都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達…… Part13 (738レス)
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409: 次世代ーズ ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:32 ID:XcJZUenvo(1/13) AAS
この年末年始に投下された皆様、お疲れ様でした
個人的に心に来たのは腕のいいマッサージ師の単発でした……自分も受けたい……業やしがらみを全部抜き取られたい……!!

ご無沙汰しております、「次世代ーズ」でございます
以前は2週間前に投下すると言っておきながら3年経ってやって来る有様で
特に花子さんとかの人、鳥居の人、アクマの人にはご迷惑をお掛けしました
クロスしてくださったやの人、ありがとうございます……!

今年から心身ともに余裕ができ……そうなので「次世代ーズ」の続きを投下していきます
具体的には【9月】【10月】のエピソードをガンガン書きつつ
最大の問題の【11月】に最早迷惑集団と化した「ピエロ」の勢いを削ぎつつ、顛末に決着をつけたいです(つける)
省3
410: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 1/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:33 ID:XcJZUenvo(2/13) AAS
 

 

「観念しなさい、この変態クマ」

 震えそうになる息を、抑える
 すくみそうになる両膝に、力を込める

 私が杖を突きつけた先にいるのは商業の制服を着た男子
 いかにも呆気に取られましたといった体でこっちを凝視している
 ふざけた格好にふざけた表情のふざけきったチャラい存在だ、吐き気がする
省24
411: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 2/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:34 ID:XcJZUenvo(3/13) AAS
     
 

「千十は今日バイト休みよね?」
「え? うん、そうだよ」

 時間は戻って、今日の放課後
 HRが終わった後、私は千十に念のためこの後の予定を確認していた

「これから予定ある? どこか寄ったりとか」
「今日は……うーん、そのまま帰ろうかなって」

 それがいいわ、私は大きく首肯する
 そもそも今日の千十は朝から具合が良くなさそうだった
省26
412: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 3/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:34 ID:XcJZUenvo(4/13) AAS
 

 千十の目を見つめる
 彼女の言葉はもっともだし、心配してくれてるのはよくよく理解してる

 確かに一人でやるにはリスクが大きいかもしれない
 反りの合わないノクターンの助けを借りる手も考えた、けれど

「大丈夫、私だって無理はしないし」

 今回は勝算がある
省39
413: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 4/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:35 ID:XcJZUenvo(5/13) AAS
 

 そして、今

 私の想定は概ね間違ってはいなかった

 あいつは確かにこの辺りに近づいてきたし、私はうまいことあいつの前方を位置取ることに成功した
 ただ、あいつは直ぐには襲ってこなかったし、よりによって今日は別の道へ逸れようとしたので
 思わず声を出して注意を引かなきゃいけなかった

 電柱の影に飛び込んで大慌てで制服を脱いでソレイユの格好に着替える羽目になったし
 結局プランBに切り替えるような形になった
 それでも、とうとう私はあいつを此処へ追い込むことに成功した
省20
414: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 5/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:36 ID:XcJZUenvo(6/13) AAS
 

「覚えがない? へえ、そんなこと言うの? 一言目がよりによってそれ? ふざけてるの?」

 頭のなかが真っ白のまま、ほぼ無意識で怒りが言葉になって私の口から出てくる
 こいつの表情は、なに? 動揺? もしてかして恐怖? そんな顔で私を見返している

 なんでそんな顔ができるのよ

 なんでそんなすっとぼけてられるのよ
省25
415: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 6/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:37 ID:XcJZUenvo(7/13) AAS
AA省
416: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 7/12 ◆John//PW6. [sage !red_res] 2022/01/11(火)20:37 ID:XcJZUenvo(8/13) AAS
 

 すべての音が消えた、少なくともそう感じた

 それは一瞬だった

 男子の両目が、私を捉えている

 こいつの目には、恐怖の感情が渦巻いていた
省16
417: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 8/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:38 ID:XcJZUenvo(9/13) AAS
 

「――待って!! ありすちゃん!! 駄目!!」

 麻痺していた頭が、一気に現実に引き戻される

 聞き慣れた声だ

「あり、あっ……ソレイユちゃん! 駄目! 待って!!」
省20
418: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 9/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:39 ID:XcJZUenvo(10/13) AAS
 

 どうしよう
 さっきまでの私はちょっとパニックになってた
 でもでも、この男子が変態クマの正体では無いと確定したわけでもない

 一瞬、迷った
 私をみつめる千十の表情は普段よりも固い――とりあえず、杖を下げるしかなかった

「千十、とにかくこっちに来て! 早く!!」

 無論、この男子のことが信用できるわけじゃない
 千十が騙されてる可能性だって十分にあるわけで
省9
419: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 10/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:39 ID:XcJZUenvo(11/13) AAS
 

「ありすちゃん、一体何があったの!?」

 そして
 私達は学校町内のドーナツ屋にいた

 メリーの能力で転移した後、近場の公園トイレで早着替えを済ませてある
 さすがにソレイユの格好でお店に入るわけにはいかないし

 どこから説明しよう
 私の対面席で千十がいつになく怖い表情をしている
 言葉にもなんというかこちらを責めるような圧がこもっていた
省16
420: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 11/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:40 ID:XcJZUenvo(12/13) AAS
 

「それよりも千十! あなたアレと知り合いだったわけ!?」

「知り合いというか、お……幼馴染だよ! あの、小学校の頃に一緒の施設にいたの
 ありすちゃんにも前、紹介したい友達がいるって言ったでしょ? それがさっきの、脩寿くんのことなんだけど」

「あいつが」

「脩寿くんは人を傷つけるような真似をするような人じゃ、……ないんだけど
 だから、あの、変質者じゃないと思うんだけど、何かの間違いじゃないかな……?」
省26
421: 次世代ーズ 32 「えんかうんと! side.B」 12/12 ◆John//PW6. 2022/01/11(火)20:40 ID:XcJZUenvo(13/13) AAS
 

「しゅっ、脩寿くんはっ! 昔、せッ、セクハラ大魔王って呼ばれた時期もあったけど!
 あ、あれは単に、寂しがり屋な、やんちゃさん、だっただけだからっ! ほんとは優しい子だったから!」

「せ、千十? いま、なんて?」

「い、今もへっ、へへ、変態さんかもしれないけど、けどっ
 でも、でもっ、そんなっ、人を傷つけるようなこと、するような人じゃないからっっ!」

「千十、ちょっと、どうしたのよ!?」
省27
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