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16: 2007/12/29(土)15:50 ID:uHMzNmmB0(6/6) AAS
「……さん、久瀬さん!!」
「ん……?」
誰かに呼ばれて、僕は目を覚ました。
ベッドから起き上がると、カーテンから朝日が差し込んでいる。
どうやらもう朝だ、少し寝過ごしてしまったらしい。
眼鏡を掛け、僕を呼ぶ声の主が誰か確かめると、
それは昨日僕が一緒に行動してもらった従業員の女性だった。
「どうしました? まだ、朝食には早い時間帯だと思うのですが」
「それどころじゃないんです! とにかくこっちへ!!」
彼女の様子は変だった。顔色は真っ青で、妙に焦って僕の腕を引っ張る。……なにか、あったのだろうか。
彼女に引っ張られて、僕はとある客室に足を運んだ。
何人かが客室の入り口に屯している。……おや、この部屋は確か。
僕がそう思っていたところ、昨夜話した従業員の男性と目が合った。
「……ああ、君か。大変なことになっちまったよ……」
昨夜の能天気ともとれる明るさがどこにもなくなってしまっている。
どうしたことかと思い、僕は部屋の中を覗きこんだ。
すると……僕の目に信じられないものが飛び込んできた。
ベッドで倒れているらしい電気工の男と、そして何かを調べているらしい白衣を着た女性。
白衣の女性はおそらく昨日従業員の彼が話してくれた医者なのだろう。女性とは思わなかったが。
電気工の男の頭部に、殴られたような痕。
そして、医者の診るのではなく、調べているような挙動。
……僕はそれで全てを理解した。
「私が昨日の電話の件についてお話を聞こうと、部屋を訪ねたときにはもう……。
……帰ったら結婚するって言っていたのに、どうしてこの人がこんな目に」
言い難そうに、従業員の彼女が言葉を濁した。
とうとう出てしまった、二人目の犠牲者が。いや、僕を二人目と数えれば彼は三人目か。
改めて、自分達が危機の真っ只中にいることを再確認する。今更ながらに、それに恐ろしさを感じてきた。
A 医者の女性に死因を聞く
B 電話がどうなったか調べに行く
C 成り行きに任せる
D まずこの場を離れる
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