AIリレー小説・彼女の粘膜についての異世界的な困惑 (21レス)
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1: 11/25(火)10:16 ID:0VT0GGzP0(1/2) AAS
投稿前に、最低でも直前の書き込みをAIに読ませてから300~1000文字程度の投稿をお願いします。前の話と全く繋がらない話の投稿はご遠慮下さい。
2の方はこの文をAIに読ませてからどうぞ。
題名は『彼女の粘膜についての異世界的な困惑』です。
2: 11/25(火)15:42 ID:0VT0GGzP0(2/2) AAS
「……さま。起きてください、勇者さま」
​ 湿り気を帯びた甘い声が鼓膜を震わせる。
 俺、相川透(あいかわ・とおる)が重い瞼を持ち上げると、そこには息を飲むほどの美少女がいた。透き通るような銀髪、宝石のような紫の瞳。中世ヨーロッパ風の豪奢なドレスに身を包んだ彼女は、心配そうに俺の顔を覗き込んでいる。
​「あ、あの……ここは?」
「よかった! 気が付かれたのですね」
​ 彼女は花が咲くような笑顔を見せ、感極まった様子で俺の手を強く握りしめた。
 その瞬間だった。
省13
3: 11/25(火)22:28 ID:Ghwep9pO0(1) AAS
「私はこの国の第一王女、メルテ。どうか怖がらないで」
 メルテと名乗った彼女は、困惑する俺の反応を見て、少し悲しげに眉を寄せた。その動きだけで、顔面を覆う透明な膜がニュルリと波打つのが見て取れる。
 俺は必死に平静を装いながら、握手した右手をこっそりとズボンの太腿部分で拭った。
 だが、それは致命的な失敗だった。
 強力な速乾性接着剤のように、俺の手のひらはズボンの生地にべっとりと張り付いて離れなくなってしまったのだ。
「ああっ! いけません勇者さま! 未処理の皮膚で乾燥した物質に触れるなんて!」
 メルテが悲鳴を上げる。
省10
4: 11/26(水)07:04 ID:tn9zw4I90(1/3) AAS
 逃げようと足に力を込めるが、遅かった。
 右手がズボンに接着されているためバランスが取れず、俺はそのまま背後のソファ――これまたヌメリとした革張りのような感触だ――に倒れ込んだ。
「んっ……ふ、ぁ……っ!」
 覆いかぶさってきたメルテの質量は、見た目以上に重く、そして熱かった。
 彼女の口腔から伸びた長い舌が、俺の顎から首筋にかけてを、まるで愛しい飴細工でも舐め溶かすように這い回る。
 ザラつきのない、どこまでも滑らかな舌の感触。
 最初はナメクジが這うような悪寒が走った。だが、彼女が唾液……いや、『聖粘液』を塗り広げるたびに、不思議な感覚が脳を痺れさせていく。
省14
5: 11/26(水)09:34 ID:tn9zw4I90(2/3) AAS
「ぷはっ……」
 長い、あまりにも長い口付けのような塗布作業が終わった。
 メルテがゆっくりと顔を離すと、二人の唇の間で混ざり合った唾液と粘液が、太い透明な橋となって繋がり、そしてプツンと弾けた。
 俺は荒い息を吐きながら、自分の体を見下ろした。
 シャツもズボンも、そして露出した肌も、すべてが分厚いゲル状の皮膜に覆われている。不快だと思っていたヌルヌル感は、不思議と今は落ち着いていた。むしろ、さっきまで感じていた肌のピリピリとした痛み――乾燥によるものだったのか――が消え、羊水に浸かっているような絶対的な安心感に包まれている。
「ふふ、素敵です勇者さま。全身が濡れそぼって、とても美味しそう……」
 メルテは恍惚とした表情で、俺の胸板にへばりついたシャツを指先でなぞった。ツルリと指が滑る感触が、服の上からでも伝わってくる。
省16
6: 11/26(水)16:41 ID:tn9zw4I90(3/3) AAS
 廊下に出ると、そこは異様な光景だった。
 普段は湿り気を帯びているはずの石壁が白く乾き、ひび割れている。そして、その向こうから「カサカサ、サラサラ」という、砂が擦れるような音が無数に近づいてきていた。
「来ます! 呼吸を止めてください! 奴らの粉塵を吸い込むと肺が乾きます!」
 ガインが叫び、巨大な槍を構える。
 次の瞬間、廊下の角から灰色の集団が雪崩れ込んできた。
 ミイラなどという生易しいものではない。それはひび割れた土塊(つちくれ)が人の形を成し、全身から乾いた塵を撒き散らしながら這いずってくる悪夢の具現だった。
「ミズ……ミズゥゥ……」
省20
7: 11/26(水)23:42 ID:dRH+adMk0(1) AAS
 俺の体液が猛毒だって? 信じがたいが、現実は残酷だ。この世界で、俺の汗は絶望の毒だ。渇きし者の一体が崩れ落ち、他の連中が一瞬、動きを止めた。カサカサという音が途切れ、廊下に死の静けさが訪れる。でも、それは罠のような沈黙。奴らの眼窩で赤い光が狂ったように明滅し、飢えた渇きが空気を切り裂く。

「勇者さま、来ますわ…! 逃げて、早く!」

 メルテの声が絶望的に震え、涙がこぼれる。次の瞬間、渇きし者たちの大群が地獄のような勢いで襲いかかってきた。「ミズゥゥ…ミズゥゥゥゥ!」という咆哮が壁を震わせ、灰色の地獄が俺たちを飲み込もうとする。奴らの数は果てしない。廊下の奥から、轟音のような砂嵐が吹き荒れ、壁が崩れ落ちる音が混じる。石畳がひび割れ、足元が不安定になる。

「こんな… 地獄みたいな数だなんて! 終わりだ…!」

 俺は絶望的に手を振り回す。汗が飛び散り、触れた渇きし者の体がジュワジュワと崩壊する。でも、奴らは止まらない。奴の一体がガインの槍を粉砕し、俺の足首を掴む。渇きの毒が全身を焼き尽くし、肺が干からびるような激痛が走る。汗が反応するが、遅すぎる! 背後から五体が同時に飛びかかり、俺の肩、腕、首を掴む。体が引き裂かれ、視界が暗くなる。息が… 息ができない…!
省9
8: 11/27(木)11:41 ID:Lp//5vZY0(1) AAS
「はぁ、はぁ……喉が……焼けるようだ……」
 ガインの犠牲によって確保された安全地帯――崩れた石壁の陰に滑り込んだ瞬間、俺の膝がガクンと折れた。
 視界が明滅し、指先が痺れる。当然だ。あれだけの量の汗を一気に放出したのだ。今の俺は、絞りカス同然の状態だった。
「勇者さま! いけません、顔色が土気色ですわ!」
「水……水をくれ……」
「水……? ああ、純粋な液体(リキッド)のことですね。ですが、手持ちの予備は先ほどの戦闘で瓶が割れて……」
 メルテが蒼白になり、自身の豊満な胸元を探るが、そこには何もなかった。
省23
9: 11/28(金)12:11 ID:IB7/o7Sj0(1) AAS
「くっ、頭が……熱い……」
 俺は額を押さえた。思考の裏側で、自分のものではない感情が波打っているのがわかる。
 それはメルテの感情だった。彼女の恐怖、使命感、そして俺に対する依存にも似た強烈な執着。それらがドロリとした熱量を持って流れ込んでくる。
「勇者さま、聞こえますか? 私の鼓動が」
「ああ、うるさいくらいにな。……それに、わかるぞ。この壁の向こうに、何がいるかが」
 不思議な感覚だった。視覚ではなく、空気中の湿度のわずかな変化で、敵の位置が手に取るようにわかるのだ。
 右手の通路の奥、角を曲がった先に三体。天井に張り付いているのが二体。
省16
10: 12/01(月)07:49 ID:bB/xSaes0(1/3) AAS
 迷宮の最深部、『渇きの王』が待つ玉座の間――その巨大な扉の前に、一つの影が立っていた。
 俺とメルテは同時に足を止めた。
 共鳴している感覚が、警鐘を鳴らしているのではない。「悲鳴」を上げているのだ。
「嘘……でしょう……?」
 メルテの声が震える。
 そこに立っていたのは、見覚えのある巨躯。だが、その姿はあまりにも変貌していた。
 かつて床を濡らすほど溢れ出ていた粘液は一滴もなく、誇り高き鈍色の鎧は赤錆びてボロボロに朽ちている。兜の隙間から覗く肌は、干ばつの大地のように無惨にひび割れ、動くたびにパラパラと皮膚片が砂となって落ちていた。
省19
11: 12/01(月)07:56 ID:bB/xSaes0(2/3) AAS
これまでのリレー小説『彼女の粘膜についての異世界的な困惑』(レス番1~10)のあらすじとキャラクター設定をまとめました。
【作品概要】
タイトル: 『彼女の粘膜についての異世界的な困惑』
世界観:
「大乾期」と呼ばれる災厄に見舞われた異世界。生物は乾燥すれば即死するため、常に体表から高粘度の『聖粘液(ゼリー)』を分泌して身を守っている。乾燥した存在は「悪」や「死」と見なされる。
【主要キャラクター】
相川 透(あいかわ・とおる)
省24
12: 12/01(月)08:01 ID:bB/xSaes0(3/3) AAS
「グオォォォッ!」
 ガインの乾いた拳が風を切り、俺の頬をかすめる。それだけで皮膚表面の粘膜がこそぎ落とされ、ヒリヒリとした痛みが走った。
 速い。そして硬い。
 適度な水分を吸って表面が『粘土化』したガインは、乾燥時の脆さを克服し、物理的にも強固な存在になりつつあった。
「どうすれば……生半可な攻撃では、彼を強化するだけです!」
「いや、逆だメルテ! 中途半端だから固まるんだ!」
 俺は覚悟を決めた。
省26
13: 12/02(火)08:50 ID:QfKEmFl50(1/2) AAS
 泥と化したガインの残骸に一礼し、俺たちは重厚な扉を押し開けた。
 覚悟は決まっていた。中にいる『渇きの王』を倒し、この世界に潤いを取り戻す。そのはずだった。
​「……なっ?」
​ 玉座の間に入った瞬間、俺とメルテは言葉を失った。
 そこには、誰もいなかったのだ。
 いや、正確には「かつて王だったもの」はいた。玉座の上で、完全に風化し、触れれば崩れそうなほど乾燥したミイラが、虚空を見上げて鎮座していたからだ。
 こいつは戦うまでもない。数百年前に死んでいる。
省18
14: 12/02(火)08:56 ID:QfKEmFl50(2/2) AAS
新章『地底砂漠編』
「無理だ。あんな場所、一歩踏み出した瞬間に俺の水分が全部持っていかれる」
 断崖から見下ろす白砂の海は、熱波で歪んでいた。
 湿度0%。絶対乾燥領域。
 俺の肌は既にピリピリと痛み始めている。メルテの粘液コーティングがなければ、呼吸をするだけで肺が焼けていただろう。
「……伝説は、本当だったのですね」
 メルテが呆然と呟く。
省19
15: 12/05(金)14:28 ID:EF5y9R9/0(1/2) AAS
 ドクン、ドクン……。
 俺の体液を吸った『深淵を泳ぐもの』は、乾いた海綿が水を吸うように劇的な変化を見せた。黒ずんだ表皮がみるみるうちに赤みを帯び、瑞々しい弾力を取り戻していく。
 ブシュゥゥ……。
 船の側面にあった肉の弁が、濡れた音を立てて開いた。そこから吐き出されるのは、生温かい湿気と、生き物の内臓のような匂い。
「さあ、勇者さま。中へ」
「……胃袋の中に食べられに行く気分だ」
 覚悟を決めて中に滑り込む。
省16
16: 12/05(金)14:31 ID:EF5y9R9/0(2/2) AAS
 ズズズ……ンッ!
 生体船がドックの床を蹴り、地下水路の出口――広大な『大乾海』へと飛び出した。
「う、ぐあぁぁぁぁぁっ!!」
 その瞬間、俺の喉から絶叫が迸った。
 熱い。痛い。全身の皮膚を紙やすりで削られ、そこに塩と唐辛子をすり込まれたような激痛が脳を貫いたのだ。
 実際には俺の体は羊水の中にいる。だが、船の外殻(スキン)が強烈な乾燥と熱波に晒され、その信号がダイレクトに俺の痛覚中枢を焼き切ろうとしている。
「勇者さま! 耐えてください! 今、防御膜(ヴェール)を!」
省19
17: 12/09(火)10:50 ID:deBwNyGj0(1/5) AAS
『警告。接近物アリ。直下より、急速浮上!』
 脳内で警報が鳴り響くと同時、船底から突き上げられるような衝撃が走った。
 ズドォォォン!!
 砂煙を巻き上げて飛び出したのは、全身が棘と骨で構成されたような巨大な鮫――『砂骨鮫(デザート・シャーク)』だ。
 そいつは大口を開けると、俺たち生体船の脇腹にガブりと食らいついた。
「ぎ、ぎゃあああああああっ!!」
 俺は狭い羊水の中で身をよじらせて絶叫した。
省25
18: 12/09(火)10:54 ID:deBwNyGj0(2/5) AAS
「くそっ、視界が回る……」
 俺は羊水の中でぐったりと脱力した。
 のどが渇いた、というレベルではない。体の芯から水分が抜けて、自分がカサカサの落ち葉になったような錯覚に襲われている。
 メルテが心配そうに俺の胸に耳を押し当て、鼓動を確認している。
「勇者さま、心拍が低下しています。これ以上の戦闘は不可能です」
「わかってる……。だが、塔まではまだ距離があるぞ」
 その時、船の触覚センサーが微弱な反応を捉えた。
省23
19: 12/09(火)16:18 ID:deBwNyGj0(3/5) AAS
「ぐっ……、うゥッ!」
 安堵も束の間、羊水の中に溶け出した錆びた水の不純物が、刺すような刺激となって全身を駆け巡った。
 鉄錆、油、そして長い年月が生んだ腐敗臭。それらが混じり合った液体は、乾いた体にはあまりに刺激が強すぎる。
「いけません、勇者さま……! 不純物が多すぎます。このままでは内臓が壊れてしまいます!」
 メルテが苦悶の表情で俺に抱きついた。
 ヌルリと、彼女のドレスが解けたように肌が密着する。
「私が……濾過(ろか)します」
省22
20: 12/09(火)16:21 ID:deBwNyGj0(4/5) AAS
「あ、あぁ……勇者さま……もっと……」
 メルテの甘い声を遮るように、突如としてノイズが走った。
 キィィィィィン!
 脳を直接針で刺されたような不協和音。続いて、無数の「声」が頭の中で爆発した。
『熱い! 海が沸騰しているぞ!』
『機関停止! 冷却水が蒸発しました!』
『水だ……誰か、水をくれ……!』
省25
21: 12/09(火)16:26 ID:deBwNyGj0(5/5) AAS
「いや……嫌ぁ……! 乾きたくない……!」
 幻覚から覚めたメルテの錯乱は激しかった。
 彼女は俺の腕の中でガタガタと震え、自分の身体を爪で掻きむしろうとしている。まるで、皮膚の下に乾燥した砂が入り込んだという妄想に取り憑かれたように。
「落ち着けメルテ! あれは過去の映像だ! 俺たちはまだ濡れている!」
「嘘です! 魂が、魂がカサカサ音を立てているんです! 勇者さま、お願い……消して! 私の中の『渇き』を、貴方様のモノで満たして、塗り潰してください!」
 彼女は半狂乱で俺に覆いかぶさると、唇を塞いできた。
 それは口づけというより、捕食だった。
省22
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