[過去ログ] ウクライナ情勢502 IPなし ウク信お断り (1002レス)
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829: 10/13(月)13:53 ID:UeWK8go4(5/8) AAS
>>805
マリやニジェールの貧困を「旧宗主国フランスのせい」とする言説は一面的だ。確かにCFAフラン体制は独立後もフランス国庫に外貨を預ける仕組みを残し、金融主権を制約してきた。これは新植民地主義と呼ばれても仕方ない側面がある。

ただし、同じ条件にあった国すべてが貧困に沈んでいるわけではない。同じCFA圏でも、セネガルやコートジボワールは政治的安定を維持し、近年は年5%前後の成長を続けている。

セネガルでは政権交代が平和的に行われ、報道の自由や司法の独立も保たれており、港湾や観光、通信など多角的な産業が育っている。フランスと協調しつつも、自国主導で教育やインフラ整備を進めた結果、国民生活は着実に改善している。

一方でマリやニジェールは、独立後も汚職と軍事クーデターを繰り返し、政治的空白が開発を阻んできた。

宗主国との関係よりも、統治能力と制度設計の差が格差を生んでいる。

ワグネル(現アフリカ軍団)を受け入れた後、金鉱山やウラン利権はロシア系企業に握られ、メディア統制と治安弾圧が強まった。つまりフランスを排除しても、支配構造は形を変えて残っている。

旧宗主国を批判すること自体は理解できるが、外敵を変えるだけでは主権の回復にはならない。

真の独立は、教育、法制度、経済運営を自らの手で整備することでしか得られない。

セネガルのようにバランス外交を保ちながら国際投資を取り込み、民主主義を維持している国もある以上、貧困の原因をフランスのせいだけにするのは現実を単純化しすぎている。

結局のところ、アフリカ諸国の命運を分けているのは、宗主国との距離ではなく、国家としての「統治の質」そのものである。
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