ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」 (716レス)
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588: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/12/25(土)01:06 ID:/SQ0fewr0(2/2) AAS
…翌日…
ノルマンディ公「今回はご苦労」
ガゼル「いえ、任務ですから」
ノルマンディ公「そうだな……」
ガゼル「……一つ、質問をしてもよろしいでしょうか」
ノルマンディ公「なんだ?」
ガゼル「はい。今回の件ですが、これでは共和国の撒いた餌に乗せられただけに思えますが……反対にあちらは我が方が餌に食いついたと見て、ますます多くの偽情報を流してくるのではないかと……申し訳ありません、出過ぎたことを申しました」
ノルマンディ公「ふむ、私も送り込んでいるあのエージェントがそこまで大した情報を入手出来る腕前だとは思っておらん……」
…能率的で余計なおしゃべりを嫌うノルマンディ公にふと疑問を投げかけてしまい、一瞬のうちに「口を滑らせた」と考えて謝罪するガゼル……ところがノルマンディ公は機嫌がいいのか、珍しいことにペンを止めてガゼルの質問に答えた…
ノルマンディ公「……にもかかわらず今回は一流の「プロダクト」(産物)を入手してきた……つまりこれはほぼ間違いなく向こうが「贈り物」としてよこした情報だ。あるいは急に高度な情報源を「開拓」するような場合もそうだ」
ガゼル「はい」
ノルマンディ公「しかし考えようによっては、共和国の連中がこちらに信じ込ませようとする情報から向こうの考えを推測することもできる……違うかね?」
ガゼル「いえ」
ノルマンディ公「つまりはそういうことだ……連中の差し出した餌ではなく、その餌の付け方から考えるのだ」
ガゼル「なるほど……」
ノルマンディ公「とにかく今回はよくやった」
ガゼル「私ごときにはもったいないお言葉です」
ノルマンディ公「いいや……前にも言ったかもしれんが、私は能力のある人間ならば正当に評価するつもりだ。 ちゃんと狐を追いかけられるなら、フォックスハウンド(狐狩りの猟犬)が黒かろうと白かろうと構わんからな……もっとも、だから私は嫌われるのだ」表情はいつものように険しいままだが、口元に少しだけ笑みのようなものを浮かべている……
ノルマンディ公「……少しおしゃべりをしすぎたな。次の資料に取りかかろう」
ガゼル「はっ」
ノルマンディ公「うむ、最近活動がとみに活発化している共和国の情報網だが……」
…同じ頃・部室…
ドロシー「ほう……ってことはウィンドモアの令嬢はプリンセスにホの字なのか」
アンジェ「ええ。間違いなくあの目つきはそういう目つきだったわ」
ドロシー「いやはや、モテる女は大変だねぇ……♪」
アンジェ「貴女だって他人(ひと)の事は言えないでしょう?」
ドロシー「なぁに、こっちはそういうスタイルだからしかたないさ……しかしプリンセスの人気ってやつは「プレイガール」の私から見たって大したもんだ」
アンジェ「そう」
ドロシー「ああ。何しろ気さくで愛想が良くって勉強熱心……下々の者にも気を配り、威張り散らしたり分け隔てすることもない。だからといって優柔不断な「王室のお飾り」って訳でもなくて、必要とあらばしきたりを破ってみせるような大胆さもある……まさに国民が求める理想の王女様ってやつだ。おまけにあの可愛らしい顔立ちとくりゃ……そりゃあイカれちまうお嬢様方も出るってもんだな」
アンジェ「今日はずいぶんとプリンセスのことを持ち上げるのね」
ドロシー「別に持ち上げてるわけじゃない、思った通りの印象を述べたまでさ」
プリンセス「……そんなに褒めていただいては困ってしまいますわ♪」
ドロシー「おや、プリンセス。ごきげんよう」
プリンセス「ごきげんよう、ドロシーさん……ふー♪」耳元に口を寄せると、軽く息を吹きかけた……
ドロシー「……っ///」
プリンセス「それで、ドロシーさんはアンジェかわたくしに何か頼みたい事がおありなのでしょう? 遠慮なさらずにおっしゃって下さいな♪」
ドロシー「やれやれ、すっかりお見通しって訳か……実は、この間の授業のノートをとっていなかったもんでね」
プリンセス「もう、ドロシーさんったら……ではノートを貸して差し上げますから、代わりにアンジェをしばらく貸して下さいね?」
ドロシー「ええ、どうぞどうぞ♪」
アンジェ「ちょっと……///」
プリンセス「ふふっ。 私ね、今日の午後は何も用事がないのよ……アンジェ♪」
アンジェ「///」
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