[過去ログ] アカイイト / アオイシロ 〜第九十五章〜 (1001レス)
前次1-
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) レス栞 あぼーん

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されているため、キャッシュを表示しています。過去ログメニュー
634: 2012/02/03(金)21:44 ID:CjQ6jAAG(1/5) AAS
桂×烏だとイチャラブしか思いつかん。
自給自足しようと思ったけど無理だった
ほんわか桂ちゃんと凛々しい烏月さん……こうですか? 分かりません

「桂さん、今日は何の日か知っているかい?」
「それくらい私だって分かるよー。節分でしょ? 烏月さん」
 わたしは得意気に大豆の入った升をちらつかせて見せる。
 ちょうどわたしの家で烏月さんと会える日が今日、節分の日だったのだ。忘れているはずがない。
「そうか。では何故節分に豆を撒くのか知っているかな?」
「えっ? えーと……」
 お、おいしいから……じゃないし……。
省1
635
(1): 2012/02/03(金)21:45 ID:CjQ6jAAG(2/5) AAS
「豆は『魔滅』に通じていて、鬼に豆をぶつけると邪気を追い払えるという、昔からの言い伝えがあるんだ。
 そして何故この時期かというと、季節の変わり目には邪気――簡単に言うと鬼のことだね――が
 生じると考えられていて、それを追い払うための邪気払いの行事がこの節分なんだよ。
 まぁ、本当の『鬼』が追い払えるのなら苦労もしないのだけどね」
 烏月さんは少し顔をしかめながらも笑った。烏月さんはどんな顔をしていても、綺麗な顔だ。
「ほえー……」
 ほんとうに、きれいだなぁ。やっぱり物知りだなぁ。わたしの知らないことをいっぱい知っている。
 間抜けな声を出しながらいつものように様々な考えに耽っていると、烏月さんがいつの間にかいなくなっていた。
「あ、あれっ? あれれ?」
 キョロキョロしても見当たらない。
省5
636: 2012/02/03(金)21:46 ID:CjQ6jAAG(3/5) AAS
 ククッ、と低く笑う声が聞こえた後、
「やぁ桂さん。驚いたかい?」
「う、烏月さん……」
 鬼のお面をずらすと、いつもの柔らかい笑みを含んだ美麗な顔が伺えた。
 この柔らかい笑みは、わたしにだけ見せてくれる特別な顔。
 別に、鬼の正体が烏月さんだなんて分かっていたことだけどね。羽藤桂、こんな子供騙しには騙されません!
 ……本当だよ?
「……桂さん? すまない、少し、不謹慎だっただろうか」
 肩を落として本気で落ち込んでいる姿を見ると、自然に笑みがこぼれる。
「ふふっ」
省5
637
(2): 2012/02/03(金)21:48 ID:CjQ6jAAG(4/5) AAS
「……桂さん?」
「烏月さん、ありがとう。好き」
「ん、私の一番大切な人は桂さん、あなただけだよ」
「わたしね? もし、もしもだけど、烏月さんが鬼になっちゃってもずっとずっと好きでいられる自信があるんだよ。
 わたし、抜けてるしおとぼけだからかも知れないけど、烏月さんになら殺されても幸せだと思うんだ」
 抱き締めながら視線を上にやると、身長の差があるので多少上目遣いになってしまった。間近で綺麗な顔見るの、まだちょっと恥ずかしいな。
 わたしのふにゃふにゃした顔も、同じ距離で見られてるってことだもん。恥ずかしいに決まってるよ。
「……私はとんだ幸せ者だよ、桂さん。
 万が一、鬼と成り果てても一生あなたを守る。
 同じ時を生き、終の刻まであなたの側にいると約束しよう」
省2
644: 2012/02/03(金)23:06 ID:CjQ6jAAG(5/5) AAS
>>641
お手本うp
前次1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 4.257s