【774の真夜中連載小説】 (15レス)
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15: 774 2015/01/24(土)05:06 ID:gYmGNtbo0(1) AAS
しばらく掌を眺めた後に、今度は右手首を掴んだ。

「こっ、これは…」
慌てて手を引こうとしたわた坊だが、光の握力に抗えない。

「かっ、硬い…」
「こ、これは色々事情があって、と言うか離して下さいっ!!」
「俺のチンコ並みに硬いっ!!」

わた坊の腋から汗が噴き出した。

「いや…やめて…離して」
「ここまで鍛えた右手と軟弱な左手…これが意味するところは…」
「いいから離してくらさい~」

「…わかった!」
「はい、離して…」
「こいつはピッケルだ! わた…お前はクライマーだったんだな!! ここまで鍛え上げたなら相当な奴だ! ………でも、左手は……義手か…最近、事故に遭い左手を失ったのか…素材は分からないがリアル過ぎて耐久性が無い。うん…こんな手を付けられたら悩むよな。でも安心しろ。俺が再びお前を一流のクライマーにしてやるっ!!」

光の輝く瞳を見つめながら、コクンと、わた坊は頷いた。
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