出会い系であった女の子と付き合う話 (28レス)
上下前次1-新
1: 2022/04/29(金)15:20 AAS
初めてスレたてるので変なとこあったらすみません
とりあえずプロローグは書いたのですがそこで力尽きたのでやる気をださせてください
2: 2022/04/29(金)15:22 AAS
僕は今さっき出会った女の子の手を引いている。正直彼女の身体に興味は無い。首から上にも首から下にも興味は無い。そりゃ胸とお尻が大きくて少しは嬉しかったのも確かだけど僕の唯一の関心事は彼女の心であって、それをほんの小一時間手にすることが僕のただ一つの関心ごとで、それはまず叶うことはない。お互いの心の先にはいるのは別の人で、向ける心も愛ではないのだから。
3: 2022/04/29(金)15:23 AAS
母が引いてくれるはずだった手で僕は名前も知らない女の子の手を引き続ける。
ウロを叩けば音が響く。からっ風が枯葉を転がす。根を下ろし地に足をつける幸せは幼少期に逃してしまったのだと思う。
母が僕を産んだのは大学一年生の秋。高校の卒業式の時にはお腹に僕が居たらしい。別に親とも思えないし感謝以上に拒絶心の方が強いから、「若いのに育ててくれてお母さんには感謝しなさい。」とか「立派なお母様なのね。」とか言われると虫唾が走る。とはいえと言うべきかだからこそなのか、この感情をどちらで繋げればいいのか分からないけれど、お母さんに手を引かれる幼子を見ると胸の中の空洞に光を当てられるようで心が痛くなる。手に入らないものをこそ求めてしまうものなのだと思う。母に愛されその愛を純粋に受け取れる幸せが自分にもあったのだろうか。
4: 2022/04/29(金)15:25 AAS
なぜだか友人には恵まれた。母の代わりに面倒を見てくれた祖母のおおらかな性格に似たのだと思う。誰とでも上手くやっていけた。けれど異性の前に立った時は緊張した。愛して欲しいという気持ちばかりが先行して、だから結局愛してくれる人はいなかったし、拒絶されてばかりだった。
誰かに愛されてみたかった。ただそれだけ。ただの一度だけ。
一人目の女の子に会ったのは多分十九歳の夏。確か友達の紹介で、そいつとは関係を持ってたと聞いた。二人目は出会い系で、三人目は二人目の女の子の紹介。他にもいるけどよく覚えていない。覚えているのは女の子たちのほとんどはお酒が好きで、メイクは丁寧に見えてアイラインを書いてなかったり、髪はプリンみたいになっていたり。多分心がここにあらずで、心が体からふわりと遊びに出ていって誰か別の人の温度が求めていたのだと思う。寒かったからほんの数時間だけど肌を重ねて暖を取ったのだと思う。その間僕の心も温かい何かで満たされているように思えていた。
そして終わった後はいつも何かがすとんと抜け落ちた気がした。
5: 2022/04/29(金)15:34 AAS
右スワイプ、右スワイプ、右々々、左スワイプしてまた右スワイプ。するとハートが無くなる。深夜三時のルーチンワーク。
十八時くらいからマッチングのチェック。マッチしたら一言「マッチありがとう!良かったら通話しましょう!」と送る。大体三割くらいから返事が来て、インスタの裏垢をお互い交換して、少し話をして会う約束。会ったら飲んで「何もしないから少し休もうか。」なんて言う。夕方六時のルーチンワーク。
ピサの斜塔の階段はすり減って凹んでいると言うけれど僕のスマホの画面もすり減るのではないかと思う。斜塔は歴史の積み重ねで、フィルムは欲の積み重ね。比べものにはならないけれど。毎日の繰り返しは僕の心もすり減らしていたと思う。毎日興味もない相手と通話して、会って、飲んで、肌を重ねて。この繰り返しは僕の心から優しさのようなものを無くしてしまったように思える。もしかしたら分厚くなって何も感じなくなったのかもしれないけど。続けていれば遂には分厚くなった何かが僕の心の穴を埋めてくれたのかもしれない。けど、多分前者だ。
6: 2022/04/29(金)15:34 AAS
とにかく心の空洞を埋める度に、無理矢理組み合わせた本当ははまらないはずのブロックの穴の側が甘くなっていく様にして徐々に穴は広がった。そういえばフィルムのすり減りで出たカスや心のすり減った後のカスは一体何処に行くのだろうか。少なくとも拾い集めて元に戻すことはまあ無理なのだろうなとは思う。
僕の心は大概すり減って愛を求める気持ちは更に強くなっていたと思う。口先ばかりが上手くなっていて、蛇口を捻れば水が出るように「可愛いね」なんて言葉も簡単に出てきた。「『好きだよと愛してる』って言葉くらいは安売りしたくないな。」なんて思いながらもいつか平気で使うのだろうなと思っていた。だから僕らの始まりが彼女からのメッセージだった時も言っちゃ悪いけど「手間が省けたな。」程度にしか思わなかった。
確かマッチしたのは確か夜の十一時くらいだったと思う。その時は確か別の女の子と遊ぶ約束をした後でそろそろ寝るつもりでいた。だけど彼女とマッチした時「今メッセージ送っとけば返事帰ってきそうだな。」って打算と睡眠欲がせめぎ合いつつもメッセージを送ろうとした。そんなときに彼女から「マッチありがとうございます。お話しませんか。」って来たから「こちらこそありがとう、ご趣味はなんですか。」って送った。
まあその後はいつも通り、「かわいいね。」とか「すごいね。」「行ったことあるよ。」なんてあることないこと言ってインスタを聞いて電話する。スト値で言ったら三から四くらい。どうせ加工しているから実際はもうちょっと下。まあどうせその日だけなのだしまあいいかと、その日の夕方会う約束を取り付けた。
7: 2022/04/29(金)15:35 AAS
電車が遅れてしまって待ち合わせギリギリに行くと女の子が立っていた。前もって服装は聞いていたけど、肩まで伸びたきれいな黒髪とすらっとした姿勢、きりっとした口元、少し服装は芋っぽいっていうかこなれてないっていうか、可愛らしいっていうか、とにかく出会い系には珍しいタイプでその雰囲気に驚いた。ってかプロフィールよりかわいいな、この人で合ってるんだよなとか思って少したじろいだ。彼女の方も少し首を傾げながらこっちを見ていた。雪のぱらつく駅ビルの前で二人、一瞬間できる。「じゃあ行こう。」彼女を伴ってあらかじめ予約した店に向かい始めた。珍しく雪は降っておらず、夜空には星々が広がっている。だからこそ寒さは一段とこらえ二人の距離は思いのほか近かった。何というかそういうのもいいななんて思ってしまった。何を考えているんだと自分でも苦笑してしまう。
薄暗い店内は自分で狙ったものだった。闇というのは心にきつくかかった錠を緩めるっていうか人の理性を緩めてしまう。少し大っぴらになるといえばいいのか。つまりは普段言わないようなことを言わせてしまう。そんな魔力がある。その魔力とアルコールとで魔法にする。寂しさを紛らわす魔法に。
8: 2022/04/29(金)15:35 AAS
初めて彼氏ができたのは高校一年生の夏。そんなに長くは続かなかった。高校三年生の春二人目ができた。初体験もその人と。正直痛かった。その人からは受験勉強に専念したいからと振られた。今思えば元カレたちを本当に好きだったのかは分からない。もしかすると一三時過ぎの暑さと蝉の鳴き声、夕方の蒸し暑さを残した風とひぐらしの鳴き声、日中の暑さを残しつつも秋の虫が鳴く夏の夜の雰囲気にただ浮かされていただけなのかもしれないし、冬の芯から凍えるような寒さと頭上を埋め尽くす陰鬱な雲とから解放され自由になった心が春に飛び交う小鳥の羽が春の日差しの下ふわふわと舞い蜘蛛の巣に引っかかってしまった結果として付き合っただけだったのかもしれない。思い返してみればどちらも求められ、何となく付き合ったのだから多分好きではなかった。
9: 2022/04/29(金)15:36 AAS
誰かを本当に愛したことは当然あった。彼に頭を撫でてもらいたかった。彼の腕に抱きしめられたかった。腕の中で眠りたかった。けれど向けた物に見合う見返りを受け取ることは遂になかった。誰かに恋をしたとしてその相手からも愛してもらえることはあるのか。私を愛してくれる相手が現れたとして私はその相手を愛すことは出来るのか。なんだっていい。愛したい。愛されたい。大事にしたい。大事にされたい。
でも無理なのだと思う。
その気づきは残酷でとても耐えうるものではない。せめて一晩でもいいから愛されてみたいと思った。その相手を愛することでその一晩限りは幸せの絶頂に包まれうるのではないかと思った。愛し愛された一晩一晩の積み重ねが徐々に皮を厚くし心を強くしてくれるのではないか。そしてだから出会い系を始めた。そして今日初めて会うことになっている。昨日の深夜マッチし、今日の明朝には約束し、気づけば夕方会うことになった。
多分相手は遊び慣れていて私は一晩遊ばれるだけ。でもいい。その相手を愛し私も愛されたつもりになれば私は満足なのだから
10: 2022/04/29(金)15:36 AAS
正直で純粋でこんなことしていいのかなって感じてしまうような子だった。多分、いや絶対遊び慣れなんてしてない。理由が何なのかは知らないけど一瞬の気の迷いでこんなこと恋愛ごっこに片足を踏み入れてしまったんだと思う。
ゴミ一つない道にポイ捨てするのは誰だって抵抗はあるはずだ。僕がしていたことは小汚い路地裏の道で噛んでいたガムを吐き捨てるようなものであって花畑の中の一番美しい花を摘むようなものじゃない。そんなきれいなものを傷つけることは僕にはできないしその資格もない。だけれど、それが嘘から始まるのだとしても、それを真実として進めることができるなら、それが花壇を土足で踏み荒らす行為だとしても最後にはちゃんときれいな植え込みにするなら土足で踏み荒らしてもいいじゃないか。
いつも通り、でもいつも以上に優しく僕は初めて花を摘み取った。
11: 2022/04/29(金)15:37 AAS
翌朝の別れ際「付き合ってくれないか。」と彼女に言った。了承してくれるという確信があった。ここら辺の話はすごく抽象的で物事が事前にそう決まっていたかのように進めてしまって申し訳ないけどそうとしか言えなかった。彼女は了承してくれた。
「好きだよ。」という言葉すら蛇口から当然のように流れてきた。救いようがないものだ。けどとにかくここら辺が僕にとっては潮時で限界で足の洗い時だったんだと思う。なんにせよ僕は僕を愛してくれる相手を手に入れた。うまくははまらないブロック同士でもはまったままそのままにしておけば接ぎ木のように上手くいくんじゃないか。そう思っていた。
身体を重ねるごとに僕らはお互いを愛していったと思う。会えない日の長電話とか、会った日のデートとか、そんなのを繰り返して最後には抱きしめあって眠った。その度に胸の空白が色鮮やかに彩られた。それは雨上がりに雲が消え去ってそこに虹がかかるように、胸の隙間を埋めていた暗闇を払い去り、そこに残った青空に虹をかけていった。満たされていた。
12: 2022/04/29(金)16:52 AAS
良かった。
ありがとう。
13: 2022/05/08(日)11:34 AAS
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14: 2022/05/21(土)22:41 AAS
0109 ミラ ◆yc99/W2drU 2022/05/17 23:45:18
ミラのテーマ
俺の名はミラ 人呼んで 文豪ミラとは俺のこと
書いた作品みな傑作 天才過ぎると人は言う
それに引き換えお前らは 駄作書いては笑われる
ああ可哀想 ああ惨め 努力したとて無駄なこと
天才ミラには敵わない 天才ミラは今日も行く
15: 2022/06/14(火)21:29 AAS
良かったよ
16: 2023/09/19(火)14:17 AAS
それって何を意味してるの?
17: 2023/09/20(水)18:25 AAS
オマエさぁ, どうやってsageでアゲげてんの?
18: 2023/09/24(日)20:06 AAS
「付き合う」という概念はメディアによる刷り込みなのよ結局
19: 2023/10/01(日)02:37 AAS
女なんて全員ブス
勘違いさせてはいけない
20: 2023/10/10(火)01:54 AAS
何のロマンもない出会いだな
21: 2024/07/09(火)17:59 AAS
もうヤダ😕 関係ない
被っても太らなくて実在の店なんかで逃げ切れないんじゃないのか
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22: 2024/07/09(火)18:28 AAS
ガンプラがある
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23: 2024/07/21(日)19:32 AAS
彼女の温もりが掌に伝わる。生きた人間と繋がっているという実感が、どこか不自然で、虚しい。彼女の瞳は、まるで宇宙の果てのような深淵を湛えている。しかし、その奥底には、決して届かない私の存在が映し出されているのだろうか。彼女の心は、すでに別の星へと旅立っている。私は、ただその残照を掴もうとしているに過ぎない。この手の温もりすら、いつか冷めてしまうだろう。
24: 2024/07/21(日)19:34 AAS
冬の澄み切った空気は、少年の凍てつく心を映す鏡のようだった。彼は、名前も知らない少女の手を握りしめていた。それは、温もりのない、ただ硬い掌。まるで、冬の枯れ木に触れているような感覚だ。
少年の足下では、枯葉が冬の風にあおられ、くるくると回転していた。かつて、この葉も緑葉を茂らせ、木々を彩っていたのだろう。だが、今は生命の息吹を感じさせるものは何もない。少年の心と重なるように、冬の荒野が広がっていた。
彼は、母親に愛された記憶がない。大学生のときに産まれた彼は、母親にとって予期せぬ存在だったのだろう。卒業式の頃にはすでに、彼の小さな心臓は母親の体内で鼓動を打っていたという。母親への感謝の言葉、あるいは敬意の言葉。それらは、少年の心に全く響かないどころか、むしろ激しい拒絶反応を引き起こす。それでも、街中で母親に手を引かれた幼い子供を見かけるたびに、少年の心はざわめく。それは、決して手に入れることのできないものを切実に求める、人間の心の奥底にある深い悲しみだった。
25: 2024/07/21(日)19:35 AAS
街の灯りが滲む夜空の下、彼はスマートフォンを握りしめていた。無数の顔が現れ、消え、また現れる。右にスワイプ、左にスワイプ。機械的な動作が、彼の心を刻々とすり減らしていく。
十八時を過ぎると、彼はまるで定時制に通う学生のように、マッチングアプリを開いた。無数のプロフィール写真を眺めながら、彼は「マッチありがとう!良かったら通話しましょう!」という定型文を貼り付ける。まるで、工場のベルトコンベアから製品が次々と飛び出すように、彼の言葉は送られていく。
返事が来ると、インスタグラムのアカウントを交換し、些細な会話を交わす。そして、たいていは「少し休もうか」という言葉で、夜の営みに誘われる。彼は、まるで義務を果たすかのように、その誘いに応えた。
ピサの斜塔の階段が、人々の往来ですり減っているように、彼のスマートフォンの画面も、無数のスワイプによって少しずつ摩耗していた。歴史の重みに耐えかねて傾いた斜塔と、欲望の積み重ねによって歪んだ彼の心。彼は、そんな二つのものを重ね合わせながら、虚無感を募らせていった。
毎晩繰り返される同じような夜。無数の顔と重ねた肉体。それらは、彼の心から何かを奪っていった。それは、優しさなのか、それとも感受性なのか。あるいは、彼はただ単に、感情を麻痺させてしまったのかもしれない。
省1
26: 2024/07/28(日)18:32 AAS
出会い系であった、オス犬と雌犬。
27: 2024/08/12(月)12:06 AAS
出会い系で出会った女はすべからく相手を選ぶタイプのヤリマンだった。
ちなみに私は童貞を貫いて死んだ。
28: 08/02(土)03:37 AAS
宗教団体ワールドメイトとそのグループによる被害が深刻だとして弁護士、元会員らが「ワールドメイト被害救済ネット」を設立し二十六日、東京で総会を開きました。
ワールドメイトはオウム真理教と同時期に旗揚げ(当時はコスモメイト)した団体で主催は半田晴久(深見東州)氏。除霊や救霊の“超能力”や、それを素材にしたイベントなどで勢力を伸ばしました。
たちばな出版、うらない喫茶、予備校などの関連団体があり、会員が「六千五百万円を詐取された」と訴えた事件や多額の所得隠しで三十億円追徴課税(係争中)などの事件でも知られています。
総会で紀藤正樹事務局長(弁護士)は、同会により精神被害、家族の被害や批判者への訴訟など外部攻撃による被害があると報告。
元会員の男性らは「会員は、悪霊を除かないと救われないと言われて救霊を受け、さらに霊はとれても業は払えないと不安をかきたてられ、より高額の玉ぐし料をはらうようにさせられる」「地下鉄サリン事件直後、オウムの仕業ではないと教えられていた」などと語りました。
しんぶん赤旗 2002年8月27日号14面1155
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