[過去ログ] 沙々「わたし、マミさんの弟子になりたいんです!」 (492レス)
上下前次1-新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
1 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/09/30(月) 19:09:35.52 ID:sIx92S9Ho(1/10)
〜☆
ー優木邸ー
沙々 「要件は、なんですか?お父さん」
優木父「……」
優木父「ようやくお前の行く先が決まった。見滝原だ」
沙々「……見滝原、ですか」
優木父「ああ、見滝原だ。それもあそこらでは一番のお嬢様学校に」
優木父「沙々、今の内に一つだけお前に言っておきたい事がある」
沙々「は、はい」
優木父「よく心がけなさい、もう二度と、あのような不名誉な事件は起こしてはならない」
沙々「……で、ですがあれは!周りの者達の言い掛かりだと話は付いたはずで――」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1380535775
2 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/09/30(月) 19:10:57.83 ID:sIx92S9Ho(2/10)
優木父「そんな些細な事は問題ではない」
優木父「私が今しているのは、お前に罪があるかどうか?という種類の話ではない」
優木父「我々の家そのものに泥を塗るような不祥事は、どんな形であれもう二度と許されないと言う事だ」
優木父「わかったな?」
沙々「……はい、承知いたしました」
優木父「よし、わかったならすぐに手荷物等の準備を整えろ」
沙々「それでは、失礼します」
ガチャ バタン
沙々「――――」ギリッ
3 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/09/30(月) 19:12:31.23 ID:sIx92S9Ho(3/10)
〜☆
ービル 屋上ー
ピョン!
沙々「こんばんは、キュゥべえ。今日も相変わらず元気そうで何よりです」
QB「やあ、沙々。キミは元気で変わりなくやれてるかい?」
沙々「くふふ、とりあえずは現状、こうして五体満足でいられてますねぇ」
QB「そうか、それはよかった。喜ばしい返事が聞けてボクも嬉しいよ」
沙々(よく言いますよ、このお調子者が)
沙々(こっちの体調に関心なんて、本当はこれっぽちもない癖に)
沙々「……」キョロキョロ
沙々「それにしても見滝原、暮らすには一見して本当によさげな町並みです」
沙々「しかもこの街ってー、エモノが良く出るって評判ですよ?」
沙々「いいですねー、羨ましいですねー」
QB「けれどキミには、キミ自身の縄張りが既にあるじゃないか」
4 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/09/30(月) 19:14:32.85 ID:sIx92S9Ho(4/10)
沙々「……ところがどっこい、ちょっと色々あってそうも言ってられなくなっちゃいました」
沙々「ここの縄張りって、巴マミとかいう魔法少女一人の物なんですよね?」
QB「うん、間違いないよ」
沙々「えっとですね、強い者がより多くの物を得ると言うのは、いわゆる自明の理ですよね?」
沙々「つまりその子よりもわたしが強いという事を証明したなら、ここ見滝原はわたしの縄張りになる」
沙々「何か問題はありますか、キュゥべえ?」
QB「いいや、ボクとしては特に問題はないよ」
QB「もちろんきちんと魔女を狩ってくれてさえいれば、だけどね」
沙々「ああ、よかったよかった!」
沙々(仲良しこよし、手を取り合ってなんて、まっぴら御免ですし)
沙々(こいつに表だって邪魔さえされなければ問題はない)
沙々「そういう事ならここ見滝原は、この優木沙々がぜひとも貰っちゃいますよっ!」
5 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/09/30(月) 19:15:44.15 ID:sIx92S9Ho(5/10)
〜☆
ー路地裏ー
沙々(さて、とはいえどうやって巴マミを倒したものか)テクテク
沙々「!」
沙々「……って、早速孵化しかけのグリーフシードじゃないですかぁ!」キラキラ
沙々(巴マミに洗脳魔法をかけるならば、魔力は当然必要になってきます)
沙々(けれど近頃はあまり魔女狩りが出来てなかったから、『種』のストックが少ないです)
沙々(この魔女は『種』として残すか、それとも普通のグリーフシードとして持つか)
沙々(いや、そもそも今はそっと影に身を潜めるべき。何事も極限まで慎重を期すべきでは?)
沙々(ここはかなり端の方だとはいえ、歴とした巴マミという魔法少女の縄張りなのだから)
沙々「……」
6 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/09/30(月) 19:17:12.62 ID:sIx92S9Ho(6/10)
ー結界内ー
使い魔 沙々「……」テクテク
沙々(結局入っちゃいました)
沙々(まあ、結界が開いてすぐに入ったから、普通に巴マミが来るまで結構な猶予があるでしょうし)
沙々(のんびりとはいかなくても気楽にいきましょうか)
沙々(私はこうして使い魔に魔女の元まで案内させてるから楽勝ですし)
沙々「ほらっ!キビキビ歩くんですよ!」ゲシツ
沙々(……おや、前を使い魔の群れが塞いでますね)
沙々(あの量の使い魔を手懐けるのは手間ですし、何か策を考えた方が――)
ダァン! ダァン! ダァン!
沙々「ふぇ?」クルリ
7 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/09/30(月) 19:18:39.97 ID:sIx92S9Ho(7/10)
??「ねえ、そこのあなた、ここが私の縄張りだって事わかってるかしら?」
沙々「え゛っ」
沙々(わ、私の縄張りって事はつまり……、つまりこいつは……)
沙々「あのーもしかしてぇ、巴マミ、さんですか?」
マミ「あら?知ってたのね。ええ、確かに私は巴マミよ」
沙々「…………」ダラダラ
沙々(……う、うわぁああああああああああああああ!)
沙々(そんなのおかしいでしょぉおおおおおおおおお!)
沙々(来るのが速すぎますよぉおおおおおおおおおお!)
沙々(この状況はマジでやばいってぇええええええええ!)
8 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/09/30(月) 19:21:11.38 ID:sIx92S9Ho(8/10)
沙々「あの……」
沙々「わたし、優木沙々って言いますっ!」ニコォ!
沙々「ちょっと事情があって、最近見滝原にある中学校に転校する事になったんです!」ニコニコォ!
マミ「あらっ!私、見滝原中学の生徒なのよ」
マミ「ここで会ったのも何かの縁なのかもしれないわね」
マミ 沙々「…………」
沙々(うわあああああ!めっちゃ警戒されてるよぉおおおおお!)
沙々(洗脳魔法かけようにもこれじゃ無理だよぉおおおおおお!)
沙々(魔法少女姿を見られずに先手をとって、洗脳するわたしの必勝パターンがぁああああ!)
沙々「私が転入するのはあくまで見滝原にある中学校ってだけで、見滝原中学に転入する訳じゃないですけどね」
9 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/09/30(月) 19:22:01.91 ID:sIx92S9Ho(9/10)
マミ「ふーん、そうなの」チャキッ
沙々(えっ?)
沙々(いつ、銃なんて手に握ったんですか……?)
沙々(あっ、これやっぱりダメだ、絶対まともにやったら瞬殺され――)
ダァン!
10 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 19:23:05.52 ID:sIx92S9Ho(10/10)
今日はここまで
途中酉外れてるの忘れてたけど、まあいいや
11 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:43:52.92 ID:XnYLqGUy0(1)
がんばって、沙々ちゃん好きが増えてうれしい
12 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/01(火) 05:09:48.36 ID:2T/QqNFmo(1)
ほう
13 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/02(水) 10:30:22.64 ID:bPtvzBM5o(1/11)
使い魔「」ベシャッ
沙々「!」
沙々(い、いつの間にこんな接近して……)
マミ「相手が使い魔だからといって、そんな無防備な姿を曝すのは頂けないわ」
沙々「あ、ありがとうございます、助かりました」
沙々(澄ました顔に善人オーラ漂う態度、ますます気に入りませんねぇ……)
マミ「……ところであなたの隣にじっとしてる使い魔は、いったいどうしちゃったのかしら?」
沙々「え」
使い魔「…………」チョコン
沙々(ヤ、ヤバいこれの事すっかり忘れてた)
沙々(巴マミに警戒されたりする前に手を打たなくちゃ)
14 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/02(水) 10:33:29.19 ID:bPtvzBM5o(2/11)
沙々「さぁー?なんでかわからないですけど、さっきからずっとこんな調子ですよ、この子」
沙々「この子について行ったら、魔女の所にいけるんじゃないかなーって、わたしは――」
沙々(『おいお前っ!いますぐにわたしを襲えっ!』)
使い魔「キュ――」バッ
沙々「あっ――」ビクッ
ダァン!
使い魔「」ベシャッ
沙々(うーん、反応速度、射撃の精密さ、共に完璧ですね)
沙々「あわわわわわわわ」ペタン
マミ「…………ふぅ」
マミ「どんなに無害に見えても使い魔は使い魔、そういう油断が命取りになるから気をつけなさい」
15 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/02(水) 10:37:44.54 ID:bPtvzBM5o(3/11)
マミ(もし優木さんの色々な態度が偽りでないのだとしたら、ルーキーである事に間違いはなさそう)
マミ(魔力も一般的な魔法少女と比べればちょっと低めみたいだし)
沙々(うへぇ、超露骨に品定めされてますよー)
マミ「えっと、見滝原の中学に転校するって事は、優木さんは日常ここで魔女を倒していくつもりよね?」
沙々「は、はい」
沙々「魔法少女の縄張りについて深く考えもせずに、こんな軽率な行動をとってしまった事は心から謝罪します」ペコリ
沙々「でも、わたし契約したてほやほやで、そういう細かいルールが身についてなかったんです」オドオド
沙々「だから一度限りで構わないのでどうか不問に――」オドオド
マミ「そんな縮こまらなくても大丈夫よ」
マミ「本来魔女による人々への被害を極力減らす事が、何よりも優先して魔法少女の使命であるべきですもの」
マミ「魔法少女同士の縄張りに関した諍いなんて、本来あるべきではないんだわ」
16 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/02(水) 10:48:55.57 ID:bPtvzBM5o(4/11)
沙々(……なるほど)
沙々(こいつはおそらく今時珍しい、正義を気取ってる魔法少女って奴ですね)
沙々(きっと使い魔も倒すべきだとか言い始めるに違いありません)
沙々(見返りを求めぬ偽善者タイプの、わたしよりも圧倒的に強い魔法少女)
沙々(――実に洗脳しがいがありそうです)
マミ「それにそういった理想を抜きにしても私があなたを酷く責める理由はない」
マミ「だって優木さんは、近い内に自分の縄張りとなるだろう場所で魔女を倒しただけ」
マミ「もちろん私の縄張りでもあるけれど」
マミ「なるべく仲良くしていきましょう?優木さんもそう思ってくれてるわよね?」
沙々「…………」
17 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/02(水) 10:50:52.40 ID:bPtvzBM5o(5/11)
沙々「よ、よかったぁ、マミさんと争ったりする事にならずに済んで」
沙々(マミさん呼びは、流石になれなれし過ぎますかぁ・……?)
マミ(マミ……、さん……)
マミ「そうね、私も嬉しいわ」
マミ「あのね、私が優木さんと話し合いたいのは、これからの縄張り云々についての事なんだけど――」
マミ「…………」
マミ「それよりもまず先に、魔女を片づけちゃいましょうか」ニコッ
沙々「は、はい!」
18 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/02(水) 10:54:35.74 ID:bPtvzBM5o(6/11)
〜☆
ー結界 最深部ー
魔女「グジュルルルルルル」
マミ「さて、ぶっつけ本番で二人組んで戦うのは、もしかしたらちょっと危険かもね」
マミ「ねえ優木さん、試しに今から一緒に戦ってみる?」
沙々「あっ、いえ、その、出来ればまず先輩のお手本が見てみたいなぁ……、なんて」
沙々(そうすれば、どういう魔法を使うのかとかじっくり見定められるし)
沙々(何よりもこっちの魔法をいきなり巴マミに知られなくて済みます)
沙々(今の内に洗脳魔法について誤魔化すそれっぽいネタを考えておかないと……)
マミ「そう?まあいいわ。じゃあ、ちゃちゃっと終わらせてお話の続きをしましょう」
マミ「念のためだけど、リボンで結界を張っておくわね」
沙々「はい、わかりました」
マミ「それじゃあ、……行ってきます」
19 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/02(水) 10:56:42.24 ID:bPtvzBM5o(7/11)
シュルルルルルル
ビシィ!
沙々(リボンを出したり銃を出したり、色々と器用な魔法少女っぽい印象ですね)
ダァン! ドゴォン! ダァン!ダァン!ダァン! シュルルルル
魔女「グジャアアアアアア!」ビュオッ
マミ「はぁっ!」ダァン!
沙々「…………」
沙々(見れば見るだけまともに巴マミと戦う気が失せますね)
沙々(遠距離攻撃型の巴マミ相手だと、魔女を盾にしてもその隙間から攻撃を撃ち込まれやすいでしょうし)
沙々(厄介なのはあのリボン)
沙々(魔法少女一人だけで見た地力が底辺なわたしでは、あれに素早く対処する手段が全くない)
沙々(……やっぱり最初から薄々感じてたけど、相性最悪じゃないですか)
20 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/02(水) 10:58:26.45 ID:bPtvzBM5o(8/11)
マミ「ティロ・フィナーレ!」バォオオオン!
沙々「………………」
沙々「きゃぁー!マミさん凄いカッコいいですぅー!」
沙々(ティロ・フィナーレ?)
沙々(いきなり何言ってるんですか、あの人)
沙々(マジで正義の魔法少女気取っちゃってますか?)
マミ「よいしょっと」スタッ
マミ「それじゃあ、私の家にちょっと寄って貰っても、構わないかしら?」
沙々「もちろん構いませんよ!むしろこちらからお願いして伺いたいくらいです!」
21 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/02(水) 11:01:31.23 ID:bPtvzBM5o(9/11)
沙々(戦い方も魅せる事、観客を意識したような戦い方で)
沙々(すっごいうざかったですけど、最後のってホントなんなんですか)
沙々(強ければそういう遊びを入れる余裕が出てくるって訳ですか?)
沙々(ものすごぉーく、気に食わないです)
沙々「……あのぅ、最後のって、なんだったんですか?」
マミ「最後の?」
沙々「マミさん高らかにティロ・フィナーレって……」
マミ「あ、ああ、あれのことね。ちゃんと理由はあるのよ」
マミ「TVとかの魔法少女って希望に溢れてる事、多いじゃない?」
マミ「もちろん現実の魔法少女がそんな物じゃない事はわかってるわ」
マミ「だけどそれを真似る事で、少しでも彼女達に近づけるように」
マミ「皆に、そして自分に希望を与えるような存在になれるように」
マミ「魔女との過酷な戦いで心挫けぬよう奮い立つため、私は必殺技を叫ぶようにしてるの」
22 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/02(水) 11:04:21.37 ID:bPtvzBM5o(10/11)
沙々「へぇー、そうなんですかぁっ!」
沙々「わたしそこまで魔法少女について深く考えた事ありませんでしたっ!」
沙々「やっぱりマミさんはどこをとっても、完璧な魔法少女なんですね!」
沙々「強くてカッコよくて、わたし、憧れちゃいますぅ!」
マミ「…………」
マミ「そんな価値、私にはないわよ」
マミ「私はただ、自分の出来る事を精一杯やり遂げようと、努力してるだけ」
沙々「?」
沙々(少しだけ、目が濁った?)
沙々(でも、それでも、依然変わらずに、自分が正しい事をしてる、そう確信した奴特有の目をしてる)
沙々(…………あ ゛ぁ゛ー、ムシャクシャしますよー)
沙々(いつか巴マミに、地べたの埃を、直に舐めさせてやりたいですねぇ)
23 ◆2DegdJBwqI 2013/10/02(水) 11:06:09.17 ID:bPtvzBM5o(11/11)
今日はここまで
性根の半分くらい腐ってるけど沙々さん良い子なんですよ!という設定
24 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/02(水) 21:03:11.33 ID:nfQj2qz+o(1)
乙
沙々にゃんは小悪党的な行動を取って最後は惨めにやられるのが似合ってると思ってる
25 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 11:22:14.80 ID:ZGqTKpGyo(1/18)
〜☆
ーマミホームー
マミ「さあ、どうぞ」
沙々「おじゃましま−す!」
沙々(へぇ、いい家に住んでるじゃないですか)
マミ「そこのテーブルに座っててくれるかしら」
マミ「お茶とお菓子を用意してくるから」
沙々(自分のテリトリーに入って、無意識に少しだけ警戒を解いてますね)
沙々(これなら目を直に見れば、警戒を緩めるチャームくらいはかけれそうです)
沙々「ご両親とかはいつ頃お帰りになるんですか?」
マミ「…………もう、どっちも死んでしまったわ」
マミ「だから私は親戚の世話で、この家に一人暮らしさせて貰ってるってわけ」
沙々「あ、あうぅ……」
沙々「し、知らなかったとはいえ、無遠慮にデリケートな事を聞いてしまって、あの、本当に申し訳ないです」
マミ「いいえ、大丈夫、気にしないで」
沙々(ああ……、せっかくくつろいでた心がまた強張っていく……)
26 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 11:27:57.51 ID:ZGqTKpGyo(2/18)
〜☆
沙々(ピーチパイも紅茶も結構おいしかったですね)
マミ「さあ、一息ついた所で、今後についてのお話をしましょうか」
沙々「は、はい」
沙々「わたしって魔力、元からそんな多くないですし」
沙々「ここの狩り場のある程度小さな所さえ分けて貰えばどうにか……」
沙々(とても不本意ですけど、このままでは勝てないのが明らかですから仕方ないですね)
マミ「ねえ、優木さん」
沙々「なんですか?」
マミ「あなたは、自分の将来的なグリーフシードの取り分を少なくしてでも、使い魔を倒すべきだと思う?」
マミ「たとえ全員を救えないとわかっていても、見知らぬ誰かのために使い魔を倒すべきだと思う?」
マミ「……いえ、もう少し訊き方を単純にするわ」
マミ「あなたは、いついかなる場合でも、努めて使い魔を倒すべきだと思う?」
27 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 11:33:18.63 ID:ZGqTKpGyo(3/18)
沙々「…………」
沙々(これは、どういう答えを期待しているんでしょう)
沙々(彼女が基本的には、使い魔を倒すべきだと考えている事はもはや疑いようがない)
沙々(問題はいついかなる場合でも、という仮定です)
沙々(印象としては、自分を犠牲にしてでも使い魔を倒して人々を助けるべき、とか言いそうですが)
沙々(綺麗事だけでは生きていけない。皆を助けるためには自分だけは生き残っていなければならない)
沙々(だから人々の多少の犠牲は必要といったスタンスの魔法少女の可能性も一応あります)
沙々(……どちらにせよ、倒さないべきというよりは倒すべきと言った方が、後々相手の主張に合わせやすいか)
沙々「倒すべきだと、私は思います」
マミ「どうして?」
沙々「だって、悲しいじゃないですか」
沙々「私の知らない所で、私の倒さなかった使い魔が誰かを苦しめるなんて未来は」
沙々「誰よりも何よりも、自分自身のために、私はどんな時も使い魔を倒すべきだと思います」
マミ「…………」
28 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 11:44:20.61 ID:ZGqTKpGyo(4/18)
沙々(いや、この言葉の選び方はちょっとまずかったかもしれません)
沙々(使い魔を倒すべきと考えている魔法少女は元々少ない)
沙々(ご機嫌取りをしているのだと、目ざとく見破られる可能性がある)
沙々(……まあ実際、見知らぬどこぞの誰かさんの事なんか気にしてたら)
沙々(魔法少女としてグリーフシード不足でろくに生きていられませんけどね)
沙々(それとも魔女が次々と湧き出るここ見滝原とかでならば、あるいは実現可能ですか?)
沙々(そんな途方もない理想を追求しようと思うなら)
沙々(まずは前提として、人に手を差し伸べられるくらいの豊かさを、自分が備えていなくては)
沙々(せっかくの能力をそんな事に使うなんて、私からすればとんだ間抜け、無駄遣いですけど)
マミ「……優木さん」
沙々「はい?」
マミ「これから私と、魔法少女のコンビを組んでみない?」
沙々(あっ、問題無かった)
沙々「魔法少女のコンビ、ですか……」
29 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 11:47:49.96 ID:ZGqTKpGyo(5/18)
マミ「私は見滝原にいきなり私にとっての不可侵の場を新しく設けるよりは」
マミ「あなたと二人で試しにやってみたい」
マミ「二人で協力すれば戦いにおける危険は確実に減らせるわ」
マミ「それにあなたには色々教えてあげられる事が私、あると思うの」
マミ「二人で組んだ時の一番大きくてわかりやすい問題は、グリーフシードの問題だけど」
マミ「ここは魔女が多いし、二人分なら余裕で賄えると思う」
マミ「どう?私と仲良くしてみる気はない?」
沙々「…………」
沙々(さて、どうしようか……)
沙々(馴れ合いはあまりしたくないですけど、現実問題まともにこいつに勝てる気しませんし)
沙々(グリーフシードは手に入る、強力な魔法少女の庇護下に加われる)
沙々(ここに入り浸れば、あの押し込められた感じのするさながら巣箱)
沙々(狭く居心地の悪い借家に帰らずに済みます)
沙々(もうちょっと娘のためにマシな家を借りろよクソ親父)
30 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 11:53:28.13 ID:ZGqTKpGyo(6/18)
沙々(……巴マミとこれから親密になっていけば、いずれ色々と彼女を洗脳する機会もあるでしょう)
沙々(洗脳する前から友好関係を築けているというのは、私にとっても好都合か)
沙々(今現在私の実力では、認識を明らかに変える程に絶えず洗脳し続けるのは、魔力をバカに食います)
沙々(ちょっとした刺激で制御下から外れてしまうみたいですし)
沙々(いっそ長期的に腰を据えて、深層心理に食い込むような洗脳魔法を構築してみるのも、ありかも知れませんね)
沙々(このいけすかない魔法少女には、控えめに見てもそれくらいの価値はあります)
マミ「お答えは、今ここで聞かせて貰えるのかしら?」
沙々「…………」
沙々「わたしはマミさんとコンビには、なりません」
マミ「……つまり、あくまで縄張りの一部割譲を要求するわけ?」
31 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 11:55:14.03 ID:ZGqTKpGyo(7/18)
沙々(こ、こわぁっ……!)
沙々「いいえ、そういう訳じゃなくて、わたしとしてはもう少し別の関係になりたいんです」
マミ「別の、関係?」
沙々「ええ」
沙々「わたし、マミさんの弟子になりたいんです!」
32 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 11:57:04.76 ID:ZGqTKpGyo(8/18)
〜☆
沙々(で、なんで師弟関係が決まった途端にお泊りなんですか)
沙々(まあ、いいですけど)
沙々「………………」
沙々(どうにも寝付けませんねぇ)
沙々(……この来客用の布団、今まで一度も使われてなさそうな気配がひしひしと――)
マミ「佐倉さんっ!」
沙々「はふぇっ?」ビクッ
マミ「…………」クー クー
沙々(お、お驚かせんじゃねーですよ、こんにゃろう)ドキドキ
沙々(今何時だと思ってるんですか。声の大きさ考えてくださいよ、まあ無理でしょうけど)
沙々(……佐倉さん、一応記憶しておきましょうか。何かに使えるかもしれませんし)
沙々(おおっと、よく見れば巴マミの心の警戒が相当に緩んでますね)
沙々(流石に歴戦の魔法少女でも、夢の中では無防備なようで)
沙々(それじゃあちょっと、本格的な洗脳に向けた下拵えでも――)ワキワキ
33 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 11:59:07.02 ID:ZGqTKpGyo(9/18)
マミ「う……あ……う……」グスッ
マミ「パパぁ……、ママぁ……」ポロポロ
沙々(ええっ……!)
沙々(なんで急に泣き始めてるんですか……!)
沙々(まだ私、何もしてないですよ……!)オロオロ
マミ「…………置いて行かないで」
マミ「皆、私を置いて行かないでよぉ!」パチッ
沙々(あっ、起きた)
マミ 沙々「………………」
マミ 沙々(うわぁ、なんか凄く気まずい……)
34 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 12:01:58.49 ID:ZGqTKpGyo(10/18)
マミ「あの、優木さん、夜もだいぶ遅いけどどうかしたの……?」
沙々「どうかしたのって、それはマミさんの方ですよ」
マミ「えっ……?」
沙々「だって、マミさん」
沙々「泣いてるじゃないですか、今」
マミ「……あっ、ホントだ」クスッ
沙々(ホントだって……、あなたねぇ……)
沙々(とりあえず目を見て、警戒を緩めるチャームをかけておきましょうか)
沙々「寝言で佐倉さんって人の名前を呼んでましたけど、誰ですか?その人」
マミ「えっ、あらやだ、私、寝言なんて言ってたの?」
沙々「はい、間違いなく言ってました」
沙々「そのせいで目が覚めちゃいましたよー」
沙々(嘘ですけど)
35 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 12:22:38.48 ID:ZGqTKpGyo(11/18)
マミ「そ、そうだったの、ごめんなさい!」
沙々「いえいえそんな、気にしないでくださいマミさん」ニコニコ
沙々(くふふ、私を驚かせたのに見合うくらいの罪悪感は、せめて感じて欲しい物です)
沙々「で、話を戻しますけど、佐倉さんっていったいどちら様です?」
マミ「…………」
36 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 12:26:02.74 ID:ZGqTKpGyo(12/18)
マミ「佐倉さんはね、あなたとこうして知り合う前に魔法少女のコンビを組んでた子なの」
マミ「ごく最近までそうだったんだけどね」
マミ「パパとママを交通事故で亡くしてから、唯一私の事を理解してくれた子だった」
マミ「魔法少女として見つけた使い魔は全て倒すべき」
マミ「そんな私の考えに完全に同意してくれる子は、それまで一人もいなかったから」
沙々(それは当然、そうでしょうね)
沙々(見返りもなく、自分にとってむしろ不利益にしかならない事をやりたがる子は少ないでしょう)
マミ「だから私も頑張ったのよ。どうにか彼女に気に入られようって」
マミ「でも、ダメだった。全部台無しになっちゃった」
マミ「一人ぼっちは嫌だわ。苦しくても辛くても一人でそれを抱えるのは、私には重荷過ぎる」
マミ「誰か本当の意味で、私の味方になって欲しかった。私の傍にずっといて欲しかった」
マミ「それがあの子だったら、どんなに良かった事か……」
37 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 12:29:21.91 ID:ZGqTKpGyo(13/18)
沙々(なんだ、想定していたよりずっと脆くて弱そうな子じゃないですか)
沙々(しかし逆説的に言えば、このメンタルでこれ程自分を追い込む立場に自分をおけるというのは)
沙々(あるいは心が強いのかもしれません)
沙々(……なーんか嫌な感じで、胸の奥がもやもやっとしますねぇ)
マミ「優木さん」
マミ「誰にも理解されない、自分が誰にとっても必要ないって感じる気持ち……、あなたにはわかる?」
沙々「…………まあ、私個人としては、そういうのわかってるつもりではありますよ」
沙々(正直私からすれば、そこまで色々なモノを持っていて、そんな悩みを抱えてるあなたは贅沢ですけどね)
沙々(誰からも必要とされない人間というのは、もっと本当によわっちい物ですよ)
沙々「…………」
沙々(――もしかして私は、巴マミの境遇に、自分を重ねて同情している……?)
38 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 12:34:44.58 ID:ZGqTKpGyo(14/18)
マミ「ふふふ、不思議ね」
マミ「逢ったばかりだというのに、あなたと一緒にいると心が安らぐわ」
マミ「まさかこんな話を、いきなりあなたに打ち明けちゃうなんて、さっきまで思ってもみなかった」
マミ「佐倉さんの事もあったし、いつもの私なら、もっとあなたの事を警戒しちゃうはずなんだけど」
マミ「もしかして私達って、何か特別な縁みたいなものがあるのかもね」
沙々「は、ははは、不思議ですねー」
沙々(それはそうですよ。だってそういうチャームを、この家に入ってから事あるごとにかけてるんですし)
沙々(……はたしてグリーフシード、このままで足りるんでしょうか)
沙々「まぁなんにせよ、心や体が疲れた時にはぐっすり眠ったほうがいいですよ」
沙々「ほら、ちゃっちゃと布団の中で目を瞑った、瞑った」
マミ「……それはちょっと、難しそうかな」
沙々「えっ、どうしてです?」
39 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 12:38:40.46 ID:ZGqTKpGyo(15/18)
マミ「こういう時って寝直すと、いつもさっきみたいな嫌な夢をまた見ちゃうのよ、私」
マミ「だから、どうしても眠らないとってなるまで起きてから……」
沙々「…………」
沙々「仕方ないですねぇ、じゃあ特別に、私の魔法を少しお披露目しますよ」
マミ「あっ、優木さんの固有魔法が何なのか、そういえばまだ聞いてなかったわね」
マミ「いったいどんな――」
沙々「はいはい、それは、魔法を実際に受けてみてからのお楽しみですよ」
沙々「……マミさん。しっかり私の目の奥を無心で見つめてください」
沙々「抵抗しようとしないでくださいね、かからなくなっちゃうんで」
マミ「?」
沙々「……」スッ
マミ「ひぅっ!」ビクッ
マミ「な、何!?」
沙々「肩に触られるくらい我慢して下さいよ……」
沙々「さあ、力を抜いて……。力を抜いて……。力を抜いて……」ユサユサ
40 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/06(日) 12:40:30.81 ID:ZGqTKpGyo(16/18)
マミ(い、いきなりそんな事を言われても……)
沙々「…………」ユサユサ
沙々(そろそろ、ですかね)
沙々『心安らかに、朝まで深く眠りなさい』
マミ「!」
マミ「…………」コテン
マミ「…………」クー クー
沙々(……これで、巴マミとの『繋がり』が出来た訳です)
沙々(目的に向けて、着実に前進してるのは確か)
沙々(そう、素直に捉えるべきでしょう)
沙々「――でも、柄にもなく何をやってるんでしょうね、わたし」ハァ
41 ◆2DegdJBwqI 2013/10/06(日) 12:46:07.91 ID:ZGqTKpGyo(17/18)
今日はここまで
だいたい本編時間の一年から一年半くらい前のつもり
杏子とマミの決別後すぐくらい
だから沙々殿もいくらか辛酸を嘗める前なので比較的まだ良心的
キュゥべえに久しぶりとか言ってたので、
マミさんが契約してから数カ月後位に契約した年季の入った雑魚魔法少女という設定
次回本編時間までとびます
やる気と話の展開が決まるかどうかによって間空くかもしれないです
42 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/06(日) 13:37:50.70 ID:xq7lZnflo(1)
乙
このマミ沙々がこれからドロドロするかと思うと楽しみだわ(ゲス顔)
43 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/06(日) 13:42:16.35 ID:uMsf6r6R0(1)
乙ー
あのキリカにでさえドクズと言わしめた沙々が今のところ良い子に見えるだと…!
44 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/06(日) 13:52:10.07 ID:JFjjmiy60(1)
乙です
前からマミ沙々は面白そうな題材だと思っていたので、少しずつ増えてきてるのは嬉しいなー
ただ、マミさんは確かパパママ呼びじゃなくてお父さんお母さんって言ってたはずなので、そこだけは変えた方がいいかも
45 ◆2DegdJBwqI [saga sage] 2013/10/06(日) 14:18:47.21 ID:ZGqTKpGyo(18/18)
沙々マミ略してササミ
魔法少女狩りとか別の時間でやってるキリカに言われたくはねーよと漫画読みながら思った
外伝のは織莉子が好きなだけの白いキリカだから問題ない
>>44
あれ?と思ってTDS見たらマジでした
また久し振りに読み直さなくちゃ……
せっかくだから今直そう
>>15 10行目
× マミ「本来魔女による人々への被害を極力減らす事が、何よりも優先して魔法少女の使命であるべきですもの」
○ マミ「魔女による人々への被害を極力減らす事が、何よりも優先して魔法少女の使命であるべきですもの」
>>33 2行目
× マミ「パパぁ……、ママぁ……」ポロポロ
○ マミ「お父さん……、お母さん……」ポロポロ
46 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 10:24:45.49 ID:wJUl/Ryko(1/14)
〜☆
ー約一年後 マミホームー
沙々「ちょっとマミさん!」
沙々「いつまでも寝転がってテレビ見てないで、家事の手伝いしてくださいよ!」
マミ「えー、少し待ってー。今凄い良い所なのよー」
沙々(これでもかと堕落しきってますねぇ……)
沙々「私との同居が決まった時は、もっとシャキッとしてたじゃないですか!」
マミ「同居、というかあなたが半ば無理やり私の家に転がり込んできたんじゃない」
マミ「嬉しくなかった、とはもちろん言うつもりないけど」
マミ「……って、あら大変!うっかり紅茶こぼしちゃった!」
マミ「優木さーん、とりあえずティッシュとって―!」
沙々「ああ、もう……、まったくもう……」
47 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 10:27:54.46 ID:wJUl/Ryko(2/14)
沙々(やれやれ、共同生活を始めてからの巴マミの変貌ぶりときたら……)
沙々(とはいえ、あの借家に一人でいるよりは今の状況の方が余程心地良い)
沙々(何もかもが息苦しかった実家にいる時と比べるならば、もはや天国にいるみたいなものです)
沙々(それでもやっぱり、こいつが出会った時の初心を思い出してくれたら……)
沙々(と、思ってしまうのはいささか贅沢過ぎる望みなんですかねぇ)
沙々「皆の憧れな先輩っぽい、そういう最初の優雅な雰囲気はどこ行ったんですかぁ、巴先輩?」ニコォ
マミ「ふん、いっつも猫被ってる子に偉そうな事言われたくないわ」
マミ「一緒に暮らし始めてから、色々家事とか教えてあげたじゃないの―」ゴロゴロ
マミ「魔女の倒し方だってー、勉強だって―、他にはー」ゴロゴロ
沙々「あー、うるさいうるさい!」
沙々「わたしがやればいいんですよね、わかりました、わかりましたから」
48 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 10:30:29.55 ID:wJUl/Ryko(3/14)
沙々(ふんだんに時間をかけて、巴マミに可能な限りの洗脳を施してきた)
沙々(その中で当然、彼女の精神の奥深くにも色々な形で手を触れてきた)
沙々(まさかそれがこんな弊害を生んでしまうとは……。頭痛いです)
沙々(完全にわたし、甘える形で依存されちゃってますね、これ)
沙々(……わたしが魔法少女個人として、彼女がいないととてもやってけない位に弱いっていうのも)
沙々(巴マミが弱い自分を曝け出す、良い後押しになったのかも)
沙々(でもそれにしたって、いくらなんでもこの堕落っぷリはひどすぎるでしょう)
マミ「よーし、番組も終わったし、そろそろ私も働いちゃおうかなー」
沙々「もう、やるべき家事は一通り全部終わっちゃいましたよ……」
マミ「えっ」
49 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 10:35:07.75 ID:wJUl/Ryko(4/14)
〜☆
ー夜 街中ー
スタスタ スタスタ
マミ「…………」
沙々(こうやって出歩いてる時の頼もしさを、家でも常時発揮してくれてれば)
沙々(文句なしに優秀な手駒なんですけどねぇ……)
マミ「優木さん」
沙々「なんですか?マミさん」
マミ「止まって。あちらの方が何かを言いたそうにしてるから」
沙々「……!」
沙々(うわぁ、普通に気付かなかった)
沙々(長い黒髪の少女)
沙々(この時間に外をうろついてる事)
沙々(そして何より漂う魔力の気配からして、ほぼ間違いなく同業者ですね)
50 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 10:40:05.97 ID:wJUl/Ryko(5/14)
マミ「どういった、ご用件かしら?まずはお名前からお聞かせ願いたいのだけど」
ほむら「……」
沙々(うへぇ……)
沙々(こっち、それもわたし一人を明らか睨んでますよー)
沙々(どう見てもわたしよりは強そうな雰囲気です)
沙々(……?)
沙々(にしても魔力が、よくわからない随分珍しい波長をしてますね)
ほむら「私の名は暁美ほむら。この度、見滝原中学に転入が決まった魔法少女よ」
沙々(えぇー、私も引っ越してきた口ですけどまた増えるんですかー)
沙々(いくら見滝原の魔女の質が良くて豊富だといっても、三人だと流石に旨味が少ない)
マミ「そう、暁美さんね。私は――」
ほむら「あなたの事はもう知っているわ。巴マミ、見滝原中学三年のベテラン魔法少女」
沙々(……ふーん。巴マミってここに来る前の私が既に知ってただけあって、やっぱり有名人なんですか)
51 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 10:41:39.41 ID:wJUl/Ryko(6/14)
ほむら「それで、そちらの魔法少女は、どちら様?」
沙々「あっ。わたしですか!優木沙々って言います、はじめまして暁美さん!」ペコリ
沙々「今後仲良くしていきましょう!」ニコォ
ほむら「…………」
沙々(……って、返事はなしかよ!)
マミ「ここは私の縄張りよ」
ほむら「ええ、知ってるわ」
マミ「だからここでは、私のルールに従って貰いたい」
ほむら「当然ね」
マミ「具体的には見つけた使い魔は全て駆除して貰いたいの」
ほむら「わかった」
沙々(おや、物分かりがやけに良いですね)
52 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 10:52:08.12 ID:wJUl/Ryko(7/14)
マミ「そう、それは良かった」
マミ「それで次に提案なんだけど、私達とチームを――」
ほむら「残念だけどその提案に関しては保留させて貰うわ」
沙々(物分かりが良い、わけでもなかった)
ほむら「はっきり言って、そちらの魔法少女の得体が知れないし」
ほむら「何よりあなたに、背中を普段預けて戦う気に今はなれない」
沙々(失礼な。こっちからしたら得体のしれないのはまさにそっちだっつうの)
沙々(まあわたしって洗脳系魔法少女ですし、判断そのものは事実正解ですけど)
沙々(というか巴マミにすら背中を預ける気にならないとか、超贅沢ですね)
沙々(まあ戦力の問題じゃなくて、人として信用出来ないって事なんでしょうが)
沙々(実際これも魔法少女としては正しい判断です)
マミ「……そう、それがあなたの答えね」
ほむら「ええ」
53 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 10:54:15.07 ID:wJUl/Ryko(8/14)
マミ「それなら魔女狩りの時間であろう放課後、互いに見滝原に不可侵の縄張りを設けましょう」
ほむら「いいえ、街中を自由に歩かせて貰えないと困るわ」
ほむら マミ「…………」
沙々(どうも空気が怪しくなってきました)
沙々(戦いが始まったら巻き込まれないように、ひとまず離れましょう)
沙々(隙あらば背後から魔法弾で攻撃か)
沙々(巴マミに奴の注意が完全に向いた瞬間、ちょっと魔法を使って手元を狂わせるか)
マミ「あなた、私達と敵対するつもりはないのよね」
ほむら「もちろん」
マミ「じゃあ何?グリーフシードが余程たくさん欲しいの?」
ほむら「あるに越した事はない」
ほむら「けれど使い魔をわざわざ捜索して排除したりしなければ」
ほむら「節約するのもそれほど難しくはない」
ほむら「あなた達が無駄に消費さえしなければ」
54 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 10:56:21.66 ID:wJUl/Ryko(9/14)
マミ「する訳ないでしょ」
沙々(ごめんなさい、わたし、巴マミで色々余計な洗脳の実験とかしちゃってます☆)
マミ「グリーフシードが目的ではない」
マミ「しかし放課後、歩き回らなくてはいけない」
マミ「という事は他に何か特別な目的があるのね?」
ほむら「それをあなたに教える義理はない」
マミ ほむら「…………」
沙々(……これはきっと、どっちかの血が今ここで流れますね)
沙々(固有魔法が何かすらてんでわからないのと、巴マミを出来れば戦わせたくないのですが)
沙々(いざとなったらマミの精神を操作して、この場から無理にでも引かせましょうか)
マミ「……これ以上の話し合いは無意味ね」
マミ「なるべくでいいから、これから私達と顔を合わせずに済むようにしてくれるかしら?」
ほむら「ええ、そうね」
ほむら「なるべく努力するわ」
55 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 11:00:22.98 ID:wJUl/Ryko(10/14)
マミ「手を取り合う事が出来なくて本当に残念。さようなら、暁美さん」
ほむら「――たとえ嫌でも共闘関係を結ばなければならない、あるいはそんな時が近い内に訪れるかもしれない」
マミ「……?」
ほむら「いえ、その言い方は正しくなかった。訂正するわ」
ほむら「そういう日に願わくばあなたが辿り着けますように」
ほむら「さようなら、巴マミ。それと優木沙々。また会いましょう」
スタスタ
沙々(ふー、何もせずに両者が戦闘回避してくれて本当に良かったです)
沙々「暁美さんって人、凄く変な子でしたね?」
沙々「何考えてるのかよくわからないし、相手を突き放す調子があるって言いますか、なんていうか」
マミ「ええ、そうね」
マミ「…………ふぅ」
マミ「ちょっとだけ、疲れちゃったわ」フフッ
沙々「お疲れ様です、マミさん」
沙々(これは後で少し弄って、ぐっすり眠れるようにしてあげた方が良さそうです)
56 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 11:02:33.84 ID:wJUl/Ryko(11/14)
〜☆
ー数日後 結界ー
ジャキン ジャキン ジャキン
さやか「嘘だよね、これって……」
まどか「ほむらちゃんっ……!」
ほむら「二人とも、私から離れないで」
ほむら(進路を変えたのに、ちょっと目を離した隙に二人が使い魔の結界に引っかかるなんて)
ほむら(まさかの大失敗ね、取り返しがつくと良いけど)
ほむら「……」ヘンシン
まどか さやか「!?」
ほむら「二人とも、この円状の線内部にいたら安全だから」ギュルッ
ほむら「もっとも出ようと思っても出れないでしょうけど」
さやか「……ほむら、あんたって何者なのさ?」
57 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 11:04:11.34 ID:wJUl/Ryko(12/14)
ほむら「何者――ね」
ほむら「それよりまずはこの場を無事に切り抜ける事が重要だわ、違う?」
さやか「そ、そうだけど――」
ほむら「分かってくれてよかった」
ほむら「行ってくるわ」
ほむら(時間停止はこんな雑魚相手にわざわざ使いたくない)
ほむら(しかし、巴マミ、それと優木沙々とここで鉢合わせるのは避けたい)
ほむら(やはり出し惜しみなどせず――)
ダァン!
ほむら「!」
まどか さやか「!?」
58 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/09(水) 11:06:32.08 ID:wJUl/Ryko(13/14)
マミ「助太刀するわ」
沙々「右に同じくです」
沙々(とはいえ私がやるべき事なんてほとんど何もないんですけど)
ほむら(ああ、間に合わなかったか……)
沙々「使い魔達!」
沙々「slow!」
沙々(『動きを緩めろ!』)
使い魔「」ビクッ
使い魔「ジャキン… ジャキン…」ノロノロ
沙々「さあっ!マミさん、やっちゃってください!」
マミ「暁美さんも、手伝ってくれるかしら?」
ほむら「……」
ほむら(まあ、こうなってしまえば仕方ないわね)
スチャ
ズガガガガガガガガ
ダァン!ダァン!ダァン!
59 ◆2DegdJBwqI [saga sage] 2013/10/09(水) 11:08:05.93 ID:wJUl/Ryko(14/14)
今日はここまで
微妙に書かなそうな設定
マミさんに洗脳魔法の真髄をあれこれ長期的に深く試しまくった沙々
外伝(本編?)沙々は人間の表層的な所ばかりを短期間ペースで操っていた
おかげで対人間の魔法は外伝の方よりも飛躍的に進歩
基礎的な魔法に関してもマミさんの指導の元結構進歩
ただし使う機会が少なかったので魔女使役の方は外伝に比べるとかなり不得手に
ほぼ間違いなく書かない設定
ほむら 織莉子パパが失脚せずにループを重ねた
外伝ほむらが「ほむら」だとするとこっちは「ほむら´」
この時間軸でもそれは同じで
残念ながらキリカは織莉子に出会わずのまま
沙々にゃんの魔法設定とかも描写はあまりしないだろうけどきちんと考えとかないとね
60 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/09(水) 11:18:09.69 ID:SJGWbqtro(1)
乙
61 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/09(水) 11:19:44.11 ID:H28T7Xjk0(1)
おちゅ
62 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/09(水) 12:13:32.90 ID:PAEPAKSi0(1)
乙です
後輩の前でだらけきってるマミさんというのも何だか新鮮で良いですね
63 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/11(金) 07:52:16.48 ID:efuw8riMo(1)
マミさんも沙々にゃんも完全に依存しきってるじゃないですかー
いいぞもっとやれ
64 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/13(日) 11:23:25.88 ID:il5gvdx8o(1/11)
訂正
>>36 三行目
× マミ「パパとママを交通事故で亡くしてから、唯一私の事を理解してくれた子だった」
○ マミ「両親を交通事故で亡くしてから、唯一私の事を理解してくれた子だった」
今日の更新多分途中で突然中断入ります
65 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/13(日) 11:25:39.27 ID:il5gvdx8o(2/11)
〜☆
マミ「よろしくね、鹿目さん、美樹さん」
まどか「よ、よろしくお願いします」
さやか「よろしく、マミさん」
沙々「…………」
沙々(こうまじまじと見るとヤバいですね)
沙々(このまどか、とか言う奴の規格外の素質)
沙々(さっさとこいつら放置して帰りたいですよ、マジで)
さやか「それで、お二人――いや、ほむらを含めて三人は何者なんですか?」
マミ「……何者、と言われるとこう答えるしかないわね」
マミ「魔法少女、よ」
さやか「魔法……、少女……?」
マミ「そう、私達はキュゥ――」
ほむら「待って!」
66 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/13(日) 11:26:54.77 ID:il5gvdx8o(3/11)
マミ さやか「!」ビクッ
まどか「ほ、ほむらちゃん?」
ほむら「二人に、その情報を教える必要はない」
マミ「……と、いうと?」
ほむら「彼女達は幸せに、今この時を生きている」
ほむら「あなたのしようとしている事は、他人をただ不必要な苦難に引き込むだけ」
ほむら マミ「…………」
沙々(うわぁ、共闘してせっかく穏やかな雰囲気だったのに、また険悪ですよー)
沙々(でも流石にこの二人の前で表だって戦いはしないでしょうし、まだ慌てる必要はなさそうですね)
マミ「暁美さん、そうも言っていられないわ」
マミ「彼女達にその素質があるのは一目瞭然でしょ、特に鹿目さん」
ほむら「ええ、そうね」
67 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/13(日) 11:28:29.22 ID:il5gvdx8o(4/11)
マミ「彼女達はこうして日常とは違う世界をその目で見て知ってしまった」
マミ「遅かれ早かれ、キュゥべえが彼女達の前に姿を見せるはずよ」
まどか さやか(きゅぅ、べえ……?)
沙々(マミ、あなたまさかこの二人に、自分の思ってる魔法少女の姿をバカ正直に見せるつもりですか?)
沙々(あなたはこの二人が魔法少女になった場合)
沙々(決して避けられない面倒について理解してないんですか?)
沙々(……いえ、気づいてはいるけど、無理に目をそらしていると捉えるべきか)
マミ「そうなって万が一、まだ何も考えない内に闇雲に契約してしまうよりは」
マミ「今ここで、経験者の立場から先に色々教えてあげるべきだと私は思う」
ほむら「私が、キュゥべえを彼女達に近づけさせないわ」
マミ「四六時中?そんなの不可能よ」
ほむら「私が二十四時間ずっと張り込めば問題はない」
マミ「二人共の家に、絶えず張り込むの?どちらにせよ現実的ではないわね」
ほむら「…………くっ」
68 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/13(日) 11:33:16.52 ID:il5gvdx8o(5/11)
ほむら(こうやって、私と巴マミがまどか達の前で、一応敵対せずに対峙するのは珍しいパターン)
ほむら(キュゥべえに関した後ろめたさと巴マミへの恐怖心もあって)
ほむら(ついつい誤魔化そうとするせいで後手に回っちゃうわね)
ほむら(しかし、巴マミの生き様、あるいは死に様)
ほむら(そのどちらもがまどか達の契約を強く誘発するファクターになる)
ほむら(出来れば接触を抑えたい所なのだけれど……)
さやか「ねえ、ほむら」
ほむら「何?」
さやか「私、マミさんの話聞いてみたい」
まどか「わ、私も!」
マミ「……暁美さん、彼女らには知る権利がある。もちろん選択する権利もね」
沙々(あーらら。これ、家にこいつらがやってくるコースまっしぐらじゃないですか)
69 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/13(日) 15:03:52.66 ID:il5gvdx8o(6/11)
ほむら「間違った選択を誰かがしようとしているなら、その前にそれを止めてあげる事も必要だわ」
マミ「間違っている、それを決めるのは私達他人の役目じゃない。彼女ら自身の意思であるべきよ」
沙々(まあ、話を聞かせるくらいなら、いいでしょう)
沙々(無知な状態から下手に首を突っ込まれるよりはましです)
ほむら「…………」
ほむら「わかったわ。今日はこちらが引かせて貰う」
マミ「できれば暁美さんも――」
ほむら「いいえ、私からは魔法少女について彼女達に教えたい事は何もない」
ほむら「まどか、そしてさやか」
さやか「な、何さ……」
ほむら「絶対に、魔法少女なんかにはならないで。それはあなた達を不幸にする選択だから」
スタスタ スタスタ
さやか「……ほむらの奴、感じ悪いなぁ」
まどか「ほ、ほむらちゃんはきっと――」
沙々「感じ悪くは、ないと思いますよ?」
70 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/13(日) 15:06:51.21 ID:il5gvdx8o(7/11)
さやか「えっ?」
沙々「だって、魔法少女って現実、厳しい世界ですし」
沙々「あれだけ人を寄せ付けない、興味なさそうな人間がわざわざ語気を強めて忠告してくれる」
沙々「それはあなた達の事を、彼女が多少なりとも大事に思ってるからこそじゃないでしょうか」
さやか「そ、そうかなぁ」
沙々(何か他の意図がある可能性ももちろんある)
沙々(けれどこの二人の契約を阻止する要因は、一つでも多く確保しておいた方が良いですからね)
沙々(今、仲違いをされるとこっちが困るんですよ)
マミ「…………」
ほむら(やはり、一人新しく魔法少女が加わっただけあって、この時間軸は特殊ね)
ほむら(私一人で動くには、するべき事、わからない事が時間の少なさに比べて多過ぎる)
ほむら(二人の魔法少女、私にとっては相性最悪な拘束系と、もう片方の魔法はまだ分からない)
ほむら(いくら時間停止が強力とはいえ、そういう意味でも一人で事に臨むのは得策ではない、か)
ほむら(仕方がない)
ほむら(佐倉杏子に協力を頼めるか、これから風見野に行ってみましょう)
71 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/13(日) 15:14:16.19 ID:il5gvdx8o(8/11)
〜☆
ーマミホームー
さやか「このケーキ、凄くおいしいです、マミさん!」
さやか「だよね、まどか?」
まどか「わ、私も凄い美味しいなって思いました」
マミ「ふふ、ありがとう」
沙々(二人は今、私に対してほとんど何も警戒していない)
沙々(それはマミの人徳のおかげか)
沙々(この家のアットホームな雰囲気のおかげか)
沙々(とにかく、二人の心的表層が明瞭かつ容易に覗けるのは幸いです)
沙々(まずは美樹さやかから)
沙々(明るく活発で、潔癖な面のある恋する年頃の少女)
沙々(こういう浮かれた輩は、ついぶちのめしたくなっちゃいますね)
沙々(掌握は一見簡単そうですが、私にとって優れたと思う所が少ないので洗脳はきつそうです)
72 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/13(日) 15:18:20.21 ID:il5gvdx8o(9/11)
沙々(次に鹿目まどか)
沙々(得意な物はこれといってなし。自分の無力さへのコンプレックスあり)
沙々(周囲の皆と仲良く幸せに毎日を過ごしていた事以外は、心理的に契約前の私と良く似ています)
沙々(ただし何故か魔法少女の素質がどう見ても一個人のそれじゃない)
沙々(これだけで妬み、洗脳の材料としてはもう十分)
沙々(問題は得意な物のない人間を操って、いったい何に生かせるのか)
沙々(……うーん、手駒候補としては文句なしの役立たず共です)
マミ「優木さんは、他に何かつけたしたい事あるかしら?」
沙々「えっ、特にないですよ」
マミ「そう、それじゃあ今日はこれで解散して、明日から正式に魔法少女体験ツアー開始よ」
まどか「な、何だか緊張しちゃうなぁ」
さやか「大丈夫、まどかは私が守るから」
まどか「えーと、それだともっと不安かなって」
さやか「ちょっと、それどういう意味よ」
73 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/13(日) 15:25:16.18 ID:il5gvdx8o(10/11)
沙々「マミさん」
マミ「何?優木さん」
沙々「二人を家まで送ってきます。もう辺りも暗くなり始めてますから」
さやか「うわっ!ホントだ!」
まどか「連絡もなしにこんな時間に帰ったら、ママ怒るかもなぁ……」
さやか「もう手遅れかもしれないけど、今の内に家に連絡しといたら?」
さやか「少しは怒られる度合いがましになるかもよ」
マミ「それじゃあ私も――」
沙々「後で合流しますからマミさんは先にパトロールをしててください」
沙々「誰かを一人でも多く助けるためには、この時間からパトロールしとかないと」
沙々「いくら私でも、魔法少女の端くれですから、二人を送り届けるくらい一人でも大丈夫です」
マミ「……そう、ね」
マミ「優木さん、二人の事をお願い」
沙々「ええ、ドンと任せてください!」エッヘン
沙々(さて、どうやってこの二人の契約を思い留まらせるべきか)
沙々(まずは素直に、こっちの心中の吐露から始めるのが効果的ですかねぇ)
74 ◆2DegdJBwqI 2013/10/13(日) 15:26:55.58 ID:il5gvdx8o(11/11)
今日はここまで
お話の展開上一年という歳月の魔法で、沙々のゲス抜きをしてるけど
なるべくいい子にならないように頑張ります なんのこっちゃ
75 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/13(日) 16:10:04.82 ID:9liKGZQko(1)
乙
ゲス度低いとやっぱり別のキャラみたいに見えるな
沙々さんの三下ゲスっぷりが二流ゲスな感じに
76 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/13(日) 17:32:53.82 ID:SZ1rE0x2o(1/2)
乙
マミさん…ドラマCDでは安易にまどかに魔法少女になるのを薦めるのを諌めたくせに
一年一緒にいる相棒がいるのに、これはちょっとフォローできない
77 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/13(日) 17:34:14.20 ID:SZ1rE0x2o(2/2)
乙
マミさん…ドラマCDでは安易にまどかに魔法少女になるのを薦める行動を諌めたくせに
しかも一年一緒にいる相棒がいるのに、これはちょっとフォローできない
78 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/13(日) 18:03:46.37 ID:WSts3qf70(1)
そしてだらしない
79 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/13(日) 23:29:55.45 ID:qA90zJCAO携(1)
魔法少女になるのを薦めないことと
魔法少女に関する情報を一切与えないこと
同じようですらないし全然違うことだろ
80 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 12:57:49.42 ID:0FjLTLnbo(1/23)
〜☆
ー外ー
沙々「お二人は、魔法少女についてどう思ってますか?」
沙々「このまま願い事を叶えてみるつもり、あります?」
まどか「……うーん、まだちょっと、どうしたいか決まってない、かな?」
さやか「私もそんな感じ」
さやか「何でも一つ叶うけど、代わりに対価を支払わなくちゃならないってのは悩むよね」
さやか「それに値する願いが本当に自分にあるのかどうか……」
沙々「……ふむ、そうですか」
沙々「それじゃあわたし個人の、勝手な事情をあえてここで述べさせて貰うとですね」
沙々「あなた達にキュゥべえと契約されると、途轍もなく迷惑です」
さやか「なっ……!?」
まどか「優木さん……?」
81 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:00:56.67 ID:0FjLTLnbo(2/23)
沙々「ああ、もちろん勘違いしないで欲しいんですが」
沙々「魔法少女としてあなた達に何か必要な物が欠けてるって事では全くないです」
沙々「ただ、純粋に魔法少女にこれ以上増えられると邪魔なんですよ」
沙々「これを見てください」スッ
さやか「……これは?」
沙々「グリーフシード、魔女の卵です」
まどか「魔女の、卵……」
沙々「どういう事か、一から説明しますね」
沙々「わたし達魔法少女が魔力を使うと、それに応じてソウルジェムが濁ります」
沙々「まあ、普通に生活していても実際は少しずつ濁っちゃうんですけど」
沙々「もちろんソウルジェムが何かついては、ちゃんと理解してますよね?」
さやか「あったりまえだよ。さっきマミさんが教えてくれたばかりだし」
さやか「魔法少女の必須アイテム、でしょ?」
82 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:03:13.95 ID:0FjLTLnbo(3/23)
沙々「……まあそんな感じです。じゃあ話を続けますよ」
沙々「これを近づける事によって、ソウルジェムの濁りは取り除けます」
沙々「これは魔女を倒した時に、絶対ではありませんが落とす代物です」
沙々「経験上、人をしっかり喰った魔女なら十中八九落とすといって良いでしょう」
まどか「人をしっかり喰った……」ゴクリ
沙々「つまり普段魔法を自由に使うためには、あるいは蔓延る魔女を倒すためには」
沙々「これをどれくらい保有していられるかが重要な訳です」
まどか さやか「……」
さやか「だから、私達が邪魔者ってわけ?」
沙々「その通り」コクリ
沙々「この街には今現在既に三人の魔法少女がいます」
沙々「ここに四人の魔法少女は多すぎます。五人なんて正気の沙汰ではありません」
沙々「本来この街の治安を維持するには二人だけでもう十分なんです」
沙々「三人でも個人的には、それぞれの取り分が減ってしまってちょっと困るくらい」
83 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:06:55.40 ID:0FjLTLnbo(4/23)
沙々「だからもし、どちらかが魔法少女になりたいと思ったら」
沙々「まずは暁美ほむらさんを、魔法少女の座から引きずりおろしてからにしてください」
さやか「……それって具体的には何をすればいいのさ」
沙々「さあ?魔法少女の活動が出来ないように、殺しちゃうのが一番なんじゃないですか?」
さやか「あんた……!」
沙々「覚悟もない、その時の気まぐれでなろうとするのはやめて下さいって事です」
沙々「さもないと、弱い奴から『間引く』必要が出てきちゃいますから」
まどか さやか「……!」
沙々「…………」
沙々(やれやれ、あんな願いで契約したわたしがこれを言ってるんですからね。お笑い草です)
さやか「マミさんはそんな事、一言も言ってなかったけど?」
沙々「マミさんは甘いですからね」
沙々「自分の利益なんか二の次にする人間だから、それはある意味当然です」
84 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:12:38.90 ID:0FjLTLnbo(5/23)
沙々「ただわたしがあなた達に決して忘れないで貰いたいのは」
沙々「あなた達の力は今この街を守るのに、これっぽっちも必要ないって事」
沙々「もちろん私とマミさんが死ねば、その席は空く事になりますけど」
さやか「……仮にもしも、どうしても私達に願い事が必要な事情ができたら、どうしたらいいのよ?」
沙々(けっ、あなた達の事情なんて知った事ですか、勝手に野晒しでくたばってしまえ)
沙々(わたしの、グリーフシードが枯渇するかもしれない。それ以外に興味なんてあるものですか)
沙々「そうですね、それは難しい問題です」
沙々「ではそうならないように、今から一つ人生相談でもやってみませんか?」
まどか さやか「「人生相談?」」
沙々「ええ、魔法少女であるわたしの方が、おそらくお二人よりは何かしら問題を解決しやすいでしょう?」
さやか「そんな、私は別に何も……」
沙々「何もない、そう思ってる時も意外と人間、心の底で悩んだりしちゃってる物です」
沙々「そういった小さな悩みは、膨れ上がって顕在化してしまう前に処理した方が良い」
沙々「ちゃちゃっと、魔法で引き出しちゃいますから、何も言わなくても大丈夫ですよ」
85 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:14:04.37 ID:0FjLTLnbo(6/23)
沙々「さあ、まずは鹿目さん。力を抜いて、そしてこちらの目をじっと見てください」ガシッ
まどか「ええ……、なんか怖いよ優木さん……」
沙々「大丈夫、痛くも痒くもないですよ。魔法ですからまさに安全そのものですし」
沙々(美樹さやかからは表層的な情報以外中々引き出せそうにない)
沙々(となると鹿目まどかから美樹さやかの分も含め、色々の情報を引き出すのが得策)
沙々「…………」ジー
まどか「…………」アセアセ
沙々(『さあ、わたしに心の中を見せてください』)
86 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:15:16.67 ID:0FjLTLnbo(7/23)
〜☆
キュゥべえ『――――――』
沙々(……これは、夢?)
沙々(巨大な逆さの魔女、さながら噂に聞いたワルプルギスの夜)
沙々(……あそこに見えるのは、暁美ほむら?)
キュゥべえ『――――――』
まどか『――――――』
沙々(駄目ですね、非常に興味深い夢ではありますけど)
沙々(ぼんやりとしていてこれ以上掴みどころがない)
沙々(次の情報を見ましょう)
87 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:18:22.42 ID:0FjLTLnbo(8/23)
〜☆
ほむら『ねえ、まどか』
まどか『なあに?ほむらちゃん』
ほむら『あなたにとって、家族や友達、自分の人生って大切なものよね?』
まどか『うん、いきなりどうしたの?』
ほむら『転校してきたばかりでさっき友達になった子にこんな事を言われても、良くわからないでしょうけど』
ほむら『たとえ何が起きたとしても、絶対にそのままのあなたでいて。変わろうだなんて思わないで』
ほむら『さもないと貴女は、全てを失う事になるわ』
まどか『ほむ――』
さやか『おーい!二人とも速く来なよー!私と仁美が待ちくたびれちゃうぞー!』
ほむら『ええ、今行くわ』
ほむら『さあ、行きましょう?まどか』
まどか『う、うん……』
沙々(なるほど、暁美ほむらは本気で鹿目まどかに契約をさせない気でいるようですね)
沙々(もしかしたらある程度、協力関係を結べるかもしれません)
沙々(もう少し、いろいろ見て回っておきましょうか)
88 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:21:06.12 ID:0FjLTLnbo(9/23)
〜☆
沙々「…………」
まどか「あの、まだですか……?」ソワソワ
沙々「はい、大丈夫です。ちゃんと診断結果は出ました」
さやか「えー、ホント―?。なーんか、うさんくさいんだよねー」
沙々「……じゃあ、わたしが心を覗いていなければ今知り得ないような情報でも言いましょうか?」
さやか「例えば?」
沙々「家族構成はお父さん鹿目知久、お母さん鹿目詢子。弟に鹿目タツヤ君のいる四人家族、合ってますよね?」
さやか「おぉー!やっぱり魔法だぁー!」
まどか「し、知らない内に心の中を見られてるってちょっと怖いかも……」
沙々「大丈夫ですよ、恥ずかしい秘密とかはちゃんと黙っておきますから」
まどか「えぇっ!?」
さやか「おっ?何かあったの?」
沙々「くふふふ。さー?どうでしょうねぇー?秘密ですー」
沙々(まあそんな役に立たなそうな情報引き出してないですが)
まどか「そ、そんなぁ……」
89 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:23:02.54 ID:0FjLTLnbo(10/23)
沙々「で、人生相談についてですけどこの際はっきり言っちゃいますね」
沙々「自分に自信がないからって、魔法少女になろうとするのは絶対にやめてください」
さやか まどか「!」
沙々「さっきも言いましたけど、今この街に魔法少女はこれ以上必要ありません」
沙々「そんな状況で考えなしに魔法少女になってもあなたが後悔するだけです」
沙々「私がいなくても、何も変わらなかったんじゃないか……?例えばそんな感じで」
まどか「そんな……」
さやか「ちょっと、その言い方は酷いんじゃないの!?」
沙々「契約しなくても他にも人を助ける方法はあるでしょう?」
沙々「例えばマミさんを支えてあげたりとか」
まどか「マミさん、を……?」
90 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:25:11.01 ID:0FjLTLnbo(11/23)
沙々「ええ、彼女ああ見えて寂しがりで、友達を欲しがってますからね」
沙々「魔法少女の事情を知ってる者として友達として接してあげるとか」
沙々「友達なのに接してあげるって表現はちょっとおかしいですけど」
まどか「……でも、私はもっとこう、決定的な――」
沙々「それは色々試してあなたがこれから見つける事です」
沙々「ただしそれは魔法少女になるという道には、少なくとも今の所ないです」
まどか「…………」ズーン
沙々「それじゃあ次は美樹さんの番」
さやか「え゛っ」
さやか「わ、私は遠慮しておこうかなぁー……、なんて……、はは」
さやか(あんなメンタル抉るやり取り見せられてから、ハイそうですかとやる気なんて起きるかって)
沙々「実は情報集めは既に済んじゃってるんですけどね」
さやか「いつの間に!?」
沙々(どうせ覗こうとした所でほとんど覗けないでしょうし)
沙々(表層まで出てきていたという事は、恋は彼女の大きな悩みなはずです)
91 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:26:58.39 ID:0FjLTLnbo(12/23)
沙々「美樹さんには、好きな男の子がいますね?」
さやか「!」ビクッ
沙々(よし、ビンゴ)
沙々(後は鹿目まどかから収集した情報から推察すればおそらくは……)
沙々「その男の子の名前は……。か」
さやか「……」ゴクリ
沙々(やはりこれもビンゴ、みたいですね)
沙々「上条恭介。天才ヴァイオリン少年の、あなたにとって幼馴染にあたる人」
沙々「現在は交通事故で入院してリハビリ中」
沙々「魔法ですから、どう言い逃れした所で無駄ですよ」
さやか「……ははは、どうしてわかっちゃったのかなー」
さやか「まどかみたいな事はされてないはずなのに、おかしいなー」
さやか「それで私には、どんなきつい言葉が待ってるわけ?」
92 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:28:56.69 ID:0FjLTLnbo(13/23)
沙々「そうですね。まどろっこしいのは嫌いなので今度も直球で言わせて貰います」
沙々「彼の腕を治そうとなんかするよりも先に、あなたにはするべき事があるんじゃないですか?」
さやか「…………何よ、それ」ギリッ
沙々「決まってるじゃないですか、告白ですよ、告白」
さやか「ふぇっ!?」
さやか「い、いきなり何言って――」
沙々「あなたは長い事彼に片思いし続けてきた。違いますか?」
沙々(恋をしているという情報が、私が読み取れるほどに表層に出てきている)
沙々(つまり彼の負傷がその悩みを増幅しているにしても、恋の方が悩みの程度としては深刻)
さやか「そ、それはそうだけど……」
93 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:31:26.59 ID:0FjLTLnbo(14/23)
沙々「彼が事故に遭う前、あなたは一度だって告白に踏み切れましたか?」
沙々「これからだってそう、彼の怪我が治ったらあなたは告白に踏み切れますか?」
沙々「ヴァイオリンに没頭してる彼の邪魔をしたくないって、また逃げ出してしまうんじゃないですか?」
沙々「今この時が!あなたが想いをぶつけられる!次あるかわからないチャンスなんですよ!」
沙々「自分の想いに嘘をつき続けるのは、もう終わりにしませんか!」
沙々(というか鹿目まどか、美樹さやかの事情に精通し過ぎでしょう……)
沙々(いくらでも判断材料がおおまかな記憶の中に転がってますよ)
沙々(昔から恋愛相談でもしてたんでしょうか?便利だから助かりますけど)
さやか「でも、恭介は今、自分と闘ってる訳だし、私に告白なんかされたら迷惑――」
沙々「そこをどうにかするのが、わたしの、魔法少女としての役目です!」ガシッ
さやか「!」ビクッ
94 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:34:03.21 ID:0FjLTLnbo(15/23)
沙々「告白もせずにずっとくよくよ悩み続けて、それでも彼に何かをしてあげたい!」
沙々「そんなのは都合のいいまやかしです!」
沙々「いいですか?わたしが絶対にあなたが告白できる状況を作り出します!」
沙々「他人の腕をどうするよりも先に、まずは自分の問題を片付けなさい!」
沙々「わかりましたか!?」
さやか「は、はいっ!」
まどか(優木さん、カッコいい……!)
沙々(これは間違いなく、帰ったら布団の中で悶絶するパターンの奴ですね)
沙々「とりあえず数日かけて、手筈が整ったら教えますから待っててください」
さやか「は、はい」
95 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:35:17.83 ID:0FjLTLnbo(16/23)
沙々(上条恭介をどうにかする必要があります)
沙々(美樹さやかを彼と恋仲であるという状況に持ち込む)
沙々(彼女にとって最も深刻な悩みが解決された)
沙々(それによって彼の腕が治ってないという根本的な問題から目を無理やり背けさせる)
沙々(もし仮に彼女の告白が失敗した、あるいは腕を治すために契約を決意した)
沙々(その場合にはマミ達との間で、あまり危ない橋は渡りたくないんですが)
沙々(仕方ないのでこっそり美樹さやかを闇討ちして、魔女に喰わせちゃいましょう)
96 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:38:01.72 ID:0FjLTLnbo(17/23)
〜☆
スッ…
まどか さやか 沙々「!」
キュゥべえ「やあはじめまして、美樹さやか、それに鹿目まどか」
キュゥべえ「沙々も元気そうだね」
さやか「うわっ、何こいつ!ぬいぐるみが動いてる!」
まどか「……もしかして、あなたがキュゥべえ?」
キュゥべえ「そうだよ、ボクの名前はキュゥべえ」
キュゥべえ「キミ達二人にお願いがあって来たんだ」
キュゥべえ「ボクと契約して――」
沙々「やあ、丁度いい所で姿を見せましたね、キュゥべえ」
沙々「ちょっと聞きたい事があるんでこれから付き合って貰ってもいいですか?」
キュゥべえ「それならボクの言いたい事が済んでから――」
沙々「二人とも、今日はここで別れましょう。もう家は近いんですよね?」
まどか「えっ、あっ、うん」
さやか「……まあ、いいや。そいつの事もまた聞かせてね。気になるし」
97 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:39:07.94 ID:0FjLTLnbo(18/23)
沙々「こいつについて話す事なんてほとんどありませんよ」
沙々「さしずめ営業マンみたいなものです、これは」
沙々「さあ、行きますよ、キュゥべえ」ヒョイッ
キュゥべえ「やれやれ、チャンスだと思ったんだけど」
キュゥべえ「まあいいや、二人とも、また会おうね」
まどか「う、うん」
沙々「さようならお二人さん」
まどか「バイバイ優木さん」
さやか「じゃあね」
テクテク テクテク
沙々「…………」
ほむら「…………」
98 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:45:56.60 ID:0FjLTLnbo(19/23)
ほむら(あの状況で撃つ訳にもいかなかったし、助かったわ)
ほむら(彼女ら二人に警戒されるような行動はなるべく避けたい)
ほむら(もっとも今接触を阻止した所で、もはや効果はあまり見込めないけど)
??「あれがアンタの言ってた、見滝原の新しい魔法少女って奴か」
ほむら「ええ、そうよ」
ほむら「でもこれで彼女には一つちょっとした貸しができた」
ほむら「今日の所は見逃してあげて欲しい」
??「ふんっ」
??「アンタがそう言うなら、今日の所は見逃しておいてやるよ」
99 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:48:21.85 ID:0FjLTLnbo(20/23)
〜☆
沙々「キュゥべえ、私の邪魔をしないで貰えます?」
キュゥべえ「キミだってさっきボクの邪魔をしたばかりじゃないか」
沙々「だってあの二人に契約されたら困っちゃいますし」
沙々「それより、あなたに聞きたい事があります」
沙々「暁美ほむら、という魔法少女はずばり何者ですか?」
沙々「変な魔力の波長をしてたり謎が多いですけど」
沙々(それと鹿目まどかのあの夢……)
キュゥべえ「さあ、わからないよ」
沙々「わからない?仮にもあなたが契約した相手でしょう?」
キュゥべえ「契約したとも言えるし、そうでないとも言える」
沙々「どういう事です?」
キュゥべえ「彼女は極めつけのイレギュラーというわけさ」
100 ◆2DegdJBwqI [saga] 2013/10/16(水) 13:51:35.99 ID:0FjLTLnbo(21/23)
キュゥべえ「もっとも他に何か知っていたとして」
キュゥべえ「ボクからキミに提供する情報には限りがあるだろうけどね」
キュゥべえ「ボクの立場はキミ達のどちらにも属さない中立であるべきだ」
沙々「なるほど、そうですか……」
沙々(キュゥべえすら、実態を把握していない魔法少女)
沙々(うーん、胡散臭いです)
キュゥべえ「ただしそんな未知数の彼女に、何が起きても対抗できる画期的な方法がある」
沙々「なんです?それ」
キュゥべえ「鹿目まどかさ」
キュゥべえ「彼女が『正しい』願いで魔法少女になれば」
キュゥべえ「間違いなくどんな魔法少女にも負けないだろう」
キュゥべえ「なんならキミが操ってしまえば良い」
キュゥべえ「キミにとっても、悪い話じゃないだろう?」
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 392 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.260s*