イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (923レス)
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19: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/01/08(月)01:22 ID:lVvBYBT10(2/4) AAS
…シルヴィアの自室…
提督(幼)「…シルヴィアおかあさま、入ってもいい?」…少しよれてきたクリーム色の丸襟付きのブラウスと、茶色のズボン姿でやってきた
シルヴィア「ええ、どうぞ」
提督(幼)「うわぁぁ…すごい……」
…まだ小さいフランチェスカは、シックで大人びたシルヴィアの部屋に入るとあたりを見回した……射撃と猟が得意なシルヴィアだけあって、部屋には子供がいじるには危険なものが色々と置いてある…そのため普段は鍵をかけてあり、提督にとっては入ったことのない「聖域」のようになっていた……壁には数丁の散弾銃が掛けてあり、小さい棚には口径ごとに並べた銃弾メーカー「フィヨッキ」の箱が置いてある…
シルヴィア「さて…と……まず、ここに入ったから時はフランチェスカも大人だから、必ず「銃を扱う時の約束事」を守ること…いいわね?」
提督(幼)「うん…」普段のシルヴィアとは比較にならないほど厳しい顔をしているので、幼い提督にも約束を守らないと怖いことがあるのは理解できたらしい…緊張した面持ちでうなずいた
シルヴィア「よろしい…じゃあ、ここにおいで?」
…天板を痛めないよう木の板が敷いてある部屋の机には、ライトスタンド、すみっこに取り付けてある万力、それに様々なねじ回しや工具箱…それに一挺のほっそりしたライフルが置いてある……部屋には銃の木部に塗る亜麻仁油とガン・オイル、それに少しの硝煙が混じった、独特のひんやりしたような空気が流れていた…
提督(幼)「うん」そっと歩いて机に近寄るとシルヴィアが提督を持ち上げ、自分の膝の上に乗せた…
シルヴィア「これでよし…と。…それじゃあ約束事を言うからね」
提督(幼)「…うん」
シルヴィア「じゃあ一つ目…絶対に撃つ時以外は引き金に指をかけない……ここよ」細身のスポーツライフルの引き金を指差した
提督(幼)「指をかけない…」
シルヴィア「そうよ…引き金に指をかけたら、その時は相手を殺すつもりだと言うことよ……よく冗談で指をかける馬鹿者がいるけど、そうなったら相手から撃たれても文句は言えないのよ」
提督(幼)「…」
シルヴィア「二つ目…絶対に銃口をのぞかない」
シルヴィア「……私は直接見たわけじゃないけど、前に撃発不良の銃を調べようとして銃口をのぞきこんだ人がいてね…片目をなくしたわ」
提督(幼)「…ひっ」
シルヴィア「どんなことがあっても銃口をのぞいちゃいけないわ…いい?」
提督(幼)「うん…絶対にのぞかない……」机の上に置かれた綺麗なライフルをこわごわと見つめる提督…
シルヴィア「じゃあ三つ目…人に銃口を向けない」
提督(幼)「人にむけない…」
シルヴィア「ええ……これは一つ目と同じ。引き金に指をかけるとか、銃口を向けたら「お前を殺す」って言うのと同じよ。そうなったら何をされても文句は言えないわよ…いいわね?」
提督(幼)「うん…わかった」
シルヴィア「この三つだけでいいわ…守らないと死ぬことになるから、絶対にこの三つは守りなさい……いいわね?」
提督(幼)「うん…ぜったいまもる」
シルヴィア「あと、これは私とあなたの約束事ね…銃におかしなことがあったら必ず私を呼びなさい、怒ったりしないし、絶対にすぐ行ってあげるから」
提督(幼)「わかった…なにかあったらシルヴィアおかあさまをよぶね」
シルヴィア「そう…フランチェスカは立派ね、それじゃあそのライフルを触らせてあげる….22口径のスポーツライフルよ」木部は絹のように滑らかで、銃身や金属部はオイルを引かれ、漆塗りのように艶を持っている……
提督(幼)「わ…重い……」
シルヴィア「最初はそうかもしれないわね…じゃあ、操作してみましょうか」ボルトアクションの槓桿(こうかん)を引いてみせた…
提督(幼)「んんっ……くっ…」
シルヴィア「ちょっとあなたの力だと固いかも知れないけど…慣れればスムーズに動かせるようになるわ」
提督(幼)「んっ!」キシンッ!……ボルトが動いて薬室が開いた
シルヴィア「そうそう…そこに弾薬が入るのよ」
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