ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」 (716レス)
1-

571: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2021/09/24(金)01:47 ID:qxHGoxvW0(1) AAS
…深夜・部室…

アンジェ「さ、手当をするわ」

ドロシー「悪いな……っ」そう言って上着を脱ごうと腕を動かした瞬間に傷口が痛み、ぎゅっと唇をかみ締めて渋い表情を浮かべた…

アンジェ「痛む?」

ドロシー「ああ…撃ち合いの時は感じなかったが、落ち着いたら急に痛み出しやがった……」

アンジェ「どんな風に痛いか教えてちょうだい…痺れる感じ?」

ドロシー「いや、血管が脈打つたびにズキズキする感じだ」

アンジェ「なら神経は傷ついていないはずよ……何よりね」

ドロシー「…ちっとも嬉しくないぞ、痛いのは同じなんだからな」

アンジェ「それじゃあ文句を言っていないで、早く上を脱いで…ほら、これを飲むといいわ」琥珀色の液体が入ったカットグラスをコトリとテーブルの上に置いた…

ドロシー「ああ、悪いな……マッカランの18年ものか」香りを嗅ぎ、目をつぶって一口含むと口の中で転がして味わった…

アンジェ「ええ、痛み止めの代わりに」

ドロシー「そいつはどうも…今日は気前が良いな」

アンジェ「治療を始めた途端に貴女にぴーぴー泣かれたら迷惑だもの」

ドロシー「ったく、虫歯を抜かれる子供じゃあるまいし…そんなことで泣くかよ」

アンジェ「じゃあいらないわね」

ドロシー「そうは言ってないだろ…経費でいい酒が飲めるなら文句はないさ」上着を片手で脱いで下着姿になる…

アンジェ「でしょうね……腕を出して」

…テーブルの上に古い布を敷き、その上に腕を置かせたアンジェ…軽く傷口を洗うと薬箱を脇に置き、しげしげと眺めた…

ドロシー「で、どうだ?」

アンジェ「たいしたことないわ……縫合する必要もなさそうよ」

ドロシー「そりゃ良かった、この柔肌に傷が残るようじゃあ困るからな♪」

アンジェ「サメ肌の間違いじゃないかしら…いま軟膏を塗るわね」プリンセスが部室に置いている薬箱から、大変よく効くが同時に目玉の飛び出るような値段がする塗り薬を傷口に擦り込んでいく…

ドロシー「おう……こいつはずいぶんと沁みるな」眉をひそめ、片手でグラスのウィスキーをあおる…

アンジェ「我慢しなさい、情報部員でしょう」

ドロシー「お前は私の母ちゃんか? …終わったら教えてくれ」そう言って片手で「アルビオン・タイムズ」の夕刊をめくりだした…

アンジェ「…何か興味深い記事は?」

ドロシー「んー…そうだな「去る二週間前、陸軍の『グレイ・ストリーム』連隊がドーセットシャーで演習を行った。演習結果は極めて好調であり、見事に仮想敵を打ち破った」そうだ」

アンジェ「その演習の結果なら、陸軍省に入り込んでいる情報源が確認したわね」

ドロシー「ああ、先週のやつだな…それから「本日『劇場版プリンセス・プリンシパル〜クラウン・ハンドラー・第二章〜』が公開され、おおむね好評であった」だって……もっとも、もう時計の針は零時を回っちまってるから「昨日」のことになるけどな」

アンジェ「そうね……さあ、終わったわよ」

ドロシー「相変わらず手際が良いな…」感心したように言うと腕に巻かれた包帯を眺め、軽く手を開いたり閉じたりしてみるドロシー…

アンジェ「黒蜥蜴星では必須の技能よ」

ドロシー「そうかよ…とにかくありがとな」

アンジェ「どういたしまして……ところでドロシー」

ドロシー「ん?」

アンジェ「少し、いいかしら…///」ドロシーの横に腰かけると、身体を寄せた…

ドロシー「あ、ああ…そりゃ、構わないけどさ……アンジェからだなんて珍しいな」

アンジェ「ええ、まぁ…その…このところプリンセスは公務で忙しくて……///」

ドロシー「それに、撃ち合いの後は妙に血がたぎる……か?」

アンジェ「それもあるわ…///」

ドロシー「……傷の所には触らないでくれよな?」

アンジェ「もちろん///」ちゅ…っ♪
1-
あと 145 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.043s