第2回東方最萌トーナメント 27本目 (1000レス)
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636: たった一つの大切なコト1/3 [sage] 2005/02/12(土)00:03 ID:F3XStWQs(1/4) AAS
その音色は金色の輝き。
その旋律は華麗なる舞踏。
煌びやかに踊り、色艶やかに唄い、そして総てを塗りつぶす壮美なる晴嵐。
ただひたすらに、少女は奏でる。
ただひたすらに、少女は微笑む。
それが二人の約束だから。
【メルラン・プリズムリバー支援SS】
〜たった一つの大切なコト〜
637: たった一つの大切なコト2/3 [sage] 2005/02/12(土)00:04 ID:F3XStWQs(2/4) AAS
愛する家族を奪われ、たった一人、少女は広大な館に取り残された。
ごくありきたりな、どこにでもある悲劇。
それでも、その少女にとって、それは余りに苛烈な現実だった。
少女は寝台に蹲り、膝を抱えている。
そっと目を瞑り、静寂から耳を背けて。
ふと顔を上げても、愛する姉たちの姿はない。
だから…
少女は…レイラ・プリズムリバーは、現実を捨てた。
そうして、私達は生まれた。
私達は仲の良い姉妹だった。
それは必然だったのだろうか。
いや、そうではない。
…そうではない、はずだ。
作られた私達ではあったが、四人の心は、本当の姉妹にも負けない程通い合って
いたはずなのだ。
だから、いつも一緒だったのに。
ベッドに伏せ、静かな息をしているレイラ。
如何に生気が失せ、如何に衰えようとも、レイラはレイラ。
私の、最愛の妹の一人なのだ。
騒霊である私達とは違い、時の息吹は容赦なくレイラの生命を削り取る。
姉であるリリカを追い越すのは瞬く程の。
さらに私やルナサを追い越すのも。
私も、ルナサも、リリカも、何も変わらなかった。
それなのに、レイラは笑ってくれた。
あの頃の様に。
無駄にはしゃぐ私に、ちょっぴりあきれ顔で。
いつまでも、私の妹でいてくれた。
いつの間に目を覚ましていたのだろう。
「メルラン姉さん…」
レイラは、その深い闇色の瞳で私を見上げていた。
…あの、私の愛して止まない、あの笑顔で。
それからもう、幾日もなかった。
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