[過去ログ] 【^J^】< 自己命題に潰される唯物論は?  三流ばい! >(^こ^); 3 [無断転載禁止]©2ch.net (694レス)
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311: 2017/03/06(月)01:04 ID:PzspDZri(1/8) AAS
父君に 我れは愛子ぞ 母刀自に 我れは愛子ぞ 参ゐ上る 八十氏人の 手向けする 畏の坂に 幣奉り 我れはぞ追へる 遠き土佐道を
大崎の神の小浜は狭けども百舟人も過ぐと言はなくに
長門なる沖つ借島奥まへて我が思ふ君は千年にもがも
奥まへて我れを思へる我が背子は千年五百年ありこせぬかも
ももしきの大宮人は今日もかも暇をなみと里に出でずあらむ
橘の本に道踏む八衢に物をぞ思ふ人に知らえず
ますらをの高円山に迫めたれば里に下り来るむざさびぞこれ
河口の野辺に廬りて夜の経れば妹が手本し思ほゆるかも
妹に恋ひ吾の松原見わたせば潮干の潟に鶴鳴き渡る
後れにし人を思はく思泥の崎木綿取り垂でて幸くとぞ思ふ
省15
312: 2017/03/06(月)01:08 ID:PzspDZri(2/8) AAS
やすみしし 我が大君の 高敷かす 大和の国は すめろきの 神の御代より 敷きませる 国にしあれば 生れまさむ 御子の継ぎ継ぎ 天の下 知らしまさむと 八百万
千年を兼ねて 定めけむ 奈良の都は かぎろひの 春にしなれば 春日山 御笠の野辺に 桜花 木の暗隠り 貌鳥は 間なくしば鳴く 露霜の 秋さり来れば 生駒山
飛火が岳に 萩の枝を しがらみ散らし さを鹿は 妻呼び響む 山見れば 山も見が欲し 里見れば 里も住みよし もののふの 八十伴の男の うちはへて 思へりしくは
天地の 寄り合ひの極み 万代に 栄えゆかむと 思へりし 大宮すらを 頼めりし 奈良の都を 新代の ことにしあれば 大君の 引きのまにまに 春花の うつろひ変り
群鳥の 朝立ち行けば さす竹の 大宮人の 踏み平し 通ひし道は 馬も行かず 人も行かねば 荒れにけるかも
たち変り古き都となりぬれば道の芝草長く生ひにけり
なつきにし奈良の都の荒れゆけば出で立つごとに嘆きし増さる
現つ神 我が大君の 天の下 八島の内に 国はしも さはにあれども 里はしも さはにあれども 山なみの よろしき国と 川なみの たち合ふ里と 山背の 鹿背山の際に
宮柱 太敷きまつり 高知らす 布当の宮は 川近み 瀬の音ぞ清き 山近み 鳥が音響む 秋されば 山もとどろに さを鹿は 妻呼び響め 春されば 岡辺も繁に 巌には
花咲きををり あなあはれ 布当の原 いと貴 大宮所 うべしこそ 吾が大君は 君ながら 聞かしたまひて さす竹の 大宮ここと 定めけらしも
省6
313: 2017/03/06(月)01:13 ID:PzspDZri(3/8) AAS
娘子らが続麻懸くといふ鹿背の山時しゆければ都となりぬ
鹿背の山木立を茂み朝さらず来鳴き響もす鴬の声
狛山に鳴く霍公鳥泉川渡りを遠みここに通はず [一云 渡り遠みか通はずあるらむ]
三香の原 久迩の都は 山高み 川の瀬清み 住みよしと 人は言へども ありよしと 我れは思へど 古りにし 里にしあれば 国見れど 人も通はず 里見れば 家も荒れたり
はしけやし かくありけるか みもろつく 鹿背山の際に 咲く花の 色めづらしく 百鳥の 声なつかしく ありが欲し 住みよき里の 荒るらく惜しも
三香の原久迩の都は荒れにけり大宮人のうつろひぬれば
咲く花の色は変らずももしきの大宮人ぞたち変りける
やすみしし 我が大君の あり通ふ 難波の宮は 鯨魚取り 海片付きて 玉拾ふ 浜辺を清み 朝羽振る 波の音騒き 夕なぎに 楫の音聞こゆ 暁の 寝覚に聞けば 海石の
潮干の共 浦洲には 千鳥妻呼び 葦辺には 鶴が音響む 見る人の 語りにすれば 聞く人の 見まく欲りする 御食向ふ 味経の宮は 見れど飽かぬかも
あり通ふ難波の宮は海近み海人娘子らが乗れる舟見ゆ
省5
314: 2017/03/06(月)01:20 ID:PzspDZri(4/8) AAS
天の海に雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ
常はさね思はぬものをこの月の過ぎ隠らまく惜しき宵かも
大夫の弓末振り起し狩高の野辺さへ清く照る月夜かも
山の端にいさよふ月を出でむかと待ちつつ居るに夜ぞ更けにける
明日の宵照らむ月夜は片寄りに今夜に寄りて夜長くあらなむ
玉垂の小簾の間通しひとり居て見る験なき夕月夜かも
春日山おして照らせるこの月は妹が庭にもさやけくありけり
海原の道遠みかも月読の光少き夜は更けにつつ
ももしきの大宮人の罷り出て遊ぶ今夜の月のさやけさ
ぬばたまの夜渡る月を留めむに西の山辺に関もあらぬかも
省23
315: 2017/03/06(月)01:26 ID:PzspDZri(5/8) AAS
ぬばたまの夜さり来れば巻向の川音高しもあらしかも疾き
大君の御笠の山の帯にせる細谷川の音のさやけさ
今しくは見めやと思ひしみ吉野の大川淀を今日見つるかも
馬並めてみ吉野川を見まく欲りうち越え来てぞ瀧に遊びつる
音に聞き目にはいまだ見ぬ吉野川六田の淀を今日見つるかも
かはづ鳴く清き川原を今日見てはいつか越え来て見つつ偲はむ
泊瀬川白木綿花に落ちたぎつ瀬をさやけみと見に来し我れを
泊瀬川流るる水脈の瀬を早みゐで越す波の音の清けく
さ桧の隈桧隈川の瀬を早み君が手取らば言寄せむかも
ゆ種蒔くあらきの小田を求めむと足結ひ出で濡れぬこの川の瀬に
省19
317: 2017/03/06(月)01:50 ID:PzspDZri(6/8) AAS
皆人の恋ふるみ吉野今日見ればうべも恋ひけり山川清み
夢のわだ言にしありけりうつつにも見て来るものを思ひし思へば
すめろきの神の宮人ところづらいやとこしくに我れかへり見む
吉野川巌と栢と常磐なす我れは通はむ万代までに
宇治川は淀瀬なからし網代人舟呼ばふ声をちこち聞こゆ
宇治川に生ふる菅藻を川早み採らず来にけりつとにせましを
宇治人の譬への網代我れならば今は寄らまし木屑来ずとも
宇治川を舟渡せをと呼ばへども聞こえざるらし楫の音もせず
ちはや人宇治川波を清みかも旅行く人の立ちかてにする
しなが鳥猪名野を来れば有馬山夕霧立ちぬ宿りはなくて [一本云 猪名の浦みを漕ぎ来れば]
省20
318: 2017/03/06(月)02:02 ID:PzspDZri(7/8) AAS
家離り旅にしあれば秋風の寒き夕に雁鳴き渡る
円方の港の洲鳥波立てや妻呼びたてて辺に近づくも
年魚市潟潮干にけらし知多の浦に朝漕ぐ舟も沖に寄る見ゆ
潮干ればともに潟に出で鳴く鶴の声遠ざかる磯廻すらしも
夕なぎにあさりする鶴潮満てば沖波高み己妻呼ばふ
いにしへにありけむ人の求めつつ衣に摺りけむ真野の榛原
あさりすと礒に我が見しなのりそをいづれの島の海人か刈りけむ
今日もかも沖つ玉藻は白波の八重をるが上に乱れてあるらむ
近江の海港は八十ちいづくにか君が舟泊て草結びけむ
楽浪の連庫山に雲居れば雨ぞ降るちふ帰り来我が背
省20
319: 2017/03/06(月)02:14 ID:PzspDZri(8/8) AAS
妹が門出入の川の瀬を早み我が馬つまづく家思ふらしも
白栲ににほふ真土の山川に我が馬なづむ家恋ふらしも
背の山に直に向へる妹の山事許せやも打橋渡す
麻衣着ればなつかし紀の国の妹背の山に麻蒔く我妹
つともがと乞はば取らせむ貝拾ふ我れを濡らすな沖つ白波
手に取るがからに忘ると海人の言ひし恋忘れ貝言にしありけり
あさりすと礒に棲む鶴明けされば浜風寒み己妻呼ぶも
藻刈り舟沖漕ぎ来らし妹が島形見の浦に鶴翔る見ゆ
我が舟は沖ゆな離り迎へ舟方待ちがてり浦ゆ漕ぎ逢はむ
大海の水底響み立つ波の寄らむと思へる礒のさやけさ
省19
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