[過去ログ] アイマス百合監禁SS集 (327レス)
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41 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/18(火) 21:54:46.66 ID:ybDgikOU0(1/2)
1話 あなたを、照らす
ボーカルレッスンを終え、一旦事務所に戻ろうと廊下に出たところで、見慣れた人を偶然見つけた。
汗だくだ。首にタオルをかけている。そういえば、今日はダンスレッスンだ、と言っていた気がする。
向こうはこちらに気付いてない。私は歩きながらその人に声をかけた。
「春香」
「うん?」
ぴくりとして、こちらを振り向く。
あ。と、私の顔を見て、さっきまでの疲れた顔がすぐに眩しい笑顔になった。
「千早ちゃん。偶然だね!」
きっとレッスンで疲れているというのに、彼女は小走りでこちらに向かってくる。
「ええ、そうね。レッスンはもう終わったの?」
私がそう聞くと、嬉しそうに彼女は答える。
「うんっ!あのね、今日はバッチリだったよって、先生に褒められちゃったんだ。えへへ」
まるで私を照らす太陽のように、あたたかい笑顔。
いつも一緒で、だからこそ一緒にいると安心できる、そんな存在。
天海春香。
42 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/18(火) 21:55:19.95 ID:C6SwhK9BO携(2/2)
一緒に帰ると言っても、実際はプロデューサーが車を止める駐車場までの十数分程度の距離だけ。
けれども、春香と二人きりで話せる時間は、長い短いに関わらず嬉しい。
「ね、千早ちゃん。この前、千早ちゃんが出てるドラマの最終話見たんだけど、やっぱり千早ちゃんはすごいなぁって思っちゃった」
そのドラマの撮影は、私の役や話が気に入っていたこともあって楽しいものだった記憶がある。
けれども、いざ面と向かって褒められるとやはり恥ずかしい。
「そ、そうかしら……」
「うんうんっ。すっごく役にハマってる感じで、同じシーン何回も見ちゃったり!」
彼女の言葉はいつも真っ直ぐで、お世辞は混ざってない。だからこそ、照れる。
「あーあ、私も千早ちゃんみたいになれたらなー」
「私みたいに?」
「うん。だって千早ちゃんって、いつもクールな感じで、でも尖ってたりするわけじゃなくてちゃんと優しいし、歌もすっごく上手だもん」
そして、あっ!と慌てて両手を振りながら続ける。
43 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/18(火) 21:55:59.60 ID:TCb5ePXxO携(1)
「明日って、私と千早ちゃんの予定、何も無かったよね?」
あまりアイドルとして喜ばしいことではないが、確かに無い。
「ええ。どこか行きたいところでもあるの?」
少しの間、んー、と春香が考え、言う。
「どこ、ってわけじゃないんだけど、よかったら一緒にお出かけかなにか、したいなーって……」
そして、胸の前で手を合わせ、
「だめ?」
と言ってきた。
可愛らしい仕草に一瞬返答を忘れかけた。
「もちろんいいわ」
「ほんと!?よかったぁ………あ、千早ちゃんは、どこで何がしたい、とか、ある?」
「そうね、じゃあ───」
どこがいいだろう。遊園地、レストラン、ボウリング、カラオケ…………
沢山思い浮かぶけれど、その中から私があえて選んだのは、自分でも思いもよらない場所だった。
「───私の家なんか、どうかしら?」
なぜそう言ったのかはわからない。しかし、きっと春香が自分の家にいる、ということに対して、満足感を得たかったのだろう。
想定外の答えに、春香も少し驚いているようだった。
「千早ちゃんのお家?じゃあ、一緒にお菓子でも作ろっか!」
………半ば血迷ったような事を言ったおかげで、春香とお菓子を作る約束を取り付けることができた。
44 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/18(火) 21:57:34.03 ID:jxmk0LcVO携(1)
結局、あまり長い間は浸からずに出て、髪と体をさっさと洗って出てしまった。
確かに心地良いのだけれど、寝ている間に溺れたりなんかしたら洒落では済まない。
少なくとも後遺症やらでアイドルは続けられないだろう。考えただけでもゾッとする。
………え、髪と体を洗うシーンはどこへ?
さすがにそういう所を隠す程度には女の子ですよ、私は。
45 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/18(火) 22:06:10.38 ID:tPag+p+IO携(1)
「あ、千早ちゃんもレッスン終わり?」
「そうよ。良かったら、一緒に帰らない?」
「もっちろん!上着とってくるから、ちょっと下で待っててね」
やや早歩きで戻る春香の背中を見届けてから、ゆっくりと階段を下り、入り口へ向かった。
………すっかりオレンジ色に染まった空をしばらく眺めていると、後ろから、走る音と、春香の声が聞こえてきた。
「ごめーん、お待たせー!」
そんなに急がなくてもいいのに。と思う反面、心の奥では嬉しいと思ってしまった。
春香のように、とはいかないが、軽くほほえんで答える。
「帰りましょうか」
「うん、………わぁ、夕焼け、キレイだね」
春香が、空に目を奪われながらが言う。
私も改めて空を見上げ、そしてちらりと春香の横顔を見た。
本当に綺麗だ。
46 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/18(火) 23:04:59.72 ID:J//iWRK4o(1)
1話 あなたを、照らす
ボーカルレッスンを終え、一旦事務所に戻ろうと廊下に出たところで、見慣れた人を偶然見つけた。
汗だくだ。首にタオルをかけている。そういえば、今日はダンスレッスンだ、と言っていた気がする。
向こうはこちらに気付いてない。私は歩きながらその人に声をかけた。
「春香」
「うん?」
ぴくりとして、こちらを振り向く。
あ。と、私の顔を見て、さっきまでの疲れた顔がすぐに眩しい笑顔になった。
「千早ちゃん。偶然だね!」
きっとレッスンで疲れているというのに、彼女は小走りでこちらに向かってくる。
「ええ、そうね。レッスンはもう終わったの?」
私がそう聞くと、嬉しそうに彼女は答える。
「うんっ!あのね、今日はバッチリだったよって、先生に褒められちゃったんだ。えへへ」
まるで私を照らす太陽のように、あたたかい笑顔。
いつも一緒で、だからこそ一緒にいると安心できる、そんな存在。
天海春香。
47 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/18(火) 23:23:53.58 ID:ybDgikOU0(2/2)
部屋に戻り、ドライヤーを手にとってベッドの上に座る
そのまま手を髪に串のように当てながら髪を乾かすのだ
頭部、後部、横、前髪……
一番時間のかかる後部を乾かすのに約20分くらいかかり、全体で30分もドライヤーをかける終わるまでに時間がかかった。
長いわね
本当に長いわ
ええ、ほんとに
長すぎて反吐が出そうだわ
と、いうのはいいとして、私はドライヤーを片付けるとベッドの上に横たわった
寝る…とはまた違う、ただ、横になってじぃっと部屋の壁を見る
何をするのかというと、今日1日の出来事を思い返したり、これからの仕事について考えてみたり…
そう何でもいい、いろいろと考えるのだ
こういうことは大事だと思うわ
例えばさっきのドライヤーのこととか
…30分は長かったわ
ええ、長かった
長すぎて反吐が出そうだわ
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