[過去ログ] 【今や我は死神なり】能力者スレ【世界の破壊者なり】 (1002レス)
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1 (チベット自治区) 2014/07/05(土) 20:00:15.62 ID:W0jsYTmfo(1/2)
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。
無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。
【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【したらば板:internet_14029】
【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・この世界は「多様性のある世界」です。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
・戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
・描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
・スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。
・全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
・エロ描写について
確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
なので、全面的な禁止はしていません。
ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。
前スレ【vip2chスレ:part4vip】
wiki 【http://www53.atwiki.jp/nrks/】
2 (SSL) [sage saga] 2014/07/05(土) 20:03:33.85 ID:zNWRbhs9O携(1/3)
>>1乙
3 [sage saga] 2014/07/05(土) 20:05:59.05 ID:1INsk9Wso(1/2)
>>1乙>>1乙ゥ!
4 (SSL) [sage saga] 2014/07/05(土) 20:24:50.09 ID:gXqhxl9kO携(1)
>>1乙ェ!
5 (SSL) [saga sage] 2014/07/05(土) 20:49:56.49 ID:cFNJSPWp0(1)
>>1立て乙
6 2014/07/05(土) 22:19:51.78 ID:zdx+kelZo(1/5)
>>1乙です!
7 2014/07/05(土) 22:20:11.75 ID:XpnCIooQo(1/3)
>>1乙!
8 (中部地方) 2014/07/05(土) 22:26:32.42 ID:4f+gnoYEo(1/3)
>>1乙です〜
9 (関西地方) [sege saga] 2014/07/05(土) 22:27:05.88 ID:Q+j3VliTo(1/4)
>>1乙の嵐!
10 (東京都) [sage saga] 2014/07/05(土) 22:35:30.92 ID:3ElvPBHGo(1/2)
/*>>1乙ッ*/
>>996>>999
「――っしゃ死ねェ!!」
【銃を構えていた兵士は、そのタイミングを逃しはしない。インカムで全体の状況は認識済み】
【だからこそ突然の揺れに対しての対処も準備も可能であり、相手の隙を着くことは出来た】
【正直な所、真正面から竜巻を当てられれば彼らは容易く敗北してしまう。だからこそ、そうされない為に立ちまわる必要がある】
【迷いなく引き金を引く。放たれる鉛弾は、余りにとっさの動きの為に狙いは甘い】
【それでも、何発かは相手の身体に向かって飛翔する。狙いの甘さから命中率は高くなく、急所を狙うこともできていない】
【そして、その弾丸は少女の身体の幾つかを穿つかと思われたが――、砂の壁にそれは阻まれて】
「――なるほど。脳を潰してもダメなら、両手両足叩き落しゃ良いんスね。
んじゃあ、大丈夫っす。……大した問題じゃ、無いッスね」
【己の攻撃を受けたシーナを観察し、ダメージを受けないわけではないことを確として認識】
【コジマは口元に笑みを浮かべて、そして直後に顔を引き攣らせる。両手が素早く動き、投擲用ナイフを引き抜き】
【両手を素早く動かし、兵士二人の方に銀刃が飛翔。狼が顔を創りだしたそのコンマ数秒後に狼の頭を崩して】
【崩れた牙が兵士に食い込むものの、兵士は冷静に引き金を引くことで狼を破壊。対処をする】
【腕から血を流すものの、兵士たちは顔をしかめて文句を口にする程度で、ダメージは受けているが戦闘続行は不可能ではない】
「……んー、っと。地面とか石とか分解して操作する魔術ッスかね」
【己に飛びかかる獣の頭に対して、迷いなく蹴りを叩き込むことで頭を蹴り飛ばし】
【それにナイフを投擲して、頭にトドメ。投げたナイフはからめたワイヤーを引き戻すことで対処とする】
【そして、コジマは思考する。己の取ることの出来る手段は――、どういうことか、と】
「――よーッシ。てめーら。そこのガキ人質に取れ。善人相手にゃ一番聞くだろ。なァ?」
【コジマが命ずる。そして、兵士たち3人は、シュネイに向けて全力で駈け出した】
【一人が放つ銃撃。砂の壁が崩れていく。そして、二人の男がナイフを持って駈け出した】
【この3名は、先ほどの2名よりは練度が高く見える。その戦力を、1人に振るという選択】
【2名は一斉にシュネイに跳びかかり、そのまま少女を拘束し、人質にしようとすることだろう】
「さっきから地面ばっかり動かしてるッスねー。要するに、地面以外は操れないんじゃないッスか?」
【そう言った瞬間、コジマは地面を蹴ってまた飛翔する】
【両手首から射出されるワイヤーを駆使し、空中を自在に舞うコジマ】
【撹乱するようなその動きは、シーナの周囲を回るような動作に変わっていき、女の腰から、何かが振り落とされる】
【それはタイミングに差を付けて落下し――そして、直後】
【一番先は閃光。二番目には轟音。三番目には黒煙】
【閃光弾、音響弾、煙幕弾。その三つを同時に使用して、相手の隙を作ろうとした行動】
【そして。その後に来る攻撃は――直上からの一撃。右手には斧、左手には手榴弾】
【先ず一撃。相手の左肩に向けて、全力での斧の振り下ろしが、迫っていく】
【斧で相手の左腕を切り落とし、両手落ちの状態にすることで、近接戦闘の出来ない存在にしようとしたようだ】
【そして、追い打つように叩きこむのは、手榴弾を握った左手。頭の割れ目、砂の充満するそこに、手榴弾をねじ込もうとした】
【容赦はない。このような手段でなんども人を殺してきたのだろう事が分かる手際】
【だが、超近接状態でのこの攻撃は、相手にとっても攻撃の機会となるだろう】
【コジマの耐久力はそう高くない。コジマの攻撃時の隙に対して攻撃を合わせることが出来れば、逆にコジマに大ダメージを与えることも可能となるだろう】
11 2014/07/05(土) 22:37:32.56 ID:zdx+kelZo(2/5)
>>前1000
【ジャージで剣を掴まれた、かなりの早さだったはずだが】
【そして掴まれた剣で左手の剣は止められる】
【さすがカノッサ機関、一筋縄ではいかない、という事らしい】
「ほんと、あんたには演説者がお似合いだな……」
【本当にぺちゃくちゃとよく喋る、その全てが人を不愉快にさせるというのだからこれまた恐れ入る】
【此方の戯言だって効きやしない、どうしたものか】
【さて、状況を分析してみると相手は両手が塞がっている】
【そして剣を受け止めて身動きが取れない状態】
【今がチャンスだ、と自由な足右足で男の股の間――――つまり急所を思い切り蹴り上げようとする】
【当たれば当然痛い、しばらく悶え苦しむ事になるだろう】
【地面を転がって苦しむにせよ、苦しんでいる間にタイマーを奪い取るだろう】
12 (SSL) [saga sage] 2014/07/05(土) 22:37:33.50 ID:4xMs87AJ0(1)
>>前991
……賭け、だな……外せば目も当てられないが、当てればでかく帰ってくる……正に今回『当てる』事が出来た……
それを考えるなら……重ね重ね、本当に僥倖だよ……ありがたい幸運に、支えられての事だ……
あぁいや、運頼みだったと揶揄するつもりじゃ、無いけどな……上手く織り込んで、ちゃんと『作戦』として昇華させての手はずだったんだからな……
【グラスの中の液体を軽く傾けて、トライデントもしみじみと述懐しながら頷く】
【とかく最上のリターンを得る為に、雷の国国軍と、協力した能力者たちは、危険な戦いに打って出て、そして勝利した】
【賭けたものに相応しいだけの成果が帰ってきた――――その事を、トライデントは幸運だと口にする】
――――なるほど。それがあんたにとっての『悪』であり、あんたの目指す『正義』か…………
【返答を聞きたい訳ではないと前置きしてはいたが、トライデントはじっとセリーナの言葉に耳を傾け、そして小さく頷く】
【そして、話の勢いをつける為の景気付けだろうか。グラスの中のスミノフアイスを一気に傾け切ると、再びグラスに注ぎながら、トライデントは口を開く】
――――『悪』なんてのは、極論してしまえば、「自分の立場から見た『敵』を攻撃する為の、大義名分を得る為のレッテル」だ……
今の世界に幸せを得ている者なら、それを壊そうとする者は『悪』だろうし、今の世界を変えたいと思う者なら、それを守ろうとする者を『悪』と見るだろう……
『正義』なんてのは、その対立概念に……我に大義名分を与える為の、口実に過ぎない……『悪』があって、初めて『正義』と言うのは成立するものだからな……
――――――――なんて、こんな答えは誰も納得できないだろう。もっと確かな、普遍的な定義を欲しがる。どうしても人はそうなるんだ……
【『悪』とは、立脚する立場における『敵』でしかなく、『正義』とはそれと対比としての『我』でしかない】
【だが、それで終わらずに、より普遍的な定義をしなければならないのだと、トライデントは言う】
……俺の思う『悪』は……要するに「罪なき人を、咎無き人を、謂われなき人を苦しめる」事だ……
どうだ? ……こう考えれば、こう定義付けをすれば……恐らく、多くの人間を「然り」と言わせる事が出来るだろう……?
っ、はぁ……つまりは、そうした行いに手を出した人間が、即ち『悪人』なんだ……そして俺は、そうした人間を悉く戮する事を、目的としている……
――――1人の人間が殺された時、『被害者』は殺された1人の人間だけだと思うか?
そうじゃない……そうじゃ、っふぅ……ないんだ……殺された人間に関係する人間たち……その人間関係の全てが、被害者と言ってしまって良い……
……『悪』とはそれだけの…………許されざる存在だ…………!
【――――早くも顔を赤らめながら、トライデントは滔々とそう語る。どうやら、事前に本人が口にしていた「アルコールに弱い」と言うのは、本当の事らしい】
【炭酸系で、いくら酔いが回るのが早いアルコポップとはいえ、セリーナならこの軽いアルコールを1瓶空けても、ここまでにはならないだろう】
【だがトライデントは、未だ半分程度にようやく届くか、程度の分量しか飲んでいないにもかかわらず、既に呼吸が上がり始めている】
【閑話休題――――トライデントの語る『悪』。それは「罪なき人を苦しめる行い」だと言う】
【この答えが、どれだけの他人に共感を得るのかは分からないが、少なくともトライデント1人だけの、独り善がりな真実とは、言い難いものがあるだろう】
……セリーナ。前にあんた……はぁ……「正義は、矛盾を抱えてなお、戦わなきゃいけない」と言っていたな……
だが……俺はそうは思わない。奴等は『悪』だ。『悪』とは、「罪なき人間を苦しめる事」だ……そして奴等は、『悪』である以上、罪業の存在だ……
つまり…………『悪人』を殺す事は、『悪行』じゃない……俺の、正義の為の殺しは、『悪』たりえない……矛盾など、初めから存在しないのさ……ッ
【三段論法――――正確には四段論法となってしまっているが。トライデントはそれで己のスタンスを一気に示し切る】
【「『悪』は『謂われなき蹂躙』である」「『悪』は『罪』である」「『悪』には『裁かれる謂われ』がある」だから「『悪』を裁くのは『悪ではない』」――――】
【トライデントの、『悪』に対する確信的な攻撃性は、この理論に立脚していた。だからこそ、トライデントは迷い無く力を振るえるのだろう】
【――――セリーナが以前話していた『罪』や『矛盾』を、トライデントは最初から気にしても居なかったのだ】
13 [sage saga] 2014/07/05(土) 22:47:46.34 ID:1INsk9Wso(2/2)
前>>993-995>>997
【自慢の槍捌き、至極の尖槍。――だが、その刃はガルマという存在を傷つけるにはまだ届かない】
【フレデリックの額にも鈍く光る汗が滲む。なにせ、これで切れなかった敵など居ないのだから】
【その理由は直ぐに分かった。純粋に硬いのではなく、もっと神霊的なパワー≠フせいだろう】
【――だが避けないのならソレでいい。フレデリックが詠唱を終えるのはガルマの圧倒的攻勢の前だ】
【出現するのは5本の槍の穂先。――いや、ソレを先頭とした、無限に続くかと思われる鎖であった】
【明確に輝くそれは退魔の力を持っているのが直ぐに分かるし、真っ直ぐに狙う先も見分けられるだろう】
【五本の鎖はそれぞれガルマの両手首、両足首、そして胸部中央めがけて一挙に伸びてゆく】
【もしこれを避けねば、先ほどの槍の一撃同様表皮を軽く傷つける事となるだろう。そして――】
【接触を許した≠ネらば更なる効果が発動する。それは魔術に寄る貫通≠ニ束縛≠セ】
【接触した箇所に魔術に寄って貫通する傷を作り上げ、其処に鎖が入り込んで、地面に穂先を叩きつけ――】
【つまり五ヶ所を楔として、大地に打ち付ける術なのである。もし拘束されれば、力づくではそうそう外せないだろう】
【もっとも術の発動自体はガルマが死霊などを放つのとほぼ同時になるから、それを阻害することは出来ないが――】
【ちなみにこの鎖、外れればそのまま天井へ向かう。どちらにしろ天井か床に突き刺さって、五点を、まるで――】
【――そう、星のように。五芒星の頂点≠フように示して、それで彼の術は終わったように思えた】
【ここからは簡易に起きた事柄を示すことになる。『手』による脱出路の崩落、ガルマによる死霊の使役と操作】
【この間にフレデリックは槍を右手に、左手に聖書を持つのだった。ページを開けば、彼はニヤリと笑う】
【決して余裕があったわけではない。だがそれでも、槍の柄をカンッ!≠ニ地面に打ち鳴らしたなら】
…――ちと冗談が過ぎるのではないか、貴様は神なのか、それとも冥界の王気取りか?
なに、どちらでも構わんとも。貴様を殺すことに変わりは無い……だが忘れるなよ
いいかっ、私はッ!このフレデリック・シャリエールはッ!!
無数の信徒が神を崇め慕うゼン=カイマという都市に於いて――
―――――決して大司教≠フ名を戯れに名乗っているワケではないッ!!
――ふン、死霊だと……?貴様のかつて罵倒した弱者≠呼び出して、その程度で私を倒すだと……?
おふざけ≠熨蜉Tにしろよ戦神風情≠ェ……!神の言葉が如何に尊いか
それを今此処で証明してみせようではないか…――来るがいい亡者の霊。全て、私が直々に主の元へ送り返してくれるわ――!
【彼が始めたのはまさしく魂の浄化であった。聖書の一つ一つ、韻を踏まえて言霊としての力を持つほどに強く、文言を読み上げれば】
【彼に近づく死霊に限るが――その姿は、接近すると共に小さくなって、最後には蒸発するように姿を消すだろう】
【だがそれでも全てを消すことは出来ない。何故ならもう一つ、光の手という高威力の一撃が控えているからだ】
【これに対してのフレデリックの対策は槍をふるう事、ただそれのみ。だが、それで十分なのだ】
【致命傷さえ外せばソレでいい――頬が大きく切れて血が修道服を汚し、胴にもまた傷を負うものの】
【それでも、死霊の一部を身に受けても尚、フレデリックは左膝を付くだけで、真っ直ぐにガルマを睨み返しているのだった】
【――ゆらり、と立ち上がるフレデリック。その姿はまるで疲労困憊の様相で、隙も多く見えたが】
【其処に気を取られれば気付く≠フも遅くなるか――ソレは例の鎖≠ノよる連鎖魔術の発動≠ノついて、だ】
【鎖はガルマの身を縛ってか、或いは天井でか、五芒星の頂点を指した。ソレはボウッ、と実際に五芒星を浮かび上がらせ】
【何か門≠ナも開くように、徐々に空間を変容させてゆくのだった――まだ、何が在るかは分からないが】
【ガルマなら直感的に感じるかも知れない。其処から来る≠フは、死霊≠ニは逆の、負とは全く違ったエネルギーで在ることに。】
14 (関西地方) [sege saga] 2014/07/05(土) 22:54:27.77 ID:Q+j3VliTo(2/4)
>>11
世の中何が役立つかわからないものです
それに、物を投げつけられるのには慣れていますから!
【と、男は言う、嘘か、真か】
【石を投げられてもしょうがない性格であるというのは身に染みて分かるだろうが】
そうですか?皆さん聞きましたか?私褒められてしまいました!
【嫌味だと分かっているだろうに、誰かに語り掛けるように】
【果たして、彼の目には何が見えているのだろうか】
とっとっと?股間を狙うとはなかなかに嫌な戦法をとりますね
ですがご安心を!ちゃんと急所には最低限の装甲があるので!
【股間を蹴り上げれば、ガチンと金属の板を蹴り上げたような、そんな衝撃を味わうだろうか】
【しかし蹴り上げられた側も無事であるわけではない】
【片手を少し後ろに伸ばしながら剣を受け止める、そんな不安定な姿勢でさらに股間を蹴り上げられるという衝撃】
【激痛というダメージこそなかったもののふらつかせるには十分で】
【まず体制が崩れたことにより受け止めていた剣を落とし軽くその右腕を切ったことがあげられる】
【その次に、後ろに身体が揺らいだ、その時にタイマーを左手から落とす】
【すぐに体制を整えなおしたものの、どうやら拾う気は無いようだ】
【なぜか?】
――ああ!急がないとタイマーが落ちてしまいますよ!
【カッ、と落ちたタイマーを男は蹴り上げる、そして棒状のタイマーはそのまま宙を飛んだかと思うと地面に落下し、ゴロゴロと転がる】
【そのまま転がれば、タイマーは地面へと落ちてしまうだろうか】
【落ちてももしかしたらすぐには爆発しないかもしれない、しかし取りにいく間にこの男がまた別の事を仕出かさないか、また、その間に爆発したらどうなるのか……】
【最悪の想定は、底を尽きない】
15 2014/07/05(土) 22:54:34.42 ID:RLrGah10o(1/2)
前>>998
【思うに自然はただ在るだけなのだ、そして人はそれに価値を見出す】
【古くから脈々と続く営みその全てこそ自然によってもたらされるものだったのだから】
【或いは、この少女によってもたらされた物さえもあるのだろう】
【なによりも身体を貫いたあの「熱さ」が証明している】
【掌に伝わる温もりも同じく、陽溜りに佇む猫を思わせた】
んー……友達って程でもないだろう、会ったのは今日で二回目だもん
なんだあの姫さんはいつもは笑わないのか、……ああ、そりゃ……そうなのかもなあ
【封魔城の主たる姫は立ち位置故に笑わないのだろうか】
【それとも笑うという余裕がないのだろうか、何にせよどこか悲しくもあり】
【使命とはきっとそういう物なのだろうけど】
おっ、なんだ精霊様でも腹は減るのかちょっと待ってな携行食くらいは分けてやるよ
と言っても朱璃の口に合うかは分からないけどな、ほらチョコバーだ食べ方くらいは大丈夫だよな?
誰も取ったりしないからゆっくり食べろよ
【響く空腹の合図にくすりと喉を鳴らす】
【頷きながら胸元のポケットを弄れば銀の包みに覆われたチョコバーが現れ】
【少しだけ封を開けて朱璃へと手渡す、包みがあれば少女の温度でもそう簡単には溶けないだろう】
【満腹には足りないけれど胃袋をちょっとごまかすには丁度良い】
【飢えが少しでも補えればエルフェスはまたニコリと微笑みを浮かべ――――――】
16 (SSL) [sage saga] 2014/07/05(土) 23:03:53.11 ID:zNWRbhs9O携(2/3)
前>>999,>>10
「……?」
怯んだ瞬間に突然形成される砂の壁。ともかく、これで命拾いしたのだ。
態勢を立て直すが、ふとあることを疑問に思う。
『この壁は誰が作り出したのか』ということだ。
「他に誰かいるの……?」
しかしわりと離れていた為、吹き出しの文字どころか、シーナの存在にすら気づかなかった。
ただ『味方らしき人物がいる』とは確信する。
「えっ……ちょ、ちょっと待ってよ!」
しかし安心できるのもつかの間、耐久力が低かったのかすぐに崩れ去る壁。
壁の向こうから襲いかかる2人のナイフを持った兵士。混乱と兵士が少女を襲う。
「き、来たぁ……────っ!!」
持ち前の瞬発力ですぐさま後ろに回避……するも足が何かに引っかかってしまう。
当然、後ろに大きく転倒することに。これまた大きな隙を晒してしまった。
……とはいえ、倒れながら攻撃できない、という訳でもないのだ。
17 (関西地方) 2014/07/05(土) 23:07:25.20 ID:FhLCm6fxo(1)
前スレ>>993>>13
――――!!
【これは夢か――? 全霊の一撃がまるで通用しないなど、悪夢もいいところだ】
【防御術か、そうでないとしたら一体何なのか検討がつかない】
はっ、なるほどな。俺達がここで勝てばお前がいくら無敵を謳おうが説得力皆無ってことか
傾きすぎた天秤ってのは案外ちょっとしたことで逆転するかもしれねえぜ?
【軽口を叩きながらも頭の中では突破口を模索していた】
【フレデリックの槍もダメージになっていない。斬撃も無力――ならば】
やるしか、ねえようだな……!
【 ――奇跡を、起こす他にない 】
【それは以前の戦い。彼の最後の一撃は太陽すらも眩む輝かしい炎の一撃だった】
【一体全体どうすればあれを繰りだせるのか、それこそ奇跡が起こらなければ叶わないのかもしれない】
【それまで彼ができる足掻きは限られている、か――】
……段々驚かなくなってきてる俺もどうかしてんなァ
悪ィが譲ちゃん! ちっとばかし熱いかもしれんが我慢してくれ!
意気煌然の―――ブレイズウォール<b!!
【生成するのは巨大な炎の塊。アーシャはそれを地面に放つだろう】
【放出された炎は周囲に拡散し防壁と化す。実体のあるそれは並の物理攻撃なら難なく防ぎきれるのだが】
【この場においては気休め程度か。佳乃の周囲にも炎は展開されるだろう。そしてアーシャが彼女の元へと走ってゆく形になる】
【――端的に記せば、彼は攻撃を凌ぎきった。ただし佳乃から見えるその姿はかなりぼろぼろだったことだろう】
【深く息を彼の顔には既に疲労が見え始めている。が――】
戦うに決まってんだろ。この拳をテメエに届かせるまでくたばる訳にはいかねえ
やられっぱなしは癪に障るってもんだぜ。なあ……?
【彼の瞳は鋭き眼光を湛えていて、その身には確かな覇気を纏っていた】
【口元には野獣のような笑み――見れば彼の腕には、螺旋の槍とでも表現できるような炎の塊が携えられている】
【時間が経てば経つほどにその槍の炎は勢いを増してゆくだろう。フレデリックが発動させようとしている術が何かはわからなかったが】
【大きな技であると見た彼は、その後生まれるかもしれないガルマの隙≠、虎視眈眈と狙っていた】
/>>1乙ですッ!!
18 2014/07/05(土) 23:11:00.39 ID:zdx+kelZo(3/5)
>>14
「おいおい……股間まで完全防御だなんて」
「見た目からおかしいと思ってたけど、本当に人間かよ、お前は」
【急所対策まで完璧とは、まさか股間に装甲があるなどと想像つくわけないだろう】
【ともかく金属を蹴りあげてしまった足が無事であるはずもなく、衝撃で痛みが走る】
【しかし態勢は崩れたらしく、タイマーが手から落ちた】
【そして男に蹴り上げられた】
【タイマーはころころと転がる】
「本当に、道化も道化だな」
【それは自分の事も指すのか、そう吐き捨てる】
【こちらがスイッチを回収するうちに何かされないように左手の剣を投擲し、自身は駆け出してスイッチを回収しようとする】
【敵に背を向けているわけだから必然的に隙だらけの状態となる】
【投擲された剣を上手くいなす事が出来れば簡単にこの少年を攻撃する事ができるだろう】
19 2014/07/05(土) 23:14:43.77 ID:XpnCIooQo(2/3)
>>10
「煙で姿を隠して、上から攻撃――それはもう見せて貰ったのだ!」
「ちょっと予想とは違ったが、貴様から出向いてくれるならば好都合というものよな――!」
【砂の狼により動揺を誘う作戦は】
【高い練度を見せたコジマと兵士により冷静に処理される事となったが】
【相手から自身の元に飛び込んできてくれた事は僥倖だ】
【先程同様に不可避に等しい攻撃であるが、行動パターンが似通っているならば対処のしようもある】
【閃光、煙幕により視界を奪われ】
【コジマの狙い通りに左腕が切り落とされ砂の塊になって散っていく】
【握っていた戦鎚が、その場で甲高い音を立てて転がり】
【無防備な頭部に手榴弾が叩き込まれようとした瞬間――"肩から腕が飛び出した"】
【攻撃されるまではコジマの位置を特定することは不可能だが、された"後"ならば別だ】
【大男の腕よりも細い子供のような腕で、膂力も大男と比べれば格段に落ち】
【煙幕が立ち込める中で狙いも正確とは言えないが】
【腕を切り落としたことにより油断が生じていたならば、身体を掴まれ拘束される可能性もあるだろうか】
【もし拘束に成功した場合、大男はその場で"爆発"する】
【爆薬によるものではなく、砂の中の魔翌力を膨張させ炸裂させるものであり】
【本物の爆弾のような殺傷力こそ有していないが】
【至近距離でまともに受けるような事があれば、凄まじい衝撃を受けるかもしれない】
【上記の"爆発"が成功した場合、大男はその場で砂となって散っていき】
【拘束に失敗した場合は、肩から生えた腕が空を切り頭部の手榴弾が爆散し胸までを吹き飛ばされる】
【この場合、大男は少しふらふらと蹈鞴を踏んだ後ドサリと倒れて砂塊に変わっていく】
【どちらにしても、これにより中の"本体"が露出する事となった】
【身長は140cm程度であろうか、裾に金糸の文様が施された白いローブに身を包み】
【顔にはフードをすっぽりと被って鼻下までを隠している】
【肩口から漫画の吹き出しを思わせる形状のボードが生えており】
【"声"を発さずボード上で黒い粒子のようなものを動かして"文字"として言葉を表現していた】
【まるで不死身の怪物のようであった大男の正体がこの人物である】
【砂で構築された人形――ゴーレムという言葉が思い浮かぶだろうか】
【上記の行動が"成功"していた場合は、「どうだ」と言わんばかりに口元を吊り上げ】
【"失敗"していた場合は悔しがるように口元を歪めていることだろう】
>>16
「ええい――世話が焼けるのだ!早く逃げるなり協力するなりするがよいのだ!」
【こちらも余裕が無い。が、ただ見過ごすわけには行かない】
【正義の味方を気取るわけではないが】
【こういう状況では出来るだけ人命を尊重するようにという"爺様"からの教えもある】
【しかし、コジマと対峙している今出来ることは然程多くはない】
【兵士達の前方の地面に干渉。床を分解し、粒子状にしたものをそのまま勢いよく散布する】
【それによって砂煙を巻き起こし、視界を阻害し撹乱させようとするだろう】
【だが、出来ることはそこまでだ――少女の行動に期待するしかないのだが……】
20 (SSL) [sage saga] 2014/07/05(土) 23:15:17.10 ID:qKKOVhD90(1)
/乙一なのですよ!
>>15
「よく分からないけど、何時も人間とかよーかい達と話してた
…………何か、つまんなそう。だから、今度わたしが何処かに連れて行ってあげるの」
【笑みを見せた所で咎める者は居ないだろうけれど、それでも自身を殺すのが彼女なのだろう】
【妖狐も櫻の国で騒ぎを起こしている今、笑みを見せるとしたら其れに終止符が打たれたとき】
【詰まらなさそうだから何処かに連れ出すとは、家臣達からすれば迷惑極まりない話だろうが】
【精霊からして見れば、純粋な好意であるのだろう。其れこそ、善し悪しを当てはめる事が出来ない位に】
【――――近づく悪しき存在は焼き払うのだから、ある意味では有能な守女にも思えるが】
「……ちょこ、ばー?」
【今まで食べて居た者と言えば獣の肉。素手で八つ裂きにすれば生で食べたり、時には焼いて食べてみたり】
【封魔城に居座り始めればもっとマシな食事の数々はしていたけれど――――チョコバーとは初めてなのだろう】
【未知の物を警戒する様に匂いを嗅いだり、手渡されれば掌の上に乗せてじっと観察してみたり】
【――――其処から考えるに、“大丈夫では無い”のだろうか。漸く食べ方を理解したかと思えば、包みごと口の中に入れて噛んだりとして】
【まともに食べ始める事が出来たのは少し経ってからだ。其れでも青年の気遣いで在る包みを只の邪魔な物としか認識せず、中身を取り出せばそのまま食べるのだから当然手もベタベタとなって】
「ん、美味しい!えるふぇす、ちょこばーもう一個!」
【犬の様に尾なり耳なりがあれば機嫌が良いことを示す様にパタパタと振っていただろうか】
【手も口もチョコで汚した姿はやはり文明人らしさは感じられない】
【完全に満たされなければ満足しない訳でも無いのだろう。だが、チョコの味を気に入ったらしく】
【指先に付いたチョコを舐め取れば、微笑む青年に対してもう一つと強請るのだけれど】
21 (SSL) [sage saga] 2014/07/05(土) 23:16:42.55 ID:Raj3xKOz0(1)
>>994-995
「―――くっ……!!」
【愛する子供達を庇いながら、逃げるように告げたが―――無情にも、扉が崩れて逃げ場は塞がれてしまう……】
【もはやこの場から出ることは出来ない。戦いの場に巻き込まれた親子は、退路を断たれてしまった。】
【―――こうなったら、もう戦うしかない。自分がどうなろうと、子供達は護らなければ―――!!】
「……大丈夫、お母さんは貴方達を絶対に護ります。
佳乃さん。貴女の気持ちは嬉しいけれど……貴女は衣織にとってかけがえのない友達ですから。
―――絶対に貴方を傷つけさせはしません!
衣織!―――絶対に、私の傍から離れないで!!」
【母の言葉に頷き、身を寄せる衣織。抗う術を持たぬ「子供」を護るのは母の務め――】
【覚悟は出来ている。子供達の為ならば、この身がどうなろうと護り切る。誰にも愛する者を傷つけさせはしない!】
【それが神だろうと、抗えぬ力を持っていようと。―――皐月は闘う!身勝手な“選定”とやらを打ち払う!】
【―――皐月の眼前に広がる光景は、一種本能的な恐怖さえ覚えるようなもので】
【どす黒い何かが渦巻く。身の毛がよだつような寒気が襲う。威圧感とはまた別の恐怖感―――なんだ、これは】
【その正体は佳乃が教えてくれた。―――何という事だ、あれは死霊≠セと―――!】
【その黒い塊は天井付近に集まると、より大きな塊となって頭上を覆う。体験したことのない恐怖が襲う―――】
【こだまする嗤い声。圧倒的な力を手に入れて、その声は天地を揺るがすかのごとく轟き、そして―――辺りを見回す。】
【咄嗟に衣織を庇うような行動を取ったのは、母の本能だろうか。―――人は恐怖を感じた時、自分の身を護ろうとする筈だが】
【皐月の場合は、それでも子供を護るらしい。この姿勢、眼前の敵にはどう映るだろうか―――】
【揺るがぬ強い意志は、全て愛する子を護る為。我が子を護る為なら、親は強固な勇気を持つのだ】
―――貴方が私の愛する娘を傷つけると言うのならッ!!
私は命に代えてでも護る!!力を振るうことしか知らない貴方に、娘を傷つけてなるものですか!!
【―――突如、嵐が吹き荒れる。否、嵐と錯覚するかの如く吹き荒れる其れは、先程まで皐月の足元で渦巻いていたつむじ風が】
【遥かにその力を増して、衣織と皐月を包むようにして渦を作ったもの。神風が、死霊や光の手を蹂躙する―――!】
【あるものは弾かれ、あるものは軌道を逸らされ、狙われた攻撃は二人を捉えられないでいる、が―――】
「―――ッ、ァァァアアアアッ……!!」
――お母さん!!
【嵐をすり抜けてきた一つの光の手が、続いて死霊が、衣織を捉えんとするまさにその時―――】
【―――皐月は身を投げ出して、二つの攻撃をその身に受けつつ、衣織を護ったのだ。】
【どす黒い感情が流れ込む。背を光が焼く。耐え難き苦痛が皐月の全身を襲い、呻き声を上げる……が】
【それでも前を向く。膝を付く事も無く、愛する娘を護るかのように立ちはだかっている!】
「―――ッ……大丈夫よ、衣織……。貴女は私が護るから……!!
“選定”か何か知らないけれど……そんな事で私の子を死なせてなるものですか!」
【立ち上がった皐月は、手を前へと翳す。すると、掌に周囲の空気が有職し、圧縮されて】
【たっぷり十秒間圧縮された其れは、やがてプラズマ化してゴルフボール大の球体となって―――次の瞬間】
【爆風と共にガルマを目掛けて放たれる!ガルマへと当たったなら、その弾丸は強烈な爆風とプラズマによる熱を伴って】
【まるで強烈な爆弾のようにガルマの左肩や左腕、もっと言えば心臓の辺りまでを吹き飛ばそうとする!】
【直線的な動き故に回避は難しくないが―――回避をしたからと言って油断をしていたら】
【もう一発同じものが、左肩を目掛けて飛来するのに気付ないかもしれない―――】
22 (関西地方) [sege saga] 2014/07/05(土) 23:19:06.96 ID:Q+j3VliTo(3/4)
>>18
いやぁ!股間を蹴り上げられた程度で動揺することがないように鉄でできたパンツを身に着けているだけですよ!
着心地は最悪ですがこのような場合に役に立つでしょう?
【にこにこと微笑みながらタイマーを拾いに行く少年を眺めている】
【何かしでかす様子はない】
おっと!まさかのここで牽制の剣の投擲!用心深い!
まさか本気でここまで警戒されているとは!いやぁ!照れるべきなのか悲しむべきなのかわかりませんねぇ!
しかしここまで警戒心されていると少し悲しいものがありますね!
あなたは勝ったのです!その褒章を横取りするような真似をするでしょうか!いやない!私、ゲス外道ではありませんのでね!
【あっはっはっはっは、と笑いながら剣を避ける】
【一方のスイッチは拾おうとすれば拾えるだろう、男が攻撃する様子はない】
【途中でずっこけたり、拾うのをやめない限りは……】
道化?お褒めの言葉感謝します!皆さんももっと私の事を褒めてもいいのですよ?
【本当に、気を違えているのか侮蔑の言葉にも動じない】
23 (チベット自治区) 2014/07/05(土) 23:30:08.57 ID:W0jsYTmfo(2/2)
>>12
【二人の間に立ち込めていく、塩漬けの焼けるような濃い匂いが、セリーナの胸を燻る。】
【時折パチリ、と爆ぜてはその存在を主張する肴は―――そろそろ、焼き加減も良い頃だろうか。】
【トライデントに大分、アルコールが回り始めてきたのと同時、セリーナはグリルから山漬けを取り出して、皿に盛って差し出した。】
……善悪の是非ではなく、善悪の概念そのものを切り分けるとすれば―――……確かに。
トライデント君、君の言う通りだとそう感じるよ。アタシはそういう『大義名分』がなければ、銃を握らなかった。
先に正義があったからこそ、ううん……先に悪が生まれたからこそ、そこに正義が生じて、そしてアタシは銃を手に取ったんだ。
【肯定、と受け取っていいだろう。セリーナも、誰もが納得するわけではないと判りつつも―――】
【その鋭い意見に対して、ここまでは異を唱える事無く、ただバーボンを煽り続けた。対照的に、彼女は静かに】
【顔が赤くなる事も、語調が激しくなる事も無く―――それこそ自然体で、彼の言葉の一つ一つに、耳を傾けていく筈だ。】
【尤も。悪とは何か―――彼の思うそれが正体を現したときには、セリーナもグラスを置いて、どこか遠い目をして口を開いたのだが。】
……なるほど、ね。
多分、『悪』の持つ罪の重さを、君は人よりずっと―――ずっとずっと多く、理解しているんだろうね。
何があったのか、それはアタシには知り得ない事だけれど、君の悪に対する考えはまず、的を射てるとアタシは思うよ。
人が一人死ぬ。それは、言葉にするほど簡単な物なんかじゃ、ないもんね。
人と人との関わりを、大きくて精巧な機械式時計に例えるなら―――たった一人の人間の存在が、歯車のひとつにも等しい。
どれもこれもが、稼動する上で重要な役割を持つ歯車が、ある日突然、何の前触れも無く消え去ってしまう。
―――動きを止める事はなくとも。その時計はもう、以前と同じ様に時を刻む事が、出来なくなる。
其れが、人の死だ。たった一つの死が、其処に関わったあらゆる人の運命を大きく、深く、変えていってしまう。
或いは、それが生み出す社会構造すらも、劇的に―――……
そう考えれば、悪の持つ罪は、人が断ずる度合いを大きく超越してると言い換えても問題は無い。
罪業を犯した悪を断ずる事は、そんなに簡単に出来ることじゃ、ないんだからね。
【全て、彼の言霊を受け止めた上で。スミノフの代わりに、暖かいお茶を淹れながら。】
【山漬けの皿を彼に差し出して、『つまみも食べないと、直ぐに宵が回っちゃうよ。』なんていって―――そして。】
―――で、あればこそ。こう考える事も出来るはずだよ、トライデント君。
" 『悪』を裁くことは―――もはや、人の処する所ではない "
……ってね。
【飲み干したグラスに、もう一杯のバーボンを注いで、セリーナはそう口にした。】
赦されざる存在、背負った罪の重さ、業の深さ。そんな重大な事を、人間が人間の、
独自の裁量において裁いてしまうだなんて―――とても、危険で恐ろしい事だとは、思わないかい。
……トライデント君。アタシや君に出来ることは、『裁き』を与える、その手前までじゃないかな。
裁くのは、人ではなくて―――法律っていう、もっと確かなものに任せるべきだと、アタシはそう思うよ。
なにも別に、『悪』を裁く作業を法律っていう形骸化した物に押し付けよう、ってワケじゃない。
ただ―――細かく分解していけば、悪を倒す為にアタシが使うそれは、彼等のそれと同じ、暴力に違いない。でしょう?
大義名分が存在するから、それらがどこまでも正当化されてしまうなんて―――アタシには、とても恐ろしい事にしか思えない。
……正義や悪を、レッテルだと思う事も胸のうちには必要だ。
そうやって何かしら、アタシ達が抱えてる胸の『もやもや』みたいのに、一つ一つ名前をつけていかないと
いつかアタシ達は間違えてしまうから―――けど、そこに『力』を見出してしまうのは、きっと危険に繋がると思うよ。
アタシにとっての全ては―――……同化しない事、にある。
暴力を扱う以上、慎重でないと、いつかアタシも―――きっと、勘違いをしてしまうから。
だから、アタシは疑うんだ。自分の中には、矛盾があると、信じてね。
24 (東京都) [sage saga] 2014/07/05(土) 23:30:23.80 ID:3ElvPBHGo(2/2)
>>16
「――ハ。まるで素人じゃねーかよォ!!」
「おとなしくしときゃ楽に殺すくらいで済ませてやっからなァ!」
【駆ける兵士は、広がらず列になって襲いかかる】
【先ほどの風について、恐らくインカムからの音である程度認識し、警戒をしていたのだろう】
【これならば、一人が倒されても後ろの一人はなんとかなる。そう思考した結果のその行動】
【最初の一人が、地面に倒れる少女に向けて跳びかかり、首に腕を絡め、意識を落とそうとするだろう】
>>19
【確かな手応え。砂の男の腕が落とされ、ついに両腕が使い物にならなくなって】
【そして、直後に内側から生えた腕。それを見て、コジマの顔が歪む。理解する、やはり中に本体が居た、と】
【コジマがとっさに行った行動は、背負った杖を軽く叩き、高い音を響かせること】
【コジマの両手両足、腰に付けられた試験管から液体が漏れだし、四肢、胴体に絡みつく】
【コジマの身体が空中で不自然に動作する。両手首、両足首に纏わり付いた水に、引きずられるような動きだ】
【それによって、コジマは相手の手から逃れようとするが、靴の踵に相手の指が係り】
「ヤバイヤバイヤバイッッス!!」
【途端に背筋に駆け抜ける悪寒。コジマの恐怖が、この後に襲いかかるだろう脅威を予測した】
【左手と右手のゆるめておいたワイヤーを全力で巻取り、相手の手からの離脱を図るコジマ】
【幸いとして、人間一人を飛翔させるに足るその動力は、相手からの離脱を可能にしたが、離脱は1秒ほど遅れてしまい】
「――置き土産――が……っは――――!!」
【左手の手榴弾を手首を使って放り投げ、こぼれ落ちていくそれを器用に脚で蹴り飛ばし】
【直後に襲い来る砂の爆発に、コジマは吹き飛ばされる。それでもワイヤーに寄る退避は比較的効果が有ったのだろう】
【意識を失うことはなく、しかし着地に失敗して3m程の高さから派手に地面にたたきつけられる結果となる】
【ぼきん。嫌な音。そして、左腕の半ばから腕があさっての方向に曲がっていた。漏れる声――しかし、女はゆっくりと立ち上がる】
「そろそろ、良いッスかねェ。私の仕事は破壊任務ッス。
あんたらぶち殺す事なんか、金の払いにゃ含まれていないんスよ。
――――テメーら!! カーニバル≠セ!!」
【直後。先程よりはるかに大きな振動が、展望台を襲っていく】
【天井の全てに罅が入り、次第に崩れていき。床も崩落していく。そして、崩落した床から、上の階に向けて銃弾が放たれる】
【階下にコジマの部下が10名ほど集結。そして、崩落した床の穴から射撃を放ち、支援を開始していた】
「さーって、部下が帰るまで私は時間稼ぎさせてもらうッスよ!」
【斧をしまい込み、背中から杖を引き抜き。地面をこん、と叩く】
【女の前に四肢と胴体にまとわりついていた液体が集い、それに向けて女は何かを放る】
【銀色の砂のような物体は、小さな針の群れだ。銀色のラメの入ったその液体は、女の意のままに動いてみせる】
【その水の形状を、細い糸のようにして己の周囲に張り巡らせ、女は引きつった笑みを浮かべて、インカムに呟き】
【幾度か続く爆発音。この建物の崩落まで、それほど長い時間は掛からないだろう事が分かるはずだ】
25 2014/07/05(土) 23:34:02.20 ID:zdx+kelZo(4/5)
>>22
【いくらなんでもこんなところでずっこけるなどというミスはやらかさない】
【しっかりとその手はタイマーを捉えていた、邪魔が入らなければ回収できるだろう】
【そして無事に回収した後は、男に向き直ってこう言うだろう】
「僕は警戒心が強いんでね」
「第一、敵の言う事なんて信用できるわけないだろ?」
「爆弾を仕掛けて人の命ゲームのようにして楽しんでいる時点でゲス外道にしか見えないんだけども」
「あと鉄のパンツって何だよ」
「重いだろ、体動かないだろ」
【相手はロボットか何かか?それにしては随分と感情豊かだ】
「お前には何でも褒めの言葉に聞こえるんじゃないか、おめでたいね」
【さて、この後はどうするのか】
【いや、決まっている。分かりきっている】
【この癪に障る男を、倒すだけだ】
【タイマーが偽物だったりしなければ、の話だが】
26 2014/07/05(土) 23:40:55.87 ID:RLrGah10o(2/2)
>>20
そうだな一区切りでもついた時には連れ出してやるといい
そしたらきっとあの姫さんもお前に向けて笑ってくれるだろうさ、終われば……な
【自身を縛る姫と奔放な精霊、なんとも対比的な話】
【もしかしたならば姫はこの少女に何かを見出したからこそ匿っているのか】
【妖狐を敵とするあの姫にしかそれは知り得ない】
【妖狐……かの大妖を思い出してか心もとなさも手伝って無意識にナイフへと手を伸ばしていた】
【滑らかな手触りの柄、幾星霜を重ねた銀色はただ静かに此処に在る】
あー……もう、口の周りがベタベタだもう少し上手に食べなさい
ったく姫さんは物の食べ方も教育してないのか……余裕がないのか、まあいいや拭いてやるからこっち向け
【困惑を浮かべ仕方ないとハンカチを取り出しそうっと少女の口周りを拭き始める】
【精霊にとってはこの手の食べ物も真新しいのだろう、想像力が足りなかった】
【数秒して手も口周りも綺麗になったならば】
ええいワガママ娘め……今度は汚すなよー
あとコレをあげたのは姫さまには内緒だからな、なんか後で文句言われそうだし……
じゃないと今度会った時にやらないからなーホラ大切に食べなさい
【我儘でも応えられるならば応えよう、この程度ならば可愛い我儘だし】
【仕方なさ気に言いつつも少女の愛らしさに負けてもう一つ取り出し与える】
【今度は汚す心配もないだろう、といっても少女の学習能力に期待するしかないが】
【また汚れたら汚れたで変わらず拭くのだろうけど】
27 (SSL) [sage saga] 2014/07/05(土) 23:43:34.74 ID:zNWRbhs9O携(3/3)
>>24
「い、いやぁ!?」
「こ、こっちに来ないでっ……!!」
基本的に平常心を保っている彼女も、流石に堪えたのか悲鳴とも取れる声を上げる。
しかしながら仰向けに転びつつも、飛びかかる男に対しすかさず風圧の一撃を。
狙うは顔面〜首にかけて。
さらにその反動を利用して後転し、起き上がろうとする。
即座に2人目が来ないなら、上手く行くだろう。
28 (SSL) [sage saga] 2014/07/05(土) 23:44:41.67 ID:C4Pc256SO携(1)
前スレ>>993-995>>997
【ガルマに刃が届く、あと本の少し、その時、ブラックは背後からの気配を感じ取った】
【それは当然ミドナからのもの、腕を止められれば、刃も動く筈もない】
【攻撃を受け止める為に滑り込み、更に正気を失ったかのようなミドナの殺す拳が迫る!】
………………!……ガ…………ハァ……ッ…………
【両脇腹に衝撃と激痛が走る、能力の為か、肉が抉られるようなことこそ無かったが、大ダメージであることは間違いないだろう】
【内臓を痛め、骨にもひびが入ったかも知れない、吐血する様子を見れば明らかだ】
【しかし、ただダメージを受ける為に食らった訳でもない。右で持っていた軍刀こそ止められたが、まだ左がある】
【ミドナが受け止めている腕と、攻撃に使う腕、今はその4本は使えない】
【それを狙って、ブラックは攻撃の瞬間、カウンターを仕掛けるだろう、ミドナの腕が最低残り2本にならなければ届かないであろう手だ】
(頼む…………!届いてくれ………………ッ!)
【左手に持つのは注射器、主に戦場で傷を受けたとき等に使う麻酔薬だ】
【狙うはミドナの首の動脈、手足等の局部ならともかく、動脈に刺さって麻酔薬が注入されれば暫く身体を痺れさせる事が出来るだろう】
【それが成功したかどうかに関わらず、その後は直ぐに後方へ下がり距離をとるだろう】
うむぅ………………長引けば戦局は不利になるばかりか…………
【ガルマが先程飛ばした光の手が何かを掴んで戻ってくる、佳乃の言葉でそれが死霊だということを知る】
【そして真の力を見せるガルマ、きっと神を名乗れるのには十分な力だろう】
【だが決して、ガルマの瞳を見たところで決意を変えることはしない、それどころか睨み返そうとまでする程の、矢の様な眼差しを持っていた】
【諦めるのは万策尽きたとき、諦めるのは死んでからで十分だと、自分に何度も聞かせていた】
(……他の者の攻撃はあの硬い表皮に防がれ、決定打には至らなかった……ならば……!)
【死者の魂と光の手、だがブラックは回避や後退は考えない、攻めなくては勝ちはない】
【ブラックはあくまでも攻める、ガルマへと向かう事を選ぶ……!】
今、出せるだけの力、その全てを出して…………
貴様を地獄の淵へ……"斬り堕とす"ッッ!!
【ブラックは真っ向からガルマへと、軍刀を構え突撃する!但しそれは自棄ではない】
【彼の全身を蒼い焔が包んでいるのだ、そして軍刀も例外ではなく】
【焔に包まれた軍刀は巨大な矛の様になって、更にその威力を増す!】
【途中までは、その矛を盾にしながら進む、当然全てを防げる訳ではない】
【直撃こそ避けるが、腕や脚に光の手や死霊の魂を受け、傷はどんどん増えていく】
【それでも耐え切り、ガルマの前へ出たのなら、やはりその矛を振るうのだろう】
【威力は目で見て容易に理解出来る、唯防ぐだけで本当に受け止められるかはガルマの力次第か】
/凄く遅れました……申し訳ありません!
29 (関西地方) [sege saga] 2014/07/05(土) 23:45:44.65 ID:Q+j3VliTo(4/4)
>>25
【男は、それをにこにこ眺めていた】
敵の言うことを信じているじゃないですか!
事実爆弾が仕掛けられていると思って行動していたでしょう?
私を殺せば爆弾が起動する、と思っていたでしょう?
はたして、それは本当なのかな?
それと、パンツっていうのは比喩表現さ!正確には鉄板を仕込んでいただけなんだけどね!
【厭らしい、厭らしい笑みを浮かべながらニッカポッカのポケットに手を突っ込む】
【と、同時に、タイマーの表示が正常に戻る……残り時間、二分】
【男が何か細工していたようだ】
ゲームは君の勝ちだ!
でも!タイマーは止めなければ意味がない!事実今もタイマーの秒数は減っていっている!
タイマーを解除してあげよう、だからそれを私に渡してごらん?
【事実、タイマーは今も秒数を減らしている、時間はさほどない】
【そしてタイマーを解除しよう、そういって手を差し出す男、催促するように徐々に近づく、ニセモノ、というわけではなさそうだ】
【しかし、人間の命をゲームのようにもてあそぶ男の言うこと、だと念頭に置かなければならない】
【この催促は、罠か、否か】
【残り一分三十秒】
【タイマーは液晶の数字を減らし続け、またタイマーをセットするときに押した赤いボタンは液晶のすぐ横にある】
【男は依然として手は出さない――いや、ある意味では出しているが】
【ともかく、この場、どうするかは少年に託された】
30 (中部地方) [sage saga !red_res] 2014/07/05(土) 23:57:26.77 ID:4f+gnoYEo(2/3)
>>13
――――ほう、面白い。
よかろう、真正面から受け止めてやる。見せてみよ………。
【ガルマの圧倒的な力と交差して、フレデリックの策が成る。ガルマに迫ってくる五本の槍、やはり神は微動だにせずソレを受けるだろう】
【両手両足に鎖が直撃し、魔術がその体を貫く――――かに思えたが、しかし。この戦神相手に『拘束』の術式が易々と通る訳もない】
【ゴゥッ! と強烈な黄金の光を纏った両手両足には、槍が触れこそするものの、あまりの硬さに貫通≠フ術が打ち負けてしまう】
【――――そして、胸部は。同じく黄金色のオーラのようなものが槍を軽く弾いてしまって、そもそも接触すらしなかった】
我が操る戦死者≠フ霊も強制浄化してみせるか……それに、この妙な力。なるほど、流石と賞賛してやろう。
ならば――――これも当然、受けられるであろうな?
【真正面から術を受けて、鎧袖一触にしてみせたガルマだったが……しかし。彼もまた、戦神たる男の操る戦死者≠フ魂を見事に還してみせる】
【術式もまた、一度躱して見せたところで終わらない。まさしく大司教≠フ名を冠するフレデリック・シャリエールに相応しい、不屈の術が天井に蠢く!】
【……それを認めた上で、ガルマは慈愛に溢れる笑みで嗤った。更なる試練を超え、本当の力を見せてみよと――――】
【刹那、ガルマの背後で『後光』が強烈な光を発する。円の内側より更に十本の光の手≠ェ召喚され、全方位から一斉にフレデリックを襲うだろう!!】
>>17
『あ、あなた――――、ッ!!』
【こちらに駆け込み、そして佳乃を守ってみせるアーシャ。――――佳乃はその背に一瞬息を呑むが、すぐに普段の調子を取り戻し】
【自身もまた結界を強め、アーシャを死霊から守るはずだ。彼の展開した爆炎の壁が光の手を弾いて、壊して、焼き尽くして――――】
【……結果残るのは、ボロボロのアーシャと、限界ギリギリで生き残っている佳乃。緋色の鷹≠フ役割を、アーシャは見事に達成してみせた】
無様な姿よな、アーシャ=ランスキャット。
その小娘を守らなければ、そこまでの姿にはならなかったであろうに……お前ほどの強者が、本当に口惜しい。
――――その拳が、本当に我に届くと思うのか? 奇跡などが本当に、起きると思うのか?
それもわからぬというのなら致し方ない。――――朽ち果てよッ!!
【……そのアーシャへ、神は侮蔑の視線を送る。強者は強者らしく、孤高を貫いて生き延びて見せよと、その瞳は言っていた】
【拳は届かない。奇跡など起きない。ただ絶望を叩き付けんがため、ガルマの光の手≠ェ一気に数十本、伸び上がる――――】
【アーシャから見て右斜め下へ滑り込んだ手の集合は、やがて集約して一つの形となる。出来上がるのは、より巨大な光の拳=I】
【灼熱が空気を引き裂き、アッパーカットがアーシャの腹部へ打ち込まれる! ……光の手の性質をそのまま受け継いだこの拳は、】
【骨も肉も纏めて粉砕する威力と同時、鉄をも溶かす高熱を帯びている。まともに当たれば腹に風穴が開くし、掠めるだけでも危険だ――――】
/続きます!
31 (中部地方) [sage saga !red_res] 2014/07/05(土) 23:58:52.37 ID:4f+gnoYEo(3/3)
>>21
『さ、皐月さん――――ッ!!』
【必死の思いで我が子を守ってみせる皐月の姿に、佳乃は今度こそ本物の悲鳴を上げた。……瞳にはうっすらと、涙さえ見える】
【当たり前だ。佳乃はもう心から、皐月と衣織を大切な人だと思っているのだから。膝立ちの状態を保つのがやっとの自分の無力さが、何よりも呪わしい……!】
……子を守る親は、いつの世も強いか。その力、その精神――――心からの賞賛に値するぞ、女。
故に、見てみたくなったな。……貴様の自慢の娘が、貴様を目の前で惨たらしく殺されて、それでも立ち上がれるか否かを。
――――エイダ! 相手をしてやれ!!
【その姿を目の当たりにしたガルマの顔に浮かんでいるのは……侮蔑ではない。烈しくはあれど菩薩の如き慈愛が、表情には浮かんでいる】
【何よりも強さ≠至上とする男だ。母親として必死に衣織を守る皐月の姿は彼にとっても、尊ぶべきものであって】
【……けれど、やはり。神と人には決定的な価値観の違いがある。ガルマは衣織の強さ≠ェ見たいがため、皐月へ本気の殺意を向ける!!】
「パパ――――家族――――、守らなきゃ………あたしは、闘わなきゃいけないのッ!!」
【ガルマの指示によって動き出したのは、もう一人の女。ミドナ――――父親≠フために翻弄される娘の姿が、そこにある】
【流石にこの女、緋色の鷹≠背負っていただけの事はあった。父親に迫っていく空気の爆弾に対し、咄嗟に腰元から短刀を抜き放って投擲!】
【短刀は中空で皐月の放った空気塊に触れ、誘爆させて無力化してしまうだろう。左肩に飛んでいくもう一発にも、全く同じ対応がなされて】
【――――この女には六本≠フ腕がある。一度に投擲できる数は「二本」を優に超えると気づけたなら、】
【皐月の右脚に向けて投げつけられるもう一本に対応することが出来るだろう。……ミドナの半狂乱の様相は、あまりに痛々しい】
>>28
「う、ぁ、ああああッ………――――!!」
【ブラックを殴り抜いた感触がミドナの手に帰ってくる。……彼女はそれに耐え切れなくなったように、また、唸って】
【その隙が、今度こそブラックの行動を許した。投げつけられる麻酔薬が首筋に直撃し、ミドナの動きが止まる――――】
はっ、老いぼれが無茶をする! やるではないか!!
良い、やってみよ。その程度の力で……我に傷一つでも追わせられるのなら、な?
【暴力的な神の力を振り切って自らの目前へと飛び出したブラックを、ガルマは鼻を鳴らして見下した。口元には笑みが張り付いている】
【フレデリックへの対応もあり……いや違うか。単純に自らの絶対的な力への驕りから、ガルマは一切抵抗しなかった。蒼色の矛が、振り切られる!】
【――――ブラックの手には確と手応えがある筈だ。ガルマの胸部から腹部に掛けて袈裟の傷が刻まれ、鮮血が飛び散る】
【数滴、だけ。……傷は確かに負わせたはずなのに、全くと言っていいほど出血が無い! 痛みすらもないかのように、ガルマは立ち尽くしている……】
「が、ぁ、あああああああああああああッッ…………!!」
【それに絶望してしまった場合、非常に危険だ。――――麻酔を打ち込まれたはずのミドナがもう復活して、中断の右拳を振り翳す!】
【狙いは背中だ。威力は高いがとんでもなく大振りで回避は容易い……眼光は野獣の如く、とても正気には思えなかった】
【この様相は? 何故麻酔が効かなかったのか? その答えとして――――気づくだろうか。ミドナの全身に、真っ赤な呪刻≠フようなものが浮かび上がっている】
【先程、ガルマの声と同時にミドナの様子がおかしくなったことを考えれば、この呪刻は恐らく彼が――――、】
/続きます!
32 2014/07/05(土) 23:59:18.22 ID:zdx+kelZo(5/5)
>>29
「それとこれとは別だ、揚げ足取るなよ」
【嫌らしい、本当に嫌らしい】
【そして人の神経を逆撫でしてくる奴だ】
【まあ、別にそんな事で怒り狂う程短気ではない】
【むしろ、気は長い方だ】
「…………お前に渡したら嫌な予感しかしないけど」
「まずは止め方を教えろよ、それでどうするか決めるからさ」
【やはり、あれだけで終わるはずがないか】
【道化はどこまでも人を弄ぶ事を好むらしい】
【そしてここで「はいそうですか」と素直に渡せるほど、僕の心は純真ではない】
【まずはどうやって止めるかを一応聞くとしよう】
【可能性は限界まで、徹底的に潰しておかなければ】
【次の行動をどうするかは、その後で良いだろう】
【もちろん、男が素直に教えなければそれまでの事だが】
33 2014/07/05(土) 23:59:38.49 ID:XpnCIooQo(3/3)
>>24
【蹴り飛ばされた手榴弾を受けて、自爆寸前だったゴーレムは】
【肩に生やした砂の腕ごと破壊され相乗効果で大爆発が巻き起こる】
「なぬっ――くっ……は……!」
【爆発の寸前にゴーレムから飛び出したシーナだが】
【至近距離で巻き起こった予想を超える爆発に煽られ】
【小さな身体が後ろに向けてコロコロと転がっていった】
【数回背中で地面を舐めた後、何とか受身を取って弾かれたように立ち上がり】
【けほけほと、受けた衝撃に小さな咳を吐き出した】
【先程までの大男と違い、こちらの耐久力は見た目相応に低いようである】
【脆弱だからこそ、強靭なゴーレムの中に隠れているのかもしれないが】
「うむぅ……今日の私はびっくりしてばかりな気がするのだ!」
「あの神モドキみたいな強さじゃないが、これはこれで嫌な相手だの!」
【破壊的な力を持っているわけではないが、兎に角"上手い"】
【戦闘の技量に関しては間違いなく数歩上を行かれているだろう】
【魔術によるアドバンテージがあればこそ渡り合えているが、同条件では相手にすらなるまい】
【その油断ならぬ相手の前で本体を晒している今、一手間違えれば待つのは死である】
【額から流れた汗を、小さな舌で舐めとると――シーナは一層気を引き締め魔翌力を練り上げた】
「――!なんだ、崩れる……のだ!?」
【襲いかかる崩落の振動に、小さな身体が蹂躙される】
【膝をつき、足元を砂化させ固定することでその場で倒れ伏せることは防ぐが】
【流石に状況は理解できた――この場は、間もなく崩れ落ちると】
「ならば、さっさと貴様を片付けて家に帰るとするのだ!」
【シーナは、身体の周囲に蜷局を巻く蛇の如く砂を纏わせながら】
【脚でダン、と床を叩き魔翌力を放出――術を発動した】
【コジマの左右の地面が崩れ、大きな砂の"腕"が出現する】
【拳の部分が異様に肥大化した其れは殴打することに特化した形態】
【反応が遅れた場合は、巨大な砂の拳により殴りつけられ衝撃を受けるかもしれない】
【しかし、先ほど同様多少のタイムラグがある。冷静に見極めれば然程驚異ではないだろう】
(あんなもの、当たるはずもなかろうがの――これならどうなのだ!)
【本命は、コジマの1mほど後方。そこから"砂のナイフ"が形成され、背中を狙い射出されようとする】
【対処の容易な攻撃で意識を散らしてからの間隙を狙った攻撃だ】
【拳による攻撃が"先ほど見切られたにも関わらず工夫もなく放っている"という点を踏まえて】
【何らかの本命が存在すると察することは可能であろうか】
【もしくは、コジマの纏う液体の性能によるが叩き落とされる可能性も考えれる】
>>27
「――ああもう、面倒くさいのだ!」
【もし二人目が即座に彼女に襲いかかることがあった場合】
【その兵士に向けて頭部を狙い左方から"岩"が飛来してくるだろう】
【砂を固めてそのまま放っただけの攻撃であるが】
【単純に鈍器としての性能は高く、命中すれば相応の衝撃を受けることになろうか】
34 (中部地方) [sage saga !red_res] 2014/07/06(日) 00:01:56.58 ID:W92WCv33o(1/7)
>>ALL
――――全員、よくぞ凌いだ。それでこそだ人間共、それでこそ、我が寵愛を受けるに相応しい………。
【全員が生き残り、そして全員が反撃してくる――――その展開に驚くことはなく。ガルマはただ、満足そうに嗤っていた】
【この神≠ヘ確かに人間を愛している。闘いに生き残れる強い人間だけを、心から。それ以外の人間はゴミ同然にしか思っていない――――】
【……きっとこの場の誰も、こんな身勝手な寵愛など欲していないというのに。ヒトは神を崇めて当然だという、どうしようもなく隔絶した価値観が、そこにはあった】
だが、まだだ。まだ我の選定≠ヘ終わらぬぞ。
たかだか二十を凌いだ程度では真なる強者足りうることは出来ぬ。どれ、次は倍受けてみるか――――?
【峻烈を宿す金色は荘厳なる響きでもって、選定の続行を告げた。ただ本物の強者を選別するために、神は理不尽な試練を投げかけ続ける】
【すっ、と右腕が上がる。筋肉の躍動、切り裂かれる風の音、たったそれだけの事すら神々しい。浮かぶ優しい笑顔には、慈悲すらも浮かんで見えた】
【闇と光が蠢き始める。五人の力で一人二十、数え切れない攻撃は各々どうにか切り抜けたものの……絶望的、としか言いようがない】
【次は倍。その言葉通り、今度は死霊と光の手がそれぞれ二十ずつ、全員に向けて鎌首を擡げた。その射出は音もなく、無慈悲に行われる】
【迫るは一人四十、二極の力が唸りを上げる。果たして、人間に、生き残る術などあるのか――――】
『―――――――愚かなる戦神≠諱x
【――――後方から響くその声は、この修羅場にあっても五人の耳元へ確実に届いたはずだ。不思議な重みのようなものが、そこには在った】
【刹那――――真後ろから純白の光の奔流が迸る! 光は一瞬にして部屋全域へ行き届き、五人の体さえも包み込んでいって――――】
【……そこから先、起こる変化は主に四つだ。まず天に蔓延る千にも登る死霊どもが、悲鳴を上げる暇すらなく一瞬で、一人残らず浄化≠ウれ】
【更に今しがた五人へ放たれた四十の猛威がすべて跡形もなく粉砕され、ガルマの背後の『後光』で待機していた残りの光の手≠ワでもが大量に吹き飛ばされる!】
【そして、次の変化は五人全員の体に起きるはずだ。もし光を全身に浴びたなら、体中に強力な癒し≠フ力が流れ込んでくるのがわかるだろう】
【死霊による精神汚染は完璧に除去され、今まで受けた傷も傷口が再生したりこそしないものの、出血は完全に止まり、痛みもかなり楽になるはずである】
う、ぉ、ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!?
がぁああッ、な――――なんだ、これはッ!! ち、力が!! 我が力が奪われる…………ッッ!!?
【最後の変化は、目前にいるガルマに起きた。――――部屋中に広がった力の波が一気にガルマへ収束し、その全身に叩き込まれる】
【……激痛に喘ぐその姿にはもう、神たる威厳など微塵も無い。ミドナにあるものに良く似た白銀色の呪刻≠ェ、ガルマの体中に迸っていた】
【途轍もなく巨大だった『後光』も元のサイズに縮小され、すごすごとガルマの背に戻ってくる。……先程までの絶対的な力が、ガルマからはもう感じられない!】
『皆さん――――彼奴の力は私が抑えます。今のうちに攻撃を』
【真後ろから響いて来る声の通り、これはチャンスだ。何がしかの干渉によってガルマからの攻撃も打ち消され、目の前ではあの男≠ェ苦しみもがいている】
【もし背後を振り向いたなら、そこには『幸徳井佳乃』が立っているだろう。……いや、違う。姿形は彼女のものだが、明らかに何かが違う!】
【ガルマのものに酷似した雰囲気を放つ何かが、そこにいるのだ。暴力的なまでの神聖≠ウが、この場を聖域へと塗り替えていくかのような――――】
【ただ一つ、ガルマと違うとすれば。彼女の放つ光は、ただ身を焦がす灼熱しかなかったあの男のものとは違って……包み込むような、暖かみがあった】
35 (SSL) [saga sage] 2014/07/06(日) 00:01:57.15 ID:k0FanwLL0(1/4)
>>23
そうだろう……割り切ってしまえば、そうなるんだ…………けど、はぁっ……そんな不確かで、逆に割り切れないこの答えは、誰も受け入れられない……
セリーナ……仮にあんたが……あんたがなぁ……あんたが「こんな世界を守るなんて、なんて極悪人だ」なんて言われて……それが間違ってない、なんて言われて……納得できるか?
それに対してあんたが「極悪人はお前の方じゃないか」なんて言いだして……そこから先は水掛け論だろう?
……だからこそ、自分の内に確かめて、ハッキリとした答えを掬い出さなきゃいけない……じゃなきゃ、戦う事なんて、とてもできない……
【定義だけでは、何も変わらない。その定義から、更なる定理を見出して、ようやく物事は上手く回り始める】
【その為に――――恐らくは、トライデントはずっと己の内に「『悪』とは何か?」「『正義』とは何か?」を、反芻し続けてきたのだろう】
【セリーナがそれを一部でも肯定したのなら、より話し易くなる。尚も酔いが回りつつ、トライデントは言葉を続ける】
あぁ……済まない
……そう、そうなんだ……人は、そうやって狂わされていく…………それに、多くの人間はそこを見落とす…………!
「『悪』に苦しめられる人間には、なんの咎も無い」……その事の真意を、多くの人間は見逃してしまう……!
ただの「巻き込まれてかわいそうな被害者」……精々が、その程度だろう……?
…………済ませられるものか、その程度で…………ッ。その程度で、咎無く苦しむ人間の、その苦しみに……一歩でも踏み込んで、行けるものかよ……ッ
【山漬けを差し出され、トライデントは軽く礼を述べながら、それをジャーキー代わりに齧っていく】
【――――前述したように、この山漬けは本格派故に、非常に強い塩味で、到底一口に食べきれるものではない】
【故に、酔いによって動作が粗暴になっている事もあり、噛み千切っていく様な粗雑な食べ方になってしまっているが】
【それでも――――やや呼吸を挟む事が多くなり、語調が怪しくなってはきているが。それでもトライデントは、己の言葉を確かに紡ぐ】
セリーナ……言わせてもらうが――――――――――――――――それは『逆』だ
【思いきりかぶりを振って、そして真っすぐにセリーナを見据え。トライデントは改まってそう口にする】
【ただ――――やはり酔いが更に一段階回っているのだろう。その動作に身体が振り回され、ふらついている】
【……完全に、酔っ払いの領域に足を踏み込んでしまっている様だ。それでもなお――――眼だけに力を込めて、言葉だけは止めない】
俺たちの使う『力』も、『いわゆる悪人』が使う『力』も、抽出して概念だけを見れば、同じものでしかない
だからこそ、なんだ……そう、そうなんだ…………だからこそ、『人間が人間を裁くべき』……なんだよ…………
逃げてはいけない…………全ては、『人間』と言う存在から発して、『人間』と言う存在に、帰されるべき問題、だからだ…………!
【スミノフアイスを、更に勢いよく傾けようとして――――流石に限界が近いと悟ってか、グラスを干すところまで行かずに戻して】
【もはや完全に『据わった眼』で、トライデントは胸の内を大きく開いていく】
……この世界に、神だの運命だの……そんなものは存在しない……! 全ては因果だ、人間の生み出した因果だ……!
……グラトンに『セードムシティ』を襲わせたのは『神』か? 奴のせいで住民が苦しみ、あるいは洗脳されたのは『運命』なのか?
……そうじゃないだろう、そうじゃ…………全ては、奴の『悪意』から始まった因果だ……!
人間以上に帰されるものなんて、存在しない……だからこそ、人間自身が、人間自身を、その『悪』を、裁かなきゃいけない……!
……人間以上の絶対者を求めるなんて、それから眼を背けての、逃げでしかない……だからこそ、俺たち自身の手で、奴等を裁いて、殺すんだ……!
【――――赤くなり切った顔は、完全に『出来あがり』の様相である。同時に、トライデントの言葉はそこに結実した】
【全ては『因果』であり、『運命』等ではない。だからこそ、人間がその責任を背負いきらなければならない】
【それがトライデントの答えであり、恐らくはセリーナの言葉と真っ向から対立するものである】
【だが――――それは大きな答えであり、トライデントの信条でもあろうが。1つだけ、抜けているパーツがあった】
【「何故、トライデントは『セードムシティ』に対して、個人的な拘りを持っていたのか」――――そこに、まだ答えが示されていない】
【そしてそこにこそ、トライデントの怒りや執着、憎しみの――――根源となるものが存在するのだろう】
36 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 00:05:46.68 ID:jdstzPkz0(1/5)
>>26
「じゃあ、わたしが直ぐに終わらせてくる!
そしたら、多分琴音も色々行ってくれるから!」
【少女一人で妖狐に向かったところで呆気なく死ぬのがオチだ。死に対する恐怖も持たないのだから、考え様によっては強いのかもしれないが】
【――――口を拭かれれば嫌々と首を振るけれど、結局は綺麗になって】
【むすっと頬を膨らませて怒っていたけれど、新たにチョコバーを渡されれば直ぐに機嫌も戻るのだから簡単なものだ】
【「内緒」の言葉には頷くけれど、其れは果たしてキチンと言葉の意味が伝わったのかは分からない】
【まぁ……ただ、伝えるとしても楽しそうに伝えるであろうから、琴音も一つ頷いて許す事だろう】
【今度はキチンと包装を剥いで、そのまま食べ始めて】
「――――えるふぇすは、したい事とかあるの?
琴音はよーかい達と人間が友達になれるようにしたいって言った。わたしは、比べっこで遊べる友達を見つけたいの
えるふぇすは、何かあるの?」
【半分ほど食べた時だろうか。何の脈絡も無く、そんな言葉が紡がれたのだ】
【将来の夢、とでも表せば良いか。封魔城の姫は妖怪と人間の共存。精霊は契約者捜し。ならば、青年は果たして何で在ろうかと】
【……本当に、何の脈も無い問い掛けであった。青年の夢は何か、なんて】
【ただ純粋な疑問。真っ直ぐに向けられて居るからこそ、大人が向ける様な言葉とも違って】
【難しい事を話して逸らすのも手だ。きっと、精霊には分からない事なのだから】
【人間とは本当に色々居て、それぞれが異なって居て面白い。だから、青年はどんな違いを持って居るのだろうか――――と】
37 (関西地方) [sege saga] 2014/07/06(日) 00:08:42.68 ID:SIfD02gho(1/4)
>>32
揚げ足?揚げ足は鳥の足が好きですね!
チキンフライを取った覚えはないのですが?
【おちょくっている、ひたすらに、ただひたすらに】
【本人は意味も分かっているだろうに】
いやですねぇ!教えたら渡さないつもりでしょう?
わかってるんですよ!素直に渡した方が身のためです!
【どこか声が真剣みを帯びてきた】
【時間は残り一分、そうなるとさすがに真剣になるか】
【ナレーション口調なのは変わらない、が】
【だが、どれだけ疑おうとも、どれだけ聞こうとも、この男は決して話さないだろう】
【タイマーを奪い取らないあたり、律儀というか】
【男の表情も若干焦燥を生み出している】
【もしこれが演技なら、世界で一番の役者だと称賛することすら出来るだろうか】
38 (東京都) [sage saga] 2014/07/06(日) 00:16:47.29 ID:RCpbE528o(1/3)
>>27>>33
【少女の放つ風圧の一撃。風という目に見えづらい攻撃を防ぐのは存外に難しいものだ】
【少女の目の前に飛びかかる男は、回避することも敵わず、のけぞり吹き飛びそうになって】
「うぶ……ッ」
「――っはだっせーなてめェ!!」
【その、被害を受けた男の背を駆け上りながら、二人目の男が少女に向かって飛び蹴りを放つ】
【仲間と言いつつ、仲間意識などそこにはない。自分のために手を組んでいるだけの集団がこの男たち】
【彼らは互いが皆自分のためだけに動いていることを理解しているが故に、仲間を踏み台にも、盾にも容易くする】
【彼らはそれを恨まない。なぜなら、己が同じ状況なら、間違いなくそうするからだ】
【が、しかし。飛びかかった男は、シーナの放った岩に狙われることとなって】
【それに対して、銃を構える後方の女が引き金を引き、岩を崩し、軌道をずらす】
【軌道のズレた岩が体に当たり、空中で耐性を崩すものの、それでも蹴りは相手の膝辺りに向けて、襲いかかっていく】
「……あーあー、だっせーなあいつら。
まあアレだ。殆どもう仕事終わってるし帰ってもいいッスよ。……いや、ぶっちゃけあんたらの相手面倒ッスし」
【そんな部下の姿を横目にしつつ、はぁ、と溜息を付く女】
【淀んだ瞳は、強者のそれとはまた違う――暗い光を宿して、少女を見据え、睨みつけた】
【己に向けて降り注ぐ岩を、慣れたステップで避けていく。己に対する脅威のみを認識し、避けているような、そんな動きだ】
【己の両側に現れた巨大な腕。それに対して、即座にコジマは――後ろへの退避を選択する】
【バックステップを取り、己への打撃を回避。そして、背後から襲いかかるナイフが、水の線に触れた直後コジマが即座に身体をひねった】
「――……これ、便利ッスね」
【脇腹を浅く裂かれるものの、水の網に絡め取られたナイフのダメージはさほど高くない】
【コジマは後ろを見る。後ろには、大きな柱――。バックステップを取りながら、コジマはその柱を背後に陣取った】
【……そして、ちょいちょい、と手まねきするような動作。明らかな挑発、明らかな誘い】
「……あーもー、厄介ッス。これだから魔術師とか能力者ってのは、嫌なんスよ。
もっと常識的に戦ってくれないっすかねー。本当、私に出来ることなんて、あんたら見たいに多くないんスから」
【杖を肩に担ぎ、かかってこいとばかりにふんぞり返る女】
【明らかな待ちの態度は、相手を迎撃するためか、それとも他の意図があるのか。背を付けた柱に水が絡みつき】
【ヤスリで何かを削るような音が、次第に響き始めていた】
39 2014/07/06(日) 00:24:02.17 ID:AHeTUm5co(1/4)
>>37
「…………………」
【なんだろう、滅茶苦茶腹立つ。そういった意図でやっているのだろうがむかつく】
【同時に馬鹿らしくなってきた、こいつはどこまでもこうやって屁理屈にすらなっていない言葉で返してくるのだろうか】
【だけど、あれ?】
【少し口調が真剣になってきているような】
【そしてあの顔――――――まさか、焦ってる?】
【…………つけ込むなら、ここか】
「あれ、もしかして焦ってる?」
「さっきまで余裕たっぷりだった癖に、なんでこんな焦ってるのかな?」
「あぁ、もしかして―――――もう少しで自分ごと爆破されちゃうから?」
【嫌らしくタイマーをふりふり、もちろん男に届かないように】
「それはそれは残念だったね、でもさ」
「僕は実のところ、このまま全部消えても良いと思ってるんだよね」
「僕の命も学園生の命も社員の命も、全部悪を道連れにできるなら仕方のない犠牲なんだ」
【さて、余裕たっぷりな戯言で何とか虚勢を張る】
【男のように、まるで原稿を朗読するかのように】
【さて、男はどう来る?】
40 2014/07/06(日) 00:36:42.58 ID:4/mGjWjSo(1/4)
>>36
おいおい待て、流石に気が早い
姫さんにも準備ってのがあるだろうさ、今はどこに連れ出すかの計画だけで我慢しな。
それに一人じゃアレの相手は難しい、姫さんの準備ってのは多分そういうのもしてるんだろうなあ
【思い出すのは異次元の力、愚かな自身】
【希望があるとするならば大妖を誅する力の持つ人々】
【手の中に在る、銀色の輝き―――――振るう資格があるのかは未だ判らない】
【朱璃を諌めながら瞳を細める】
【自然と呼吸が浅くなってしまうのは戦いを意識してのこと】
またお前難しい質問を……その手のは苦手なんだけど……
【居所が無さそうに顔を顰め頭を掻いた】
【青年には夢なんてものは思いつかなかった、さしたる目標もない】
【それに理由があるとするならば記憶を失ってしまったからか、想いに至る道程がなければ意味がない】
したい事、ねえ……もう少し強くなって、それで誰かの為になれるならそれでいいかな
こんな事言葉にするような物でもないけど……ホント、それくらいしか思いつかないや
【戦いしか自分は知らないからせめてその戦いを使命とする】
【小さな掌で救える物があるならば取り零さぬように確りと掴みとる】
【見下ろす手はまだまだ未熟だが、それでも竦んでいるよりはマシだから】
……ああ、もうなんか恥ずかしくなってきた
そろそろ満足したか?朱璃、だったら城に戻ろうか姫さんに見つかって怒られる前にさ
【答えはまだ曖昧なままだけどいつかは土台となると願う】
【恥ずかしさも誇りになった時にまた価値は変わっているだろう】
【はにかむように笑みを浮かべながら朱璃の機嫌を伺って、それで良いなら手を伸ばし城へと足を進めてゆく】
41 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 00:42:33.03 ID:u3qfkl5TO携(1/2)
>>38
「───あうぅ……っ!」
───態勢を崩されたとしてもその蹴りは年端も行かぬ彼女にとっては決して小さいダメージでは無い。
男の足が丁度太もも辺りを直撃する、と同時に呻き声を上げる少女。
「ぅ……ううっ……いたた……」
足を軽く押さえながら、ふらふらと立ち上がる。
かなり痛そうだが幸いにも骨は折れていない様子だ。
「こ、今度はわたしの番…………!!」
と言うと、風圧を圧縮した弾をもう一人の男に向けて撃つ。
先ほどのとは意匠が違い、衝撃が加わると周囲に風圧と小さな鎌鼬を弾き飛ばす≠ニいう性質がある。
鎌鼬1つ1つの威力は然程ではない。しかし無数となれば別だ。
弾足は風圧弾よりはやや遅い。
狙うは足元。例え外したとしても炸裂の範囲内に居れば間違いなく切り裂かれるだろう。
42 [sage saga] 2014/07/06(日) 00:46:01.00 ID:V2or2+qWo(1/10)
>>38>>41
("あれ"は……面倒なのだ。)
(能力は"感知"と"操作"といったところかの――)
【コジマが周囲に纏う得体の知れない液体に、砂のナイフは搦み取られ奇襲は失敗する】
【未だ全容の掴めない技だ――異能、では無いのだろうが】
【降り注ぐ瓦礫を避け、ナイフに対応してみせた姿から】
【あの液体が"そういった"能力を有したアイテムなのではないかとアタリをつける】
【それが正しいかどうかを悠長に確かめる時間などない】
【今はそうであると仮定して、その上で防御を突破する方法を考えるべきであろうか】
「ふん、見え見えの誘いだが優しい優しいシーナ様は乗ってやるのだ!」
「どうせこのまま立ち尽くしておっては――話にならぬだろうからのっ!」
【崩落までの時間はもう間もなくであろう】
【警戒して、遠間から消極的な行動を取っている暇はない】
【シーナは大男がやっていたのと同様に、足元の床を崩して河のように操作】
【自身を"輸送"し、コジマとの距離を詰めようとする】
【そして移動を始めて間もなく、シーナは一つの術を発動する】
【それはバスケットボールほどの大きさの"砂の塊"】
【直線的で、見てからでも簡単に避けられる速度であるが】
【この砂塊はコジマから1m程度の距離まで接近した時点で"破裂"する】
【とはいえ、攻撃能力は皆無に等しい。ただ"砂を撒き散らす"だけの術であるが】
「水ならば、これは嫌なのではないかの――っ!」
【至近距離で大量の砂が撒き散らされることで、液体に不純物が混ぜられる可能性があるだろうか】
【振り払う、もしくは取り除く事が可能であれば無意味な行動であるが】
【液体の弱点を確かめる意味でも、必要と判断した術であった】
【成否に問わず、シーナは"砂の河"により移動を行う】
【その腕や胴には、砂が螺旋を描くようにして蠢きながら魔力を循環させていた】
【そして――】
(この音は……もしや、柱を倒す作戦なのかの!?)
【――その途上で、コジマの立ち位置と崩落音に混ざって微かに聞こえた】
【柱を削るような……だとすれば、誘いを掛けた理由はアレを倒し自分を押しつぶすという策の為なのか】
【フードの下から動きを見逃さぬようにと睨みながら、シーナは行動を続けていく】
43 (関西地方) [sege saga] 2014/07/06(日) 00:46:27.44 ID:SIfD02gho(2/4)
>>39
【どうやらやる気をそぐような言葉遣いをしているようだ】
【男は妙に内側が読めない】
……
【少年の声に、ただ男はうつむきながら手をだらりと下げた】
【諦めたのか?】
【残り30秒】
【しかし、少年は気付けるだろうか】
【男がにやりと笑ったことに】
――ああ、残念です
【その瞬間、タイマーが0になる……!】
【ビビビビビビビビ!!!!!と耳をつんざくような大音量でタイマーが鳴る】
――確かにそれは爆弾が爆発するまでのタイマーです
【そして男はポケットに入れていた右手を取り出す】
――ですが、私はそれから信号が出て爆発するとは一言も言ってないのです
【男が顔を上げる、にこにこと、余裕綽々で】
ああ!なんということでしょう!少年は勝負に勝って!
【取り出した手には、スイッチ】
――試合に負けたのです!
【カチリッ、とスイッチが押し込まれる】
【その瞬間、ゴゴォ!!!!という騒音、そして大きな揺れ】
【下では悲鳴が上がっている】
……逃げた方がいいですよ?
連鎖式に爆発していきます、一気に爆発するわけではないので
【にこにこと笑う男】
【事実、一度おさまったと思えば再び爆発音、揺れ】
【連鎖式に爆発しているのも嘘ではない】
それとも私を仕留めようといいますか?
いいですよ?ただ、これ以降は私も戦わせていただきます
【余裕綽々、その態度のまま】
ですが避難誘導に徹した方が余計な被害を出さないで済むと思いますけどね
【けらけらと笑う男】
【男は何も嘘をついていなかった――真実を言わなかっただけで】
44 [sage saga] 2014/07/06(日) 00:47:53.23 ID:YnacEsVJo(1/12)
>>30-31>>34
【成る程、やはりだ。槍での一撃が届いたのはフレデリック自身の技量もあってのこと】
【術で飛ばした程度で傷つかない、拘束できないというのは想像の内だと言い切れた】
【そしてそれを証明するようにフレデリックの表情は笑み――『馬鹿が』と呟いたのは、轟音にかき消された】
【何故か。簡単だ、十にも登る光の手≠ェその身を襲い、反撃にカテドラルの雷撃≠ェ爆ぜたからであった】
【カテドラルは退魔を誇り、雷撃をも操る宝槍。――だがそれであっても、身を防ぐにはまだ足りなかった】
… ――、――――…く、ハハッ…。つまらないことを、聞いてくれるではないか……?
なに……私がさも、あの程度で死ぬとでもいいたいような口ぶりではないか、ん?
違うか。受けて当然だと、馬鹿にしていた人間にしては中々やると、居丈高に言ってみるか?
……そらどうした、言ってみろガルマ…。
――私を相手に『中々やる』と言ってみろッッ―!!!
【――爆炎の晴れたその瞬間、言葉と術式が更なる爆発≠生む。といっても、字面通りでは決して無い】
【それはエネルギーの奔流、或いは――ガルマとは方向性の異なる死霊の召喚≠セったのかもしれない】
【だが何より圧倒的に違うのは、それが明確な形状を持っていたということだろうか】
【天井に開いた五芒星の門≠ゥら飛び出すのは、手に手に武具を掴んだ鎧姿の男たちであったのだ】
【その首にはロザリオが、或いは腰にはフレデリックがそうしたように聖書が括られ】
【彼らは一斉に、物理的な攻撃力こそ持たないが、エネルギーという熱量≠ニ化して】
【――ひたすら真っ直ぐに、ただ怒涛に、そして波濤の如くガルマの頭上から降り来るのである】
【喰らえば、如何にガルマでもただでは済むまい。何せただの退魔ではなくて、生≠フ力に満ちた無数の霊達なのだから】
【彼らは、恐らく――フレデリックがかつて率いた騎士たちに違いない。ガルマが弱者≠セと言い捨てた者達に間違い有るまい】
【―ではその力がどれほどの物かを味わってみるがいい=\―これは、やはりフレデリックのセリフだった】
【――途方も無い熱、負の死霊を操るガルマに対して、正のエネルギーを充満させた英霊を操るフレデリック】
【一種の意趣返しだった。だが、それは彼にとっては最も有効な手で、有力な一撃で、同時にガルマを倒しきれない一撃≠ナもある】
【確かに、ガルマに対して正反対のエネルギーを叩きつけるのは――結果は分からないが、無駄な一手では無いはずだ】
【が、果たせるかな霊を操るほどの力は元来人間には備わっていないのだ。それも一騎当千の英霊ばかり何十何百も、とあっては】
【棒立ちになったフレデリックが、10秒もせずに術を解除してしまうのも無理はなく――それでも、隙くらいは作れるはず、と彼は思った】
【やがて、傷だらけのフレデリックのもとに更なる光の手≠ェ伸びてゆく。いや、彼だけにではないのか】
【修道服は血でべっとりと汚れていて、槍を構えて尚も立つ姿が不思議なほどで在った事は、もう記すまでも無いだろう】
【やがて迫る光、そして――そして感じるのは、何処か暖かな治癒の力。振り向けば其処には幸徳井佳乃という少女が居た】
/制限に引っかかったので分割で…!
45 [sage saga] 2014/07/06(日) 00:48:03.96 ID:YnacEsVJo(2/12)
【フレデリックは彼女の戦いを見たことが在る――特に覚えているのは、橋姫≠ニの戦闘の際に見せた霊的な力だ】
【その根源が今目の前にいる。そんな気がして、特に疑問を持つでもなく治癒を受け入れれば、また彼はニヤリと笑った】
【今度は面白いのでも、書いた画の通りになったのが嬉しいのでもなくて――多分それは、獲物を見つけた捕食者の笑みであって】
ちぃッ……人がようやっと10や20というところを、一斉に祓うとは見せ付けてくれる……!
だがまあいいだろう、良い機会だ――…そうだなガルマ?えぇ、おい……違うか?
……こうして戦っていると、かつてのゼン=カイマで騎士団を率いていたのを明克に思い出す。
貴様のような神を騙る男とは初めてあったが、神の敵は幾つも征討したものだ
化け物、悪魔、死霊……貴様のその顔、まさに我が主の偉大さを目の当たりにした奴らそのものよ――。
―――――……死ね、ガルマ。貴様の罪は星より重い、ッ―…!!
【――ゆら、と一歩踏み出せば、彼は槍を右手に持ってグん、と右腕そのものを後ろに引き】
【そして思い切り槍を投げ放つのだった。柄と刃と装飾とを合わせて20kg弱にもなるそれを】
【ガルマの胸部、ど真ん中。其処を貫かんがために投擲するのである】
【効果やらは記すまでも有るまい。超重量の槍を、思い切り投げて、刃先が胸元に迫る。それだけの話だ】
【だがそれを終えれば、如何にフレデリックでも限界が見える。血まみれでズウゥンと右足を踏み込めば】
【深い呼吸とともに口内の血を吐き捨てて、じっと前を見据えるのみ――神を騙る神の敵、その相手へ自分の槍は届いたのかと、目を向けた。】
46 2014/07/06(日) 00:51:06.55 ID:V2or2+qWo(2/10)
>>42
/【――その途上で、コジマの立ち位置と崩落音に混ざって微かに聞こえた】×
/【――その途上で、コジマの立ち位置と崩落音に混ざって微かに聞こえた音から何かを予感する】○
/ちょっとよくわからない感じになってたので……!
47 (関西地方) 2014/07/06(日) 00:56:31.00 ID:9Tl5y266o(1/2)
>>30>>34
……あ? お前俺より馬鹿なんじゃねえか?
【心底不思議そうに顔を顰めて、アーシャは言葉を返すのだろう】
【ある意味この男に馬鹿≠ニ言われるのは戦いに敗れるよりも屈辱かもしれない】
あのなあ……届くと思ってるし、起きると思ってるから戦うんだろうが
だがよ、それよりもお前が一番勘違いしてることを教えてやる
【とんでもない熱量を自身の傍から感じる。攻撃の予兆を感じ取ると彼は一度深呼吸して――】
力ってもんは――――何かを守るために使ってこそだろうがッ!!!
【出現した巨大な光の拳へと、気迫と共にガントレットの甲を振り下ろす!】
【このガントレット、彼の能力の象徴とあって特別硬い。傷に負荷がかかるものの脅威は打払った】
暴力振り回すだけならガキでもできるんだぜ?
神サマだからはしゃいでもいいってことにはならねえよ
この世の中、勝った方が正義って考え方も、わからなくは無えけどよ――
……だったら俺達が勝てば問題ない、そうだろ?
【不敵に笑うアーシャ。炎の槍は既に彼の背丈の倍はあろうかというほどに成長していた】
【準備完了。凄まじい熱気をまき散らすそれを構え、彼は駆けだそうとするが――】
……神にも苦手なもんとかあんのか? まあいいや
チェックメイト≠セ――――覚悟を決めやがれ!
火竜点睛の――――――ッ!
【何が起こったのか、痛みが和らいでゆく。いやそれよりももっと重大な変化は――】
【あのガルマが、のたうちまわっているではないか。このチャンスを見逃すわけにはいかない】
【彼は転がるように前へと駆けだす。地面を叩き炎を噴出させ、ガルマへと突進してゆく】
―――――ブレイズランス<b!!!
【手に持っていた炎の槍は、いつの間にか彼の腕と同化していた】
【螺旋を描いて猛る炎を振りかぶれば、それをガルマへとすれ違いざまに叩きこもうとする】
【実体をもつが故に炎でありながら槍のごとき斬撃を与えられる不思議な性質――】
【もしも、数センチでもかの身を貫けたならば、内部から身体を焼きつくさんとそれは流れ込むはずだ】
【奇跡こそ起きなかったが――これが彼の全力の一撃。果たして届くのだろうか】
48 (東京都) [sage saga] 2014/07/06(日) 00:58:38.95 ID:RCpbE528o(2/3)
>>41>>42
「っは――どー……だってヤバイ! コレ絶――いって――――!!」
【蹴りを相手に叩き込んだその後、少女に詰め寄りトドメを刺そうとした、が】
【放たれた風の弾丸。それの視認が出来ず、炸裂した弾丸で地面が引き裂かれるのを見て、顔を引き攣らせ】
【全身をズタズタに切り裂かれて、男はそのまま血まみれのまま地面に崩れ落ちるのだった】
【実際は、液体の粘性を上げることで、液体に触れたものの勢いを削いだ程度の効果しか液体は発動させてはいない】
【その対応、回避、感知については、コジマの有する類まれなる危機回避能力が可能としただけの事】
【この液体は、杖によって粘性と動きを支配できる以外には、何も出来ないものであった】
「――あー、もーいい! てめーらさっさと退避。んでもって、私もそろそろ……!」
【砂での移動によって接近していくシーナ。そして、砂の塊の射出を見た瞬間に、杖を一旦手から離し、ナイフを即座に投擲】
【砂の塊の破裂の数秒後にナイフは到達し、その砂の拡散を僅かに抑えてみせる】
【液体は水ではなく、また蒸発しようとも凍らされようとも、結果的に液体に戻る、不変性を持った存在】
【粘性を持った表面に砂がまとわり付き、女の全身に砂埃が纏わりつくが、それ以上の変化は存在せず】
「……んじゃ、祭りも終わりって事で――!! コードフィナーレ<bス!!」
【そろそろ流石に追い詰められてきたことを理解したのか、再度大きく展望台が揺れた】
【直後、轟音を立ててひび割れ、崩れていく大きな柱。そして、コジマの側――要するに、シーナに向けて柱は倒れていく】
【切り倒す事はできないが、予め一方向を削っておくことで、倒れる方向を確実にする事が、先ほどから柱を削っていた理由だった】
【轟音を立てながら倒れていく、柱。それは重力に寄る加速を受けて、その超重量をこの階に叩き込もうとする】
【天井という支えを失い降り注いでいく天井の瓦礫。ぼろぼろの床は、この柱を受け止めることで、簡単に崩れていくことだろう】
【それと同時、コジマの足元から轟音が響き、コジマの身体が階下へと落下していく】
【どうやら、このまま下の階まで穴を開け、その穴を落ちることで離脱、退避を図る様子だ】
【意識を保っていた他の兵士は、他の兵士を連れて、全力での退避を開始。引き際を、この瞬間と彼らは定めていた】
【崩れていくフロア、そしてそれに紛れて逃げようとする女。何らかの一撃を加えることが出来るのは、コレで終わりと確信しているこの一瞬の隙だったろう】
49 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 00:59:41.02 ID:IeN+kSy5O携(1/3)
>>30-31>>34
………………ッ……ミドナ……殿…………。
【先程から、彼女の意思に関わらず動いている様に見える】
【しかし一先ずはミドナの動きを止める事には成功した、これで気兼ね無く戦えるだろうか】
(………………!?……何だ……?この手応えは…………)
(傷は確かにある、しかしこれは一体…………完全消滅を狙うにも、それだけの力……周囲を巻き込む……、それに何より、これだけ消耗してしまってはその前に私が絶命するのが先……!)
(チャンスさえ、出来るのなら………………!)
【不死身かと疑う程に、傷とダメージが比例しない、人間どころか生物でそれがあり得るのか】
【様々な思考が頭を過るが、そうしている間に動きを止めた筈のミドナが攻撃を仕掛けてくる】
…………ぐっ……ムゥゥ………………ッ!
【すぐさま振り返り、ミドナの拳を左手で受け止める、しかしその威力はやはり凄まじい】
【恐らく左手はもう使えないだろう、バキという音が肉を通り抜けて聞こえるのがその証拠】
【しかしミドナの様子が何故おかしいのか、その瞬間に理解出来た】
【全身に浮かんでいる何か、それが原因なのか、そしてそれは恐らくガルマが仕組んだこと】
【ならば、ガルマを倒すしかない、彼の結論は結局変わりはしないだろう】
ここで待っていて下され…………絶対に救ってみせます……!
【だが状況は絶望的、体力も限界が迫っている、次はどう凌ぐべきか】
【ミドナから距離をとり、体勢を整えて、深呼吸する、そこには空気と血が混じる】
【だがそれだけでは無かった、光だ、背後から浄化の光が包み込んでいくのだ】
【力の回復を感じる、これならば まだ動ける】
【更にガルマの力が消えていくのが分かる、これならば行けるかも知れない……!】
あの世で神に赦しを乞うが良い……赦される事は無いであろうが…………
しかし今、貴様を裁くのは我々だ、判決は当然…………死刑だッッ!!!
【先程と同じく、ガルマに蒼の矛を振りかざす、その火力は前よりも強力で、前よりも全力で】
【それは唯、目の前のガルマを消す為に降り下ろされる裁きの刃!】
50 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 01:03:57.89 ID:jdstzPkz0(2/5)
>>40
【青年の答えを聞きながら、少女は月を見上げていた】
【例え大地は風に削られ、水に流されて変わろうとも月はずっと昔のままだから。何か、思う所があるのだろうか】
【古来から闇夜を照らす唯一の光。人工の光が周りにある今となっては、その事を忘れている者も多いけれど】
【――――黙っていれば、ただ見上げているだけならば絵画の一つにも見えようか】
【精霊が自然の一つに思いを馳せている様な、そんな一場面】
「えるふぇす。わたしは難しいのは、分からないけど…………でも、良いと思う
人間って、弱いから助け合うって琴音が言ってたから」
【返す思いは拙い言葉に変えて。手を差し伸べる事は悪では無い。人は愚かにも同族で殺し合うが、同時に助け合う】
【――――極端な二面性。理解出来ない概念ではあるが、理解しようとする気持ちだけはある】
【結局はまだ精霊には難しい事なのかもしれない。然れど、笑いながら頷けばその考えを肯定して見せて】
【伸ばされた手を握ったならば、そのまま城へと歩むのだけれど】
【その最中、足を止めたかと思えば青年の服を引っ張って。眠そうに瞼を擦り、負ぶう事をせがむのだろう】
【もし背に乗せてやったならば、少しした後に聞こえて来るのは小さな寝息だ。散々遊び、今になって疲れが出てきたか】
【話すだけ話し、眠くなったら眠る。何とも自由な生き方で】
【城に着いたならば、既に琴音が門の所で待機していた】
【手を繋いで歩む二人、或いは精霊を負ぶって此方に来る青年を見れば溜息を吐いて】
【だが、非難する事は無い。何せ青年が紅の少女の相手をしてやった事は理解して居るのだから】
【精霊を引き渡すなりすれば、務めを果たし終えた事になる】
【長くも無いが一言二言言葉を掛ければ琴音の方から言葉を返すだろうし、寝泊まりの場所を求めれば提供もする】
【――――時間も良い具合だ。帰ると告げるならば、無理に引き留める事も無く、土産でも持たせれば見送るのだけれど】
51 (チベット自治区) 2014/07/06(日) 01:05:01.54 ID:kRzKx31Do(1/3)
>>35
【―――"お客さん、お酒はそこら辺にしておきなって。"】
【目の前に居る存在が、青年・トライデントでなかったのなら、セリーナは呆れたようにそう言っただろう。】
【言葉の中身には感心させられつつも、こうなってしまっては正に「水掛け論」じゃないか―――なんて、思ったのだろう。】
【だが、今セリーナの目の前に居る彼は、共に考え、共に戦い、共に勝利を刻んだ言わば戦友だ。】
【絶対に無碍には出来まい。それに、彼の言って居ることは―――勢いはどうあれ、その大半が正しいといえる。】
【ただし、その正しさに危険が潜んでいるという忠告は、彼女は年上の人間としてしなくてはならないのだが―――果たして。】
―――……そうだね。きっと、完全に理解する事は出来ないと思うよ。
巻き込まれて可愛そうな被害者……それが、普通に生きてる人間の、限界の共感だから。
其処から先に踏み込んで、より深い位置で被害者の深層を知るには……同じ様に、傷つく必要が、あるから。
―――トライデント君。アタシと君は別々の人間で、正義を掲げていても立場は少々、異なってる。
それでも、アタシは君より長く生きている身として―――"コレ"だけは、ハッキリさせておかないと、いけないと思う。
【少々もったいぶった様に、セリーナは一旦目をつぶって、そして語調と息を荒げる彼に対して―――――――――】
―――――――――――――――――お酒はね。愉しく飲むものだ。
【――――――何を言い出すかと思えば、そんな事を言ったと同時に、彼女はカウンター下から取り出した】
【いや、正確には冷凍庫から取り出した"キンッキン"に冷えた大きな『おしぼり』をバッ!!と広げると―――――。】
【素早く、熱したトライデントの頭にボサッ、と被せようとするだろう……ッ! 無論、回避は可能だが今の酔った彼に可能だろうか―――!】
……議論が白熱する分には、アタシは構わない。
けどこのままじゃ、熱して可笑しくなっちゃうのは議論の方じゃなくて、君の頭のほうだ、トライデント君。
言っている事は正しいし、今の世界を、社会を『温い』と感じるのも間違っちゃあ、いないよ。けれど、少し『熱く』なりすぎだ。
―――タダでさえ、内容が内容だ。お酒はもう止めにして―――……はい、これ。
あったかいお茶だよ、意外と酔い冷ましには効くから暫くは、これを飲む事。
まったく若い子ってのはペース配分が―――……。
……っと、近くに居たのに盛り上がっちゃったアタシの責任でもあるか、ごめんねトライデント君。
……言いたい事は分かるし、アタシだって言っちゃ悪いけど神様のことは頼りにしてない。
運命に身を任せるつもりも無ければ、悪魔に全てを委ねる気だってさらさら、ないよ。
……けどね。悪意が人から生まれるからこそ、裁くのが人間じゃ、マズイんだよ。
だって、人間はとてもとても、不完全な生き物でしょう? 怒りに身を任せて、全てを人が断ずるようになれば
きっと余計に争いは加速して、そして何より恐ろしいのはね、それが『止まらなくなる』ことだ……皆が、主張を止めなくなるから。
悪意を生み出してしまうほど、人間が不完全で、未熟で、儚い生き物だからこそ、そういう感傷的な何かに左右されない
人間ではないもっと確固たる物に、人は裁かれるべきだって、アタシは思うよ。
……そうやって、人間はルールを生んだんだから。
……責を逃れる為。確かに、そう思うのも不思議は無い。君の目には半ば無責任にも、見えるかもしれない。
けど、さっきも言ったように。君自身が認める様に。人が死ぬ、と言う事は大きな影響を及ぼすんだ。
それが罪人だろうと何だろうと、大きな影響を及ぼしてしまうんだ。望むと望まずとに関わらず、ね。
―――だから、そんな大きな大きな責を、誰か一人に押し付けない為に。
断罪者の役割を、君のような……若く、希望の力を持った世代に押し付けないために。
皆で考えて、皆で決めたルールで、裁かなくてはいけないって、アタシはそんな風に感じる、かな。
―――ともあれ! これじゃ、正に水掛け論だ。
宵は勿論だけど……君がここまで熱くなるんだ、単純な話―――思想以外に、"何か"あるんでしょう。
あの街に対して、君なりに抱えている何かが―――君を、そこまで熱くしてる。
アタシは、そこを聞きたいな。トライデント君。
52 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 01:06:39.25 ID:jdstzPkz0(3/5)
>>40
【青年の答えを聞きながら、少女は月を見上げていた】
【例え大地は風に削られ、水に流されて変わろうとも月はずっと昔のままだから。何か、思う所があるのだろうか】
【古来から闇夜を照らす唯一の光。人工の光が周りにある今となっては、その事を忘れている者も多いけれど】
【――――黙っていれば、ただ見上げているだけならば絵画の一つにも見えようか】
【精霊が自然の一つに思いを馳せている様な、そんな一場面】
「えるふぇす。わたしは難しいのは、分からないけど…………でも、良いと思う
人間って、弱いから助け合うって琴音が言ってたから」
【返す思いは拙い言葉に変えて。手を差し伸べる事は悪では無い。人は愚かにも同族で殺し合うが、同時に助け合う】
【――――極端な二面性。理解出来ない概念ではあるが、理解しようとする気持ちだけはある】
【結局はまだ精霊には難しい事なのかもしれない。然れど、笑いながら頷けばその考えを肯定して見せて】
【伸ばされた手を握ったならば、そのまま城へと歩むのだけれど】
【その最中、足を止めたかと思えば青年の服を引っ張って。眠そうに瞼を擦り、負ぶう事をせがむのだろう】
【もし背に乗せてやったならば、少しした後に聞こえて来るのは小さな寝息だ。散々遊び、今になって疲れが出てきたか】
【話すだけ話し、眠くなったら眠る。何とも自由な生き方で】
【城に着いたならば、既に琴音が門の所で待機していた】
【手を繋いで歩む二人、或いは精霊を負ぶって此方に来る青年を見れば溜息を吐いて】
【だが、非難する事は無い。何せ青年が紅の少女の相手をしてやった事は理解して居るのだから】
【精霊を引き渡すなりすれば、務めを果たし終えた事になる】
【長くも無いが一言二言言葉を掛ければ琴音の方から言葉を返すだろうし、寝泊まりの場所を求めれば提供もする】
【――――時間も良い具合だ。帰ると告げるならば、無理に引き留める事も無く、土産でも持たせれば見送るのだけれど】
53 2014/07/06(日) 01:15:51.22 ID:AHeTUm5co(2/4)
>>43
「……………………………………」
【爆発音、もはや悲鳴などは耳に入らない】
【今の状態は茫然自失、その言葉が一番相応しいだろう】
【また、また、失敗したのか?】
【なんだ、これは、一体?なんだ?どこで?何を?どこから?なぜ?】
【最初から?最初から何もかも間違っていたのか?】
【変な意地を張って、その結果がこれか?】
【僕のせいか?余計な事をしたからこうなったのか?】
【揺らぐ】【視界が、感覚が、聴覚が、景色が、ぐにゃりと歪んでいく】
【また失敗した、防げたはずなのに失敗した】
【これならとっとと殺せば良かった、有無を言わさずに心臓を突き刺せば良かった】
【何も出来ないで、結局転がされただけだった】
【――――――道化は、僕の方だった】
【踊らされていたのは僕の方だ】
【本当に】【本当に】
「――――――――本当に」
「本当に、本当に」
「本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に」
「――――戯言だ」
【けらけらと笑う男】
【こちらも何故か、笑みが溢れてしまう】
【人間、どうしようもない時は笑うしかないとはこういう事か】
【そうだ、これは本当にひどい戯言だ】
【もしも、スイッチを渡していたら?もしも、男を殺していたら?】
【全ての行動にたらればが生じ、激しい後悔】
【何度失敗すれば気が済む、何回同じ過ちを繰り返せば気が済む】
【どうすれば良い?どうすれば良い?】
【助けるべきか?それとも諦めて男の相手をするか?】
【――――――――何も、出来ない】
【動く事すら出来ずに、ただ立ち尽くしていた】
54 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 01:18:55.69 ID:9lOUlTMv0(1/2)
>>31
「佳乃さん!――――うろたえないで……。大丈夫、私は平気だから……!
ふふっ……衣織を生んだ時の方が、今の何倍も痛かったでしょうよ……。お母さんってね、こんな痛みじゃ倒れないんですよ!
【――その佳乃の涙を制するかのように、平気だと伝えるように。皐月は柔らかく優しく、何時もと同じような微笑みを佳乃に向けてみせる。】
【確かに痛かったし苦しかった。けれど、大切な子供を目の前にすれば―――母親はどんな痛みだって耐えてしまうのだ】
【愛する娘が傷つかないで済むのならば、こんな痛みなんてどうってことはい。娘を産んだ時の方がよっぽど痛かった程だ!】
【他の闘う者の持つような力とはまた異質の強さ。護る者の為に身を挺す強さは、神の如き暴力を前にしてなお屈しはしない!】
【攻撃を受けて尚、倒れることなく両足でしっかりと立つ皐月。激痛に苛まれ肌を焼かれ、それでも足取りもふらつくことなく前を向き】
【ガルマに、ミドナに、凛然と立ちはだかる!何度でも、どんな攻撃でも、受け止めてみせると―――!!】
「――――!!
……貴女は、彼の娘ですか。―――家族だから、彼を護ろうとするのですか。
―――なら、貴女は分かる筈です!!家族が傷つけられる苦しみを……!!」
【心が乱れた状態で放たれた短刀は、皐月を捉える事は叶わない。足元を吹き荒ぶ風が狙いを狂わせて】
【難なく回避すれば、ミドナの瞳をじっと見つめて―――心に語り掛ける。】
「一つだけ、貴女に質問してみましょう。
―――貴女は本当にお父さんが好きですか?本当に家族を護らないといけないと思っていますか?
多くの人を苦しめる彼を、それでも父と慕うなら―――お父さんの間違いを、娘である貴女が正してやりなさい。
貴女のお父さんが今やっていることは、沢山の人を傷つけています。
彼は、誰かの家族を沢山傷つけています。―――それがどれだけ苦しくて悲しい事かは、きっと貴方なら分かる筈ですよね?
でも、貴女のお父さんはそれに気付いていない。大切な人が傷つく痛みを分かっていないのです!
―――それを気付かせられるのは、娘である貴女だけです!」
【―――「父親を護る為」に闘うミドナなら、家族を傷つけられる苦しみが分かる筈だ。】
【大切な人が傷つくのは、とても苦しい。自分が傷つくよりも苦しいくらいなのだから】
【父の為に葛藤し狂乱状態にまでなるミドナなら。その苦しみは分からない筈なんて無いから―――】
【―――だからこそ、皐月は語り掛ける。娘であるミドナが、ガルマに間違いを気付かせてやって欲しいと……】
【―――ふと、聞き覚えのある声が耳に届く。神聖さに満ちた不思議な声は、妙な存在感を持って耳に届き】
【これまた覚えのある“聖”の気が満ちて、純白の光が全てを包み込み、浄化していく―――!】
【しかも、傷が治って行く。そして、極めつけは―――目の前の強大な敵が、一気にその力を失していく!】
【威圧感が失せた。絶望的なまでの力も、今はもう全く感じられない!これは―――】
「―――お久しぶりです。佳乃さんのお母様――――
―――天限様。」
【―――きっと“彼女”に違いない。何時か出会ったあの時と全く同じ、圧倒的な力を放つのは……「佳乃の母親」だ】
「―――娘は、佳乃さんは……私が護るッ!!」
【天限のお蔭で弱まった力。今こそ好機、娘を護る為に大いなる力を打ち払う―――!!】
【今度こそ、ありったけの力を込めて。溜めに溜めた空気の弾丸はサッカーボール大までに膨れ上がり】
【そのまま放たれれば、今度は彼の顎の辺りを目掛けて飛んでいく!!】
【勿論当たれば強烈な爆風に蹂躙されるだろうし、単純な破壊力も相当の物だ―――!】
55 2014/07/06(日) 01:23:27.93 ID:4/mGjWjSo(2/4)
>>52
――――――――……そりゃなんとも、救いのある言葉で
【少女の肯定は青年の心にストンと落ちて】
【どこか暖かさを感じるのは、少女に齎されたからなのかもしれない】
【歩き出せばやがて文句もひとつ言わず少女を背中に乗せて】
【寝息を聞いて「世話のかかるお嬢さんだ」と独り言ちる】
【月明かり、こんな夜も悪くはない】
(―――あちゃ、先に戻ってたか……)
【漸く城門が見えた時には主は意味ありげな溜息を漏らしながらそこに居た】
【怒られたならばそれも仕方なしと覚悟していたが不思議とそれは無く、まあ幸いかと】
【無邪気に寝ている少女を預ける】
朱璃か、なんだ……人間の手元で預かるならそれなりに教育してあげてな
話していて、というか一目で分かったけど悪い奴じゃないから……ってオレが言うのも変だけどさ
【城門で少女を受け渡すならば城主の背中にでもいるのだろうか】
【指差して目配せをしてひとこと、余計なお世話】
――――――で、さっきのも妖怪関連なんだろ?大丈夫ならいいけど
無理はしても無茶して身を滅ぼしたら事なんだ、なんかあったら呼べば応えるぜ
……ついでだし、コイツもお守りついでに持っておけ妖怪相手なら守ってくれるだろうからさ
【引き出したるは銀色のナイフ、9つの内の1つ】
【淡い銀を零す、この土地と同じように歴史を刻んだアーティファクト】
【退魔の因子は持つ者の気質がそれに近ければ更に強くもなるだろう】
56 2014/07/06(日) 01:24:42.40 ID:V2or2+qWo(3/10)
>>48
「ぬぅっ――やっぱりそれを倒してくるか!」
「だけど、判っていれば怖くもなんともないのだ――!?」
【自身に向かって倒れてくる巨大な柱を、鋭く軌道を変えて避ける】
【床に叩きつけられた衝撃で、一瞬移動が止まりバランスが崩れかかるが】
【身体に纏った砂を楔のように周囲に打ち付け、衝撃を受け流し持ち堪える】
【そのままの勢いで、術式を再開……コジマに接近し追撃を仕掛けようとするも】
【次の瞬間「予想を超えた」結果がシーナに襲いかかる】
【柱が倒れた衝撃で、この階層全体が破壊され崩れ落ちていった】
【「シーナを潰す」のではなく「床を崩す」】
【その点を読み違えていたが故に、一瞬動揺が走り……思考が遅れた】
「待て――……いや、今はそれどころじゃないのだ!」
「どうせ今からじゃ間に合わぬだろうし……ここは私もさっさと逃げなくてはならん――」
【一瞬コジマを追いかけようとするが、直ぐに現状を理解して諦める】
【如何に防御能力に優れるシーナでもこの状況でそんな真似をしている余裕はない】
【瓦礫が頭に当たってしまえば死に繋がり、この高さから無策で放り出されれば助かる余地はない】
【作戦を遂行し逃げてゆくコジマ一行に、腹立たしそうに口元を歪めながらも】
【追撃することなく、纏っていた砂を操作し脱出の用意を整える】
「――今度会ったら覚えておくがよいのだ小悪党め!!」
「縛り付けて"すかーれっと"に突き出して嫌というほどカツ丼食わせてやるのだ!」
【最後に階下を覗き込み、そんな何とも言えない捨て台詞を残して】
【シーナは自身に纏っていた砂と、周囲の崩落した床などを分解し集めた砂を再構築し】
【球状の分厚いシェルターのようなものを完成させると】
【コジマか少し遅れて下に落ちていき、ボールのように跳ねながらも展望台を脱出していくのだった】
【――】
「うえぇ……これは揺れが酷すぎるのだ……」
「か、改善の余地があるのぅ……」
【無事地表まで到達した少女は】
【戦闘で負ったダメージ以外の要素でふらふらになりながらも、今宵の戦場を後にしていった】
/お疲れ様でしたー!
】
57 (関西地方) [sege saga] 2014/07/06(日) 01:36:00.32 ID:SIfD02gho(3/4)
>>53
あ、いいよその表情
もっとアップで取ろうか!
【そういうとグッと顔を寄せる】
【左目のレンズが、容赦なく少年の表情を切り取っていく】
言っていたことは全て本当だよ?
爆弾も、私を殺せば爆発するのも
【容赦なく、耳元に囁きかける】
君が勝利してもタイマーの時間表示が0になれば爆破するつもりでもあった
だからさっさとタイマーを渡せばよかった、もしくは壊せばよかった
【しばらくするとその顔を離し、屋上の中央でゆったりと、手を広げながら回る】
【まるで最初の時のよう、違うのは】
ご覧ください!もうじきここ一帯が火の海に沈みます!
映像がぶれている?その理由は私の立っている建物が爆破されたからです!
偉大なる正義の味方は悪を信じず立ち向かった!その栄誉を称えましょう!
【そして、男は、ナレーション口調で、さらに続ける】
――偉大な少年によってもたらされた結果を前に!
【この間、男は隙だらけである】
【いや、実際に隙かはわからない、だが、もしかしたら最後の攻撃の機会だろう】
【それをどうするかは、少年次第だ】
【まだ人がいるのか悲鳴が聞こえる、避難誘導に移るのも、この外道に加えるのも……】
58 (東京都) [sage saga] 2014/07/06(日) 01:39:49.20 ID:RCpbE528o(3/3)
>>56
「はは――! 悪いッスけどSCARLETとかUTはド勘弁ッスよー! だって絶対殺されるじゃないっすかー!」
【相手の捨て台詞、にこちらは勝ち誇ったような捨てぜりふを残し】
【迷いなく、己の躯を重力に任せ、地面に向けてそのまま落下させていった】
【瓦礫の群れとともに落下していき、ワイヤーと粘性の液体を駆使する事で、無事に一階に着地】
【予め下に用意しておいたトラックに他の仲間と一緒に乗り込み、車を出す】
「っははは――――! これで200万ゲット!!
おらてめーら飲みに行くぞ――っしゃー!!」
【二人が脱出した、数分後には、完全に展望台は瓦礫の山となっていて】
【小悪党が、小悪党なりに。大きな仕事ではなく、小さな仕事を完遂することが出来たというのが、今宵の顛末であった】
【恐らく彼らは、今宵の報酬を糧に一晩の散財をするのだろう。そして、また戦場に現れる】
【いつか必ず付けを払うことに成るだろうと思いながら、彼らは刹那の勝利を、美酒として味わうのであった】
/*お疲れ様でしたー!*/
59 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 01:43:41.18 ID:u3qfkl5TO携(2/2)
>>42>>48
「……は、柱が……!!!」
巨大な柱が倒され、展望塔に轟音が鳴り響く。
と同時にそこの床が大きく抜けることになる。
「な、な、なにが……なにが起こってるの!?」
崩落し始める天井。強烈な震動が襲いかかる。
どさくさ紛れに逃げるコジマなんて相手にしている場合じゃない。
「と、とにかく……て、て、撤退……し、しなければ!」
片足を引きずりながら、天井がぽっかり開いた部分を目指す。
そして、そこから飛び上がることにより展望台から脱出することになる。
後は崩れ行く塔から離れ、地上へと降り立つだろう。何事もなければ。
60 (SSL) [saga sage] 2014/07/06(日) 01:46:11.83 ID:k0FanwLL0(2/4)
>>51
……そうなんだ。だけど……それで済ませて、浮かばれると思うか……?
……誰にも、救い得ないんだ……だからこそ、罪は「償う」事など、出来はしない……全ては『裁かれなければならない』……
【スミノフアイスの瓶をようやく空け切って、トライデントは息を弾ませながら尚も言葉を続ける事を止めはしない】
【――――完全に身体の方は、酒に飲まれてしまっているが、支離滅裂な言葉を話し始めたりしないだけ、まだマシなのだろう】
【むしろ、酒に酔いながらも自分の心中を、自分の言葉でしっかりと語れるのは、何気に凄い事なのかもしれない】
…………何だ、何を…………――――――――っボファ……!?
【フラッと顔を上げたトライデントの、丁度そこにセリーナの放ってよこした冷えタオルが覆いかぶさる】
【当然、真っ向からそれを浴びてトライデントは完全に顔を覆い尽くされてしまう】
【最初は、それを払い退けようとしていた様だが、やがてその冷えた感触が気持ち良かったのだろう。ゆっくりと顔を拭い始める辺り、どうしようもない】
…………あぁ、確かに、ふぁ……飲み過ぎた、かもな…………
【一度糸が切れてしまえば、先ほどの勢いもとどまってしまうのだろう。トライデントの表情が眠たげに眼の据わり方を変えて】
【言われるがままにゆっくりと湯のみに手を伸ばし、少しずつ啜り始めた】
…………だが、ルールを作るのも、人間だ……所詮、な…………
そこに作為が混じらないなら、それでも良い…………だけど、結局は、そうじゃない、だろう……?
【一度勢いが断たれ、言葉少なになるトライデント。故に、言葉は肝の部分に焦点を絞る】
【――――得てしてルールと言うのは、集団の中の約束事である。それは、平常時には確かに立派な指標として機能する】
【だが、それを作るのもまた、不完全さを孕んだ人間である以上、完全な解決とはならない】
【更に言えば――――恣意的なルールの作成、恣意的なルールの運用と言う問題は、表裏一体で付き物の問題だ】
【理想に近づけはするが、それでもまだ完璧ではない。だからこそ敢えて、ピュアな自分に従う――――それがトライデントが言いたかったのかもしれない】
…………セリーナ……悪いんだが、俺に『希望』などありはしない…………
俺は、そんなものに向かう事は出来ない…………話すよ、全部……あんたが言うところの、その『何か』…………
【山漬けの塩気を、お茶で流し込むと案外良い塩梅な事に気付いたのだろう。トライデントはそうやってちびちびと山漬けを尚も頬張りながら】
【再び表情に、重い雰囲気を湛えて顔を上げる。流石に背筋を伸ばす、と言うほどには行かないようだが……】
/続きます
61 (SSL) [saga sage] 2014/07/06(日) 01:46:27.28 ID:k0FanwLL0(3/4)
>>51
…………俺の母親は、しょうがない『売女』だった……本当の意味で、な……そうやって生きてたんだ……だから、父親は知らない……結局、一度も逢わなかった……
けど、結局知る事になった……母は、ちゃんと覚えていた……いや、狙い澄まして、いたんだな……『その事』を…………あの畜生……
【トライデントの急に語りだす、家族関係。だが、そこには確かに彼の憎悪の根源があるのだろう。母親に、今まで口にしなかった汚い罵り言葉を向けて】
……ハッキリ語られたよ。俺の父親が誰なのか……後で調べて、間違いじゃ無かった……絶望したよ、俺は…………
最悪な生まれさ…………絶対に、認めるつもりは無いが、仕方がない…………もう、それは決まった事で、変えようの無い事だ……
――――――――――――――――俺の遺伝子上の父親は、グラトン=ブルーガー=ウルバヌス…………あの、正に大悪人そのもの、悪意そのものの人間さ……
――――――――――――――――あんな奴が……あんな奴が、俺の父親なんだよ…………絶望したさ。呪われた生まれだと、本当に、絶望したさ…………
【淡々と語る、トライデントのその表情は――――酔いすら振り払う様な、押し込めるような憎悪にたぎっていた】
【セリーナに、かつて本心の一端を突かれた時の――――あの、必死に自分の内に押し殺して、漏れ出る様な表情だった】
…………俺は、奴が80の時の子供だそうだ…………俺を産んでおけば、後人生で取り入れると、それを企んで母は俺を産んだんだそうだ……ハッキリ言ってくれたよ……
……ハッ、だけど…………だけど、俺には怨む相手なんて居なかった。いや、どこぞの父親と、眼の前の母親を恨みに恨み抜いて……それでも、どうしようもなかった……
『神様』とか『運命』とか、恨もうとして、恨みに恨み抜いて……存在しない相手を恨む事の不毛さを、嫌と言うほど思い知らされて……本当に、絶望しかなかった……
【ただ淡々と語っているだけのはずなのに、言葉は多くなり、トライデントの表情もより、凶悪に歪んで行く】
そうさ……全部人間の仕業だ……人間の『業』だ…………人間が生み出した『因果』だ…………それ以外の、何物でも無い
俺が何である訳でも無い……だけど、俺の父親が奴だって言うのは、変えられない事実で……奴の呪われた血、呪われた性質を引き継いでしまったのも、事実だ……
……忌まわしい遺産だ……俺自身が、既に…………奴の…………!
【自分自身でも熱くなっているのが分かるのだろう。もう一度冷えタオルで顔を拭い、そこでようやくトライデントの言葉は止まる】
【――――グラトンを殺せるのなら、後の事などどうでも良い。あの姿勢の原因は、正にこれに尽きたのだ】
【そして――――だからこそ、トライデントはこうも悪を憎み抜き、殺し尽くす事だけに己の全てを賭けているのだろう】
【だからこそ、自分に希望など存在しないと、そう言い放っても見せるのだろう】
/すみません。明日に引き継ぎしても良いでしょうか?
/明日は、昼ごろまでならリアルタイムで行けるので……
62 2014/07/06(日) 01:51:00.49 ID:AHeTUm5co(3/4)
>>57
【何も聞こえない、見えない、感じない】
【ただあるのはとてつもない無力感と、虚無感】
【そしてそれはすぐに自己嫌悪へと変換される】
【僕じゃなかったら】
【もしこの場に立っていたのが僕じゃなかったら】
【そうだったら、きっともっと良い方向へ進んだはずだ】
【他人を、自分を、信じなかった結果がこれ】
【本当に何をやっているのだろう、無意味で無意義で無為な行動をしていただけ】
【―――――――でも、待て】
【目の前の男は隙だらけ】
【ならば最後に一矢報いるべきではないか?】
【どうせ今更避難したって、変わらない】
【もう何人も死んでいるだろうし、今更動いたところで何一つ変わらない】
【何が変わるというのか】
【――――――だから】
【両手に剣を召喚、剣は戯言のお陰で鉄をも容易に切り裂く状態だ】
【そして、手を広げながら歩く男の背後に足音を立てないようにして近づく】
【男がそのまま隙を晒したままならば、容易く剣は男を貫く事だろう】
63 (中部地方) [sage saga !red_res] 2014/07/06(日) 01:51:34.81 ID:W92WCv33o(2/7)
>>44 >>45
――――フン、意趣返しと言うわけか。
ああ、褒めて欲しいのなら褒めてやろう。『中々やる』―――これでいいのだろう、人間?
だがな。人の身で魂を操ろうなどと……驕りが過ぎるぞ、フレデリック・シャルエールッ!!
【フレデリックの放った術を、ガルマは他人事のように見上げる。迫り来る正≠フ死霊が自身に迫ってきても、やはり全く動じない】
【実際、その熱量はガルマの身を焼いていくだろう。だがまるで太陽からの恵みを受けるかのように神はそれを受け入れて】
【……熱と、光。そして死霊。それらを操るこの神相手では、彼の随える勇者達の力さえも、屈してしまうというのか――――、】
――――っが、クッ、あああああああッッ!! なんだ、これはッ………おのれェェッ!!!
まだだ………我は神なるぞッ!! 我は、死なぬッッ!!!
【その、フレデリックの攻勢のまさに真っ只中に、佳乃による干渉が飛び込んだ。フレデリックなら解るか、ガルマの身に巻きつく白い呪刻が】
【圧倒的、としか言いようが無い聖≠フ力が、神を単なる男へと失墜させていくさまが、ありありと眼前に浮かび上がる】
【こうなればフレデリックの術も功を奏す。絶対的な防御力を失ったガルマの体中に、死霊たちが焼き跡を刻んでいくだろう!】
【だが後に続く『カテドラル』に対しては、黄金に輝く腕が受け止める。……その形相は、必死そのもの。そういえば先も、胸部≠槍から守っていたが……】
【――――強制的に弱められたとはいえ、ガルマはまだ力の全てを失ったわけではない。後一押し、する必要があって】
>>47
『――――その通りです。神だからと言って、傲慢に力を振るって良いわけではない。
あなたがこの子を守らなければ、私は奇跡≠起こせなかった。……届けなさい、その一撃を』
【フレデリックの攻撃に苦戦するガルマの代わりに、アーシャの言葉には『佳乃らしき誰か』が答えた】
【アーシャは奇跡を起こせなかったけれど。代わりに奇跡を起こした者が、そこにはいる。アーシャが佳乃を守らなければ、この結果にはならなかった】
【ガルマの体に刻まれた白い呪刻が、更に強く光り輝いて。燃える焔はガルマへと、一直線に飛翔していく――――!】
――――ぐ、っ、あ、ああああああああああああああッッッ!!!
【フレデリックの『カテドラル』が、ガルマの手を離れて吹き飛んだ。『後一押し』はフレデリックからアーシャへと引き継がれる!】
【迫る炎の槍にガルマは必死に体を捩ったが……掠めたその傷跡から、炎が内側に流れ込む。堕ちた戦神の絶叫がまさしく、その威力を物語っている――――】
/続きます!
64 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 01:53:27.92 ID:jdstzPkz0(4/5)
>>55
「――――元々彼女は自然の片鱗。今は住まう場所を与えていますが……その内また気儘に旅をされるつもりです。だから、教育だとかそういったものは行いませんよ
この子にしてみれば契約するに値する信頼出来る相手を探す事が何よりの使命。ずっと拘束しておく訳にもいきません
尤も……無闇矢鱈に命を殺めるな、とはしっかり教えておきますが」
【自然とは縛り付ける事の出来ない概念。だから、紅の少女も何時の日かまた一人で生きる様にさせるのだと】
【その前に、最低限の世渡りだけは覚えさせておく程度。盗みをするな、人を無意味に傷付けるなと】
【もしかしたら、それだって余計な事なのかもしれないが――――今の世の中、其れを覚えているだけで避けられる戦闘も多い】
【精霊を負ぶったならば、青年の一言に対しての答え】
【ならば何時かまた封魔城に訪れれば会う事があるかもしれないし――――もしかしたら他の国で会う事もあるかもしれない】
【其れ等は全て不確かなこと。今宵が最初で最後の可能性だって否めないのだから】
「察しの通り、妖怪の事です。…………貴方も知っているであろう悪狐がまた里の一つを消した事、そして他の妖怪も便乗しているとの話が入りました
そして死酷ノ原に出現していた地獄の門に僅かな変化があった事。中に居るちゆりがそろそろ出てくる頃か、それとも業火に焼かれている死者達が溢れ出てくる事か――…………?」
【悪狐がまた一つ、里を滅ぼした。詳しくは伝えないが、其処もまた退魔に関する場所】
【加えるのは、青年も居た死酷ノ原についての事か。桔梗の姉であるちゆりが地獄の門から帰ってきた時、全ての反撃の準備が整え終わると残して】
【――――見えた銀のナイフには、数度目を瞬かせるけれど】
「全く、瑛月といい貴方といい頼もしい言葉をくれますね
其れも有り難く頂きますよ。――――感謝します、エルフェス」
【ナイフを一振り手にすれば、懐にでもしまうのだろう】
【実に相性の良い。琴音は退魔の力こそ優れては居るが、筋力だとかは微々たるもの】
【刀を振るう事も出来ない身としては、重宝する事は間違い無く】
「さて、この子の我が儘に付き合ってくれたお礼です。良ければ一晩泊まっていきませんか
桔梗に影響された妖怪達も居る事でしょうし、特に封魔城の近辺をこの時間に歩くのは危ないですから
勿論、無理に――とは言いませんが」
【そして、提案。今宵はこの城で一晩明かせばどうであろうかと】
【安全は保証されている場所だし、何よりも食事だとか風呂だとかも全て整っている】
【――――受け入れるか否か、其れは青年次第。言葉通り、無理に引き留める事も無いのだから】
65 (中部地方) [sage saga !red_res] 2014/07/06(日) 01:53:33.23 ID:W92WCv33o(3/7)
>>49
ふざ、けるな――――ふざけるなよッ!! この私が、こんな所で、死ぬはず、が………!!
【フレデリックとアーシャの攻撃で一気に力を削られて、ガルマは次に向かってきたブラックへと、血を吐きながら吼え立てる】
【まさしく満身創痍。普通の人間ならこの時点で死んでいただろうが、そこはやはり全ての力を失ったわけではないのだろう】
【脅威はまだ、去っていないが……今しがた叩き込んだ斬撃の切り口からも、今更になって血が噴出しているのが見えるだろうか】
【胸部≠ヨ向かう一閃。いくら神といえど、この一撃さえ、決まってしまえば――――】
「――――――やめてッ!!」
【ガキン!! と……その時、悲鳴と共に真横から飛んできた短刀が、ブラックの刀に直撃するだろうか】
【その勢いでごく僅かに威力が落ち、軌道が逸れる。胸部を外れた一閃はその真横を縦に引き裂き、大量の返り血が噴出する――――】
「やめ、て………お願い…………。
――――ようやく見つけた。あたしの、たったひとりの、家族なのよ……」
【割り込んできたのはミドナだった。涙を浮かべた形相で――――あの赤い呪刻の効果が切れたのか、今になって麻酔の効果が効いてきたらしく】
【この行動を終えると足元がふらついて、意識も朦朧としてしまうけれど……それでも。父の無事を願う娘の必死の嘆願は、ある意味で、どんな攻撃よりも強かった】
>>54
「………そうよ。家族だから。
こんな、クズみたいな奴に取り憑かれちゃっててもさ――――たった一人の、家族なの。
正、す? ――――知った風な口を利かないで!! 間違ってるのはパパだけじゃない!!
この世界だって、きっと………ああ、闘、わなきゃ、闘わなきゃ、闘わなきゃ………ッッ!!!」
【ブラックの麻酔によって朦朧とした意識の中、ミドナは皐月の問いに答えた。……『取り憑かれている』というその言葉が、少々気になりはしたけれど】
【娘なら、父の間違いを正せと。皐月がそう説いた瞬間――――ミドナの全身に再び、赤色の呪刻が浮かび上がる!!】
【巻き上がるのは異常なまでの闘志≠セ。それがミドナの体に最後の疾走を促し……皐月の放つ空気の弾丸とガルマとの間に、彼女の体が滑り込んだ】
…………が、ぁ……おの、れ……。
「う、ぁ、パパ――――――、」
【フレデリック、アーシャ、ブラック。この三人の攻撃の時点でもうガルマに意識は殆どなくなっていた。そして最後の戦力であったミドナも、】
【父親を守って爆風に巻き込まれ、二人揃って地面に転がるだろう。……もうどう見たって、戦える状態ではない――――】
/続きます!
66 (中部地方) [sage saga !red_res] 2014/07/06(日) 01:55:13.26 ID:W92WCv33o(4/7)
>>ALL
ぐ、ぁぁッ、ゴフッ、舐、めるなァッ、人間風情がぁあああああああッッッ………!!!
【ガルマと、ミドナ。二人はこうして倒れ伏し、戦いは終結した。……けれど。肉体の限界を迎えた男の、これは最後の怨念であったか】
【光の手を召喚してミドナを抱え上げ、血塗れのガルマが辛うじて立つ。今までの二度の選定でも例が無い――――神が、これほどまでに追い詰められたのは】
貴様――――貴様ァッ!! 我と同じ神≠セなッ!!? 何故だ……何故我の邪魔をする!?
『如何にも。私は「天限」、東方の龍神です。――――西方より懐かしい力の流れを感じたと思えば、よもやこんな事になっていようとは。
あなたこそ、もはや神とも呼べぬほどに朽ち果てたその身で、今更何をすると成すというのですか。
我々の時代は、もう数千年も前に終わったのですよ。選定≠ネどとはおこがましい……この世界にもう、私たちは必要ないのです』
【――――ガルマの咆哮が、幸徳井佳乃らしき何かの正体を告げた。衣織と皐月は既に、知った顔であるだろう】
【ガルマと相対するその女もまた……同じ神≠ナあった。幸徳井佳乃という巫女≠フ体を拠り代に、この場に『二体目の神』が舞い降りた――――】
【漆黒と金とが中空で交じり合い、透明な火花を散らす。荘厳にして神聖な二つの意思が交じり合って、圧倒的な存在感が世界を塗り替えていく】
【いま、五人は――――神と神とが対話する聖域≠フ真っ只中に。数千年も前の神話≠フ世界の上に、足跡を刻んでいるのかもしれない】
『私は、名乗りましたよ。さぁ……戦神だというのなら、決闘の場での礼儀ぐらいは弁えているでしょう。あなたも本当の名≠名乗りなさい』
き、――――貴様ッ、生ぬるい癒しの神如きが、この我を………!!
『……己が真名すら忘れるほどに朽ち果てましたか。憐れなものです。
――――皆さん。あれを御覧なさい』
【佳乃……否。『天限』と名乗った彼女がガルマに送る視線と言葉は、冷たく。口から漏れ出る一言一言は異常なまでの重みを帯びる】
【天限はガルマの激昂にも応じず、一同へ声を掛けて、すっと彼の胸元を指差すだろう。ブラックの斬撃で服が破れ、露出した紅蓮色の宝玉≠ェそこにある】
【あの男は憐れな存在なのだと、天限はそう告げた上で――――神を神の座から引き摺り下ろす厳然たる事実を、人間達に伝える】
『差し詰め、戦神の宝玉≠ニでも呼びましょうか。あの宝玉が、彼奴の本体です。
――――「ガルマ=ハド=ラジャルード」は、歴とした人間です。
時の流れの中で老い衰え、あのような無様な姿しか取れなくなった神の魂≠ノよって体を乗っ取られているだけの、ただの人間なのです』
【三度もの選定≠経て……ここに来てようやく、「ガルマ=ハド=ラジャルード」という男の正体が明かされた】
【『戦神』と『ガルマ』は別の存在であったのだ。とっくの昔に衰えて、自らの名前すら思い出せなくなって、誰かに取り憑かねば世界に干渉する事も出来ない、】
【そんな憐れな、時代に取り残されたかつての戦神の魂が、ガルマという人間――――つまりは『ミドナの父親』の体を乗っ取って、身勝手な選定を行っていた】
【いわば、あの男は半神≠セ。戦神を名乗っておきながら、今までに二度も人間相手に敗北したのもそれが原因だったのだろう】
【戦神としての全盛期の力は戻っておらず、その上宿主が人間という下位の存在であるがゆえに、発揮できる力に大幅な制限が掛かっているのだ】
【――――多くの人間を見下し、虐殺した全ての元凶は、あんな無様でちっぽけな、小さな宝玉でしかなかった】
/すみません、あと一つ続きます!
67 (中部地方) [sage saga !red_res] 2014/07/06(日) 01:58:04.32 ID:W92WCv33o(5/7)
が、ぐゥッ………おのれ――――おのれ、おのれ!! 龍神風情が、人間風情がァァ!! よくもこの我にッッ!!
だが、だが鍵≠ウえあれば………癪だがあの男≠ニも話を付けねばならぬ――――――ああ、貴様ら、貴様らのせいでッ!!!
【己の正体を暴露されて――――己の、本当の弱点≠暴露されて。流石にもう、戦神引くしかなかった】
【ガルマが必死に右腕を天に翳す。上空に紅蓮の雷撃が渦巻く黒雲≠ェ現れ、何か――――真っ黒な甲殻に覆われた太い縄の様なモノが伸びてくるだろう】
【巨大な象≠フ鼻のようにも見えるそれは、ガルマとミドナの体を巻き上げて黒雲の中へと引き摺り込んでいく。真っ赤な鮮血を散らしながら、戦神は消えていく】
【……異常なまでの力への執着は、最後に。憤怒と共に機密≠ひとつ撒き散らした。……あの男、とは、】
許さん、許さんぞ!! 覚えておけ、神を弑逆せんとしたその大罪………必ず、後悔させてやる――――――ッッ!!!
【――――室内に響く最後の残響には、神の威厳の欠片も無い。ただ怒りに打ち震える燃えるような魂が、叫び声として場に沈着して】
【世界には静寂が戻る。ボロボロになった五人と、残されたもう一柱の神が発する厳格ながらも暖かな光の力が、その場に残るのだった】
『……人間とはこれほどまでに強く、逞しいというのに。
人の心が無ければこの世に留まることすら出来ない.……私たちなどしょせん、その程度の存在でしかないのです。
もう人間は、私たちの手など借りずに世を廻せる。絶対の戦神として長らく世に君臨していたあの男には、それが認めがたいのでしょう。
――――良く、あの荒ぶる神を相手に戦いましたね、人の子よ。
傷は私が癒しましょう。闘争≠ヘ去りました、ここは今ひとたび、私の腕の中で休みなさい――――』
【勝利、と――――この場はそう捉えていいだろう。『天限』と名乗った神が嫋やかな声を発し、また例の光の力≠発する】
【絶対的なまでの、癒しの力。痛みも完全に消えて、傷口の再生も始まるはずである。……この神≠ニならば、まだ話も出来そうだ】
【――――ガルマという男の正体に関してでも、ミドナに関することでも。聞いてみれば何かしら、情報が得られるかもしれない……】
/ちょっと変則的ですが、もろもろの事情で戦闘は〆と致します
/眠気がやばいという方は何も聞かずに撤退、という形にしてくださってOKです!
68 2014/07/06(日) 02:13:27.59 ID:4/mGjWjSo(3/4)
>>64
――――――うん、それならいいか
【頷きながらも、少女が自然そのものだと思い出す】
【少し話し触れ合っただけでずっと人の世に居ると錯覚してしまった】
【少女の居るべき世界は自然だというのに……】
地獄の門に溢れる死者……なんともまあ、正に地獄絵図だ
【それがこの世に現れるというのだから始末に終えない】
【もっともそれに始末をつける為にこの場で準備をしているのだから、途方もなく思える】
誰かが大切にしている日常を壊されるなんてたまったもんじゃないしな
正義だとかそういうのは語るつもりはない、結局の所はオレは自分が好きなようにやってるだけだしね。
感謝するなら色々終わってお互いが生きていた時にでもとっとけ
【肌に纏わり付く感覚、きっと沢山の人が傷つくのだろう】
【瞳が痛むのはそれを察知しての事か、本来の持ち主がどこかで哭いているのか】
【輝く銀は、しかし何も語らない】
んっ、渡りに船だなお言葉に甘えさせて貰うよ
色々とあったし少し身体を休めたい、なんだか悪いね……ただでさえ気を使ってるだろうに
余計な騒動は起こして負担にならないように気をつけるわ
【安心のある睡眠はそれだけで糧となる、それこそこんな世の中だ】
【丁度良いし続けていた鍛錬の疲労も一度精算してしまおう】
【主の言葉にコクリと頷いて、一宿の世話となるだろう】
69 (関西地方) [sege saga] 2014/07/06(日) 02:24:10.75 ID:SIfD02gho(4/4)
>>62
どうです!皆さん!今回の催しは!
別の意味で最高でし……!
【くるりと振り返った途端、迫る剣】
【その瞬間、さっと男は脇に避ける、だが、その剣は確かに男に当たった】
【着ているタンクトップの右の脇腹部分が、真っ赤な血に染まる】
【一瞬だけ、男のナレーションが止まる】
……一矢報いる、と言わんばかりの攻撃ですね!
見ましたか!少年のこの気概!あれほどまでの事があってショックでしょうに!
【しかし、それも一瞬、すぐさましゃべりだす、男】
ああ!しかししかし!
【その瞬間、もしすぐに離れなければ少年はまともにこの男の蹴りを腹に喰らうことになるか】
【大の大人の蹴り、それは少なくともしばらく蹲るようなもので】
そろそろお別れのお時間のようです
【脇腹を押さえながら、言う】
【もはや爆発音にまぎれ建物の柱が砕ける音が混ざってきた、この屋上にいられるのも時間の問題】
今回もいかがでしたでしょうか、あなたの心の渇きを潤す愉快愉悦を送ることは出来ましたでしょうか?
【そういうと屋上の淵に立つ】
【そして大きく手を広げながらこういうか】
――See you again !
【その瞬間、男が屋上から飛び降りる】
【しかし、もし下をのぞき込んでも、男の身体は見当たらないだろう】
【もはや、建物は崩壊寸前である、急いで脱出しなければ巻き込まれて死ぬ、もしくは大怪我を負うだろうか】
【――最後まで、あの男は最後まで……少年を"見て"はいなかった】
【その先の、ここにはいない誰かたちを、見ていたのだった】
//ここまでですかね
//渚君の方、お疲れ様でしたー
70 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 02:36:15.08 ID:jdstzPkz0(5/5)
>>68
「その延長として正義があるならば、立派なものだと思いますよ
――――人の命は妖怪や人外と異なって短いもの。其れを奪わせる事など、絶対にはさせません
……構いませんよ。貴方は何も気にしないで体を休める事にだけ集中していて下さい」
【気を遣う必要は無い。その事だけを述べれば家臣を呼び出し、一室準備させるのだろう】
【それから、少しして。案内された部屋は櫻の一流の旅館にも勝るような場所】
【――――元々、客人を泊める様な場所なのだろう。煌びやかでは無いが、趣があり】
【風呂を覗けばこれまた良く、食事も上等の物が部屋まで運ばれて】
【今まで蓄積した疲れを取るには十分であろうか。櫻の国の贅沢を一晩で体験できるような場所】
【朝を迎えれば、家臣の一人が門まで案内して見送ろうとした所――――再建された天守閣から飛び出し、空に羽ばたくのは紅の翼】
【猛スピードで降下したかと思えば、軽やかな足取りで隣に着地して】
【――――言わずもがな、精霊だ。青年が立ち去ると聞いて見送りにでも来たのだろう】
『えるふぇす、ばいばい!!また今度、一緒にお散歩しようね!!
あ、後っ!ちょこばーもまた持ってきてね!!』
【ブンブンと大きく手を振れば、その場での見送り。見えなくなるまで手を振るのは健気で、何だか犬の様だけれど】
【小さく手を振り替えしてでもやれば、嬉しそうに笑いながら負けじと更に手を大きく振るのだろう】
【――――自然の小さな具現化と、封印を一身に担う者との出会い。果たして青年が何を思ったかは分からないけれど】
【偽りの無い精霊の笑みは、夜の出来事を楽しい記憶として覚えている事を伝えていて】
【……出会いは不機嫌で、別れには笑顔で。何ともまあ、変わりやすい性格ではあった】
【何にしたって、その内に手を振る姿だって見えなくなってしまう事は確かか】
/この辺りでしょうかっ!お相手、有り難う御座いましたですよー!
71 2014/07/06(日) 02:39:14.96 ID:AHeTUm5co(4/4)
>>69
【心臓部には、至らなかった】
【そう、結局捨て身の一撃も失敗に終わったのだ】
【蹴りをまともに喰らい、声にならない声を上げて倒れ伏す】
【後は、ただ男が屋上に飛び降りるのを見ているだけ】
「…………はっ、まい、ったな…………」
【男が飛び降りてしばらく後、フラフラと立ち上がる】
【大敗北だ、精神的にも肉体的にもやられた】
【でも、これはきっと今までの失敗の歴史にまた新たな失敗が上塗りされただけ】
【自分の諦観を増幅させるだけの、出来事】
【あの男は最後まで自分を見ていなかった】
【まるで観客にショーを披露しているよう】
【もちろんピエロは僕自身である】
「…………戯言、だ」
「……行くか……」
【崩壊も近い、避難はとっくのとうに終わっているはずだ】
【後は自分を残すのみ、とっとと逃げるとしよう】
【そうして、腹を抑えながら足早に屋上を出る】
【―――――――――こうして】
【こうして、渚の失敗の歴史は上書きされた】
【本当は防げたはずの、失敗】
【成功出来たはずの、失敗】
【―――――――――本当に、傑作だ】
/ありがとうございました!お疲れ様です!
72 [sage saga] 2014/07/06(日) 02:51:51.01 ID:YnacEsVJo(3/12)
>>63>>65-67
【息も荒く敵を見据えれば、其処に映るのは思った通りの――いや、少々予想を超えた世界であった】
【自分の術が多少なり効いたのならソレでいい。カテドラルの一投が次に通じるならそれで良い】
【――だが、其処から先はどうだ。ガルマという男の正体、暗雲の如き姿、宝玉】
【そして意味深長な言葉が幾つか在った。今やフレデリックは組織などの柵にはとらわれない男だが】
【それでもあの男≠ニいうワードや、最後の最後に言った『必ず後悔させてやる』という言葉が聞こえ】
……、…ふン。やれるものならやってみろと、何度言わせるのだ喧しい。
神だ、神だと何時迄も私の前で騒ぐなら、こちらから口を塞いでやるまでのことよ
だが……ちと、疲れたな。悪いが私はここらで休ませてもらうとするぞ
生憎と、奴やその娘……加賀屋の時に顔を合わせた、知り合いでこそあるが……
……人の家族に口出しや詮索をするようなタチでは無いので、な……。
ただ倒すだけだ……奴が騒ぎ、立ち上がる度に私もまた立ち上がってやろう
奴が私に一つ、詫びを入れるまでは……な。
…――そうだ。『天限』と言ったが……あの男の本来≠ヘ……強いのか。
【――と、フレデリックはそれだけを佳乃――もとい、天限へと尋ねると】
【答えを聞くなり一つだけ頷いてから槍を回収し、そしてどかりと座り込んで息を整える】
【戦いの時と違って実に寡黙。傷は、徐々に癒えようが――今ばかりは、疲労の色が濃いようだった】
【それ故に、後は治癒を待つばかり。治れば治ったで一言だけ告げて、転移の魔術で姿を消すこととなるだろうか――。】
/色々と興味があることは多いのですが……すみません、眠気がキツイので自分は此処で…!
/主催者様、他の皆様も、本当にありがとうございました!お疲れ様でしたっ!
73 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 02:55:23.87 ID:9lOUlTMv0(2/2)
>>65-66
―――違うッ!!
間違いを正すのは家族の役目……それを貴女が目を背けてどうするのですか!
【同じように家族を愛する者だからこそ、皐月は声を荒げた。―――間違いを気付かせるべき者が目を背けてどうするのだ、と】
【―――赤い呪いの効果は分からない。けれど……最後にミドナは身を挺して自分の父を護らんとした】
【結果的に二人とも吹き飛ばす結果となり、戦闘不能に陥らせることが出来たのだが……―――】
―――貴女なら分かる筈です。大切な人が傷つけられる苦しみを……
……どうかそれを、お父さんにも教えてあげて下さい。
【―――子供達は護れた。二人が攻撃しないのならば追撃はしない。これ以上攻撃したって、ミドナを苦しめるだけだから】
【皐月はそんな事は望んでいない。愛する子供が護れたのならそれで十分、彼に止めを刺しはしない―――】
【彼だってミドナの大切な人なのだから。大切な人が傷つく苦しみは、皐月は誰よりも知っているから】
【その代わり―――間違いを気付かせて欲しいと、それだけを願って。静かに二人から手を引いて、あとは天限に任せる】
【対峙する二つの大きな力。―――尤も、片方は今は弱りかけているのだが―――二人が繰り広げる会話の内容は】
【気の遠くなるくらいの過去の事。それこそ、神話の時代の―――】
【―――そして、告げられた事実。彼は人間の身体を乗っ取った神の末路なのだ、と】
【呆れるほど永い時を経て、その力は衰え、宝玉という形でしか己を保てなくなった―――そんな存在なのだと】
【皐月は驚きを以てその情報を聞き入れた。まさか、そんな事情が隠されていようとは―――】
【正体を明らかにされた彼は、激昂と共に天へと消えてゆく。―――これで、一先ずの脅威は去ったのだろう】
【―――兎に角娘を護り切った。その安堵からかどっと疲れが押し寄せて、今更になって床に座り込んで】
【心配そうに見つめる愛娘の頭を撫でて「大丈夫!」と一言告げれば、もう一度辺りを見回して】
【残された天限を見つければ、フラッと立ち上がって声を掛ける。―――“神”の知り合いだなんて、奇妙な縁もあったものだ】
「改めて、お久しぶりです!……娘を護って頂き、本当にありがとうございました。
……その……――あの子は無事なのでしょうか。
私にもあの子の家族を想う気持ちはよく分かりますから……」
【訊きたい事は、ミドナの話。―――彼女の想いに関しては、皐月にも少なからず思う所があったのだ。】
【訊き終えれば、あとは軽い世間話。「娘が佳乃ちゃんにお世話になってます」とか、「佳乃ちゃんの怪我は大丈夫ですか?」とか】
【娘と同じくらいに佳乃の事も気に掛けているものだから、やっぱり佳乃の事が気になるらしい】
【受けた傷も治してもらえれば、護り切った大切な娘と共にこの惨禍の舞台から無事帰ることになるのだろう――】
//少しだけ会話して撤退したという形にして頂ければ!
//それではお疲れ様でした!
74 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 02:59:28.42 ID:IeN+kSy5O携(2/3)
>>63>>65-67
【投擲された短剣が刃の軌道を変える、そしてそれをやったのは、ミドナであった】
【軍刀も限界だったのだろう、短剣を受ければ簡単に刃は折れ、床に落ちる】
【いつか彼女と話した家族、やっと見つけたそれを失いたくないという想い】
【ブラックには、それは痛いほど良く分かっていた、心の拠り所とでも呼ぶべきか】
【例え偽りの家族であっても、彼女にとってはそれだけが唯一の家族で】
【だからこそ、分かるからこそ、ブラックは彼女を諭さなければならない、それは自分の様にしたくないが為だった】
…………貴女は、私とは違います。私の様に自己満足の為に家族を愛する必要などない。
罪滅ぼしも、況してや家族を求める必要もないはずなのです……
私と違って、貴女にはもう……沢山の家族がいるはずなのですから…………
貴女の帰りを待っていてくれる人達を、忘れてはいないでしょう……?
【家族とは、もう唯単に血族の集まりだけを指す言葉ではない】
【彼女には待っている人がいる、仲間を越えて、それこそ家族のような存在が】
【やがてその耳に聞こえてくるのは、佳乃の 戦神についての話】
【全て合点がいく説明だった、つまり奴は見下している筈の人間に取り憑かなければならない訳だった、何と哀れなのだろうか】
……姿形は同じでも、それはもう貴女の父親ではない…………貴女は偽りを愛せるのですか……?
…………………………ッ……、ミドナ殿……………!
【黒雲に消えていく二人の影、結局、彼女を取り戻すには及ばず】
【任務は遂行出来た筈、勝てた筈なのに、とても喜ぶ気にはなれなかった】
…………ああ、そう言えば……貴女は確かクリスマスの時に会った……
まさかこんなところでまたお会いするとは…………そちらが娘さんですか……
……折角の再会だというのに、お見苦しいところを見せてしまいましたな…………
【そして戦闘中には気づかなかったこと、ブラックは皐月と衣織に今更ながら会釈して】
【彼女が覚えているかは分からないが、一度会ったことはあるらしかった】
【息が整ってきたところで、ブラックは佳乃に質問を始めるだろう】
…………奴、ガルマが取り憑いていると言ってましたが……、もう本当の彼女の父親の人格は無いのですか……?
それに彼女をあそこまでさせた何か、あの身体に浮き出ていたあれは一体……?
75 2014/07/06(日) 03:21:28.13 ID:4/mGjWjSo(4/4)
>>70
【一夜のみの休息は想像以上に贅沢な物で当の本人が気後れしてしまう程だった】
【厚意であるからには拒否はないが、慣れないものでどこかソワソワとしていたという】
【夜が過ぎれば朝が巡る、鳥の声で目を覚ませば起動していない思考でぼうっと準備をしていれば】
【家臣だろう人物が現れて後は案内されるがまま、ぼんやりとした気が抜けない】
【浮かぶ太陽に目を擦ればそこで漸く覚めて】
――――――ふあーあ……あふ……?
【欠伸ひとつ、視界の端ふと見あげれば舞う少女】
【驚く間もなくきれいに着地して、変わらずの笑みのまま】
ん、また今度な散歩でもなんでも付き合ってやるよ
ふ――――――はいはい、それもちゃんと持ってくるから姫さんと元気でな!
【夜のようにぺしぺしと頭を撫でて満足気に頷けば青年は歩き出す】
【精霊の少女に合わせて手を振り返せばその内に遠くなる】
【自然が少女のようであるならば、これから先に在る事も不思議と受け入れられるような気さえしたという】
/お疲れ様でした!
76 (中部地方) [sage saga !red_res] 2014/07/06(日) 03:27:57.59 ID:W92WCv33o(6/7)
>>72
『――――私が解るのはあの男の正体までです。本来のガルマという人間がどうなのかは、何ともいえませんが。
しかし……強いか弱いかでいえば、両方、というのが正しいでしょうね。
あの「千眼千手」の力は恐らく、ガルマと言う男が元来持っていた能力を、宝玉が増幅しているのでしょうけれど。
……精神的には、脆弱と言わざるを得ません。彼には戦神の支配に抵抗していた様子が、まるで見られなかった……』
【フレデリックの問いに、治癒の術を発動させながら天限が答える。本来の彼は強いのか――――いかにもフレデリックらしい質問】
【対して、天限の答えは判然としない。彼女もまたあの戦神と同じで、神とはいえど全知全能と言うわけではないようだ】
【……能力の面では強く、精神の面では弱い――――】
【一同を散々苦しめたあの≪千眼千手ノ光焔華≫という力はガルマのもので、元より強いものが戦神によって更に増幅されていたと彼女は推測し】
【同時に、心の方は弱いのだと判断した。……完全に戦神に乗っ取られていたのは、彼が全く抵抗していなかったからだと】
/お疲れ様でしたー!
>>73 >>74
『皐月、衣織。……久しぶりですね。斯様な戦場に迷い込むとはとんだ不運でしたが……無事でよかった。
さて――――二人とも。それにそちらの御仁も。
あの女性、ミドナと言いましたか。……どうやら彼女は、あの戦神の呪いを受けていたようです。
闘争本能≠強制的に活性化させる呪刻、といったところでしょう。あの者があそこまで拘るのは、これだけが理由ではないと思いますが』
【天限はまず皐月と衣織に声を掛けるだろう。「佳乃も無事ですよ」と、笑顔でそう付け加えた上で】
【その後はブラックの方にも向き直って、ミドナに関する話を始める。あの体に浮き出ていた妙な文様……あれは、戦神の掛けた呪いだったらしい】
【まさに闘争の権化たるあの神らしい呪いだ。闘争本能を強制的に刺激し、感情を暴走させる呪刻――――、】
【ミドナには待っている人が居る。……そんなことも忘れるほどに冷静さを失った彼女の挙措は、恐らくこれが原因だったのだろう】
『彼女自身は、無事です。けれど――――、
ガルマという男の方は、手遅れ、かもしれません。戦神にまったく抵抗できていない所を見るに、少なくとも精神的には。
そして……肉体的にも、です。あなた達の攻撃を受ける前から既に、あの人間の体は限界を超えていた。
――――あの戦神の宝玉≠ェ剥がれてしまえば、あの者は……高い確率で、死ぬと思われます』
【ミドナ自身は無事だと、天限はそう告げる。――――同時に、ガルマ=ハド=ラジャルード、父親の方はもう駄目かもしれない、とも】
【宝玉を剥がしたら死ぬ。……ミドナが呪刻に抗えず、迷いながらも戦い続けるのは、血の繋がった実の父を死なせないためだったのかもしれない】
/皐月さん&衣織ちゃんの方、お疲れ様でした!
/ブラックさんの方もまだ質問を続けても次で〆ちゃって構いませんので!
77 (SSL) [sage saga] 2014/07/06(日) 04:03:17.25 ID:IeN+kSy5O携(3/3)
>>76
【宝玉が無くなれば死ぬ、もしそうなれば彼女から父親を奪うことになる】
【複雑な心境だ、今のブラックにはどうすれば良いのかも分からない】
【もう大人である筈のミドナが、まるで子供の様にパパと呼ぶ姿を見て、彼は揺れている】
【険しい表情のまま、ブラックは佳乃に礼を言って】
…………ありがとう、今はその説明だけで納得します。
ええと…………佳乃殿ではなく……天限殿……でしたかな。
今日はありがとうございました、では私も、ここで失礼させて頂きます。
【軍刀の破片を拾うと、ブラックは彼女に礼と別れを伝えて】
【それからゆっくりと帰還していく、風の国は自分の家族が居る場所でもある】
【今はそれを護れた事を喜ぶべきなのだろうか、しかしその表情は未だ険しいものだった】
/ではここで!お疲れ様でした!
/ありがとうございましたー!
78 (中部地方) [sage saga !red_res] 2014/07/06(日) 04:22:30.00 ID:W92WCv33o(7/7)
>>77
『――――私は人間ではありませんが、この子……佳乃の母親代わりのようなことをやっていました。
故に……私如きが人の愛を語るのは烏滸がましいとは思いますが、ひとつだけ。
あの女性は――――家族≠フ愛に餓えているように、私は感じました』
【パパなんて呼称は確かに、子供がするものだ。けれどミドナの過去を多少知っているブラックならば理由も納得できるか】
【本当の親がいない。一度本気で探し回って、見つかったのは「死んだ」という事実のみ。そこに、本当の父が生きて姿を現したのなら、】
【……それがミドナにとって、どれほど嬉しかったのか。親の逝去なんてどこにでも転がっている悲劇だけれど、彼女にはそれが何よりも、重かったのかもしれない】
>>ALL
『では、ご老人。……それに、他の皆さんも。
衣織と皐月は知っての通り、本来、神が人に過剰に味方するのは禁忌なのですが……今度ばかりは話は別です。
人の問題は人が、神の問題は神が処理するべき。あの戦神絡みの災厄に関しては、私も出来る限り力をお貸しします。
――――その代わり。出来うることなら、どうかこの子を……佳乃を、守ってやって下さい』
【すべての質問が終わると、天限は最後にそんなことを告げる。身内の恥は身内で拭う……その単純な流儀は、神の世界でも通用するらしい】
【――――今宵。あの宝玉という戦神の決定的な弱点が露呈し、かつ天限という二人目の神≠ヘ人間の味方に付いた、ということだ】
「……幸徳井さん! 皆さん!! ご無事ですか――――!?」
【――――やがて。真後ろから爆音が響いてくるのが聞こえるだろうか。ガルマによって溶解させられた入り口が爆弾で吹き飛ばされたのだ】
【軍部の人間たちと、学生服姿の少年――――リチャード・トラヴィスが場に駆け込んでくる。遅まきながらに増援が到着したということらしい】
【傷はあらかた天限によって治癒されてしまったので、救援物資は今更ではあったけれど。戦神をあれほどまでに追い詰めて撃退したのだ、】
【じきにカノッサの兵達も退いていくことだろう。サーバールームに関しても、四人が必死にガルマを引き付けてくれたお陰で殆ど被害も出ていない】
【……無辜の市民や『TRAVIS』の社員、学園生たちの安否。それに他の建物についての具体的な被害報告はまた後日上がってくるはず】
【疲労が残っているのならリチャードに言えば休めるように手配してくれるだろうし、入り口が開通した今、自由に撤退するのも勿論構わない】
【戦神の正体が明かされ、新たなる神が壇上に上がり、緋色の鷹≠フ女の叫びが木霊した。……様々な衝撃が駆け抜ける、神話のような夜を超え】
【一同は今までになく巨大な希望≠掴んだと、そう記していいはずである。人間はあの戦神に対して、勝利以上の確かなものを、掴み取ったのだ――――】
/では、これにて今回のイベントは〆とします! 後半強引になってしまって本当申し訳ないorz
/お疲れ様でした、遅くまでお付き合いありがとうございました!
79 (関西地方) 2014/07/06(日) 09:26:17.21 ID:9Tl5y266o(2/2)
>>63>>65-67>>78
【ついに――ついに届いた。勢いを止められずそのまま前へと転がっていったアーシャは】
【大の字になって天井を見上げるのだろう。そして、絶叫が鳴り止むのを待った】
【後は、そう――ミドナだ。彼女を連れて帰らなければ】
そいつはもうお前の父親じゃねえよ――って言っても、多分聞こえてねえだろうけど
とにかく帰るぞ。お前の友達が……鈴音がお前を待ってっからよ
【そう言って立ち上がろうとして、膝を突く。どうやら痛みはなくとも疲労は深刻らしく】
【回復を待つ間、佳乃――いや天限とガルマの会話に耳を傾ける】
(なるほど……ホンモノの神じゃあなかったってことか
じゃあ早い話が、あの宝玉を粉々にすりゃあいいってわけだ)
生憎と俺は人の命を奪うことに抵抗が無え
ちっとミドナにゃ悪いが、お前のような悪はこの場できれいさっぱり消滅させてもらうぜ
正義の味方として、な
ておい、ここまで来て逃げんじゃ――ああクソ、マジかよ。せめてミドナだけでも置いてけってんだ
【回復してきた身体を伸ばして立ち上がる。あと、一撃】
【しかしさっさと逃げられて――悠長に休んでいたことを後悔した】
【これでは友に顔向けできない。ガントレットを解除し、頭をばりばりと掻くとその場に座り込んで……寝転んで】
腕の中で、ね。……じゃあ遠慮なく休ませてもらうぜ
膝枕とかは要らねえからよ。ちょっと寝かせてくれ……
【そう言うと本当に寝てしまうのだろう。少しすればぐぅぐぅといびきが聞こえてくるだろうか】
【――その後、すっかり傷も癒えた後、入口が吹き飛んだ音で彼は起きる】
【疲れた顔もそこそこに立ち上がると、リチャードに「腹減った。飯食いに行こうぜ」などとぬかしつつ】
【聖域と化したその場所から、彼は撤退してゆくのだろう――】
//お疲れ様でしたー!
80 (チベット自治区) 2014/07/06(日) 11:46:02.32 ID:kRzKx31Do(2/3)
>>60-61
【作為的に使われてしまえば―――そう、結局、その法律という物すらも、無力になってしまう。】
【法で裁けぬ悪が居る事も、セリーナは良く知っている。そして、そんな人間を影ながら裁く存在が、居る事も。】
【だがかと言って、その全てを人が裁くようになれば次に向かう先は何処か―――そう考えると、矢張り彼女に賛同は出来なかった。】
……人がピュアなままで居られるのなら、人が人を裁く事も受け入れられると思うよ。
けど……ごめんね。これは、多分アタシの心が弱いからだと思うけれど―――……。
アタシは、『コレ』を握り続ける限り本当に幸せになれるとは、どうしても『思い込めない』んだ……。
人を救う事は出来るかもしれないし、誰かの道しるべになることも出来るかもしれない。
けど、何処まで行っても……その為にアタシが行使するこの"力"<相棒>は、暴力だから。
ピュアなままで、居られなくなったら……そのときに、アタシの銃が何を喰らうのか。
―――後悔だけは、もうしたくない。だから、アタシは恐れ続けるんだ。
たとえ法が不完全でも……真実の元に、人が裁かれる事を信じて。
だから―――――――――――――――――……
【ピュアなまま、自分を貫き通せるのならば。それもまた、正しい事なのかもしれない。】
【但し、正義という大義名分を得て、人を救うという行為に勤しむ彼女ですらも、どうしてだろうか】
【矢張り『恐ろしい』と思ってしまうほど―――暴力という力の持つ闇の深さは、計り知れない。セリーナは、目を伏せた。】
【自信が無いわけではない。自分を失う事があれば、それは敗北に繋がるのだから。】
【だが、それ以上に、怒りや負の感情に呑まれる事があれば―――敗北よりもっと、最悪な結果を生みかねない。】
【例えば、自分自身が、悪意を生み出す側に回ってしまう事だって―――そう、今は別としても、今後そうなる事も、あり得るのだ。】
【―――結局、結論は出ていた。人が不完全である、という点では一致している。二人の意見は、底では一緒だ。】
【だが、その先に見据えているものが少しずつ変っているのだろう。そしてそれには、どうやら深い、深すぎる理由が有って。】
【トライデントの口から語られた衝撃の事実に対し、セリーナは息を呑んで―――そして暫くの間口を塞ぎ、グラスをじっと見つめていた。】
【ようやっと、口を開いたとき。彼女は突き放すように、こう言うだろう。】
――――――――――――でも、もう死んだよ。
【あっけらかんと、半ば挑むように、グラスから彼の眼に視線をあわせ、言い放った。】
――――――――――――この手で確かに、アタシが、アタシ自身が、殺したんだ。
……もう存在してない。君が恨みに恨んだ、最低最悪の血縁者は、もう存在してないんだ。
……"父親"を[ピーーー]事だけ考えてきて。悪意を滅ぼす事だけを目的として。
否定に否定を重ねた君の人生の、結末がこれだ。
―――望みどおり、人の手で裁いてやったよ。どうだい。トライデント君。
【セリーナは、取り外した"ガン・ベルト"をカウンターにたたきつけるようにして、置いた。】
……良い気分なんて、しちゃ居ない筈だ。君は何も納得してない。
それがアタシの言いたい事だ。目的が果たせた筈なら、何故君はそうも怒っているんだ。
絶望しているんだ。それは君自身が―――……君自身を、どこかで"怖い"と、そう思っているからじゃないのかい?
―――忌まわしい遺産であると思うのなら、それこそ。君は君自身を客観的に見れていないじゃないか。
そんな人間が……本当に悪意を前に、"正義である事"を保ったまま……戦い続けられると、本当にそう思うのかい。
……変えていかなくちゃ、いけないんじゃないかな。やり方じゃない。先ずは、君自身の為に。
君が君を愛せるように―――変っていかなくちゃ、いけないよ。そうじゃないと、君のやり方はいつか、君を滅ぼす。
【それでもよい、と彼が言うのなら、それもまた一つの結末かもしれないが―――セリーナは、静かにそういった。】
81 2014/07/06(日) 12:49:39.49 ID:V2or2+qWo(4/10)
【どこかの町外れ】
ふぅ……最近すごく暑くなってきたなぁ……
そろそろ夏服とか、買ってきたほうがいいかも……
【じりじりと太陽が照りつける昼の街中】
【日中でも歩く者の少ない町外れの一角に建つ、小さなお店の前に一人の少年の姿があった】
【身長は150cm前後であろうか、黒いタキシードのような服に赤い蝶ネクタイという童話めいた衣装を纏っている】
【先端が緩くウェーブがかったふわふわの金髪と、澄んだサファイアのような碧眼を持ち】
【全体的に線が細く、少女めいた面立ちと儚げな印象をした少年であった】
【少年は頭には麦わら帽子を被り】
【手に白いアイスキャンディを持ちながら、花壇の前に積まれたレンガブロックに座っている】
でも、どういうのがいいんだろ……?
男の子らしい……カッコいいのがあればいいんだけど……うぅん
【のどかな昼下がり、少年はアイスキャンディをペロペロと舐めて身体を冷やしながら】
【燦々と輝く太陽に麦わら帽子を目深に被り直しつつも、ゆっくりと店前で平和な時間を過ごしていた】
【「義肢、魔銃のご依頼承ります!マジックショップ<Fairy's Gift>」】
【そう書かれた看板を下げたその店は】
【白い壁に赤色の三角屋根、丸い窓に半円形の黄色い扉】
【まるで物語に出てくるような、可愛らしい外観の建物である】
【本日もマイペースに、のんびりと開店中であった】
82 (SSL) [saga sage] 2014/07/06(日) 13:36:41.29 ID:k0FanwLL0(4/4)
>>80
……間違う事を恐れるのは、誰だってそうさ…………だからこそ、自分に問いかける……そうして、確かめるんだ……
諾々と流されてしまう己もいれば、五里霧中になってしまう己もいる……そんな中にある、信じられる答えを……確かめるんじゃ、ないか……
……最後に頼るべきは、いつだって己自身だ……他の誰かに仮託する事なんて出来ない、自分自身の、自分だけの、命なんだからな……
【大人しく間を置く事で、多少は身体もハッキリとしてきたのだろう。お茶を啜りながら、トライデントはそう答える】
【自分の振るう力が過ちでない様に、自分に確かめてこその力だと。そして、だからこその戦いであり裁きであると】
【じっと湯のみの中のお茶の水面を見つめながら、トライデントは赤みの差した顔で告げる】
――――『そう』だろう、セリーナ…………この瞬間で、俺と言う人間が、まるで違って見えたはずだ
【すっと目を細めて表情を引き締めながら、トライデントは絶句するセリーナに問いかける】
【トライデントの戦う理由、その――――トライデントの言葉を借りるなら『因果』すなわち『原因』が晒されて】
【セリーナ自身、上手く言語化出来た訳でも無いだろう衝撃が、確かに走ったはずだ】
【そしてトライデントは、既にその正体を大まかに理解しているぞ、と言う様に、真剣な――――いつもの苛立ちすら殺げ落ちた表情で見つめる】
…………おいおい、何を言うんだ…………俺は、グラトンの死を、これ以上なく喜んでるんだ……
俺にとっての、生涯の敵の……その大きな1つが、ようやく下されたんだぞ……俺がアレだけ切望してた事……まさか忘れた訳じゃないだろう……?
俺が、俺自身の手で奴を殺したいと思ってた事も、だからこそ確実を……と言っていた事も、偽らざる、俺の本心だ……
【何も納得していないはずだ――――その指摘に、トライデントは心外だと言う風に否定の言葉を向ける】
【グラトンに死の裁きを。それは確かにトライデントの求め続けてきた事であり、これを『一区切り』と捉えるに充分だと受け止めた事実である】
【要するに――――それは生涯を賭けて望んだ事の、大きな1つではあるが――――決して『ゴール』ではないと言う事なのだろう】
【――――始まりは、そこからだった。だが、いつしかそれだけでは済まなくなっていった――――】
――――――――俺を滅ぼす? ――――――――――――――――良いじゃないか。何が問題なんだ――――――――――――――――?
【コトン、と湯のみをカウンターにおいて、トライデントは真っすぐにセリーナと向き合う】
【その胸の内に秘めている暗闇は――――未だ、底知れないものだったと言う事を、セリーナは知る事になるかもしれない】
……セリーナ。なんで俺がああもくどく「『悪』とは何か?」「『正義』とは何か?」を命題に、問い続けてきたか分かるか?
俺はいつだって折に触れ、今でも自分に問いかけ続けている…………それは、必要だからだ…………
――――俺が俺である事を規定し、俺が俺である事を肯定する為に、必要だからだ…………
俺は、絶対に間違えられない…………これ以上、俺はこの呪われた命を、奴の遺産を、悪業と悲劇の燃料にさせる訳にはいかないからだ……!
…………こんな、どうしようもない命をな…………!
【直接『そう』と口にはしなかったが、恐らくそう言う事なのだろう――――何よりも、トライデントは『己自身』を憎んでいる】
【嘆き、恨み――――それに留まらず、己をすら憎む。そんな自分を肯定させる為に、この生き様を選んだのだと】
【坊主憎ければ袈裟まで憎い――――究極の『因果』の起点足るグラトンに留まらず、その連鎖の一員としての、己自身でさえも。だからせめて間違えない様に】
83 (中部地方) [sage saga !red_res] 2014/07/06(日) 13:50:33.29 ID:W92WCv330(1)
【ここから先は、後日談だ】
【まず、『TRAVIS』の工業地帯の被害について。中心である『トラヴィス・アロウ・コントロールセンター』を外れた外縁部に関しては】
【残念ながらそこそこの被害が確認されたようだ。……しかしそのコントロールセンター内においては、主要施設が見事防衛された】
【中枢機能を担うサーバールームが無事だったのが何より大きい。あの『後光』の熱で多少トラブルは発生していたが、復旧に時間は掛からないそうだ】
【また、社員達や学園生たちについても大半が救出された。――――これについてはあくまで、「大半」と言わねばならないけれど】
【学園生については特に優先的に避難誘導が行われたため被害も少なかったが、社員達には多くの死者が出た。特に――――】
【カノッサ機関の手先によって社員寮≠ェ爆破され、展望台≠烽ゥなり大掛かりに破壊されていたらしい。人的にも金額的にも、相当大きな被害が齎された】
【被害は決して小さくなかったものの……あのガルマ=ハド=ラジャルードの選定の危機に晒され続けていた人々にとっては、良い情報もある】
【あの男の本当の正体が白日の下に晒されたのだ。ガルマという男自体は人間であり、戦神の宝玉≠ニいう神の魂を宿した宝玉に乗っ取られた、『半神』であるのだと】
【その宝玉こそが、奴の本体――――全ての元凶たる戦神≠フ魂が位置する胸部。そこが、奴の最大の弱点だ】
【あれさえ破壊してしまえば全てが終わる。今回は逃げられてしまったが、次以降の戦いで、これは絶対に役立つ情報であろう】
【――――宝玉が砕ければ。戦神に乗っ取られていただけの、ガルマという憐れな被害者もまた、死を迎える】
【緋色の鷹≠裏切ってまで『父親』を助けんとする、とある女にまつわるその事実もまた、その裏側にひっそりと存在していたが】
【そして、もう一つ。偶然か必然か、あの場に唐突に姿を現わした『天限』というもう一柱の神≠ノついて――――】
【その後の話では、彼女は幸徳井佳乃という少女に神気≠フ力を与えている張本人であり、長らく眠りについていたが、戦神の覚醒に呼応して自らも目を覚まし】
【いまは彼女の体を拠り代に具現することが出来るのだという。そして――――あの戦神に関する騒乱に限って、人間に力を貸すとも言っている】
【彼女の正体、彼女の目的。不明に思う点は多いだろうが、確かに協力は取り付けられた。戦神の弱点を掴み、戦神に匹敵する別の神の助力も得られたのだ】
【ここから先のガルマとの戦いは、今までのようにやられっ放しでは決してない。もっと有利に、着実に、奴を追い詰められるはずだ――――】
「以上が、私どもから提示する条件になります。
今回の事で私たちは、保安≠ニいうものの大切さを思い知りました。社員の皆さまの悲しい犠牲に報いるためにも……。
『TRAVIS』の代表として、戦いの惨たらしさを思い知ったものとして、目を逸らすわけにはいきません。
――――『TRAVIS』は今後、自警団、軍、警察、そしてSCARLETを初めとする全治安維持組織へ、金銭的な支援を行っていきます。
また、公式的でない私設組織の皆さまにおきましても申請さえして頂ければ、活動等の審査を行った後、同様の支援を行うとお約束します。
私たちには、この程度の事しか出来ませんが――――世界の平穏のため、皆さま方のより一層のご活躍とご武運を、心よりお祈りいたします」
【そして、最後にもう一つ。以上は此度の襲撃事件の数日後、『TRAVIS』次期社長のリチャード・トラヴィスが行った公式会見での発言である】
【その言葉通り、じきに各国の正義組織へ『TRAVIS』からの出資が開始されるだろう。金銭的支援という目立たない面ではあるが、確かな力になってくれるはずだ】
【スーツを着込んだリチャードが、他の重鎮と共にカメラの前で深々と頭を下げる姿は、全世界に配信されて大きな話題になった】
【――――三度もの選定≠通じて、人々は強さ≠身に着けようとしていた。敵の弱点を探り、互いに協力し合って、一歩一歩着実に悪を追い詰めていく】
【戦神の言っていた鍵≠ノ、あの男≠ネる人物。敵の背後にもまた黒々と陰謀が渦巻いているけれど、】
【先日の戦いで四人の勇者が掴み取った手掛かり。そして、その前に神と対峙して打ち勝った精鋭たち。彼らの希望は確かに、神≠フ喉元へと伸びつつあるのだった】
/以上で『神話』イベントは全工程終了となります!
/参加者の皆様、ありがとうございましたー!!
84 (関西地方) 2014/07/06(日) 14:52:55.22 ID:rbl9vLCXo(1/10)
【 ホテル 】
【日曜の昼。宿泊客も大方出払い、フロントには数人の客と従業員しか残っていない】
【──そんな穏やかな光景の中、明らかに『異質』な人物がソファーに腰掛け、テレビを眺めていた】
〈今回の事で私たちは、保安≠ニいうものの大切さを思い知りました。社員の皆さまの悲しい犠牲に報いるためにも……。
『TRAVIS』の代表として、戦いの惨たらしさを思──【ピッ=z〉
朝からこのニュースばっかりやんけ。株主でもないんやから、一回見たらええっつーの。
……つーか、お笑いやってないんかこの国。こんなけ無駄にチャンネル有んのに。
【絢爛、ではなく、派手なストライプのスーツを身に付けた、金髪にメガネの男である】
【金髪は恐らく染めた物だろう。癖の強さと相俟って、おおよそ『上品』なそれではない】
【──我が物顔でチャンネルを回しているが、見た目と、他にテレビを見る者も居ないこともあって、放置されている】
【──、と。 少し、ホテルの前、ロータリーが慌ただしくなってきた】
【どうやら、何か上客≠ェ来るらしく、ボディガードらしき者達が車から降り、周囲を見回している】
【続いて滑り込んで来る『リムジン』。ホテルの前に停車し、ボディガードによって扉が開かれて ── 】
【 ドン <b!! 】
よっこい、しょ──っと。……ちょーっと火薬多いんちゃうか。
【──鼻を鳴らし、眉を顰めると。 派手な男は立ち上がり、『爆発』の起こったホテル前のロータリーに歩を進める】
【ホテル正面の窓が割れ、飛び散った血液混じりの硝子が彼の足元、パリパリと音を立てていた】
85 (チベット自治区) [saga] 2014/07/06(日) 14:57:23.23 ID:kRzKx31Do(3/3)
>>80
【『悪』を『悪』として、自らの手で裁き続ける生涯―――それは、セリーナにはとても辛く、そして長い物に思えた。】
【そんなことを続けていれば、いつかその力は自らを貪り、食い破り、そして外へと放出されて、誰かに伝染していくだろう。】
【長く、辛く、終わりの見えない修羅の道―――だが、それでも望むのならば。食い破られないよう、悪意と戦い続けなくては、いけない。】
【セリーナは違った。そうならないように、力に乗っ取られてしまわないように、過程の中に自らの正義を納めた。】
【だが―――もし、その膨れ上がり続ける悪意と戦い、そして死ぬまでそれに抗い続ける事が本当に、出来るのならば―――】
【最後まで、手を下すその瞬間まで、正義を執行する事は確かに、可能なのかもしれない。トライデントの選択は、正にそれだったのだ。】
【セリーナの、『疑う』というスタンスとは正反対の―――否定し、最初から信じないという、スタンス。】
【あくまで、彼女は彼女でいられる道を選んだのに対し―――彼は自分の生れを知って、贖罪に身を捧げる決意をした。】
【もう、グラトンの名がこれ以上広がらないよう。その力の一端である自分自身を、抑えて、そして否定して、否定し続けて、戦うという事。】
―――……それはもう、肯定とはいえないよ。
君がしているのは、本当の君自身をどこまでも否定する事と同じだ。
間違った自分、大悪人の息子である自分、忌まわしき存在の自分、それを認めて、噛み締めて……
負の遺産だと、君自身がそう『思い込む』事は……それは、もう肯定じゃない。人間の否定だよ、トライデント君。
血縁だけが全ての引き金になり得るわけじゃあ、ない。
確かに、君はあの狂人の血を継いで生きてきたのかもしれないけれど―――
其れを理由に、君が君自身を恨み続ける事は、言わばグラトンの思う壺、其れ其の物にも見えるよ。
だって―――君は、囚われているじゃないか。グラトンの残した呪縛に。
本当に君が、心の底からそう思っているのなら―――君は、何より自分で死を選んだ筈だ。
死ねば、もう本当に何も残らない。けれど、君は今も生きている。恐れながら、否定しながら、生きている。
それは何でだと思う? そんなの、聞くまでもないよね。
【じっ、と見つめた彼の瞳から―――何か、暗いものが心の中へと侵入してくる。】
【けれど、セリーナは視線を揺らがせる事無く、トライデントの事をただ、静かに見つめ続けるだろう。】
―――誰も、死にたくなんてないんだ。人間は生きる為に生まれてきた。
沢山遊んで。沢山笑って。沢山泣いて。大人になって、恋をして、子供を作って。
そうしてまた、次に誰かの幸せを生み出せるように―――自分の見てきた何かを、残す為に。
人は皆、死なずに生きたいとそう思うんだ。誰にもそれが、赦されてるんだ。
アタシがさっきから言ってた、アタシの護りたい『自由』って言うのは―――つまり、そういう事。
君のその、何もかもを諦めた態度がどうして怖く見えるのか、君の言葉を聴いて今よく分かったよ。
―――トライデント君。君にも自由がある。けれど、君は自らそれを『放棄』してるんだ。
だからアタシには、とても不気味に見える。歪んで見える。ハッキリ言おうか。
……"どうしようもない命"なんてモノは、存在しない。
……けど。君に、ここでアタシが何を言っても、きっと君は納得できないだろう。
だから―――忠告として、胸の内のどこかに、置いておいてくれると、嬉しいな。
―――永遠に自己を否定して、生き続ける事なんて出来ないよ。
なぜならね……生きて、生きて、生き続けた先に、誰かが、君を心の底まで、肯定するだろうから。
そんな人間、いないって思うかもしれない。作っちゃいけないとも思うかもしれない。けど、君はまだ17歳だ。
これからの人生は、君にとって長い。長すぎるくらいだ。だから―――想像もしてない事が、次々に起こるよ。
そのときに君が……こんな生き方を続けていたら、絶対に後悔する事になる。断言しても良い。
……大切な人を、悲しませるような結果にだけは、しちゃだめだよ。
【―――セリーナは、そこで言葉を切った。それ以上は、何もいえない、とった感じで。】
【冷え切ったグラスから、残り香のアルコールが鼻腔を突いて―――二人の間に、虚しく散った。】
/置きの件、了解いたしました。引き続きよろしくお願いします。
86 (長屋) 2014/07/06(日) 15:19:30.09 ID:8jSD998do(1/6)
>>81
【少年が店の軒先に座り込んでいると、陽炎の向こうにふとそちらへと向かい来る人影が見える】
【長身に白皙、肩ほどの長さで切り揃えられた、青みがかった黒髪】
【シャツの上から七分丈のジャケットを羽織り、細身のチノパンを穿いた若い女性だ】
【腰のベルトには洋装に不釣り合いな櫻風の拵えの刀が、大小二本吊ってある】
【この茹だるような暑さにも関わらず──事実、女の額にも珠の汗が浮かんでいるが──その表情は至って涼しげだ】
失礼。店主はいるか? もし差し支えなければ、少々お話を伺いたいのだが。
【女はつかつかと店の前まで歩を進めると、膝を折って少年の目の前に屈み、堅苦しい口調で彼に問うた】
【まさか今自分が話し掛けている相手がそうだとは、露ほどにも思っていない様子である】
87 [sage saga] 2014/07/06(日) 16:09:54.13 ID:YnacEsVJo(4/12)
【人里から少し離れた森の中】
【やや開けたその場所では、一人の大男が同じく大きな豪槍を振るっていた】
【どうやら、修練だろうか。彼は修道服を着ているが、上半身はそれを脱ぎ捨て裸の状態だ】
【筋骨隆々の肉体には傷も多く、さぞ長い時間居るのだろう。汗もびっしょりと掻いていて】
【――ズンッ!≠ニ振るった槍が樹の幹を半ばまで斬り進め、刃が止まる】
【しかし、其処からが見ものであって――彼はそのまま、全身に力を込めると】
【鋼鉄で出来ているのだろう槍の柄が思い切り"しなり"、徐々にメキメキと――】
【巨木の幹を断ち、そしておよそ30秒もすれば――周囲には巨木の倒れる轟音が響くことだろう】
……ふん。まあ、こんなものか……木を相手にするのは物足りんが
かと言ってそうそう手合わせの相手が見つかるでも無し……休憩にでもする、か…。
【やがて彼は今しがた作った切り株に腰掛けて、一息吐く。今日は日も強い夏の気候だ】
【その分、森は避暑に最適だが――彼の周りだけはなんというか、実に蒸し暑そうなのだった】
88 2014/07/06(日) 16:15:33.74 ID:V2or2+qWo(5/10)
>>86
えっ……あっ――わ、わっ……!
【女性の姿を視界に捉えて、その存在に気づいた少年は】
【ふと、今の自分の状態を思い出して慌てた様子の声を上げた】
【アイスを食べながら"お客様"と話すなんて、商売人として許されることではない】
【急いで残りのアイスを口に含んで嚥下し、残った棒をレンガの上に置くと】
【麦わら帽子を外しながらその場から立ち上がった】
えと……お恥ずかしい姿をお見せしてしまって……ごめんなさい
ぼ、僕が<Fairy's Gift>の店長の……ジョシュア・ランドバーグです
【言葉通り、先程の姿が一店長として恥ずかしい物と認識していたのだろう】
【微かに白い肌に朱を混じらせながら、ペコリと礼儀正しくお辞儀をして】
【懐から名刺を取り出し「どうぞ……」と、彼女に差し出す】
【名刺にはジョシュアの名前と、店の名前や電話番号】
【そして「第二種一級魔工技師」という肩書きが記されていた】
それで……お話とは一体なんでしょうか……
その……もし込み入ったお話でしたら……外は暑いですし、店内にご案内しますよ?
【名刺を受け取るにせよ、しないにせよ】
【ジョシュアは女性に対しておずおずと尋ね返す】
【外で話すか、中で話すかは彼女の返答次第になろうか】
89 (関西地方) 2014/07/06(日) 16:31:20.16 ID:rbl9vLCXo(2/10)
>>87
……た、 助けてくださいぃー 誰かァー──。
【──巨木の倒れた方から、情けない声が聴こえる】
【もし、少しだけ腰を上げてそちら方を見たなら、仰向けに倒れ込んだ男が見える】
【瞳を隠す胡散臭い黒サングラス、ワンレンの赤い長髪。──身に纏っているのは、黒のキャソック】
【服装から見て、『同業』かそれに類する者だろう。 周囲には聖書等、別世界風に言えば『基督教』の用具一式が散らばっている】
【彼は丁度、倒れてきた木の『曲がった』部分に足首を挟まれている──】
【地面と木で即席の足枷が出来ている、と言えば分かりやすいか】
【──、怪我は無さそうだが、妙な獲物が引っかかってしまった】
90 [sage saga] 2014/07/06(日) 16:48:04.73 ID:YnacEsVJo(5/12)
>>89
……、ん…―――?
【その声に気付くのは、周りが静かだったのもあって比較的早かった】
【槍を一度置いて足を向ければ、やがて見つかるのは一人の男性】
【どうも同業らしいが――それより問題は、木の下敷きだという事実だろうか】
【大男はそれを見て『ふむ』と呟けば、倒れた巨木の下に両手を差し込み――】
――――ぬ、オオォォぉぉぉぉぉぉぉ……!!
【何のトリックも術もなく、超重量の丸太を持ち上げる―!】
【純粋に怪力なのか。それとも、その右腕が"黒鉄の義肢"である事が関係するかは分からないが】
【ともかくこれはチャンスだ、暫くの間なら木が浮くから、抜け出すことも可能な筈だった】
91 (長屋) 2014/07/06(日) 16:56:42.28 ID:8jSD998do(2/6)
>>88
【こちらも立ち上がって返礼し、名刺を受け取って一瞥。懐から取り出した名刺入れに納めると】
【先程までの少年の行動については特に気にした風でもなく、「そんなに急いで食ったら、頭、痛くないか」などと一人ごちて】
これは申し訳ない。……人は見かけによらないものだとは判っていても、つい、な。
アポも取らずに押し掛けたのはこちらだ、あまり気にしないでくれ。
水の国の冒険者ギルド所属、識槻 朔夜だ。朔夜でいい。
【畏まった様子の少年に対し、鷹揚な態度で応じる】
【名乗り返したは良いものの、生憎女には名刺や身分証明書などの持ち合わせがないらしい】
【だが、もし少年がギルドに対し問い合わせてみるのならば、彼女が登録冒険者である事が判るはずだ】
義肢についての話だ。と言っても、今すぐに入り用という訳ではないよ。
加えて、些少だが素材のサンプルを用意した。こちらについても、見てもらえれば助かる。
少し長引きそうだ。もし店内で話せるのならば、その方が良いだろう……予定があるなら日を改めるが。
【どうやら商談らしいが、今日注文を行うわけではないとの事だ。商品の仕様についての下見、といったところか】
【女は少年の提案に同意し、その後に、もし先約があるのであればまた次の機会に、と付け加えた】
92 (関西地方) 2014/07/06(日) 16:59:05.38 ID:rbl9vLCXo(3/10)
>>90
あぁっ、そこの方!
ここでひとつ現世功徳を積んでみる気は── 、ってうわぁ!
【見た目も胡散臭いが、功徳、などと発する言葉も『聖職者』にしては大概である】
【ともあれ──丸太が持ち上げられると、男は素早く足を抜き、立ち上がり】
【足元に散らばっていた聖書その他を素早く拾い集めると、大男に向き直って──】
──ふぅ。 助かりました助かりました。
矢張り持つべきは隣人!迷える子羊を救った貴方には ── 、
…、…ああ、この樹倒したの貴方ですかぁ。 感謝も半減です。
【頭を下げる──が、その拍子に、槍≠フ存在に気付いたらしい】
【あからさまに恨みがましい様子になると、ドン臭い自分を差し置いて無礼な言葉を吐いた】
【──、まあ、『半分』は感謝しているらしい。 悪意100%で批難しているのではないのだろう】
93 [sage saga] 2014/07/06(日) 17:07:23.08 ID:YnacEsVJo(6/12)
>>92
【男が樹の下から這い出したのを見れば手を離す。ズシン、と重い音がまた響き】
【大男はそれでまた一息吐くのだった。――顔は爽やかというより、厳しかったが】
生憎と愛すべき隣人も、私を導く主にも間に合っているのでな…。
……それにしても貴様、同業の者だな。
この辺りに教会があったとは記憶していないが、森の中で散歩でも?
それとも木の倒れる音を聞いて下敷きになりに来たか……ま、なんでも構わんが
【そう言葉を返せば―こちらも言葉の全てが本意ではないのだろう】
【フッ、と小さく笑って、件の槍を拾い上げるのだった。およそ3m、20kg近そうな豪槍だ】
【もしかすると強力な聖≠フ力を宿していることも分かるかもしれない】
【また改めて男を見れば、左手薬指の指輪だとか、例の右腕が義肢なのだとか】
【或いは顔立ち――これには見覚えがあるかも知れない。ゼン=カイマ≠ニいうワードを知っていれば、だが】
94 2014/07/06(日) 17:10:49.90 ID:V2or2+qWo(6/10)
>>91
は、はい……朔夜さん、ですね
お話は判りました……では、店内で詳しくお聞きします
その……見ての通りといいますか、特に予定はないので大丈夫ですよ
【朔夜の言葉を聞いて、その身分を疑うことなく受け入れる】
【先ほど暇を持て余した様子を見せてしまっていたせいか】
【「予定があるなら」という声に少し気恥かしそうに返しながらも】
【店の方へと身体を向けて、ゆっくりと扉を開き彼女を導こうとするだろう】
【特に何事もなかった場合は、二人で店内を進んでいくことになるだろうか】
【店の中は小洒落た外観とは違い、実用的な造りをしている】
【左右に並んだ無数の棚には、鉄などで出来た人工の腕や足が陳列されており】
【ガンパーツや、様々な種類の魔銃のサンプルもエリア毎に細かく区分されて置かれていた】
【その他には何に使うのか】
【人体模型や大きな水晶玉、妙な形の筐体なども設置されている】
【途中立ち止まることなく進んだならば】
【奥にあるカウンター席の方まで歩み、ジョシュアは椅子を引いて朔夜を誘う】
【そして、自身はカウンターの向こうへとトテトテと歩いていき、キャスター付きの椅子に腰を下ろすだろう】
【上記の行動は、最初の店内に導く動きが成立した場合であり】
【もし店内に進む前に何かがあれば、内装を見るのはもう少し後になろうか】
【また、カウンター席に進む途中で質問などが投げかけられれば】
【ジョシュアはそれに応える事だろう】
95 (関西地方) 2014/07/06(日) 17:24:02.86 ID:rbl9vLCXo(4/10)
>>93
【彼の『顔』を見て──サングラスで瞳は見えないのだが──、男は少し、怪訝な顔】
【見覚え、ぐらいは有るのだろうが、何処かの新聞か何かで見た程度なのだろう】
……、あぁ。えぇ、どうやらその様で──。
一応、近くの村に教会≠ヘ有りますが──、『中央』の方の方なら、ご存じないでしょうねぇ。
傍流も傍流。 前任が死んで途絶えかけてたのを、数年前に私が継いだトコロです。
【『中央』と言うのはつまり、ゼン=カイマ%凾ノ代表される、一大宗教地の事だろう】
【──、つまりは、そんなところの者達からすれば歯牙にも掛けられない、田舎の教会】
【所在地が正確に記録されているかすらも危うい、というところか】
それより──まぁ助けて頂いたのは事実ですし、お疲れのご様子。
私は今から『村』に帰るところだったのですが、着いて来て頂ければ、お飲み物位は出しましょう。
【「こっちです」と──自己紹介もせずに、男は歩き始める】
【彼について行くのなら、十数分は道無き道を歩むことに成るだろう。着いて行かないのなら、彼は戻って来るのだろうが】
96 [sage saga] 2014/07/06(日) 17:34:44.01 ID:YnacEsVJo(7/12)
>>95
成る程……わざわざそのような場所で努めを果たすとは
どうやら第一印象とは中々違った根性を持っているようだな。
……『妙な奴だ』と思ったが、撤回しよう。苦労も多かろうな、このような場所では―……。
【彼――フレデリック、と簡単に此処で名乗るのだが――彼はそう、ゼン=カイマの人間だ】
【地方の教会など時折趣く程度だし、田舎となれば見たことも無い】
【ただ、大変だろうことは察せられて、それを引き継ぐ心を持つだけでも】
【彼には随分崇高な事に思えたらしい。言葉少なに相手を労えば】
【次の提案には一つ、首肯して答えるのだった。水の一杯でも貰えるなら有難い、と付け足して――】
【――それからは暫く歩きとなるか。フレデリックは修道服をきちんと着直し】
【槍は転移の魔術を用いて何処かへとやってしまった。道中、自分から話題を提供するでもなく】
【少しばかり、空気は悪くなるかもしれないが――そういう人だと分かれば、格別思うことも無いだろうか】
97 (関西地方) 2014/07/06(日) 17:47:47.19 ID:rbl9vLCXo(5/10)
>>96
【 ── 獣道を通り抜けると、眼下には渓谷の村=z
【谷と言っても、それほど険しいものではない。 なだらかな稜線には草木が生い茂っている】
【十数件の家が立ち並び、中央には風車。 ──教会は、葡萄畑の傍だ】
【森に囲まれていることもあって、まさしく秘境≠ニ言って差し支えない風景だった】
【村へ降りると教会へ向かう彼に、住人が挨拶し──フレデリックにも、挨拶が飛ぶ】
【彼の言う通り、一応、『努め』は真面目に果たしているのだろう】
…、…いやはや、埃っぽくて申し訳ない。
一週間ほど、留守にしていましてねぇ。 ──、ま、この様子の村ですから。
私の『特別の仕事』は夫婦喧嘩の仲裁ぐらいで。
……じゃ、ちょっとお待ちを大司教=B
【──最後、投げた言葉を鑑みるに、名前≠ナ気付いたらしい】
【それでも全く、調子の変わった様子が無いのは、そういう性格なのだろうか】
【教会の扉を開き──入口近くのテーブルを薦めると、彼は奥へと消えてゆく】
【飲み物でも取りに行くのだろう。 テーブルと椅子は古びているが、彼の体重を支えるほどには頑丈そうだ】
【教会の内部の風景は、別段、変わった様子は無い。 ──、極めて、「普通」だ】
98 (長屋) 2014/07/06(日) 17:56:23.77 ID:8jSD998do(3/6)
>>94
【客足のないのを恥じるような少年の返答に、確かに、よくよく考えれば──と思えども口には出さない】
【招かれるがままに店内へ足を踏み入れ、内装やショーケースの中身などをしげしげと眺めつつも道中では特に何を問うでもなく】
あの水晶玉……卜占の類いをするようには見えないが、何かの魔具なのか?
……あと、あっちの……何と言うか、繭?みたいなのは、星の国や水の国の大会会場併設の訓練場で見たような気がする。
壊すばかりが能の私だが、いや。いつ見ても、こういうものは興味深い。
【静かに着席してから、微かに目を輝かせて口を開けば、そう一息に捲し立てた】
【傍目には解りづらいがこの女、子供のように知識欲の旺盛なところがあり】
【少年の専門である魔導工学にもまた、並みならぬ興味を寄せているようだった】
……ああ、失敬。それで話なんだが、ジョシュア。魔導義肢というのは、装着者に対して魔術適性を求めるものなのだろうか。
たとえばこのサンプルの持ち主──新大陸に生息する古龍種のような、魔術を受動的或いは能動的にレジストする生物であったり、
ごく偶にいるような全く魔翌力を持たない類いの生物であったり……そういうものに対して、或いはそういうものを使って、義肢を誂える事は、可能か?
【ややあってふと我に帰った女は、続けて本命の質問に入る】
【立て板に水、とばかりにつらつらと喋りながら、取り出してカウンターに置いたのは黒い何かの破片だ】
【女の言葉から恐らくは龍の鱗であろうとは推測できるが、それにしても、随分な質問ではあった】
【しかし、単純な知的好奇心の顕れ──いわゆる冷やかし──にしては、その表情は真剣極まりない】
99 [sage saga] 2014/07/06(日) 17:59:41.93 ID:YnacEsVJo(8/12)
>>97
(…――ほう、渓谷に少数で寄り添う形の村……そしてその司祭、か)
(どうやら慕われているようではないか。胡散臭いと少しでも思ったのは、過ちだったな――。)
【牧歌的な風景を尚も止める村に辿り着けば、彼が持つのはそんな感想だ】
【挨拶をされれば小さく笑って返す。見た目は厳つく、取っ付きにくいが】
【決して悪人ではないのだと誰にもそれで分かるはず】
なに、埃っぽいなど……荒れ果ててでも居ない限り、教会は教会だ。
平和なればこその状態と思えば、案外悪くないものよ
……あぁ、では待たせてもらおうか。…――呼び名は、何でも良いのだがな
【やがて教会に入れば進められるまま椅子にそろりと腰を下ろす】
【実に静か。教会とは得てして神聖な雰囲気と、落ち着いた空気を持つものだが】
【もう少し物理的な――人気の無さとでも言おうか。良い意味でのそれを感じ取り】
【他の椅子だとか、司祭の立つ壇だとか、天井なんかに目を走らせるが】
【特別なにもないとなれば、後はじっくりと待つばかり。目を閉じて座るその姿は】
【一見すれば寝入っているようにも見える――かも、知れなかった】
100 (関西地方) 2014/07/06(日) 18:11:51.78 ID:rbl9vLCXo(6/10)
>>99
【教会の椅子も、壇も、天井も、総じて『古い』。 数十年前からのものだろう】
【彼が言っていた前任≠フ代から使われている、というのは、想像に難くない】
葡萄酒も一応、有るには有るのですが。
仮にも聖職者が真っ昼間から飲酒、というのは宜しくないでしょうし、ねぇ。
【暫くすれば、男が戻って来る。 手にしたコップにに入っているのは、紫色の液体】
【──彼の口ぶりと、脇の葡萄畑から察するに、『ぶどうジュース』だろうか】
【彼の前にひとつ置くと、自分の分を持ったまま、フレデリックの向かいに腰を下ろした】
……名を、名乗り忘れてましたねぇ。
私、ファン・イグナシオ=デルヴェッキオ≠ニ申します。
こんな田舎でも、色々≠ニ『フレデリックさん』のお話は聞いていますよぉ。
ま、新聞に載ってる以上は知りませんが。──最近じゃ何か『基金』を立ち上げられたり、ご活躍のご様子で。
【「色々」と言うのは、『善しも悪しも』、と言外に示しているのだろう】
【が、決して多くを知るわけでもなく、悪感情を抱いている訳でもない──】
【最後に「善し」の方を付け足したことからも、後者に関しては明白だ】
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