AIリレー小説・彼女の粘膜についての異世界的な困惑 (24レス)
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15: 12/05(金)14:28 ID:EF5y9R9/0(1/2) AAS
 ドクン、ドクン……。
 俺の体液を吸った『深淵を泳ぐもの』は、乾いた海綿が水を吸うように劇的な変化を見せた。黒ずんだ表皮がみるみるうちに赤みを帯び、瑞々しい弾力を取り戻していく。
 ブシュゥゥ……。
 船の側面にあった肉の弁が、濡れた音を立てて開いた。そこから吐き出されるのは、生温かい湿気と、生き物の内臓のような匂い。
「さあ、勇者さま。中へ」
「……胃袋の中に食べられに行く気分だ」
 覚悟を決めて中に滑り込む。
省16
16: 12/05(金)14:31 ID:EF5y9R9/0(2/2) AAS
 ズズズ……ンッ!
 生体船がドックの床を蹴り、地下水路の出口――広大な『大乾海』へと飛び出した。
「う、ぐあぁぁぁぁぁっ!!」
 その瞬間、俺の喉から絶叫が迸った。
 熱い。痛い。全身の皮膚を紙やすりで削られ、そこに塩と唐辛子をすり込まれたような激痛が脳を貫いたのだ。
 実際には俺の体は羊水の中にいる。だが、船の外殻(スキン)が強烈な乾燥と熱波に晒され、その信号がダイレクトに俺の痛覚中枢を焼き切ろうとしている。
「勇者さま! 耐えてください! 今、防御膜(ヴェール)を!」
省19
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