見滝原に微笑む刹那(まど☆マギ×ネギま!) (685レス)
上下前次1-新
598: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/25(日)02:55 ID:6o4RPtiD0(2/4) AAS
失礼、前レスのアンカ>>596で、
それでは続き
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「やはり、魔法世界側の情報セキュリティーでしたか」
「ああ、あっちもこっちも世界規模の悪巧み。
こうなって来ると、科学的な通信、演算を大規模に使う事は避けられない。
私の見る限り、必要な所は旧世界側の超大国が
本気になっても破れない程度には強化されてるから
その辺は心配しなくてもいい。
只、私が知った内容が内容だ、当事者含めてナシ付ける必要は出て来たけどな」
省22
599: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/25(日)02:56 ID:6o4RPtiD0(3/4) AAS
「だからっ!」
怒号を発したほむらに刹那はにこっと微笑みかけ、
バン、とベッドを叩いたほむらは下を向いた。
「ええ、聞いてみましたよ。
何でも願いが叶う、と言うのなら、
アスナさんの運命を変える事が出来るか、
彼女の犠牲無しに魔法世界を救う事が出来るか、とね。
答えはノーでした。私の素質では無理だと」
「桜咲の素質では、か」
省17
600(1): mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/25(日)02:58 ID:6o4RPtiD0(4/4) AAS
「お陰で、情報が漏れたとは言っても、
こうして最初に3Aの内内で話をする程度の時間は稼げました」
にっこり微笑む刹那を、千雨はぎゅっと睨み付けていた。
「もちろんリスクはあります。しかし、最善を尽くします。
既に魔法協会呪術協会の組織的協力を得る目途はついた。
鹿目まどかさんにも死ねと言っている訳じゃない。
リスク、負担はあります。
しかし、これが最善の手段だと確信しています」
「本気で言ってるのか?」
省5
601: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/27(火)18:24 ID:DZytFv5H0(1/4) AAS
それでは今回の投下、入ります。
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>>600
千雨は、まどかに視線を向け、天を仰いだ。
「契約前に、知っておくべき事だろうな」
「何、ですか?」
省20
602: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/27(火)18:26 ID:DZytFv5H0(2/4) AAS
「インキュベーター、孵卵器。
つまり、魔女の卵を孵すのがあの宇宙生物の本当の役割だって事。
最初っからあいつらはそれが目的で魔法少女の契約を勧誘してる」
「その、インキュベーターとの秘密協定、って?」
「要は、魔法少女を魔法協会の管理下に置こうって話さ。
まあ、いっぺんに全部は無理だがな。
魔法協会とインキュベーターが情報交換をして、
新規の魔法少女を中心に支援と言う形で把握、管理する。
GPS付きの魔法少女は何れGPS付きの魔女となり、
省22
603: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/27(火)18:28 ID:DZytFv5H0(3/4) AAS
「だが、このまま行けば現実的にそういう事になる」
「そもそも、今迄は不干渉でした。
魔法少女達はこちらとは関わりなく魔法少女となり、
魔女となって散って行った。
世の中には、パン一切れで契約しかねない少女もまだまだ存在する。
もちろん、我々もそこまで阿漕な事をするつもりはありません。
しかし、現実的にこの暁美ほむらさんの様に、
一歩間違えれば世界征服すら視野に入る能力が
未熟な少女達に無造作に与えられ、
省26
604(1): mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/27(火)18:32 ID:DZytFv5H0(4/4) AAS
「だ、大丈夫、です」
「大丈夫、まどか?」
返答したまどかにさやかが声を掛ける。
「うん、あの、魔法少女は、色々と命懸けだった、それは見て来た。
何て言うか、真面目に考えたらその、
そういう事も、あり得るのかなって」
「魔法少女は、非常に不完全で不安定なシステムです。
そこに突っ込む私達の手が綺麗なままとは言わない。
只、あなたがこの世界の為に、
省19
605: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)22:42 ID:J+7Eoz/B0(1/12) AAS
それでは今回の投下、入ります。
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>>604
「で?」
宣言した刹那に、千雨は問い返す。
省21
606: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)22:44 ID:J+7Eoz/B0(2/12) AAS
「だったら身を引いて姿を消すか。
大切な人達が幸せであればいい、それで自分も満足か。
私が知ってる桜咲刹那は誇り高き剣士であり、
心から友達を大事にする、とても誠実な、一人の女一人の人間だ。
だから、無理だ」
「あたしも、そう思う」
口を挟んだのはさやかだった。
「なんか、分かっちゃうんだけど、
刹那さんって剣は凄いけど、
省15
607: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)22:46 ID:J+7Eoz/B0(3/12) AAS
「ごめんなさいっ!
あ、あの、これ本当はあたしが言われた事で、
でも、刹那さんって、それだけの覚悟してる刹那さんが
友達を凄く大事にしてるのって凄く分かるし、
だったら、だったら、刹那さん本当に凄い人だと、
あたしなんかよりずっと強い人だとそう思うけど、
だけど、だから、刹那さん本当は優しくて情がある人だから、
だから、そんな一人で、そんな大切な友達を、大切な人を、
だからっ!!!」
省24
608: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)22:50 ID:J+7Eoz/B0(4/12) AAS
「ええ、あなたがネギ先生を本気で心配して発している言葉です。
そうであれば、それは間違いなく正しい事、
ネギ先生の真意に叶う事の筈です、あなたは正しい」
「って褒められた先から、
それでもやる、って意気込みはビンビン伝わって来る訳だけどな」
微笑む刹那に、千雨はギリッと歯噛みする。
「ですから、その時はネギ先生達をお願いします。
このままでは、アスナさんは私達と一緒の卒業式すら迎えられません。
アスナさんには、ネギ先生と、このかお嬢様と、その他の皆さんと、
省21
609: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)22:52 ID:J+7Eoz/B0(5/12) AAS
「長谷川さん、その時はネギ先生達の事をお願いします」
「だからっ! ………」
ぐわっと迫ろうとした千雨は、清々しい微笑みに息を飲んだ。
「駄目、なんですよ。
あなたは正しい、だってあなたが、長谷川千雨さんが、
ネギ先生達を、そして私の事を心から心配し、思ってくれている。
そうやって、ネギ先生から心からの信頼を寄せられた
あなたの言葉です。それは、正しい事です」
「ちょっと、私の事、買い被りが過ぎるんじゃないか?」
省16
610: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)22:55 ID:J+7Eoz/B0(6/12) AAS
「お願いします」
刹那は、深く頭を下げた。
「小細工をした事は謝ります。
どうか、どうか私の友の為に、
私の掛け替えの無い友の、せめて人並みの幸せのために、
あなたの魂を捧げていただきたい、お願いします。
あなたを魔女なんかにはしない、
私が身命を賭してあなたを守る、誓うと言うなら
神にも悪魔にも誓う、だから」
省24
611: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)22:58 ID:J+7Eoz/B0(7/12) AAS
「動くな」
「暁美、ほむらだったか?」
つーっと汗を浮かべてそちらを見る千雨の前で、
米軍制式M9拳銃を手にしたほむらはゆっくりベッドを降りていた。
「長谷川千雨、朝倉和美、桜咲刹那の邪魔は許さない」
「ちょっ、転校生っ?」
「ほむらちゃんっ!?」
「暁美さん? どういう事ですか?」
刹那が訝し気に尋ねる。
省20
612: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)23:00 ID:J+7Eoz/B0(8/12) AAS
「今更そんな甘い話に釣られるなんて、
今更、こないだ知り合ったばかりのエゴまみれの他人を、
信じようなんて」
「私のエゴを、信じて下さい。
あなたと利害が一致している、この一致が離れる理屈は最早存在しない。
信用出来ないのは私の力量ですか?」
「ふざけないで、人の事を散々散々散々いい様に
ぐっちゃぐちゃのぐちゃに弄び倒して凌辱しておもちゃにしておいて」
「あなたが相手では、先手必勝からのハメ技で心身共に音を上げる様に
省16
613: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)23:02 ID:J+7Eoz/B0(9/12) AAS
「やっぱり、少し、いや、結構疲れてるみたい。
まどかは優し過ぎるし
インキュベーターは余りに悪辣な上に物理的な対処が出来ないし。
ここまで来て、肝心な所で一歩妥協しよう、
それも、それもこの間出会った他人を信じて、
そんな事を考えるなんて。
それでも無理なものは無理、そう考えざるを得ないのかしら」
段々早口になりながら、
無造作に泣き笑いするほむらの左手が黒髪を払う。
省13
614: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)23:05 ID:J+7Eoz/B0(10/12) AAS
「この魔法世界、そして、ほんの少し出会っただけの神楽坂明日菜、
彼女に関わる人達の為にその魂を捧げ魔女と戦う価値があると思うなら、
命懸けの戦いのために、
この桜咲刹那の言葉、誠が信じるに値すると思うなら」
僅かに言葉を切ったほむらを、まどかは真剣に凝視する。
「
鹿目まどか。
あなたがそう信じる事が出来るのなら、
615: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)23:09 ID:J+7Eoz/B0(11/12) AAS
心から
そう思うのなら
魔法少女に
なりなさい
省1
616(1): mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/03/30(金)23:12 ID:J+7Eoz/B0(12/12) AAS
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今回はここまでです>>605-1000
続きは折を見て。
617: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2018/04/01(日)04:21 ID:3ag/ROQG0(1/8) AAS
それでは今回の投下、入ります。
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>>616
「!?」
ほむらが気配に気づいた、と、思った時には、
ほむらの右手には強い打撃を受けて痺れが走っていた。
省19
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