安価でSCP収容 (70レス)
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1: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/20(金)22:36 ID:f8PphhJN0(1/7) AAS
■ 安価スレです

■ 概要:SCP財団職員として、新たに発見されたオブジェクトを収容してください

■ SCPとは何かを知っている人向けのスレです、詳細な説明は行われません

■ オブジェクトの性質は事前に「AIのべりすと」によってランダム生成されています

■ ある程度安定した収容に成功するか、失敗して惨事が引き起こされると挑戦終了です
省2
2: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/20(金)22:38 ID:f8PphhJN0(2/7) AAS
財団における「収容スペシャリスト」という役職の損耗率は極めて高い。
というのも当然の話で、何しろ「収容スペシャリスト」……つまり我々は新たに発見された異常物体・存在・現象に対して安全を確保し初期の収容を確立するために異常な活動を確認し、付近の財団の収容施設へ移送することを第一の役割とするためだ。
いつ何を引き金に致命的な事態を発生させるかまるで分からないものに、大概の場合ろくな情報もないまま対峙する事になるのである。
今年の死亡率はDクラス職員とどちらが高いか、などという冗談にもならない冗談はこの職場では定番だった。

「……こちら大塚。対象Aは対象Bへの攻撃を継続中。依然効果無しと見られる。行動変化の兆候は見られない」

が、そういった業務に慣れているからといって緊張や恐怖が薄れる事はない。
少なくとも私にとっては。
今もまた、防護服に身を包んだまま2つのオブジェクトを睨み、声が震えないように注力して仲間に報告を送る。
隣に立つ相方、森住には付き合いの長さからかお見通しのようで、一瞬だけ励ますような視線を送られてしまったが。
省3
3: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/20(金)22:41 ID:f8PphhJN0(3/7) AAS
「さて、それじゃ状況を整理しようじゃないか」

合流後、富士野により状況の確認が行われる。
この業務に携わる者としては珍しく10年以上を務めあげている彼は財団からの信頼も厚く、この場でのリーダーを任されていた。

「三宅、タイムラインに沿って情報をまとめてくれ。ただし簡潔にな。奴さんの気がいつ変わるかは誰にも分からないんだ」

「は、はい」

富士野が、ツーマンセルを組んで行動していた者の名前を呼び、指示する。
三宅という名の新人は緊張した声色でそれに応じた。
省8
4: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/20(金)22:42 ID:f8PphhJN0(4/7) AAS
怯えを悟られないよう唾を一度飲み込んでから、今度は私が尋ねる。

「対象Aの経歴は?」

「今のところは川上氏同様調査中ですが、やはり不自然な点はありません。また、この付近で過去に計器異常が発生した報告はなく、噂話なども正常な範囲を出ていません」

「となると、やはり異常の原因は対象Bという事になるでしょうか?」

が、森住だけでなく富士野にもお見通しだったようだ。
富士野は私の背をトントンと叩き、落ち着いた声で言う。
省5
5: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/20(金)22:43 ID:f8PphhJN0(5/7) AAS
「続けます。川上氏の証言によると、寺田氏、以下対象Aが対象Bに接近すると瞬間的に腕部の変化が発生。同時に対象Aが狂乱状態に陥り、腕部の斧で対象Bの破壊を開始しました。川上氏はその時点で逃走し、警察に通報。警察内部に潜伏中のエージェントにより初期収容チームの派遣が要請されました。川上氏は極度の混乱状態にあったため鎮静剤を投与し、財団医療施設に移送しています」

さて、ここから先は三宅から引き継ぐべきだろう。
対象Aと対象Bは、周辺の対処に動いた富士野と三宅ではなく、私と森住が監視していたのだ。
私が手を上げて引き継ぎの意思を示すと、三宅は頷いて一歩下がる。

「対象Aの意識は現時点では対象Bにのみ向けられているようです。対象Aの破壊行動中、何度か私や森住を視界に収めるタイミングがありましたが、一切注意を向けている様子はありませんでした」

私の言葉に森住も同意の言葉を短く述べる。
現に今も対象Aは私達4人を見る事の出来る体勢だが、警戒や敵意を向ける気配は全くない。

「腕部が変化した斧は極めて鋭利なようで、少なくとも石膏像を切り裂くに十分なだけの威力はあると思われます」
省5
6: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/20(金)22:45 ID:f8PphhJN0(6/7) AAS
「んん、対象Aによる対象Bに対する破壊行動ですが、効果を上げていません。観察の結果、壊れないのではなく、壊れた直後に高速で再生している事が確認できました。再生の所要時間に多少の差異は見られますが、長くとも1秒未満で完了しています。計器類に目立った反応はなく、再生の詳細なプロセスは不明です」

気を引き締め直し、説明を終えて、対象AとBを睨む。

■■県■■町、■■■小学校。
その職員用駐車場の中央にて、対象Aである寺田秀一氏が怒りに満ちた唸り声を上げながら、対象Bである男性型の石膏像に延々と斧を振り下ろし続けている。

攻撃の継続時間はこれまででおよそ30分ほど。
小学校が田舎の山際で目撃者が1人しか存在せず、周辺住民の避難も迅速に済んだ事。
そして目撃者の川上氏が即座に通報を行ってくれた事。
この2点は全く幸運だったと言える。

おかげでここまで全体的に余裕をもって行動出来ている。
省1
7: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/20(金)22:49 ID:f8PphhJN0(7/7) AAS
とりあえずの状況確認を終え、チームの4人で意見を交わし合う。

もちろん、対象への注意は怠らない。
全員が視線も、初期収容チーム標準装備の小銃の銃口も、全て向けたまま手短に行動指針を決定する。

さて、現状ではまず何をするべきだろうか。

>>下1 チームの行動
8: 2023/01/21(土)00:00 ID:J5Q7L8xbO携(1) AAS
対象Aの前にただの石膏像を設置させて意識が逸らすか試してみる。
9: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/21(土)00:20 ID:zkD64a8v0(1/4) AAS
「対象Aが敵意を向けるものの詳細を調べるべきではないでしょうか」

第一の意見は私の相方、森住から発せられた。
森住は破壊と再生を繰り返している石膏像を見ながら言う。

「対象B以外の石膏像に対しても同様の行動を取るのかどうか、調べておく価値はあると思います」

「なるほど……その辺りは異常性の根っこを推測する材料になりそうだ。」

一理あると、リーダーの富士野は頷いた。
省9
10: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/21(土)00:39 ID:zkD64a8v0(2/4) AAS
「まるで見向きもしませんね」

「そのようだ」

対象Aは何の反応も見せなかった。
相変わらず対象Bを切り付けては再生される、という繰り返しのままである。

「……うーむ。新しい方の石膏像に損傷を与えたい。接近せずここから銃撃はどうだろう。反対意見は?」

それを確認して富士野が追加の提案を行った。
対象Aを極力刺激しない形での、追加された石膏像の破壊。
これに大きな反対は出ず、すぐに実行に移される。
省18
11: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/21(土)00:43 ID:zkD64a8v0(3/4) AAS
対象Aも対象Bも、未だ行動に変化は見られない。
どうやらまだ落ち着いて対策を考える時間はあるようだ。

結果を踏まえ、再び意見が交わされる。

さて、次は何をするべきだろうか。

>>下1 チームの行動
12: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/21(土)01:52 ID:zkD64a8v0(4/4) AAS
■ 寝ています

■ 誰か踏んでおいてください

>>下1 チームの行動
13: 2023/01/21(土)11:19 ID:q1hNIOx3o(1) AAS
財団は時々迂闊だから……
Dクラス職員を対象Bに接近させて影響範囲と効果を調べる
14: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/21(土)12:35 ID:rfjrUrxdO携(1/9) AAS
「やっぱり怪しいのは対象Bでしょう。いっそ効果を確定させちまいませんか?」

「というと?」

「Dクラスの投入です」

第二の案は森住からのものだった。
その意見の過激さに、現場に鋭い緊張感が走る。
特に反応が早かったのは三宅である。
彼女は最初の強張りを再び取り戻し、震える声で反対する。

「そ、それは早計すぎませんか?」
省12
15: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/21(土)12:49 ID:rfjrUrxdO携(2/9) AAS
「……ありました。右の肩口に内出血が確認できます。左腕も僅かですが動きが不自然ですね。骨か腱を損傷しているようです」

富士野の指摘。
それは、Dクラス投入前に対象Aの脅威度をもう一度確認したいというものだった。
具体的には、鎮圧を試みた場合にどれだけの火力が必要となるか、だ。

「だろうな。腕は斧になってるが、他の部分の頑強性は変わりないらしい。これなら鎮圧は問題ないだろう」

その確認は割合容易に済んだ。
対象Aは憤怒に任せ、全力で対象Bに攻撃を繰り返している。
ここまで少なくとも40分ほどもだ。
まともな体であれば反動が無いわけがなく、実際にスコープ越しに良く良く観察してみれば消耗はそれなりに生じているようだった。
省5
16: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/21(土)13:37 ID:rfjrUrxdO携(3/9) AAS
近隣の支部から派遣されたDクラス職員達が、恐怖を孕んだ足取りでオブジェクト達に近付いていく。
彼らの首には首輪が、腰にはベルトが装着されていた。
指示への反抗や逃走を目論んだ場合に即座に処分するための爆弾だ。
それは本人達も当然知る所であり、躊躇こそ見せるものの大人しく目標に向かって足を進めている。

用意された人員は3名だった。
1人は元教職員の59歳男性。
1人は特定の職についた経験のない57歳の女性。
1人は元教職員の30歳女性。

1人目は対象Bの効果を確定させる事を期待しての選出だ。
省7
17: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/21(土)13:50 ID:rfjrUrxdO携(4/9) AAS
10m。
9m。
8m。
7m。
6m。
5m。

そして次の一歩を踏み出した瞬間、変化は劇的に発生した。

まず第一に生じたのは爆発だった。
Dクラスの男の首に巻き付いた爆弾が作動したのだ。
省12
18: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/21(土)13:57 ID:rfjrUrxdO携(5/9) AAS
「ひっ、ひやぁぁぁあぁっ!?」

そして最後に響いたのは悲鳴だった。
3人目のDクラス、30歳の女のものだ。
同僚2人の異形への変化と、その死亡。
それは彼女を恐慌に叩き落とすには十分であった。
女はほうほうの体で私達の側に必死に逃げ帰ってくる。

対象Bに接近せよという命令に反する行動だが、咎める事はない。
結果は既に示されている。
他の2人と同じ距離に接近したにもかかわらず、彼女の肉体に変化は見られず、精神状態も正常な反応から逸脱していない。
省2
19: 2023/01/21(土)14:11 ID:s4gvMtAxo(1) AAS
ヨシ! 今の所safeで収容できそうだな!
20: ◆kTml9wRQIIYK [saga] 2023/01/21(土)14:24 ID:rfjrUrxdO携(6/9) AAS
「対象Aの処分はやはり容易なようですね」

簡易的な実験を終えて、各々が気付いた点を発言する。
まずは私がDクラス2名の死について触れた。
異常性によって作り替えられていても、彼らの肉体は通常の火器が通じるようだ。
アスファルトに横たわった死体は動き出しも再生もせず、通常の死のプロセスに従っている。
計器類にも異常はない。

「変異は対象Bから4mジャストの位置で発生しました。両者とも誤差ありません」

Dクラスとオブジェクトの距離を計測していた三宅が繋ぐ。
これで異常性の影響範囲が特定出来たと考えて良さそうだ。
省3
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