見滝原に微笑む刹那(まど☆マギ×ネギま!) (685レス)
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257: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:10 ID:8Yz3Yo/y0(1/13) AAS
まずは訂正です。

>>253 >>256

○「稲交尾籠」
×「稲光尾籠」

です。すいません。

アニメはこのペースか。
雑誌連載ん時、神鳴流的に結構とんでもない技使われて
え? ってなったのも懐かしい。
省2
258: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:14 ID:8Yz3Yo/y0(2/13) AAS
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>>256

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「こんな時間にすいません」

見滝原の夜景を望む丘の上のお花畑で、
マミに対した刹那がぺこりと頭を下げた。
省22
259: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:18 ID:8Yz3Yo/y0(3/13) AAS
そこで、マミは改めて周囲を伺う。
刹那は真顔でほむらも相変わらず表情を消している。
だが、最近は、この後輩暁美ほむらも
何か無理をしていそうだと段々分かって来た。
そして、さやかと杏子は間違いなく気まずそう。

「最初に断っておきたいのですが、
俗に霊魂とか幽霊とか言われるものは、
間違いなくこの世に実在します」

刹那の言葉を聞き、正面に立つマミが目をぱちくりさせた。
省24
260: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:21 ID:8Yz3Yo/y0(4/13) AAS
「まず、大方のイメージに近い形でそうしたものが存在する。
その事は理解して下さい。
この際、直ぐに信じられなくても、
まずはその概念を前提に話を聞いて下さい」
「分かったわ」

何時も通りの真面目な口調に、
マミもお仕事モードで真面目に返答した。

「まず、通常の状態ですと、霊魂は肉体とセットになっています。
霊魂と肉体は頭と臍の緒の魂の尾で肉体とケーブル接続された状態で、
省19
261: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:25 ID:8Yz3Yo/y0(5/13) AAS
「あなた達魔法少女の魂はソウルジェムになっています」
「ソウルジェムに?」

「はい。救兵衛は魔法少女の契約に当たり、
少女の霊魂を抜き取って固形化している、それがソウルジェムです。
但し、抜き取った上で魂を肉体を電波接続している様な状態にしているために、
ソウルジェムを所持している限りは精神が肉体を動かす事に支障はない。
そういう仕組みになっている様です」

マミが改めて周囲を伺う。
まずさやかと杏子の表情に隠せない憤りが浮かんでいる。
省22
262: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:28 ID:8Yz3Yo/y0(6/13) AAS
「じゃあ、その現場を見たのね?」
「ああ」

最初に聞かれた杏子が、そっぽを向いて答える。

「美樹、さん? 死に至る、って今………」
「うん、少しの間意識失ってたみたい」

「すぐにソウルジェムを取り戻して
距離を近づけたから復帰する事が出来た。
そうじゃなかったら、
肉体そのものが死亡した状態で時間が経過したら危ない所だった。
省14
263: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:34 ID:8Yz3Yo/y0(7/13) AAS
「直接攻撃を受けたら、人間の肉体なんて簡単に壊れてしまう。
本当ならとても耐えられない痛みだから、
魂さえ分離しておけば、肉体は魔法で治す事が、出来る、って」

「………そう………」
「巴マミ、大丈夫?」
「心配してくれるの?」

ほむらの言葉に、マミが笑みを浮かべた。

「ごめん、なさい。美樹さん」

マミが、深々と頭を下げた。
省19
264: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:37 ID:8Yz3Yo/y0(8/13) AAS
「そこで、もう一つ問題があります」

刹那が話を続けた。

「むしろ、こちらの方が本題です」

刹那の言葉を聞きながら、マミとさやかは少々訝しんだ。
刹那が言ったその時、
ほむらの表情がこわばったのを二人は見ていた。

「それは、美樹さんの事です」
「あたし?」
省19
265: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:40 ID:8Yz3Yo/y0(9/13) AAS
「その想い、伝える心算は、あるんですか?」
「ないよ。無理でしょそれは。
だって、あたしもう、ゾンビなんだしさ………」

そこまで言って、さやかは息を飲んだ。
その鼻先に、長匕首の切っ先が向いている。

「巴マミさん、佐倉杏子さん、暁美ほむらさん、そしてあなた。
事情はどうあれ、命懸けの魔女との戦いを共にした。
私の大事な人の恩人、最近出来た学友。
私自身、大事な人への侮辱を聞き流す程人間は出来ていませんが、
省17
266: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:44 ID:8Yz3Yo/y0(10/13) AAS
「あなたは、己の魂を賭して上条君の左腕を治した。
言い替えるなら、それは、大き過ぎる恩義であり負い目です。
到底、対等な恋愛が成立しない程に」

さやかは、ぐっと目を見開きながら頷いた。

「私は、あなたの事を聡明な人物だと思っています」

「は? いや、だって、
可愛いかも知れないけど賢い、って事はないんじゃないかな?
だって、今だってそう。契約しちゃってからさ、
心の中こんなぐちゃぐちゃで自分が何したかったのかも本当は分からない」
省19
267: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:48 ID:8Yz3Yo/y0(11/13) AAS
「時に美樹さん」
「うん」
「仁美、と言うのは、先日廃工場で救出したお友達の事ですか?」
「うん」

答えたさやかは、少し辛そうに下を向いた。

「鹿目さん。その仁美さん、育ちのいいお嬢さんとお見受けしましたが」

「はい、志筑仁美ちゃん。
えっと、この辺りだと名門のお嬢様、って言われてる。
だからお稽古事とかも凄く大変で。
省20
268: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)03:56 ID:8Yz3Yo/y0(12/13) AAS
「ですから、その三日でどちらの選択をしたとしても、
それは、あなたが精一杯、真摯に考えた末の結論。
誰がみっともないと言おうが、尊いものです」

「と、この人はいい人だから。
その分あたしが思いっ切り大爆笑して残念会してやるよ」
「はあっ!?」

叫んださやかは天を仰ぎ、狂った様に笑い出すさやかの姿に、
周囲がやや引き気味となった辺りでさやかは前を向く。

「あー、なんか、色々真面目に話して
省19
269
(1): mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/10/10(火)04:00 ID:8Yz3Yo/y0(13/13) AAS


わずかな勇気が

本当の魔法


省10
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