ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」 (710レス)
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186: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/08/31(金)02:23 ID:hyGYczk00(1) AAS
アンジェ「…今度は暗号やメッセージを書く時のコツについてよ……二人とも、座って」

プリンセス「アンジェったら、何だか先生みたいね…♪」

アンジェ「からかわないでちょうだい」

プリンセス「分かっているわ……どうぞ続けて?」

アンジェ「なら…プリンセス、適当に予定を「わからないよう」書き起こしてみて」卓上の便箋をプリンセスの手元に滑らせた

プリンセス「ええ♪」流麗な字体でさらさらと書き上げ、アンジェに渡した…

アンジェ「次はベアトリス。あなたの番よ」

ベアトリス「はい」

アンジェ「…さてと、まず「手紙の中身」うんぬんの前に言っておくことがあるわ」

ベアトリス「何でしょうか…?」

アンジェ「書き物をしたときはその下の紙を、少なくとも数枚は捨てなさい…それも丸めて捨てるのではなく、きっちり灰になるまでランプなり暖炉なりで焼き捨ててしまうこと……いい?」下に敷かれていた便箋を軽く鉛筆でこすると、書いた文字が白いシルエットになって浮かび上がった…

ベアトリス「うわ、はっきり読めますね…」

アンジェ「分かった?」

ベアトリス「はい、分かりました」

アンジェ「結構……では中身の採点にとりかかるわ」

プリンセス「…どうかしら?」

アンジェ「なかなか良く書けているわ……「明日は『茶畑』で畝をつくり、昼過ぎには『アシュレー』、『ディック』、『バーク』、『チャールズ』氏とお茶…夕食後は『北』の舞踏会」…及第点ね。ベアトリス」

ベアトリス「はいっ」

アンジェ「今のを解読してみなさい」

ベアトリス「えーと…『茶畑』は分かりませんが、おそらく学校の事ですよね……『アシュレー』や『ディック』は私たちの頭文字を使って男性の名前にしたものかと思います……最後の『北』の舞踏会は…ごめんなさい、見当もつきません」

アンジェ「よろしい。ただしもう少し頭を働かせることね…『茶畑』は学校の事だけれど、これは制服の緑色が並んで、きっちり列になって授業を受けている様子からね」

プリンセス「ええ」

アンジェ「人名はベアトリスの言った通り私たちの名前をもじったもの…『北』の舞踏会はホークスリー卿のことね」

プリンセス「当たりよ、アンジェ♪」

ベアトリス「……なんでホークスリー卿が「北」なんですか?」

アンジェ「大鼻のホークスリー卿を『鼻』(nose)と『北』(north)で掛け言葉にしたのね…どう?」

プリンセス「ええ、正解♪」

ベアトリス「あぁ…なるほど……」

アンジェ「お次はベアトリス、あなたのよ…「午前中は『S』で過ごす…昼下がりには『鹿』と『天使』、『お人形さん』とお茶会を開く……夕方からは『鹿』のお世話をし、夜には『天使』からオリーヴの枝を受け取る……一見するとおとぎ話の好きな子供が書いた可愛い文章に見えるし、なかなか悪くないわ」

ベアトリス「そ、そうでしょうか///」

アンジェ「そういう性格や身の丈に合った文章で暗号が書けると、読まれても違和感がないからいいわ…プリンセス、この暗号は解ける?」

プリンセス「やってみるわね……えーと、『S』は学校(school)……で、アンジェが『天使』(angel)ね…」

アンジェ「少し安直だけれど、始めた段階だからまぁいいでしょう…他は?」

プリンセス「うーん…あ、ドロシーさんが『お人形さん』ね?」

アンジェ「そうね…ドリー(Dolly…ドロシーの愛称)から『お人形さん』(doll)と言いたいのでしょう…どう、ベアトリス?」

ベアトリス「あ、はい……ドロシーさんは『お人形さん』には見えませんし、二重の意味で暗号にいいかな…って」

…ドロシーの私室…

ドロシー「……えっくし!」

………

アンジェ「で、プリンセスが「大事な人」(dear)だけに『鹿』(deer)…なかなか大胆な告白ね、ベアトリス」

ベアトリス「///」

プリンセス「あら…♪」

アンジェ「まぁいいわ…で、「白鳩」の訓練だから『オリーヴの枝』(※聖書「ノアの方舟」から)と……なかなか上手いものよ」
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