都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達…… Part13 (738レス)
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(1): 案の定別件で忙しい花子さんとかの人 ◆7JHcQOyXBMim [sage saga] 2022/04/23(土)21:04 ID:pb6sOp5L0(1/5) AAS
乙でしたのー
遥やら幼馴染グループへの言及書く上で情報足りないとか気になる事ございましたら、こちらなり避難所なりで聞いてくだされば答えるとです

さて
ものすごくお待たせしたブツ、投下させていただきます
時間軸的には「ピエロの夜」とかと同時間軸か直後辺り
「甘い頭痛と先への備え」よりは前の時間軸のお話になります
では、GO
692: 「宴」の夜 ◆7JHcQOyXBMim [sage saga] 2022/04/23(土)21:06 ID:pb6sOp5L0(2/5) AAS
 何かおかしい、と。
 感じた時にはもう遅い。

「……うん?」

 部屋の外から何か聞こえた気がして。「凍り付いた碧」が一人、藍は部屋の扉へと視線を向けた。
 聞き逃してもおかしくないような。小さな、小さな音。
 小さな違和感ではある。大したことではないかもしれない……しかし、同時に。放っておいていてはいけない事だ、と感じた。
 立ち上がり、扉を開こうと手を伸ばしたのと。

 集めていた子供達の叫び声が耳に届いたのは、ほぼ、同時だった。
693: 「宴」の夜 ◆7JHcQOyXBMim [sage saga] 2022/04/23(土)21:08 ID:pb6sOp5L0(3/5) AAS
 時刻は、ほんの少しだけ遡る。
 廃工場の中でも広い空間。この工場が現役で稼働していた頃には、大きな作業機械がいくつも置かれていたであろう場所。
 今でも、かつて使われていた機械の一部やら、何かよくわからない金属片やらがあちこちに散らばっている。
 そこに、子供達は集まっていた。特別に理由があったという訳ではないのだろう。
 「凍り付いた碧」に集められた、保護された子供達。それが集まって遊べるような広い空間としてちょうどよかった。
 ただ、それだけの事だろう。
 何人かの子供達が鬼ごっこしている。大人から解放されて、もう怖いものなんて何もないとでもいうように、無邪気に、恐怖もなく。

「つーかまえた!」

 鬼役の子供が、一人の子供の背中に軽く触れる。捕まっちゃった、と、背中に触れられた子供は振り返って。
省16
694: 「宴」の夜 ◆7JHcQOyXBMim [sage saga] 2022/04/23(土)21:10 ID:pb6sOp5L0(4/5) AAS
 聞こえた叫びに、すぐさま扉を開こうとして……開かない。何か、外側からがっちりと固定されてしまっているかのようだ。

「これは一体…………っ!?」

 何か、金属の塊のような物が背後から飛んできて。藍が咄嗟に避けた事でそれは扉へと激突して大きな音を立てた。一歩間違えば、藍の頭部は金属塊の直撃を受け。下手をすればそのまま即死だったかもしれない。
 …………何が起きている?
 思考しようにも、部屋の中に運ばれていた数々の金属塊が、鉄材が。
 いくつものいくつもの金属が、まるでポルターガイストでも発生したかのように荒れ狂う。

「「そうぶんぜ」」

 その言葉を唱え、自身が契約している都市伝説の能力を発動させる。視界の範囲内だけではあるが、荒れ狂っていた金属はぼとぼとと床に落ちる。
省16
695: はい(はい)な花子さんとかの人 ◆7JHcQOyXBMim [sage saga] 2022/04/23(土)21:14 ID:pb6sOp5L0(5/5) AAS
大変長らくお待たせいたしました
鳥居の人様への全力土下座なブツでありました
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