[過去ログ] 上条「そいつは……突然現れた!」 (38レス)
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1 ミディえもん [saga] 2014/04/15(火) 01:02:22.41 ID:55YWxFLo0(1/9)
※注意!
サンデーCM劇場verを覚えてる人ならピンときたかもしれませんが、このSSは『金色のガッシュ!!』と『とある魔術の禁書目録』のクロスオーバーSSです。
本作品は基本ガッシュ側の魔物に禁書側のキャラクターがパートナーとして付きます。
また、都合により一部のキャラクターの基本設定が多少違う事があります。
なお、勢いで思いついたはいいですが、改めて考えてみると思った以上にこのSSのバランス調整等が難しいため、シナリオはガッシュと禁書を行ったり来たりします。
あと更新は不定期、かつ>>1の禁書は新約1巻で止まってます。
以上の点が問題ないという方は生温かい目で見守ってやってください。無理という方はそっ閉じをどうぞ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397491342
2 ミディえもん [saga] 2014/04/15(火) 01:03:06.98 ID:55YWxFLo0(2/9)
バサッ、バサッ…
「クンクン……うん…近いぞ……」
「もうすぐだぞ、オオワシ殿。昼型なのに夜通しスマナイ!」
「日が昇ったらごはんを獲るから、がんばってくれ!」
「クワクワクワ!」
3 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/15(火) 01:03:13.81 ID:FqyUz+0i0(1)
さ、最愛ちゃんは出ますか!!
4 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/15(火) 01:03:35.68 ID:8DCfGKBr0(1/2)
期待してますわー
5 ミディえもん [saga] 2014/04/15(火) 01:04:12.67 ID:55YWxFLo0(3/9)
LEVEL.1
ヒーロー、上条当麻
6 ミディえもん [saga] 2014/04/15(火) 01:05:13.15 ID:55YWxFLo0(4/9)
ーーモチノキ町ーー
チュン…チュン…
上条「朝か……今日は何すっかな……」
隅のほうにオカルトグッズがちらほら見られる散らかった部屋で、上条当麻は目覚めた。
コンコン
詩菜「当麻さん、御飯ですよ。起きてくださいな」
母、上条詩菜が部屋のドアをノックし、朝食の時間を告げる。現在時刻は7時ちょうど、朝食を食べるには調度良い頃合いだ。
だがーー
上条「あとで……」
ーー上条は、それを拒否した。
7 ミディえもん [saga] 2014/04/15(火) 01:06:16.83 ID:55YWxFLo0(5/9)
詩菜「あらあら当麻さんったら、今食べないと学校に遅れますよ?」
上条の説得を試みる詩菜。母親としては当然の行動であろう。
だが、その言動には力がこもっていない。
むしろ上条を刺激しないように、それでいて、何かに怯えるように、ドア越しで上条からは見えないが、少し強張った笑みを浮かべながら詩菜は上条に声をかけていた。
上条「学校に行って……陰口叩かれて、傷作って、それでどうするんだよ」
詩菜「……っ」
その言葉が、ドアの向こうの詩菜の声と表情を悲痛なものへと変えた。
8 ミディえもん [saga] 2014/04/15(火) 01:07:43.45 ID:55YWxFLo0(6/9)
上条「……学校に行ってもどうせ授業はよくわからねーから家に居てもいいじゃねーか……」
詩菜「でも当麻さん、この間の子みたいに当麻さんを心配してウチまで来てくれる人だって……」
上条「プリント届けに来ただけだろ……」
詩菜「…………」
上条「どうせ日直かなんかで嫌々来て母さんの手前心配してみせただけだっての……」
詩菜「当麻さんそんな言いk上条「うるせぇ!!もうほっといてくれよ!!」
詩菜「……っ」
言葉を遮られた詩菜の顔に浮かんだ感情は、怒りではなく、悔しさと無念だった。
上条「…………チッ」
9 ミディえもん [saga] 2014/04/15(火) 01:08:34.59 ID:55YWxFLo0(7/9)
「コラ貴様!母上に向かってうるせぇとはなんだ!!」
10 ミディえもん [saga] 2014/04/15(火) 01:09:10.11 ID:55YWxFLo0(8/9)
上条「は?」
突然窓のほうから聞こえた聞きなれない声に反応して上条が窓のほうを見るとーー
ブリ「」ビチビチビチビチビチ!
オオワシ「」バッサバッサバッサバッサ!
上条「…………」
オオワシ「」バッサバッサ バリーン!
上条「………」ゴシゴシ
ブリ「」ビチビチビチビチビチ!
上条「……」
ガッシュ「我が名はガッシュ・ベル!」
上条「…」
ガッシュ「おまえ、上条刀夜の一子、上条当麻だな!!?」
上条「」
ーーオオワシにつかまり、ブリを担いだ子供が、一糸纏わぬ姿で部屋に侵入してきた。
11 ミディえもん [saga] 2014/04/15(火) 01:20:32.08 ID:55YWxFLo0(9/9)
とりあえずプロローグ終了的な意味でここまで。(続き全然書いてないなんて言えな……)
久しぶりにSS書いてみてわかりましたが地の文考えるの大変ですわ。まぁこのSSの場合地の文ないとあまりにも無機質な文になってしまうので仕方ないですかね(笑)
次回の投下予定は未定ですが多分土曜日にはできると思います。
次回は第一話終了までやる予定です。
終わり方は決まってるけどそれまでの大きな編の構想が全然できてない拙いSSですが長い目でみてくれるとありがたいです。
それではまたのちほど。
12 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 01:23:34.64 ID:2odgTc0L0(1)
ヲイヲイ大丈夫かよ上条さん
13 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/15(火) 01:24:03.77 ID:7mERaXCAO携(1)
感想が長い
三行で
14 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/15(火) 01:25:23.86 ID:v7gwy5z00(1)
これは期待
上条さん不幸属性持ちみたいだけど幻想殺しはどうなるんかな
15 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 01:42:27.19 ID:8DCfGKBr0(2/2)
まあ上条さんは普段は馬鹿だけど戦闘面は頭働くんでガッシュとは相性いいのかもしれないな
16 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 04:25:19.10 ID:Q3dip/yD0(1)
モアイさんは不要
17 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/15(火) 08:29:15.70 ID:sorfy3Q50(1)
>>16
絹旗スレを荒らし回っては潰してるアンチさんちーっす!
18 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/15(火) 08:34:46.98 ID:f4QrgGHv0(1)
普通の家に暮らしてるのに、禁書側のストーリー展開できるのか?
まあ前置き、後書き共にくどくて気持ち悪い
さっさと依頼を
19 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ] 2014/04/15(火) 13:42:24.84 ID:NgJOFCqO0(1)
上条さんがまだ中学生かな?
20 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/04/15(火) 20:08:25.66 ID:kh5n3y0S0(1)
乙
ガッシュSSは少ないし途中でエタりやすいので、取り敢えずどんな形であれ完結させてくだしあ
それと、感想とかは三行以内に収めるのが好まれますよ(馴れ合い自体好まない人も多いですが)
>>14
アンサートーカーというチート超能力があってだな
>>19
原作設定だと小学校入学のころから学園都市で暮らしてるし、普通に高校生でしょ
21 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ] 2014/04/16(水) 02:15:32.25 ID:rbM60JmYo(1)
スレタイだけ見てパシフィックリムかと思った
22 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/16(水) 03:29:14.13 ID:7YPBrLzJ0(1)
期待できないのでさっさとHTML化することをミサカは>>1に偉そうに提案します
23 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 19:54:08.66 ID:wvf+GhL+0(1/16)
>>3
それなりに先になるでしょうけど多分でます。
>>14
幻想殺しはチートすぎるかなぁとか思ったけど調整すればなんとかできそうだったので出します。
>>19
一応中三のつもりです。
それでは投下していきます。
24 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 19:54:38.08 ID:wvf+GhL+0(2/16)
上条「…………」
金髪の子供の派手な登場に対して、上条はリアクションを取ることすらしない。
ただただ、絶句していた。
相手は自分のことを知っているようだが、自分にはこんなブリを担いだ金髪太郎の知り合いはいない。
上条「おい、おm……」
ガッシュ「父上におまえのことを任された!手紙も預かっている!」ゴソゴソ
上条「…………」
ガッシュ「これだ!」つ□
上条「…………」つ□⊂
上条は手紙を受け取り、読み始めた。
25 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 19:55:09.09 ID:wvf+GhL+0(3/16)
――当麻へ
――久しぶりだな。遅ればせながら、14歳の誕生日おめでとう!
――さて、唐突だがお前に手紙を渡した子は「ガッシュ・ベル」
――イギリスの森の中で死にかかっているところを助けたら、命を救ってくれたお礼に何か恩返しがしたいと言い出してな。
――そのとき私の頭には、お前の姿が浮かんだんだ。
刀夜『私には当麻という一人息子がいる。……元々運の悪い子ではあったが、最近は特に不運がひどくなってきてな……不運を恐れるあまり学校にも行かなくなってしまった』
刀夜『どうか、当麻を不運から護ってやってはくれないか?』
ガッシュ『わかりました!!命に代えても当麻を護ります!』
――と、いうわけだ。少々変わったところもあるが、とてもいい子だ。
――誕生日プレゼントとして受け取ってくれ。
P.S.
――その子は自分の家がどこにあるのかも忘れてしまったらしい。
――その子がいつも持っている『赤い本』が唯一の手がかりだが……見たことのない文字で、私の知り合いの考古学教授でも解読できなかった。
――今度帰ってきた時に、学園都市にでも行ってみるつもりだ……それまであの子が本を失くさないよう気にかけてやってくれ。
――じゃあまたな。母さんを、頼んだぞ。
――刀夜
26 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 19:55:52.96 ID:wvf+GhL+0(4/16)
上条「…………」
上条「…………」チラッ
ガッシュ「」バリボリバリボリガツガツガツガツ!
ブリ「」
上条「…………」
今までもらった中で、一番嬉しくない誕生日プレゼントだった。
上条「……なるほど、わかった……これは父さんの字だし、夢でもなさそうだ……」
きっと上条を不幸から護るというのは建前で、本当は記憶を失くして行くアテのないコイツをウチに住まわせる理由を作ってやりたかったのだろう。
上条は勝手にそう解釈して、現実を受け止めることにした。
上条(にしてもなんでオオワシなんだよ……普通に今度帰ってくるときに一緒に連れてくれば……)
詩菜「当麻さん?どうかしましたか?」
上条「…………」
――母さんを、頼んだぞ。
手紙の最後の一文に込められた父の本当の意図を悟った上条だった。
27 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 19:56:25.29 ID:wvf+GhL+0(5/16)
上条「あー……、悪い、母さん。やっぱり飯食うから準備してくれ」
詩菜「あら。あらあら!すぐ準備しますね」タタタタ
無論、上条は御飯を食べた後学校に行く気なんてさらさら無い(少なくとも詩菜はそう思ってないだろうが)。
ただ、ガッシュの説明と自分の気分を落ち着かせるために朝食を食べたくなっただけだ。
上条(母さんの説得かぁ……父さん信じてもらえんのかなぁ……にしても)チラッ
上条はおもむろに『赤い本』を手に取った。
上条「この本が唯一の手がかりねぇ……」ペラッ……
表紙をめくってみる、見たこともない文字がずらりと並んでいた。当然、読めるワケがない。
ガッシュ「さぁ当麻!ごはんを食べて学校に行くぞ!」
上条(ていうかこれ読めてもコイツの日記ってわけじゃあなさそうだし何かわかるともってはぁ!?」
突然聞こえた予想外のセリフに、上条の口から間の抜けた声が出た。
ガッシュ「何を不思議がっている、当麻は学生であろう?例え不運だろうと学生が学校に行くのは当たり前ではないか」
上条「――――」
『赤い本』を持つ手に力がこもる。
ガッシュ「この私が来たからにはもう不運など気にせずヌァッ!?」ガッ
口より先に、手が出ていた。
上条は『赤い本』を置くこともしないまま、ガッシュの胸ぐらをつかみ、告げる。
上条「てめぇに俺の何がわかるんだよ……!」
ガッシュ「とう……ま……!?」
上条「俺を護るだかなんだか知らねぇけど――」
震えるその声は、怒りにも、悲しみにも、あるいは妬みにも聞こえた。
上条「――ふざけるのもいい加減にしやがれ!!」
28 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 19:56:53.08 ID:wvf+GhL+0(6/16)
――上条家、キッチン――
詩菜「当麻さーん?早く食べないとお味噌汁冷めちゃいますよー?」
<「ふざけるのもいい加減にしやがれ!!」
詩菜「あらあら。当麻さんったら、ふざけてもふざけてなくともお味噌汁は冷め「のああああぁあああああああっ!!!!」バガァ!
詩菜「…………」
詩菜「」ハッ!
詩菜「とっ、当麻さん!?」バタバタ
上条詩菜の背筋に嫌な汗が流れる。
息子の叫び声と大きな音、これだけで救急車を呼ぶに足りえる事態が起こっていたことも過去にあった。
彼女は急いで息子の部屋までの階段を駆け上り、ドアを開ける。
そこには――
上条「お…お…、お…おおお…おまえ何者だーーーーっ!?」
ガッシュ「ウヌゥ、ガッシュ・ベルと言っておろう」
上条「とぼけんな!口から電撃出したことについてだ!」
ガッシュ「人の口から電撃など出るわけなかろう」
――若干焦げた部屋で、子供に対して警戒心全開の息子の姿があった。
29 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 19:57:22.67 ID:wvf+GhL+0(7/16)
――通学路――
上条(ちくしょう……朝から変なのがやってくるし……しかもそいつに殺されそうになるしで散々だぜ……)
――――
――
上条「――ふざけるのもいい加減にしやがれ!!」
カッ!
ガッシュ「」コォオオ…!
上条「へ?」
マズイ。
直感が、上条にそう告げた。
上条「――!」ドンッ
思わずガッシュを突き飛ばす。
ガッシュ「」ゴッ!
上条「のああああぁあああああああっ!!!!」バッ!
ガッシュの口から放たれた電撃が、上条の頭上ギリギリを通過していった。
――
――――
上条(何が『少し』変わったところもある、だ!口から電撃だすなんて聞いてねぇよ!)
結局のところ――
上条「不幸だ……」
――上条当麻は不幸だった。
????「」ササササッ
30 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 19:57:49.79 ID:wvf+GhL+0(8/16)
――モチノキ第二中学校――
ザワザワ…ザワザワ…
上条「…………」ガラッ
上条が教室に入った途端、教室内の音が消えた。
上条「…………」
ヒソヒソ…ヒソヒソ…
チッ、キタノカヨ アノ ヤクビョウガミ……
ヤベーヨ オレ セキ チカイカラ キヲツケネート……
上条「…………」スタスタ ストッ ガチャガチャ
慣れてると言わんばかりに自分の席に着き、学生鞄を開け、授業の準備をする上条。その間も、陰口は続いていた。
上条(ん……?)
鞄を開けると、教科書やノートがなかった。
代わりに入っていたのは――
上条「不幸だ……」
――ガッシュが持っていた、『赤い本』だった。
31 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 19:58:40.67 ID:wvf+GhL+0(9/16)
――一時間目、数学――
先生「突然だが今から抜き打ちテストを行う」
エエー
マジカヨー
ホラヤッパリ ロクナコト オコラネェ
上条「…………」
ガ???「…………」
――二時間目、体育――
教師「今日は持久走だ!」
エエー
ナイワー
ヤッパ カミジョウ イルト イヤナコト バッカダワ
上条「…………」
ガッ??「…………」
――三時間目、総合――
教師「図書室で調べ学習だ、各自与えられたテーマについてノートにまとめ、再来週の授業の時に提出するように」
上条「のおおおっ!?」ドンガラガッチャン!
ドウシタ!?
ホンダナ カラ カミジョウ ニ ホンガ オチテキタンダヨ
ナンダヨ マタアイツカ
アブネー、アイツニ チカヅカナイデ セイカイダッタワ
上条「…………」
ガッシ?「…………」
32 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 19:59:06.77 ID:wvf+GhL+0(10/16)
――四時間目、社会――
黒板「遠山先生は急用のため自習です。」
マジカヨ、カミジョウ イルノニ イイコトアルッテ メズラシイナ
イヤ、ウワサニヨルト トオヤマセンセイノ オヤガ コウツウジコ ニ アッテ ヤバイラシイゼ
ソウイエバ アイツ カミジョウニ テイセイノート ダセッテ イヤミナ カオデ シツコク イッテタモンナァ
ヤベー、ヤクビョウガミサン マジパネェッス
上条「…………」ペラッ…
ほらな。と上条は思った。
上条(結局俺が学校に来て何になるってんだ。不幸な目にあって、不都合な出来事に対する責任を押し付けられて、陰口叩かれるだけだ)ペラッ…
上条(まぁ、でも……)ペラッ…
上条(『あの時』みたく誰かを巻き込まなかっただけ今日はマシかもな……)ペラッ…
退屈しのぎに遊び感覚で読んでいた『赤い本』をめくりながら、上条は昼休みに早退しようと決めた。
上条(にしてもこの本……曲がりなりにも本なんだからページごとにちょっとした共通点ぐらいあってもよさそうな……ん?)
『赤い本』をめくる上条の手が止まった。
上条(なんだこの色の違うところ……?第一の術……ザケル……?)
それは『読める』というよりも『理解できる』と言ったほうが正しかった。
『どの文字がどう読める』のではなく、『ここにそう書いてあると理解できる』のだ。
上条(なんだこれ……?)
ガッシュ「…………」
――――
――
33 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 20:00:04.74 ID:wvf+GhL+0(11/16)
キーン コーン カーン コーン
上条(やっと終わった……)ガタッ パタン
給食時間終了のチャイムが鳴ると、上条は立ち上がり、『赤い本』の入った学生鞄を持って、廊下側に向かって歩き始めた。
ガッシュ(ヌ?なぜ帰り支度を……?ほかの者はまだ帰らぬぞ……)
上条「…………」ガラッ スタスタスタ
生徒がたむろする廊下にもかかわらず、御丁寧なまでに上条の進む方向に勝手に道は開け、上条はその道をさっさと進んで行く。
ナンダ アイツ カエルノカ ホットシタワー
ザワザワ……ザワザワ……
上条「…………」スタスタ
喧騒の中、誰も上条に話しかけようとはしない。むしろこっちに来るなと迷惑そうな目で上条の背中を睨み付ける者がほとんどだった。
ガッシュ(と…当麻……!!!)カサカサカサ
「え?結局、上条もう帰っちゃうの?まだ昼休みな訳よ?」
34 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 20:07:55.07 ID:wvf+GhL+0(12/16)
上条「…………」ピタッ
ガッシュ「!」
だがそんな中、上条に声をかける者がいた。
????「久しぶりに来たんだから、最後までいるべきな訳よ!」
上条「フレンダか……」
フレンダ=セイヴェルン。
金髪碧眼で、よく脚線美を自慢している上条のクラスメイトである。
上条「じゃあな」スタスタ
フレンダ「ちょっ!?無視しないでほしい訳よ!」タタタタッ
慌てて上条の前に回り込むフレンダ。
そんなフレンダを見て、上条はため息をついた。
上条「おまえ、もう俺には近づくなって言っただろ」
フレンダ「そ、そんな話聞いてないって訳よ」プヒュープヒュー
上条「吹けてないぞ、口笛」
フレンダ「け、結局!上条は今日最後まで学校にいるべきな訳よっ!」
上条「おまえ……それ本気で言ってんのかよ……」
フレンダ「もちろ「いい加減にしろ!」
フレンダ「」ビクッ!
35 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 20:09:42.30 ID:wvf+GhL+0(13/16)
突然の怒鳴り声に、フレンダは身を硬くした。
上条「おまえあんなことがあったのにまだ懲りてないのか!?俺はお前が怪我する原因を作った疫病神だぞ!?さっさと俺から離れろよ!」
フレンダ「…………」
フレンダは、少し前に一度怪我をしている。
その原因は、上条と一緒に体育倉庫の整理をしていた際、落ちてきた用具の下敷きになったというものだった。
それ以来上条に対する周りの風当たりは強くなり、上条は滅多に学校に行かなくなった。
フレンダ「…………」
上条「…………じゃあな」スッ
クイッ
上条がフレンダを避けて通ろうとすると、急に袖をつかまれた。
36 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 20:11:05.19 ID:wvf+GhL+0(14/16)
上条「あん?」
フレンダ「…………」キュッ
上条「……おい、離せよ」
フレンダ「確かに……もう怪我するのは勘弁な訳よ……でも少なくとも……」
上条「ん?」
フレンダ「少なくとも、あれはただの偶然で、上条は別に何も悪くない……」
上条「…………」
フレンダ「それに私は、あの時自分が入院するような怪我を負ってまで、私をかばってくれた上条に感謝してる訳よ……だから――」
フレンダ「――結局、あの時から上条は私にとって、ヒーローだって訳よ」
上条「…………!」
フレンダ「間違っても、疫病神なんかじゃない」
上条「…………」
フレンダ「だから、ちゃんと最後まで……ね?」スッ
フレンダは上条に手を差し出した。
上条「う……」スッ
フレンダが伸ばした手に、上条は右手を差出し――
上条「うるせぇっ!」パシン!
――吐き出すような声とともに、その手を振り払った。
フレンダ「え……?」
上条「とにかく俺は帰るんだ!」バッ
ガッシュ「バカモノ!!!」
37 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 20:12:08.77 ID:wvf+GhL+0(15/16)
上条「えっ?」
聞き覚えのある、しかし本来ならこんなところでは聞くハズのない声が響く。
ガッシュ「お前のことを思って止めてくれているのに!!無視して帰るとは何事だっ!!!」
上条「」
フレンダ「え?」
ガッシュ「あ……」
ナンダナンダー? コドモガイルゾー
上条「ちょっとガッシュさん!?あなたここでなにしてるんでせうか!?」ガシッ
ガッシュ「いや、私は当麻を護るために影からこっそりと見守って……」
上条「勝手に学校入ってくんじゃねぇーーーーーーーーーーっ!!!」
38 ミディえもん [saga] 2014/04/19(土) 20:12:58.36 ID:wvf+GhL+0(16/16)
フレンダ「あ、あの……上条?この子は……?」
ガッシュ「我が名はガッsモガッ!?」
上条「なんでもないぞ〜フレンダ。ええ、上条さんはこんな子供知りませんとも〜」
ガッシュ「何を言うか!私は当麻を不運から護るたモゴゴッ!!」
上条「余計なことを言わんでいい!!……ハッ!?」
ザワザワ……ザワザワ……
ダレダヨ ガッコウニ コドモ ツレテキタ ヤツハヨー
上条「ちくしょーーーーー不幸だぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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