[過去ログ] 【胸キュン】奇跡の血量 桃尻btk【きゅん】 [無断転載禁止]©bbspink.com (353レス)
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(1): 砂の岬4 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3) 2018/06/16(土)01:58 ID:gfSp7+zR0(1/7) AAS
 俺の集落には、神様と、子供と、馬乗りと馬と、船乗りと、太鼓叩きと、乳牛たちと赤ん坊が居て、それで全部だ。あにぃも俺も馬乗りだ。馬乗りは戦いに出る。だから馬乗りは集落のスターだ。
 その中でも特に馬に乗るのが上手くて、特に敵をやっつけるのが上手くて、特にカッコイイ馬乗りが、あにぃだ。
 俺はついこの間、子供から馬乗りになったばかりなので、まだ戦に出してもらえない。俺のぽから白いのが出るようになったら、俺は戦に連れて行ってもらえる。

 馬に乗るのが上手くない奴は船乗りになる。馬乗りと船乗りは年を取ると太鼓叩きになる。だから太鼓叩きは皆ジイ様だ。
22
(2): 砂の岬5 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3) 2018/06/16(土)02:01 ID:gfSp7+zR0(2/7) AAS
>>21
 丘に上がった林の中に、真っ白い乳牛たちが住んでいるらしい。乳牛たちは俺たちと似た形をしているが、中身はずいぶん違うと聞いている。俺たちは肩布腰布を着けているが、乳牛たちは丸裸で暮らしている。
 あそこはちょっと異様な雰囲気の不思議な場所だ。もっと小さかった頃、子供たちはあそこで乳牛たちの乳を吸っていたらしい。つまり俺もあそこに居たはずなんだが、良く覚えていない。
 俺たちと乳牛たちとの接触は無い。乳牛は小屋に入っている時以外は鎖に繋がれていて、太鼓叩きたちが交代で世話をしている。
 たまに、あにぃくらいの年の馬乗りとか船乗りが太鼓叩きに連れられてあそこに入って行く時があるが、なぜ入って行くのかわからない。あにぃはたぶん行ったことは無いんじゃないかと思う。
 あにぃは乳牛が嫌いだ。近くまで行ったとき、あにぃを見た乳牛たちがぎゃーぎゃー鳴いて気味悪かったから嫌いになったと言っていた。
 俺は乳牛をそんなに嫌いでは無いと思う。前の戦いの時に、捕ってきた乳牛を太鼓叩きが丘のほうに連れて行くのをちらっと見たことがある。その時、綺麗だなと思ったし懐かしいような気もした。

 神様は何人か居て、だいじな事は神様が決めているらしい。俺の持論では、良い神様も悪い神様も居るんじゃないかと思う。ずいぶん昔に神様に愛されて集落から召されて神様になった人が居るらしい。その人はきっと良い神様になっていると思う。
23: (ワッチョイ 9f7a-2cV3) 2018/06/16(土)02:21 ID:gfSp7+zR0(3/7) AAS
>>20 んだ 二次元のブラックホール
24: (ワッチョイ 9f7a-2cV3) 2018/06/16(土)02:32 ID:gfSp7+zR0(4/7) AAS
>>22
乳牛のことを書いていて、二次元なんて言葉が出てきたので急にこんな絵を思い出しました
中学か高校の教科書に出てきた絵だなあ
外部リンク[html]:www.artmuseum.jpn.org
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(1): 砂の岬6 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3) 2018/06/16(土)03:20 ID:gfSp7+zR0(5/7) AAS
>>22
一番星が地平線を昇り始める頃からもう俺は落ち着かない。あにぃに会う前に、体を綺麗にしておかなくちゃ。今日は特別の日なんだから。
洗っても洗っても洗い残しがあるような気がして、俺は何度も小屋と川を往復する。空から夕焼けの赤色が消え始め、闇に変わろうとしている。
人差し指くらいの長さの魚が浅瀬に取り残されているのを見つけ、素手で捕まえた。魚は俺の手の中でぷるぷるぴくぴくと動く。

あにぃは、魚みたいにぷるぷるぴくぴくするお前がかわいくてしかたないと言っていたっけ。俺はこんな感じなのかな、と思った。
26: 砂の岬7 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3) 2018/06/16(土)03:26 ID:gfSp7+zR0(6/7) AAS
>>25
月が出た頃、川から小屋に向かおうとした時、遠くに、今日捕らわれてきた乳牛一頭を太鼓叩きが連れて来るのが見えた。
なぜか乳牛は目隠しされて薄い衣を羽織っている。どこに連れて行くのだろう?と思って木の陰に隠れて覗いていると、あにぃが三人の太鼓叩きに連れられてやってきた。
太鼓叩きは、乳牛をあにぃのほうに押しやって何か言っている。太鼓叩き三人に腰を掴まれたあにぃは、嫌だよと大声で抗議している。あにぃはずいぶん怒っている。
乳牛を連れたほうの太鼓叩きが乳牛の目隠しを取り、衣をさっとはぎ取って、あにぃに「見ろ」と言う。
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(1): 砂の岬8 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3) 2018/06/16(土)19:31 ID:gfSp7+zR0(7/7) AAS
「未通の乳牛だぞ。こんな上玉はなかなか居ないって。こいつにお前が付けるのは、みんなのためなんだよ」
小刻みに震えながらずっと泣いていた真っ白の乳牛の肌が、綺麗なピンク色に染まる。あにぃは、「泣いてるのに・・・可哀想だ。嫌だ」と吐き捨てるように言う。
一人の太鼓叩きが、乳牛の股に指を素早く突っ込み、引き出した指をほれっ!と言ってあにぃの鼻先に突きつける。
「確かにさっきまで泣いてたが、お前を見たとたんにすっかりこれだぜ」
「これじゃあ付けないで返すほうがかえって可哀想ってもんだ」
「お前はいつもいつもこうだ。お前がたくさん付けないでどうする。このままだと俺たちに授けられたせっかくのお前の血統が全くの無駄になっちまう」
「たしかにお前のおかげで俺たちの陣地はここまで広がったし良い乳牛もたくさん捕れた。お前はほんとに良くやってる。だが戦いはもうほどほどで良い。これからはこっちの仕事に専念してくれたほうがみんなのためなんだ」

何と言われようが、あにぃは言う事を聞かない。太鼓叩きたちは諦めて乳牛を連れて戻っていった。
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