[過去ログ] 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「これで最後、だね」 (1002レス)
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810: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:21 ID:xOOKUcQI0(11/31) AAS
その後はお茶を飲みながら雑談に花を咲かせ、ゆったりとした時間が流れていた。

途中俺が隠した雑誌を見つけられて焦ったが、別に俺が買った訳じゃないし? ちょっと読んでみたいとか思ってないし?
奈緒がジャンプ読もうとしたのは誤算だったな……

そして1時間程たった頃、小町が時計を見てこんな事を呟いた。

小町「そろそろ着く頃かなー……」

瞬間、俺は背筋に冷たいものを感じた。
省13
811: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:22 ID:xOOKUcQI0(12/31) AAS
やがて、出迎えに行った小町と共に新たな客人がやって来る。
まぁ、その面子はある意味では予想通りであったが。

由比ヶ浜「やっはろー! ってうわっ! アイドルがいっぱいいる!?」

雪ノ下「……こんにちわ。お邪魔するわ」

元祖奉仕部こと、雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣であった。

しかし由比ヶ浜はともかく、まさか雪ノ下も来るとはな……
省10
812: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:23 ID:xOOKUcQI0(13/31) AAS
由比ヶ浜「わわっ、未央ちゃんに卯月ちゃん、輝子ちゃんまでいるよゆきのん! どどど、どうしよう!」

雪ノ下「分かった、分かったわ由比ヶ浜さん。だから肩をそんなに揺すらないで……」

さっきから由比ヶ浜のテンションが凄い。
まぁ、確かに一般の人からすれば中々お目にかかれない光景だわな。

つーか、更に人数が増えてもうどうしていいか分かりません。

……こうなりゃ、もうやけになるか。
省5
813: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:25 ID:xOOKUcQI0(14/31) AAS


戸塚「こ、こんにちは」

そう言って遠慮がちに入ってくるのは、マイエンジェル戸塚たん。
呼んで良かった。掛け値なしに。

八幡「戸塚、良く来てくれた」
省11
814: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:26 ID:xOOKUcQI0(15/31) AAS
未央「それでそれで? その可愛い人とプロデューサーはどんな関係なの?」

八幡「一番大切な人だ」

由比ヶ浜「即答だ!?」

驚く由比ヶ浜を皮切りに、一同が驚愕する。
え? 俺なんか変な事言った?

凛「い、一番、大切な人…………ふーん、そっか。そうなんだ……」
省11
815: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:28 ID:xOOKUcQI0(16/31) AAS
加蓮「八幡さん、あんなに可愛い彼女さんいたんだ……」

奈緒「えぇ!? いや、でも彼女とはまだ言ってないし…」

卯月「でも、一番大切な人って言ってたよ?」

奈緒「ぐっ、確かに……」
省13
816: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:30 ID:xOOKUcQI0(17/31) AAS
しばらくそんなやり取りは続いたが、由比ヶ浜の「だから、彩ちゃん男の子だし!」という一言でその場は落ち着いた。
そして、材木座が終始空気だった。だから、何で来たんだよお前。

その後、とりあえず俺たちは人でいっぱいになったリビングでゲームをする事になった。
だがテレビゲームでは、一度でやれて多くて精々4人だ。交代制にしたって他がさすがに暇過ぎる。

つーか今ここに12人もいるんだよな。どう考えたって多過ぎる。

そこで、小町が考案したのがこれ。

小町「『ドキっ! アイドルだらけの人生プロデュースゲーム』〜☆」
省12
817: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:31 ID:xOOKUcQI0(18/31) AAS
雪ノ下「人生ゲーム……それはつまり、生涯をかけて勝負する、という事で良いのかしら?」

由比ヶ浜「だから、そういうゲームじゃないから!」

そして相変わらず燃えている雪ノ下であった。
猫とパンさんと勝負事の時ばかりは本気を出さずにはいられないらしい。

小町「先にルールを説明しておくと、まず二人一組を作ります」

輝子・材木座「「えっ?」」
省13
818: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:33 ID:xOOKUcQI0(19/31) AAS
戸塚と組める可能性があると安堵した途端のこれだ。

え、つまり俺と凛は強制的にコンビって事?

小町「だって、お兄ちゃんは凛さんのプロデューサーでしょ? ならやっぱりゲームでもそうじゃないとね」

凛「……私は、それでもいいけど?」
省7
819: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:34 ID:xOOKUcQI0(20/31) AAS
奈緒「お、雪乃か。よろしくな」

雪ノ下「ええ。私がプロデューサーになったからには、あなたを必ずトップアイドルしてみせるわ」

奈緒「お、おう。……これ、ゲームだからな?」

由比ヶ浜「よ、よろしくね卯月ちゃん!」

卯月「うん! 頑張ろうね結衣ちゃん」
省15
820: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:38 ID:xOOKUcQI0(21/31) AAS
その後はダラダラと人生ゲームを楽しんだ……と思う。……楽しめたのか…?
まぁ所詮は人生ゲーム。小町が細工を施したからといって大きくは変わらない。

以下、プレイ中から抜粋。

雪ノ下「どうして株の種類がこれしか無いのかしら? これでは少な過ぎると思うのだけど」

奈緒「いやだってゲームだし、そんな忠実じゃなくていいだろ」

雪ノ下「それに保険には一度しか入れないし、一度使用したらもう入れないというのも納得いかないわ」
省14
821: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:39 ID:xOOKUcQI0(22/31) AAS
加蓮「1、2、3……『ライブを行い大成功。100,000円稼ぐ』だって! やったね!」

材木座「お、おう。これくらい、加蓮嬢の力にかかれば雑作もない事よ」

加蓮「何言ってるの、私たちの……でしょ?」ニコッ

材木座「……は、はちまーーん!」

いやもうそのくだりはいいから。
省14
822: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:41 ID:xOOKUcQI0(23/31) AAS
小町「ほら、お兄ちゃん送っていかなきゃ」

八幡「……まぁ、しょうがないか」

今回ばかりはな。

元々お返しの意味合いで招待したののに、終始騒がしいだけで終わってしまった。
省13
823: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:42 ID:xOOKUcQI0(24/31) AAS
道中、特に会話も無く歩いていく。
こうしていると、いつぞやの帰り道を思い出す。

あの時も、雪ノ下と由比ヶ浜に見送られて帰ったっけな。

その時はまだ凛は名も知れてないアイドルで、俺も、右も左も分からないプロデューサーだった。
それから徐々に成功を重ねて、少しずつ成長していった。

今では凛も、トップアイドルに行かないまでも、大分有名になったと思う。

……早いもんだな、月日が流れるってのは。
省7
824: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:43 ID:xOOKUcQI0(25/31) AAS
凛「ううん。なんでもない」

八幡「なんだよ、それ」

つられて、俺も笑いを零す。

凛が何を言いたかったのか、俺には分からない。
けれど、不思議とお互いが感じてる事は一緒なような気がした。
省8
825: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:45 ID:xOOKUcQI0(26/31) AAS
八幡「……そう、だな」

俺も、これに応える。

実際の所、それは叶わないのだろう。

いつかは終わりがやってくるし、俺たちは、それが3ヶ月後だと知っている。
省6
826: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:46 ID:xOOKUcQI0(27/31) AAS
「ふざけんな、クソ野郎」
827: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:48 ID:xOOKUcQI0(28/31) AAS
俺に向かってそう言ったのは、名前も知らない一般Pだった。

いつも通りの朝、会社へと出社し、事務所へと入った所。

すれ違い様、そいつは俺に怒りを隠そうともせず、その言葉を吐いて会社を出て行った。

初め、理解するのに時間を要した。
省9
828: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:50 ID:xOOKUcQI0(29/31) AAS
ちひろ「比企谷くん……」

そう言って、悲痛そうな面持ちで俺に一冊の週刊誌を渡してくる。

上手く、受け取れない。

手が震えているのが、分かる。

受け取った雑誌の表紙には、こう書いてあった。
省10
829: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/04(月)03:52 ID:xOOKUcQI0(30/31) AAS
いや、そんな事は分かり切っている。

思わず、乾いた笑いが漏れそうになった。

本当に。

本当に無様で、滑稽じゃないか。
省9
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