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ばあちゃるカプ妄想総合スレ part13 (499レス)
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482
: 2022/06/12(日)16:56 ID:???0
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482: [sage] 2022/06/12(日) 16:56:52.68 ID:???0 1/2 ペットボトルの入ったマイバッグが、万有引力に従い冷めたコンクリートの地面に落ちる音。 それが、此度の争いの始まりを告げる合図となった。 猪のような可愛らしい生き物が刺繍されたそのバッグの持ち主は、サントリー公式バーチャルYouTuber、燦鳥ノム。 清楚(真)と謳われた彼女は今、その端正な顔つきを歪め、信じられぬものを見た、と言わんばかりに目を見張っている。 その視線の先には── 「あれ? ノムノムっすか?」 ノムのよく知る男──そして相手──、芸能プロダクション.LIVE所属のバーチャルYouTuber、ばあちゃると。 「ノムノム……って、えっ? もしかして、サントリーさん所の?」 彼の隣を歩いている、同じく.LIVE所属のバーチャルYouTuber、七星みりりであった。 「は、はい。燦鳥ノムです。初めまして。それで、あなたは……」 少々口ごもりながらも、ノムはなんとか軽くお辞儀をして挨拶をする。 さて、実のところノムがここまで動揺を表に出すことはそうそうない。 ばあちゃるの同期に近い存在の電脳少女シロ──一部の者たちの間では正妻と呼ぶ動きもあるが、 勿論ノムはそんなことを認めるつもりはない──や、かつて彼がプロデュースしていたアイドル候補生たち。 そして自分を含む、彼と親交のある外部の面々。 もしばあちゃるの隣にいたのが彼女らであったなら、ノムは心のざわめきを最後まで隠し通したであろう。 全員が分かっているからだ。彼女たちは互いに一人の男を巡る、好敵手であることを。 それ故、警戒する。アンテナを張る。その一挙手一投足を油断なく監視する。 その一方、ノムとみりりや彼女の同期たちとの間に面識はない。ネット上の情報媒体や人伝に知っている程度だ。 だから当然、知らないこと、知り得ないことの方が多い。 たとえば、ばあちゃるとノムはかつて同じ大学に通っていた先輩と後輩で、今やそれ以上の関係であること。 たとえば、ばあちゃるとみりりは知り合ってから間もなく急速に仲を深め、一緒に晩酌を共にする関係であること。 そして、そうした情報がなければ、特段の警戒をすることもない。 だが、今。ノムの目に映るばあちゃるとみりりは。 談笑しながら並んで住宅街を歩いている二人の姿は、それはそれは仲睦まじく。まるで男女の間柄を彷彿とさせるようで。 この業界では新人であり、ほとんどノーマークであったみりりが見せた思いがけない光景に、ノムは完全に狼狽していた。 「……そういうことなんねや」 他方、みりりはノムの様子を目の当たりにして、彼女と同じぐらいの理解を得ていた。 しかし、決定的な違いがある。みりりも予想外の関係性に驚きつつ、それでもノムほど狼狽えることはなかった。 たとえ異常事態で慌てていても、自分より慌てている人間を見ると一転して冷静になれるようなものである。 結論を述べると、この強烈なファーストコンタクトの中でイニシアチブを取ったのはみりりだった。 「……ああ、ノムノムにはまだ紹介してなかったっすね。この娘は──」 「ビックバンだね、おはみり〜」 夜も更けた閑静な住宅街に、場違いなほど明るい挨拶が響き渡る。ノムには、それが鬨の声のように聞こえた。 「.LIVE所属で、ばあちゃるさんの後輩の、七星みりりですっ」 ばあちゃるの後輩であることをやけに強調しつつ、みりりは屈託のない笑顔を浮かべ、高らかと名乗る。 同時に隣にいるばあちゃるの腕を、これみよがしと自分の胸に抱えた。 そこに言葉はなくとも、みりりの笑顔は雄弁に語っていた。 ──昔のことは知らんけど、今はみりりがばあちゃるさんの隣にいるんやで? そう。つまるところ、それは紛れもない宣戦布告であった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/pinkcafe/1624800064/482
ペットボトルの入ったマイバッグが万有引力に従い冷めたコンクリートの地面に落ちる音 それが此度の争いの始まりを告げる合図となった 猪のような可愛らしい生き物が刺繍されたそのバッグの持ち主はサントリー公式バーチャル燦鳥ノム 清楚真とわれた彼女は今その端正な顔つきを歪め信じられぬものを見たと言わんばかりに目を見張っている その視線の先には あれ? ノムノムっすか? ノムのよく知る男そして相手芸能プロダクション所属のバーチャルばあちゃると ノムノムってえっ? もしかしてサントリーさん所の? 彼の隣を歩いている同じく所属のバーチャル七星みりりであった ははい燦鳥ノムです初めましてそれであなたは 少口ごもりながらもノムはなんとか軽くお辞儀をして挨拶をする さて実のところノムがここまで動揺を表に出すことはそうそうない ばあちゃるの同期に近い存在の電脳少女シロ一部の者たちの間では正妻と呼ぶ動きもあるが 勿論ノムはそんなことを認めるつもりはないやかつて彼がプロデュースしていたアイドル候補生たち そして自分を含む彼と親交のある外部の面 もしばあちゃるの隣にいたのが彼女らであったならノムは心のざわめきを最後まで隠し通したであろう 全員が分かっているからだ彼女たちは互いに一人の男を巡る好敵手であることを それ故警戒するアンテナを張るその一挙手一投足を油断なく監視する その一方ノムとみりりや彼女の同期たちとの間に面識はないネット上の情報媒体や人伝に知っている程度だ だから当然知らないこと知り得ないことの方が多い たとえばばあちゃるとノムはかつて同じ大学に通っていた先輩と後輩で今やそれ以上の関係であること たとえばばあちゃるとみりりは知り合ってから間もなく急速に仲を深め一緒に晩酌を共にする関係であること そしてそうした情報がなければ特段の警戒をすることもない だが今ノムの目に映るばあちゃるとみりりは 談笑しながら並んで住宅街を歩いている二人の姿はそれはそれは仲睦まじくまるで男女の間柄をとさせるようで この業界では新人でありほとんどノーマークであったみりりが見せた思いがけない光景にノムは完全に狼狽していた そういうことなんねや 他方みりりはノムの様子を目の当たりにして彼女と同じぐらいの理解を得ていた しかし決定的な違いがあるみりりも予想外の関係性に驚きつつそれでもノムほど狼狽えることはなかった たとえ異常事態で慌てていても自分より慌てている人間を見ると一転して冷静になれるようなものである 結論を述べるとこの強烈なファーストコンタクトの中でイニシアチブを取ったのはみりりだった ああノムノムにはまだ紹介してなかったっすねこの娘は ビックバンだねおはみり 夜も更けた閑静な住宅街に場違いなほど明るい挨拶が響き渡るノムにはそれがの声のように聞こえた 所属でばあちゃるさんの後輩の七星みりりですっ ばあちゃるの後輩であることをやけに強調しつつみりりは屈託のない笑顔を浮かべ高らかと名乗る 同時に隣にいるばあちゃるの腕をこれみよがしと自分の胸に抱えた そこに言葉はなくともみりりの笑顔は雄弁に語っていた 昔のことは知らんけど今はみりりがばあちゃるさんの隣にいるんやで? そうつまるところそれは紛れもない宣戦布告であった
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