[過去ログ] 【天空に描け】能力者スレ【光のアーク】 (1002レス)
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803 (SSL) [saga] 2014/07/01(火) 22:48:17.35 ID:840O9R000(1)
>>801
【瞬息で致命打を齎したひとひらの斬光――――死せる屍体に凄絶な結末を齎した刀身を空中で払い、残骸となった異形の停止を確認していった】
【斃れ臥す姿勢はひとと同じ様なものだったか。ひとには一抹の無常感を与える光景ではあったが―――――声が割り込む、】
……! 何、が――――――
【新たな影―――――先ほどの立ち回りを見て姿を現わすならば相応の手練れか、或いは“攻撃を受けない”理由がある何者かか。 】
【ひとであれば恐らくは自らの身には望まない顛末、その凄惨を視てなおこの様な危険人物に―――近寄り、あまつさえ嗤う影への警戒は否応なく高まった】
【、の、だが―――――】
(…………ッ!? 、これは――――――)
【足首を掴まんとする『残骸』に意識が追いつく。触れる冷えた感触に悍ましさを覚える。握力が如何程かは想像したくもない―――――なればこそ速度と重厚な鋭利さとを増す思考、“潰える前に叩き斬る”。 】
【上向きの跳躍に載せて斬り上げる。右腕を飛ばせたならば左腕を落とす。】
【二薙ぎで両腕を斬り落とす斬閃。持ち前の切断能力を存分に揮う撫で斬りの刃が、低空から枯れ木に牙を剥く様に、地を鋩でさらう様に禍々しく銀色に躍った】
【そもそもの目的が異形の、男性への攻撃の阻止にある以上、確実に屍に止めを刺す必要がある――――完全に無力化出来れたと判ずればその瞬間に、一拍だけ姿の視えた“人物”の方向へと少女は駆けるが】
804 (長屋) 2014/07/01(火) 23:56:03.42 ID:P47kOIgHo(2/2)
>>803
【低空を這う蛇のごとき切り上げ。一度二度と間断なく薙ぎ払われる白刃が、掴みかかる両の手を前腕部半ばから斬り飛ばす】
【しかし、である。切断され跳ね上がった両手は、突如ぴたりと空中で静止したかと思えば】
【転瞬、狙いを変えて、今度は力なく地面に座り込んだ男目掛けて空を翔けた。先程までとはうって変わって、知性の感じられる挙動だ】
「……ひ、ひぃ!」
【手の断面。胴体の残骸。そこかしこに蠢く流動体が一ヶ所にまとまって、跳躍する彼女の前方で人の形を成す】
【この銀の流動体は、あの人影によって制御される魔術式ではない。屍の両手を媒介とし、現し世に干渉する術を得た、亡霊の類いだ】
【少女がどうしても先程の影の正体を暴きたいと言うのであれば、無視して追い掛ける手もあるが】
【しかし、そうしてしまった場合、この場に残された男が浮翌遊する手に縊り殺されるおそれが出てくる】
【それ自体が自立した意思を持つ、実体を持たない思念の塊。剣士にとっては、致命的に相性の悪い相手】
【この亡霊が男に危害を加えられないようにするには、憑代である屍を寸刻みに解体する必要がある】
【何かに取り憑かねばこの世に干渉する事も儘ならない弱敵とは言えど、時間稼ぎにはうってつけだ】
805 [sage saga] 2014/07/02(水) 00:20:03.04 ID:cHuxdqDn0(1/6)
【街中――子供の落書きみたいな路地裏の迷路の、そのどこか】
【狭い空にはお月様と少しの星が見えた、それは、それ以外の何も見えないという意味でもあって】
【視線を下ろせば自らの異能で照らし出した闇の世界。こそこそとネズミがどこかへ隠れていくのが、見えた気がして――】
オバケなんてないの、オバケなんて嘘なの、寝ぼけたヒトが、見間違えたなの――。
……えーっと、……えっと、こっちだっけ、あっちだっけ、?
【――照らされた空間に長い影が伸びる、それから聞こえてくる調子っぱずれの声は、それなりに有名だろう歌のリズムを取って】
【ふふんふんと鼻歌めいて聞こえて来る、深夜だと言うに元気な声は。明確に子供めいていて、それが、違和感だった】
【やがてこつんこつんと歩く“だれか”は分かれ道で立ち止まる、狭い道と広い道の二択、悩ましく広がる無限の闇の世界】
【クリーム色の金髪がふわりと揺れる、頭の横側でちょーんと摘んだようなサイドテールに結われて、赤いリボンで飾られて】
【夏の青空と同じ色をした瞳は丸い、けれど少しだけ垂れた形。右目の下には紫色で蝶の刺青が刻まれていて、少しだけ、異質】
【さくらんぼとくまさんの柄を描いたワンピースは腰元から大きく膨らむライン、ぴょんっと伸びた足先に嵌まるのは、つま先の丸い靴】
【――差し伸べた右手に午後の陽光と同じ色/温度を宿した光を煌かせ、それで闇の中を照らしながら。歩くのは、幼子だった】
うーんと……、こっちかなっ。きっとこっちよ、あのね、だってね、……こっちかなって、思うもの!
待っててねネコさん、なの。もうすぐね、美味しいご飯を持って、行ってあげるから!
【――就学前にも見える幼子は異質の塊でしかなかった。まして、能力らしき力を繰っているというのも、目立つ要因で】
【また初めから「オバケなんて……」と歌うのは、決して強がりでない。オバケなんて怖くないって言う、そんな様子をしていて】
オバケさーん、居たらね、一緒にネコさんにご飯あげよ! それでね、一緒にあそぼ――!
【それどころかそんなことまで言っているのだった。柔らかそうな頬っぺたには笑みが溢れて、それがきらきら零れるよう】
【手から溢れる光の色合いに照らし出されて。また長く伸びた影が揺れる、その様子は、きっと、ずっと遠くからでも窺えて――】
【いかにも警戒していないように見えた。だとしたら彼女はネギ背負ったカモにでも見えるのか。そこは、発見者次第であって】
【(ふざけたように分かれ道をぴょんっと跳んで曲がると、子供っぽいデザインのポシェットがみょこっと揺れて)】
【(そのうちお尻をとんっと軽く叩く。揺れたサイドテールも、地面を叩く足先も、全てが、疑う余地なく子供のそれだった)】
806 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 00:42:06.68 ID:C/4c5tAN0(1/10)
>>805
【彼女の軽快なリズムは、この路地裏に溶けてやがて無くなってしまう、というのは自明の理である。】
【しかしながら、その音色は残る。人間の耳が空気の振動を読み取って、神経を伝って、脳が記憶するからだ。】
【その行為を、簡潔に鑑賞と呼ぶことにしよう。彼女は一人ぼっち、しかしながら今回の場合も、この空間で確かにその"鑑賞"が行われている―――、】
…………、………。
【不意に、一陣の風が吹いた。】
【どこかで金属と金属が摩擦によってギィ、と音を鳴らす。―――と、ここまでは、よくある話。】
【しかしその、ガラクタの中から一つ斜めに突き出た金属製の棒に、何かがぶら下がっているとしたら。】
【月と星のせいで、そのシルエットが人間らしき何かだとしか分からなかったとしたら―――、】
【―――この存在を、彼女は一体何だと捉えるのか。】
………猫にエサ……あ、俺おばけじゃないか………
【さて、もう一つ、この路地裏に異なる音色が響いた。……就学前にも見える彼女よりはいくらか大きい、とは言ってもまだ幼い、】
【少なくとも声変わりは済んでいない、そんな少年の声。彼はぶら下がったまま、身体は微塵も動かさずに、一つ、僅かに呟いた。】
807 [sage saga] 2014/07/02(水) 00:54:30.76 ID:cHuxdqDn0(2/6)
>>806
【歌声が夜をじんわりと温めながら通り抜けていく、闇の向こう側で誰かに届くなら、その気持ちを揺らせるとしたら】
【ミュージシャンならさぞかし喜んだことだろう。でも彼女はそんなこと思いもせずに、誰の心を揺らすかも、なんて考えもせずに】
【オバケなんて……と繰り返すのは、ただその先を知らないだけだ。オバケと友達になりたい歌、――彼女も、そう思う性質】
【ひるりと吹き抜けた風が彼女の髪の毛を揺らす、夜には決して馴染むことのない、明るく柔らかな色合いの、サイドテール】
【まして夜とは正反対のお日様の光で照らすのだから尚更だ。右手の平で湧き上がる光の粒が、一瞬風にそよいで――揺れた】
うにゃ?
【ぎきぃと軋んだ金属の音が耳に障る、ぴったりと止まる歌声、それはふと何かを感じたように、廻る視線に掻き消され】
【正しい人間とは少しだけ違った感覚が何か居るらしいと教えてくれた、人間みたいなナニカ……(自分みたいな、お仲間かも?)】
【こつりと紡がれた足音、こつり、こつり、ふわり。いくつか目で途切れるのは足を止めたからじゃない、その体が、舞うから】
【瞬きの間にその背中には翼が生まれていた。午後の陽光と同じ色合いの光で紡がれる、光の翼――それを携え、幼子は羽ばたく】
――こんばんは!
【どんな悪路だって無視してしまう光の翼、よっぽどのことがなければ、その姿は彼の元へと届くのだろう】
【もしどうしても行けないようなら流石に諦め、近場に足を降ろすが――そうだとしても、にっこりと投げてみる言葉は変わらない】
【ここが深夜の路地裏だとか忘れてしまいそうな声だ。昼間の公園で聞くのが似合うような、ちっちゃな女の子の声】
あのね、お兄ちゃんね、どーしてそんな場所でぶら下がってるの……ってね、私ね、ちょっと不思議だなって思うな!
“ケンスイ”って奴かしら? だったらね、こんな場所でやってるのね、そしたら今度はそっちが不思議なの!
だってね、こんな場所って危ないでしょ? 私ね、運動ならね、お昼にしたほうがいいって思うなー。
【もしも翼で近寄れているなら。ぶら下がる彼の目線の高さに合わせて滞空するだろう、ふわふわと、さながら天使のよう】
【でも彼女はハートの矢も持ってなければ鉛の矢も持ってない。誰かの心を操作する力を持たない、おひさまの国から来た、天使見習い】
【右手に溢れる陽光はいつの間にか消えて。翼からきらきらと零す光の粒子が眩しい、凡そ逆光みたいになりながら、幼子は返事を待った】
808 (SSL) [saga] 2014/07/02(水) 01:10:12.46 ID:ulDuCB1v0(1/2)
>>804
―――――――ッ!?
【二つ、斬り飛ばす手応えを確実に感じた。だが物理法則を嘲笑う様に停滞が襲う。静止した両腕先が向かう先は男性の喉元か――― 身動きの取れない空中で僅かに息を呑む、】
【切断した両腕と同時に動き出すだろう。着地のラグが初動を遅らせた。今宵最速の挙動を以て予見される結末の書き換えを自らに求める、】
【集中に並行して銀色のかげを意識が捉える。死せる死者から生ける死者へ――――単純な物理的蘇生とは違った“質”の流転を、肌と五感とが感じ取りながら】
【“可能なら”と求めた行動は完全に“第二の”優先事項へと消える。乃ち屍人の討滅。】
【“無力化”――――最優先すべきは此方に絞られた。その変化を齎したのは追わんとしたあの影であり/彼方に最良であろう瞬間に“そう変えた”タイミングの意味、】
(……屍も銀色もなにもかも、あの“誰か”の悪趣味の結果、か。胸が悪くなる結論ね……)
【まるでこちらを知る様な―――いや、ヒトの生命に拘るものに対する常套手段の様な手慣れた行動。結び締めた口元から覗える苛立ちは、その意味を理解して尚そうせざるを得ない己に対してのものでもあったのかも知れない】
【完全な敵意に変わる数々の疑問符。だが状況は一刻を争い予断を許さない。地を蹴り死せる指先を越えてその先へ―――取りこぼす可能性すら摘み取りながら黒藍が疾り】
【割り込んだ/向き直る、生ける盾の様に鼓動が対峙する。 初めの意志は何も変わらずに、】
……眠れと、言った。読み取れるのなら終わらせてあげる―――――――もう、 眠るべき場所へと還りなさい――――!
【決断する/切断する―――――異常な加速を以て亡霊へと迸る意識。……刹那、憎悪でなく殺意ですらない純粋なる刃が闇を翔けた。】
【―――――― 必要ならば幾重にも幾重にも重ねられる連撃/過去の幻影の断片の落ちる間に二六七三閃、残骸すらも残さない。 】
【存在の根底が何処にあるのか、傍目から知り得る筈もなく。だが骸を介した物理干渉を行う非物理的存在として、操るべき屍肉を持たねば現在・未来――――そのどちら側であれヒトに害を為す事など叶わないのだと 】
【 ……この状況と重なる数少ない記憶から。選び取ることのできた有効打だった。無論全ては仮定の上のこと――――銀色の流体が阻む可能性も、それが過ちなら有り得るのだろう】
【初撃は空中の両掌に向けて。割り込んだその先で横一文字に――――或いは下から上へと斜めに弧を描いて斬り裂かんと灼熱を錯覚させるかの如く刃鉄は迸って】
【この時点で目論見が外れたならば、亡霊を滅ぼし尽くさんと撃ち放つ連撃は総て絵空事に終わるだろうか。反撃を想定してもいる。けれど其れを崩すことも或いは可能だったか―――死せる命など“かたち”斬る現世の刀刃は最早斬り慣れてはいない。】
809 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 01:14:34.58 ID:C/4c5tAN0(2/10)
>>807
こんばんは………ここは、俺の遊び場だから、危なくない……だいじょうぶ……
……んーーー………そーだね……こーやって、世界を眺めてるとさー………
……いつもとちょっと、違う様に見えたり、あ、あと、……よっ―――……っと、そうそう、こーいうのも、良いよね……
【確かに一から登ろうとすれば、ガラクタと言うよりはゴミだらけの汚い道だから疎まれる訳だが、】
【空を飛んで来れるというのなら話は別だろう。特に難儀はなく彼の元に辿り着けたはずだ。】
【さて、彼がぶら下がっている理由、それは平常とは異なる世界を体験したいから、らしい。】
【……どうやらこの少年は、そういう人間だ。正しい人間では、その意味でも決して無いのだろう。】
【少年は途中、そのまま足の反動を使って、今度は棒に足をかけて逆さまにぶら下がる。】
【その身のこなしはサーカスで見られるそれと丸で同じ、違和感無くスムーズだった。】
【こうして見える景色、上下反転して見える世界もまた、良いらしい。……彼女は何を言っているのか、分かるのだろうか。】
……運動は、そーだね………いつでも、いいんじゃないかな……
やるのが、大事……継続的に、コツコツと、続けるのが、難しいからさ……
それに、俺にとっては……夜は昼だし、昼は夜、なんだよね………
【さて、彼の元へ近付けば、その身形が明らかとなろう―――忍者だ。赤いロングマフラーはやはり目立つ、忍者。】
【異常なまでに身軽だったのも、それから最後の台詞も、……彼女に忍に対する知識がどれ程あるかは測れないが、】
【分かる人には分かるのだろう。……要は、昼間は寝て夜を中心に活動しているということだ。】
810 (SSL) [saga] 2014/07/02(水) 01:15:25.54 ID:ulDuCB1v0(2/2)
/>>808
【“可能なら”と求めた行動は
↓
【“可能なら”と求めた行動/謎の影の追跡は
…でした。補足なので、書き始めてるならお気になさらずっ
811 [sage saga] 2014/07/02(水) 01:28:58.18 ID:cHuxdqDn0(3/6)
>>809
【ひらりひらりと光で出来た羽根が舞い落ちる、それは、夜の中にまあるく煌いて、悪戯好きの神様が昼間を持って来てしまったよう】
【まあるく切り取ったようなかたちがひらりと地面に落ちて、そのうちにゆったりと消えていく――そして、最後には何も残らない】
【ふんわりとしたスカートに手を埋めるようにして。お行儀よく組んで落とした両手、ちょっとだけお姉さんぶったよなマニキュア】
でもね、あのね、あんまりそうしたらね、頭に血がのぼっちゃうよ!
そうしたらね、かーっとして、くらくらってして……大変でしょ、なの。あんまりね、よくないよ!
【さかさまになるのを止めることはない、それなら、ひらりっと蝙蝠みたいになる彼の姿、視線がずるっとずれてしまって】
【ちっちゃな体だから彼がそんな姿勢になるとスカートを覗かれるような状況になる。とは言え、中身はドロワーズだけど――】
【そのうちにぱたぱたと翼を動かして、今度も視線が合うようにする。無意味な身振り手振りは、ただ、彼のことを心配したもので】
あのね、お昼にやったほうが楽しいよ! だってね、お日様がきらきらして、ぽかぽかして、とっても……楽しいでしょっ。
夜だとね、お月様だけで、寂しいよっ、お星様も居るけど、あんまり明るくないしね、よく見えないもの――だからね、
……あ、でもね、あのね、能力の練習するなら、夜が好き! だってね、とってもね、綺麗だなあって思うの!
だってね、ほら、とっても綺麗でしょ? 私ね、とっても綺麗だって思うの! えへん、大好きなんだよ――。
【運動はお昼のほうが楽しいだなんていう、けれど、彼女の場合はただ昼間が好きなだけにも思えるようで】
【どうにも昼間が似合いそうな子なのだもの。背中の翼も午後の温かい光、そんなのを身にまとうなら、それは余計に】
【――綺麗でしょーって胸を張るとおなかがぽっこりと子供ぽく膨らんでいるのが良く目立った。背中の翼は、一層大きく開かれて】
【空中で器用にくるんっと回って見せると、きらきらとありがちな魔法のエフェクトみたいなものが仕草を装飾するのだろう】
【生まれた光の粒子は段々小さくなりながら地面に落ちていく……綺麗な様子であったのは、確かにそうだった】
私にとってはね、いつだってお昼だよ! だってね、お昼も、夜も、ずーっと、“おひさま”と一緒だもん!
あ、でもでも、もちろんね、夜も大好きだよっ。お月様ね、いろいろな形でおもしろいの!
【朝も昼も夕方も夜も大好きだった。太陽が大好きだけど、夜のひんやりしたお月様も、もちろん大好きで】
【夜だって大好きなお日様と一緒に居られるならそう言う意味合いでも大好きだ。だって、大好きなおひさまがよく目立つから】
【昼間にこの能力を使っても良く見えないのが不満点。“午後のおひさま”とよく似た光を扱う能力――それが、彼女の持つ異能】
【(昼間の彼女は夜に力を使うために充電めいて日向ぼっこをしていることが多い、とは余談である)】
812 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 01:54:29.07 ID:C/4c5tAN0(3/10)
>>811
へー……普通の人は、そーなるんだ……けど俺さあ、ちっちゃい頃からこんなことばっかしてるから………
………どーなってんだろーね? まあ、別に今のとこ何かなったことないし、いいよね、………うん……
【何処か飄々とした態度は変わらない。……もっとも、彼はその原理を知らないらしいが、慣れているから平気、】
【そういうことらしい。確かに彼の言う通り、彼の顔色は何とも無さそうだし、その他症状も見られない。】
昼は寝る時間だからー……ほら、ぽかぽかして、眠くなるでしょ? 頭が、ぼーっとしてきて……
おー、へえ〜……なんか、すごいね……うん、いいんじゃないかな……
【夜に働いて、日が昇れば寝る。そもそも「働く」という概念を知らなそうな彼女には無縁の話だろうが、】
【実際彼はそうして生きているのだ。だからこそこんな夜中でも、口調はともかくお目目ぱっちりである。】
【彼女の能力に対する反応は、若干薄かった。鋭い子なら、「こんな物が何の役に立つのか……」と、】
【彼は思ったのだろうとそう理解するはずだ。……確かにその通り、少年は「なんかすごい」と述べるに留まった。】
【実用的なモノでなければ、彼は興味を示さない。……と言うのも彼"は"既に、そういう世界に生きているからである。】
【その能力で生まれた光の粒子は、少年の身体を照らしただろうか―――大小差はあれど、目立つ程に傷が多くなかっただろうか。】
【つまりは、そういう事である。ただ光るだけのエンターテイメントなら、必要性を全く感じない……少年は、冷めていた。】
……あ、えーと、今のが、おひさま? 太陽はね、怖いんだよねー……じっと見てたら、目が焼けちゃうからねー……
………でさあ。俺が言うのもなんだけど、……夜が好きなのはイイんだけどさ、何でこんな時間まで起きてんの? 家族は?……
【何だか悲観的である。確かにそれは事実だが、おひさまが好きだと言い放った少女に対して、この言いようはどうなのか。】
【彼がそれよりも気にしたのは、やはり現実的なこと、なぜこんな時間に、こんな場所に居るのか、……始めに聞くべきだった。】
【自分も、まだガキだということは分かっている。……しかし自分よりも下の子がいれば、そう心配になるものだ。】
813 [sage saga] 2014/07/02(水) 02:10:55.90 ID:cHuxdqDn0(4/6)
>>812
【慣れているといわれてしまえばそれまでだった、彼女は「すごいねー」だなんて声で返して、ふっつりと言葉が止まる】
【それから思い出したように「私だったらね、ダメだよ!」なんて付け足して――やっぱり相手を褒めるのだった】
【空中で体を大きく傾けると――くるんと起き上がりこぼしを転がしたみたいに起き上がる。そういった曲芸染みた仕草は、】
【無意識にしちゃうぐらいには彼女には慣れたものなのだろう。彼がさかさまになっても平気なみたいに、彼女もバランス感覚がいい】
眠くならないよっ! あのね、とっても元気になるの! だってね、おひさま、きらきらで、ぴかぴかで……かーっとしてて!
夏はね、一番好きっ、おひさまがとっても元気でしょ、だかららね、私も元気になるの! おひさまに負けないぐらい、元気になるの!
……おかーさんはね、そんなの暑苦しいって言うんだけどね、私ね、それだっておひさま、大好きだよ!
【おひさまというのは彼女にとって元気の象徴、眠くなるなんてとんでもないっ、……と、そんなところなのだろう】
【擬音だらけの説明はよく分からないもの。でも、とにかく――元気になるというのだけが通じれば、きっと、いいのだから】
【とにかく元気印。憂鬱な雨模様なんて似合わない、ピーカン晴れの青空……それが、きっと、彼女にはよく似合うから】
――でしょ、でしょっ。私ね、とっても大好きなんだよ! なーんだって、出来るんだから!
【ぱぁあと笑うのが分かりやすかった。褒められて嬉しそう、空中で無意味にくるくるくると回るなら、そのたび光の粒が落ち】
【そのうちぴたりと止まればぎゅっと握った掌を見せる――もったいぶって開けば、そこから飛び出してくる無数のひかり】
【蝶か蛾かで言えば蛾のシルエット。ばたばたと飛び出してくる光で出来た蛾のシルエット、それがびっくり箱みたいに飛び出した正体】
【いくつも溢れだしたと思えば天へ向かう、それから、ぱらりと無数のちいちゃな粒になって、――雪より静かに、降ってくる】
【にっこりととっておきのドヤ顔で佇むのだった。綺麗でしょ?って言うみたいに、そうだって頷かせたいみたいに、じっと見つめて】
【(光の性質を持つ魔力を操る力。実体を持たせ形にすることも出来れば、鮮やかに炸裂させて目潰しさせることも出来て)】
【(それだけでなく場面を飾る装飾としても使えた。――もちろん、それ以外にも使い道はあるはずだが、幼子の頭じゃ、お察し)】
【(とにかくキレイでスゴイでしょ!というアピールで終わり。でも――****として生きるには、応用性のある、いい異能とも言え)】
そんなのね、じっとみたら私だってダメだよ! 目がね、痛くなっちゃう……だからね、じっと見ちゃダメなの!
でもね、これならね、大丈夫なんだよ。あんまりね、痛くならないの――なんでだろ、不思議なの!
……えーっとね、お母さんはおうちに居るよ! お姉ちゃんはね、えっとね、お嫁に行ったの!
【じっと見ちゃダメ、それなら見なきゃいいじゃない。至極ごもっともである、でも、彼女はそれを世紀の大発明みたいに言って】
【でも自分の異能は平気なのだと続く。「あったかいもんね」なんて続ければ、指先から生まれる、1匹の光の蛾】
【それが彼女の顔の傍を羽ばたいて。「ねー」だなんて笑いかけるのが、かわいらしくおままごとのような風情であって】
【――お母さんは家に居るらしかった。でも帰ろうとはしない辺り、どうやら深夜の外出も許されていると見ればいいのか】
【姉はともかく母親のほうに問題がある気がする。なんせ、この年頃の子に刺青を入れるような性質だから――お察しのような】
だってね、寝ちゃったらもったいないよ! まだまだね、遊びたいなー。
【――――まあ、親が親なら子供も子供なのだけれど。元気が有り余っているのも、それはそれで問題だった】
814 (長屋) 2014/07/02(水) 02:30:17.75 ID:l5yhj/Uzo(1/2)
>>808
【浮かぶ掌を庇うべく、胴が、脚が、頭部の残骸が、肉の盾となって割って入るも】
【一太刀、また一太刀。少女が携えた白刃を閃かす度に、肉が削げ骨が削れ、屍はその形を喪ってゆく】
【それでもなお、亡霊は己が不定形の身体を操り糸宜しく肉片に纏わりつかせて、最後の抵抗を試みるが】
【形あるものを断つ超常の刃と、それを執る少女の冴え渡る剣技の前には、あまりにも微力】
「助かった、のか……?」
【霊の憑代たる屍肉は、瞬く間に塵芥に帰する。銀色の流動体はしばしの間、未練がましくその残り滓を捏ね回していたが】
【やがて諦めたかのように、そこから離れてふわふわと宙を漂い始めた】
【糸を切られた操り人形よろしく、取り残された屍人の残骸──もはや元が何であったかも定かでない、腐肉と汚泥の混合物──は】
【路地裏の地面に落下して、びしゃり、と不愉快な音を立てた。服が汚れるのも構わずその場にへたりこんだまま、惚けたように男が呟く】
【一方で流動体──半透明の霊体──は、身悶えするようにして、少しずつ己の姿を変えてゆく。背丈を、髪型を、体型を、顔立ちを】
【やがてそこに出来上がったのは、刀を持っていない事以外は寸分の狂いもない、目の前の少女の模倣品】
【「それ」はまるで抱擁するように、ゆっくりと両腕を拡げながら少女に近寄ってくる。或いは、彼女を次の憑代に定めたか】
【屍肉を操ることがやっとの無力な魍魎風情が、鉄の意志持つもののふにせせこましく取り憑いたところで、何ができるとも思えないが──】
見付けた。
単なる復讐なら見逃してやっても良かったが──逸脱しているよ、お前は。だから、駄目だ。
【そも、少女が抵抗を試みるにしろ、逃げるにしろ、その形なき両腕が、彼女を抱き締める事はない】
【路地裏の闇の奥から、よく澄んだ声が響いた。それは鷹揚な口調でありながら、振り下ろされる介錯の一刀にも似た、有無を言わさぬ響きを帯びている】
【次いで闇の中から投じられたのは、何の変哲もない棒手裏剣。月光を弾き、夜空に銀の軌跡を描きながら、風を切って亡霊へと翔ぶ】
【──刺中。本来であれば虚しく地面に転がるはずの鉄片は、しかし、形持たぬ霊体を捉え、その腕を刺し貫いて】
【いとも容易く、壁に縫い止めた。二打、三打と重ねて投擲される棒手裏剣が、昆虫標本めいてその動きを封じ込めてゆく】
【白皙に、青みがかった黒髪。藍染めの紬を着流し、素足に雪駄を突っ掛けて、腰には大小二本差し】
【眠たげに細めた切れ長の目の奥に、轟々と燃える劫火のごとき蒼い光を湛え。この場に新たに現れたのは、櫻国風の出で立ちの女だった】
815 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 02:35:41.48 ID:C/4c5tAN0(4/10)
>>813
夏は……俺もダメ、昼だと寝苦しいからね……夜に影響するのは、……うん、
冬はいーんだ、布団にくるまれば、暖かいからね……出たくなくなるのが、厄介だけど
【昼は寝るための時間、ならば夏は最悪であろう。どうやって寝ようが全裸で寝ようが、暑いものは暑い。】
【それが、翌日学校に眼をこすりながら登校するのとは訳が違うのが重要なのだ。……言及しないが、生死に関わる。】
【一方冬は比較的良い。昼の間は気温も上がっている頃だし、寒かろうが布団の中に閉じこもれば良い訳だ。】
【……という、彼の持論。彼女の昼は眠くならないという主張は一切無視され、彼は独自の路線を貫く。】
………ん、……これ……ガ? 普通こういうのって、チョウじゃないの?
いや、別にどーでもいいしキレイなんだけどさ、……ガって、……なんか違う。―――……かも。
【しかしこの話は、比較的皆が同意するのではなかろうか。普通、蛾という存在は、蝶に比べれば嫌われ者だ。】
【「私、蝶より蛾が好きなんです」と言う人間が社会に居ようものなら、周りから「変わってますね」と返事を頂くことになるだろう。】
【恐らくは彼も、そう返事する内の一人だ。光と蝶はマッチしても……光と蛾は、綺麗にはまらない。】
【「なんか違う」のだ。違和感がある。少なくともこの少年は、そう感じた……しかしそれは彼女の気分を害するかも知れないと、】
【そう思ったのは言葉を放ってしまって数秒経ってからの出来事。苦し紛れに付け足す言葉は、何ともぎこちない。】
……何だ、いるんだ……―――いや、いるならいるで、もっとおかしい………
幼児期の睡眠時間は、……とか、習ってたら教えてあげるんだけどさ………あ、学校はいってんの? 小学生?
俺は―――忍者、……としか、言いようがないんだよなー……サラリーマン、高校生、忍者……浮いてるよなあ。
【分からない。こんな時間まで、この年齢の子供を放っておける親の心理が、全く理解できない。】
【ならば彼女自身に、寝ることの大切さを教えてやろうとする訳だが……彼は彼で、学校に行った経験がない。】
【当然同年代が習う知識を、彼は知らない……伝えられない。そんなことに、再び差異を感じて、】
【取り戻す為に聞いたのは彼女の身分だ。見れば誰でも分かるが、彼自身は忍者である。嘘偽り無く。】
816 [sage saga] 2014/07/02(水) 02:50:49.27 ID:cHuxdqDn0(5/6)
>>815
【そもそも。こんな時間まで起きておいて、昼間の頃にはとっくに起きているのだろうから、彼女は睡眠時間が少ないらしい】
【それでこの元気とは。若いって恐ろしいものである、――まあ、彼女には成長とか、そんな面倒臭いことはないのだけれど】
【体としてはすでに完成している。生き物として未熟だが、その分、可愛らしさという盾を持っているわけで――まあ、一長一短】
【こんな場所を出歩くとひどくよく目立つ、というのを、彼女がメリットとデメリット、どちらで受け止めているのかは謎だった】
そうだよ! あのね、蛾ってね、蝶より友達がたくさん居るの! ……居るんだってね、お母さんが言ってたよ!
【――前向きな気持ちを挫くのに、その言葉じゃ足りなかった。お母さんから聞いたんだって言葉で返して、にこりと笑い】
【とってもかわいいんだよーって先ほど作った蛾に笑いかける。ねえ、って声を掛けると、蛾は嬉しそうに上下してみせ】
【仲良しらしいのだと窺えた。能力と仲良しというのも少しだけ不思議だけれど――まあ、こんな世界だから“ない”ものなんてない】
あのね、お母さんはね、別に、遊んでてもいいよーって言うのなの。
学校はね、行ってないよ! だってね、行かなくたって、ご本読んだら、それでいいの!
ご本ってね、凄いんだよ。なんだって書いてあるの、知りたいことね、ぜーんぶ、書いてあるっ!
【学校には行っていない、というより、どちらかと言えばまだ早いだろう。就学するよりか、ちょっぴり幼く見える】
【無理に入っても成長しないと言う体質上、いつかは不自然になってしまうわけだし――きっと、このままのほうがいい】
【本人も困っていないようだったし。「でもね、学校、楽しそうだなー」と呟く憧れは、けれど、きっと、叶わない夢物語】
ニンジャってね、知ってるよ。お兄ちゃん、レラお姉ちゃんの仲間でしょ!
【レラお姉ちゃん。(なぜか)ドヤ顔で繰り出した名前は、さっき言った姉のことか、と思わせるかもしれないけれど、】
【言葉の直前に彼のことをお兄ちゃんと言った違和感。それなら、彼女が誰彼構わず「おにいちゃん」「おねえちゃん」と呼ぶのも察せたかも】
【まあつまり参考にならないというわけなのだが。彼女の言ったお姉ちゃんとは、もっと、違った――まるで違う、人物のこと】
817 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 03:27:48.55 ID:C/4c5tAN0(5/10)
>>816
……そっか。そーだね、蛾の方が……うん。
【ならば、助かった。ココで泣かれよう物なら、ヒトを泣かす方法は知っていても、泣き止ませる方法は知らないから困る。】
【実を言うと、少年は蛾より蝶派だ。彼女が生み出すそれみたいに、全てが全て、光り輝いて美しければ良いが、】
【実際はそうではない。網戸に偶にやってくる、まあ害虫に過ぎない……と、彼は思っている。流石に言いはしないが。】
遊んでもいい……本読んでればいい……うん、まあ、俺もそんな感じ、だからね……
けど、……ちょっとだけ、後悔するかもね……この先……何で自分は、普通と違うのかって……
学生服着てる、同じぐらいの歳の子を見ると……なんかさ、……うーん、……って……
んー……まだ難しい話だったね、……今のは、聞かなかったことに、
【彼女はどう見ても、小学校に行くか行かないか、それくらいの年齢にしか見えない。……彼も、そう信じている。】
【そんな育児法があるのかと、ただの育児放棄ではないかと、……彼女が自分の子なら、決してそんなことはしないと、】
【様々なことを考えながら話していくことは、彼女の理解能力には少しあり余る内容なのかもしれなかった。】
【しかし大切なことだ。普通ではない生き方をするという覚悟、あるいは資格―――本当に、彼女にあるのか。】
仲間……まあ、そーだね……おんなじこと、やってるかな……
【恐らくそのレラという女性は、彼女に忍者とは何であるか……詳細を語ることは、決して無かったのだろう。】
【そうでなければ、この反応はない。……同業者ではある、しかし派閥は異なるが故に、身分上は「敵」だ。】
【忍者が嫁に行ったなんて話は聞いたことがない……彼はそのルートから、血縁関係はないことを導く。】
【しかしそれにしてもまあ、気を使うわけだ。つい気を許せば、そのレラという人間とは敵同士である……なんて言いそうになる。】
【彼女に"は"恐らく、翼を持っているからとかそういうのではない、真の自由を持つ時間が、後数年続くことだろう。】
【自分からそれを、態々破壊しに行く事はないし、そんな事をしてはならない……世界観は維持してもらう必要がある。】
【自分はそんな期間が、丸で無かったから―――本を読んでいればそれで良い、そんなことを信じた時期は無かったから、】
【より一層強くそう思う。……なんていう内心もまた、彼女には届かないように注意を払って。】
じゃー俺は、そろそろ……帰る、……かな。
……まだ、遊び足りんかな、……けど、寝ることも、重要、だから、さ。
………まあ、元気ならそれでいっか……じゃ、またね………
―――あ、おれ、ねこまるって言うんだ……なんかまた会ったら、よろしく……
【翼はなくとも、少年は空を飛べる―――じゃあねと別れを告げたなら、まず僅かな反動で違うガラクタにちょこんとつま先をつけて、】
【……かと思えば今度は跳躍、7,8mは飛んでしまったか、今度は隣のビルの屋上にいる。……彼はそのタイミングで振り返って、】
【もう一度手を振り直せば、……そのまま閃光の如く駆け抜け、その体を闇に溶かしてしまうことだろう。】
【一陣の風になびく赤いロングマフラーと、大好きな冷たい月とのシルエット―――最後はそんな素敵な、風流な画になった訳だが、】
【どうだろうか。……慌ただしい自己紹介の余韻は残されたままだ、彼女は一体、何を想うのか―――。】
/眠気がアレなのでこのへんで〜
/ありがとうございました〜
818 (SSL) [saga] 2014/07/02(水) 03:35:59.15 ID:NZq/rjYE0(1)
>>814
【死を斬戮する様に斬り刻んだ。貪り喰らうちからを鏖殺する様に、裂く刃が冷徹なまでの攪拌を重ねた。】
【そして訪れる一つの結果は想うままのもの――――――原型すら留めぬ様完全に破壊された肉体に、最早銀の不定形の棲む余白すらもなく】
…………ふぅっ。
【力なく姿勢を保つ男性への返答もなく。ただ、安堵めいた小さな吐息だけが最低限の同意に柔らかさを示すのだろう】
【だが総てが終わった訳でなく、銀色の造形はゆるやかにかたちを変え――――――――、】
【同じかたちを、少女に示した。求める様に腕を広げ、偽りの肢で模造の姿を歩かせる。死が、誰をもゆるやかに手招く様に。】
【それを視る少女の反応は穏やかなものだった。骸を刻み尽くしたままの太刀をその手に携えながら、僅かに気息を整えたなら】
【拒むでも逃れるでも、叩き斬るでも撥ね退けるでもなく。ただ団欒のあとのごく当たり前のときを過ごす様に、迫る亡霊――――同じ姿をした銀色をその双眸に映して】
(…………、―――――――――――)
【声が、深き闇のなかで鳴る鈴のよう不可視の泥濘を祓った。亡霊の気配が縫い止められる様を、空間が清浄な雰囲気で塗り替えられる一瞬を意識し認識する。】
【瞳には剣を宿すものの清冽な姿が映った/振り向けばその人影に向けて口を開く、】
……復讐? “誰か”に放たれて初めてこう振舞ったこの死者が―――― そうせざるを得ない様な誰かを追っていたの?
【突然のさらなる来訪者――――自らの故郷をより強く思い起こさせる服装をした女性の姿に、向けた声に彷徨いや微睡みの気配はなく】
【彼女自身の思考の故だと、続く言葉が確信させるだろうか】
【些かの警戒と即応を可能にする構えこそ見出せたが、向けた問いかけは女性自身でなくその紡ぐ言葉に関するもの。 】
【今は行動を封じられたと見た銀色の亡霊―――――――凶事の直接的要因に言い及ぶ其れを、この瞬間のもっとも重くみるべき情報だと判断した様ではあった】
【……向けた問いが、より急を要するものだったという理由もあるのだろうが。それは、暗器の存在をごく日常のそれと見るかの様で】
【あの何者かに“喚び起こされた”だけのまつろわぬ魂でなく、無作為に“生”を穢し喰らう魔物でなく。嘗ては、別個の存在を追う意思(もの)だったのかと―――。】
【どこか敵意のない声は透る/徹る音色で疑問を響かせて、敵対というよりは“拮抗”――――解かぬ限り退かぬ様な強固さを、涼しげなその出で立ちに滲ませながら。半ばほど身をせり出す様に、現れた“彼女”の前に立ち塞がっていた】
【その瞳に、何が映り込んだだろう。鋼の冷たさを纏う橡色に、蒼く強靭き劫火は何を示すのだろう。闇を纏う様にそこにある白磁は、自らの位置を保つまま視線を合わせ――――、】
819 [sage saga] 2014/07/02(水) 03:42:04.86 ID:cHuxdqDn0(6/6)
>>817
【――彼女の母親の気持ちなんて彼女は知らなかった。教えてあげた言葉は不完全で、少しだけ、足りなくて】
【きっと誰も知らないままに終わってしまう、ただ少しだけ真っ直ぐだった、親心。それを今記すのは、きっと、違うから】
後悔なんてしないのなの、私ね、いっつもね、したいことしてるよ! だからね、後悔なんて、しないもん!
ご本読みたかったら読むし、ネコさんと遊びたかったら遊ぶし、……おにいちゃんとオハナシしたかったから、してるんだよ!
したいことしたらね、“アレスレバヨカッター”とか“コレスレバヨカッター”とかね、思わないもんねっ。
【学校に行けなくたってそれで良かった。その分好き勝手にしているから、何にも、辛いことなんてないよって】
【きっとこれからも苦しいことなんてないと信じていた。真っ直ぐに、真っ直ぐに、バカみたい、なんていわれるかもしれないけれど】
【ちゃんと生きるヒトに言わせてみればダメな思考だろう。きっと彼女は間違えている、でも、――少しだけ羨ましい、かも、】
【(それに、自分は****だもの。こうして普通に生きられるだけで幸せ、他に何を望めばいいんだろう?)】
【(****として生きたくないなんて我侭だ。それを分かっているから、じんわりとしみこんでくるから、逃げたくて)】
【(誰にも相談できなかった。だから、それを隠すみたいに、余計に元気ぶってみれば、存外楽だったから)】
レラお姉ちゃんもね、とってもカッコいいんだよ……ニンジャってね、すごいなーって、思うの!
お兄ちゃんだってすごいよ、なんかね、……カッコいいの!
【ニンジャってすごい。それが彼女の感想だった、幼子の頭で考えた結果の結果、難しいことなんて何も知らずに】
【2人が本来敵対するものだとも知らないから。彼も教えてくれないなら、何にも知らないままで、きっと終わること】
【語彙が足りないのは仕方のないことか。とかく凄いんだよって言うのは、さっきの言葉遣いにも似て、なんとなく微笑ましい】
私ね、ファラエナって言うのなの!
【それから彼が名乗れば名乗り返す、にっこりと向日葵みたいに咲かせた笑顔、そうこうしているうちに、彼の姿は遠くなり】
【わーっと追いつけなかった視線がその姿を探す。結局、その後の姿は追いかけることも出来ず、見失ってしまって、暗闇】
【ひらひらと静かに羽根を散らしながら――「あ、ネコさんにご飯あげるんだった!」なんて呟いて、彼女もまた、闇の中に姿を落とした】
/おつかれさまでした!
820 (長屋) [sage saga] 2014/07/02(水) 05:31:47.57 ID:l5yhj/Uzo(2/2)
>>818
【びちゃり。路地に散乱した腐肉のペーストを意にも介さず踏み締めて、女は少女へと歩み寄る】
【その右手がほんの束の間、自然な仕種でわずかに袖口に引っ込んだと思えば、次の瞬間には鞭のごとくしなり】
【袂に仕込まれていたのだろう棒手裏剣を、何の前触れもなく、今度はその場にへたりこんだ男へと投じていた】
【女を見るや血相を変えてポケットに手を突っ込み、何かを取り出そうとしていた男だったが、この思わぬ奇襲に握ったものを取り落とす】
ではお前は『これ』が何者かに使役されていた、と?初耳だな。さておき、だ。
これは私が独自に調べた事だから、確証はないが……この界隈にかつて薬物が蔓延していた事については知っているな。
かつて薬物の販売に何らかの形で関与していた人物、或いはその可能性が高い人物が、立て続けにこうした死霊の類いの襲撃を受けている。
……そこの男。そいつは『使った』方だが、襲われるに足る理由もちゃんとある。
【地面に転がったちゃちな造りの自動式拳銃と、男の腕を貫通した棒手裏剣とをつまらなそうに一瞥して、溜め息一つ】
【この亡霊が、何者かによって放たれたものである、という少女の言葉を訊くと、興味深げに目を見開きつつも】
【女は問われた通りに、事の次第を説明し始めた】
自分や仲間には勿論のことだが、そいつは誘って溜まり場に連れ込んだ女にも薬を使ってた。
薬漬けにして遊ぶだけ遊んで、要らなくなったら売人のツテを通じてさる筋に流す。そうして得た金で薬を買って、また同じ事をやるって寸法だ。
私としては、死んでくれても一向に構わなかったんだが──まあ、助かっちまった以上は仕方ない。
「てッ、てめえ……!」
喧しい。その下衆な口を直ぐに閉じろ。大人しくしてなきゃ、次は喉だ。
【内容としては、まあ、ポピュラーなものだ。麻薬中毒の頭の軽いごろつきが、売人とグルになって金儲けの手伝いをする事で】
【安価に、かつ優先的に、薬の提供を受けていた、という話らしい──どのように『遊んだ』か、『流された』娘達はどうなったか】
【そういった胸糞の悪くなるような内容には触れずに、女は淡々と、要点だけを掻い摘んで話し終えると】
【呻き声を上げる男を潰れかけの虫でも見るように睥睨し、何ら躊躇する事なく『抵抗すれば殺す』と言い放つ】
……まあ、さもない話だよ。どのみち、『それ』にはもう関係のない話だ。
あの時、取り憑いて害そうとした相手がそこの男じゃなくお前だった時点で、『それ』はもう真っ当な人間としては終わっている。
今の『それ』は生ある者に害を為し、いたずらに死を撒き散らす、ただの胡乱な妄念の残り滓だ。お前が危惧した通りのものだよ。
【無機質な白皙に、無感動な鉄面皮。透き通った硝子玉のような墨色の瞳の奥に、冷たく蒼い灯を宿して、女は語る】
【今、路地裏の壁に封ぜられている亡霊──見れば、今は顔の無い女性の姿をしている──は、かつては明確な復讐の意志を有していたのだろうが】
【今となっては、単なる悪霊の類いに過ぎない、と。……男が復讐を受けなかった事を、どこか、残念がるような口振りだった】
//寝オチてしまってました、申し訳ない……
//辛みに関してはこの先どうするかはお任せしますが、もし差し支えなければ今夜に持ち越しをばお願いします
821 (SSL) [saga] 2014/07/02(水) 06:50:03.34 ID:gf1Wskc00(1)
>>820
/了解です、それじゃ今夜にまた再開をお願いしますっ
/時間が時間でしたし、こちらも反応が遅れてしまいましたし…orz…お気になさらず。ロールは終わりまで続けられれば幸いです
/レスは昨日と同じ位の時間帯には返せてるかと。では、一旦お疲れ様でしたっ…!
822 2014/07/02(水) 17:22:20.49 ID:mufbe6fwO携(1)
【彼はこの日、某自然公園にいた。】
【青いユニフォームは法の番人を意味し、その諸手で正確に構えられたゴムの拳銃の先は、】
【木に吊るされたフライパンを目指している。】
───ッ
【カン、と音がなったということはしっかりと命中したのだろう、】
【本来の銃と変わらぬ火薬量を誇る拳銃ではあるが、】
【その男は───発砲の反動を、おのが腕力で強引に押し止めていたのであった。】
【ゴムの流れ弾がどこに飛ぶかはわからない…。
823 2014/07/02(水) 18:51:37.24 ID:J7dYvVaHo(1/6)
/>>798で21:00くらいまで置いておきます!
824 (関西地方) 2014/07/02(水) 19:48:27.75 ID:oGDm8NHco(1/2)
【公園――広場】
【すっかり人もいなくなって、街灯が淡い光が静けさを映す、そんな場所】
【だがこんな時間だというのに広場を見ればひとつ、走っていることだろう】
【デニム生地のホットパンツ、足には運動靴を着用し、アーモンド形の大きな瞳を持った、そんな――精悍な顔つきの少女だ】
【薄い緑色のTシャツの背には猫ならしっぽだけで一瞬にして全てを語れ≠ニいう意味不明なフレーズが印字されている】
【背中にはさらに黒いしっぽが伸び、そしてくっきりとした銀色の短髪の間からは、黒い猫耳がちょこんと生えていた】
【おそらくランニングか何かだろう。しかし異様な点がひとつ――彼女の後ろにはあった】
ふーっ、ちょっと休憩……案外楽勝だにゃ。こんなんで強くなれるのかにゃ?
【広場沿いの道近くまで走ってきた少女は一旦立ち止まって呼吸を整える】
【普通のランニング後と変わらぬ様子だがその後ろには――身の丈以上はあろうかという土管があることだろう】
【つまり、彼女はそれと自分の腰とをロープで繋ぎ、まるでタイヤ引きでもするようにランニングしていたのだ】
【流石に疲れてはいるようだが、華奢な体格にそぐわない怪力の持ち主なのかもしれない】
【そんな彼女は――この場を通りかかった人にどのように映るのだろうか】
【ところ変わって――表通り】
【コンビニのすぐ近くで何やら一騒動起きているようだった】
【その原因は二人の人物にある。ひとりは服装からして明らかに警官だ】
【彼はもうひとりの服を掴み、「抵抗するな」「観念しろ」、などと叫んでいることだろうか】
【――もうひとり、警官から逃げまいとしている人物は10代半ば程の少年だった】
【真っ黒のボサボサ短髪と、深淵を思わせるかのような漆黒の三白眼に、】
【服装も黒としか形容できないような、黒のピーコートに黒のジーパン】
【そしてやっぱり黒色の眼帯を右眼につけた――そんな、暗い顔の少年だ】
くそっ、離せよ――
【大の大人と力比べして勝てるはずもないが――そこそこ力があるのか、拮抗していて】
【何故こんなことになっているのか、それは少年の手を見れば明らかだろう】
【そこにはパンが二つ、握りしめられている。……万引きしたところを捕まえられたと想像するのは容易か】
【たまに起きるような光景だろう。すぐに事態は収拾するはずだ】
【ただ、少年から漏れ始めた黒い魔翌力が不穏な予感を漂わせつつある、が――】
【ちなみにこの時間だが人通りはまばらだ。故に彼らはかなり目立つ存在であることだろう】
825 (関西地方) [sege saga] 2014/07/02(水) 20:41:50.29 ID:9Vrx4UpOo(1/6)
>>798
時間とは存在しない、あくまで事象の連続性を説明するための概念でしかない
しかし、人間の生み出したそれに縛られるとは人間とはなんと愚かなのであろう
【町はずれ、ふとそこで聞こえた、まだまだ若い青年の声】
……うーん、よく訳が分からないや
【と、その方を振り向けば一冊の本を持っている青年がいるだろうか】
【まるで狙いすましたかのような発言だが、本人は狙ってやったわけではないようで】
【なお、手に持っている本は古い装丁の本で、よくある啓蒙本だろう】
【青年は灰色の髪、灰色の目、まるで色素が存在しないかのような白と黒の濃淡だけで示すことのできるモノトーンの青年だった】
【服装は白いシャツに黒いズボンと、見事に色彩がない】
……なんかどこかで見たことがある
【そして、少年に気付いたのかそんな発言をするだろうか】
【「変な本に載ってた銅像のポーズに似てる、読めなかったけど」とさらに呟くだろうか】
【ずいぶん昔の区分で『第三世界』からやってきた本でも読んだのだろうか】
【その後、そのまま視線を上げ、「まじっくしょっぷ?」と小さくつぶやく】
【どうやら興味を持ったらしい、手に持った本をぱたりと閉じて紐で縛ると目の前の少年に話しかけるだろうか】
【しかし如何せん、どう話しかければいいかわからなかったらしく、奇妙な発言が飛び出した】
あの……、もしかして妖精かなにかでしょうか?
【……どうにも、この青年はずれているらしい】
826 (関西地方) 2014/07/02(水) 20:43:53.32 ID:oGDm8NHco(2/2)
/>>824はまだ募集ですー
827 2014/07/02(水) 21:08:44.32 ID:J7dYvVaHo(2/6)
>>825
……え?
【突然耳に聞こえた青年の声に、しかし意味が判らずキョトンとする】
【少年は声のした方へと視線を移動して、見上げるように白黒の彼の姿を写し】
よ、妖精……!? あ、あの……僕そういうのじゃなくて、ですね……
あ……まさか、お店の名前で勘違いしちゃった…………のかな……
【次に放たれた発言に、驚いたような声を洩らして】
【少年は頬を薄く染めて、あわあわと困った表情を浮かべながらピョコンと立ち上がった】
【自分を例えるにしては余りにも幻想的すぎる"妖精"という単語を処理できず】
【些か混乱している様子が見受けられるだろうか】
【最後の方は消え入るような、尻すぼみな声色であった】
――こほん。え、えと……ですね。もしかしてお客様……でしょうか?
僕のお店に興味を持った頂けたのでしたら……お気軽に訪ねてくださると嬉しいです……
【立ち直るまで数秒程度であろうか。態とらしく咳き込んだ後に俯けていた顔を上げて】
【青年の方を見ながら、未だ残る内心の動揺を押さえ込んで営業用の頬笑みを作り】
【彼に向かっておずおずとした調子でそんな事を訊ねた】
【"僕のお店"というと、このマジックショップを経営しているのはこの少年なのだろうか】
【経営者にしては余りに若く、頼りない風にも映るかもしれないが――】
828 (関西地方) 2014/07/02(水) 21:19:19.60 ID:zO6yUXxEo(1/4)
【路地裏】
【悪臭を生ぬるい風が辺りに吹き散らし、地面に散らばったゴミが風に吹かれて転がる】
【壁には血痕と思しきドス黒い汚れがこびり付き、気味の悪い虫が這い回る】
【そんないつもの光景を、すっぽりと包み込む薄闇の奥から、奇怪な音が聞こえてくる】
ヒュー……ヒュー……カヒュー……
ク、クヒュー、ヒュ……グ、グ、ゴグッ……
【これは、呼吸音か。穴から漏れだしているかのような、細い呼吸音】
【それに加えて、何かを貪っているかのような不快な音。音源は、路地裏の袋小路にいた】
カヒュー……ング……ガ……
――足りん……血肉が、養分がまるで足りない……
【ぶつぶつと何かを呟きながら、元が何の生物だったのかもわからない形の死肉に、肩辺りから伸びた肉の触手で食らいついているもの】
【人間の上半身をさらに半分にしたほどの大きさの、肉塊のような異形の男がそこにいた】
【角ばった顔つきに短めの黒髪。顔面、首、露出した右腕、その全てに広範囲にわたって残る凄惨な火傷の跡】
【胸部には、襤褸切れのような黒い布をしっかりと巻きつけている。左腕は、根元から消失していた】
【その下、胸部から下の部分の肉体は存在しなかった。まるで胸像のような姿】
【体内に繋がる形で伸びた、甲殻類のそれを思わせる太く長い四本の足が、肉塊を支えている】
【黒い布の隙間から覗くのは、肋骨の一部と赤い肉に包まれた脊髄。脊髄は、尻尾のようにゆらゆらと不気味に揺れ動いている】
【額に面積一杯を埋める黒い瞳の単眼。両目は、右が青、左が黒の義眼】
【肩から伸びている肉の触手の先端にある口が、甲殻類の足のそばに転がる死肉にかぶりついていた】
【およそ、この世の者とは思われぬ生物。誰かがここに来れば、その姿とそれが発する耳障りな音は】
【おそらくすぐに感知することが出来るだろう】
829 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 21:19:44.09 ID:C/4c5tAN0(6/10)
【どこかの路地裏】
【獣の臭いが充満するこの路地裏……もっとも、予想し得ない存在が、ここに居た。】
【ここはならず者とそれを狙う人間と、極稀に彼らを正す人間が集う場所だ。】
【その環境は言うまでもなく酷い。治安という意味では最低だし、街灯はもう殆ど付いていないし、……兎に角汚い。】
【だからどんな人物が居ても可怪しくないのは、それはまあ正しいことなのだが……ではコレは、どうだろうか。】
……グガァ゙………
【どうやら腹が減っているらしく、その声も何だか弱々しい様に思える何か。街灯が届かない位置にあるのなら、彼を照らし出すのは月明かりだ―――、】
【身長165cm程度。直立二足歩行。パーカーとズボンの人間と変わらぬ簡単な身形だが、均等に隆起した筋肉が窮屈そうに見え、サイズが合っていない事が分かる。】
【ギラリと何かを鋭く見つめる瞳は紅。それに、獣人と言うだけあって、"歯"ではなく全てを噛み千切る"牙"であるし、"爪"ではなく全てを引き裂く"鉤爪"である。】
【然し彼の姿で最も特徴的なのは―――両肘から指先の方向に向けて伸びる、毛色よりも深い黒鉄色の……"刃"、であろう。月光に反射して煌めく辺り、相当の切れ味だ。】
【その怪物は、大型のゴミ箱を漁っていた。いつの物かも分からないビール缶を取り出したなら、そのまま噛み砕いて食らう―――、】
【食事の仕方は、獣。やはり汚い。今度はもう使い物にならない廃材である30cm四方の鉄板を見つけ出して、矢張り同じ様に食らう訳だ。】
【しかしゴミ箱は四次元ポケットでも何でも無く、況してや金属なんてゴミの中の極一部だ。……当然、彼の腹はそれだけでは満たない。】
【丁度いい所に―――と言わんばかりに彼はそんな歪んだ笑みを浮かべた。怯えて腰が抜けてしまって動けなくなった、若い男が、一人。】
【ジュルリとヨダレを垂らしながら、彼は近づいて行く―――その目的は誰にでも分かるはずだ。何事も無ければ、恐らく。】
【不幸中の幸いというべきか、その歩くスピードは遅かった。十秒かそこら、この獣を制するには時間がある。】
【その辺の小石を一生懸命投げつけたとしても、鋼の肉体はビクともしないだろうが―――しかし、興味を惹くことなら出来るはずだ。】
【若い男は声も出ない。後退りはするが、抵抗の意思は見られない。……どうあがいても絶望なのだということは、理解している様だ。】
830 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 21:30:18.73 ID:C/4c5tAN0(7/10)
/>>829はキャンセルでおなしゃす!
>>828
【どこかの路地裏】
【獣の臭いが充満するこの路地裏……もっとも、予想し得ない存在が、ここに居た。】
【ここはならず者とそれを狙う人間と、極稀に彼らを正す人間が集う場所だ。】
【その環境は言うまでもなく酷い。治安という意味では最低だし、街灯はもう殆ど付いていないし、……兎に角汚い。】
【だからどんな人物が居ても可怪しくないのは、それはまあ正しいことなのだが……ではコレは、どうだろうか。】
……グガァ゙………
【どうやら腹が減っているらしく、その声も何だか弱々しい様に思える何か。街灯が届かない位置にあるのなら、彼を照らし出すのは月明かりだ―――、】
【身長165cm程度。直立二足歩行。パーカーとズボンの人間と変わらぬ簡単な身形だが、均等に隆起した筋肉が窮屈そうに見え、サイズが合っていない事が分かる。】
【ギラリと何かを鋭く見つめる瞳は紅。それに、獣人と言うだけあって、"歯"ではなく全てを噛み千切る"牙"であるし、"爪"ではなく全てを引き裂く"鉤爪"である。】
【然し彼の姿で最も特徴的なのは―――両肘から指先の方向に向けて伸びる、毛色よりも深い黒鉄色の……"刃"、であろう。月光に反射して煌めく辺り、相当の切れ味だ。】
【その怪物は、大型のゴミ箱を漁っていた。いつの物かも分からないビール缶を取り出したなら、そのまま噛み砕いて食らう―――、】
【食事の仕方は、獣。やはり汚い。今度はもう使い物にならない廃材である30cm四方の鉄板を見つけ出して、矢張り同じ様に食らう訳だ。】
【しかしゴミ箱は四次元ポケットでも何でも無く、況してや金属なんてゴミの中の極一部だ。……当然、彼の腹はそれだけでは満たない。】
【丁度いい所に―――と言わんばかりに彼はそんな歪んだ笑みを浮かべた。同じくしかしこちらは生物かどうかも判定が必要な謎が、居て。】
【ジュルリとヨダレを垂らしながら、彼は近づいて行く―――その目的は誰にでも分かるはずだ。何事も無ければ、恐らく。】
【不幸中の幸いというべきか、その歩くスピードは遅かった。十秒かそこら、この獣を制するには時間がある。】
【喰われることを阻止する時間は、十分過ぎる程にあった筈だ―――もっとも、それは何か対策がある場合に限られるが。】
【しかしもしそうならば、これは、逆に言えばチャンスだ。血肉、養分……この獣ほどの逸材は、いない。】
【ライオンが足を怪我したウサギ辺りを食すその時の丸で同じ、油断だらけ、隙だらけだ―――。】
831 (関西地方) [sege saga] 2014/07/02(水) 21:32:46.71 ID:9Vrx4UpOo(2/6)
>>827
妖精じゃないのなら……あれかな?
えーっと、何か小説に乗ってた……エルフとか、そういう類
【実在したんだなぁ、と呟きながら、少年の続く言葉は耳に入っていないようだ】
【どうやらこの男、変な思考回路をしているらしい】
【よく言えばこれまでにない思考を生み出せる人】
【悪く言えばただの変人、あるいは阿呆】
ん?お客様……になるのかな?
【お店なのかー、と呟きながら看板に書かれた文言を見る】
うーん、義肢は必要ないかなぁ、腕を四本脚を八本にする予定はないし……
【そんな化け物を生み出す発想、どこから来るのか】
それで……魔銃?
えっとー、銃は弾丸射出装置……魔は、えーっと?
【そういいながら首をひねる青年】
【ふつう少し考えれば魔法の銃だと見当はつくだろうに、どうにも頭の固い部分があるらしい】
【だが、どうやら目の前の少年を店主だと疑っている様子は無いようだ】
【先入観を持っていない、と言えばいいか】
【どちらにせよ、いろいろとトンデモ発言を飛び出させるこの青年に肩肘張って向き合い続けるのは非常に疲れるだろう】
832 (関西地方) 2014/07/02(水) 21:47:24.70 ID:zO6yUXxEo(2/4)
>>830
【自分が発しているものと同種と言えるだろう音に、肉塊は捕食を中断して振り返った】
【単眼の先にいたのは、はち切れそうな筋肉と、牙に鉤爪。さらには、見るからに殺傷に特化しているだろう刃=z
【獣人を見たのは初めてではなかったが、彼のようなタイプは初めてだった】
【薄明りを反射して光る黒鉄色は、殺意の結晶のごとく。肌身に感じる悪寒。危険な相手】
【ゴミ漁りをしている間に、退散しようかとも考えたがそうもいかないらしい】
【自分にも匹敵する悪食ぶりを発揮していた彼が、やがて自分にすら食欲を向ける】
【肉塊男は、こちらへとゆっくりと近づいてくる彼を単眼の内に捉えると――同じく、昏い瞳に食欲の色を宿した】
――――ヒュハーッ、ヒューハ……クヒュー……
なかなか、いい肉付きをしているじゃあないかね……
【獣人にそう語り掛けると、肉塊男は獣人に向き直り、肩から伸びる肉の触手を彼へ向けて伸ばした】
【触手の先端に生えた口が、ガチガチと牙を鳴らしながら獣人へと向かっていく】
【狙いは、左の肩口と右の二の腕。そのまま、思い切り食らいつこうとするだろう】
【伸びていくスピードはさほどでもない。獣人の方も、対処は出来るはずだ】
【世にもおぞましい怪物同士の共食いが、幕を開ける――】
833 2014/07/02(水) 21:49:08.90 ID:J7dYvVaHo(3/6)
>>831
あ、あの……エルフでもなくて……僕、普通の人間ですので……
そういう方々と一緒にされると……ちょっと恐縮というか、申し訳ないというか……
【目の前の人物から繰り出される例えに】
【ますます困ったような様子が濃くなっていく】
【妖精やエルフといった「美しい」「愛らしい」と】
【一般的に言い伝えられる存在と自らを同一視される事は】
【恥ずかしがりで、少し自信に欠ける少年には重荷であるようであった】
【不快、という訳ではないのだが――】
あ……その、もしよろしければ僕がご案内しますよ?
店内で直接見て貰った方が……判りやすいかなって思いますので……
【珍妙な様子の青年に、少年は微笑みながら「どうですか?」と続けて呼びかける】
【少し変わっていてもそれくらいで引く程狭量ではなく】
【それがお客様であれば、出来るだけ丁寧に接したいと小さな店主は考えていた】
【知識が及ばないことも責めはしない】
【少年自身まだまだ世間知らずで分からないことは幾らだってあるのだ】
【それに自分の好きな事を知って貰えれば、少年も嬉しいのだから】
【もし、先の呼びかけに肯定的な反応があったならば】
【「どうぞ」、と小さくお辞儀をしながら半身を引いて店の扉をそっと開け放つだろう】
834 (関西地方) [sege saga] 2014/07/02(水) 21:59:41.39 ID:9Vrx4UpOo(3/6)
>>833
普通の人間……?
……普通なのかなぁ?
【そもそも普通ってなんだっけ?と、青年、いつそんな哲学的思想を話せといった】
【ともかく、一応物語に出てくるような存在ではなくただの人間だとは納得したようだ】
ん?判りやすい?
なら案内してもらおっかな
【と、気軽な感じ】
【敬意のけの字もないこの青年、年下に見えるから見くびっているとかではなく素でこの調子である】
【この様子は人によっては不快に映るだろうが……】
【そして、店の戸が開け放たれたのならきょろきょろとしきりに店内を見渡しながら進んでいくだろうか】
【それはただ純粋に眺めているというわけでもなく……観察しているように見えるだろう】
【この時もし目を見れば、初めて青年の目に『高度な知性』を見出せるだろうか】
835 2014/07/02(水) 22:13:08.03 ID:J7dYvVaHo(4/6)
>>834
ふ、普通かなって……僕は思っているのですが……
【もしかして、自分は他者から見て変に映っているのかと】
【いまいち自己の客観視が出来ない少年は、少し不安になったのか】
【ちょっと目を逸らしながら、自信なさげに呟いた】
【――】
はいっ……えと、本日はよろしく……お願いします
【青年の返事を聞くと、少年は嬉しそうに頬を綻ばせ】
【ペコリと大きくお辞儀をして、彼の隣に並んで店内へと進んでいった】
【店の中は小洒落た外観とは違い、実用的な造りをしている】
【左右に並んだ無数の棚には、鉄などで出来た人工の腕や足が陳列されており】
【ガンパーツや、様々な種類の魔銃のサンプルもエリア毎に細かく区分されて置かれていた】
【その他には何に使うのか】
【人体模型や大きな水晶玉、妙な形の筐体なども設置されている】
何か気になるものがありましたら……お気軽に訊ねていただけると嬉しいです
その、僕……あんまり説明は上手くないですが……が、頑張りますので……
(この人……学者先生とか、なのかな……?)
【彼の知性的な目を見て、内心彼の職業に思いを馳せながらも声をかける】
【考えてみれば、学者などは世間ズレした者が多い】
【先程から少し他人と違って見える青年の印象を見て、少年は彼がそういった職の人間かと考えた】
【周囲の棚には赤や黄色などの様々なカラー、デザインをした魔銃が並んでいる】
【もしそれらの前で足を止めることがなかったならば】
【二人は奥にあるカウンター席まで歩を進めることになるだろうか】
【青年が何かを気に留めて少年に質問を投げかけたならば】
【途中で歩みを止めて、次のレスに少年はそれに対する反応をする事になる】
836 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 22:13:30.17 ID:C/4c5tAN0(8/10)
>>832
【先の例で言うなら、怪我していたウサギが実は狩猟用ライフルを隠し持っていた様な物、】
【まさか初撃を食らうとは思っていなかったのだろう―――その対応は、少々ぎこちなかった。】
…………ガァ゙ァ゙ア゙ア゙ァ゙……ッ゙!
【とは言え、スピードが大したものでは無かったというのなら、不意を突かれた獣人にも対応が可能だ。】
【まずはその、右腕の側に備わっている刀を以って、日本刀で切るそれとほぼ同じ要領で、触手を斬ることを選ぶのだろう。】
【もし斬れなかったのなら、多少の傷を負いながらも振り払うことに専念する。どちらにせよ、致命傷にはならないだろう。】
――――ク゛ォ゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!!!
【眼の前の存在、抵抗が可能であるのならば、食用には向かない。選ばなければ食い物はその辺に転がっているのだから、】
【無理にアレを食らう必要は無かろう。よって、この獣人にとってのその肉塊男の価値は、その時点で消失する。】
【では何故、尚も彼に向かう眼差しを逸らさないのか、と言えば……それは単純に、「キレた」からだ。】
【この肉体、「キレる」と大変な事態を招きそうだ―――しかし、冷静な思考を持ってこの獣人の行動を分析すれば、】
【……頭脳もまた、獣のそれと等しい。気は極端に短いし、0は0としてそのまま受け止める。そういう結論に至るのではないか。】
【……その暇があれば、だが。劈く様な咆哮がこの路地裏全体に共鳴したかと思えば、彼は既に行動を開始していた。】
【何もなければ、彼を肉体を考慮すれば異常とも思えるスピードで駆け抜け近づき、その間獣人は両腕に生えた刃の内、左腕だけを"抜き取って"、】
【左上から右下へ、真っ二つに斬り裂かんとするのだろう。殺傷力の高いククリナイフに似た形状だ、喰らえば間違いなく死ぬ。】
【一連の流れを見れば、この獣人は、行動の速さを武器にしている、……そう誰もが思うはずだ。】
【そして良くも悪くも、「キレる」ということは、複雑な思考を踏まないということ。両者が相俟って、今の彼は速い。兎に角、速い。】
【この速さについて行けるかどうか、と言うのはこの戦闘の大きなポイントとなるだろう―――この肉塊男は、どうだろうか。】
837 (関西地方) [sege saga] 2014/07/02(水) 22:23:33.17 ID:9Vrx4UpOo(4/6)
>>835
うーん、普通の人はそんな『美少年オーラ』を『むんむんと醸し出して』いないと思うよ
【とだけ、呟く】
【本人は言った内容がよくわかっていないのか『美少年オーラって何だろう』と小声でつぶやくのだが】
【おそらく本で読んだ文章を継ぎ合せたようなものだろう】
【閑話休題】
……見た目は普通の銃に近いんだね
【しきりにきょろきょろ灰色の視線をあちこちに向けた青年はそう零す】
【魔銃というからには魔物のような、いわゆる銃としての形をとどめていないような銃を想像していたようだ】
【がっかりした感じではないところを見るとそれを望んでいるわけでは無いようだけども】
あの、魔銃って具体的にはどのような銃なんですか?
【できれば実弾銃と比較してもらえるとありがたいんだけど……・、と、歩みながら問う】
【それは魔銃という概念についての質問、外見上の違いはあまりないことが分かったため、内部にどれほど違いがあるかという質問だろう】
【もしその質問の問いを聞けば、青年はなるほどなるほどと頷いてカウンター席へと歩みを進めるだろう】
【もっとも、頷いたことがイコールで理解したことかは、不明だが】
838 (関西地方) 2014/07/02(水) 22:33:37.19 ID:zO6yUXxEo(3/4)
>>836
つッ――――!!
カヒュー……見た目通りの切れ味らしいな……
【わずかながら、彼の肉に牙が食い込んだだろう辺りで、右腕の刃が肉触手を見事に切り落とした】
【断面からの出血は少量。痛みは感じているらしいが、肉塊男もそれほどのダメージではないらしい】
おおっと、怒らせてしまったか……? そこまで興奮せずともいいだろうに
ヒュハー、ハハ、まあ仕方あるまい。付き合うよ。どちらかが餌になるまでな
【路地裏を揺るがさんばかりの大音声。まさに獣の咆哮だ。腹に響くその声を聞き、返事は期待せずに言葉を発した時には】
【すでに、獣人は動いていた。筋肉の塊が生み出すは驚異的な速度。加えて、左腕を抜き取って武器にするという常識外れの動き】
【そこから放たれる高速の一閃が、肉塊男のいた位置を切り上げた。獣人には、肉を切断した感触が伝わるはずだ】
【しかし、真っ二つになったのは肉塊男ではなかった。先ほどまで肉塊男が貪っていた死肉】
【新たに生やした肉の触手で、反射的に死肉を持ち上げて盾に差し出したのだ。その触手も一緒に切られてしまっていたが】
【ともあれ、肉塊男は致命傷を負うことを避けた。そのまま、甲殻類の足で移動して】
【獣人から見て右横に移動しようとするだろう。速さゆえに、自分が何を切ったかわからない、勝負はついた、と】
【獣人がそう誤認する可能性を考慮しての行動だ。脇に潜り込むことに成功すれば。肉塊男はさらに攻撃を仕掛ける】
【狙いは、その速さを生み出す足。右の足首の辺りめがけて】
【垂れ下がった脊髄の先端から、肉が伸びた。今度は先端のとがった肉槍だ】
【やはり伸びるスピードはそれほどではないものの、先と違って距離は近い】
【すぐさま対処しなければ、肉槍がまともに足首を貫くだろう】
839 2014/07/02(水) 22:46:40.12 ID:J7dYvVaHo(5/6)
>>837
えと、ですね……魔銃と一口に言っても色々種類はあるのですが
このお店で主に扱っているのは……
「魔術の発射装置」としての魔銃……つまり、魔法使いの杖に近いタイプです――
【青年の質問に、少年は近くにあった赤色の魔銃を手に取って語る】
【同じ"魔銃""でも、異様な特性を秘めた実弾銃から】
【青年の想像したような所謂"異形"めいた代物も存在する】
【この店で扱っているものは、その中でも非常にシンプルな部類のモノだった】
【「魔法使いの杖」。その例えの通り、ある特定の魔術を発現する為の装置である】
【例えば今少年が手に取っているものは「火炎弾」を射出するモノ】
【トリガーを引くことで内部の魔術回路が反応し、瞬時に炎弾を生成し直線上に発射する】
【銃の形をしているのは"方向性"を持たせる為であり】
【この形状にすることで「トリガーを引くと魔弾を放つ」という工程をスムーズに行うことが可能になる】
【近くに解体され内部構造を晒した魔銃なども並んでいるが】
【内部は実弾銃に比べて非常にパーツが少なく、代わりにびっしりと何かの模様や文字が刻み込まれていた】
【そういった説明を青年にしながら、やがて二人はカウンター席へと到達する】
【少年は、青年の隣からテテテ……と早足で離れて】
【カウンターの向こう側に立って、席の前に並んだ椅子へ手を向けて「どうぞ、座ってください」と彼を誘った】
【少年は向かい側に備え付けられていた背凭れ付きの椅子に腰を下ろし】
【ニコニコと淡い頬笑みを浮かべながら、青年へと声を掛ける】
それで……今日はどうされますか?
その……見学がご希望でしたら……もっと色々説明しますけれど……
もし気になったモノや……僕に加工して欲しいなっていうご依頼がありましたら
お気軽に申していただけると幸いです……
【「可能な限りご要望にお応えします」と少年は言葉を締めくくる。質問の内容は、聞いての通りだろう】
【この店を訪ねた上で、この先どうするかという内容のものだ】
【見学を選ぶならば、少年は色々な資料を持ち出し彼に説明することになるだろうし】
【商品を買う、もしくはこの店に"依頼"をするならば、また対応が違ってくる】
840 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 22:56:08.93 ID:C/4c5tAN0(9/10)
>>838
―――ガァ゙ア゙ッ゙ッ゙!?
【肉を斬る、この手応え―――完璧だと、彼はそう思った。彼は刀を元の左腕に戻し、それから立ち去ろうとする。】
【彼の視界の外で、肉塊男の攻撃が進んでいたのなら、……全てが思い通りに行くことだろう。肉槍は、確かに足首を貫いた。】
【……暗くて良く分からないかも知れないが、流れ出る液体の色は、黒……厳密に言えば、毛色と同じ黒鉄色だ。】
【こんな物を取り入れて良いのかという懸念が、浮かび上がりはしないだろうか。……まあそうでなくても、結果は同じで、】
おッ……こんなトコにいタのカ……探しタんだゾォ……あそこで待っテろって、言ったダロ?
……お前、何やっテんダ? ……んゥ、これはァ、……旨そうに、見えたのカ?
こんなモン食っタら、腹壊しちまうゾォ……ほラ、一杯買っテきタ、食え食エ………
……っテ、お前足怪我しテんじゃねーカ……おいおイ、何やってんだヨ……
【―――不意に、一人の男性が一つの路地から姿を表す……シルエットからでも分かる、屈強な男だ。】
【ブロンドで短く揃えられた髪と、蒼い眼……それらを見ずとも、彼の発音だけで外国人であろうと分かるか、】
【それから"武"を志す者の理想という理想を凝縮した、その具現の様な……2m程ある身体に、隆々とした肉体。】
【暗くて詳細は見えないがシルバーアクセサリーに、黒いタンクトップ、迷彩柄のバギーパンツは、彼の職業を示していて、】
【―――恐らくは、軍人だ。外れているにしても、それに近い何かでないと、"息の詰まる様なこのオーラは出せない"。】
【先程の咆哮を聞き付けてやって来たのだろう、両手には異常な程に詰め込まれたビニール袋が、2つ。】
【無造作に袋をひっくり返して、出てくる物は普通の食料品から、工業用の金属片やら様々、山積みになった。】
【今までの激昂は何だったのかと思わせる程の、感情の移り変わりである。獣人は無心で、食い物に飛び付いた。】
【本当に、無心だ。眼の前に広がる食い物以外、何も見えていない様に見える―――胡座をかいて、ガツガツ食らう訳だ。】
【その間、ふぅと傷の確認もし終えた男は、今度は肉塊男へと近づくのだろう。当然、平常心を保ったままだ。】
【「なーんダこいツ……」と、何もなければ一周グルリと周って様子を見る。ホンモノなのか、レプリカなのか、】
【調べていることは、その辺りであろう……コレもまた、油断だらけ、隙だらけ……と言った所だった。】
841 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 23:04:29.42 ID:9NZEt0EL0(1)
【櫻の国――――封魔城、と呼ばれる其処。古来より悪しき妖怪達を封印し、滅する為に作られたその城は妖怪と対峙する要の場所とも言えるか】
【今宵其処から感じ取れるのは少しばかり大きな魔力だ。遠方に至って何と無く感じ取れる位には大きいのだが……何か妙】
【妖気ならばまだしも、魔力。開かれている門から中を覗き込んでみれば、庭に二人の少女が居るのが分かるだろうか】
【一人は着物を纏い、まだ二十歳前だというのに威厳を纏った者。問う事をせずとも、この城の姫であるのが分かる筈で】
【もう一人は――――所々が焦げたボロ布を纏う少女だ。紅い髪に、同じ色の瞳。どうやら魔力の発生源はこちらの少女であるらしく】
【より魔力を感じ取る事に長けている者ならば、其れが“火”の属性の塊である事まで知る事が出来よう】
「…………満足しましたか、朱璃。そろそろ寝なければまた変な時間に眠くなってしまいますよ」
『ん〜……まだやだ。もう少しだけ此処に居る』
「――――全く。精霊とは随分自由気ままな性格なのですね。……自然の塊、と考えれば納得出来ない事もありませんが
もう悪狐を滅する為に~威達にも知らせなければいけない頃。――――……とは言え、急げば急ぐほどに悪狐にも勘付かれる…………困ったものですね」
【今宵は満月。紅の双眸を持つ幼い少女は、ただ気儘にその月を見上げて楽しんでいるのだろう】
【その城の主の娘はと言えば――――説得しても無駄だと悟ったか、横に座れば同じ様にして月を眺めて】
【今宵は門番も居ない。否、正確には何処かに見張りが居るのだろうが例え城の内部に入った所で止めに来る者は居ない】
【――――故、二人に興味を持った為に接触しようとしても何ら問題は無いのだろう】
【話し掛ければ紅の少女から敵意にも似た“熱”を感じ取る事が出来るかもしれないが、それも一瞬だけだ】
【――――櫻の国。その、森の奥地】
【小さな祠が在るだけで、後は何も無い詰まらぬ場所。その祠だって、ずっと前に人々から忘れ去られたのだから荒れていると記しても何ら可笑しくは無い】
【然れど、今宵は其処に一匹の妖怪の姿。狐の耳と尾を生やし、巫女装束を纏ったその者は…………妖怪に詳しい者ならば妖狐、と知れるだろうか】
【櫻の国で暴れている妖狐に瓜二つだけれど、その表情からして気性が荒いわけでも無い事が分かる筈】
【何よりも、瞼を閉じて願掛けをする様な姿は決して悪狐の其れでは無く】
「――――……もう、ずっと来れませんでしたが…………まだ残って居てくれて、良かった……です…………」
【小さな吐息。祈りも終わったのか、慈しむ様に小さな祠を掌で撫でてやれば余韻に浸る様に側に座るのだけれど】
【―――少し離れた木の上。其処にも、一人存在していた。矢を番えた弓を手にして、キリキリと目一杯に弦を引き絞る様は正に狩人】
【近場に野兎や鹿が居る訳でも無い。ともなれば――――必然的に、狙いは一つだけだ】
【恐らくは悪狐に似た少女を討って名を馳せようと考えたのだろう。震える指先は緊張の証。生唾を飲み込んだならば目測で少女の細首を狙って】
【…………身に迫る危機も分からず、未だに過去を懐かしむ様に祠に寄り添う少女】
【狩人はどうやら気配を殺す事が下手な様で、遠くからでも所謂“殺意”を感じ取れるが――――】
【その場面を目撃した者がどの様な行動を取るのかは、自由であって】
842 (関西地方) 2014/07/02(水) 23:08:36.70 ID:LBAXswTJo(1)
【 水の国/路上 】
【──とある総合病院近く、路上には規制線が張られ、その向こうには血痕がこびり付いている】
【偶に近くを通る者なら、数日前、ナンバーズ≠フ死体が発見された場所だと知っているだろうか】
【死体に『不可解』な状況が見受けられたために、一応、現場の保存が為されているらしい】
【とは言え、既に捜査官は姿を消し、撤収作業も始められているのだが── 】
──、……。
【その光景を、一人、眺めている少女が居た】
【黒のショートカットに、黒の瞳。入院着のような、ゆったりとした服装を身に纏った少女】
【腰に巻いたベルトのホルスターには、二丁の拳銃が差し込まれている】
【入院患者のようなその服装もさることながら、殺人現場≠ニ少女≠ニの対比は、嫌が応にも目立つ】
【──と。その少女は目眩でもしたのか『厭なふらつき方』をして】
(『いいさ、教えて≠竄驕B いいか、よく聞け──、
お前は── 』 )
──、 はぁ 、はぁ 、……。 ──けほッ!
【口元を抑えながら、道の脇の柵に向かい──半ば身を預けるようにしながら、激しく咳き込む】
【顔色も悪く、決して健康≠ノは見えない少女を、通りかかる人々は横目に見ながら去って行く──】
/1時には落ちるので持ち越し確定とは思いますが、宜しければ
843 (関西地方) [sege saga] 2014/07/02(水) 23:11:22.43 ID:9Vrx4UpOo(5/6)
>>839
魔術の射出装置……魔術かぁ
【ぼくとは縁遠いなぁ、と呟く青年】
【この様子を見るあたり、この青年は魔術をつかえない模様】
【でも悔しがってるわけでも残念がっているわけでもない以上さほど気にしていない模様】
【解体された魔銃に関しては特に念入りに見ていたが理解できなかったようで】
【理解したらしたで恐ろしいものがあるが】
【そして青年は少年に勧められるままに椅子に座る、疑いを一切抱いていないようだ】
【もし少年が詐欺師ならこれほどまでのカモはいないだろう】
……うーん、魔術、魔術ねぇ……
【と、しばらく考え込んだところであっと声を上げる】
そうだそうだ、扱いに困っていたものが一つ……
【そういってどこからとりだしたのか、一本の杖をカウンターに置くだろう】
【それは古い杖で、また、砕けかけている、力は一切感じ取れないが……】
【だが、元はかの宗教都市、ゼン=カイマから出土した魔術用の古い旧い杖、加工の仕方次第で強力な触媒になれるだろうが……】
あと素材になりそうなもの……そうだなー……
【そういうと一つ、親指ほどの欠片の水晶を取り出すだろうか】
【空色を濃くしたような輝きを放つ水晶、それは『癒し』の力を放っている】
……
【しかし何か考え込むような表情をした後、その水晶をしまうだろうか】
この杖……加工できますか?
自分、魔術の系統には疎くて
【と、言うだろうか】
【水晶について問われれば、「これ、加工していいのかな……って思いまして」と返すだろう】
【もし素材として必要だといえばこの男は若干躊躇いつつもそれを渡すだろう】
844 (関西地方) 2014/07/02(水) 23:18:42.38 ID:zO6yUXxEo(4/4)
>>840
【脊髄からダイレクトに伝わる感触。目論見は通り、獣人に一刺しを加えることに成功した】
【しかし、見えにくいながらも単眼が捉えた体液の色。路地裏の闇の色に近いそれを見て】
【さすがに、少しばかり食欲が減退する。肉塊男も相当な悪食だが、毒に耐性があるわけではないのだ】
【どの道、この場に現れたもう一人によって、共食いを続けることは出来なくなったが】
(――飼い主、といったところか? あの体格に佇まい、気配……)
(軍人か、殺し屋か。戦闘のプロには違いあるまい……この姿でやり合ったとして、さてどこまで対抗できるか……)
【肉塊の単眼は、冷徹に現れた男を観察する。全身から立ち上る気配。特徴的なイントネーションの言葉遣い】
【同時に、両手に持った満杯の袋にも視線を這わせる。それを、獣人に無造作に与える姿も】
【その姿、まさしく獣だった。眼前の食欲がすべてに優先されている。いや、獣でもここまでではないかもしれない】
【ともあれ、現状は獣人より現れた男の方。自分の周りを回ってこちらを観察する彼に、まずは言葉をかけた】
――言っておくが、私は人間だぞ……カヒュー……そうは見えまいがね……
あの獣人を刺したのは、正当防衛だ……私を食おうなどと言う相手には、初めて会ったのでね
咄嗟に反撃した。ずいぶんと恐ろしい連れがいるのだな……
【静かに、肉塊男は語り掛けた。油断しているとはいえ、下手にやり合えばただではすまない、と判断したがゆえ】
【単眼で二人を見続け、一方で周囲の逃走経路などを確認しながら、肉塊は男に会話を求めた】
【あわよくば、彼らが何者であるのか、探ろうという意図のもとに】
845 2014/07/02(水) 23:29:45.95 ID:J7dYvVaHo(6/6)
>>843
杖に……水晶……ですか……
【少年は、カウンターに置かれた古い杖と青年の取り出した水晶を見て】
【その扱いに関して数秒の間考えるような様子をした】
【少年は飽く迄も「魔銃」と「義肢」に特化した技術者である】
【触媒の修復や、水晶の加工などは本来専門外であるのだが】
この杖……その、詳しく調べてみないと判らないのですが
多分昔はすごく強い……力を持っていた杖だと思うんです
ですから、今すぐ僕だけで加工するとなると……ちょっと難しいかもしれません
魔工ギルドを通して……専門の技師の方と協力して相談してみないといけないので……
しばらく時間を頂くことになりますが……よろしいですか?
【「No」とは言わなかった。今ここで少年が修復することは難しいそうだが】
【組合を通して別の技師と相談すれば可能とのことである】
【少々面倒な手順を踏むことになり、時間も掛かるであろうが加工自体は「出来る」というのが少年の答えだった】
あと……ですね。多分これは"魔術"の触媒だと思うので……
もしお使いになるのでしたら……その水晶と組み合わせてみる、のもいいかもしれません
えと……水晶の効果を、杖で増幅して……
魔術を使えない方でも……少し、制限は付きますが効力を発揮することが出来るようになると思います
その場合は水晶も色々と調べないとですが――
【「いかがでしょうか」、と続けて彼の返事を待つ】
【未だ水晶の効力を正確に把握しているわけではないが】
【それでも特殊な力を秘めた代物であることは理解していた】
【そして、青年が魔術に関して明るくないという事も今までの会話で理解している】
【故に活かすならばこうした形で加工するのはどうかと、少年は案を持ちかけたのだった】
846 (SSL) [saga] 2014/07/02(水) 23:41:13.77 ID:y3FXcy/j0(1)
>>820
【交錯する稚拙な火器と鋭く迸る棒状の銀光、そして始まる淡々とした/確かな言葉―――己が踏み込んだ状況の非日常を、守った命が“穢れの無い”ものでなど無かったことを、ほんの微かな曇りとして先ずは橡色に浮かべて】
【この女性があの何者か――亡霊を使役した、と表現された影について知らなかったことはそう大きな変化を齎すものでもなく】
【だが続く言葉がひどく具体的な像を描き出した気がした。復讐のように、裁きの様に繰り返される腐毒の坩堝への亡霊の襲撃、】
【そして男性もその様なものの一つであるという。裁かれるもの、呪詛われて然るべきもの。】
【……“襲われるに足る理由も”――――――、】
…………!?
【 ハッと鋭く振り返る視線は腕を貫かれたばかりの人影を向く。そのまま滔々と吟ぜられる無惨な連鎖の物語を聴けば、見開かれた瞳はまた険しさを増して】
【軋らす奥歯の滲ます口惜しさは、鋼鉄の表面に激したいろの掻き瑕を僅かに覗かせて。やがては細腕に力を与えれば】
【……最善を。“望む”には遥かに手遅れだったその藍色は、自らの意思のまま剣を振り下ろすのだろう】
【 紅が躍る。斬撃が割る。 】
【男の頬を掠める様に右手だけで刃を振り下ろし、深々とアスファルトに食い込む刀身は紛れもなくあの破壊を為した閃烈なもの。……それで留める様に、一つだけ息をつく。】
【言葉を向けることすらもない。“次”がないことは、容赦と妥協を破り棄てた凄絶な大気の温度が示す様で】
【それきりで太刀を引き抜き―――虚空から出でてその至鋭なる閃きを己が内へと還す黄金火、藍色の少女は女性へと今一度向き直る。そこで、どこかか細いその姿は口を開いて】
……幕を、引かなきゃならないのよね。
貴女はこんな状況に慣れている様に見える――――……それに、亡霊たちをどう扱えばいいのかをよく知っている。……違う?
……だけど、今夜はこの事に関してだけは退いて貰うわ。
復讐の未遂も、ここまでの姿を晒す名前も知らない誰かの無惨も。
この生き方で求めるがままに、私が齎した顛末だ―――――
……私が、“負う”。……それで良いわね
【“死んでくれても一向に構わなかった”――――容赦のない言葉、同様の行動。それは“目的”に徹するものの、自らの信念に徹するが故の逆しまへの侮蔑を少女に思わせて】
【追憶が凄烈さだけ、揺れることのな姿に重なる。だからこそ、返答を待つこともなく結論を紡いだ/脆さを殺す様な決然、】
【 本当は、あの言葉と投擲から心の一端の見えた時点で分かっていた。 彼女に任せればこの場は確実に此処で収まり、これ以上の犠牲者も出ないであろうこと。……それが、被害を絶つための最短の道であろうこと。】
【それは優しい処刑剣の無痛であるのかもしれないし、どの様な結末を迎えようと誰も気にも留めないのかもしれない、】
【けれどどこか硬化しきったこころが軋むのだ。途絶えるとき、なにかが消(し)ぬとき――――踏み躙られたものの無念が塵として、処分されるだけの朽ちた残骸と化すとき。 】
【無為に終わる復讐ならば、せめて己が心のうちにその痛みを留め置く――――舞い散る火の粉をその身に宿し、二度と繰り返させぬと心に無限の障壁をも灼く焔を抱くために。】
【それが、彼女の答えだった。だから、斬撃の少女は右手を伸ばす。振り向いた櫻の面立ちが無貌と向かい合い、】
【―――――もしもその指先が触れたなら、亡霊は少女との接続を得るだろうか。思念の残滓であると思えばあちらからの接触は容易で、壊れかけの魂から零れ出す感情を―――注ぎ込むべき器を得た様に、】
【或いは害そうと思えば試みることは出来るが、構わないと受け容れる。それ以前、反応自体が未知数だった】
【……何れ、悪霊に堕ちたという想念とその呪力とを自ら受け止めるだけの強度と“力”を有するならば。精神は、冒される事も無く様々な情報を得、我が事の様に覚えるに留まるのだろう】
【何が起こるのかは断言出来ず、叶うのかも分からないまま、】
【それは自らが処断した亡霊の因果に始末をつけようとすると同時に、識るべきことを識ろうとする信念や意思であったのかも知れない。……この後に如何するのかは、亡霊の反応次第となるか】
【 飽く迄冷たい方法論に終始しながら、求める結末を追う刃鉄の行動―――――此処でどの様にでも物語を動かせる女性の目の前で、事は再び動き出して】
/大変遅くなりました……では、よろしくお願いしますっ
847 (関西地方) [sege saga] 2014/07/02(水) 23:42:14.89 ID:9Vrx4UpOo(6/6)
>>845
時間ならいくらでもあるから大丈夫だよ
「そう、"時間"だけなら、ね」
【笑顔で朗らかに答える青年】
【しかし、一瞬だけ声が、語調が変化したのに気付くだろうか】
【ともかく、時間ならいくらでもかけて大丈夫、だと】
水晶、うん、大丈夫
【しばし考えた後、大丈夫だと答える】
【そして水晶をカウンターの上に置いた、癒しの力が宿っているということ以外未知の水晶である】
【もし調べたら意外な効力があるかもしれない】
(あの人、元気にしてるかなぁ)
【と、小さく思いを馳せる青年】
【この水晶を見つけたときに感じた効果、士気高揚や疲労回復効果】
【果てには側にあるだけで強制的に強力なブーストがかけられるという碧色の水晶】
【水晶の力は人間には過度な力であった――その、水晶の親指ほどの欠片】
【そして、銃の内容について話した後、こう青年は言うだろうか】
あ、銃の外見の指定、ってできますか?
無茶を言わない範囲で
【どうやら、外見にもこだわりたいようだ】
848 (SSL) [sage saga] 2014/07/02(水) 23:43:38.25 ID:C/4c5tAN0(10/10)
>>844
おッ……しゃべッタしゃべッタ……ほォ、こんな人間もいるのカ………デ、
刺したのは、お前……んゥ……良く刺せタナ、………普通に、すげえゾ、そレ……
まア、あの傷なラ、1日かかラんダロ、別に良イ、あれくらイ……あの様子だしナ……
【この男は適応力が異常だ。眼の前の肉塊が声を紡いだ所で、「おっ、しゃべった」止まりである。】
【そこからもあらゆる事が推測出来るが……兎に角、戦闘へと持ち込まなかった彼の判断は恐らく正しい。】
【連れを刺した犯人が目の前に居るのなら、普通は怒って攻撃するなり、それに似た行動を取るのが普通、】
【しかし彼は、寧ろあの獣人を刺せたことを褒める……確かにそれはそうなのだが、どこかズレていて、】
【……足首を貫通するという傷も、一日で治る、と言うのは……あの食欲に由来するのか、どうなのか。】
【牛乳のパックの上部を噛み千切って捨て、そのままゴクゴクと飲み干す。こんな方法で飲むのなら、】
【10本はあった1L入りも直ぐに無くなる。袋に入ったパンやらお菓子やら弁当やら、そういうのも殆ど丸飲みだ。】
……あれハ、俺のペットダ……期間限定の、ナ。一応アイツも、元人間……いヤ、今も人間カ……
結構、面白イ戦い方するダロ……気に入ってんダ、何にも考えなイ、真っ直ぐナ、やり方がナ……
【会話を求められたのなら、応じるまで。何もされないのなら……否、彼が何かしたとしても、全て無に帰すのかも知れない。】
【ハッタリか何かかも知れないが、それ程、この場の空気を変える何かが、この男にはある……、】
【そして先程の行動は、平たく言えば餌やりだ。お皿にドックフードを盛りつけてやるそれと、同じ行動。】
【そんなことをする男は、この獣の飼い主、ご名答である。……闘い方が面白い、それが飼っている理由らしい。】
……お前はなんダ? 元かラ、そんなンなのカ? お前もお前デ、中々面白イナ……
【もっともである。どうしてこの様な姿になったのか、生まれつきこうなったのか、それとも何かあってこうなったのか。】
【この男が眼の前の存在を「面白い」と評価したことに、客観性があるかどうかは別にして、】
【しかし興味を持たれたのは事実だろう。逃走経路を確認している程なら、何か理由を付けて逃げるのも、それはそれでアリだが―――?】
849 2014/07/03(木) 00:00:50.12 ID:FT8EE7Voo(1/7)
>>847
そうですか……有難うございます
なら、お預かりさせていただきます……――?
(今、声が……気のせいかな……?)
【カウンターの乗っている壊れた杖を、自分の方へと引き寄せ】
【蒲公英のような淡い、素朴な笑みを浮かべながら頭を下げようとした時】
【ふと……青年の声色が変化したことに気がつくが】
【一度目をパチクリとさせてその顔を見つめるだけで、言及することはなかった】
"銃"の外見……えっ、その……この杖を銃に加工するのですか?
えと、可能ですけど……ごめんなさい、僕ちょっと勘違いしてました……
【少年が想像していたのは杖を「本来の形」で修復し】
【杖の先端などに水晶を組み込み、連動させることで力を持たせるというものであった】
【その為、青年の銃という言葉で自身の勘違いを理解した少年は】
【恥ずかしさで頬を朱に染めながら、申し訳なさそうに彼に返事をする】
杖を加工して……木製の魔銃に水晶を埋め込むという形式で……合ってますか?
その……そういうやり方にするのは難しくないですし……
僕としてはそっちの方が仕事もやりやすいかなって思いますので……大丈夫ですよ
【「外見の参考に資料が必要でしたら……」と告げて」
【引き出しから分厚いファイルを取り出して、カウンター席に置いた】
【古今東西、様々なデザインが綴られている魔銃のカタログである】
【ここに記されているもの全てが可能なのならば、恐らく余りに常軌を逸した要求でない限りは受け入れられるだろう】
850 (関西地方) 2014/07/03(木) 00:02:42.46 ID:D7GaLOcCo(1/4)
>>848
……まぐれだよ。あの刃に切られる前に、こちらの反撃が偶然通ったんだ
そうでなければ、今頃私は真っ二つになった転がっていただろうさ
それは幸いだ。回復力も規格外なのだな……
【自分を見てもまったく同様の気配を見せないことは、あの連れがいることから予想は出来た】
【それ以外にも、もっととんでもないものを見てきたのかもしれない】
【多少ズレた物言いには見えるが、とにかくこの場で敵対する事態はいったんは避けられたか】
【男に声を放ちながら、肉塊は視線を獣人の方に向ける。凄まじい勢いで、袋の中身を胃に押し込んでいく姿】
【食えば食うほど、回復も早くなるということだろうか。何とも、恐ろしい生物もいたものだ】
ペット……あれをよく飼い慣らせたな。期間限定、とは気になるところだが……
ほう、彼も人間なのかね……私自身も大概だが、彼も相当変わった人間だな
カヒュー……ああ、まったく直線的でそれゆえに強力な戦法だった
今回ばかりは、死ぬかと思ったよ……ヒュー……
【期間限定のペット、という言葉に違和感と興味を示しつつ、これは本心からの感嘆だった】
【何も考えずまっすぐに、最速で襲い掛かる。単純だが、それだけに恐ろしい。近くに盾にできた死肉がなければ、おそらくは】
【路地裏の死骸の仲間入りだったことだろう】
いいや、もとはもう少し普通に近い姿だったさ。何かと敵の多い身の上でね
何度かの殺し合いの末に肉体を削られて、この有様だ……命だけは無理矢理に永らえさせたがね
名乗っていなかったな。私は、カニバディールという
しがない、犯罪者だよ
【相手の興味を感じ取れば、まずは逃げずに会話を続けることを選択した】
【彼らが何者か、どういった素性の持ち主なのか。興味があるのはこちらも同じ】
【まずは名乗りを上げて、反応を見た。名前を聞けば、もし彼が指名手配書を見ているなら】
【昼の国でテロを起こした、カノッサ機関の構成員の名前と同じということに気が付くかもしれない】
851 (関西地方) [sege saga] 2014/07/03(木) 00:24:12.04 ID:19i3ilvKo(1/8)
>>849
認識の相違って怖いなぁ
【わざわざ魔銃を扱ってる場所で杖を作ってとはいわないよ、と青年】
【もともと杖を芯にしての銃器の作成を求めていた、らしい】
【もっとも、これはこの青年の説明不足が目立つ、が】
んー、どうだろ
銃の芯に杖を使って、それを金属フレームで補強するのも、杖そのもので銃を作るのも……
うーん、魔銃はよくわからないからそこは任せるよ
【と、杖を使って木製の銃を作るか、杖をパーツの一つにして普通に魔銃を作るか、それはこの少年に任された】
【そして外見の事に関して、ファイルをぺらぺらと、かなり速いスピードでめくりながら目を通していく】
【しばらくするととあるページを示すだろうか】
【それは、とてもレトロとしか言いようのない銃で、コレクターなら同型の銃を持っているかもしれないとしか言いようのないもの】
【銃身は拳銃にしては長く、また銃口が二つ並んでいるというシロモノ】
【もし詳しいのなら水平二連式散弾銃に近い形状だと思えばいいだろうか】
んっと、それで、できればその水晶を見えるようにしてほしいのですが
【そして、水晶を装飾としても活用してほしい、とのこと】
【水晶自体は非常に装飾性がよく、派手すぎず銃とマッチするだろうか】
852 (SSL) [sage saga] 2014/07/03(木) 00:32:17.60 ID:UmRoZWMf0(1/3)
>>850
……なるほド……まァ、実際そうダったのかも知れんガ……
それヲ、そのまま口にすルのハ、……それハそれデ、凄いことダ。
普通ハ、……鬼の首を取っタようニ言うからナ、……その辺も、やるナ、お前。
あんだケ食えバ、傷も一日で治ル……当たり前、ダロ?
【この場に及んで尚も謙遜という概念を忘れないというのなら、手足が満足に動く状態でないという不利な状況でさえも、】
【あの獣人と闘い一矢報いることが出来たというのは頷ける。……イントネーションの可怪しい中で、彼はそう言いたかったらしい。】
【そして超理論である。栄養を大量に摂取すれば、あの貫通した傷ぐらい一日で治る……本当だろうか?】
まァ、最初ハ同じ具合ニ、キレられタけどナ、
……言い方悪ィガ、ボコボコにしちまえバ、言うコト聞くんダ、あいつモ。
そりゃそーだよナ、自分より強エやつニ、抵抗出来るワケ、ねーよナ。
……ア、俺ハ、そーいう人間じゃねェゾ。たダあいつハ、俺が気に入ったかラ、例外ダ。
あいつさァ、人間なんだよナ、ああ見えテ。……見てみるカ? 俺も、見たことねェんダ。
【獣の思考だからこそ、導き出される速さがある―――彼は其処に惚れ込んで、この獣人を飼った。】
【その飼い方が、やはりえげつない。あの獣人を一方的に攻撃することで、絶対的な上下関係を構築したということ。】
【……実際、こうして獣人は言うことを聞いている訳だから、少なくとも飼う飼われるの関係にあることは確かだ。】
【加えて言えば、あの獣人が飼われる立場にあるのを、全く抵抗していないという状況であるというのも確か―――。】
ほォ……なるほド、そういうコトカ……まァ元々も、変だったワケだナ。
命懸けデ闘うなラ、それハ仕方なイ。―――……あア、お前ハ、………
やっぱリ、カニバでィールか、29番ノ。……ほォ、カノっサか、悪くないナ。
仲間なラ、本名だナ……俺はツウェルガー、ツウェルガー・ゴッドハルトダ。
俺ハ色々やっテンな。最近は、殺シ屋……みたいナコト。金あルかラさ、働いテねーんダ、まともニ……まァ、よろしク。
―――そーダお前、六罪王のナり方、知らねェカ? 面白そうだシ、やっテみよーかナっテ、……ハハハ……
【名乗られたのなら……と言うより、その素振りは既に想像が付いていたのかもしれない。】
【カノッサの構成員だという事も、29番、……ナンバーズだという事も知っていたらしい。相当な知識量か、】
【それから冗談交じりに聞き出す事は、"六罪王のなり方"。……余りにふざけた質問、少なくともカノッサのメンバーに聞くものではない。】
【しかしまあ、この男だから出来る事か。コレばかりは、彼の一存に任される事になるだろう。……と言うか、知っているのだろうか、彼自身も。】
853 2014/07/03(木) 00:39:20.80 ID:FT8EE7Voo(2/7)
>>851
杖は出来るだけそのまま使わないと……力が薄れてしまうと思いますので
可能な限り削らずに……木でフレームを作って表面を加工しようかな
と考えていますが……その、杖の性質との相性もありますし、ちょっと後から変更することもある……かもしれません
【特にこの辺にリクエストがなかったならば】
【木でフレームを作った後に、塗装、防腐、耐熱、耐水などの加工をする形になるだろうか】
【少年の扱う魔銃は性質上、木製であっても特に問題はない】
【上記にあるような木としての弱点を克服する必要は生じるが――】
はい、このナンバーですね……判りました
えと、水晶の位置とか……形などはどうしましょうか?
お好きな形があれば……出来るだけご要望にお応えします……
【カタログに記された番号を手近な紙に書き出すと】
【そのデザインの簡単なスケッチを即座に別の紙に書いて、ペンと共に差し出す】
【一分程度で描いたスケッチであるため、大まかな形を記しただけであるが】
【どの位置に、どのような形で埋め込むかを示す分には問題ないだろう】
854 [saga] 2014/07/03(木) 00:39:53.52 ID:EhB0hscSo(1/3)
【天才――――――】
【それはある分野において類まれなる才能を持つ者達】
【彼らの前では"才能"などという言葉など、何の意味も成さない紙屑同然のもの】
【超越した存在である彼らに自分の才能について思考したところで、それが一体何になるというのか】
【結局は、自らの非力さ、無力さを思い知らされるだけである】
【だが社会というものは、天才に厳しい】
【僻み、妬み、逆恨みし、自らの利益が奪い取られないようにと彼らを糾弾する】
【一般人からすれば天才など、常識を逸した"異常者"にしか過ぎないのだ】
【だが常識を逸したという表現は、強ち間違いではない】
【実際、天才には人格的にかなりの問題があったり、その分野以外に対してはまるっきり無能という事が多い】
【だが、そんなものなのだろうと思う】
【僕は天才に人格を期待したりなどしない】
【人格も能力もある、それこそ例外中の例外だろう】
【それに加えてあらゆる事に対して有能というならそれは最早"天才"ではなく"全能"だ】
【そんな人間、この世界のどこを探しても居ないだろう】
【などと、相も変わらず意味も生産性もない思考を続けている僕】
【制服姿で公園のベンチに座って、やっぱりただぼうっと眺めているだけ】
【時刻はもう夕暮れ時、沈みかけている太陽は僕の白い肌をオレンジ色に染める】
「天才、ねぇ……戯言だよなぁ……」
【などと独り言を呟き、今度は自分の才能について思考してみる】
【僕に何か才能などあるのだろうか?】
【異能を持ち合わせている、という点ではある意味それも天才の部類に入るのかもしれないが】
【しかし、それでもやっぱり】
【自分に何か特別な才能があるとは到底思えない、天才の前ではそんなもの霞んで塵に等しいものとなるのだから】
「はぁ、ほんと戯言だ…」
【ため息をつき、思考を取りやめる】
【する事など何もないから、虚ろな目は相も変わらず視線を泳がせている】
/お返しは明日になりそうですが…待ちです!
855 (関西地方) [sege saga] 2014/07/03(木) 00:53:34.83 ID:19i3ilvKo(2/8)
>>853
なるほど……
うん、わかった、それでいいよ
懸念としたら銃身がすっぱり切られたり割れたりするかもしれないこと程度かな
【元々この杖、砕けかけてるほどに古いしね、と青年は言う】
【それだけ言えば、あとは任せるだろうか】
んー、場所や形……
碧水晶の形は別にきれいに加工する必要もないしありのままの形で十分だよ
銃を作る上でその碧水晶の形を加工する必要があるなら……正五角形かな
【そういった後に、大まかなスケッチ、その機関部の辺りに一つ五角形を書き込むだろうか】
856 (関西地方) 2014/07/03(木) 00:56:34.94 ID:D7GaLOcCo(2/4)
>>852
事実を言ったまでだが、お褒めに預かり光栄だよ……
ヒューハ、それはその通りだな……たいていの傷は、食えば治るものだ
彼ほど、一度に大量に食うのは普通は難しいだろうがね
【彼の言わんとするところは汲み取り、表面上は態度を変えずに接していたが】
【内心では、彼がただ戦闘能力のみの人物ではないことを感じ取っていた。相手を正確に観察する冷静さ】
【只者ではないのはわかっていたが、本当にこの男は何者なのか――】
【超理論に対しては、疑問どころか肯定を示した。食に対する認識が奇怪であるという点は、この肉塊男も同じらしい】
……なるほど、単純だが絶対的な手段だ
最初に力関係を叩き込まれれば、そうそう逆らいはしない。人間を含めた多くの生物に共通する
カヒュー……例外は何事にも存在するものだからな
しかし、飼い主でも見たことがないとは。興味が湧く、ぜひ見てみたいものだね
【まさに、獣使いが最初に行う儀式そのもの。力の差を獣に叩き込むという手段】
【それを、あの獣人相手にやってのける。喧嘩を売らないという判断は正しかったらしい】
【彼の言葉を受けて、一心不乱に食物をむさぼる獣人をじっとりと単眼が見つめた】
【あの凶暴な獣人が、彼に対しては全く従順。文字通りの飼い主とペットの関係が見て取れた】
ヒューハ、ヒュハッ、その通りだ、元から普通とは言い難かったとも……
無論、自分から望んで戦ったんだ。後悔はしていないさ。クヒュー……
おや、私を知っていたのかね。昼の国では派手に暴れたから、多少は名も広まっているとは思っていたが
ナンバーまでご存じとはな……
ツウェルガー・ゴッドハルト……ツウェルガー、か
殺し屋とて、裏ではきちんと需要のある職業じゃあないかね……ああ、よろしく
六罪王のなり方……そうだな
機関に入って、確かな手柄を立て続ければ、いずれその地位に上り詰める機会も来るかもしれん
構成員の入れ替わりも激しいところだからな
あるいは、今現在の六罪王から推薦を受けられれば、可能かもしれない
私の知るのはこんなところだ。あまり役には立たなかったかな。ある種、当然のことだ……
一言で言えば、力を示すこと。それが絶対条件となるだろう
【自分のことをナンバー含め把握していたという彼、ツウェルガー。独自の情報網すらも持っているのか】
【驚きを押し隠しつつ、カニバディールは彼の質問に答える。推薦については、自分自身の体験だ。あの蛇王が本気だったのかは、今もって定かではないが】
【自身が、推薦によってナンバーズの地位に就いたのは事実。一つの手段としてそれを提示しつつ】
【やはり、絶対条件は相応の力だ。かつての六罪王たちも含め、彼らは種類は違えどみな、それぞれが強大な力を有する】
【戦闘能力、知力、財力、魔翌力、強大な魔術や能力……それらが、彼らを機関の幹部足らしめている】
【ツウェルガーが、相応の力を示しさえすれば。カニバディールは、そう語った。その実、外部の人間に漏らしても問題のないだろう、至極当然と言えることばかりではあったが】
857 2014/07/03(木) 01:04:38.55 ID:FT8EE7Voo(3/7)
>>855
はい……ですからその、「銃」というよりは
僕が先ほど説明したような「魔法の杖」として……
必要な時だけ使用する形にしていただけると……幸いです
【やはり木製だけあって、耐久性度には問題があるようだ】
【敵の攻撃を受け止めるような使い方をすれば、それだけで破損する可能性もある】
【全体を更に金属フレームで覆うような形にすれば、ある程度は耐久力も確保出来るかもしれないが】
【その場合はサイズと重量が一回り以上増加する、というデメリットもあり】
【強い衝撃を受ければ中の木材が砕ける可能性も考えられた】
【古びた杖を力を維持したまま銃にするとなると、色々と難しいようであった】
はい……ではその、折角ですし五角形に加工してみますね……
場所も……これなら問題ないと思いますので……
【書き込まれたスケッチを受け取ると、赤ペンでその部位に大きな丸をつけて】
【仕事用のファイルに綴じて、カウンター席の脇によけた】
【これで、依頼内容の確認は大体終了であろうか】
【先の耐久性などの問題に関してリクエストがなかったならば】
【あとは連絡先の交換や、加工代の請求などの最後の遣り取りをして終了になるだろう】
858 (関西地方) [sege saga] 2014/07/03(木) 01:22:30.63 ID:19i3ilvKo(3/8)
>>857
うーん、ならしょうがないね
奥の手あたりになるだろうなぁ
【無茶な要求すると銃が壊れやすくなりそうだし】
【そうスケッチを一度軽く撫でながら言う】
「水平二連式有鶏頭単引き散弾銃……さらに中折式の単発銃」
「実銃としては反動が斜め上方にいくので安定性がなくて上下二連銃に比べてあまりメリットのない銃型」
「しかし魔銃として使えばどうなるか……楽しみですね」
【と、再び口調が変わる】
【その発言は楽しみにしているというのと同時に、ある種のプレッシャーだろう】
【この発言をしているときに彼の目を見れば、青白く発光しているのがわかるだろうか】
……うん、これでほとんど大丈夫かな
【そういうと連絡先を交換するだろうか】
【とはいっても、どうやら渡り鳥らしい彼は銃が完成するまで近くの宿屋に留まる、とのことだが】
【そして、加工代に関してはよほど、目が飛び出るような値段でない限りは現金一括で支払うだろう】
859 2014/07/03(木) 01:25:02.88 ID:FT8EE7Voo(4/7)
>>858
/申し訳ない、あと1、2レスだと思うのですが
/そろそろ時間が限界です……持ち越しよろしいでしょうか?
860 (関西地方) [sege saga] 2014/07/03(木) 01:26:15.07 ID:19i3ilvKo(4/8)
>>859
//大丈夫ですよー
//持ち越しも無理そうなら置きレスに移行しても大丈夫ですー
861 2014/07/03(木) 01:28:53.83 ID:FT8EE7Voo(5/7)
>>860
/大体19:00前後には帰宅できると思いますので
/その辺りには返レスできるかと!では、すみません今夜はこれで……
862 (関西地方) [sege saga] 2014/07/03(木) 01:31:09.83 ID:19i3ilvKo(5/8)
>>861
//了解しましたー
//それではおやすみなさいませ
863 (SSL) [sage saga] 2014/07/03(木) 01:33:18.15 ID:UmRoZWMf0(2/3)
>>856
そうダロ? 見たみタいよナ、俺も同じダ……ヨッ―――……
まァあの様子なラ、あレも間違っテ食うだロ。……んゥ、まァいいカ……
情報デ負けルのは、論外だからナ。スクラっプズの、メンバーも、一通リ知っテるゾ。
逆に言えバ、情報を漏らスのはマズいってことだナ。重要なコトハ、嘘で塗リ固めれバぼやかせル。
【肉塊男からの同意が得られれば、男はそうだろうそうだろうと、ポケットから何か蒼い飴玉の様な物を取り出して、】
【それをもう半分も無くなってしまった食い物の山の中に投げ込む。……余りにその他の物に夢中になりすぎて、】
【飴なんかに気を取られる事は無かった様だが―――その内他のものと一緒に摂取してしまうだろうと、一旦放置。】
【それから語り出す事は、情報量の重要性だ。スクラップズのメンバーについても、名前と容姿と戦闘法位は知っているのだろう。】
【逆に、自らの情報が駄々漏れというのは良くないと言う。……相手が何も知らなければ、不意を突けるのだ。】
【その不意が、例えばヘッドショットなら、生死に関わる問題。……その事を、良く理解しているらしい。】
コツコツやルのハ、俺の性ニ合わねェかラダメだナ。最初かラ、六罪王が良いんダ。
……推薦ハ、もっとダメだナ。六罪王のトモダチハ、いねーんダ、……まァ当たり前カ。
やっぱリ、無理カ。―――……ア、今いる六罪王殺せバ、なれるカ、俺。
―――冗談ダ、そんな変ナ顔、すンなッテ。
【丸で子供みたいなことを言う。何の苦労もせずに初めから六罪王が良い、友達はいないから推薦はもらえない、】
【―――だからこそ、「六罪王を殺し」て絶対的な力を示すなんてふざけた冗談にもならない冗談、インパクトが有ったか。】
【しかしこれは、本当に冗談であろう。カノッサがどんな機関なのか、情報戦が〜と言っていた彼なら知っている筈だから。】
【……さて、一方獣人、……食い過ぎたのか、様子が可怪しい。】
【―――否、と言うよりは、あの青い飴玉の様な物の効果だろう……全身を覆っていた剛毛はやがて無くなり、】
【顔付きや手足やら、あらゆる所が人間へと近づいて行く……数秒もしない内に、元の姿を取り戻すのだろう。】
「ほぉぁあ〜〜〜………ん、今日はこんなトコか……けど、ヒトは、殺してへんな、……よし、」
「そんで、……ああ、これ食いよったんか、……盗んだんかな、俺……―――あ、アカン……」
【腑抜けたあくびを一つ、それから独り言を呟きながら辺りを見回して、状況を確認する。】
【……見覚えのある、顔、話し方ではなかろうか。黒目黒髪、パーカーの少年、……この男と同じく、迷彩柄が良く似合う。】
【丁度二人は死角となって見えない。とにかく散乱した食べ物、飲み物をかき集めて掃除すれば、】
【どうやらスタスタとこの場を去ってしまうらしかった、……これから一軒一軒、馬鹿みたいに調査をするつもりなのだろう。】
【掃除をする間があった訳だし、引き留めることも出来れば、そのまま立ち去るのを見届けることも出来るだろう。】
【少なくともこの男は、ただ元となった少年を見られるだけで満足、といった所らしく何を言う訳でもない。】
864 [sage saga] 2014/07/03(木) 01:46:26.98 ID:auqLa8hCo(1/2)
>>846
【手負いの男へと向けられた少女の視線が、俄かに剣呑さを帯びるさまを、女は止めも煽り立てもせず、ただ品定めするかのよう、注視する】
【男の命なぞ──それこそ生きていようが死んでいようが、心底どうでもよいらしい。ただ、己の語る真実が少女にどう影響するか】
【この場において、目下それのみが、唯一この非人間じみた女の興味を惹くものだった】
────ふうん。
【息を呑み、身を強張らせ、見苦しくも後方へ飛びすさらんとする男。対して、微動だにせずそれを観察する女】
【男の頬を浅く裂いて、深々と地面に突き立つ白銀の剣は、汚濁に対しどこまでも峻烈でありながら、己から男を庇ったものであるようにも見える】
【眼は笑わないまま、唇の片端だけを僅かに歪め。満足、とは言わぬまでも、女はその鉄面皮にわずかな喜色を滲ませると】
【先程まで己を助けんとしていた少女の鬼神のごとき気迫に当てられ、逃げるどころか叫び声も出せずにいる男から顔を背け】
物心ついた頃から、よくある心霊話ってのが嫌いな性質だった。
何が嫌いって、生者(こっち)は死者(あっち)に干渉できないのに、その逆が当然のように罷り通ってる事だ。
狡いだろう、そういうの。道理に合わない。けれど私の感想なんかお構いなしに、世界は遍く不条理に満ちている。
それが昔から我慢ならなかった。だからこんな風になったのかな──ものの扱いなんて、考えるまでもないのさ。
【ゆるりと少女に向き合えば、早口につらつらと、取り留めのない言葉を並べたてる】
【子供の我が儘のような事を大真面目に言う女の眼には、少女が剣を納めた今もなお、世の理を呪う鬼火が燃え盛っていたが】
ただ気息を練って打ち込めば、するりと全てに片が付く。形があろうがなかろうが。そういう力だよ、私の刃は。
そして、どうにもならない理不尽な状況を、理不尽にどうにかするのが私の趣味だ。今夜も、そうする予定だったが。
私は殺すのが専門だ。だから、私にもどうにもならないものをお前がどうにかできるってんなら──任せてみるのも、吝かじゃあない。
……そっちのは適当に自警団の詰所にでも突き出すつもりだったが、もののついでだ。
【破顔しつつ肩を竦めて、緩慢に一度瞼を瞬かせれば、蒼き拒絶の火勢はたちどころに消え失せた】
【「お前のような奴を、知っているよ」──心なしか懐かしげな微笑を浮かべたまま、女は一歩退いて少女へと道を譲る】
【もはや、少女の行動を妨げるものはない。亡霊に触れんとするのならば、それは当たり前に適うだろう】
【男が妙な素振りを見せれば、女が瞬く間に鎮圧するだろうし、その女は今、全てを少女に委ねている】
【初めに流れ込んできたのは、雑多な記憶の奔流。在りし日の亡霊の暮らし向き、晩御飯の献立、仕事先での出会い】
【噎せ返るアルコールの苦み、暗転、右腕の注射痕、凌辱、暴力、ノイズ、ノイズ、ノイズ】
【暖かな抱擁/見え透いた嘘、ストックホルム症候群めいた依存/髪を梳る指先と裏腹に醒め切った男の瞳、注射針の痛み、再び暗転】
【黒服の男たち、ビデオ・カメラ、撮影者の狂喜/鈍い銀色の凶器、幾度となく振り下ろす手は灰色と朱に濡れて────断線】
【ややあって、差し出された掌。同情の言葉/等量の対価、眼鏡の奥に煌めく魔眼。悪魔の囁きと契約と復讐が、摩滅した心を癒してゆく】
──理解しようとするのはいい、だが同情はするな!呑まれるぞ!
【次に流れ込んできたのは、混沌とした感情の濁流。恋情が困惑が快楽が拒絶が憎悪が怨念が殺意が未練が孤独が】
【そして何もかもが磨り減った末の悲しい無感動が、俯瞰視点の記憶を彩ってゆく。亡霊はただ「私を知って」と悲痛に訴えかけるばかりで】
【一度たりとも、少女を呪詛することはない。だが、俯瞰が主観へと近づき始めたその瞬間、不意に女が叫んだ】
【未練ある魂は──少なくとも、これに限って言うならば──人を呪おうとして呪うのではない】
【最も深い理解の形とは、即ち自他の同一化。強すぎる想いの残滓が、それを理解されたいと願う心が、結果として人を狂わす呪いになるのだ】
/お待たせしました……こちらこそ遅くなって申し訳ないです。
865 (関西地方) 2014/07/03(木) 02:07:12.38 ID:D7GaLOcCo(3/4)
>>863
ああ、興味があるよ。人間の姿が、どんなものか……
ヒューハ、彼なら何を食っても大丈夫に見えるがね
ああ、まったくその通りだ。情報を先に掴まれていては、どうしようもなくなる
……そうかね。やはり、ここ最近で派手に暴れすぎたらしいな。そこまで情報が出回っているとは……
その言葉は肝に銘じておくとしよう
【飴玉を餌の山に放る男、彼ならまあ何をいっしょくたにして食べても平気だろうと告げつつ】
【耳に入るのは、漏れ出ている自分たちの情報。ここまで知られているとは、対策を考えねばなどと思いつつ】
【情報の重要性をしっかりと熟知しているこの男に、またも侮れないものを感じさせられた】
カヒュー……そうかね、ならば仕方ないな……
ヒューハ、それはそうだろうな。六罪王は癖のある人物ばかり、友人になるのは簡単ではあるまいよ
……すまないね。冗談をうまく受け取るのは苦手な性質なものでな
【軽口をたたきつつ、彼ならやりかねないとすら思ってしまう。しかし、脳裏に浮かぶ六罪王の面々】
【彼らを始末するのは、容易ではない。彼なら、それも知っているはずだ】
【もし実現するなら、その戦いを見てみたいという思いもあったが、それは胸中にしまい込む】
【そして、獣人へと意識は移る。その姿が急速に変化していく。それがあの飴玉によるものだと】
【そう理解した直後。肉塊の単眼は見開かれた。見たのだ。己の首をたたき折った、敵の姿を】
【驚きはしたが、表には出さず。独り言と共に散らばったものを律儀にかき集め、彼が立ち去っていくのを】
【死角に隠れたまま見送るだろう。先に男が言った通り、自分がこれを見たことを彼に知られる、という】
【情報漏えいを回避しようとしたがゆえだ。そのまま、少年が去るのを見届ければ、肉塊男は口を開いた】
――驚いた。世界は狭いものだな……ヒューハッ、ヒュハハ、ヒューッハハッハ……
ツウェルガー、お前のペットは実に愉快だ……
いいものを見せてもらったよ……ふ、ふふ、クヒュー……
【心底可笑しそうに笑う肉塊男。記憶喪失の次は獣人に変身とは、彼も数奇な人生を送っているものだ】
【宿敵の現状に対して漏れる笑いは、悪意のこもった不気味きわまるものだった】
ヒュー、ヒュハ……すまない、あまりに予想外だったものでね
さて……私もそろそろ、戻らねばならん。会えて嬉しかったよツウェルガー
お前とは、また是非語らいたいな……カヒュー……
【にたり、と呼吸器の奥で肉塊男は彼に笑いかけた。今宵の邂逅は、これで終焉か】
【彼がまだ何か聞きたいことがあれば答えるだろうし、なければ別れを告げて肉塊男は暗闇の奥へと戻っていくだろう】
866 (SSL) [sage saga] 2014/07/03(木) 02:25:17.61 ID:UmRoZWMf0(3/3)
>>865
……んゥ、普通のガキ……まァ、身体は鍛えテあったシ、そこそこ殴れソうカ……
愉快? 今のがカ? ……あア、あんナ食うヤツガ、ってコトカ、……そーだナ。
【あんな獣の元が、体の芯が普通よりもシッカリしているとは言え少年だったと言うのは、中々意外だったらしく、】
【少々落胆した表情を見せた。それからやたら笑うその彼の姿を誤解し、そのまま納得してしまう。】
行くのカ。まァ、最近俺ハ暇だシ……見かけたラ、声でモかけテクレ。
俺ハ、……あいつを付けルカ……じゃア、……また会おウ。
あア、次合っタ時ハ……六罪王になってルかもナ? ハハハ、ハハ………
【とは言えそこまで面白かったかと、ツウェルガーはまあ納得の行かない様子だった。】
【肉塊男が別れを切り出したら、そのまま応じるのだろう。どうやら彼は、少年の後を付けるらしい。】
【彼は繁華街へと続く道を進むのだろう。意味は異なる笑いを、彼は彼でまた、楽しそうだった―――。】
/ではこんなかんじで〜お疲れ様でした〜
867 (関西地方) 2014/07/03(木) 02:34:35.14 ID:D7GaLOcCo(4/4)
>>866
……ヒューハハ。そうとも、あの獣人が一皮むけばあれだからな……
面白いじゃあないかね……ク、クヒュー……
【彼の誤解はあえて解かない。これ以上、彼に自分たちのことを知られるのは避けておくことにした】
【同時に、彼のことを詳しく知らないのも本当らしい、と感づく。あのオカマとの関わりがある可能性も見ていたのだが】
【ともあれ、新たな情報を得た。思わぬ収穫は、死肉よりもいい味がした】
ああ、そうさせてもらうよ……私も、路地裏をうろついていることが多い
ぜひ、また会おうじゃあないかね……
ヒュハーッハ……お前なら、やりかねないな……
ますます、また会うのが楽しみになったよ……ヒューハハ……
【彼の違和感を、今は解かないまま。肉塊男は彼とは逆の方向に去っていく】
【少年の跡をつけていく彼の楽しげな姿を想起しながら、肉塊男の姿が細い呼吸音を道連れに、闇に溶けていった】
/遅くまでありがとうございました!
868 (SSL) [saga] 2014/07/03(木) 04:56:40.16 ID:QDYWECBS0(1/3)
>>864
【僅かな表情の変化、少女の意志に向けて為される肯定。毒気を抜かれた様にあどけなさを浮かべる表情、けれどすぐに必要な自分を取り戻す。】
【“殺すのが専門”/己とは似て非なる結論の刃。 】
【女性の異能――――根源にある思想、理不尽を嫌うが故の鮮烈な解答。……あまりにあまりともいえる“力”の発現形に、何処となく感じるものがあった様にふっと微笑を零して】
……道理を通すための理不尽、何もかも打ち消す絶対の拒絶か。
随分と大きな、慈悲もなにもあったものじゃない力ね。
だけどそのやり方は嫌いじゃない―――――……というか私の趣味に思いっきり合うから、いつかそんな話でも聞かせてくれる?
……この長い夜の終わりに、必ず勝ってここに戻るから。
869 (SSL) [saga] 2014/07/03(木) 04:57:10.87 ID:QDYWECBS0(2/3)
>>864(続き)
【“似ている”と言われた誰かの事も、そんな誰かと彼女との関係にも。今は、何も口にしないまま先に進んだ。……帰ることが、当たり前だとでも言う様に。】
【そして覚悟を決めて指先で触れる。幾つもの風景が、声が、姿が瞳に触れては過ぎ去ってゆく。】
【穏やかな日々から始まり、薬物、爛れた凶夢の如き非日常の連続、過ぎ去れば、“今宵見たあの何者か”――――狂ってゆくひとりの女性/そうするしかなかったものの凄惨な物語、】
【復讐へと到る光景の全ては、ひとの心を蝕むに十二分なもの。常人であれば―――否、ならずともそれは腐臭の如く意識を苛んでいたのだろう】
(……ッ、!、……―――――――)
【指先の触れあうことさえも無垢な喜びと些かの羞恥と感じる少女に、その記憶は劇毒に過ぎたのか。苦しげな息がひとつ震え、】
【けれど瞬き一つすらなく観、今一度の精練から澄み渡る意識の湖面。生身で感じ取りながら、すぐ傍で見たかの様に感情を生じ、抱き、それらは急峻に意志へと変わって】
【悪夢じみた光景を見届けてゆく。外道の所業が、己が身に刻み込まれる錯覚すら覚える。……ひどく悍ましい感覚だったが、それは、予定調和のうちの痛苦だったのだろう】
【 憎悪を怨嗟を悲愴を混迷を、自らの内に流し込み/そして返す温度によってあるべきかたちへと再生する。初め想ったのはそんなモノで、その先の“離別”を前提とする解答だった】
【だが、これは何だ? ……打ち棄てられた悲しみが、あるべきだった温もりの不在に打ちのめされた声が魂のいろを為している様な純粋な哀しみの残影―――、】
【――――完全に己を保ったまま、そして黙考と逡巡の末決断する。自らの内に住まわせてもいい、譬え傍目には愚かだとしても構わない。 】
【……ひとりぶんの悲しみやちいさな叫びを、心の内に抱き置けぬ様な。脆いこころを有した覚えはない――――】
【この事態を見越していたのであろう、女性からの鋭い警句が届く。理解はして/けれど受け容れながらも少女は意固地で、】
(……大丈夫、よ。彼女の内側に沈む理由も、何処にも無い―――――)
【――――“己は、傷つくということがないから”。 】
【 だから、こんな風にも生きられる。だから、どれだけ苦しかったとしても見失うことがない。】
【自分も、他人(ひと)も。それぞれが違った刃(ありかた)で生き、歩み―――】
【“一つとして、見捨てないこと”。その答えが強靭すぎて、他の生き方をするのには力も身体も一人分に過ぎて。】
【そんな灯のひとつとして、肉体の死を迎えた“彼女”は映っていた。】
【 天数の満つる時まで、少女は、その心の傍らに寄り添うのだろう。いつか還るのか、己を離れて自由になるのか。それが何時になるのかも分からずに、】
【けれどそれは悲愴に沈むことじゃない――――生きて、ともにある事で穏やかな時を重ねること。】
【悲しむならば冷えた体を暖めよう。雨に濡れたなら、出来るだけ柔らかな布で拭こう。温度を感じるこころさえも失くしてるのなら、必要なだけ傍に居て贈り交わそう。】
【斬り裂く刃の強靭さでなく、全て包み込む夜の藍色。素肌にその掌で触れるように、そっと、答えは紡がれて】
【深部で触れた少女は心の奥底を開く。それは少女自身の“今に到る” 命を繋ぐ記憶―――】
【“自分とは違うひとたち”、けれど共にありたいと、孤独な少女を求めたひとたちがいた。】
【“護りきるためなら斃れてもいい”、ずっとそう想い続けたのに。そんな彼女(ひとり)を手離さなかった“大切なもの”が――――失うことが何よりも辛いと、少女に伝えた友達がいた。】
【途絶えてなど、いない。途絶えてなどいなかったから。心を凍らせた筈の“生きる”己は/死してなお苦しみ叫ぶ(いきる)“彼女”は、今、こうしてここにいる。】
【早いか遅いかの違いだけだ。孤独な哀しみのまま、生きた心を終わらせる心算などなくて。感じられる、触れられる、“ならばこの肌を触媒とすればいい”。】
【飽く迄主体は自分だけれど、感じるとしてもこの身だけれど――――いつか、ありのままにあれる彼女が見たい。そう、願ってしまうほどには本気なのだ。】
【そしていつかお互いの声で共に笑うのだ。例えばいつかもそんな風に過ごした仲間と、魔海産のお茶でも楽しみながら―――。】
【夢物語の様な偽りない答えは、亡霊たる彼女になにを齎すだろう。結末を、抱擁を受け容れる様に、少女は、共有するはずの意識へと/視界へと目を閉じて――――。】
870 (SSL) [saga] 2014/07/03(木) 05:01:59.11 ID:QDYWECBS0(3/3)
/
>>869
【けれどそれは悲愴に沈むことじゃない――――生きて、ともにある事で穏やかな時を重ねること。】
↓
【けれどそれは悲愴に沈むことじゃない――――生きて、ともにある事で穏やかな時を重ねること。だから何時まででも続けられる。】
…でしたッ…
871 (長屋) 2014/07/03(木) 13:46:50.78 ID:P8eXkAMSO携(1)
>>854
部外者で悪いがSSとロールじゃ文の書き方が違うよ
それだと取っ掛かりが無いから絡みようが無い
特に地の文で心情を書かれても発展の材料にするのは難しいかな
能力者はwikiもなりなりだし初心者ガイダンスに目を通す事を勧める
872 2014/07/03(木) 15:06:21.56 ID:EZHHrR8KO携(1/2)
【路地裏】
こういうのは本来ならば俺らの仕事なんだろう、なァ……。
【──非番であるのに彼が青いユニフォームを身に纏うのは、】
【ずばり、それ以外の服を持っていないからだ。】
【つまり今彼が行っている、路地裏に散らばった腐敗した死体をビニール袋に詰める作業は、】
【全くのボランティアであるが、──おかしな業務をやるもんだ、と路地裏を通行する一般人は思うかも知れない。】
【──が。そこを通るのは、一般人には限らないのも事実。】
───ひッでぇなこれ……。
【ビニール手袋と申し訳程度のエプロン、先の長いトン具で肉片をビニール袋へ詰めていく。】
【元の世界では人身事故の度に駆り出されていたから、慣れたものである。】
873 2014/07/03(木) 16:49:27.43 ID:EZHHrR8KO携(2/2)
>>872
五時半まで待ちます
874 [saga] 2014/07/03(木) 18:40:21.17 ID:EhB0hscSo(2/3)
【――水の国 とある公園――】
【ベンチにはレイリスフィード学園の制服を着ている人影】
【肌は白く、顔立ちは男でも女とでも取れる、むしろ女に近いと言った方が良いか、所謂美人顔である】
【――――だが男だ】
「天才とは、社会不適合者である」
「だってそうじゃないとおかしいじゃないか、適合者だったら今頃世界は天才で溢れかえってる」
「彼らの前では才能なんて言葉には、価値なんてなくなる」
「そりゃそうだ、あいつら超越してる」
「考えただけで無駄、努力したところで追いつく事など出来ない、そんな雲の上にいる存在なんだから」
【そして、その少年は一人で天才について熱く論じる】
【誰も居ない、夕暮れ時の公園で、独り言を語っている】
「でも、社会は天才は天才に厳しい」
「それも当然だよな、皆だって自分の利益が奪われるなんて嫌だろ?」
「だから何とかして排除しようとする」
「一般人からすれば"天才"なんて、ただの"異端"でしかないんだ」
【ベンチから立ち上がり、身振り手振りを交えて語り続ける】
【それはさながら、道化のよう】
「―――――――――戯言だけどね」
【と、話を締めくくり、近くにあったブランコへと乗る】
【結局は、意味のない戯言】
【普段は活気ある公園だって、こうしてみると随分と寂れているものだ】
【地面を軽く蹴るとブランコが軽く揺れる】
【自身の体も、それにならって一緒に揺れる】
【もし、先ほどのを聞いていた人物が居るとするならば、どう思うか】
【聞いていないにせよ、一人でブランコを漕ぐ学生を見た人物が居るならば、どんな反応をするのか】
/>>871さん、ありがとうございます
/待ちです
875 2014/07/03(木) 19:35:53.38 ID:FT8EE7Voo(6/7)
>>858
えと……ですね。
このタイプの場合ですと……反動とかの問題はないと思います
もっと大掛かりで……攻撃的な特性だと強い反動があったりしますが
この水晶は多分、「支援」や「治癒」の力……だと思いますので
きっとすごくスムーズに魔弾が出てくる形になるんじゃないかと……
【やはり実銃とは色々と違いがあるようだった】
【少なくとも青年が懸念しているような反動による安定感の欠如などはないようである】
そうですね……では、その……申し遅れてしまいましたが
<Fairy's Gift>店長、ジョシュア・ランドバーグ、確かにこの依頼お受けします
先程説明しましたけれど……
まずは杖の修復作業から取り掛からなくてはならないので
一週間ほどお時間を頂くことになるのと……
仲介料と、別の工房の方への報酬と……あとは僕の加工代でちょっとお高くなってしまうかも……ですが
【「代金に関しては後日改めてお伝えしますね」と、続けたあとに】
【自身と店の名前、そして「第二種一級魔工技師」という肩書きが刻まれた名刺を差し出す】
【青年がジョシュアの名刺を受け取ったならば、今日の依頼はここまでとなろうか】
876 (関西地方) [sege saga] 2014/07/03(木) 20:00:55.51 ID:19i3ilvKo(6/8)
>>876
うーん、やっぱり実弾を使う銃とは勝手が違うかぁ
強い弾がボーンと飛び出るわけではなくてするりと弾が出てくる……
【ふむ、と顎に手を当てて少し目をつむる青年】
【なにやら想像していたらしいが少しすると再び目を開ける】
うん、杖と水晶預けます、ジョシュア君
僕は、渡り鳥や旅人って言ったらいいかな?ウクっていいます
【と、店長の名乗りに対し、青年はこう答える】
時間に関しては大丈夫大丈夫、いつまでも待ってるからさ
お金に関しても心配しないで、ね?
【まるで時間、金、それらが限りないかのようにいう】
【どこかの富豪とかには決して見えないのだが……】
【その後、ジョシュアの名刺を受け取った青年は特にこれ以上なければ「それじゃあこれで」といって席を外すだろう】
【そうなれば、今日の依頼は完了となる】
877 (関西地方) [sege saga] 2014/07/03(木) 20:01:19.81 ID:19i3ilvKo(7/8)
>>875
//>>876は>>875当てですすみません
878 2014/07/03(木) 20:19:20.58 ID:FT8EE7Voo(7/7)
>>876
はい……えと、ウクさんの期待にお応えできるよう
全力を尽くしますので……楽しみにして待っててくれたら嬉しいです
【青年――ウクの言葉に対して、ニコニコと優しげな笑みを返しながら】
【席から立ち上がり、改めて深々とお辞儀をした】
あと、ですね。長くても一週間後には完成していると思いますので……
その時にまた、このお店を訪ねていただけましたら……商品をお渡しすることが出来るかと
代金に関しましては……向こうの職人さんとの相談が必要ですので
それもお渡しするときに改めてお話できたらなって、思います――――
【完成は約一週間後、なるようだ】
【やはり杖の修復作業に手間が掛かるのだろう】
【破損の度合いが酷く、元が強力な触媒なだけあって扱いが大変なようであった】
【何はともあれ、これにて契約は交わされ】
【席を外すウクに対して、もう一度お辞儀をした後】
【「では、お待ちしていますので……またお会いしましょう」と手を振りながら彼を見送った】
【――】
【完成するまでの一週間に何もなかったならば、無事依頼通りの品がウクの手に渡るだろう】
【代金は約25万。扱う商品と加工難度を考慮すればかなり安い部類に入るだろうか】
【銃のデザインは注文通りの二連式連弾銃のような形状で】
【ある程度の防腐、防水、耐熱性能が付与され、水晶の埋め込まれた木製の魔銃である】
【カラーに関しては、リクエストがあれば自由に塗り替えることも可能だろう】
【魔弾の性能に関しては、"水晶の能力"を木杖の素材により増幅し打ち出すものとなる】
【先述の通りであるならば、命中させた対象に「士気高翌揚」や「疲労回復」、「ブースト」といった効果を齎す事になろうか】
【この辺りの設定に関しても、自由に調整して問題はないであろう】
【小さな店主は、ウクに魔銃を渡す際に「大切にしてくださいね」と微笑みかけて】
【店を去るときには「またのお越しをお待ちしています……」と、彼を見送ることだろう】
/お疲れ様でした!
879 (関西地方) [sege saga] 2014/07/03(木) 20:29:22.29 ID:19i3ilvKo(8/8)
>>878
うん、期待してるよー
楽しみにしてる
【そういうと自身も立ち上がり、ジョシュアへと背を向ける】
一週間後ね、わかった、覚えておくよ
それじゃあ、その時まで……
【そういって背中越しに手を振り、見送られるがままに彼はその場を立ち去った】
【後日取りに来たとき、ウクという青年は「25万でいいの?」とひどくいぶかしんでいたそうな】
【100万は余裕で取られると思っていたらしい青年は首をひねることしかできなかった】
【デザインに関してはそのままが気に入ったのか何か注文を付けるわけでもなく、そのまま受け取る】
【魔術の触媒としての形、、銃の形、その二つを併せ持つ銃の杖はその古びた木目を晒し続けるのだろう】
【また、魔弾の能力に関しては彼がこの時点で知る由はないが、試射した時に大層驚いたそうな】
【……銃は敵に向けるもの、その概念を持っていた青年がどんな目に合ったかは、想像に難くない】
【そして、受け取るときに「大切にするよ」と応え】
【店を去るときには「また物が入り用になれば来るよ」と言い残し、彼はその日を境に町を去って行ったのだった】
//お疲れ様でしたー
880 [saga] 2014/07/03(木) 20:45:37.05 ID:EhB0hscSo(3/3)
/>>874はまだ募集中です!
881 (関西地方) 2014/07/03(木) 21:25:39.86 ID:cXCqMItEo(1)
/>>842で再投下します
882 [sage saga] 2014/07/03(木) 22:47:10.21 ID:OJPjm9f2o(1)
【港町――路地裏】
――――勝ったァ〜〜!!!また勝ちましたっ、海賊!!
パルヴィ・シルッカ・パルシネンッッ!!!これで7連勝だァ〜!!
冴え渡るカットラス捌きッ!軽やかな身のこなしッ!海の上で会いたくない女ナンバーワンだァ〜〜!!!
ちェッ、仮にもうら若き乙女に使う文句か、っての……!
まあいいさ、この調子でもう一稼ぎさせてもらいたい所だけど……。
【それは所謂、裏の闘技場――路地裏の奥、広場の中央をフェンスで囲った即席の会場】
【其処で一人の女性が賞賛と喝采と、そして罵声を浴びて居た。聞くに、七連勝中の海賊らしいが】
【格好も海賊そのものだ。鼠色のコートに合わせたハット、手にはカットラスという曲刀を持ち】
【地黒の肌――顔に付いた血を拭うその姿は、やや小柄ながらも相応の威圧感が在った】
【ニヤリと笑った表情は如何にもあらくれという感じだったし、周囲に向ける瞳は獰猛で】
―――さあっ、さあさあッ!!このとんでもない女海賊を張っ倒す気概の有る奴ァ居ないのかッ!?
掛け金は一人10万ッ!勝てばそいつも含めて今までの分を総取りだァ〜!!!
シルッカ嬢の前に貯まった分も合わせりゃ――勝てばざっと200万ッ!!200万が思いのままだァ―!!!
【と、周囲の観客に声が掛かるのであった。金と、ほんの小さな名誉――勝てばそれが貰えるらしい】
【フェンスは飛び越えれば入れる高さ。挑戦権など、武器使用も許可された此処に入るという意志――】
【それさえあれば構わないなんていう程度の、熱狂した空気が周囲に満ち満ちていた】
/再利用ですが、よろしければっ
883 [sage saga] 2014/07/03(木) 23:54:54.36 ID:auqLa8hCo(2/2)
>>868ー869
【人間一人ぶんが、出生から死後に至るまでに蓄積し続けた莫大な情報の全てを、余すことなく受け止める】
【少女の下した結論は、傍目には理解しがたいものだった。何故こうも簡単に、常人ならば狂死しても可笑しくないような暴挙に出られるのか】
(あいつは、あの妄念の塊さえ救おうとしている。力を持つ者に特有の無意識な慢心ではない。そのためなら己の身を擲つ覚悟がある)
(……見立ての通り、だな。自分の心の中に自分以外の何者かを受け入れるなんて、私には無理だ。吐き気がする)
(お人好しもここまでくれば、一種の狂気とも言えるが……そうだったな。そういう馬鹿みたいな奴らの姿を、尊いものだと思ったからこそ)
(……いつか、奴らが世の不条理に晒されたその時、私のやり方でそれを打ち破るために、私はこんな事をしているんだ)
【苦痛に身悶えしながらも惨劇の記憶と対峙する少女の姿を見つめながら、女は思索する】
【答えは出ない。彼女の行為は全く非合理的だと、女は考える──しかし同時に、それは決して無意味ではないとも思う】
【そんな女の想いを裏付けるがごとく、少女をひっきりなしに責め苛んでいた情報の嵐が、徐々にその勢力を弱めてゆく】
【「ありがとう」】
【自他の境界さえ定かでないほどに深い意識の共鳴を経て、亡霊が最後に残したのは、少女への感謝の言葉だった】
【少女が亡霊に引き摺られたように、亡霊も少女の心に、その暖かな記憶と想いに触れたことで、人であったころの己を取り戻しつつあったのだ】
【その様はまるで、パンドラの匣の逸話めいていた。全ての災厄を吐き出しきった匣の底に残されていたのは、儚くも暖かな希望──】
【瞼を開く間際、昏い視界の中に幽かに見えた亡霊は、取り戻した自分自身の貌で少女に微笑みかけてから、彼女の中へと没入してゆく】
【少女が再び刮目すれば、そこに亡霊の姿はない。しかし意識すれば、確かに「そこにいる」という実感を覚えることができるはずだ】
済んだか。ならば早々にここを立ち去るべきだろう。そこの男を連れて、何処へなりと行くがいいさ。
私にはまだ、この場所ですべき事がある──なに。大層な事じゃあない。ちょっとした調査と、現場の後始末だ。
……そう言えば。お前、名前は?
【さて。少女が無事に戻ったと見るや開口一番、目の前の女はこの場を後にするように勧める】
【為すべき事を為し終えた少女に対して、労いの言葉どころか、気遣うような素振り一つ見せない】
【ふと思い出したかのように名を訊ねる鉄面皮の女に対し、黙って立ち去るも、名乗るも、やはり全ては少女の自由だ】
/大変遅くなりましたが、ただいま戻りました……!
884 (SSL) [saga] 2014/07/04(金) 02:06:42.28 ID:2Pd9XUzM0(1/2)
>>883
【記憶の波濤が強固な筈の意識を揺らし、奔流と化す想いと叫びとが生身の肌の下を流れ――――やがて収まるまでの永く、一瞬の灯の如き熾烈な残光のときのなか、それでも己を失わなかった少女が共鳴を重ねて】
【聞こえたもの。柔らかな部分に触れたなら、水面にふと硬いものの崩れる揺れが生じた】
【声は、仄かな光の様にかたちを描いて。じわりと広がったその滴の熱を、微笑い返す瞳に温かな綻びを生じた光を。ただ、実際歓ばしいのだからと純粋な微笑みに変えていった】
【表面には何も変わりはない。ただ、雰囲気だけが短い間変わって/戻れば、】
【漸くひとつ息をついた少女は、自分の胸に片手を当てる。……藍と黒の身を包む鼓動、暖かさ。自分一人のものでない様な気もして】
【今更だ、と穏やかに一度目を瞑る。受け取った想いは一つでもなくて。歩み続けるのだから、抱き続けるのだから、この胸にあるものを誰に傷つけさせる意味もない。そう、結論の様にほっと触れた】
【そして、やがて―――流石に隠しきれず未だ少し疲れたいろをして、けれど普段の取り澄ました表情をまた纏いながら。露になる橡色が思索を浮かべ、今一度、少女は口を開く】
……眼鏡と、杖の男とも女ともつかない人物。亡霊を使役していたのは今夜、ここで一度見たその“誰か”だった。
【……凶事の指揮者。契約の魔物。一連の襲撃事件の元凶として、少女に、確信に近い形で意識に大きく描き込まれた人物。】
【それはごく僅かな情報でしかないが。使い様によっては、特定の意味を象ることにも繋がるのだろう】
【少女自身は超自然の事象や理にさしたる知識がある訳でもない―――幾つかの例外はあるのかも知れないが。だからこそ、用い得る人物にそれを託した】
【或いは呪術や呪詛に関して、痕跡を辿る様なことが出来得ることを可能性として識っていたのか。幼い頃から無形の理不尽を相手取って来た熟練の一たる女性ならば、手掛かりを掴むことも叶うのか、と】
【その存在についてそれ以上の言葉はない。必要以上警戒を促すことも何ら言及もなく、――返る情報があるならば別だろうが――――女性から届く言葉――――耳にすれば】
…………そうね、これ以上長居するのも今は拙いか。
……八攫 柊(やつか しゅう)。覚えるかどうかは任せるけれど、私のほうはどちらにせよ問題じゃない――――
……“名前は”?
【やがて虚空へと一度切った視線を再び向け、どこか悪戯な冷静さと自分のいろで微笑して。少女は、女性の名を尋ねるのだろう】
【言わなければまず伝わらないだろうし、気付いたとてこの女性ならば捨て置きそうな気がする。……ならば、ここで“終わらせて”しまいたくないのだからそう求めればいい。】
【そして聴けば、別段女性から“続き”の言葉もないのなら歩み去るだろうか。あの人喰いの様な男を強いて立たせ、自警団の詰所へと伴い、運び、引き渡すため。】
【自らの内に想いのよう流れる“彼女”の記憶から。手掛かりとなる様な幾つかの軌跡を、調査べたとでも言って精緻に述べて―――。】
885 (SSL) [saga] 2014/07/04(金) 02:12:39.84 ID:2Pd9XUzM0(2/2)
/>>884
【今更だ、と穏やかに一度目を瞑る。受け取った想いは一つでもなくて。歩み続けるのだから、抱き続けるのだから、この胸にあるものを誰に傷つけさせる意味もない。そう、結論の様にほっと触れた】
↓
【今更だ、と穏やかに一度目を瞑る。】
【受け取った想いは一つでもなくて。歩み続けるのだから、抱き続けるのだから、この胸にあるものを誰に傷つけさせる意味もない―――己は強度を保ち続けるだけのことだ。】
【そう、結論の様にほっと触れた】
…でした。若干表現が抜けてたのですが、上のままでも大丈夫なので…orz…!
886 [sage saga] 2014/07/04(金) 13:44:50.48 ID:kCUvotmNo(1)
>>884
【亡霊を使役していたとおぼしき相手に、何か心当たりでも有ったのだろうか。女は暫し何事か思案していたようだったが】
【こちらもまた、今回の一連の事件の黒幕たる謎の人物について、特になにも語ろうとはしない】
【徒に憶測を並べ立てて場を繋ぐよりかは、少女の休息を優先するべきだろう、という考えであった】
八攫、柊──成る程ね。確かに覚えた。申し遅れたが、私は朔夜。
Justice≠フ識槻 朔夜だ。また縁が合ったら、その時は宜しく。
【去ってゆく少女に、こちらも応じて名乗り返せば、女は彼女と男の後ろ姿を見送って】
【彼女らの姿が夜闇に紛れ、完全に見えなくなるまでの間、そちらに視線を投げ掛けていた】
【名残惜しいのか?いや、違う。もっと別の理由だ】
これが人為的なものだと聞いた時から、薄々そんな気はしていたんだ。
そこにいるのは判ってる。姿を見せろ、死霊術師。
『ふむ。……この場の様子から察するに、「あれ」はあちらの少女の身体を憑代としたようだが』
お生憎さま。お前の掛けた誓約(ギアス)の魔術なら、もう殺したよ。あれを通してあいつを操るのは無理だ。
『……やってくれる』
【呼び掛けに答え、路地裏の闇の中から、滲み出すように現れた黒いローブ。濃密な腐臭漂わす人影に相対し】
【女はどこまでも不遜に、同様に周囲に現れた無数の影を睨めつける。その数は優に十を越えるが、しかし】
【已然としてその鉄面皮は崩れない。腰の刀に手を掛けて、女は静かに呼吸を練った】
その身体は傀儡か。それでもこうして姿を現したところから察するに、今回の事はお前にとっても予想外だったらしいな。
『そうとも。望外の拾い物だ。彼女は君と同じく、よい憑巫となるだろう』
今まで私を手玉に取っていたつもりのようだが──あまり嘗めてくれるなよ。
『無論、嘗めてなどいないとも』
にしては随分と、頭数が少なくないか?
【一度刀を鞘より抜き打てば、ただ一閃で影の半数が塵と散じる。その蒼い双眸が爛々と、兇暴な輝きを放ち始める】
【柊を追うと宣言するローブの影に、朔夜は、出来るものなら、と口の端を吊り上げた】
【斯くて今宵も、人でなしどもの狂宴の幕が上がる。その詳しい顛末は、ここで語るべきことではないが】
【少なくとも、あの人物が柊の前に姿を現すことは無かった】
//お疲れさまでした、長時間ありがとうございました
887 [saga] 2014/07/04(金) 16:20:01.12 ID:R7qUdTHMo(1/5)
/>>874で再募集っ…!
888 (関西地方) 2014/07/04(金) 19:50:00.72 ID:1yy3wZZNo(1/3)
【公園――広場】
【すっかり人もいなくなって、街灯が淡い光が静けさを映す、そんな場所】
【だがこんな時間だというのに広場を見ればひとつ、走っていることだろう】
【デニム生地のホットパンツ、足には運動靴を着用し、アーモンド形の大きな瞳を持った、そんな――精悍な顔つきの少女だ】
【薄い緑色のTシャツの背には猫ならしっぽだけで一瞬にして全てを語れ≠ニいう意味不明なフレーズが印字されている】
【背中にはさらに黒いしっぽが伸び、そしてくっきりとした銀色の短髪の間からは、黒い猫耳がちょこんと生えていた】
【おそらくランニングか何かだろう。しかし異様な点がひとつ――彼女の後ろにはあった】
ふーっ、ちょっと休憩……案外楽勝だにゃ。こんなんで強くなれるのかにゃ?
【広場沿いの道近くまで走ってきた少女は一旦立ち止まって呼吸を整える】
【普通のランニング後と変わらぬ様子だがその後ろには――身の丈以上はあろうかという土管があることだろう】
【つまり、彼女はそれと自分の腰とをロープで繋ぎ、まるでタイヤ引きでもするようにランニングしていたのだ】
【流石に疲れてはいるようだが、華奢な体格にそぐわない怪力の持ち主なのかもしれない】
【そんな彼女は――この場を通りかかった人にどのように映るのだろうか】
【ところ変わって――表通り】
【コンビニのすぐ近くで何やら一騒動起きているようだった】
【その原因は二人の人物にある。ひとりは服装からして明らかに警官だ】
【彼はもうひとりの服を掴み、「抵抗するな」「観念しろ」、などと叫んでいることだろうか】
【――もうひとり、警官から逃げまいとしている人物は10代半ば程の少年だった】
【真っ黒のボサボサ短髪と、深淵を思わせるかのような漆黒の三白眼に、】
【服装も黒としか形容できないような、黒のピーコートに黒のジーパン】
【そしてやっぱり黒色の眼帯を右眼につけた――そんな、暗い顔の少年だ】
くそっ、離せよ――
【大の大人と力比べして勝てるはずもないが――そこそこ力があるのか、拮抗していて】
【何故こんなことになっているのか、それは少年の手を見れば明らかだろう】
【そこにはパンが二つ、握りしめられている。……万引きしたところを捕まえられたと想像するのは容易か】
【たまに起きるような光景だろう。すぐに事態は収拾するはずだ】
【ただ、少年から漏れ始めた黒い魔翌力が不穏な予感を漂わせつつある、が――】
【ちなみにこの時間だが人通りはまばらだ。故に彼らは、かなり目立つ存在であることだろう】
889 (SSL) [sage saga] 2014/07/04(金) 20:20:26.82 ID:37BrEZ0N0(1/3)
>>888
【公園中に広がって立ち並ぶ木々は今は初夏の新緑に覆われて、若々しい緑色で広場を彩る】
【もう大分暑い時期になって来たけれど、時折通り過ぎる風は昼間の暑さを忘れさせるかのように涼やかで】
【そんな公園の中、一人の少女がベンチに座っていた。手にはお茶とお弁当、夜空を眺めながらリラックスモードのようだ―――】
―――ふぅ……ようやく空腹を満たせるネ。
今日も一日、疲れたヨー……
【前髪を切り揃えたショートカットの黒い髪、やや小柄で華奢な体格、ややタレ目で茶色い瞳。】
【丁度十六・十七歳程の背格好か、大人とも子供ともいえないやや細身で華奢な身体が未熟さを感じさせる】
【頭には可愛らしい白色のキャスケット。淡い桜色の丸いバッジがアクセントを加える】
【首元には燕の型を取ったペンダントを下げ、座る彼女の横にある「薬」と書かれた大きな鉄の箱が目を引く。】
【纏うのは若草色のワンピース。ひざが隠れるぐらいの丈の裾が、風にふわりと揺れる】
【裾の下からちらっと覗くのは白い足と可愛らしいブーツ。意外にも足は良く鍛えられた者の其れ】
――――……なんだロ?
……!!
【公園は静寂に包まれ、昼間の子供達の喧騒が嘘のよう。時折聞こえるのは葉が風に擦れる音と、虫のさざめきと】
【……誰かの吐息?誰もいないこんな時間に走り終わった後のような、少し荒い呼吸の音が聞こえる……】
【音のした方を見れば―――少女?いや、ただの少女じゃない……何だろう、猫耳と尻尾が生えている】
【その上に……あろうことか、土管を引っ張っているのだ。なんだ、この怪力は……背格好は自分と大して変わらないのに】
【唖然とする彼女。丸い目をさらに丸くして、呆気にとられたように少女に釘付けになるのも無理はない話だろう……】
【さて。猫だとすれば一つ、気になることがあるだろう。鋭い嗅覚を持っていたなら、彼女の持っている弁当の匂いは其方にも届いた筈で】
【疲れて空腹ならきっと胃を刺激するだろうし、そうでなくても……彼女の持っている弁当は、鮭弁当だったりする。】
【弁当片手に其方を凝視する彼女に気付くかどうかは少女次第。さてさて、邂逅はあるのだろうか……】
890 2014/07/04(金) 20:36:39.62 ID:+XsZIfhVo(1/3)
【町外れ】
よいしょ……よいっ……しょ……っと
【中心部から離れ、人気の薄れた町外れの一角】
【そこにポツンと建つ小さなお店の前で、一生懸命看板を拭いている少年がいた】
【身長は150cm前後であろうか、黒いタキシードのような服に赤い蝶ネクタイという童話めいた衣装を纏っている】
【先端が緩くウェーブがかったふわふわの金髪と、澄んだサファイアのような碧眼を持ち】
【全体的に線が細く、少女めいた面立ちと儚げな印象をした少年であった】
ふぅ……だいぶ綺麗になった……かな?
でも、そろそろペンキ塗り直さないとダメかも……
【小さな踏み台の上に乗って、背伸びをしながら危なっかしい様子で清掃を続けている】
【看板の表面の汚れは取れていたが、風雨に晒された結果ところどころの塗装が剥げていた】
【少年は看板の状態に困ったような表情を浮かべながらも、布で拭く手を休めることはなかった
【「義肢、魔銃のご依頼承ります!マジックショップ<Fairy's Gift>」】
【そう書かれた看板を下げたその店は】
【白い壁に赤色の三角屋根、丸い窓に半円形の黄色い扉】
【まるで物語に出てくるような、可愛らしい外観の建物である】
【小さな店主が経営するマジックショップは、今日もひっそりと開いていた】
891 2014/07/04(金) 20:41:07.52 ID:IAyEt5bMo(1/3)
【夜も更け、白い電燈に火が灯り始めた街外れ】
【人の気の少ない道の真ん中を、か細い声で歌いながらゆっくり足を進める人物がそこにいた】
―――……オラは死んじまっただぁ〜……オラは死んじまっただぁ〜♪っと……
この界隈も昔よりは幾分平和になっちまったモンだなぁ、オレが前にこの辺来たときはどいつもこいつも
機関だのの脅威に怯えてふぬけたツラして歩いてたもんだがよぉ……
【その人物はフードを目元まで被った灰色のパーカーを肩から羽織り、ボタンだけ赤い黒の短シャツに両手に白いバンテージを巻いていた】
【首からはそこそこ値の張った一眼レフのカメラを下げ、腰に数年前に流行った銀色の髑髏を模したチェーンアクセのついた青色のダメージジーンズに新品の赤茶色の革靴を履いた男性だ】
【顔はよく見えない、だが口元から零れるその笑みと歩きながら歌う様子から機嫌が良いらしく、気分転換に外を出歩いているのだろうか】
【ふと、彼はおもむろに両腕を前に構え、握り拳を作りながら呟く】
……とはいえこうもお気楽ムードが漂ってると拍子抜けだなぁオイ
その辺に歩いてる血気盛んな馬鹿を探して軽く肩慣らししときたかったんだが、気持ちだけ空回りしそうだ
今日はいわゆる武者修行って奴はやめにして遊びにでも入った方がいいかねぇ?
【軽く宙に向けひゅん、ひゅん、と小さなジャブを放った後、大きなため息をついてパーカーのポケットに手をツッコむと】
【彼はなにか変った出来事が起きていないかその辺を歩きながら探し始める事だろう】
892 (関西地方) 2014/07/04(金) 20:52:43.27 ID:1yy3wZZNo(2/3)
>>889
二つ引っ張るとか……ひとつずつ手に持ってみるとか、してみようかにゃ
【土管とにらめっこしながら考え込む猫少女。鍛えるといってもその方法などまるで知らないようで】
【単純な負荷をかけることしか頭にないようだった。それでも軽々とやってのけそうなあたり、底が知れず】
【それ以外の案が出ないまま、彼女はぼーっと突っ立っていたのだが――】
【ぐぅ、と腹の虫が鳴いた】
んー、今日はもういいかにゃ。お腹空いたし
晩ご飯どうしようかなー。…………んん?
【へにゃりと脱力し、空っぽの腹をさすってみる。そんなことをしても無駄なのだけれど】
【それにしてもなぜ急に腹が減ったのか――すんすんと鼻を鳴らしてみると、漂ってくるのは弁当のにおい】
【鮭っぽいそれで、空腹の原因を理解する。そのままにおいを辿って、ゆっくりと顔が動いてゆき】
【やがて視線がひとりの少女に留まったなら、彼女は動き始めるだろう】
にゃは、いいもの食べてるね!
ちょっとちょーだい! お礼とかできないけど!
【慣れ慣れしく少女に話しかけた挙句、ものをねだるという暴挙に猫少女は出たのだった】
【直後まで響いていたずるずるという音は彼女の背後の土管だろう。それは置いてこいと言いたい】
893 (SSL) [saga] 2014/07/04(金) 21:08:20.43 ID:Qd9nlSnT0(1)
>>886
【……“その時はよろしく”。】
【想像してたよりも柔らかな答えに若干、今宵通し続けた靱く鋭利な雰囲気を崩すも、柊は、それだけの返答を残してその場を去った】
【後の事に、気付けるはずもない。闇を、蒼き力が薙ぎ一指たりとも触れさせずに夜は更けてゆく】
【知らぬ間に守られていた少女は、自らの意志を、目的をその足取りから外す事もなく】
(……また、逢いたいな。理不尽を糺すための理不尽の女(ひと)、か――――)
【今夜の最後の最後でやっと、素直に自分の感情を胸に抱けた穏やかな静寂。 此方の僅かな後始末を終えて、峻烈に閃く“正義”に齎された静穏のなか、戦いの合間のひとときに安らぎを浮かべた】
/…長時間本当にお疲れ様でした。絡み、ありがとうございました…!
894 (新潟県) 2014/07/04(金) 21:11:25.26 ID:G+k4IvMHo(1/4)
【水の国 大通り】
(―――能力者は選ばれし者で優良種だから、無能力者には何してもいい……ってユピテル先生から教わったけど―――)
………やっぱり可哀想だよ。だからって[ピーーー]とかしなくてもいいじゃん。おかしい、おかしいよ……みんな仲良くって出来ないのかな……
【小さい歩幅でチンタラと歩きながら何度も何度も同じことを呟く彼女の姿は、きっと浮いていたに違いない】
【20時を過ぎても人の群れは止むこと無く、人々はそれぞれの目的を持って西へ東へと早歩きでアスファルトを蹴り出していく】
【その中での彼女、である。亀の如くのろのろとした歩みに伏せられた瞳。全身から微かに放たれた暗澹。黄色主体の明るめの格好と対照的であった】
―――ほんとに、選ばれたからなのかな……でもでも、こんなこと仲間に話しちゃったらアイリーンちゃんはジ・エンドまったなし……
ん……アイリーンちゃんって馬鹿だったんだ。みんなに馬鹿馬鹿って言われたけど、始めて自分で気付いちゃった―――
GIFTが何をしているかも分かってない……いや、分かってたんだけど他人事みたいな感じだったんだね―――って、何独り言してるんだろ……ハァ。
【黄色の袖なしパーカーに茶色のプリーツスカートの、オレンジの外はねセミロングにメガネをかけた彼女。その外見からは恐らく10代後半であろうか】
【その彼女の口から溢れる不釣り合いなワード―――「GIFT」。組織のトレードマークである金十字のチョーカーは、今だけはポケットに仕舞っていた】
【悩みというのは人を限りなく不注意にさせるものであり、彼女も悩みに意識の大半を割いていた。そのうち無駄に長い独り言をしている自分の異質さに気付き、溜息を吐いた】
あーもう、少し脳味噌動かさないと……ん―――< stellar guidance >起動―――っと……!!
【軽く背伸びをしてから足を止め、そしてやや力を入れてその言葉を唱える。するといつの間にか、艶やかな金色のヘッドホンが頭に装着されていて―――】
【同時に広がる、特殊な魔翌力。彼女の能力< stellar guidance >―――簡単にいえば「能力者を特定する」能力である】
【ヘッドホンを付けて念じることで能力者に反応する特殊な魔翌力が広がり、最大周囲50m内にいる能力者の居場所を肌で感じることが出来るこの能力】
【しかし短所として、念じている間大量の魔翌力を放出している為に怪しまれやすく消耗が激しいことと、特定された能力者の耳に「キーン」という耳鳴りが響くことがある】
【これは彼女の放つ特殊な魔翌力が反応した際に起こる科学反応であり、つまり相手側からも気付かれてしまうということである】
【燃費が悪い為に大きく神経と体力を使うが―――今はその刺激が、疲労が欲しかった。そうしないとこのぼんやりとした頭が目覚めそうにないと思ったからであった】
【ここは水の国大通り。様々な人が西へ東へ歩いて行く中に、もし能力者が混じっていたのなら耳鳴りが襲い―――そして彼女がその耳鳴りの元であることにも気付くだろう】
【彼女に近づけば近づくほど耳鳴りは増し、そしてそもそも彼女から溢れんばかりの魔翌力を感じられるだろうから】
895 (関西地方) [sege saga] 2014/07/04(金) 21:24:45.76 ID:vC23Vu7So(1)
【夜、ある森の中】
【木々に覆われたそこ、一つの物音が響いていた】
……はっ、はっ
【カンッ、カランッと木の板が何かにぶつかるような音】
【何事かとみてみればわかるだろうか、そこには後ろ足で立っている灰色の犬がいる】
【その目の前には木の枝に縄で吊るした中くらいの木の板】
……たっ!
【と、一瞬の呼吸の後に木の板にとびかかり、その爪をギラリと月に光らせ板へと振り下ろす……!】
【しかし吊るされた板が簡単に割れるわけもない、そのままカーンッと甲高い音を鳴らし大きく揺れる】
【一方の犬は跳びかかったまま前足を地面につけた、かと思えばその前足をバネにして今度は宙返りをしながらその後ろ足を大きく揺れる板に叩き付ける!】
【カッ、カンッという音とともに今度は反対側へ振り子のように大きく揺れる板】
【どうやら、こういう風に揺れる木の板相手に稽古しているようだ、が】
【そもそも犬が後ろ足で立っていた、さらに言えば木からぶら下がる板相手に訓練】
【犬としておかしい】
【しばらく後、板と縄をつないでいた金具が割れ、板が落ちる】
はっ、はっ……
【犬は舌を出しつつ木の根元に座り込む、横たわっているわけではない】
【人間がまるで椅子に腰かけるように座っているのだ、やはり、普通の犬ではなさそうであるが……】
896 (SSL) [sage saga] 2014/07/04(金) 21:32:00.66 ID:37BrEZ0N0(2/3)
>>892
(……なんだろう、あれハ……土管?どうしてそんなものヲ……)
(……というかそもそも、あの体の何処に土管を引っ張る力があるのカナ。……人の事は言えないけどサ。)
【自分も一日中鉄の箱を背負って旅して回るようなものだから人の事は言えない気もするが、それにしたって土管の重さを考えると異常で】
【常人の力ではないのは明確に分かる。文字通り猫のような風貌といい怪力といい、一体何なのだこの少女は……?】
【背格好は自分と大して変わらない。どちらかと言えば華奢な方の体格の、何処にその力が秘められているのか……】
(―――あ、こっち見てル。)
【―――唖然としたまま其方を向いていたら、視線が合い……今度は当の少女が此方に向かってきた。……土管を引き摺ったまま。】
【見るからに敵意を持っているなら戦うし、悪事を働いていたなら取り締まるだろう。しかし、少女は別に悪い事は何一つしてなくて】
【対応に困ったまま少女の接近を許すと、今度は親しげに話し掛けられる。初対面なのに、まるで知り合いのように】
【―――こんな風に親しげに話し掛ければ、こっちも親しげに言葉を返したくなってしまうのが彼女の性格で】
【まだ多少の疑問と困惑は残っているけれど、にこりと笑顔を送る。なんだか、初対面なのに友達同士のよう】
【顔を見れば悪意を持っているかどうかは一目で分かる。―――この少女は、きっと悪い人ではないって事も。】
【だから、少し話をしてみよう。仲良くなれるかどうかは分からないけれど、この子と話をすれば楽しい気がするから】
【添えた笑顔と共に、口を開く。色々とインパクト絶大だったこの少女と、仲良くなれるだろうか―――】
あ、えーっト……うん、いいヨ!
お礼はいいヨ。その代わり……ちょっとアナタのこと、教えて欲しいナ。
ワタシ、ビックリしちゃったヨ!あんな大きな土管を引き摺ってるんだもノ、凄い力持ちだなーっテ……
……それと、猫みたいな耳とかも気になるノ。……実はワタシ、猫が好きだかラ……
【馴れ馴れしいのは此方も同じ。人懐っこい性格が幸いしたのか、少女に負けないくらいに親しげに話し掛けて】
【人懐っこい笑顔は彼女のトレードマーク。こんな彼女の事を、少女はどう思うだろうか……?】
897 [saga] 2014/07/04(金) 21:36:04.48 ID:R7qUdTHMo(2/5)
>>888
>>888
>>894
【人間は、自分たちを様々に区別する】
【まずは能力者か、そうでないか】
【そして、次はその中でも有能無能を区別する】
【人間とは不思議なものだ、自分を自分でカテゴライズするのだから】
【その結果、優劣が明らかになって人生がうまくいかなくなる人間だっているわけだが】
【だけど、この行為に何の意味があるのだろう?】
【区別する事に、何の意味があるのか?】
【そんな冊で自分たちを区別したところで何になる、そうでもしないと何か不都合があるのか?】
【などと、相も変わらず取り留めのない戯言を思考する】レイリスフィード学園の制服を着た、白い肌と女性的な顔立ちが特徴の少年がそこを通りかかる】
「っ…………!」
【だがそれは唐突に中断された】
(なんだ、耳鳴り…?)
【耳鳴りが襲ってくる、それにどこからか周波数のようなものを感じる】
(どこだ……?)
【周囲を見回し、そしてヘッドホンをつけた少女の方から発せられている事に気付く】
【近づいてやめさせようとするが、距離が近づくにつれて耳鳴りは激しさを増していくばかり】
【それでも何とか少女の前に辿り着き、肩を叩こうとする】
【肩を叩いて少女がヘッドホンを外したなら、こう言うだろう】
「……これ、君の仕業?」
898 [saga] 2014/07/04(金) 21:39:58.67 ID:R7qUdTHMo(3/5)
/うわ、なんかとんでもないことに
/>>894宛です、すいません
899 2014/07/04(金) 21:41:42.72 ID:IAyEt5bMo(2/3)
>>890
/今から絡んでも大丈夫でしょうか?
900 2014/07/04(金) 21:49:10.99 ID:Xnvnllqzo(1)
【酒場】
【蒸し暑い夜だ。大通りに面した店はどこも満員になる時間】
【この裏通りの安い場末のパブもそうとうな客が入って賑わっている】
【しかし、その儲け時にカウンターでは店主が困った顔をしていた】
『お客さん…いくらウチが24時間営業だからってそんなに居座られちゃ困るんですよぉ』
【カウンターに突っ伏す客の背中を揺する、空のグラス、瓶、灰皿には吸い殻が山のよう】
【腕を組んで寝ているのかゆすられても起きる気配はない。店主も強く出れないのはそこが】
【やはり場末の安酒場だからか、それともそいつが朝の九時から居る背の高い黒い髪のサングラスをかけた】
【男でレザーのジャケットにジーンズ、シャツ、ブーツは全て黒でシルバーのネックレスをつけていてオマケに】
【腰のガンベルトにリボルバーが2丁据えられていたからだろうか】
【革のガンベルトに収められたリボルバーのグリップは白い象牙のようであったので珍しく、良く目立っていた】
『いい加減帰って……ったく、自警団呼びますからねお客さん』
【困り果てた、店主は店の奥に引っ込んでいった。自警団にでも電話をかける為か】
【しかし男はカウンタに突っ伏したまま動かない。非常に邪魔で両隣の席が空いたままだ】
【彼を起こすのは店主か、知り合いか、押し付けられた自警団か………?】
901 2014/07/04(金) 21:55:49.91 ID:+XsZIfhVo(2/3)
>>899
/大丈夫ですが、1時くらいで持ち越しになっちゃうかと!
902 (新潟県) 2014/07/04(金) 22:01:57.64 ID:G+k4IvMHo(2/4)
>>897
(―――やっぱり調子わる……あ、でも一人いる。……やっば、今回はスカウトが目的じゃないのに珍しくひっかかっちゃった―――切らないと……!)
【< stellar guidance >は最大周囲50mにまでその効力を発揮させることが出来るが、遠くまで特殊な魔翌力を伸ばし続ける事はそう簡単に出来るものではなく】
【今のぼんやりとした状態では10mがやっとであり、レーダーもやや鈍っていた。だがそんなことは関係無い、何故なら「今回は」見つけることはどうでもよかったのだから】
【―――あくまでぼやけた頭を覚ますための行為であるのに、こんな時に限ってターゲットが見つかる。―――やばい。そう思って能力を解除したも束の間―――】
ッッ………い、いぇす。 あ、でもでも別に―――深い意味は無いっていうか?
……その、アイリーンちゃんはなんとなく、やってみただけだし? き、キミが能力者とかそんなことは今のアイリーンちゃんには関係ないし?
―――っていうかその服……なんだっけあれ、れい、れい、れいり……学園? の制服だよね?
【ぽん、と肩を叩かれた瞬間、彼女の身体が小動物のようにぴくりと跳ねて瞬時に振り返った。エメラルドの瞳はまんまるに見開き、驚きと恐怖の入り混じった表情を見せる】
【身のこなしや雰囲気からは闘いに慣れた様子などまるで無く、強者の匂いなどまるでしない。見た目相応の一般人の動きだった】
【どうやらアイリーンというらしい彼女はやや怯えて狼狽した様子で彼の言葉に応えるだろう。―――彼が能力者であることを知っている口調だった】
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