[過去ログ] 【安価】大罪の姫と咎人の騎士【バトル】 (966レス)
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1 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/10/30(木) 21:43:19.15 ID:2RFOUPJ4o(1/11)
男(死のう)

深夜二時ごろ。ふらっと立ち寄った廃ビルのその屋上で。

俺はついに死ぬことにした。

覚悟を決めた、みたいなかっこいい表現は使う気になれない。単なる逃避、消去法でしかないからだ。

もう生きるのが辛い。死んだほうがマシだ。

どうせ自分が死んでも誰も悲しまない。というか自分が死んだ後の他人なんてどうでもいい。

早く楽になりたい。

夜中ということもあって街の明かりは少ない。遠くのほうで車の走る音が聞こえる。

下を見下ろす。結構高いな。

足が竦むが、もう次の朝日を拝むつもりはない。俺は死ぬのだ。

少しずつ右足の底を前へ進めていく。屋上の端からつま先が飛び出し、土踏まずの部分まで進んだところで。

ズルッと、右足が滑った。

男「ひゅぇっ」

という情けない声を漏らしてしまった俺は。

何かを考える間もなく、硬いコンクリートの地面へと激突した。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414672989

867 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/24(月) 00:02:31.14 ID:rIK5h4Jco(1/11)
少女「悪魔如きだってさ。君のことも心の中では見下してるんじゃないかい? その騎士は」

嫉妬姫「お姉ちゃんはそんな人じゃないっ!!」ギロッ!

男 少女「っ……!」ゾクッ!

嫉妬姫「だって、お姉ちゃんは私のお姉ちゃんだもん」ウルウル

黒髪女「嫉妬姫ちゃん……」ジーン…

少女「契約した姫と姉妹ごっこか。おままごと好きとは、中身もまだまだお子様なのかな?」

黒髪女「こ、の女……! 殺ス! 最大の痛みを屈辱を与えて殺してあげるわ!!」

嫉妬姫「……ねえ、知ってる?」

男「え……?」

嫉妬姫「魔王を決める戦いが始まって今日でちょうど1週間なんだよ」

嫉妬姫「7人の姫とその騎士たちの殺し合いが7日で終結するなんて、ふふ、なんだかロマンチックじゃない?」

少女「へえ、そうなんだ。それじゃあ」

少女「君たちを殺して、この記念すべき7日目を締めくくるとしようか」

嫉妬姫「生き残るのは私たちだ! 私のお姉ちゃんは絶対に負けない!」

黒髪女「殺す殺す殺す殺す殺すッ!!」

男「……」グッ

男(こいつを倒せば、全部終わる……こいつを倒して、俺は、少女と一緒に……!)

男「はあああぁぁ!!」ダッ!



【七日目 夕方】

好感度が10上がった 90→100(最大100)
信頼度が10上がった 90→100(最大100)
868 ◆SPXeQeo0bMaK 2014/11/24(月) 00:03:29.25 ID:rIK5h4Jco(2/11)
きりがいいのでここまで。このスレ内で終われそうでよかったです
869 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/24(月) 00:18:27.92 ID:kxksSP6y0(1/5)
乙 楽しみにしてる
870 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/24(月) 20:16:25.54 ID:rIK5h4Jco(3/11)
俺たちのいる展望台は屋外にあり、周りはところどころ芝生の生えた広場のようになっていた。

嫉妬の姫との距離は十数メートルほど。俺は相手が動き出すのを待たずに駆け出した。


黒髪女「……」ガリガリ


嫉妬の騎士であろう女はその場から動こうとせず、代わりに近くにあった石のオブジェの後ろに腕をやった。

そして、そこにあった何かを掴むとこちらへ向けて乱暴に放り投げてきた。


男「……は?」


それが何かはすぐに理解できた。だが、一瞬頭が真っ白になった。

なんで、こんなものが。俺たちから見えないところに、わざわざ用意しておいたのか?


女性「いや、た、助けっ……!」

男「ッ!?」

男(あいつ、人を投げて……!?)
871 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/24(月) 20:17:48.41 ID:rIK5h4Jco(4/11)
男(なんだこれ、本物か!? 人に偽装した攻撃、あるいは何か仕込んでるのかも……!?)


どうするべきか悩んだ。だが、勢いよく向かってくるそれを、俺は咄嗟に抱きかかえてしまった。

女性の顔は腫れ痣になっていた。目に涙を浮かべながら、震えた声で俺にお礼を言おうとしている。

一瞬、その女性の様子を伺うため視線を下ろしてしまった。


少女「男!!」

男「!?」

黒髪女「優しいのね、さすが偽善者」


目を血走らせた女が、目前まで迫っていた。



どうする? >>873
1.時間を巻き戻す
2.女性を軽く放り投げて応戦
3.女性を抱えたまま攻撃を回避
4.少女に力の完全譲渡をしてもらう。
5.その他細かい指示があれば
872 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/24(月) 20:18:56.98 ID:kxksSP6y0(2/5)
1
873 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/24(月) 20:19:52.83 ID:8HYYteH1O携(1)
1
874 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/24(月) 20:58:03.54 ID:rIK5h4Jco(5/11)
この女性を放り投げるのも、女性を抱えたまま敵の攻撃をかわすのも難しいように思えた。

まだ能力は一度も使っていない。俺はとりあえず、時間を戻すことにした。



男「――」

黒髪女「……」ガリガリ


あいつらとこうやって対峙するのはこれが初めてだが、あいつらがどういうタイプの人間(悪魔)なのか、よく分かった気がする。


男「まあ、俺だって人のことをどうこう言える人間じゃないけどさ」

少女「男……?」

男「でも、これで遠慮なく殺しあえる!」ダッ!


俺が走り出したのを確認して、女はまたオブジェの後ろに手を伸ばした。

そのまま、掴んだ女性を投げつけてくる。まるでゴミでも投げ捨てるように。女性への気遣いのようなものは一切感じられなかった。


男(さっき騎士は俺の目の前まで迫ってきてた。俺の体に異変はなかったし、多分あの人はただの目眩まし)

男(つまり、本物の人間だってことだけどな……! 胸糞悪い!)
875 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/24(月) 21:03:56.15 ID:rIK5h4Jco(6/11)
今度は迷うことなく女性をキャッチした。そして、そのまま受け流すようにして後ろに女性を転がす。

できるだけ優しく、怪我をしないように。何も細工はされてないという確信が持てない以上、こうするほかなかった。


女性「きゃあっ!?」

男(ごめんなさい……!)


こちらへ向かって走ってきていた女が顔をしかめる。


黒髪女「反応がいいのね。じゃあ、こういうのはどう?」ブチッ

男「……!?」


女は自分の髪の毛を一本引き抜いた。女の指につままれた長く細いその髪の毛は、重力に従うことなくまっすぐ伸びていた。


男(あれが、あいつの能力……!? 髪を武器にできるのか?)


女はそれを投げ飛ばしてくる。

俺を狙ってではない。

俺の後ろで、必死に逃げようと地面を這っている女性に向けてだ。

女性の足首は両方とも、どちらも青く腫れていた。

女が心底面白いというふうにニタリと笑う。


男「どれだけ、胸糞悪ければ気がすむんだお前ッ!!」



どうする? >>877
1.針を弾き飛ばそうとする
2.針を手のひらで受け止めようとする
3.また時間を巻き戻す
4.少女に力の完全譲渡をしてもらう
5.その他細かい指示があれば
876 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/24(月) 21:10:07.75 ID:kxksSP6y0(3/5)
1
877 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/24(月) 21:14:10.88 ID:YuydOHnM0(1)
4
878 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/24(月) 21:37:31.09 ID:rIK5h4Jco(7/11)
男「少女!!」

少女「……!? まったく、甘ちゃんだな君は!」


少女の力が流れ込んでくる。俺の力と混ざり合って、内側が満たされて、体が熱くなってくる。

俺は左手から靄を出すと、それで針を受け止めた。針はあっさりと闇に飲まれ消えていった。


黒髪女「こいつ……!?」

男(一気に終わらせる!)

男「うおおおぉぉ!!」


靄を放出させながら女へ殴りかかる。後ろへ逃さないよう靄を左右に展開しながら。

髪を武器にできるのだとしても、あの細さと強度では暴食の靄を突破することはできないだろう。


男(さっきの走る速度からみて、身体能力はおそらく俺の方が上! 行ける!)


黒髪女「嫉妬姫ちゃん!」

嫉妬姫「任せて!」



敵はどうする? 安価↓コンマ判定
偶数 敵も完全譲渡を行う
奇数 まだ使わない
879 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/24(月) 21:38:12.61 ID:QgAWY8R/O携(1)

880 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/24(月) 22:20:48.90 ID:rIK5h4Jco(8/11)
てっきり、嫉妬側も力の完全譲渡を行うのだと思っていた。

そうしなければ、勝負にならないだろうから。

これは実際に姫の力を授かった騎士と対峙してみて、自分でそれを使ってみて実感したことだ。

だから、俺がこれを使った時点で相手も本気を出してくるだろうと、そう覚悟していた。

もし使ってこないのなら、構わず叩き伏せてやればいい。そう思っていた。


男「え?」


靄が、消えた。

俺の中を巡る少女の力が消えたわけではない。ただ、少女の魔法が、『暴食』が使えない。


少女「男!?」

黒髪女「さすがよ嫉妬姫ちゃん!」

嫉妬姫「えへへ……///」

男(なんだこれ、もしかして、嫉妬の姫の能力……!?)


予想していなかった現象に、僅かに心を乱されてしまった。

その隙を突かれて。

気付けば、嫉妬の騎士の髪の毛が俺の胸に突き刺さっていた。
881 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/24(月) 22:23:17.03 ID:rIK5h4Jco(9/11)
男「っ……!?」


痛みはない。というより、突き刺さった感触がない。

細すぎる針は痛覚を刺激しないと聞いたことがあるが、そんな感じなのだろうか。


男(これ、武器じゃない……痛みじゃない、なんらかの付加効果がある!?)

男(ヤバイ、これ! 何か異変が起こる前に抜かないと……!)


今すぐ引き抜こうと針に伸ばした腕を、女に掴まれた。

白く細い、骨ばった腕。握られた場所が、ミシミシと音をたてる。

砕かれる……!?


男「ガ、アアアアァァァ!!?」

黒髪女「関係ないのよ、あなたがどれだけ強くなろうが」

黒髪女「私より優れていればいるほど、私の憎悪もより深まる。私より少しでも優れている限り、私の憎悪の対象であり続ける」


反対の手で顔を掴まれる。


男(押し倒されっ……!?)

黒髪女「認められないわ、あなたみたいなカスが私より強いだなんてねぇ!!」


地面に、後頭部を叩きつけられる。

容易く骨にひびが入り、圧力に耐え切れず、砕け、飛び散った。
882 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/24(月) 22:24:35.81 ID:rIK5h4Jco(10/11)
男「――はっ!?」


慌てて少女の方を見る。

女が、少女を殴り飛ばしているところだった。


男「ッ!?」


一気に頭に血が上った。これほどの怒りを覚えたのは久々だった。

幸か不幸か、女は少女をすぐ殺すつもりはないようだった。そうでなければ、もう戦いは終わっていただろう。

殴り飛ばされた少女は、地面に横たわったまま苦悶の声を漏らしていた。


少女『今のボクは靄も出せないし、多分身体能力も普通の人間とそう変わらない』


強欲との戦いの中で少女が言っていたことを思い出す。

俺に力を完全に明け渡している今の少女は、何の力も持たない、普通の少女なのだ。

俺を信じて全てを託してくれたのに、俺は……!


男「お前ええぇぇ!!」



どうする? >>884
1.時間を巻き戻す
2.少女の元へ駆ける
3.嫉妬姫の元へ駆ける
883 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/24(月) 22:28:31.23 ID:kxksSP6y0(4/5)
1
884 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/24(月) 22:31:18.90 ID:MHdbIbxjo(1)
1
885 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/24(月) 22:45:49.42 ID:rIK5h4Jco(11/11)
男「『リバウンド』!」


男「――!」キッ!

黒髪女「嫉妬姫ちゃん!」

嫉妬姫「任せて!」


周りに漂わせていた靄が消えてなくなる。出そうとしても、もう出すことはできそうになかった。


男(時間は戻せてるんだ、おそらく嫉妬の姫の魔法は他の姫の力を無効化するもの!)

男(針に刺された後は、体に漲っていた力が急に弱くなった感覚があった。腕の動きや反応速度も遅くなっていたし、騎士の能力はおそらく弱体化だろう)

男(能力無効に弱体化って、能力にまで性格の悪さがにじみ出てやがるな!)

男(こうなると、力の完全譲渡はまだするべきじゃなかったか? いや、針に刺さらないようにするには身体能力を上げておいたほうが……!)


黒髪女「さすがよ嫉妬姫ちゃん!」

嫉妬姫「えへへ……///」


女の左手がさりげなく背中に回る。俺に気付かれないように後ろの髪の毛を抜いていたのか。

俺は……



どうする? >>887
1.もう10秒戻って力の完全譲渡を行わない
2.このまま針に注意しつつ戦う
886 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/24(月) 22:49:49.10 ID:kxksSP6y0(5/5)
2
887 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/24(月) 22:56:47.19 ID:Gvk36RwAO携(1)
2
888 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/24(月) 22:56:58.19 ID:CTcYnVs0O携(1)
2かな
889 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/25(火) 18:44:20.86 ID:ubkWA44lo(1/5)
女が手首のスナップを利かせ素早く針を飛ばしてきた。

速い。それに、やはり細い。

放つ動作を見落としてしまったら、今の俺でも反応することは難しいだろう。


男「ふっ……!」

黒髪女「なっ!?」


飛んできた髪の毛を横から払う。感触が本当に軽い。大した手ごたえもなく針は弾かれ飛んでいった。

忌々しそうに睨みつけてくる女の顔に、俺は渾身の蹴りをお見舞いしてやった。

女はまるで反応できなかったようだ。俺の蹴りをもろに食らい、体を大きく仰け反らせる。

頬骨が大きくへこみ、口から歯が飛び出した。


黒髪女「ギャブッ!?」

嫉妬姫「お姉ちゃん!?」

男「姫の力を使わないってなら、このまま終わらせてもらう!」
890 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/25(火) 18:46:00.38 ID:ubkWA44lo(2/5)
やはり、身体能力では今の俺の方が圧倒的に上だ。あの髪の毛の針に刺さりさえしなければ負けることはないだろう。

とはいえ手を抜く必要も相手が本気を出すまで待ってやる必要もない。

女が再生する前に姫に迫ろうと足を踏み込んだとき。

女の腰まで届くほどの黒髪が、大きくうねった。

殴られた衝撃によるものではない。


男(これ、まさか……!?)

黒髪女「ギエェッ!」


顔が再生しきってない状態で、女が怨みの声を上げる。

そして、こちらへ向けていくつもの髪の毛の針が発射された。



どうなった? 安価↓コンマ判定
01〜70 回避できず
71〜00 全て回避できた
891 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/25(火) 18:47:33.36 ID:U8/8cMKrO携(1)
01
892 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/25(火) 21:11:58.93 ID:ubkWA44lo(3/5)
男(範囲が広すぎる、横にかわせない……! こんなの、『暴食』が使えればどうとでもなるのに……!)

男「クソ……!」


飛んでくる針を片っ端から弾き落とす。が、さすがに数が多すぎる。

射出が終わると、腕や腹など体のあちこちに細い針が突き立っていた。


黒髪女「ハァ、ハァ……さっきはよくもやってくれたわね!」

男「……!」


お返しとばかりに、女の蹴りが俺の顔めがけて飛んでくる。

腕をクロスすることで防ぐも、体の内側に響く嫌な音と共に骨が折れてしまった。


男(クッソ痛い!! ていうか、治りも遅くなってる……!)


腕を動かせるようになるのに一秒以上かかってしまった。脂汗が額ににじむ。

その間無防備となった俺の腹に、女の拳が容赦なく打ち込まれた。


男「がふッ!?」

黒髪女「どうしたの? これで終わり!?」

少女「男!?」

嫉妬姫「いけいけ、やっちゃえー!」
893 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/25(火) 21:12:49.53 ID:ubkWA44lo(4/5)
男(身体能力が全体的に低くなってるのは確か……だけど、言ってしまえばそれだけだ)

男(体調が悪くなったわけじゃないし、外的な力で動きを制限されてるわけでもない)

男(その気になれば、この状態でだって戦える……!)


男「おらっ!」

黒髪女「は?」


女の攻撃はかなり単調で大振りだった。隙を突いて反撃するのは難しくなかった。

女の顔めがけ殴りかかる。ギョロリと、女の目が俺の目をのぞく。

パシンと、女の手のひらで受け止められた。


男「っ!?」

黒髪女「もしかして、なんとかなると思ってるの? 私の『髪一重(クリングカース)』を受けて、私に勝てると思ってるの?」

黒髪女「ふざけるなッ!!」

男「ゴフッ!?」

黒髪女「無理無理無理、ゼェーッタイ無理ぃ!! なぜならお前は、私以下のゴミクズだから! 私より優れているところなんて何一つないんだから!!」

男「ガ、ッ、グハッ……!?」

黒髪女「あはははは! どう? 私みたいな女相手に手も足も出ない気分は!? 悔しいでしょう、惨めでしょう!?」

男「グ、くっ……!」

黒髪女「どいつもこいつも私を馬鹿にして見下して!! 自分が見下される側になった気分はどう、ねえ!?」
894 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/25(火) 21:14:38.18 ID:ubkWA44lo(5/5)
女にマウントポジションをとられ、たこ殴りにされる。

骨が折れて、内出血を起こし、体のあちこちがボコボコになっていく。

これは、ダメだ。これ以上続けば、体ではなく心が折られる。

恐怖してしまう。もう、戦えなくなる。


男(『リバウンド』!!)



男「――ハァ、ハァ!」

少女「男……!?」

黒髪女「あ?」

男(落ち着け、俺……! 痛みを感じていたのはさっきまでだ、時は戻った、もう大丈夫だ!)


拳を握り締め、自分を奮い立たせる。体と心を満たしている少女の力に、少し勇気付けられる。

女が放った針を弾き飛ばす。ここまではさっきと同じだ。


男(さっきの攻撃じゃ甘かった……! やっぱり、まだ抵抗があったか)

男(でも、もう……!)


どうする?(どんな攻撃をする? 嫉妬姫の方を狙うというのもあり) >>896
895 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/25(火) 22:29:29.40 ID:9gb5ClrAO携(1)
顔面陥没させてひるんだ隙に黒髪を束ねてつかんで展望台から投げ飛ばす
896 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/25(火) 22:40:18.08 ID:Nek34DhYo(1)
力では圧倒的に勝っているはずだから全力で頭をふき飛ばして女を無力化
897 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/26(水) 20:45:17.87 ID:VZtE10+6o(1/6)
男(髪ごと吹き飛ばすっ!!)ブン!

黒髪女「……!?」


まず先に、鼻からぶつかった。鼻がつぶれ、顔面に拳全体が触れる。

女の体が浮く。慣性でとどまろうとする体と吹き飛ぼうとする顔に引っ張られて、首が伸びる。

引き千切るぐらいのつもりで、そのまま拳を振りぬいた。

顔を吹き飛ばすまでには至らなかったが、首がばっくりと横に裂け僅かな肉と皮だけで繋がった形となった。

我ながらグロテスクだ。思わず顔をしかめる。


黒髪女「――」

男(脳を潰されればしばらく意識が飛ぶ……! 再生する前に)

嫉妬姫「お姉、ちゃん……」

男(姫を殺す!)ダッ!

嫉妬姫「お姉ちゃんっ!?」



どうなる? 安価↓コンマ判定
01〜70 相手も力の完全譲渡を行う
71〜90 そのまま決着がつく
91〜00 そのまま髪の毛を飛ばしてくる
898 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 20:52:03.40 ID:jK6xmlIi0(1/2)
a
899 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/26(水) 21:13:43.54 ID:VZtE10+6o(2/6)
嫉妬姫「お姉ちゃんを……」

男(よし、あと少しで……!)

嫉妬姫「お姉ちゃんを、イジめたなああアアアア!!?」

男「っ……!?」

嫉妬姫「許さない許さない許さない許さない」

嫉妬姫「絶対に許さない!!」ギロッ!


頭を、後ろから誰かに掴まれた。

誰か、なんて分かりきっている。


黒髪女「大丈夫、お姉ちゃんはもう平気よ」

嫉妬姫「お姉ちゃん!」パァ!

男「お前、もう……!?」

黒髪女「やっぱり覚醒者相手じゃ覚醒しないとどうしようもないわね。こんな早く使わされるなんて」

黒髪女「まあいいわ、条件は同じだし……叩き潰してあげる」


背中に針を突き刺された。そのまま顔面を地面に叩きつけられそうになる。


黒髪女「さっきのお返し!」

男(まずい……!? ただでさえ弱体化させられるのに、相手も姫の力を……!?)

男(勝ち目がなさすぎる、時間を……!)

男「『リバウンド』!」



安価↓コンマ以下数値 90以上で反動がくる
900 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/26(水) 21:13:55.09 ID:856MAWLXO携(1)

901 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/26(水) 21:58:53.33 ID:VZtE10+6o(3/6)
黒髪女「さすがよ嫉妬姫ちゃん!」

嫉妬姫「えへへ……///」



――また同じぐらいの時間に戻ってきた。靄を消されたあたりだ。

世界が切り替わった瞬間、僅かにだが目が眩んだ。


男(な、なんだ? もしかして、もう消耗しつつあるのか……!?)

男(まだ4回しか使ってないのに……! 使う間隔が短すぎたか?)

男(それとも、やっぱりこの姫の力を借りた状態って消耗が激しいのか……?)

男(強欲との戦いのときは、力の完全譲渡を行ってから数分もせずに少女は倒れてしまった)

男(それまでの戦いで消耗してたってのはあるにしても、やっぱりこんな強力な技をリスクなしに使えるわけがないか……!)


今この時点では、あらゆる能力で俺が圧倒的に上回っている。

それなのに、格下であるはずの騎士を突破できない。後一歩、姫に届かない。
902 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/26(水) 22:03:09.81 ID:VZtE10+6o(4/6)
男(早く打開策を考えないと……!)


俺は時間を戻すたびに消耗するが、相手は時間が戻ることで消耗がなかったことになる。

時間をかければかけるだけ、こちらが不利になるのだ。


男(考えろ……今は少女は力の全てを俺に注ぎ込んでる。俺が一人で戦わなくちゃいけないんだ)

男(向こうが様子見をしてくれているうちに姫を殺すことができれば……でも、姫が危険になれば当然覚醒を使ってくるはずだ)

男(髪を拡散されただけで対処できないってのに、あの女が覚醒してしまったら多分どうしようもない)

男(嫉妬の姫の能力をどうにかすることさえできれば、『暴食』さえ使えれば形勢をひっくり返すことだってできるのに)

男(姫をどうにかするためには、騎士の方をどうにかしないといけなくて……ああもう、どうすればいい!?)


長々と悩んでいる暇はない。女は、俺に気付かれないようにさりげなく髪を引き抜いていた。


男(わざわざああやって気付かれにくくしながら髪を引き抜いてるんだ。あの時みたいに髪を飛ばせばそんなことしなくていいのに)

男(あれはなるべく使いたくない理由があるんだ。おそらく、消耗が激しいとかそんな感じなんだろうけど……)

男(どうする、どうやって突破する……!?)



どうする?(どういう作戦でいく? 近くにありそうなもの、持ってそうなものを使用するのもあり。特に思いつかないならとりあえず攻めるでもいい)>>904
903 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/26(水) 22:03:21.03 ID:rODhjoEfO携(1)
かそくした
904 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 22:05:08.00 ID:jK6xmlIi0(2/2)
>>895
905 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/26(水) 22:24:10.98 ID:VZtE10+6o(5/6)
飛ばされてきた針を払う。女が忌々しげに俺を睨みつけてくる。


男(殺しても、覚醒ですぐ回復して追ってくるってなら……!)


首が千切れない程度に、顔を思い切り殴りつける。髪がなびいて浮き上がる。

俺は、それを全部束ねるように掴んだ。これで、毛を拡散することはできないはずだ。


男(もっと遠くに吹き飛ばす……!)

黒髪女「ガ、ァ……!?」

嫉妬姫「お姉ちゃん!?」

男「うおおおぉぉ!」ブン!

黒髪女「ッ……!?」ブチブチ!


遠心力に耐え切れず、何本かの髪の毛は千切れてしまった。

投げ飛ばした先は展望台の柵の方。向こう側は崖になっていた。
906 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/26(水) 22:25:53.85 ID:VZtE10+6o(6/6)
男(そのまま落ちれば、追ってこれないだろ!)

嫉妬姫「お姉ちゃんっ!!」ダッ!

男「……!」

男(姫が騎士の方へ……!? 幼い見た目をしてるのに、思ったより速い……!)


相手はまだ力の完全譲渡を行っていない。つまり姫も常人離れした力をふるえるのだ。

それでも。


男(俺の方が速い……! 絶対に追いつく……!)

嫉妬姫「このっ……!」



どうなる? 安価↓コンマ判定
01〜70 黒髪女覚醒
71〜90 そのまま決着がつく
91〜00 吹き飛ばされながらも針を飛ばしてくる
907 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/26(水) 22:26:47.98 ID:exCkoyXfO携(1)

908 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 18:26:11.12 ID:X2qtcmHdo(1/21)
黒髪女「こノッ……!」


顔を陥没させたまま、女が怒りで顔を歪ませた。

空中で体勢を整えながら、こちらへ向けて髪の毛を発射してくる。


男「……!?」

男(まだ回復しきってないってのに、よく攻撃してこれるな……!)

男(でも、さっきより距離が離れてるから飛んでくる針の間隔は広がってる!)

男(これなら、全部弾き落とせるかも……!)

男「はあああぁぁ!」



どうなる? 安価↓コンマ判定
01〜50 回避できず
51〜00 すべて叩き落とせた
909 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 18:26:45.11 ID:bbEIgRjVo(1/2)
そい
910 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 19:59:31.69 ID:I7VmJe8F0(1)
知ってた
911 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 19:59:35.82 ID:X2qtcmHdo(2/21)
男「くっ……!」


飛んでくる髪の毛をがむしゃらに叩き落とす。

本来なら全てを捌ききるなんてのは到底無理だが、身体能力が極限まで高まっていた俺の腕は、常人の目では見切れないほどの速度で動いていた。


男(よし、どうだ……!)

黒髪女「残念」ニタァ

男「っ……!」


目を凝らすと、左の太ももあたりに一本刺さっていた。

あわてて引き抜く。


男(これ、引き抜いたら効果はなくなるのか……?)



どうなの? 安価↓コンマ判定
偶数 抜けば大丈夫
奇数 抜いてもダメ(数値が高いほど効果が続く)
912 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 20:00:26.85 ID:oCDTQte8O携(1)
てい
913 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 20:02:45.79 ID:Z/+IpFdJO携(1)
つくづくついてないな
914 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 20:15:36.22 ID:X2qtcmHdo(3/21)
黒髪女「くっ!?」ズササ!


女は手を地面につけ強引にブレーキをかけた。

そのまま転がり柵にぶつかる。

だが、あれぐらいでは騎士にとっては大した痛手にはならない。


黒髪女「残念、一度刺されば終わり」

男(クソ、確かにまた力が弱まってる……! これ、ずっとこのままなのか!?)

黒髪女(まあ二分ぐらいで効果は切れるんだけど……わざわざ教えてやる必要もないか)

嫉妬姫「お姉ちゃん、大丈夫?」

黒髪女「ええ、大丈夫よ」

嫉妬姫「あいつ、お姉ちゃんの綺麗な髪を乱暴に扱った……許せない……」ギリッ

黒髪女「大丈夫よ、もう私の勝ちだから」

男「くっ……!」

男(どうする!? もう時間を戻すか、それとも突破口を見つけるために粘ってみるか)

男(あと何回時間を戻せる皮からないんだ、連発は避けたい……!)

黒髪女「そうね……どうやって痛めつけてやろうかしら」



安価↓コンマ判定
偶数 ムカつくし騎士の方をめちゃくちゃにしてやるわ
奇数 姫の方を先に痛めつけるのも面白いかも

それを受けての作戦(時間を戻すか、粘ってみるか、どうやって攻撃するか、何か試してみるか、など) 安価↓2
915 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 20:22:53.57 ID:CgqD3mza0(1)
そい
916 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 20:23:00.86 ID:YL9Bu3gZ0(1/8)
a
917 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 20:24:44.56 ID:YL9Bu3gZ0(2/8)
巻き戻し
918 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 20:31:17.52 ID:X2qtcmHdo(4/21)
黒髪女「覚醒できるってことは、きっと姫のことをとても大切に思ってるのよねぇ」

男「っ……!?」

黒髪女「そして、今は覚醒中……つまり」

黒髪女「姫は今何の力も持ってないただの小娘!」

少女「……!」

男「おい、待て……!」

黒髪女「うふふ……お前の目の前で、めちゃくちゃにしてあげる!」ダッ!

男(ホントに、どんだけ性格悪いんだ……!)

男(しのごの言ってる場合じゃない、時間を巻き戻す……!)



安価↓コンマ以下数値 80以上で反動が来る
919 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 20:33:08.86 ID:pd++7c7QO携(1)

920 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 20:33:21.26 ID:YL9Bu3gZ0(3/8)

921 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 20:34:33.19 ID:UrqAoJDCo(1/2)
呪われてるんじゃないかってぐらい運が悪い
922 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 21:24:29.38 ID:X2qtcmHdo(5/21)
 ――――――――


男「――」グラッ

少女「……!?」

黒髪女「あ?」

男「え……?」

男(そんな、ここで……? 嘘だろ、まだ、5回しか……)


5回。その数字には、少し嫌な思い出がある。

初めての戦闘。怠惰と戦った時。

あの時も、5回の能力使用で反動が来てしまった。

あの時とは条件が違う、俺はあの頃に比べ確実に強くなっている。

でも、それが分かっていても、俺は自身の無力さを恨まずに入られなかった。


男(俺、また大事なところで……! どうして、俺は……!)


悔しさで唇を噛み締めることもできない。膝から崩れ落ちそうになったところに、女の膝蹴りを食らった。
923 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 21:26:46.31 ID:X2qtcmHdo(6/21)
男「ゴフッ!?」

黒髪女「よく分からないけど……戦闘不能?」

男「ハァ、ハァ……!」ドサッ

黒髪女「……ねえ、嫉妬姫ちゃん」

嫉妬姫「何、お姉ちゃん?」

黒髪女「もしあの姫を殺せたら、私たちが優勝?」

少女「……!」

嫉妬姫「うん、そうだよ!」

黒髪女「……私が、一番?」

嫉妬姫「うん、お姉ちゃんが一番! 他のやつは死んでいった、お姉ちゃんは生き残った。たった一人の勝者になるんだよ!」

黒髪女「私が、勝者……?」

嫉妬姫「さすがお姉ちゃん!」

黒髪女「さすが、私……」

嫉妬姫「お姉ちゃん?」

黒髪女「……私が、本当に……そんな……」ポロポロ

嫉妬姫「えぇ!? お姉ちゃんどうしたの!? どっか痛いの? そいつのせい? 殺す?」

黒髪女「違うの……なんだか、すごく、不思議で……」
924 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 21:28:20.07 ID:X2qtcmHdo(7/21)
黒髪女「今まで、いつだって負け組で……誰かに勝ったことも、褒められたこともないのに……」

黒髪女「こんな、私が……他の、化け物どもを倒して、勝ち残れるなんて……信じられない……」

嫉妬姫「お姉ちゃんは元々すごかったんだよ! 誰よりも優しくて、頭もよくて、頑張れば何でもできる人だった!」

嫉妬姫「周りが悪かったんだ、お姉ちゃんの本当の価値に気付けるほどの人間がいなかっただけなんだよ!」

嫉妬姫「お姉ちゃんはやっとふさわしい結果を得ることができるんだよ! 胸を張って!」

黒髪女「嫉妬姫ちゃん……本当に、ありがとう」

嫉妬姫「えへへ……」

黒髪女「最後は二人で殺しましょう?」ニコッ

嫉妬姫「うん!」スタスタ

男「ふざ、けるな……! まだ、終わってない……!」

少女「男……!」

男「少女に指一本触れてみろ、絶対に許さないからな!!」

嫉妬姫「あぁ、嬉しいなぁ……! 魔王になったら、お姉ちゃんといっぱい遊ぶんだぁ!」ギュッ!

黒髪女「ふふ、そうね。この一週間でできなかったこと、もっといっぱいしましょうね」

男「おい、やめろ! 止まれ!!」
925 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 21:31:37.61 ID:X2qtcmHdo(8/21)
嫉妬姫「お姉ちゃんの願い事って人類の滅亡でいいの?」

黒髪女「ええ。私より優れている人間はみんな苦しみながら死んでほしい。私より劣っている人間は、まあ生きてる価値はないから死んだ方がいい」

黒髪女「だから、生きてる人全員殺してちょうだい。できる?」

嫉妬姫「もちろん! さすがお姉ちゃん、願い事のスケールが大きい! なんでも叶えられるんだから、それぐらいじゃないとね」

黒髪女「小さい頃からの夢だったの」

男「止まれよ! この、止まれ……!」ポロポロ

男「少女! 逃げろ……!」

少女「……!」


この状況で逃げきれるわけがない。そんなことは分かっていた。

強欲のときみたいに、覚醒でもなんでもして状況が変わってくれることを願った。

だが、今の俺はもうすでに覚醒しているようなものだ。もう、これ以上の奇跡は起きようがない。

このままでは、少女が。


男「少女!」

少女「くっ……!」ダッ!
926 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 21:35:23.34 ID:X2qtcmHdo(9/21)
黒髪女「……」ブチッ


女は髪の毛を一本引き抜くと、それを逃げようとしていた少女に向かって投げた。

少女の背中に刺さる。今のあいつは、そこらの女の子と同じぐらいの力しか持っていないと言うのに。

女は加速すると、あっさりと少女を捕らえた。


少女「ぐっ……!」

黒髪女「悪あがきはみっともないわよ……それじゃ、嫉妬姫ちゃん」

嫉妬姫「うん! せーの……」

少女「男……」

男「少女!」

少女「今まで……ありがとう」

男「っ……!!」

男「少女おおおぉぉぉオオオオオオ!!」


嫉妬の姫と騎士の拳が、息を合わせたように同時に放たれて。

そして。



どうなった? 安価↓コンマ判定
偶数 どうしようもなかったよ……
奇数 なんと、ここで
927 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 21:36:45.78 ID:YL9Bu3gZ0(4/8)

928 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 21:37:19.27 ID:bbEIgRjVo(2/2)
ことごとく運がねえ……
929 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 22:18:15.29 ID:X2qtcmHdo(10/21)
少女の首から上が、スイカのように弾けた。


男「あ、ぁ……」

嫉妬姫「ふぅ、やったねお姉ちゃん!」

黒髪女「ええ……本当に、やったのね……」

嫉妬姫「さすがお姉ちゃん! お姉ちゃん大好き!」

黒髪女「ふふ、私もよ」

男「……」


少女『ずっと一緒だ……! 嫌だって言ったって、もう絶対に離さないからなっ!』


男「戻って、くれよ……」

男「時間……戻ってくれよ……!」

男「戻ってくれええええぇぇ!!」



【DEAD END3 vs嫉妬1戦目 嫉妬組初めての共同作業により死亡】
930 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 22:20:54.31 ID:X2qtcmHdo(11/21)
【〜少女の反省部屋〜】
(メタ要素があるので苦手な人は読み飛ばしてください)


少女「えっと、あー……ドンマイ?」

少女「まあ、こういうこともあるよね。コンマの醍醐味だよね、うん。色欲に10分の1の確率で勝ったりしてたし、嫉妬組は悪運が強いんだろうねきっと」

少女「魔法無効化と対象を自身より劣化させる能力か……実にいやらしい能力だね」

少女「『暴食』を使えないと殴る蹴るしか攻撃手段のない男とは相性の悪い相手だ」

少女「というか、仮に男が覚醒してボクの力を使える状態になった場合、嫉妬以外の他の候補者にはまず負けないと思うんだよね」

少女「逆に、嫉妬のほうは憤怒や怠惰あたりと当たってたら普通に負けてたされてたんじゃないかな」

少女「まあ相性が良くたって悪くったって、勝てるかどうかは結局運次第、状況次第だけどね」

少女「勝つ方法だけど……そうだね、ボクが思いついたのは、上着とかそこら辺に落ちてた太の枝なんかを振り回して針を弾くとか、かな?」

少女「髪の毛の針自体はすごい弾くの簡単みたいだからね」

少女「銃みたいな明らかにあるはずないだろってもの以外は、安価で出されたらなるべく用意しようとは思ってたけど」

少女「あとは……姫の能力の方が消耗が激しいから、逃げ回りながら持久戦に持ち込むというのも考えたな」

少女「『暴食』さえ使えるようになれば、たとえ針を刺されたとしても十分勝ち目はあるだろうからね」

少女「仮にその行動が安価で書かれたとしても、成功するかどうかはコンマ次第になってたと思うけど」
931 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 22:22:05.70 ID:X2qtcmHdo(12/21)
少女「さて……ボクは前にあと一回、コンテニューのチャンスがあるといったね」

少女「もうスレも余裕ないし一度負けちゃってるから、やり直すとしてもあっさり勝負をつけちゃうかもね」

少女「最後の方のコンマ判定、もし奇数だったらどうなっていたかというと……」

少女「まあ、これも結構ラッキーというか、終わり方としては微妙になっちゃうかもしれないけど、一応考えてたよ」

少女「そういう、言っちゃなんだけどご都合主義的なのが嫌なら、ここで物語を終わらせるというのもありっちゃありなんじゃないかな?」

少女「バッドエンドというにはあっけなさすぎるけどね」

少女「じゃあ、最後の安価、かな? どうする?」



安価↓2
1.>>926からやりなおす(判定は自動成功)
2.そのちょっと前からやり直す(安価はないかも)
3.やり直さない
932 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 22:25:44.71 ID:vaYvra94o(1)

933 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 22:26:22.11 ID:CmIXYQtAO携(1/2)
2
934 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 22:38:33.44 ID:X2qtcmHdo(13/21)
【>>922から。反動が来なかった場合】


男「――」


黒髪女「さすがよ嫉妬姫ちゃん!」

嫉妬姫「えへへ……///」


これで5回目……大丈夫、反動は来ない。


男(もうこれ以上時間を戻すのは避けたい……! これで決着をつける!)


投げられる髪の毛を弾き、そのまま流れるように顔面を蹴り上げた。

顔がぐしゃりと歪む。見ていて痛々しいが、こいつはこれぐらいじゃ怯まない。

髪がうねり大きく広がった。来る……!


男(もう、見飽きたんだよ……!)



どうする? >>935
1.上着を振り回すぜ!
2.落ちてた木の棒を振り回すぜ!
3.姫が魔法を使えなくなるまで逃げ回るぜ!
4.その他(それなりに詳しく)
935 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 22:40:10.98 ID:YL9Bu3gZ0(5/8)
1
936 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 22:49:26.03 ID:X2qtcmHdo(14/21)
男(針自体はまるで攻撃力はない、子供でも触れることができれば払い落とせるぐらいだ。なら……!)

黒髪女「ギエェッ!」


人とは思えぬ奇声を上げながら、女は髪を噴射させた。

俺は上着を脱ぐと、それを目の前でめいいっぱい振り回した。


黒髪女「!?」

嫉妬姫「そんな……!?」

男「やってみれば、案外簡単になんとかなるもんだな……!」ドゴッ!

黒髪女「ぶっ!?」


髪を飛ばし終えた女のお腹を、思いっきり踏みつけた。

……こちらも散々痛めつけられたが、どうしても、罪悪感を拭えない。

こいつはそれを偽善だと責めるだろうけど、俺は、それはそれで悪くないと思った。


男(針にさえ刺さらなければ、覚醒したって追いつかれない……!)ダッ!

嫉妬姫「ひぃ……!? お、お姉ちゃん、助けて!!」

黒髪女「行か、せるかァァ!!」



どうなる? 安価↓コンマ判定(ゲームオーバー補正より成功率アップ)
ゾロ目で追いつかれる
それ以外で決着がつく
937 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 22:50:26.27 ID:YL9Bu3gZ0(6/8)
a
938 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 23:12:31.55 ID:X2qtcmHdo(15/21)
黒髪女「……!」ビュン!

男「っ……!」サクッ

男(背中に針が……!? でも、止まれない、このチャンスを絶対に逃さない……!)

黒髪女(ダメだ……! 回復のために覚醒したから、私自身も強くなってしまってあいつもほとんど劣化してない!)

黒髪女(追いつけない……!)

嫉妬姫「やだ、やだやだやだ! 死にたくないっ!」ダッ!


嫉妬の姫は、背中を向けて逃げ出した。

泣きながら必死に走っている。だが、前に見た常人離れしたスピードは出ていない。

本当に、ただの子供のように見えた。


男「でも、これで……!」

黒髪女「やめっ……!」

男「終わりだっ!!」

嫉妬姫「お姉ちゃん……!」


後ろから後頭部を掴み、そのまま地面へたたきつけた。

全力で。なるべく痛みを感じず死ねるように。

とんだ偽善者だな。

そんなことを考えながら、戦いは終わった。

全て、終わった。
939 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 23:13:45.67 ID:X2qtcmHdo(16/21)
男「はぁ、はぁ……」


荒く息を吐く。どっと疲れが押し寄せてきた。

俺の中にあった少女の力は、全て少女に戻ったはずだ。


少女「……終わったな」


いつの間にか近くまでやってきていた少女が言った。


男「……ああ」

少女「勝ったんだな、ボクたちは」

男「ああ、勝ったんだ」

少女「これで、ボクは魔王になれるんだね」

男「ああ。正直、魔王ってのがどんなものなのかよく分からないけどな」

少女「食べたいと思ったものを、好きなだけ食べられる存在さ」

男「そりゃ羨ましいな」
940 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 23:14:23.22 ID:X2qtcmHdo(17/21)
少女「……これで、終わり」


少女が空を仰いだ。

俺たちの頭上に、眩い6つの光が現れた。


男「なんだ、あれ……?」

少女「死んだ他の姫と騎士の魂だ。最後の一人は、それを自分の力とするができる」

少女「6人の超上級の悪魔の魂を喰らうことで、ボクは魔王になれるんだ」

男「そういう感じなのか……」

少女「……いただきます」


少女の体の中に、6つの光が溶け込んでいく。


少女「……ごちそうさま」

男「……あんま何か変わったようには見えないけど」

少女「まあ、見た目はね。でも、存在としての格はひとつ上がったよ」
941 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 23:15:15.42 ID:X2qtcmHdo(18/21)
少女「……もう、この世界にはいれないね」

男「え?」

少女「この世界にいるには、ボクは強くなりすぎた。このままでは、ボクを受け入れられずにこの世界が崩壊してしまう」

男「おいおい、マジかよ……」

少女「……ボクは、元の世界へ返るよ。その前に」

少女「男。ボクの騎士として、いままで本当によく頑張ってくれた」

男「……」

少女「……願いを言いたまえ。この魔王が叶えてあげよう」

少女「まあ、ボクにできる範囲でお願いね」

男「……少女」

少女「はい」



何を願う? >>943
942 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 23:19:33.96 ID:0+0/XognO携(1)
王になること
943 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 23:19:44.19 ID:f5XgCAwXO携(1)
男が死ぬまで永遠に寄り添って共に幸せに生活すること
944 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 23:20:08.79 ID:UrqAoJDCo(2/2)
>>943
945 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 23:34:09.89 ID:CmIXYQtAO携(2/2)
一生お前のためにご飯をつくらせてくれ
946 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 23:37:23.53 ID:X2qtcmHdo(19/21)
男「じゃあ……俺が死ぬまで永遠に寄り添って共に幸せに生活すること」

少女「……」

男「で、どう?」

少女「……それ、本当にボクへのお願いだね」

男「もちろん、お願いするだけじゃないぞ。俺だってそのつもりだ」

男「ずっとお前の側にいる。一緒にいられるなら、下僕だっていい」

男「だから、俺と一緒に生きてくれ」

少女「……はい」

男「……な、なんか照れるな」

少女「男っ!」ギュッ!

男「うおっ!?」

少女「本当にいいのか?」

男「……何度も言わせるなって、俺は」

少女「そうじゃない」

男「え?」

少女「ずっと下僕のままでいいのかってこと」

男「はい?」
947 ◆SPXeQeo0bMaK [saga] 2014/11/27(木) 23:38:04.15 ID:X2qtcmHdo(20/21)
少女「もう戦いは終わったんだ。ボクは姫じゃなくて魔王になるんだし、君も騎士からランクアップしてもいいんだよ?」

男「え、えっと」

少女「例えば……ボクの旦那さんとか」

男「お、おいっ!」

少女「子供は10人、いや20人は欲しいなー!」

男「ちょっと待て! そういうのは順序ってものがなぁ……!」

少女「男」

男「なんだよ!」

少女「好きだ」

男「ッ〜〜!?」

少女「ふふ、君は本当に可愛いやつ、んっ――!?」

男「……俺も、お前のことが好きだ」

少女「な、なな、ななななっ!?///」

男「はは、本当に可愛いやつだなーお前は」

少女「う、うるさい! 下僕のくせに主をからかうな!」

男「ランクアップしていいんじゃなかったのか?」

少女「生意気言うやつは昇格させない! 君にはボクの騎士としての心得をみっちり叩き込んでやろう!」

男「はいはい、よろしく頼むよ。まだまだ、時間はいっぱいあるからな」



大罪の姫と咎人の騎士 おしまい
948 ◆SPXeQeo0bMaK 2014/11/27(木) 23:44:42.70 ID:X2qtcmHdo(21/21)
これで終わりです。ここまで付き合ってくださった方は本当にありがとうございました、楽しかったです
能力安価スレは俺も好きなんですが結構エタるスレが多いので、自分で書いてみました。完結できてよかったです。
次能力安価スレやるときはもっといろいろシンプルにして能力者増やします
本当にありがとうございました。今後の参考にしたいので、もしここはこうしたほうがよかったみたいなのがあったら教えてください
949 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 23:44:50.60 ID:YL9Bu3gZ0(7/8)
お疲れ様ー!
950 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 23:59:19.70 ID:YL9Bu3gZ0(8/8)
できたら〜〜年後みたいな感じで後日談も書いて欲しいかな
二人が書いた『大罪の姫と咎人の騎士』という絵本を子供たちが読んでる描写とか
生まれてきた子供にシスターさんに似てる子が混じってるとか
951 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/28(金) 00:06:15.64 ID:SYiW6c2Po(1)
おつおつ
道中運が悪かった分終わりはあっさりだったな
面白かったよ
952 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/28(金) 00:21:09.28 ID:yMZlyb940(1)

953 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/11/28(金) 00:41:15.65 ID:+oDFB070O携(1)
お疲れ様でした!!
954 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/28(金) 12:33:04.89 ID:AFQTN+aqo(1)
終わりがあっさりというか半ば適当めに見える。次スレまで伸ばしたくなかったか?
955 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/28(金) 13:48:30.36 ID:8TAKLchro(1)
1スレ内で収めたい的な事は言ってたぞ
ぐだぐだ続くよりはすっきり次にいけるからこれはこれでアリじゃないかな
続編物にするならもうちょっとあるしこのままじゃあっさり過ぎるから
後日談とかで伏線はっとくと続き物って感じがする
956 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/28(金) 18:59:04.31 ID:jQz9flAqo(1)

957 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/29(土) 01:32:22.19 ID:Wmj5TZkQ0(1)
楽しかった

958 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/29(土) 11:23:46.48 ID:OaJsrqNX0(1)

どう考えても一番の強敵はコンマだったな
959 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 11:37:05.10 ID:SJcjMqDg0(1)

絶望的にコンマ運が無かったな
960 ◆SPXeQeo0bMaK 2014/12/04(木) 22:26:57.64 ID:P1j0WE7ho(1)
>>1の描いた男。別にこんな感じである必要はないです
http://i.imgur.com/przHhCI.jpg

>>954
一度バッドエンドを迎えてからの勝利だったので、ペナルティと言うとあれですが気持ちあっさりめにしました
あとスレというより中途半端なところで次の日に持ち越したくないというのもありました

あとどうでもいいかもしれないですが強欲の能力名は『欲望創』です。欲しいと思ったものを創造できます
961 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/04(木) 23:31:17.24 ID:cMCmh6xAO携(1)
>>960全員書いてもいいんだぜ
あと39レス残ってるんだ、後日談はよ
962 ◆SPXeQeo0bMaK 2014/12/06(土) 22:29:38.33 ID:MKArytuMo(1)
>>1の描いた少女。あくまで俺のイメージなのでこんなじゃなくてもいいです
http://i.imgur.com/wezv7Em.jpg

二人でいるところのイメージ
http://i.imgur.com/zITwrN8.jpg

少女がセーラー服なのはオリジナルの服を考えるのが俺には非常に難しいからです
963 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/06(土) 23:01:11.29 ID:AyQMfMJno(1)
>>1が絵上げてるスレで普通に上手いのって初めて見たわ
964 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/07(日) 00:24:51.05 ID:c6Ea9ZQLo(1)
こんなにウマイ絵なんて見たら続編見たくなるじゃねぇか!
965 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/07(日) 02:25:31.83 ID:q+55hJNY0(1)
続編みたいのが見たいです、見たいです
966 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 01:13:19.70 ID:hy0e8qw90(1)
上手い……
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