【艦これ】提督「鎮守府が罠だらけ?」ニコ「その2だよ」【×影牢】 (968レス)
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879: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:03 ID:BxAZ/rvao(1/32) AAS
それでは続きです。
880: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:10 ID:BxAZ/rvao(2/32) AAS
香取「ご無沙汰しております、少尉。こちらの方は……?」

L大尉「少尉! いるんだね!?」タタッ

提督「お前……!!」

隼鷹「ええ!? L大尉!?」

R提督「この方が……!?」
省10
881: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:11 ID:BxAZ/rvao(3/32) AAS
L大尉「ああ……もう相手したくない。思いっきり帰れって言ってやりたい!」

香取「思いっきり帰れと叫んでいたではありませんか……あんなL提督、見たことありませんでしたよ」

L大尉「あれ、そうだっけ……?」

隼鷹「予想した出来事が実際に起こってるわけだねぇ……」

L大尉「って、うわっ!? あのときの酔っ払い艦娘!!」
省9
882: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:12 ID:BxAZ/rvao(4/32) AAS
提督「いや、そうじゃねえ。ちゃんと海から見つかったんだが、記憶を引き継いできたっつう、ごくごくレアなパターンなだけだ」

時雨「僕もそういうことになるのかな」

L大尉「もうなんでもありだね、君のところは……!?」

 扉<ガチャー

鹿島「失礼します……あー! 大尉さんも香取姉も、少尉さんを見つけたのにどうして報告してくれないんですか!」ヒョコッ
省10
883: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:12 ID:BxAZ/rvao(5/32) AAS
足柄「隼鷹から聞いてるわ。ということは、隼鷹たちは日本に戻れるのね?」

隼鷹「そうなんだよ、これで舞鶴に戻れるんだよぉ〜!」

古鷹「おめでとうございます! 良かったですね!」

朝雲「おめでたい話が多いと、これまで頑張ってきた甲斐があったって思うわね〜」

提督「お前たちも一緒に戻ってきたのか。山雲と加古は大丈夫だったか?」
省10
884: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:13 ID:BxAZ/rvao(6/32) AAS
L大尉「提督少尉にも無関係じゃないから、連れてきたんだ。来てるよね?」

鹿島「はい! ふたりとも、入ってください!」

 スッ…

クルー6「……ど、どもっす」

波元大尉「こ、こんにちは〜」ペコペコ
省10
885: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:14 ID:BxAZ/rvao(7/32) AAS
大和「まだテレビ局でお仕事をなさってるんですか?」

クルー6「いえ、あの後、まもなくバイトの期間が終わったんで、もう無関係っす。今は翻訳の仕事をしてるんすよ」

香取「海外から艦娘に関する情報を提供してほしいと依頼がありまして。そのお仕事の一部を彼のいる事務所にお願いしているんです」

電「と、ところで、どうしてそのおふたりが、一緒にいるのですか?」

波元大尉「え、えっと、私たち、結婚したんです!」キャー!
省10
886: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:15 ID:BxAZ/rvao(8/32) AAS
クルー6「テレビ局のバイトの契約が終わって、そのあと何社か面接受けて、たまたま同じ会社に試用期間で入ったんす」

クルー6「で、たまたま艦娘を知ってるって話から元提督だってことが分かって……」

波元大尉「あーちゃんとちーちゃんの話になってからはもう早かったわよね〜」

那智「あーちゃん?」

足柄「う、うん」セキメン
省9
887: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:15 ID:BxAZ/rvao(9/32) AAS
R提督「しかし、普通の企業が中途採用を半年で手放すでしょうか……?」

L大尉「それが今ちょっと問題になっているんです。社会復帰した元提督の離職率が高いんだそうで」

R提督「そうなんですか?」

香取「はい。提督業を経験した方は、それまで最初から艦娘を部下として扱ってきたためか……」

香取「逆に自分が誰かの下について仕事をすることができない人が多いようなんです」
省10
888: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:16 ID:BxAZ/rvao(10/32) AAS
足柄「ねえ千歳? もしかして波提督、そのお局様に反撃して恐れられたせいで追い出されたんじゃないの?」ヒソヒソ

千歳「ありそうね。割と気が強いから、そのお局様がこのままじゃ自分の椅子が危ういと思ったとか?」ヒソヒソ

波元大尉「あの時は反動で超やる気だったし、確かにちょっとビビらせすぎちゃったかなー。自分が納得できない仕事させられるの嫌いだし」

足柄「」

千歳「」
省9
889: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:17 ID:BxAZ/rvao(11/32) AAS
L大尉「今すぐは決められないだろうから、日程調整をお願いしたくてね!」

香取「可能な限り、あなたに向かう問い合わせをこちらで完結させようと思っています。ご協力をお願いいたします」ペコリ

提督「……面倒臭えが、そういう話ならしょうがねえな」ハァ…

霞「来るのはいいけど、もう少し人数絞って来れなかったの?」

L大尉「だって少尉の無事を確認したかったんだよ? みんな少尉やこの鎮守府の艦娘たちに会いたいだろうし」
省13
890: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:18 ID:BxAZ/rvao(12/32) AAS
敷波「え、今度は誰?」

L大尉「軍服着てるけど誰だろう……香取、知ってる人かい?」

香取「いえ、ちょっとわかりませんが……あの階級章ですと、少将になるかと」

L大尉「は!?」

少女?「ふぅむ……あの島で魔王になったという提督は誰じゃあ!?」
省10
891: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:18 ID:BxAZ/rvao(13/32) AAS
提督「……」

朧「あの人が与少将……!?」

電「なんとなく初春ちゃんに似てるのです」

初春「いやいやそんなことはなかろう……わらわはあそこまで落ち着きがなくはないぞ?」

香取「そ、その与少将殿が、いったいどのようなご用件で」
省11
892: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:19 ID:BxAZ/rvao(14/32) AAS
与少将「な、なぜわしの誘いを拒む! 魔王の軍勢などに居っては、逆賊と謗られることになるのじゃぞ!?」

大和「逆賊? それは聞き捨てなりませんね、どういう意味です?」

与少将「考えてもみい! 艦娘は、世界の脅威である深海棲艦に対抗しうる希望ともいうべき存在じゃ!」

与少将「その深海棲艦と手を結び、人の世の平和を脅かそうとする魔王に与するということは、そういうことになるんじゃぞ!!」

L大尉「え? 提督は艦娘の保護を目指してるのであって、別に人の世の平和を脅かすつもりはなかったよね?」
省12
893: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:20 ID:BxAZ/rvao(15/32) AAS
大淀「とりあえず、条約の話をするのでしたらH大将やX中佐へも同席していただきませんと。確かX中佐は今も船内に……」

与少将「何を呑気な! H大将閣下は今、本営で会議中じゃぞ! 本営がお偉方を招集し、魔王提督の扱いについて、まさにいま談義しておる!」

与少将「じゃけぇ、身動きのとれぬ大将たちに代わって、わしがこの場を収めるため出向いてやったという話じゃ!」

提督「帰れ」ギロリ

与少将「!?」
省12
894: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:21 ID:BxAZ/rvao(16/32) AAS
提督「人間のために譲れるところと譲れないところを、ちゃんと示してくれそうだってところは信頼できそうではあるが」

提督「何を要求してくるかって点では、油断ならねえと思ってるぜ」

L大尉「えーと、少将殿? そもそも提督は海軍を離れるんですから、上も下もなくなるのでは?」

香取「L大尉!?」ギョッ

L大尉「ん? 僕、何か変なこと言った?」
省11
895: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:22 ID:BxAZ/rvao(17/32) AAS
与少将「むむ? 貴様はあの大将の甥っ子殿ではないか」

朝潮「この医療船の管理をなさっているのがこちらのX中佐です!」

X中佐「ああ、あなたが仁提督から報告のあった与少将ですね。初めまして」ケイレイ

提督「船の主に挨拶もなしに入ってきたのかよ……」

大和「今の海軍は階級にフランクになりすぎなのでは……」
省9
896: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:22 ID:BxAZ/rvao(18/32) AAS
那智「もしや、今回の提督の件でか?」

X大佐「そういうことだね。これから更に君との付き合いは深くなりそうだから、改めてよろしくお願いしたい」

提督「ああ、まあ適当にな。で、それだけを言いに来たのか?」

X大佐「君に縁のある尉官佐官についても、伝えておこうと思ってね」

X大佐「まずN大尉。彼には、もうしばらく特別警察的な仕事をお願いすることになって、大将殿から特務大尉に任命された」
省11
897: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:23 ID:BxAZ/rvao(19/32) AAS
L少佐「提督としても、僕が好きか嫌いかは別にしても、僕自身が島と関わるのは控えてほしいと思ってるんじゃないかな?」

提督「それはそうだな」

L少佐「僕も提督に迷惑をかけたくはないしね……何より、提督目当ての上官に押しかけられるのは嫌だなあ」

与少将「なにを言うか! 我らが国民の命を守るための……むもがっ!?」

仁提督「少将殿、この場はひとまずお納めください」クチフサギ
省10
898: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/04/29(土)14:24 ID:BxAZ/rvao(20/32) AAS
電「そういえば、仁提督とR提督の階級は何なのですか?」

仁提督「俺はずっと少佐だ。大した実力もないし、そんなもんだろう」

那珂「仁提督はもっと上だと思ったんだけどなー」

仁提督「与少将配下の提督はそれなりに精鋭揃いなんだ。そこから見れば俺は新参者だし下の方だ」

R提督「あ、ええと、私は今は大尉です。先日まで処分されてましたので中尉でした……その前は少佐だったのですが」
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