見滝原に微笑む刹那(まど☆マギ×ネギま!) (685レス)
1-

118: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/06(木)03:04 ID:TgFRLh/20(7/9) AAS
「厳しいなぁせっちゃんは」
「今後は本当に命のやり取りになりますから」
「せやな。それでせっちゃん、
せっちゃんはどうしてここに?」

「およその所は朝倉さんが推察した通りです。
協会からの要請で、見滝原を中心に
魔女発生率が妙に上がっている地域の調査に。
只、本来魔女は魔法少女と言う独自勢力が対処しています。
通常不干渉である魔法使いと魔法少女が大っぴらに関わり合いになるのは
省24
119: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/06(木)03:09 ID:TgFRLh/20(8/9) AAS
ーーーーーーーー

「つ、っ………」
「ほらぁ」

夜道で膝をついた刹那に、
前から現れた木乃香が呆れた様に声をかけた。

「お嬢様っ?」
「だからこのちゃん言うてぇな。
大丈夫、せっちゃん?」
「ええ、ちょっと、脚に来ましたね」
省15
120
(1): mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/06(木)03:12 ID:TgFRLh/20(9/9) AAS
「………近衛木乃香、さん」
「はいな」
「もしかして、桜咲刹那はあなたのボディーガード?」
「大切な友達」

刹那が何かを言う前に、
木乃香はにっこりと、きっぱりと答えた。

「だから、せっちゃんに何かあるなら、
うちはせっちゃんを守りたい」

真っ直ぐと、真摯に。
省5
121: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/17(月)02:56 ID:Z3g3Pefz0(1/9) AAS
それでは今回の投下、入ります。

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>>120

 ×     ×

「………時にお嬢様」
「はいな」
省22
122: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/17(月)03:01 ID:Z3g3Pefz0(2/9) AAS
ーーーーーーーー

「美味しい」
「有難う」

紅茶を傾け、素直に賞賛する木乃香にマミも喜びを露にする。

「こんな美味しいお紅茶、久しぶりや」
「ホントに、紅茶の味とか、
このダージリンの香りなんてホントにあるんだなあって
ここで初めて知った感じで。
やっぱりお嬢様? こんな美味しい紅茶飲んでたの?」
省14
123: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/17(月)03:06 ID:Z3g3Pefz0(3/9) AAS
ーーーーーーーー

「このお店、潰れてたのね」

マミのマンションから歩いて十五分以内の所で、
廃墟を見上げたマミが言った。

「中、なのかな?」

ソウルジェムを手にしたさやかが言う。
省13
124: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/17(月)03:12 ID:Z3g3Pefz0(4/9) AAS
ーーーーーーーー

「ま、ざっとこんなモンだぁね」
「そうですね」

夕暮れの路上で、そっくり返るさやかに刹那があっさりと応じた。

「あ、はは………」
「人数から言ってもオーバーキルに近い状態でしたから。
実質的なデビュー戦には丁度良かったのでは」
「うん、手ごたえはあったよ、
思い切り手伝ってもらったけど、
省22
125: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/17(月)03:17 ID:Z3g3Pefz0(5/9) AAS
ーーーーーーーー

「お帰りかい?」
「お邪魔しました」

一階リビングで、訪問時にも出会った鹿目知久に
木乃香と刹那も礼儀正しく一礼する。

「………そこにお庭で?」
「そう、父が作ってるんです」
「いっぱいや、それによう熟れてるなあ」
「でしょう」
省15
126: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/17(月)03:21 ID:Z3g3Pefz0(6/9) AAS
ーーーーーーーー

「で、一体あなた方は何をしているんですか?」

一旦麻帆良に戻る木乃香を送って駅に向かっていた筈が、
きな臭い気配を追跡して路地裏に入った結果、
刹那の右手の夕凪と左手の白き翼の剣は
さやかの剣と佐倉杏子の槍をギリギリと反らしていた。

「この馬鹿が使い魔を狩るって言うからちょっと教育してやってたんだよ」
「んだとぉ………」

杏子が吐き捨てる様に言い、
省21
127: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/17(月)03:25 ID:Z3g3Pefz0(7/9) AAS
「刹那さん、っ………」
「もう一度聞きますが、
自殺願望でもあるのですかあなたは?」

白き翼の剣の切っ先を見ながら、
さやかはゆっくり立ち上がる。

「魔法少女と言えど綺麗事だけではない、
自分の利益を考えなければならない、と言う事ぐらいは聞いている筈です。
それに、魔女を狩っている以上、
ヴェテランの魔法少女にあなたが勝てる道理が無い。
省17
128: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/17(月)03:29 ID:Z3g3Pefz0(8/9) AAS
ーーーーーーーー

木乃香を見送り、
一度見滝原市内のアパートに帰宅した桜咲刹那は、
夜道を進み再度外出していた。

「又、会いましたね」
「そうね」

テクテクと遅い帰路についていた暁美ほむらは、
正面から登場した桜咲刹那と淡々とした挨拶を交わしていた。

「昨日は、なかなか手強い魔女でした」
省17
129
(1): mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/07/17(月)03:32 ID:Z3g3Pefz0(9/9) AAS
「桜咲刹那」
「はい」

「正直、私にはよく分からなかった。
只、誰しも自分の中に蓋をして自分でも見たくないもの、
隠しておきたい事の一つや二つはある。
それは理解している」

「………助かります………
受け容れてくれた人がいる」
「?」
省12
130: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/08/02(水)02:41 ID:iMwdCcsG0(1/7) AAS
それでは今回の投下、入ります。

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>>129

 ×     ×

「こんにちはー」
「お邪魔します」
省21
131: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/08/02(水)02:46 ID:iMwdCcsG0(2/7) AAS
「お待ちどうさん」

文字通りお手並み拝見していたさやかは、
あの魔法装束に黒髪の大和撫子京女だからもしかしたら日本茶?
とも思ったが、木乃香が運んで来たのはまごう事無き紅茶、
それも薫り高い逸品だった。

さやかが知っているのはマミの手並みぐらいだが、
沸いた瞬間の熱湯をティーポットに注ぎ、
さらりとタイミングを見極める木乃香の手際は
確かにマミに通じるものがあり、
省22
132: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/08/02(水)02:51 ID:iMwdCcsG0(3/7) AAS
「サンドイッチ」

木乃香が運んで来たそのものの名前を、さやかが告げる。

「お昼にお腹空けておいて、って言われてはいたけど、
なんか、可愛いサンドイッチですね、
お茶会にぴったり、って言うか」
「ええ、お茶会用のフィンガーサンドイッチね」
「いただきます」

さやかとマミが言葉を交わす側でまどかが手を合わせ、
他の者もそれに倣った。
省17
133: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/08/02(水)02:57 ID:iMwdCcsG0(4/7) AAS
「色々よく合うとは聞いてたけど、こういう使い方もあるのね。
味付けも組み合わせも、絶妙のバランスでとても美味しい」

最近の流行りではあるが、
バランスの取れた和洋折衷をマミも素直に賞賛する。

「おおきに、有難うございます。
まどかさんのお庭の胡瓜が見事でしたから
無理言うて分けてもらいまして」
「パ、父も喜んでいました」
「こんな美味しいお野菜、本当にありがとう」
省12
134: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/08/02(水)03:01 ID:iMwdCcsG0(5/7) AAS
「見た目すっごい大和撫子なのに、
前に見たあの魔法の衣装、あれ、白拍子ですよね?」
「そういう事になるなぁ」

さやかの問いに木乃香が応じる。

「ちょっとネットとかで調べたけど、本当にあんな感じなんですね。
昔のお姫様なんかは十二単だったけど」

「あれ、ちょっと動けへんから少なくとも戦いには不向きみたいやな」

「あー、なんか歌番組でも階段下りられないとか言ってたっけ。
その大和撫子の木乃香さんが、
省10
135: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/08/02(水)03:04 ID:iMwdCcsG0(6/7) AAS
「………」
「?」

先程まで、後で考えるなら
やや不自然なぐらいに朗らかに振舞っていたさやかが、
その勢いをふと途切れさせて、刹那と目が合った。

「刹那さん」
「はい」

刹那の返事と共に、さやかが座ったまま深々と頭を下げた。

「刹那さん、あたしに剣を教えて、下さい」
省18
136
(1): mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/08/02(水)03:07 ID:iMwdCcsG0(7/7) AAS
「ええ、元々私が勧めた事でもあるから、
美樹さんの事は私が引き受ける。私では不足かしら?」
「い、いえ、とんでもないです。
マミさんに教えてもらえるなら」

「あなたの誠実な申し出に応じる事が出来ず、申し訳ない」
「いえ、こちらこそ、
色々面倒かけて、無理言ってすいませんでした」

「ほな、もう一杯如何?」
「ええ、いただくわ」
省5
137: mita刹◆JEc8QismHg [saga] 2017/08/03(木)21:59 ID:3ml88oDw0(1/10) AAS
それでは今回の投下、入ります。

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>>136

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「蜂の魔女、って感じかな?」
省23
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