ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕 (469レス)
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430: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/10/14(土)21:41 ID:8AI6j1dyo(14/15) AAS
カツラ「この世界において、それがどういう意味を持つか……」
カツラ「チャンピオンやジムリーダーなら理解できると思う」
アロエ「じゃあ、ロケット団があの子を捕まえたところで、言うこと聞かせられないんじゃないの」
カツラ「奴に自我や意思が存在することを前提とするなら、そうだろうな」
アロエ「……どういう意味よ、それ」
省2
431: ◆/D3JAdPz6s [saga] 2023/10/14(土)21:43 ID:8AI6j1dyo(15/15) AAS
今回はここまでです。
ありがとうございました。
投稿する長さの配分間違えた…。
>>415
共有されてしまった…!
432(1): 2023/10/15(日)09:43 ID:5nggsy1S0(1) AAS
お疲れ様です!
共有されちゃいましたねえ…
彼らにとってミュウツーがただの不思議な友達じゃなくなっちゃうの怖いなあ
433: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:09 ID:5/00eB3no(1/14) AAS
レンジャーは慌てて姿勢を正した。
これは雑談ではない。
カツラ「他者と意見が衝突したとき」
カツラ「自分の意見を通すために必要なこと」
カツラ「不穏当な言い方をするなら、相手を問答無用で黙らせるために必要なこと」
省19
434: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:12 ID:5/00eB3no(2/14) AAS
アデク「待て待て、話の流れでわかるだろ……今日のお前さん、少しおかしいぞ」
アロエ「……へえ、そう?」
アデク「あ、あとは……ほれ、まずボールに入れておくとか」
慌てたアデクは、カツラに話を振った。
露骨にアロエの顔色を窺っている。
省14
435: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:16 ID:5/00eB3no(3/14) AAS
カツラ「そして皮肉にも、『子供』の能力は、父親が求めていたものを遥かに超越していた」
カツラ「奴はその脆弱な首輪を噛み破り、自身の生まれた施設を消し飛ばして逃亡したのだ」
カツラ「公的な記録には、せいぜい『工場で火災』程度しか残らんかったと思うが」
カツラ「怪我人も犠牲者も、ずいぶん出ていたはずだ」
カツラ「もうどれほど前のことになるかな」
省21
436: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:19 ID:5/00eB3no(4/14) AAS
ぐるりと全員の顔を見渡し、カツラは妙に皮肉っぽい口振りで言った。
カツラ「そのトレーナーたちと同じ目に遭わなかったのが不思議なくらいだ」
アデク「おや、わしらは揃いも揃って運がいいということかな」
アデクは更に皮肉で返した。
アデク「あるいは、お前さんの探している対象と、わしらが知っている個体が、やはり別物だった、か」
省16
437: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:22 ID:5/00eB3no(5/14) AAS
ふと音が途切れた。
窓の外からかすかに何かが聞こえるだけで、それ以外はしんと静まり返っている。
アロエがアデクからノートを引ったくり、例のページを眺め、そしてノートを閉じてテーブルに置いた。
アロエ「……あの子、というより、あの子に関する情報……っていうのかな」
アロエ「扱いに慎重さが必要ってことは、まあ、わかったよ」
省19
438: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:25 ID:5/00eB3no(6/14) AAS
レンジャー「わ、私はそんな、危険に晒すなんて」
カツラ「だが、こういう事態になった」
カツラ「それがどういう経緯だったか、もう忘れたのか」
カツラ「あのまま、今日のような調べ方を続けていたら、お前は次にどうした」
レンジャー「……えっ」
省18
439: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:28 ID:5/00eB3no(7/14) AAS
アロエ「あんたがロケット団側の人間なら、こういう情報をべらべら漏らさないだろうとは思う」
アロエ「まかり間違って、じゃあこっちのリーグで正式に対応しましょうなんて話になったら」
アロエ「困るのはロケット団の方でしょ」
カツラ「まあ、一理ある」
なぜかカツラは満足げだ。
省16
440: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:30 ID:5/00eB3no(8/14) AAS
カツラ「……あんたらは、『あれ』を保護や支援をすべき対象だとでも思っているのか」
レンジャー「……どういうことですか」
カツラ「お前には理解できんかもしれんが、『あれ』は人間にとって、言うなればある種の脅威だ」
アデク「……ふむ」
カツラ「研究所が破壊されたとき、どれほどの惨状を生んだか、さっき言っただろう」
省17
441: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:35 ID:5/00eB3no(9/14) AAS
カツラの眉がぴくりと跳ねた。
なにかを躊躇するそぶりを見せ、カツラはもう一度自分の髭を撫でた。
カツラ「友人は……」
カツラ「いや、『あれ』の父親は、長いこと鬱ぎ込んでいる」
カツラ「どんな形であれ元気にやっているとわかれば、少しは気が晴れるかと思ってな」
省21
442: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:37 ID:5/00eB3no(10/14) AAS
カツラの言葉に、アロエは何かを感じ取ったらしい。
より一層、怒りをあらわにカツラに噛みついた。
アロエ「……ああ、そう……そういうこと」
アロエ「あんたたちお偉い科学者があの子になにをしたのか、あたしは知らないし知りたくもないけど」
アロエ「人としてやっちゃいけないことをたくさんした、ってのだけはわかったよ」
省22
443: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:43 ID:5/00eB3no(11/14) AAS
アロエ「そのくせ今頃になって年食って弱気になったから、慌てて後悔して我が子呼ばわりってわけ?」
アロエ「子供をなんだと思ってんだ!」
両の拳を握りしめ、アロエは怒鳴った。
レンジャーは、まるで空気がびりびりと振動しているような錯覚に囚われた。
母親の立場にある人間の『カミナリ』を目の当たりにしたの久々だった。
省18
444: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:45 ID:5/00eB3no(12/14) AAS
カツラ「『あれ』がどうやら、元気にしているらしいとわかっただけでも収穫だ」
アロエ「……だったら、カントーでもなんでもさっさと帰ったらいいじゃない」
アロエ「ついでに、これ以上あの子を侮辱するのもやめてもらいたいもんだね」
刺々しいを通り越して、今のアロエは誰の目から見ても喧嘩腰としか言いようがなかった。
カツラはこれといって表情に出していない。
省19
445: ◆/D3JAdPz6s [saga sage] 2023/11/12(日)22:47 ID:5/00eB3no(13/14) AAS
カツラ「そうそう、さっきは『勘』といったがあれは……半分だ」
レンジャー「?」
カツラ「不思議なことに……あんたらは全員、『あれ』を……」
振り向きもしないまま、カツラが言い淀む。
カツラ「……なんというのだろうな……表現が難しいが」
省10
446: ◆/D3JAdPz6s [saga] 2023/11/12(日)22:50 ID:5/00eB3no(14/14) AAS
今回はここまでです。
ありがとうございました。
>>432
知らんけどたぶん大丈夫!たぶん!!
447(1): 2023/11/13(月)00:22 ID:Z5ktQq430(1) AAS
更新されてる〜!お疲れ様です!
みんなミュウツーに対してそれぞれ特別な思いを持ってるんですね…。
448: 2023/11/13(月)22:12 ID:Mqw9faErO携(1) AAS
おつおつ
449: 2023/12/08(金)21:40 ID:UHMrsJXTO携(1) AAS
乙
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