見滝原に微笑む刹那(まど☆マギ×ネギま!) (685レス)
見滝原に微笑む刹那(まど☆マギ×ネギま!) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/
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67: mita刹 ◆JEc8QismHg [saga] 2017/04/29(土) 02:30:49.55 ID:iSeDpulU0 感想どうもです。 今の名探偵コナンの監督って、昔ネギま! も撮ってたんですなぁ ほな、今回の投下、入ります。 ============================== >>64 「斬鉄閃っ!!」 叫ぶや否や、桜咲刹那はすぐ側に迫っていたシャルロッテに夕凪を振るう。 その時には、巨体に似合わぬ俊敏さで 「気」の衝撃波を交わしたシャルロッテが結界の空高く飛び上がっていた。 「ひっ!?」 ぐわっ、と、自分達に向かって来たシャルロッテを見て、 鹿目まどかと美樹さやかが抱き合い震え上がる。 「!?」 その爆発音に、巴マミは目を見張った。 「ほむら、ちゃん?」 バリアに囲まれたまどか、さやかの前方に立っていたのは、 魔法少女姿の暁美ほむら。 そして、素早く迫撃砲を構えたほむらが、 狙いをほむらに変えたシャルロッテを砲撃する。 見ると、ほむらの周囲、まどかとさやか、ほむらがいる 台地の様な一角には大量の迫撃砲が林立していた。 「どうしてあの娘が?」 「斬岩剣っ!!」 目を見張ったマミの前で、 刹那の夕凪がシャルロッテを一撃していた。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/67
68: mita刹 ◆JEc8QismHg [saga] 2017/04/29(土) 02:35:55.13 ID:iSeDpulU0 「詮索は後っ! 暁美さん、その二人の防御頼んでいいですねっ!?」 「そうさせてもらうわっ!」 刹那の問いにほむらが怒鳴り返した。 「巴さん、そろそろキメますよっ!」 「分かったっ!」 「神鳴流奥義、雷鳴剣っ!!」 同意が取れるが早いか、 刹那の夕凪がシャルロッテに雷撃を伴う強烈に一撃を繰り出す。 逃れようとして台地に向かったシャルロッテを、 ほむらが迫撃砲で迎え撃つ。 「巴さん、いいと言うまでそこを動かないで下さいいいですねっ!」 「え、ええ。ティロフィナーレッ!!!」 言ってる先から急接近して来たシャルロッテに マミが抱え筒の一撃を食らわせるが、 やはり決定打にはならない。 「匕首・十六串………」 「その技はっ………!?」 刹那を援護しようとしたマミが、刹那に手で制せられて出遅れる。 台地のほむらも目を細めた。 (まさか、桜咲刹那………) 「攻略法」を知っているほむらの勘が働く。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/68
69: mita刹 ◆JEc8QismHg [saga] 2017/04/29(土) 02:41:41.96 ID:iSeDpulU0 「刹那さんっ!」 「さっ、さささささっ」 バリアの中の二人が卒倒寸前に陥る。 ばくんっ、と、シャルロッテの口が動いた時には、 刹那は目にも止まらぬ速さで横っ飛びしていた。 「稲交尾籠っ!!!」 次の瞬間、シャルロッテの全身がぴんっ、と、直立していた。 その口からは、本来封印に使う稲妻の帯が 大量にはみ出して稲光を帯びていた。 「やらせてもらうわよっ!!」 マミの叫びに刹那は小さく頷きマミは跳躍していた。 バンバンバンッ、と、側面を銃撃され、 封印帯をぶはっと吐き出したシャルロッテはそちらを向く。 「ティロ………」 マミは、シャルロッテがぐわっと大口を開くのを見据えていた、 リボンを手にしたマミが、後方に跳躍した。 「フィナーレッ!!」 魔砲弾が、真っ直ぐシャルロッテの大口の中へと吸い込まれる。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/69
70: mita刹 ◆JEc8QismHg [saga] 2017/04/29(土) 02:46:51.79 ID:iSeDpulU0 ーーーーーーーー 「助かったぁ………」 バリアが解除され、さやかは腰を抜かして荒い息を吐いた。 「どれだけ危険な事か、少しは骨身に染みたかしら?」 一瞥したほむらに、さやかは小さく頷いた。 「あ、あの、有難うほむらちゃん」 怖々と口を開いたまどかに、ほむらはふんっと背を向けた。 「………暁美さん、グリーフシード」 ほむらが、マミに差し出されたグリーフシードを奪い取った。 「大口叩いて私を拘束した割には随分な苦戦だったわね、 一般人二人連れ歩いておいて」 「このっ………」 「それに就いては言い訳の仕様も無いわ」 マミがさやかを制し、素直に応じた。 「桜咲さんがいなければ私の命はなかった」 「その場合、二人の命も無かった……… って、分かってるのかしら、巴マミ、っ」 「身に染みて」 「確かに、その点は考えた方がいいですね」 マミの背後から現れた刹那が付け加えた。 「私がいる時は最悪でも二人を逃がしますが、 それ以外の時は本気で考えた方がいいです」 「そうさせてもらうわ。 二人にも怖い思いをさせて、本当にごめんなさい」 「い、いえ」 「あたし達が付いて来たんですから」 頭を下げるマミを、まどかとさやかが取り成す様に言う。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/70
71: mita刹 ◆JEc8QismHg [saga] 2017/04/29(土) 02:50:12.80 ID:iSeDpulU0 「それはそれとして、どうやってあの拘束を? まさか、そこまでの魔法を?」 「私が破壊しました」 マミの言葉に、刹那がしれっと言った。 「桜咲、さん?」 「先程引き返した時に、暁美さんを封じていた封印の鍵を一撃して、 それからこちらに戻って来ました。 かなり頑丈な術式でしたので、完全な破壊は無理でしたが、 あれだけ傷がつけばこじ開けるのは時間の問題で」 「どうしてそんな事を?」 「私がそれがいいと判断しました。 実際、今回も助力が得られた訳ですし、 彼女の行動パターンから見て無暗に敵対するのは得策ではない、 少なくとも魔女退治に於いて直接対立した事はない。 私はそう見ましたが」 刹那の言葉に、マミは顎を摘んで黙考する。 「私は帰らせてもらう」 「助かりました」 ファサァと黒髪を払って踵を返すほむらに、刹那は丁重に声をかける。 「分かったわね」 すれ違い様に、ほむらがまどかに声をかけた。 「桜咲刹那は元々よそ者、魔女と戦う魔法少女ですらない。 巴マミがどれだけ強くても何が起きるか分からないのが魔女との戦い。 次に何かあったら、今度こそ命は無いわよ。 それが分かったら、これ以上関わるのはやめなさい」 押し黙ってしまったまどかとさやかをしり目に、 ほむらはその場を後にしていた。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/71
72: mita刹 ◆JEc8QismHg [saga] 2017/04/29(土) 02:53:50.17 ID:iSeDpulU0 ーーーーーーーー 「お待ちどう様」 今日は何となく大人しいマミルームのリビングで、 マミが紅茶とケーキを用意して来た。 「いただきます」 「いただきまぁす。 なんか、ほっとしたらお腹すいちゃった」 「そうだねウェヒヒヒ………」 さやかの感想は、まどかの実感でもあった。 「………少し、浮かれすぎてたかも知れない。 もう、ひとりぼっちじゃないんだって。 だから鹿目さん、さっきの話は一度保留と言う事で、 お互い、少し頭を冷やして考えた方がいいわ」 「………分かりました」 「さっきの話?」 マミとまどかの会話に、刹那が反応を示した。 「………はい、私も魔法少女になろうかな、って思ったんですけど」 「願い事が決まったんですか?」 「いえ」 「よく、分かりませんね」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/72
73: mita刹 ◆JEc8QismHg [saga] 2017/04/29(土) 02:57:14.69 ID:iSeDpulU0 「私………昔から、得意な学科とか、人に自慢出来る才能とか、何にもなくて。 これから先、ずっと、人に迷惑をかけていくのかなって。 それが嫌でしようがなかったんです。 でも、マミさんと会って、誰かを助けるために戦っているのを見せてもらって、 同じ事が私にも出来るかも知れないって言われて、 何よりも嬉しかったのはその事で」 「………」 「だから私、魔法少女になれたら、それで願い事は叶っちゃうんです。 こんな自分でも、誰かの役に立てるんだって、 胸を張って生きて行けたら………それが一番の夢だから………」 「何を、焦っているんですか?」 まどかの話を聞き、紅茶を傾けた刹那が口を開いた。 「私達は、まだ中学生です。 魔法少女はかなり突発的な契約を行っていますが、 大部分の人間と言うものは、 人間としての力で努力して未来に向けて生きています。 そこで、地味でも派手でも大きくても小さくても某かを成し遂げています。 確かに、魔法少女の契約は期間限定。 そして大きな素質を持っているあなたであれば 大きく人間離れした一つの成果を上げる事が出来るかも知れません。 しかしです、率直に言います、 少なくとも今、あなたが命懸けの賭けをすると言う理由が、 理屈で言えば理解に苦しむ。 リスクとメリットのバランスが滅茶苦茶ですから。 感情としては分からないではありません」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/73
74: mita刹 ◆JEc8QismHg [saga] 2017/04/29(土) 03:01:40.92 ID:iSeDpulU0 「あたしもそう思う」 同意したのはさやかだった。 「うん、今のまどかがわざわざ命懸けの契約をする理由が分からない、 って、そう思うのが当たり前だと思う。 今日みたいなの見たら特に。 なんかその、もやもやするのって分からないでもないけどさ、 こないだも言ったでしょ、幸せ馬鹿で何が悪いって。 何て言うか、大した願いがないんだったらそれでいいじゃん、 それだけ幸せだって事だし、少なくとも死ぬよりはさ……… あ、マミさんには申し訳ないかも知れないけど」 「ううん、美樹さんの言う通りよ。 改めて実感した、これは命を懸けた契約だって。 それに見合うもの、その覚悟を求めるのはむしろ当然よ」 「大体、迷惑なんてあたしだってかけっぱなしよ。 まどかにだって色々無茶付き合わせたしさ。 でも、魔法少女じゃなくたって、 まどかはあたしの嫁になるのだー」 「ウェヒヒヒッ!?」 「だから、今回はこうやって、生きてて良かったって事で、 急ぐ事ないよまどか」 「う、うん」 さやかに抱きすくめられ、苦笑いを浮かべながらもまどかは頷いた。 「私もそう思います」 「正直ちょっと惜しい、けど、 私自身揺れてると先輩として責任持てないってのもあるし」 「はい、もう少し、考えてみます」 みんなが真摯なのが分かった。 自分でも幼いと思った思いを、決して馬鹿にしたり無碍にしたりはしなかった。 返答したまどかには、今はそれで十分だった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/74
75: mita刹 ◆JEc8QismHg [saga] 2017/04/29(土) 03:05:01.04 ID:iSeDpulU0 ーーーーーーーー 「さて」 とうに陽も暮れた見滝原市内の路上で、 暁美ほむらは曲がり角の先にいた桜咲刹那に声をかけられた。 「今度はあなたが追いかけて来たのかしら?」 「そういう事になりますね」 ほむらの問いに、刹那が応じる。 「ここを通るであろう事も分かっていましたから」 「何故?」 「それが、あなたの行動パターンだからです」 ほむらは、落ち着き払った刹那と対峙していた。 「あなたは守るために行動している、そういう事ですね?」 「何の話かしら?」 刹那が年上だから、と言う事もあるのだろうか、 刹那の言葉、眼差しは丸で全てを見透かす様で、 ほむらは口先でとぼけながらも心は半ば以上圧倒される。 「あなたの行動パターンから、大体の推測は出来ます。 陰ながら見守る、そしていざとなったら手も出す。 それがここまでのあなたの行動パターンです。 あなたは、一貫して守るために行動している」 「あなたには関わりの無い事よ」 そう言いながらも、意思の力でじっ、と、刹那の目を見据えながらも、 ほむらの足は意思が無理に留めなければ後退しそうになる。 「あなたの推論が正しいかどうか、その返答も拒否する。 邪魔をすると言うのなら容赦はしない」 「あくまで私と争いますか?」 「あなたが割り込んで来ると言うのなら」 「そうですか」 「もういいかしら?」 返答も聞かず、ほむらは歩き出す。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/75
76: mita刹 ◆JEc8QismHg [saga] 2017/04/29(土) 03:08:18.38 ID:iSeDpulU0 「一つ、忠告します」 すれ違うほむらに刹那が声をかける。 「守る場合、距離感が大事だと言う事はあります。 しかし、陰ながらに拘り過ぎると、 却って見えなくなる事もあります」 ほむらが足を止める。 「………結界で助けてもらったお礼、言ってなかったわね。 ………ありがとう」 振り返り、頭を下げるほむらの前で刹那も小さく礼を返す。 踵を返してほむらが立ち去るのを、刹那は黙って見送る。 ーーーーーーーー 見滝原市内、とあるビルの屋上で狙いを定めるレミントンM700。 そのスコープの中心には、 マンション建築現場側を歩く桜咲刹那がとらえられていた。 ーーーーーーーー 風見野市内、公園付近。 ソウルジェムを掌に乗せた佐倉杏子がニッと犬歯を見せる。 夜の公園に踏み込み、変身しながら結界に飛び込んだ。 「そらっ!」 槍を一閃、まずは使い魔を蹴散らす。 「昨日は妙な邪魔が入ったからな。 いい加減、狩らせてもらうぜっ」 「………アぁ…亜………イ…ぃ異………ウぅ右……… ………エ…ぇ…餌………オ…ぉ於………」 ============================== 今回はここまでです>>67-1000 続きは折を見て。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491067306/76
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