[過去ログ] バンデッド・キース「夢限少女だと」 (274レス)
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1 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/08/30(土) 23:21:08.60 ID:GtdF1wPD0(1/6)
キース(人間ってのは死ねばそこでお終いのはずだ。死後の世界なんてありはしねえ)

キース(鉛玉で頭を撃ちぬかれて俺は死んだ。死んだはずだった)

キース(あの感覚は幻覚だとか思い込みの類じゃねえはずだ)

キース(だが俺は蘇った。信じられねえ話だが、現に今、こうして生きてる)

キース(これでペガサスと城之内に復讐できる。そう思った)

キース(鏡を見るまではそう思っていた)

キース(鏡ってのは当然のことながら自分自身の姿を映す)

キース(鏡に映っていたのは、見たこともねえ小娘だった)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409408458

175 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:00:43.34 ID:k5HGkbNf0(23/104)
キース「なら望み通りぶちのめしてやるよ」

ばあちゃん「次の相手はあんたか。元全米チャンプ」

るう子「違うよ、ばあちゃん。次の相手は私」

ばあちゃん「ほう、るうちゃんが?」

キース「小湊、あのババアはてめーの」

るう子「分かってる、でもだからこそ、るうが倒さなくちゃいけない」

るう子「ばあちゃんを止めなくちゃいけない!」

ばあちゃん「コングラッツレイショーン! 素晴らしい心こがけだよ、るうちゃん」

ばあちゃん「自ら生贄になりたいなんて、流石は我が孫娘だねぇ」

176 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:02:25.84 ID:k5HGkbNf0(24/104)
ばあちゃん「さあ、それじゃあ始め……何だい、それは」

ばあちゃん「何なんだい、それは……!」

マユ「何が起こってるというのですか?」

るう子「遊月、それに……緑子」

ユヅキ「安心しなよ、るう子。あんたを一人で戦わせたりしない」

緑子「一衣、僕にこんなことを言う資格がないことは分かってるけど、君が彼女たちを思い出せて良かった」

キース「タマヨリヒメに紅林と植村のルリグだった小娘が融合した、だと」

177 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:04:20.19 ID:k5HGkbNf0(25/104)
タマ「今のタマは使える……ユヅキと緑子の限定カード!」

タマ「これなら対等……るう、全力でバトルできる!」

ばあちゃん「ふざけるんじゃないよ!」

ばあちゃん「神の力を模倣しようなど万死に値する行為」

ばあちゃん「このクソカス共が、もう無事で済むと思うんじゃない」

ばあちゃん「闇のバトルのレベルを上げてなぶり殺しにしてやる」

マユ「タマ、貴方には失望しました。まさか神の怒りに触れるとは」

マユ「私のペットとして受肉させようと思っていましたが、それも適いそうにありません」

マユ「残念ですが、貴方はここで終わりです」

178 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:06:23.57 ID:k5HGkbNf0(26/104)
イオナ「でも、るう。彼女たちの限定カードをあなたは持っているの?」

るう子「大丈夫だよ、イオナさん。私もデッキなら幾つか持ち歩いてる」

るう子「こうやってデッキを組み替えれば」サクサク

るう子「限定カードの入った三色デッキが出来上がる」

ばあちゃん「デッキを出せ、小娘……!」

るう子「……始めよう、ばあちゃん」

るう子、ばあちゃん「「オープン!」」


バトルフィールドテンカイ


るう子 ライフクロス8
    ルリグ タマ

ばあちゃん ライフクロス8
      ルリグ マユ

179 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:08:16.03 ID:k5HGkbNf0(27/104)
るう子「るうの先攻。ツードロー」

キース「三体融合によってタマヨリヒメもババアのルリグと同等の力を得ているみたいだな」

イオナ「これなら、勝てるわ。るう」

ばあちゃん「調子に乗るんじゃぁない。あたしは全てのルリグの専用カードを使えるが、その小娘は3体だけ」

ばあちゃん「所詮は猿真似だよ。神の域には達していないのさ」

るう子「るうは小盾ラウンドを召喚」

ばあちゃん「何か言ったらどうなんだい。るうちゃん」

るうちゃん「続いて、このカード」

ばあちゃん「無視してんじゃねーぞ、クソガキがっ!」

180 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/01(月) 01:08:29.36 ID:663dI7JY0(1/5)
自称神は必ず滅びる。
この短気ババアは一番悲惨な死に方をするね。
181 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:09:09.00 ID:k5HGkbNf0(28/104)
るう子「……小弓ボーニャを召喚。デッキから三枚めくり好きな順番に入れ替える」

るう子「更にるうは宝具ミカガミを召喚」

ばあちゃん「そいつはデッキトップを見て、それがアームなら手札に加える特殊能力持ちのルリグか」

キース「くく、見事なコンボだ、小湊」

イオナ「ええ、流石私のるう。素晴らしいわ」

ばあちゃん「小弓ボーニャでデッキをいじることによって成功率を100%にしたのかい」

ばあちゃん「小賢しい真似をしてんじゃないよ!」

るう子「るうのターンはこれで終了。さあ、ばあちゃんのターンだよ」

ばあちゃん「このガキ! 今にその生意気な態度を改めさせて土下座させてやる」

182 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:10:31.08 ID:k5HGkbNf0(29/104)
六ターン目


るう子「るうは羅輝石アダマスフィア、幻獣神オサキ、原槍エナジェを召喚」

キース「どれもトップクラスの能力を持つ強力なモンスター。専用カードだが今の小湊なら使えるぜ」

イオナ「このまま押し切るのよ、るう!」

ばあちゃん「カスが調子に乗ってんじゃないよ!」

ばあちゃん「ブラックデザイア発動。フィールド上の全てのシグニを破壊」

ばあちゃん「いーっひっひっひ、どんなもんだい!」

ばあちゃん「るうちゃんには使えないだろう、この黒属性のアーツは」

ばあちゃん「これでそっちの計画は崩れたわけだ」

183 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/01(月) 01:11:00.68 ID:663dI7JY0(2/5)
一番小賢しい真似をしてる奴が言ってもねぇ……
184 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:11:57.22 ID:k5HGkbNf0(30/104)
キース「(いや、それは違うな。気づいたか、浦添)」

イオナ「(ええ、あの婆はミスをおかした)」

キース「(ブラックデザイアとアークゲインを組み合わせることによって奴のワンターンキルは完成する)」

キース「(マユという特殊なルリグによって初めて成立する必殺コンボだ)」

イオナ「(でも奴はるうの専用シグニの連続召喚に焦って、アークゲインを並べてない状況でブラックデザイアを発動してしまった)」

キース「(それを狙ってたんだとしたら、くっく、恐ろしい娘だぜ、小湊は)」

イオナ「(最高よ、るう。これなら勝ち切れるわ)」

185 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:13:25.98 ID:k5HGkbNf0(31/104)
九ターン目


るう子 ライフクロス2
ばあちゃん ライフクロス 2


るう子「タマの効果でばあちゃんの場の3体のシグニをバウンス!」

キース「小湊のやつ、ここを勝負所にするつもりだな」

イオナ「今手札に戻されたシグニ以外に婆の手札はない」

キース「そしてバウンスされたカードにガードを持つシグニはいねえ」

イオナ「シグニ三体のアタックが通れば、婆のライフクロスはなくなる」

キース「ルリグで直接攻撃を決めれば小湊の勝利だぜ」

るう子「エナジェでライフクロスを」

ばあちゃん「調子乗ってんじゃねえぞ、バカガキがっ!」

186 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:15:16.93 ID:k5HGkbNf0(32/104)
ばあちゃん「アーツ、アンシエント・サプライズを2枚発動!」

イオナ「私の知らない、黒のアーツ」

キース「くそったれ、またこいつしか持ってねえカードかよ」

ばあちゃん「アンシエント・サプライズはトラッシュにカードが20枚ある時、相手の場の全てのシグニのパワーをマイナス8000する」

ばあちゃん「二枚でマイナス16000。貴様の場の全てのシグニをバニッシュだ」

ばあちゃん「いーっひっひ、これでるうちゃんの場にあたしを攻撃できるシグニはいない」

ばあちゃん「タマヨリヒメの効果の連続使用でるうちゃんの手札は0」

ばあちゃん「次のターンのこちらの総攻撃で終わりだねぇ」

187 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/09/01(月) 01:17:42.98 ID:k5HGkbNf0(33/104)
ばあちゃん「あーひゃひゃっひゃっひゃひゃっひゃ、あたしの勝ちだぁ!」

るう子「……何勘違いしてるの?」

ばあちゃん「ひゃ?」

るう子「まだ私のアタックフェイズは終了してないよ」

ばあちゃん「なーに言ってんだい。るうちゃんのシグニは全部アタックを終えて」

るう子「アーツ、ホワイト・ホープ!」

ばあちゃん「ホ、ホワイト・ホープ。そのカードはっ!?」

るう子「このカードでるうはデッキからレベル2以下のアームまたはウェポンのシグニを二体まで場に出せる」

るう子「私は小盾ラウンドと中盾スクエアを召喚!」

188 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:19:34.34 ID:k5HGkbNf0(34/104)
マユ「か、神よ、これはまずいのでは」

ばあちゃん「だ、黙りな、神がこんなところで負けるはずは」

るう子「まず一体目、小盾ラウンドで……追加攻撃!」

イオナ「砕かれたライフクロスの破片が婆の体に……!」

ばあちゃん「うげぇぇぇぇ!!」ザク

るう子「二体目、中盾スクエアでアタック!」

キース「ここだ。ババアはアーツを使い果たしてる。ここでアーク・オーラが出なければ勝負が決まる」


ライフバースト サーバントO
効果、エナチャージ


イオナ「るうの……勝ちよ!」

キース「あの野郎、ついにやりやがった」

189 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:21:13.54 ID:k5HGkbNf0(35/104)
ばあちゃん「ば、バカな。神である私がこんな小娘に」

るう子「終わりだよ、ばあちゃん」

るう子「タマでプレイヤーにダイレクト」

ばあちゃん「ま、待っとくれ、るうちゃん!」

ばあちゃん「殺さないでおくれよぉ」

ばあちゃん「あたしが悪かった。だから、これ以上いじめないでおくれ」

ばあちゃん「るうちゃん、はあたしの孫。家族じゃないか」

190 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:22:27.12 ID:k5HGkbNf0(36/104)
イオナ「惑わされては駄目よ、るう!」

キース「セレクター同士のバトルではターンに時間制限がある」

イオナ「そいつの狙いは時間を稼ぐこと」

キース「さっさと勝負をつけろ、小湊!」

ばあちゃん「やめて、やめとくれぇ、腰が、腰が痛いんだよぉ」

ばあちゃん「あたしみたいな老人にはこれ以上バトルを続けるのは無理だよ」

ばあちゃん「るうちゃんのターンが終わったら、バトルは終わり、それでいいじゃないか」

ばあちゃん「セレクターやルリグたちも元に戻す。だから許しとくれぇ」

るう子「ばあ、ちゃん」

191 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:23:42.75 ID:k5HGkbNf0(37/104)
イオナ「セレクター同士のバトルは外から妨害がない限り中断できない!」

キース「そいつの言葉は嘘っぱちだ。騙されるんじゃねえぞ、小湊!」

ばあちゃん「るうちゃん、許しとくれ、許しとくれ」

ばあちゃん「ばあちゃんを殺さないどくれぇ、一緒に生活した日々を思い出しとくれ」

るう子「ばあちゃん、私は」

ばあちゃん「タイムオーバーだ、小娘」

るう子「え……?」

192 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:24:44.23 ID:k5HGkbNf0(38/104)
マユ「ふひひ、ターン終了時にホワイト・ホープで召喚されたシグニはトラッシュへ行きます」

ばあちゃん「この低脳のガキが焦らせやがって」

るう子「じゃ、じゃあ今の言葉は」

ばあちゃん「全部嘘に決まってんだろ、マヌケ!」

ばあちゃん「いーひっひっひ、勝機を逃したねぇ、るうちゃん」

ばあちゃん「二体のシグニでるうちゃんのライフクロスをクラッシュ!」

るう子「う、あぁぁぁぁ!」ザク

ばあちゃん「ヒャッハー、破片が体に刺さったか!」

イオナ「るう……!」

193 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:26:15.73 ID:k5HGkbNf0(39/104)
ばあちゃん「そ〜し〜て、マユで〜、バカな小娘にダイレクトアタック!」

マユ「裁きの時間です」

るう子「あぁっ……!」バタ

タマ「る、るう」バタ

遊月「そんな、こんな結末って」バタ

緑子「済まない、一衣」バタ

ばあちゃん「ひゃははははは、ざまあないねぇ!」

マユ「さすがは神。見事な策略でした」パチパチパチ

ばあちゃん「それにしても本当に馬鹿なガキだねぇ」

ばあちゃん「自ら勝利を手放すなんて」

ばあちゃん「あんたもそう思うだろ。元全米チャンプ」

キース「あのガキ、何やってんだ? 勝てた勝負をみすみす逃しやがった」

194 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:27:52.95 ID:k5HGkbNf0(40/104)
イオナ「あなたって人は、やっぱり」

キース「少し前までの俺ならそう言ってただろうな」

ばあちゃん「……何?」

キース「でもな今は孫の思いを踏みにじる貴様に並ならぬ殺意を覚えてるぜ」

ばあちゃん「はっ! クズが今更偽善者の真似事かい」

キース「偽善者? そうかもしれねえな」

キース「自分でもそう思うぜ。キース・ハワードともあろう者がガキ共に影響され過ぎじゃねえかってな」

キース「だがそれも悪くない。偽善者だろうが何だろうが、俺はてめーをぶちのめす」

ばあちゃん「つまらないねぇ。あんたはあたしと同じ人種かと思ったのに。とんだ期待外れだよ」

195 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:29:11.91 ID:k5HGkbNf0(41/104)
キース「ぐだぐだ抜かしてねえで、デッキをかまえろ!」

ばあちゃん「調子に乗ってるが勝算はあるのかい」

ばあちゃん「今の勝負であたしが負けかけたのは、その小娘が卑怯な手段でルリグをパワーアップさせたからだよ」

ばあちゃん「普通のルリグであたしには勝てないのさ」

キース「元全米チャンプの実力を見せてやるぜ」

ばあちゃん「チャンプだろうが何だろうがチートには勝てないんだよ、バカが」

ばあちゃん「まあいい。それじゃあ、これより闇のウィクロスパーティー三回戦を」

エルドラ「あの〜、盛り上がってるところ悪いんっすけど、この勝負私は降りさせてもらうっす」

196 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:30:39.67 ID:k5HGkbNf0(42/104)
キース「……てめえ、自分が何言ってるのか分かってんのか」

エルドラ「もちろんっすよ。このままだと全てのシグニとセレクターが全滅する」

エルドラ「でもそれって、ここで私らが負けたらの話っすよね」

エルドラ「ここでバトルが行われなければ、私は少しの間でも長く生きることができるっす」

エルドラ「あんたの腕がどれだけ凄かろうと、三体融合のルリグが負けた以上、普通のルリグじゃ勝てないでしょう」

キース「……エルドラ」

エルドラ「いや〜、すまねえっすわ。カードの中から出られなくても少しでも長く生きたいんっすよ」

エルドラ「ここでお別れっす」

197 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:32:27.95 ID:k5HGkbNf0(43/104)
キース(エルドラがカードから消える。不思議と怒りは沸いてこなかった)

キース(俺とこいつの間には信頼関係なんてもんありはしなかった)

キース(そんなもんを深めようとも思わなかった)

キース(もし、ここにいるのが俺じゃなく城之内なら、エルドラとも仲良くなってたのかもしれねえ)

キース(エルドラのやつも最初はこっちを利用するつもりだっただろうが、あいつになら次第に心を開いてたかもしれねえな)

キース(最後は一緒にラスボスのババアを倒して大団円。そんな結末を掴みとったんだろうよ)

キース「……畜生。ここで終わりかよ」










「まだ、終わりじゃない」

198 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:33:42.47 ID:k5HGkbNf0(44/104)
キース「てめーは、蒼井の」





ピルルク「私があなたのルリグになる」





るう子「白紙だったカードに再び人の姿が」

ユヅキ「晶のルリグがどうして」

ばあちゃん「いいのかい。ここでこいつが負ければ、その瞬間にあんたは消える」

マユ「ピルルク。いいえ、清衣と呼びましょうか。せめて少しでも長生きしたいという気があなたにあるなら、逃亡をお勧めしますよ」

ピルルク「カードの中で延命することに執着はない」

ばあちゃん「生贄志望とはいい心がけだねぇ!」

199 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 01:34:32.16 ID:xicfRciR0(1)
ババアwwwチートって言っちゃってるwww
そしてエルドラは、うん
200 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:34:52.78 ID:k5HGkbNf0(45/104)
キース「力を貸してくれるのか」

ピルルク「今のあなたになら運命を託すこともできる」

キース「今の、俺だと」

ピルルク「以前のあなたの瞳は復讐心に濁っていた」

ピルルク「……私と同じように」

キース「じゃあ、てめーも」

ピルルク「そう。私もあなたと同じ復讐者だった」

201 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:35:54.88 ID:k5HGkbNf0(46/104)
ピルルク回想


清衣(ピルルク)「そんなっ! 夢限少女になれば彼女は助かるって」

リメンバ「ええ、確かにそう言いましたよ」

リメンバ「でも嘘に決まってんじゃーん!」

リメンバ「清衣ちゃんホントに馬鹿ですねぇぇ!!」

リメンバ「夢限少女になったところで願いなんて叶いませんよ」

リメンバ「一応入れ替わったルリグは願いを叶えるように努力しなきゃいけないので、看病はしますけど」

リメンバ「あー、めんどくせー、かったりー」

リメンバ「早く死んでくれないかなー」

清衣(ピルルク)「リ、リメンバ」

202 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:37:05.20 ID:k5HGkbNf0(47/104)
リメンバ「でもまあ、これで私はボディをゲットしてカードから出ることができました」

リメンバ「お疲れ様です、清衣巡査!」ビシ

リメンバ「楽しかったですよ〜、清衣ちゃんとの友情ごっこォ〜!」

清衣(ピルルク)「許さない! リメンバ、私はあなたを絶対に許さない」

リメンバ「どうせ、清衣ちゃんがカードの中から出られることはありませんよ」

リメンバ「そんでもって2、3年も経てば廃人。私のことなんて忘れちゃってます」

リメンバ「それじゃあグッバーイ、清衣ちゃん」

リメンバ「カードの中で楽しい生活をおくってください」

清衣(ピルルク)「リメンバァァァァァァ!!!!!!」

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203 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:38:46.90 ID:k5HGkbNf0(48/104)
ピルルク「その後も私は沢山のセレクターの願いを見てきた」

ピルルク「どれも自分勝手で欲望にまみれたもので、いつしか私は人間に絶望していた」

ピルルク「そしてあなたに出会った。私と同じ復讐の願いを持つ人間」

ピルルク「けれどもあなたは自らの手で復讐心を断ってみせた」

ピルルク「それがどれ程までに難しい行為か、私はわかっているつもり」

キース「……正直、ペガサスの野郎は今でもムカつく」

キース「だがカードゲームを復讐の道具にしちゃいけねえ」

キース「カードゲームを楽しむってことを俺は思い出しただけだ」

204 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 01:39:58.41 ID:P6XWCzff0(1)
ピルルクで勝つ…あっ(察し)
205 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:40:21.77 ID:k5HGkbNf0(49/104)
ばあちゃん「下らないねぇ、実に下らない。お前らの話はどっちも下らないよ」

ばあちゃん「あたしのお肌の若さを保つ大いなる計画に比べればカスみたいなもんさ」

キース「やるぜ、ピルルク。これが最後の戦いだ」

ピルルク「キース・ハワード。私の力をあなたに託す」

るう子「このカードを受け取って」

キース「……」スッ

ばあちゃん「いいのかい。見もしないで、そのカードをデッキに入れて」

キース「小湊るう子ほどの一流のセレクターがてめーを倒すのに必要だと判断したカードなら、デッキに加えない理由はねえよ」

206 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:41:51.00 ID:k5HGkbNf0(50/104)
ばあちゃん「ふん、あたしとの戦いであんたは地獄を見ることになるよ」

キース(地獄なら嫌って程に見てきた、なんて後ろ向きなことはもう言わねえ)

キース(こんな時、あのガキは何て言ったんだったか。そう、たしか……)

キース「なら地獄でお前に勝つ」

キース、ばあちゃん「「オープン!!」」


バトルフィールドテンカイ


キース ライフクロス7
    ルリグ ピルルク

ばあちゃん ライフクロス8
      ルリグ マユ

207 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:43:58.45 ID:k5HGkbNf0(51/104)
ユヅキ「ついに始まった、私たちの命運を決める最後のバトル」

イオナ「対戦前に大量のカードで瞬時に新たなデッキを構築したのは流石だけれど、それだけで勝てるほどあの婆は甘くないわ」

るう子「うん。多分、一流のセレクターでもばあちゃんを倒すのは難しいと思う」

緑子「じゃあ僕達はここで消滅してしまうのか」

るう子「でも、キースは一流じゃなくて超一流」

一衣「超、一流」

るう子「普通のルリグでもばあちゃんを倒せる可能性がある唯一のセレクター」

208 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:45:07.64 ID:k5HGkbNf0(52/104)
キース「先攻は俺様だ。ドローカード!」

ばあちゃん「ひゃひゃひゃ、一枚しか引けないとは凡庸だねぇ」

キース「エナをチャージ、ピルルクをグロウ。そしてチャージングを発動」

ばあちゃん「だから無視すんなってんだろうが!」

キース「幻水コザメを二体召喚して、ターン終了だ」

209 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:46:10.67 ID:k5HGkbNf0(53/104)
ユヅキ「電機でもウェポンでもない、機械じゃないシグニをちより、いやキースが召喚するなんて」

一衣「あれは水獣。電機とは別に存在する青属性のカード」

ユヅキ「でもパワーがたったの2000のカードじゃ、あの婆さんには」

イオナ「よく見なさい。パワーは2000じゃないわ」

ユヅキ「そ、そんな馬鹿な。両方ともパワーが5000に上昇してる。どうして?」

るう子「幻水コザメは自分以外の水獣が場にいるときパワーが5000になるシグニなんだよ、遊月」

ユヅキ「そうか! 互いに水獣だからパワーが上昇したのか」

ユヅキ「これならあの婆さんも簡単にはバニッシュできないはずだ」

イオナ「それはどうかしらね」

るう子「るうたちはまだばあちゃんのカードを全部見たわけじゃない」

210 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:47:46.36 ID:k5HGkbNf0(54/104)
ばあちゃん「凡庸な、そんなカスみたいな戦術じゃすぐに負けるよ、元チャンプ」

ばあちゃん「あたしのターン、スリードロー!」

ばあちゃん「エナをチャージしマユをグロウ。生贄要因のシグニを場に出し、スペル硝煙の気焔を発動」

ユヅキ「今度は私の知らない花代さん限定のスペルを」

ばあちゃん「自分のシグニを一体バニッシュして、相手の場のパワー10000以下のシグニを一体破壊!」

ユヅキ「エナを溜めた上に、パワー10000以下をバニッシュできるだって!?」

イオナ「相変わらずふざけたカードを使うわね」

ばあちゃん「ひーひっひっひ、片方のコザメがバニッシュされたことによって、もう片方のコザメのパワーは低下」

ばあちゃん「これで簡単につぶせるねぇ。だが、その前にシグニ二体でライフクロスをクラッシュ!」

キース「おっと、通さないぜ、アーツ発動」

ピルルク「ドントムーブ」

211 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:49:15.86 ID:k5HGkbNf0(55/104)
ユヅキ「ドント・ムーブは使用にエナが3かかったはず。一体どうやって発動を」

イオナ「前のターンの彼女の行動をよく思い出しなさい」

るう子「キースは前のターンにチャージングで1エナ溜めている」

一衣「まさか、自分のシグニがスペルでバニッシュされてエナが3つになるのも計算済み?」

緑子「これが超一流。行ける、これなら勝てるよ、一衣」

212 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:50:08.01 ID:k5HGkbNf0(56/104)
ばあちゃん「小賢しい、ならラウンドでコザメをバニッシュ!」

ばあちゃん「そしてマユでライフクロスをクラッシュだよ」

キース「通し、ノーガードだ」


キースライフクロス7→6


ユヅキ「あれ、ルリグの攻撃はガードできるはずなのに手札にガードできるシグニがなかったのかな」

緑子「そうじゃないと思う。おそらくはグロウをスムーズに済ませるためだ」

213 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:51:26.68 ID:k5HGkbNf0(57/104)
ユヅキ「グロウをスムーズに済ませる? どういうこと?」

イオナ「シグニをレベル4にグロウさせるのに必要な標準的なエナは幾つか知っている」

ユヅキ「まずはレベル2から1エナ。レベル3で2エナ。私の場合だと赤2緑2だけど、普通は3じゃないのかな」

るう子「そう。つまりピルルクをグロウするのには合計で6つのエナが必要なの」

ユヅキ「それと攻撃と受けるのと何か関係があるの?」

イオナ「考えてみなさい。ドントムーブを使用した時点でキース・ハワードのエナは0。コザメをバニッシュされて1」

イオナ「ここでガードをすると次のターンのエナチャージで溜まるエナの合計は2になるわ」

214 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 01:51:57.37 ID:SaWeElW8o(1/3)
エルドラ畜生すぎわろた
でも原作に忠実っぽくてイイネ!
215 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:52:41.91 ID:k5HGkbNf0(58/104)
ユヅキ「レベル2にグロウするのに必要なエナは1つなんだから問題ないじゃないの」

イオナ「たしかに次のターンは問題ないわ。更に次のターンでもエナをチャージすればギリギリ2エナは払える」

イオナ「でもレベル4にグロウする際に必要なエナは3。足りなくなるのは目に見えているでしょう」

ユヅキ「あっ! そうか一ターンにチャージできるエナは一つまでだからレベル4にグロウできないんだ」

るう子「ある程度攻撃を受けて、エナを溜めていくのも戦略の一つなんだよ、遊月」

216 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:53:45.09 ID:k5HGkbNf0(59/104)
ばあちゃん「ひゃははは、受けたね、攻撃を」

キース「何を笑ってやがる、ババア」

ばあちゃん「自分の体を見てみな」

キース「何を、これはっ!」

るう子「か、体の一部分が消えている!?」

ユヅキ「一体、何がどうなってるの!」

217 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:54:45.29 ID:k5HGkbNf0(60/104)
ばあちゃん「最終戦だからねぇ、闇のバトルのレベルを更に上げたのさ」

ばあちゃん「るうちゃんとのバトルはレベル5だったが、今回は最大値である10にまで引き上げた」

ばあちゃん「闇のバトル、レベル10ではライフクロスを失うごとに、プレイヤーは闇に体を喰われていく」

ばあちゃん「勝負が終わった時、勝った側は体を取り戻せるが、負けた側はそのまま闇の餌食になっちまうんだよ」

ばあちゃん「そして、それはルリグも同じさ」

ピルルク「私の腕も消えて……」

ばあちゃん「まさにデスゲーム!」

マユ「さあカーニバルと行きましょう!」

218 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:55:45.58 ID:k5HGkbNf0(61/104)
キース「調子に乗んじゃねえぞ、老いぼれが! 俺のターン、ドローカード」

キース「エナをチャージ、グロウ。幻水パールを二体召喚」

キース「更にコザメを場に出すぜ」


イオナ「戦術に変化なし、あくまで水獣のパワーを上げる戦法をとり続けるみたいね」

るう子「そうやってばあちゃんの破壊系シグニを使いづらくしてる」

一衣「アタックフェイズに入ったみたい」

緑子「やった、あの子のシグニが老人のシグニを全て倒した」

イオナ「パワーが上がっているのだからそれは当たり前として、やはりルリグアタックはガードされてしまったわ」

るう子「ばあちゃんには手札余裕があるし、一ターンに大量にエナを増やす方法もあるから」

イオナ「あの婆のチートカードに押され気味な現状をどうやって打開する気?」

219 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:56:36.32 ID:k5HGkbNf0(62/104)
ばあちゃん「あたしのターンだねぇ。マユをグロウ」

ばあちゃん「雑魚シグニを場に出し、硝煙の気焔を発動。パールを抹殺だよ」

キース「だが同じ水獣であるコザメがいる限り、残り一体のパールの攻撃力は上昇したままだぜ」

ばあちゃん「カスの分際で粘るんじゃないよ。さっさと生贄になればいいものを」

マユ「あなた達は所詮、養豚場の家畜でしかないのですから」

220 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:57:31.12 ID:k5HGkbNf0(63/104)
3ターン目


キースライフクロス5

ばあちゃんライフクロス8


キース「幻水シャークランスを二体召喚。起動効果でカードをドロー」

キース「コザメで壁シグニを攻撃。ピルルクでダイレクトアタック」

ばあちゃん「アーツ、バロックディフェンス」

マユ「神よ、ここは通してアーツを温存するべきでは」

ばあちゃん「何言ってんだい! 馬鹿か貴様は」

ばあちゃん「神の体が闇に喰われるなんてあってはならないこと!」

ばあちゃん「そんなことも分からないのかい」

221 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 01:59:45.17 ID:k5HGkbNf0(64/104)
マユ「……申し訳ありません」

キース「これはこれでターンを終了するぜ。さあババアてめーのターンだ」

ばあちゃん「あたしはグレイブ・メイカーを三枚発動してデッキからカードを18枚トラッシュへ送る」

るう子「ばあちゃんはトラッシュにカードを溜めて、アークゲインとブラック・デザイアによる禁断の必殺コンボを打とうとしている」

イオナ「使用されれば回避不能と言っても過言ではないわ」

るう子「今のでトラッシュが25枚以上溜まったはずだから、次のターンで来る」

一衣「もうどうすることもできないの」

緑子「そうだ、ピーピングアナライズだ。あれで4を選択すればいい」

遊月「そうか! あの婆さんの手札にアークゲインが何枚あろうと根こそぎ捨てさせられる」

222 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:02:28.17 ID:k5HGkbNf0(65/104)
ばあちゃん(馬鹿だねぇ、ガキ共は。こいつがピーピングアナライズを使うなんて想定内なんだよ)

ばあちゃん(今、あたしの手札にレベル4のシグニはない。あるのはスペル、ゲットインデックスさ)

ばあちゃん(次のターンにこれを3枚使ってアークゲインをサーチする)

ばあちゃん(キース・ハワードのピーピングアナライズは空打ちに終わりエナを無駄に消費するのさ)

キース「俺のターン。ドローカード」

ばあちゃん(さあ、ピーピングアナライズを使え……!)

223 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:03:27.62 ID:k5HGkbNf0(66/104)
キース「場からコザメをエナに回し、ピルルクをグロウ」

ピルルク「これが私の本当の姿」

ばあちゃん「な、何だい、それは。あんたの最終進化はピルルクTのはずだろ!」

マユ「し、知りません。全てのルリグを把握しているはずの私ですら知らない姿。それは一体何なのですか」

ピルルク「ピルルクTは晶に使われていた時の仮の姿。彼女では私の全力を引き出すことができなかった」

ピルルク「でも彼、キース・ハワードは違う」

キース「コードピルルクΩを召喚だ!」

ばあちゃん「コードピルルクΩ! 何だい、Tと何が違うんだい……!」

マユ「か、神よ、落ち着いてください、所詮は一体のルリグ。私の能力に勝てるはずがありません」

224 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:05:20.50 ID:k5HGkbNf0(67/104)
キース「こいつの能力を拝ませてやるのは少しあとだ」

キース「まずはコードハート V・A・Cを召喚」

キース「続いてシャークランス二体の起動効果でカードを二枚ドロー」

キース「そしてスプラッシュを発動だ。V・A・Cの効果で使用エナを一つ減らすことにより、こいつはアド損なしで使うことができる」

キース「効果使用後のシャークランスを破壊しカードを二枚ドロー」

キース「俺はもう一度スプラッシュを発動! シャークランスを破壊しカードを二枚ドロー」

キース「幻水姫スパイラル・カーミラを召喚。出現時効果でカードを一枚ドロー」

225 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:06:23.71 ID:k5HGkbNf0(68/104)
遊月「凄い勢いで手札を増やしている。でもあんたにたくさんの手札を使いきれるのかな」

一衣「ターン終了時に手札が6枚以上ある場合、6枚になるまで捨てなければならないから、あれだけ引いても使いようがないんじゃ」

緑子「何てことだ。彼女は恐怖のあまりミスをしてしまったのか」

るう子(キースは無駄なドローをするような人じゃない。じゃあ、もしかしてピルルクΩは……)


キース「そしてここでコードピルルクΩの効果を使わせてもらうぜ」

キース「手札から青シグニを捨てることで、相手の手札を一枚ランダムに捨てさせる」

ばあちゃん「はあああああああああ!?」

ばあちゃん「ふざけるんじゃないよ、何だい、そのインチキ効果は!」

226 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:08:28.08 ID:k5HGkbNf0(69/104)
キース「てめーが言うなババア。手札から青シグニを四枚切って全ハンデス」

ばあちゃん「ガッデーーーーム!」

キース「はっ! やはりゲットインデックスだったか」

キース「そのカードを何度も俺に見せたのがてめーの敗因だよ」

キース「そして完全に手札が尽きたな。この瞬間、スペルを発動」

キース「バッドコンディション!」

ばあちゃん「ヤヴァイ! そのカードは……!」

キース「バッドコンディションは相手の手札がゼロ枚の時のみ発動可能」

キース「相手のシグニをパワー関係なく一体破壊する」

ばあちゃん「ファアアアアアアアクッ……!」

キース「まだ終わりじゃないぜ。V・A・Cの起動効果で墓地からバッドコンディションを回収」

227 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:09:48.34 ID:k5HGkbNf0(70/104)
キース「おっとエナが減ってきやがったか。なら俺は更に2枚チャージングを打つぜ」

ばあちゃん「最後の一枚をアンチスペルとすると……まさか、貴様ピーピングアナライズを」

キース「ああ抜いたぜ、不安定なカードだしな。何より俺にオカルトは必要ねえ」

キース「再度バッドコンディション使用でシグニを破壊。もう一度繰り返して最後のシグニを墓地送りだ」

ばあちゃん「このクソカスがぁぁぁ!」

キース「がら空きになったところでオクトを追加しアタックフェイズに移行。総攻撃だ」


ばあちゃんライフクロス8→5


ばあちゃん「あ、あたしの体が! 神の体がぁぁぁぁぁああああ!」

228 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/01(月) 02:10:08.45 ID:663dI7JY0(3/5)
このキースは完全にダークヒーロー
229 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:10:54.40 ID:k5HGkbNf0(71/104)
キース「コードピルルクでダイレクトアタック!」

ばあちゃん「く、クソ、手札がなきゃ、ルリグアタックを防げないじゃないかい!」


ばあちゃんライフクロス5→4


ばあちゃん「ぎょえええええええええええええええええ!」

キース「俺はこれでターン終了。さあ、てめーの番だ」

ばあちゃん「くそったれ、ドロー! ちい、これじゃ何もできない」

230 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:12:15.28 ID:k5HGkbNf0(72/104)
イオナ「ここまでやるとは思わなかったわ。キース・ハワード、以前私とした時とは段違いの実力ね」

ユヅキ「え? この状況ってキースにそんなに有利な状況なの」

ユヅキ「あの婆さんのライフクロスは4枚残ってるし、マユとかいうルリグの能力は凶悪だ」

緑子「1エナ消費して手札を一枚捨てることで相手のシグニをトラッシュへ送る」

一衣「タマや花代さんの上位互換と言っても過言じゃない起動効果」

イオナ「あの効果はウリスの上位互換でもあるわ」

イオナ「けれども、それを使うには手札が必要なのよ」

るう子「ばあちゃんの手札は2枚、壁シグニを展開することを考えれば、とてもじゃないけどマユの起動効果は使えない」

231 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:13:40.57 ID:k5HGkbNf0(73/104)
ばあちゃん「マユをグロウし壁シグニを二体出して……ターンエンド」

キース「俺のターン。エナをチャージしてバッドコンディションコンボを発動」

キース「ババアのシグニを全て抹殺!」

キース「更にV・A・Cを墓地へ送り、二体目のカーミラを召喚」

キース「こいつは相手より2枚以上手札が多い時、水獣の攻撃力を2000上昇させる特殊能力モンスター」

キース「二体いることによって俺の場の全シグニの攻撃力は16000に跳ね上がる」

キース「それじゃあ、アタックフェイズに移行するぜ」

232 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 02:13:52.71 ID:SaWeElW8o(2/3)
ドロソもロクに確保せずにゲットインデックスでピルルク相手に余裕とか言ってるおばあちゃんが悪い
233 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/01(月) 02:14:10.30 ID:r0+SFfrH0(1/3)
ゲインが受け付けないのは相手の使うルリグ以外の効果
自分の効果については通常通り処理するから自分のデザイアでバニッシュされる
234 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:14:30.15 ID:k5HGkbNf0(74/104)
キース「カーミラでライフクロスをクラッシュ」


ばあちゃんライフクロス4→3


キース「二体目のカーミラでライフクロスを」

ばあちゃん「舐めるな! アーツ、ホワイトホープ」

ばあちゃん「雑魚シグニを二体壁として場に」

キース「おいおい、婆さんよ。てめーあれだけ墓地にカード送っといて、果たして二体もレベル2以下のアームかウェポンが残ってるのかね」

ばあちゃん「……くそったれぇ! 一体しかいないじゃないかい!」

235 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:16:25.33 ID:k5HGkbNf0(75/104)
キース「プレイングミスか、ボケてんじゃねえのか? カーミラで攻撃を続行するぜ」


ばあちゃんライフクロス3→2


キース「場に出たシグニには攻撃せず、コードピルルクでライフクロスをクラッシュ」


ばあちゃんライフクロス2→1


キース「ターン終了。この瞬間、ホワイトホープで場に出たカードは墓地へ送られる」

ばあちゃん「く、くそ、何で、こんなことになってる」

ばあちゃん「このままじゃ負ける、あたしが闇に喰われて死ぬ」

ばあちゃん「どうしてカードなんて紙切れで死ななきゃいけないんだい」

236 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:17:34.43 ID:k5HGkbNf0(76/104)
キース「カードを紙切れ呼ばわりする時点でてめーにウィクロスをやる資格はねえよ」

ばあちゃん「黙れ! お遊びのチャンプ風情が神に生意気言うな!」

キース「いいからさっさとカードを引きやがれ」

ばあちゃん「くそが、言われなくてもわかってんだよ」

ばあちゃん(こうなったら奥の手を使うしかないね)

ばあちゃん(神にしかできない裏技を見せてやる。マユの隠された特殊能力発動!)

ばあちゃん(闇のバトルにおいてマユを操るプレイヤーは一度だけイカサマをすることができる)

ばあちゃん(袖に仕込んだカードをデッキトップにおいて、そのままドローしたふりをすれば……)

ばあちゃん「アークゲインのカードを引いた」

キース「ちぃ……!」

237 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:19:05.38 ID:k5HGkbNf0(77/104)
イオナ「これは……まずわね」

ユヅキ「え? どうしてさ、あの婆さんの手札はさっきの同じ2枚。状況は前のターンと変わらないんじゃないの」

るう子「それは違うよ、遊月。アークゲインにはエナを支払うことによって天使のシグニを場に出す出現時効果があるの」

ユヅキ「な、何だって!?」


ばあちゃん「ひゃひゃー! アークゲインの効果でもうもう一体アークゲインを召喚!」

ばあちゃん「犠牲の微笑キュアエルを手札から場へ、このカードは他の天使シグニが場にいる時、パワーが12000なる」

ばあちゃん「そして、アークゲインの効果でこのカードも相手のルリグ以外の効果を受け付けない」

238 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:20:02.72 ID:k5HGkbNf0(78/104)
マユ「アーツ、アンシエント・サプライズを2枚発動」

ばあちゃん「一枚目でパワーマイナス8000、二枚目でパワーマイナス16000」

キース「このババア……!」

ばあちゃん「パワー16000の壁? それがどうしたマヌケ野郎!」

ばあちゃん「貴様の場のシグニは全滅だよ」

ばあちゃん「カッカッカッカッカ! ひゃひゃひゃひゃ!」

239 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:20:53.87 ID:k5HGkbNf0(79/104)
ばあちゃん「シグニ3体でライフクロスをクラッシュ」


キースライフクロス5→2


ばあちゃん「マユでライフクロスをクラッシュ」

キース「……ノーガード」


キースライフクロス2→1


キース「ライフバースト、スパイラルカーミラ。俺はデッキからカードを一枚ドローを選択」

240 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:22:01.16 ID:k5HGkbNf0(80/104)
ばあちゃん「好きにしな! どうせあんたは次のあたしのターンで終わりだよ」

キース(こいつが使ったアーツはホワイトホープ、バロックディフェンス、そしてアンシエントサプライズが二枚。残り1枚のアーツは考えるまでもねえ)

ばあちゃん「そう、ブラックデザイア!」

ばあちゃん「次のターンにあんたがシグニを展開してアタックフェイズに入った瞬間、あたしはそれを発動する」

ばあちゃん「アークゲインによってあたしの天使シグニは破壊を免れるが、貴様のシグニは全滅」

ばあちゃん「次のターンに総攻撃を受けて終わり。ジ・エンドさ」

ばあちゃん「貴様に逆転の手段はない。チェックメイトだよ」

241 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/01(月) 02:22:01.81 ID:r0+SFfrH0(2/3)
ライフクロス8枚もある状況でデザイア撃つなんてまず無理
それとアンサプ使った後ホワイトホープ使用は無理。アタックフェイズ開始時のアーツ使用の順番はターンプレイヤーが最初でその後相手に移る
242 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:23:00.84 ID:k5HGkbNf0(81/104)
緑子「ああ、僕達はここで終わりなのか」

一衣「せっかく、るう子と遊月のことを思い出せたのに」

タマ「タマ、嫌だ。これからも、るうと一緒にいたい」

るう子「……タマ」

イオナ「ここまで、のようね」

ウリス「善戦はした、けれどもあんなチート相手にはやはり勝てなかったのね」

緑子「もう終わりだ、何もかも」

243 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:24:18.02 ID:k5HGkbNf0(82/104)
ユヅキ「違う。まだ終わりじゃない!」

一衣「遊、月?」

ユヅキ「私の知っているあの子は、こんなところで負けるような子じゃない」

ユヅキ「全米チャンプとか転生とか難しいことはよく分からないけど――――」

ユヅキ「――――私はキースの勝利を信じてる」


キース(信じてる、か。俺のことをろくに知らねえってのに、本当におめでたいガキだぜ)

キース(……そういや城之内のやつも、こんな感じでギャラリーから応援されてたんだったか)

キース(下らねえと思ってたが、実際に自分が応援されると悪い気はしねえ)

244 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:25:19.98 ID:k5HGkbNf0(83/104)
ばあちゃん「さあ、最後のカードを引きな。いーひっひっひっひ」

キース「俺はこのドローにセレクターとしての全てを賭ける」

ばあちゃん「かっこつけてんじゃねえぞ、さっさと引いて、さっさと逝け!」

キース「ドロー!」シャカ

キース「……俺は今引いたスペルを発動する」

ばあちゃん「待ちな! あんたは引いたカードを見ていないじゃないか」

マユ「もしそのカードがスペル以外だったらペナルティを受けることになりますよ」

キース「かまわねえ、スペル発動だ!」

245 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/01(月) 02:25:53.46 ID:r0+SFfrH0(3/3)
青にチャージング三枚入れたり白でヴァルキリー使わないとか構築が謎
あとアタックフェイズ中にアーツ使用とか>>1はウィクロスプレイしてないこと確定
246 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:26:26.77 ID:k5HGkbNf0(84/104)
緑子「発動されたのは……ピックアップ。ホントにスペルだったのか」

一衣「どうして見てもいないのにカードがスペルだと分かったの?」

キース(カードに触れた瞬間に伝わってきたぜ。小湊、てめーの魂の鼓動が)

るう子「ラストターンでキーカードを引き当てるなんて。キース、さすがは私が認めた最強のセレクターだよ」


ばあちゃん「ピックアップゥ? あんた正気かい。そのカードの効果が分かってて使ってるんだろうね」

キース「ピックアップは互いに手札を全て捨て、これらによって捨てられた手札で最も多い方の枚数、互いに山札からカードを引く」

キース「つまりこの場合は、俺だけが手札8枚捨てて、互いに8枚のカードを引くことになる」

247 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:27:14.89 ID:k5HGkbNf0(85/104)
一衣「一体、何を考えてるの。相手のハンドがゼロ枚なのに、こんなカードを使ったら」

ウリス「あっという間に、婆の手札が8枚に増えてしまう」

緑子「なんて馬鹿な真似を。ああ、絶望のあまり彼女は狂ってしまったのか」

緑子「だからこんなあり得ないミスプレイを」

イオナ「プレイングミスじゃないわよ」

緑子「え……?」

るう子「キースの狙いは相手の山札を削ること。それが勝利へのロードに繋がる」

248 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:28:28.93 ID:k5HGkbNf0(86/104)
ばあちゃん「ば、バカな、あたしの山札がなくなって」

キース「4枚引いた時点でてめーのデッキはゼロになった。この瞬間、リフレッシュが行われる」

キース「てめーは墓場にあるカードでデッキを再構築した後――ライフクロスを一枚墓地に送る」

ばあちゃんライフクロス1→0


ばあちゃん「ばばば、バカな、こんな馬鹿なことが」

ばあちゃん「だが、あたしのハンドにはサーバントがある! ルリグの攻撃は通らな」

キース「ピルルクΩの効果発動。手札の青シグニを4枚捨て、てめーの手札を全て墓地送りにする」

ばあちゃん「ぐ、ぐぎぎぎぎ、これじゃあルリグアタックを防げない」

マユ「か、神よ、これは一体どういうことですか。あなたに従えば受肉できると言ったでしょう。話が違うじゃないですか」

249 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:29:25.92 ID:k5HGkbNf0(87/104)
ばあちゃん「黙れ、アホンダラ! あんたは黙ってあたしに従ってろ」

キース「アタックフェイズ、ピルルクでてめーにダイレクト」

ばあちゃん「待てええええええ!」

キース「俺に小湊の時みてーな時間稼ぎは通用しないぜ」

ばあちゃん「そ、そんなことをする気はないよ。率直に用件を伝えるから聞いとくれ」

ばあちゃん「攻撃を止めてくれるなら、あんたにこれまで集めたエネルギーの一部を分け与える」

ばあちゃん「そのエネルギーであんたは元の世界に返るといい。な! 悪くない条件だろう」

キース「……」

250 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:30:37.74 ID:k5HGkbNf0(88/104)
緑子「よ、よせ! 君がそれを受け入れたら僕たちは」

ユヅキ「やめて、緑子。他の人たちも黙ってキースの選択を見守ってあげて」

一衣「遊月、でもそれは」

ユヅキ「キースは元々、この世界の人間じゃない。だからもし彼が元の世界に戻りたいなら私たちがそれを止めるのは駄目だと思う」

緑子「いや、でも僕はまだ消えたく」

イオナ「そうね。見守りましょう。彼がどのような決断を下すのかを」

るう子「キース、あなたの選択は……」

251 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/01(月) 02:46:40.06 ID:663dI7JY0(4/5)
寝オチかな?
252 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:48:53.32 ID:k5HGkbNf0(89/104)
キース「なるほどな。たしかに悪くねえ話だ。向こうの世界に行っちまえば、こいつらに会うことはもうない」

キース「この小娘どもが死のうが消えようが俺には関係なくなるわけだ」

ばあちゃん「その通りだよ。そう、それが大人の選択だ」

ばあちゃん「いや、素晴らしい、すばらだよ、キース」

ばあちゃん「君は実に正しい選択を選ぼうとしている」

ばあちゃん「さあ、言っとくれ、あたしの力が必要だと」

キース「だが断る!」

ばあちゃん「何ィ!?」

253 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:50:15.13 ID:k5HGkbNf0(90/104)
キース「このキース・ハワードが最も好きな事のひとつは、自分の要求が通ると思ってるやつにNOと断ってやる事だ」

ばあちゃん「みすみすチャンスの逃すってのかい!」

キース「俺は向こうでは死んだ人間だ。死者は蘇らない。そんなのは漫画の中だけでいいんだよ」

キース「ピルルク、終わらせるぜ」

ピルルク「あなたのその選択を賞賛する」

ばあちゃん「マユ、何とかしな、こうなったのは全部あんたが使えないからだろうが!」

マユ「……何が使えないですか、おかしなタイミングでバロックディフェンス打ったり、無駄なルリグアタックしてライフバーストを発動させたり、マヌケなプレイングミスをしたのはそっちでしょう」

ばあちゃん「貴様、神に向かってそんな」

マユ「そのプレイングミスがなければチートである私が負けるはずがないんですよ」

マユ「お前は神なんかじゃない、クズだ!」

254 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:51:07.87 ID:k5HGkbNf0(91/104)
ばあちゃん「ふざけんじゃないよ、このビチグソがァー!」

マユ「肥溜めの汚物はてめえだ、この老いぼれババア!」

キース「ピルルクΩでプレイヤーにダイレクトアタック」

ピルルク「これで……終わり!」

ばあちゃん「あたしの、あたしの体がぁぁぁぁあああああああああ!!!」

マユ「ぐぇぇぇぇぇ!!! う、うげぇぇぇぇ!!!」

ばあちゃん「いやだ、死にたくなぁぁぁぁぁい!」

マユ「こんなはずじゃ、こんなはずじゃなかったのにぃぃぃぃぃ!!!」

255 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:51:58.74 ID:k5HGkbNf0(92/104)
キース「……終わったな。おい、ピルルク、てめー体が」

ピルルク「私が……受肉して」

ウリス「正確には違うわ。婆が消えて歪みが正されたことで、全てのルリグは本来の体に戻るのよ」

遊月「じゃ、じゃあ花代さんはどうなるの!」

緑子「心配しなくても大丈夫だって。彼女もまた君同様に元の体を持ってたのだから」

一衣「遊月と緑子が人間に戻れて、本当に良かった」

イオナ「夢限少女によって生じていた歪みが全てなくなる。初めから、そんなものはありはしなかったように」

るう子「全て。じゃあキースは……」

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256 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:53:25.88 ID:k5HGkbNf0(93/104)
3か月後


キース(元々この世界に存在しなかった俺はババアの消滅と共に消え去るのではないか)

キース(小湊だけじゃなく、それは俺自身も思っていたことだし、その覚悟もできていた)

キース(未練がねえと言えば嘘になるが、それが俺の選択の結果なら受け入れるつもりだった)

キース(だが予想に反して俺はこの世界に残った。小湊のルリグも受肉し、消えることはなかった)

キース(浦添曰く、ババアが蓄えていた力の一部が漏れ出したことによって、俺と小湊のルリグは消えずに済んだんじゃないかとのことだが、実際はどうなのか分からねえ)

キース(今となっちゃ調べようがねえことだ)

257 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:54:14.90 ID:k5HGkbNf0(94/104)
遊月「あ、いたいた。おーい、キース。こっちこっち」

キース「デカい声出すんじゃねえ。それから俺の事はちよりと呼べっつっただろうが」

キース「日本人の小娘がキースじゃ、明らかにおかしいだろ」

遊月「あ、ごめんごめん。でもこっちの呼び方のほうがしっくりくるからさ」

キース「ちっ、勝手にしろ。それで小湊たちはどうした」

遊月「るう子たちは清衣と一緒に後から来るってさ」

遊月「清衣の友達でこれまで植物状態だったんだけど、最近意識を取り戻した子がいるらしくて、その子と一緒に直接店に向かうらしいから」

キース「そうかい。なら俺達もさっさと向かうとするか」

258 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:55:02.25 ID:k5HGkbNf0(95/104)
遊月「ウィクロスパーティー、今日こそはキースに勝つつもりだから覚悟しといてよ」

キース「そういうのは一度でも勝ってから言うこった。そういや最近弟とはどうだ」

遊月「そ、それは、まあ、悪い感じじゃないけど。花代さんが進展させておいてくれたのもあるし」

キース「自分から話を振っといて何だが、てめーらの惚気話に興味はねえよ」

キース「……あ? あいつは……。おい少し用事が出来たから先に店に向かっとけ」

遊月「いいけど、キースも遅れないように来てよ」

259 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:56:35.30 ID:k5HGkbNf0(96/104)
キース「さて、と。行ったか。おい隠れてないで出てきたらどうだ」

エルドラ「あ〜どうも、お久しぶりっす」

キース「ほー、てめーもちゃんと元も体に戻れたみたいじゃねえか」

エルドラ「いや〜、それはちより、いえキースさんのおかげっすよ」

キース「これからウィクロスパーティーに行くんだが、てめーも来るか」

エルドラ「その、いいんっすか。というか怒ってないんですか、あの時のこと」

キース「本来ならてめーの顔面が潰れるまでぶん殴ってたとこだろうが」

エルドラ「……」

キース「生憎と今はこんななりなんでね。殴ったら俺の拳の方が痛んじまう」

キース「まぁ蹴りなら入れてやってもいいんだがな」

260 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:57:19.09 ID:k5HGkbNf0(97/104)
エルドラ「……それで気が済むなら、そうしてほしいっす」

キース「冗談だ。怒ってねえよ。俺はショップに向かうからてめーも来たけりゃついてきな」

エルドラ「あ、ありがとうっす。お供させてもらいます!」

キース(ガキと馴れ合いながらカードゲームをするなんざ、以前の俺だったら鼻で笑ってだろう)

キース(だが今はそれも悪くないと感じている。それに楽しみを覚えている)

キース(キース・ハワードではなくちよりとして生きることを選択したことを、俺は後悔していない)

261 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:57:58.79 ID:k5HGkbNf0(98/104)
ウィクロスパーティー会場


キース「一回戦目からてめーと当たったのは偶然か。それとも必然なのかね」

るう子「どちらもだよ。偶然でもあり必然でもある。それじゃあ始めよう、キース」

キース、るう子「「オープン!!」」


FIN

262 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:58:42.19 ID:k5HGkbNf0(99/104)
おまけ


リメンバ「はい。これにてこの物語は幕を閉じますぅ」

リメンバ「後半のオリジナル展開には私もびっくりしましたがssとして楽しむなら、これはこれでありでしょう」

ばあちゃん「あたしは納得いかないけどねぇ。善良な老人をこんな悪人にするなんて」

マユ「私もです。謎の多いミステリアスなキャラである私が何故、このような子悪党にならなければいけないのですか」

リメンバ「不満なら私にもありますよ。私が清衣ちゃんにあんな酷いこと言うわけないじゃないですか」

ばあちゃん「それはどうかねぇ。アニメの視聴者なら初めから願いなんて叶わないことは知ってるんだよ」

ばあちゃん「それなのに願いを一緒に叶えようなんて言って、胡散臭いったらないねぇ」

263 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 02:59:17.85 ID:k5HGkbNf0(100/104)
リメンバ「そ、それは、アニメの花代さんや緑子さんのように、心を痛めながらも仕方なく」

マユ「どうでしょうか? 清衣の願いは植物状態の友人を救うこと」

マユ「はっきり言って友達が欲しいや近親とはレベルが違いますよね。とても立派な願いですよ」

ばあちゃん「そんな願いを持つ娘をニコニコしながら平然と騙すとは。案外本編でもこのssと同じようなことになるかもしれないね」

リメンバ「ぐぬぬ、そんなこと言ったらマユさんだって、最終回で小湊さんが夢限少女になるのを妨害したじゃないですか」

マユ「あ、あれは、何か複雑な事情があったのかもしれないでしょう」

ばあちゃん「結局、潔白が証明されてるのはあたしだけってわけかい」

264 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 03:00:01.55 ID:k5HGkbNf0(101/104)
マユ「あなたは怪しげな電話をしている場面がありましたよね。それにウィクロスが強いという設定も気になります」

マユ「ネットなんかでは、ばあちゃん黒幕説はけっこう有名なんですよ」

ばあちゃん「酷いねぇ、憶測だけで老い先短い老人を疑うなんて」

リメンバ「まあいいでしょう。私たちがどうなるのかは、これから本編を見ていけば分かる話です」

265 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/01(月) 03:00:07.82 ID:663dI7JY0(5/5)
乙です

キースが幸せでなによりです。
266 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 03:03:37.00 ID:SaWeElW8o(3/3)
いやー、本当乙っす!
途中の友情ごっこで思わずベクタァーー!!と叫びそうになってしまった。
267 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 03:06:00.91 ID:k5HGkbNf0(102/104)
ばあちゃん「ところで気になったんだが、作中のバトルに幾つもおかしな点がなかったかい」

リメンバ「そう言えばありましたね。この人絶対ウィクロスやってないだろうと指摘してる人もいましたよ」

マユ「それが非常に嘆かわしいことに、この作者あんないい加減なバトル描写書いておいて、あれで一応リアルのウィクロスパーティーに何度も参加してるんですよ」

ばあちゃん「つまりルールは把握してると。なら何であんなアホな描写を書いてるんだい」

マユ「それはですね、何でも晶戦以降はノリと勢いで書いたらしいんですよ」

マユ「だからルールが変だったり、デッキ構成がおかしかったり、エナ計算が合わないなんて当たり前なんです」

マユ「最終戦でもエナは何となく数えてたそうなので。晶戦ですらどこかでエナや手札の計算をミスってるかもしれないそうです」

リメンバ「まあいいんじゃないですか。原作の遊戯王でに手札の枚数が場面が切り替わると変わっちゃうこともありますし」

リメンバ「カードの効果がリアルと違うなんてよくあるじゃないですか」

リメンバ「アークゲインとブラックデザイアが同じデッキに入ること自体、現実のウィクロスではあり得ないことですから、あくまでssの中だけとして見ればいいでしょう」

リメンバ「ワンキルで有名な太陽神さんも、リアルの効果は酷い有様だったですしね」

268 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/09/01(月) 03:07:40.74 ID:k5HGkbNf0(103/104)
マユ「アニメのセレクター二期は秋から放送なのでぜひ見てください」

リメンバ「ウルトラジャンプでは私の活躍が見られますよ!」

ばあちゃん「ビッグガンガンでも新連載が始まるらしいねぇ」

マユ「秋にはスマホアプリ化もするので、存分にゲームを楽しんでください」

リメンバ「それではみなさん、次は本編でお会いしましょう」
269 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/09/01(月) 03:12:47.10 ID:k5HGkbNf0(104/104)
※最後に。途中でご指摘があったのですが「バンデッド・キース」ではなく「バンデット・キース」でした。
スレタイから誤字です。違和感を覚えられた方は、ホントすいません。
キースのデッキ構成についてはガチデッキではなく原作に重ねた感じです。
電機+ウェポンで機械デッキ
ガンスナイプはリボルバードラゴン
デビルゾアは悪魔シグニ

270 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 09:02:43.24 ID:EgtGUiWzo(1)
ヲーは太陽神と関係ないって結論出ただろいい加減にしろ!
271 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 09:30:54.48 ID:GQQGZ2Nb0(1)
ウィクロスまったく知らないけど熱い展開で遊戯王してた!
超乙!!
272 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 12:30:49.97 ID:UyEAAnOpO携(1)
晶にIVが憑依してファンサービスすると思ったがそんなことはなかったぜ
273 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 00:24:17.86 ID:5YYtHlIGo(1)
こないだ始まったかと思ったらもう終わってたww

274 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 18:42:25.23 ID:MCp5bPDFo(1)

チートラスボスにチート否定するキースが勝つ展開がいいね
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ぬこの手 ぬこTOP 0.262s*