[過去ログ] 偽街の子供達「ご主人様?」メガほむ「……うん、ご主人様だよ」 (443レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
244 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/04(日) 01:30:07.07 ID:ErUsT5Ns0(1)

さっき見つけてようやく追いついた
ボリューミーだけど面白い、クララドールズの人外思考が癖になる
245 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 01:40:55.47 ID:JmGUW8MrO携(1)
さっき見つけてようやく追いついた
無意味に長いし、クララドールズも無理に出番作ってるだけで違和感ありすぎ
もうちょっと考えような
246 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 01:46:39.45 ID:oMVLePjm0(1)
ノロマちゃん期待
悪魔ほむと記憶共有とかすればずっと一緒にいれるよ!たぶん
247 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 01:51:19.76 ID:4DD0RnkcO携(1)
分かり切った感想は邪魔だからやめろよ





248 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 02:28:11.97 ID:06QL5TAlO携(1)


もう終盤か…
どうしめていくのか楽しみにしてる!
249 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 03:56:14.27 ID:+5c24luRO携(1)
おう期待しておけ
250 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 06:18:06.75 ID:rceyTMDHo(1)
なんだキチガイがまた戻ってきたのか
251 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 07:06:41.64 ID:NFGpRHc3o(1)
乙〜
252 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 07:30:58.21 ID:cpWBzjcZO携(1)
サンキュ
253 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 08:29:50.35 ID:K9kl2zxMo(1/2)
乙です
254 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 11:05:14.45 ID:K3lA4x7kO携(1)
べつです
255 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 12:09:06.78 ID:g42rpqoCo(1)
キチガイ「I`ll be back!!」
256 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 12:11:50.59 ID:T65ABwPio(1)
前よりビクビクしてるのは通報されるのにびびっちゃってるのかな?
257 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 12:16:44.71 ID:6vrnyMq/o(1)
どうせ規制されないから遠慮しなくていいぞ
258 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 12:42:30.72 ID:vRxfDX0go(1/4)
通報しても無駄
いくつ潰されたかわかってんの?
また建て直しとか勘弁してくれ
259 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 13:24:04.09 ID:0Gkz7Hjko(1)
神は死んだ!
260 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 13:24:53.20 ID:HaWSsy2Ko(1)
なぜだ!
261 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 13:56:01.92 ID:/wLChFAlO携(1)
知らない!
262 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 14:02:17.05 ID:vRxfDX0go(2/4)
携帯はそろそろ寝たかな
深夜()からお疲れ様
263 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 14:10:17.39 ID:FQ9W/BetO携(1)
そうだな
またきてくれよ
264 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 14:55:49.90 ID:g9WUHoxdo(1)
>>262
自演乙
265 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 15:07:24.90 ID:WrQTYHZbo(1)
ここまでアンチの自演が分かりやすいスレは稀
266 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 15:12:24.97 ID:BkXK45b7O携(1)
分かりやすくしてるんだろ
言わせんな恥ずかしい
267 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 18:13:11.92 ID:vRxfDX0go(3/4)
え、なんで自演してることになってるわけ?
病人と一緒にしないでくれよ
268 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 18:13:37.26 ID:sTmqHjgDo(1)
ちょっとつつくと思った通りに動いてくれるから
ラジコンみたいで楽しいな
269 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 18:17:09.68 ID:thYGIjU+o(1)
くっさ
270 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/04(日) 20:07:48.02 ID:JFvpgn6v0(6/27)

杏子「……」

杏子(ほむらのやつ、出てくる気配がねーな)

杏子「……やっぱ、あたしじゃダメだよな」

杏子(いや。あたしに限らず、今のあいつに届く言葉をかけられるのは、たぶん――)

QB「何がダメなんだい?」

杏子「……どの面さげてきやがった、テメェ」ヒュ

QB「やれやれ、招かざる客ってわけかい? 今日は君たちにとっても重要なはずの情報を報せに来たんだけどね」

杏子「あぁ?」

QB「明日、見滝原にワルプルギスの夜がやってくるよ」

杏子「……なんだと?」
271 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 20:09:03.02 ID:JFvpgn6v0(7/27)

〜マミルーム〜


まどか「ワルプルギスの夜……?」

杏子「ああ。超弩級の大物魔女だ。あたしもマミも、たぶん一人じゃ勝てない。キュゥべえのやつが言うには、そいつが明日、見滝原に出現するらしい」

マミ「ワルプルギスの夜……。伝説の魔女が、この街に来るなんて……」

さやか「で、でもさ、キュゥべえの言うことだよ? 信じていいのかな?」

マミ「キュゥべえは、何だかんだで嘘は言わないわ」

さやか「……う」

まどか「じゃあ、本当に来るんだ……」

杏子「ああ。……そういえばさやか。お前、今日はあの坊やに全部話すんだとか意気込んでたんじゃないのか? どうなったのよ」

まどか「あ。杏子ちゃん、それは、いまはちょっと……」

杏子「あん? なんだよ。話すことを選んだにせよ、最低でも告白ぐらいはしたんだろ? どうだったんだ、さやか?」

さやか「……あんた、そんなにわたしのソウルジェムを濁らせたいの?」ズズズ

まどか「さやかちゃん……」

マミ(何も聞かないでおいてよかったわ……)

杏子「お、おう。なんか悪かったな。ほ、ほら。このケーキでも食って機嫌直せよ。な?」

さやか「うわーん! いいもんっ。あんなデリカシーのないやつなんてもういい! 恭介なんて無神経に仁美を苦労させた挙句、こっぴどく振られちゃえばいいんだっ。あたしにはマミさんがいるんだー!」ダキッ

杏子「!?」

マミ「あらら、美樹さん。よしよし」ナデナデ

まどか「うぇひひ。マミさんとさやかちゃん、仲良しだね」

さやか「当然! マミさんはあたしの嫁なのだー!」

杏子「……」

272 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 20:09:56.41 ID:JFvpgn6v0(8/27)

杏子「……お前ら、とりあえず離れろよ。いまは真面目な話をしてんだ」

まどか(……杏子ちゃんが始めた話じゃないのかな?)

マミ「あら、それもそうね」

さやか「そうだよね。見滝原中が危ないんだ」

まどか「一人じゃやっつけられないくらい強い魔女なんだよね。……大丈夫なの?」

杏子「当たり前だろ。あたしとマミがそろってんだ。どんな魔女が相手だろうと負けやしないさ。ついでもいるしな」

マミ「そうね。佐倉さんも一緒というのは、本当に心強いわ」

さやか「……ねえ。ちょっと気になってたんだけど、何かマミさんと杏子、やたら打ち解けてません?」

杏子「は? 今更なに言ってんだ。あたしとマミは昔からのなじみだぜ。お前とマミよりずっと付き合いが長いんだ」

さやか「は? あんた、今まで散々な態度をとっておいて――」

マミ「ふふっ。そうね。佐倉さんはわたしの一番弟子だものね。……そういえば、約束の手合わせ、いつにしましょうか?」

杏子「ああ。ワルプルギスの夜を乗り越えてからでいいだろ」

さやか「あー! やっぱり何かあったんだッ。あたしが気絶させられていた間に何かあったんだ!」

まどか「……あははっ!」
273 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/04(日) 20:11:11.14 ID:JFvpgn6v0(9/27)

さやか「なぜ笑った!? まどか、みじめなあたしがそんなにおかしいのかー!」

まどか「うぇひひ。ううん、違うの。そういうことじゃなくて……安心したの」

マミ「安心?」

まどか「はい。とっても強い魔女だって聞いて、ちょっと不安になってたんですけど……だって、こんな仲良しな魔法少女が三人もいるんだもん。うん。どんな魔女だって、絶対やっつけられるよね!」

杏子「はんっ。ワルプルギスのことなんて、魔法少女じゃないまどかが気にすることじゃないのさ。……だからさ、まどかはほむらのことを気にかけてやってよ」

まどか「え?」

杏子「ほむらのやつは、ひどいことに続けて見舞われちまったせいで、かなりまいってる。ああいう状態のやつには、事情が知ってるやつがどうにか慰めたり気をそらしたしてやんなきゃいけないんだけどさ……あたしには、それができないんだ」

マミ「……」

杏子「あたしだけじゃない。マミにも、さやかでもダメだろうさ。……魔法少女のあたしたちの言葉は、いまのあいつには届かないんだよ」

さやか「……」

杏子「だからさ、いまのほむらに言葉を届けることができるとしたら、あんたしかいないんだ。いくら落ち込んでて、世界全部を嫌いになっちまうくらいどん底に落ち込んでる時でも……一番の友達の声なら届くかもしれないんだ」

まどか「うまく、いくのかな……?」

杏子「わかんないからやるんだよ。大切な人の言葉に救われるっていうのはさ、実際あることなんだよ。あたしはそれを知ってるんだ」

マミ「佐倉さん……」

杏子「だからさ、ほむらのやつはまどかが救ってやってくれよ。……そんな役目、ごめんかい?」

まどか「……ううん。やる。わたしにしかできないからとかじゃなくて、わたしがやりたいからやるよっ」

マミ「……ふふっ。これなら暁美さんのほうは心配ないわね。後はわたし達の問題を話し合うだけね」

さやか「そうだね。杏子。とりあえず、マミさんを嫁に迎えるのはどっちかという話を――」

杏子「お前は何を言ってんだ」

まどか「うぇひひ」

まどか(……うん。明日、ほむらちゃんとお話しよう。学校に来なかったら、おうちにお邪魔しよう。わたしが、ほむらちゃんを助けてあげるんだ!)

274 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 20:12:05.18 ID:JFvpgn6v0(10/27)




〜ほむホーム〜


イバリ「……」

ヒガミ「……」

ワガママ「……」

オクビョウ「……」

マヌケ「……」

ガンコ「……」

ネクラ「……」

ヤキモチ「……」

ノロマ「……」

ワルクチ「……」

ミエ「……」

ウソツキ「……」

ナマケ「……」

メガほむ「……………………………………………………………………決めたよ」

偽街の子供達「…………」

275 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/04(日) 20:13:56.41 ID:JFvpgn6v0(11/27)





〜翌日・気象台レーダー観測室〜


観測員「雷雲がとんでもない勢いで分裂と回転を起こしています。明らかにスーパーセルの前兆です。ただちに避難指示の発令を!」





〜住宅街〜


広報車「本日午前七時、突発的異常気象に伴う避難指示が発令されました。付近にお住いの皆さまは、速やかに最寄りの避難所での移動をお願いします。こちらは、見滝原市役所広報車です。本日午前七時――」





〜河川敷〜


さやか「……いよいよかぁ。さすがにちょっと緊張してきたな」

杏子「あんまり力みすぎんなよ。ぶっちぎりで下っ端なんだ。少しくらい足ひっぱたっていくらでもフォローしてやるさ」

マミ「そうね。だから落ち着いていつも通りに行きましょう。……二人とも、来たわ!」

さや杏「!」

5

さやか「……」チャキ

4

マミ「……」シュル

3

杏子「……」ヒュン

2

さやマミ杏「………………」

1

ワルプルギスの夜「Kyahahahahaahahahahahahahahahahaha!」

276 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 20:14:43.08 ID:JFvpgn6v0(12/27)




〜学校の体育館〜

タツヤ「きょーは、おとまり? きゃーんぷ、なん?」

知久「ああ、そうだよ。今夜はみんなで一緒にキャンプだ」

タツヤ「きゃーんぷ!」

まどか「……ほむらちゃん」

まどか(避難指示のせいで、ほむらちゃんとお話できてないよ……。これって、魔女のせいだよね。こんな大事になるなんて……。ううん。それより、ほむらちゃん、この避難所のどこかにいるのかな)

詢子「……ん? まどか、どうした?」

まどか「ちょ、ちょっと、友達を探しに」

詢子「そっか。ヒマだろうし友達と話してくるのはいいけど、間違っても外には出るなよ?」

まどか「うん。それは大丈夫」

詢子「おう。なら行って来い!」

277 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 20:17:34.03 ID:JFvpgn6v0(13/27)

〜河川敷〜

さやか「うぉおおおりゃぁああああ!」ザシュ

杏子「よっし。さやか、その調子で周りの使い魔たちをやってくれ!」

さやか「おうさ!」

杏子「マミ! あたしたちはあのデカブツをやるぞ。出し惜しみはなしだっ。一気に決める!」

マミ「ええ。わかってるわ!」

さやか「てぇいやぁああああ!」ザシュン!

杏子「ロッソ・ファンタズマ!」ブウン!

マミ「ティロ・フィナーレ!」バアアン!

ワルプルギスの夜「Ahahahahahahahahaha…………」

マミ「……」

さやか「……」

杏子「……やったか?」

シモテ「きゃははっ」

カミテ「あははっ」

ソデ「うふふっ」

さやか「な――っぐ」

マミ「きゃぁ!」

杏子「ぐ……はッ……!」

ワルプルギスの夜「Kyahahahahahahahahahahahahahahahahahaha!」

278 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 20:18:02.10 ID:JFvpgn6v0(14/27)

〜体育館前の渡り廊下〜


まどか「ほむらちゃん、どこに……」

まどか(もしかして違う避難所に……ううん。同級生のみんなはほとんどここに集まってたから、きっとほむらちゃんだって……)

QB「やあ、まどか」

まどか「……キュゥべえ」

QB「久しぶりだね。きっと僕に用があるだろうと思って顔を出したよ」

まどか「……あなたに用なんてないよ」

QB「……? 杏子からワルプルギスの夜について、話を聞いていないのかい?」

まどか「それは聞いたけど……杏子ちゃんたちが、いま何とかしてくれてるはずだよ」

QB「何とかする? ……まどか。もしかして君は、マミたちだけでワルプルギスに勝利できると思ってるのかい?」

まどか「……え?」

QB「もしそう思っているんだったら、現状認識が甘いと言わざるを得ないよ。ワルプルギスの夜は、彼女たち三人だけでは、決して倒せはしないよ」

まどか「そ、そんな……そんなのウソだよ! だって杏子ちゃんたちは――」

QB「僕は人間と違って不要な嘘なんて吐かないよ。マミたちだって、実際ワルプルギスの夜を見たことがあるわけじゃない。だから、彼我の戦力差を見誤っていたとしても不思議じゃないね」

まどか「そんな……」

279 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 20:19:22.57 ID:JFvpgn6v0(15/27)
〜住宅街〜


さやか「く……っそう! いくらなんでもデカすぎタフすぎでしょ、あれ!」

杏子「泣きごと言ってもどうしようもないだろうが! 体動かせ!」ザシュン

マミ「そうね。これ以上進まれたら、避難所が襲われるわ! それは何としても阻止しないと……!」パアン

さやか「……ええい! こんやろぉおおおお――ぁ」

杏子(ビルを投げつけて!? このままじゃさやかが――ちっ)

ドオオオオオオン

マミ「くぅっ……佐倉さん、美樹さん、大丈夫!?」

杏子「平気だ!」

さやか「な、なんとか……。杏子、ありがとう」

杏子「フォローはするって言っただろ。気にすんな」

マミ「よかった……」

マミ(でもこのままじゃ、足止めぐらいにしかならないわ。あと二人……せめて一人でも魔法少女がいてくれれば……!)

280 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/04(日) 20:21:48.50 ID:JFvpgn6v0(16/27)






まどか「そんな……そんなのひどい……」

QB「仕方ないよ。彼女たちでは荷が重すぎた。でも、彼女たちだって覚悟の上だろう」

まどか「そんな……あんまりだよ! こんなのってないよ!」

QB「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられるんじゃないかな?」

まどか「……ぁ」

QB「避けようのない滅びも、嘆きも、すべて君が覆せばいい。いままで数多くの少女がそうしてきたように、君にだってその力が備わってるんだから」

まどか「……わたし、は」

QB「さあ、鹿目まどか。僕と契約して、魔法少女になっ――」

ほむら「――何をやっているのかしら?」

QB「――!」

まどか「え……?」

ほむら「あなたもこんなところで何をしてるのかしら。非常時には、家族と一緒にいるべきよ」

まどか「ほむらちゃん、なの……?」

ほむら「ええ、そうよ。わたしは間違いなく、暁美ほむらよ」ファサ

偽街の子供達「…………」
281 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 20:25:04.14 ID:JFvpgn6v0(17/27)
ちょっと休憩。

今日は投下頑張る。
282 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 20:25:40.30 ID:Qabrb97mo(2/2)

なんだ?いきなりクール化?
283 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 20:32:17.53 ID:2JtkMo5xo(1)
おお
どきどきしますな
284 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 20:33:25.49 ID:vRxfDX0go(4/4)

285 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 21:05:58.94 ID:K9kl2zxMo(2/2)
乙です
286 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/04(日) 22:11:33.87 ID:JFvpgn6v0(18/27)





〜ワルプルギス前夜・ほむホーム〜


メガほむ「……………………………………………………………………決めたよ」

偽街の子供達「…………」

ノロマ「……」

オクビョウ「……決めたって、何を?」

メガほむ「うん。それを教える前にちょっと教えてほしいんだけどね」

マヌケ「なぁに?」

メガほむ「あなたたちのご主人様って、どんな人?」

ウソツキ「……三回目だよ?」

メガほむ「うん。これで、最後だから」

ヤキモチ「鏡もってくる?」

ナマケ「面倒だから口で言おうよ」

ガンコ「そうだね」

メガほむ「うん。わたしとしてもそっちのほうが助かるな」

イバリ「そっか」

ワガママ「ご主人様はね」

ネクラ「髪が黒くて」

ミエ「ストレートロングで」

ワルクチ「いつもクールぶってる」

ヒガミ「愛の人」

メガほむ「……そっか」
287 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 22:12:15.79 ID:JFvpgn6v0(19/27)

メガほむ「それってさ。この眼鏡を外して――」

イバリ「お?」

ほむら「それで、こんな感じで髪をおろして――」

オクビョウ「おお」

ほむら「こんな感じな、クールっぽい話し方をすればいいのかしら」

ワガママ「わぁ!」

ネクラ「そうそう」

マヌケ「そんな感じだよ」

ヒガミ「でもどうしたの、いきなり」

ヤキモチ「唐突だよね」

ほむら「そうだね……。だってね。わたしは、あなたたちのご主人様なんだよ?」

ワルクチ「しゃべり方」

ほむら「……そうよね。あなたたちは、そういう子達よね」

ウソツキ「うんうん。それで?」

ほむら「だから、そういうことよ。あなたたちのご主人様らしくなろうって思っただけよ。……明日を最後に会えなくなるかもしれないけれど、それでもわたしはあなたたちのご主人様なんだもの。だから、よ」

ナマケ「……ご主人様らしく」

ミエ「ご主人様らしく……?」

ガンコ「……」

ノロマ「……」

偽街の子供達「……ご主人様?」

ほむら「……うん、ご主人様だよ」
288 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 22:15:00.75 ID:lqE4tzez0(1)
更新キター!
289 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 22:29:41.77 ID:JFvpgn6v0(20/27)

ヤキモチ「そっか」

ワルクチ「ならいいよ」

ヒガミ「それで、決めたって何を決めたの」

ほむら「それは明日にとっておくわ。今日はもう寝ましょう」

ノロマ「……」

イバリ「あ。そういえば一個だけ忘れてるよ?」

ほむら「……あら。何をかしら?」

ウソツキ「ご主人様らしいご主人様の、一番大事なものを忘れてる」

ネクラ「だってご主人様はね」

ワガママ「愛の人!」

ほむら「……ふふっ。バカね。それは最初から持ってるもの」

マヌケ「え?」

オクビョウ「どういうこと?」

ほむら「だってわたしは――あなたたちを愛してるもの」ニコリ





290 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/04(日) 22:35:39.25 ID:JFvpgn6v0(21/27)

QB「暁美ほむら……。君はいったい……」

ほむら「わたしがどんな格好をしようとも、あなたには関係ないでしょう、インキュベーター」

まどか「ほむらちゃん。いきなりどうしたの……? その、似合ってるよ? でも、ちょっと急でびっくりしたというか、その、何か悩んでたのなら、わたしがちゃんと聞くから――」

ほむら「……ただの心境の変化よ。それよりインキュベーター。あなた、いま何をしていたのかしら?」

QB「……何をと言われても、まどかが契約に足るだけの願いをもってないか、確認していただけだよ。まどかのような少女が、このまま自分の住んでいる街が壊滅するのを見送れるとは思わないからね」

まどか「……キュゥべえ。やっぱり、それならわたしが魔法少女に――」

ほむら「その必要はないわ」ファサ

まどか「――え?」

ほむら「キュゥべえ」

QB「なんだい、ほむら」

ほむら「わたし、魔法少女になるわ」

偽街の子供達「…………」
291 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 22:38:06.85 ID:JFvpgn6v0(22/27)

QB「……君が?」

ほむら「ええ。不服かしら」

QB「いいや、そんなことはないよ。ただ意外だっただけさ。だって君は、自分の命を捨ててまでこの街を救おうとは思わないだろう?」

ほむら「……そうね。それは否定しないわ」

QB「ではなぜ、いまこの時、魔法少女になろうと思ったんだい?」

まどか「そ、そうだよ、ほむらちゃん。なんでいきなり、魔法少女になろうだなんて……」

ほむら「いきなりではないわ。昨日一日考えて出した答えよ」スッ

QB「それは……」

まどか「グリーフシード……? あっ。もしかしてそれって、あの子の……!」

ほむら「そうよ。……インキュベーター。このグリーフシードを、元のあの子に戻してあげて」
292 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 22:39:17.35 ID:JFvpgn6v0(23/27)

QB「……それが君の祈りかい?」

ほむら「そうよ。あの子たちが元の世界に帰るというなら、全員を帰してあげたい。……たぶん、それが一番あの子たちのためだから」

まどか「……ほむらちゃん。ほむらちゃんは、それでいいの? それがほむらちゃんが本当に望んだことなのっ?」

ほむら「いいのよ。戦う理由を見つけたの。逃げないって、自分で決めたの。だから、もう後はとことんまで突っ走るしか残ってないのよ」

まどか「あ……」

QB「……暁美ほむら。君の願いは間違いなく遂げられるだろう。だが、あえて聞くよ。僕は君が望むならば君を救い、君が望むものをなんでもひとつだけ願い事を叶えてあげられる。ただしそれが叶ったのならば、君はいつか自らの希望と反対の絶望に身を沈め、魔女へと変貌するだろう」

ほむら「……」

QB「そのすべてを承知してなお――君は魔法少女になるというのかい?」

ほむら「魔女になるなんて、たいしたことじゃない。たかが知れてる。あの子たちと同じ結末を迎えるというなら、喜んでそうしましょう。そうよ。わたしは平穏とこの世のすべての真実を放り投げて、こう言いましょう」

QB「……」

ほむら「この子の時間を、美しかったあの時へ」

QB「――契約は成立だ。君の祈りはエントロピーを凌駕した」

ほむら「……ぅ、っくぅ」

QB「さあ、解き放つといい。――それが君の運命だ」

ほむら「……っ」ガシリ


パアアアアアアアアアア!

293 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/04(日) 22:40:00.78 ID:JFvpgn6v0(24/27)
イバリ「おはよう」

ネクラ「おはよう」

ワガママ「おはよう」

ガンコ「おはよう」

ヒガミ「おはよう」

ヤキモチ「おはよう」

ウソツキ「おはよう」

ワルクチ「おはよう」

ミエ「おはよう」

オクビョウ「おはよう」

ナマケ「おはよう」

マヌケ「おはよう」

ノロマ「……」

ほむら「……おはよう」

レイケツ「…………おはよう」

294 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 22:51:54.94 ID:8MAyW8zjo(1)
おはよう
295 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 22:52:50.48 ID:husV0wPro(1)
なるほど、そういう願いで魔法少女になったか
296 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 22:53:58.17 ID:AtZX+XVSo(1)
デビほむ様かと思ったのに…
297 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 22:57:51.09 ID:74CWsobRO携(1)
アンチはよう
298 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 22:59:09.97 ID:EZ+2Bo+ao(1)
おはよう
299 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 23:18:15.76 ID:5Lb3cmjOo(1)
偽街の子供達の顔ってやっぱあの無機質な感じなんだろうか
行動が人間味を帯びてきたら普通の少女と見分け付かないくらいな感じになってて欲しい
300 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 23:23:54.98 ID:cl0nsYx7O携(1)
どっちにしろ望みと違ったら自分で書けばいいだけだろ
ここで自分勝手な望みを垂れ流すのはやめなさい
301 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 23:27:47.95 ID:GMKdn2a6O携(1/2)
300とれたらこの作品は名作
300とれなかったらこの作品はゴミ
302 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 23:28:14.00 ID:GMKdn2a6O携(2/2)
うわぁ
303 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/04(日) 23:36:55.50 ID:C+PgzNFH0(1)
なんかお前らって偽街の子供達みたいだな、アンチレスも含めて
そう思うと意外とアンチレスもかわいく思える
304 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 23:36:57.84 ID:EA6V+jpuo(1)
イヌカレー空間だと人形であの表情だけど、現世だと普通の体で表情隠れた感じで描写されてたよね
305 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/04(日) 23:45:30.31 ID:E6qCLxImO携(1)
>>303
同感
もっとやってほしい位だは
306 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/04(日) 23:49:24.84 ID:JFvpgn6v0(25/27)

ほむら「……さて。それじゃあわたし、巴さんたちに謝りに行かないと。あなた達はあなた達で、もう後は好きにするでしょう?」

オクビョウ「うん」

イバリ「言われなくても好きにする」

ガンコ「待ちに待ったお祭りだもん」

ほむら「ふふっ、そうよね。まどか。あなたはここで待っていて」

まどか「ほむらちゃん……」ジワッ

ほむら「……まどか。どうしてあなたが泣くの?」

まどか「ううん……。これは、違うの……ほら、ほむらちゃんがやっと名前で呼んでくれたから……嬉しくって……」ゴシゴシ

ほむら「あら……そういえば、そうだったわね」

まどか「えへへ。うん、そうなんだよ。……ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「なぁに、まどか」

まどか「わたし、何にも出来なくてごめんね」

ほむら「いいのよ。巴さんや杏子、さやかの心を助けてくれたし……何より、わたしの一番の友達でいてくれたわ」

まどか「うぇひひ。……わたし、ほむらちゃんの一番の友達だった?」

ほむら「ええ。あなたは、わたしの最高の友達よ」ニコリ

307 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 23:49:53.26 ID:JFvpgn6v0(26/27)

まどか「……ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「どういたいまして、まどか」

まどか「……うん。ほむらちゃん。わたし、やっぱり魔法少女にならないね。これからどんなことがあっても、QBに何を言われたとしても、絶対に魔法少女にはならない」

ほむら「そうね。願い事なんかに頼らなくても、あなたは間違いなく素敵な大人になれるもの」

まどか「ふふっ。そういうほむらちゃんは、魔法少女になってもカッコいいよ? やっぱり、燃え上れーって感じで」

ほむら「あら、そうかしら。なら、まどかは見る目があったのね」

まどか「えへへ。……それでね。わたし、ずっとほむらちゃんの最高の友達でいる。……ずっとだよ?」

ほむら「……ずっと、ね」

まどか「うん。ずっと。ずぅっと」

ほむら「ありがとう。……本当に、ありがとう」

まどか「ううん。当たり前、だよ」

ほむら「……ええ。それじゃあ、わたし、そろそろ行くわね」ファサ

ノロマ「……」

イバリ「ご主人様」

レイケツ「……ちょっと待って」

ほむら「……?」
308 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/04(日) 23:50:26.12 ID:JFvpgn6v0(27/27)

ほむら「どうしたの? 引き止めるなんて、あなた達らしくないわね」

ヤキモチ「あなたがいつか魔女になるとき、忘れないで」

ほむら「――え?」

イバリ「あなたの感情は、あなただけのもの」

ナマケ「わたし達は、そこから生まれた偽街の子供達」

マヌケ「だから、偽街を忘れないで」

ネクラ「偽街さえ忘れなければ」

ガンコ「あなたの此岸の淵が、偽街の舞台でさえあれば」

ワガママ「出来上がったそこが偽街でさえあれば」

レイケツ「わたしたちは、きっとあなたの葬列を盛り上げるわ」

ほむら「……忘れないわ。決して、わたしは忘れない」

ノロマ「…………」

ワルクチ「分かってくれたみたい」

ウソツキ「ならいいよ」

ヒガミ「なら、行きましょう」

オクビョウ「それじゃあね、ご主人様」

ミエ「ほんのちょっとだけ、さようなら」

偽街の子供達「いつかまたもう一度、逢えるから」

309 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 00:01:27.69 ID:INqOhsfV0(1)
このまどかがほむらに名前呼ばれて泣いたり、このほむらがまどかに最高の友達とかいうのには違和感ありすぎるわ
そりゃ偽街の子供抜いたら1番仲良い子だけども
310 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 00:03:16.80 ID:bwVx3a0no(1/2)
めがほむちゃんはちょろいから別に普通じゃないか?
311 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 00:11:22.24 ID:3t6WWJTLo(1/2)
内心ではドールズは自分の鏡でしかないって理解してるんじゃね?
312 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/05(月) 00:11:41.01 ID:+tvyW8Vw0(1/3)
めがほむはこの物語最初から読んでればまあ、違和感無いかな。まどかは、ほら、思春期だし。多少は、ね?

313 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 00:20:28.29 ID:UHvz3p66O携(1)
そんなフォローいらないから
314 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 00:24:49.90 ID:diZL3mrao(1)
こまけえことはいんだよ!
315 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 00:29:40.49 ID:ueM0dCJbO携(1)
更新されてるからきてみたら…
開き直るってことはやっぱそうなのか
これはいい加減に書かれてる上に低レベルだと判明したな
316 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/05(月) 00:37:00.85 ID:+tvyW8Vw0(2/3)
完結してほしい、待ってる人もいるよ。ガンバッテ!
317 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/05(月) 00:38:40.13 ID:X8pvZr/30(1/6)
みんなのもしもし君復活
また一人通報者が増えるのか
318 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 00:40:36.67 ID:dMrPVphHo(1)
ガラケーで必死にポチポチしてるとこ想像したら哀れに思えてきた
319 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 01:01:29.38 ID:vcO4iDXmo(1)
>>309
普通に友達ではあるけど「最高の」を付けるほどか?って感じだよな
320 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:04:43.23 ID:N/TQhA4do(1)
この作者は原作台詞大分意識してる感じだな
321 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/05(月) 01:07:20.78 ID:8lI78yk00(1/15)






ワルプルギスの夜「Ahahahahahahahahahahahahahahahaha!」

さやか「ぜぇっ、はぁ……これ、もうやばいやつでしょ……」

杏子「はぁっ、ふうっ、だから、泣き言は……後にしろっての……!」

マミ「そうね……文句を言って変わる状況でもないし――」

ワルプルギスの夜「Kyahahahaahahahahahahahahaha!」

マミ「――!」

さやか「やばっ……って、杏子!」

杏子「……ぁ」

マミ(まずっ――! 助けられるタイミングじゃ――)


カチリ


マミ「――え?」

マミ(辺りの風景が、停止した? どうして……)

ほむら「……間に合ってよかったわ」

マミ「え? あなた、暁美、さん……?」

ほむら「ええ。あなた達に説明しないといけないことと、何より謝らなくちゃいけないことがたくさんあるけれども……全部、ワルプルギスの夜を片づけてからにしましょう。とりあえず、この手は離さないで。離せばあなたの時間も止まってしまうわ」

マミ「……そう。これがあなたの魔法なのね。なら、わたしのリボンで美樹さんと佐倉さんもつなぐわね」

ほむら「ええ。理解が早くて助かるわ」

マミ「……それじゃあさっそく」シュルル

杏子「――っと。ん? 止まってる? なんで……ぁ」

さやか「杏子っ、危ない! ……って、あれ? なにこれ。……んん? そこのクールビューティーはどちら様?」

杏子「……お前、ほむら、か?」

さやか「はぁ!? マジで……うわあっ。マジでほむらだ……。本気でわかんなかったよ……」

ほむら「ええ。これが終わったらいくらでも説明するし、謝罪もするわ。……だから、今だけでも、あなたたちに協力させて」

322 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:08:41.14 ID:8lI78yk00(2/15)

杏子「……」

さやか「……」

マミ「……共闘を受けるのに、ひとつだけ条件を付けていいかしら」

ほむら「何かしら? いままで我が儘放題だったし、わたしにできることなら、何だってするわ」

マミ「そう……。なら、これが終わったら、みんなでお祝いをしましょう?」

ほむら「……え?」

マミ「大きなケーキを用意して、みんなでテーブルを囲むの。それが条件よ?」

杏子「そうだな。腹も減ったし、マミの家で盛大に飲み食いしよーぜ」

ほむら「あなた達……」

さやか「そうだねっ。あたしの失恋パーティーもかねて、ぱーっとド派手にやろうよ」

ほむら「……ええ。ありがとう。そうよね。ワルプルギスの夜なんてさっさと撃退して、まどかも交えて、みんなでお茶会をしましょう!」

マミ「ええ!」

杏子「ああ!」

さやか「おう!」

323 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:09:08.88 ID:8lI78yk00(3/15)




ワルプルギスの夜「Kyahahahahahahahahahahahaha!」

シモテ「きゃははっ」

ソデ「あははっ」

カミテ「うふふっ」

ノロマ「…………」

ヤキモチ「……すごい大きな劇団舞台」

ヒガミ「綺麗な娘もかわいい動物も、たくさんいる」

ネクラ「……あの舞台に参加しようか?」

ガンコ「それはダメだよ」

オクビョウ「そうだよ。お空に連れていかれては、うさぎの首もはねられない」

レイケツ「それに、あの舞台はわたし達のものじゃない」

イバリ「それもそうだね」

ウソツキ「なら、ご主人様の演劇でも見る?」

ミエ「それもだめ。べとべとした血でケープを汚されてはたまらないわ」

ナマケ「それもそうだね」

ワガママ「なら、ここでワルプルギスの夜を見てよう」

ワルクチ「そうだね」

マヌケ「それがいいね」


324 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:09:58.85 ID:8lI78yk00(4/15)

レイケツ「ワルプルギスの夜」

イバリ「地上をマホウで埋め尽くし、すべての運命の不幸をなくそうとする」

ヒガミ「この世のすべてが戯曲ならば、悲しいことなど何もない」

ワガママ「悲劇ではあるかもしれないけれど」

オクビョウ「ただ、そぉいう脚本を演じてるだけ」

マヌケ「ワルプルギスの夜で芝居は止まって」

ガンコ「もう地球は一周だって回転しない」

ネクラ「物語は転換しない」

ヤキモチ「明日も、明後日もワルプルギスの夜」

ノロマ「…………無力」

ワルクチ「もうどうにもできない」

ウソツキ「すべて嘘にしてしまおう」

ミエ「すべて止めてしまおう」

ナマケ「そうして続く、ワルプルギスの夜――ぁ」




パアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア





325 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:10:32.77 ID:8lI78yk00(5/15)

ガンコ「空が……」

ノロマ「……」

ヒガミ「……晴れたね」

マヌケ「お祭りも、終わったみたい」

ワルクチ「舞台が通り過ぎて行ったから」

ワガママ「そっか」

イバリ「なら、帰ろっか」

オクビョウ「なら、帰ろうね」

レイケツ「そうだね」

ヤキモチ「だいぶ変な悪魔がいて」

ネクラ「少し欠けた女神さまがいて」

ミエ「魔女なんてものは存在しない」

ナマケ「そんな世界へ」

ウソツキ「みんな揃って、帰ろうね」

偽街の子供達「そうしよう」






326 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:11:30.71 ID:8lI78yk00(6/15)

ほむら「……」

杏子「……」

マミ「……」

さやか「……ねえ」

杏子「……なんだ、さやか?」

さやか「……あたし達、勝ったのかな?」

ほむら「……どうでしょうね。結局ワルプルギスの夜は倒せないまま街を通過させたから、辺り一帯はボロボロよ。負けたといわれれば、認めるしかないわ」

マミ「……いいえ。負けてなんかいないわ」

杏子「……そうだな。あたし達の勝ちさ。なにせあたし達は全員生き残ってる。それにさ――」


まどか「――! ――やかちゃん! マミさーん! 杏子ちゃーん! ほむらちゃぁぁん!」


杏子「――あのデカブツの進路を避難所からそらせたんだ。いま必死になってあたしたちを探し回ってくれてるやつが、その成果の証明だぜ」

さやか「あはは……。まったく、まどかのやつ。まだ避難指示解除されたないだろうに……詢子さんに相当怒られるぞ、ありゃ」

マミ「ふふっ。きっといてもたってもいられなかったのね。あんまり心配させるのも悪いわよ」

ほむら「ええ。……まどか! わたしたちはここよ!」

327 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:13:10.07 ID:8lI78yk00(7/15)

まどか「……! ほむらちゃん! それにみんな!」

杏子「おう。何とか生き残ったぜ」

マミ「ええ。もうみんなで帰ってお茶会をするだけよ。……あ。そういえば、わたしのおうち無事かしら……」

さやか「おーい。まどかー。全員無事だぞっ。さあ、この親友の胸に飛び込んでくるが――」

まどか「ほむらちゃん!」ダキッ

ほむら「きゃっ。ま、まどか? もう……そんな心配してたの」ナデナデ

まどか「うんっ……ほむらちゃん、無事でよかった……!」

さやか「親友のあたしのことスルーかよ!? ちょっと前から思ってたけど、ほむらが絡むと、まどか何かひどくなんない!? あたしの気のせいじゃないよね!」

まどか「え? そんなことないよ? ね、ほむらちゃん」

ほむら「そうよ。きっと気のせいよ。濡れ衣でまどかを責めるのはやめなさい、さやか」ナデナデ

さやか「なぜほむらが言う! ……っていうか、だいぶ気になってたんだけど、ほむらのそのキャラは何? イメチェン? 魔法少女になってるとかどうでも良くなるくらいびっくりしたんだけど」

ほむら「イメチェ――! ちがっ……います! そういうのじゃなくて、ただ、あの子達のご主人様がこんな感じだったらしいから、それを意識して――」

さやか(あ、やっぱりほむらだ。……うむっ。絶対これ、いじりがいがある!)

マミ(やっぱりけっこう無理してるのね、あの口調とか……)

杏子(まー好きにすりゃいいと思うけど……口には出さないでおいてやるか)
328 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:15:05.46 ID:8lI78yk00(8/15)

さやか「ほむらー。そういうのを世間ではイメチェンっていうんだぞー?」

ほむら「う、うぅ……それは、そうかもしれませんけど……でも……!」

さやか「言い訳は無用だー! でも正直どっちのキャラもかわいいから、ほむらもあたしの嫁に――」

まどか「さやかちゃん! ほむらちゃんをイジメるのはダメだよ!」

さやか「!?」

ほむら「ま、まどかぁ……。ありがとう……!」ヒシッ

まどか「うぇひひ。良いだよ、ほむらちゃん。わたし、ほむらちゃんのこと大好きだもん。だからいつでもわたしを頼ってね」ナデナデ

ほむら「うんっ、うん……!」

さやか「ねえ、杏子……あたしのやったことって、そんなに悪い事だったかな……?」

杏子「アホなこと言ってねーでもう引き上げるぞ。救急隊とかに見つかったら面倒だ」

マミ「そうね。鹿目さんはもとい、美樹さんだってご家族の方々が心配しているでしょう?」

まどか「あっ。わたし、ママの制止を振り切ってきちゃったから……帰ったら、すごく怒られるかも……」

さやか「うぁー。あたしもどう言い訳しよう……」

マミ「ふふっ。いいじゃない。みんな無事だったからこそ、そんな心配ができるのよ」

杏子「そうだぜ。あたしたちが避難所だけでも守りきれたから、こうして笑ってられるんだ」

さやか「……うん。そうだね。あたしたちが、街の人たちを助けたんだ」

マミ「ええ。だから、胸を張って帰りましょう」

杏子「そうだな。何だかんだで、やっぱり気分がいいな」

まどか「それじゃ、みんなで帰ろうっ」

ほむら「ええっ!」

329 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:23:20.30 ID:i0/O4fdao(1)
悪ほむが望んでいた世界……
330 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/05(月) 01:29:49.31 ID:8lI78yk00(9/15)


331 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:30:15.94 ID:8lI78yk00(10/15)

〜叛逆後の世界〜


ガチャリ

デビほむ「……」

デビほむ(……もうこうやって無言で帰るのにも、慣れてしまったわね。ええ。別に淋しくなんかは――)

レイケツ「お帰りなさい」

ヤキモチ「お帰り」

ナマケ「お帰りー」

デビほむ「――!?」

ノロマ「……」ジイー

イバリ「やっと帰ってきた」

デビほむ「あ、あなたたち……え? えぇ!?」
332 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:31:19.97 ID:8lI78yk00(11/15)

ワルクチ「なに驚いてるの?」

デビほむ「へ!? いや、だってインキュベーターが……え? でも、ええっと、いるわね。あなたたち」

ミエ「そりゃいるよ」

ウソツキ「どうしたんだろう」

ヒガミ「どうでもいいよ」

ヤキモチ「どうでもいいことだね」

ネクラ「どうでもいいからさ」

ワガママ「そんなことより、ご飯!」

デビほむ「……あー。そうね。わかったわ。インキュベーターの言うことを鵜呑みにしたわたしがバカだったわね。いいわ。いまから腕を振るってあげましょう。事情はご飯を食べながら、ゆーっくり聞けばいいものね」

ワガママ「わーい!」

ナマケ「話すのは面倒……」

レイケツ「適当に話せばいいよ」

デビほむ「……ええ。根ほり葉ほり聞いてあげるけど――その前に一言だけ」

ノロマ「……?」

ガンコ「何?」

イバリ「どうしたの?」

デビほむ「あなたたち。――おかえりなさい」

偽街の子供達「ただいま、ご主人様!」
333 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:31:46.27 ID:8lI78yk00(12/15)


334 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:34:14.65 ID:8lI78yk00(13/15)

――Don't forget.


マミ「さて、と。今日も魔女退治に出かけましょうか」

さやか「そうですね! よっしゃ、気合入れていきますよー!」

ほむら「そうね。今日は杏子も風見野から来てるから、いつもよりだいぶ楽になるわ」


――Always, somewhere,


杏子「ま、何だ。ちょっと気が向いたからな」

さやか「ははーん、またまたー。最近は見滝原にいる日のほうが多いんじゃん? もうこっちに住めば?」

杏子「……うっせーこっちにもいろいろ事情があるんだよ」


――children is crying for you.


ほむら「そうね、さやか。その件についてはあまり追求したらダメよ」

まどか「そうだよ、さやかちゃん。杏子ちゃん、マミさんとの手合わせでまだ勝ててないから、お願いを――むぐぐっ」

杏子「うっせぇ! お前らなんでそれ知ってやがんだよ!?」


――As long as you remember them.


マミ「あ、あら。いったい誰が言っちゃったのかしら……」

杏子「マミぃ!? お前か! お前だなぁ!」

さやか「ほほう? 面白そうなネタですなぁ。ぜひとも今日のお茶会で――」


――you are not alone.


杏子「黙れアホ共! いいから魔女狩りに集中するぞ!」

まどか「ウェヒヒ。みんな、ガンバッテ!」

ほむら「ええ!」ニコリ



            End.

335 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/05/05(月) 01:37:45.37 ID:8lI78yk00(14/15)

おーしまい!

最初っから即興で先のこと何にも考えてなかったけど、終わりだけはハッピーエンド以外は考えてなかった!

じゃあまた別の作品で。
336 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/05/05(月) 01:38:47.50 ID:yu9fJVi4o(1)
乙!
即興にしてはよくできてた
次も期待しとく
337 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 01:38:48.35 ID:4N+UEXBPo(1)
おつかれさま
おもしろかったよ
338 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 01:39:02.63 ID:9kCj/E7Go(1)
あっさり終わった
乙乙
しかしchildren isはなんとかならなかったのか
339 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 01:40:27.98 ID:ivrTiu6e0(1)
乙乙!楽しかったよー
340 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 01:41:02.20 ID:7nDo0tNHo(1)

杏子はちゃんとGS返してあげてたんだな
ドールズはマテリアルブックによると、魔法で完全な回帰能力をもつってあったから
その効果で遡行したのかね
341 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 01:41:02.53 ID:bwVx3a0no(2/2)
即興でとかすげえ

342 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 01:43:11.23 ID:3t6WWJTLo(2/2)
完結乙

メガほむはそういう方向に思い切ったのか
まあ一方通行なんだけどほむらは本質的にそういう子だし
まどかがいる分だけ少しは救われてるのかな
343 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 01:54:23.57 ID:1rG5v32x0(1)
乙、面白かった!
不謹慎だけどこのほむらが魔女になるときがちょっと楽しみだ
きっと穏やかでどこか幸せな魔女化だと思う
1-
あと 100 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.254s*