり方はかなり控えめな物だと思う。
目を撃たれたカメラマンの女性が言い淀んで水を飲むところが忘れられない。
自身が収容されていた国立競技場での憲法改正投票で、有権者の靴を写したところ、平凡なショットなのだけど忘れがたい。みんなちょっと靴汚い。
10: 2024/12/21(土)15:17 ID:4zrAt+Rx(2/2) AAS
ただひとつ気になるのは、インタビュイーの選択が、自分の考えを明確に話せる女性に限られていたこと(もちろんそう構成したことの功績は目覚ましい)。だから、これからまたたくさん色々チリを撮って欲しい。
11: 2024/12/22(日)17:15 ID:YvrFR0ua(1) AAS
2019年から2年にわたるチリでの民衆蜂起、そしてピノチェト軍事独裁政権時の憲法を改正する運動を描いた映画だ。
民衆蜂起といえば聞こえは良いが、我々日本人的には暴動と略奪にも見えた。
ま、それほど社会的不満、鬱憤が溜まっていたとも言えるのだが・・。
しかし難解な映画だった。

チリのこの50年にわたる政治状況を知っている者にとっては貴重で魅力的で入り込みやすい映画だろう。
しかし一般の日本人には難解なドキュメンタリー映画だと思う。
95%以上(もしかして99%)の日本人にはついて行けない映画だと思う。
省10
1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.385s*