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ガンダムヒロインズMARK ??I (152レス)
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フェニックステイル第34話
2021/05/23(日)18:58
ID:FZPzClP7(6/11)
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35: フェニックステイル第34話 [sage] 2021/05/23(日) 18:58:18.18 ID:FZPzClP7 「フィオ!」 食い下がる少女の後ろからもう一人、やはり旧式パイロットスーツ姿の、ぽっちゃりとした体型の少女が追い付いてきた。 「フィオ、もういいよ。もういいよ、仕方ないよ。これ以上は、やめよう……」 「マルミン――」 マルミンと呼ばれた可愛らしい顔立ちの温厚そうな少女が短いツインテールを揺らしながら、亜麻色の長髪の少女の片手を取って制止した。そのまま前に出ると、男たちの方へ向かって頭を下げる。 「あの、今まで本当に……ありがとうございました」 「……ああ……。さすがにもう行くな、とは言えねえけどよ……。十分気を付けて、安全にやるんだぞ」 「命あっての物種だからな。せっかくあのルウム戦役で死なずに済んだのに、こんなとこでゴミ拾いのために殺されてたらアホみたいだろ」 「っ!!」 男の捨て台詞に、長髪の少女はなお食い下がろうとしたが、豊満な少女にぐっと腕を掴まれてやむなくその場に留まった。去り行く男たちの背中を悔しげに睨みつけながら見送る。 「仕方ないよ、フィオ……。あの人たちにだって、生活があるんだもの。あそこに行けばまたあの『亡霊』に狙われると分かってるのに、来てもらうわけにはいかないよ」 「でも今のままじゃ、頭数が足りない……。あと少しなのに。このままじゃ、せっかくアレにたどり着けても、引っ張って帰ってこられない……」 「落ち着いて、もう少し待とう。そしたらあの『亡霊』だって、いなくなるかもしれないし……」 「いつ? いついなくなるっていうのよ? マルミンだって分かってるでしょ。そんなに待ってたらアレだって、もう二度と見つけられなくなるかもしれないのに……」 そこまで言ったところで、長髪の少女は5人のパイロットたちから見られていたことにようやく気付いた。悲しみと絶望から瞬時に怒りへ切り替えながら、悔し気に吠えたてた。 「は……? 役立たずの軍人どもが何見てんのよ。見せモンじゃないっての!!」 「ご、ごめんなさい……! この子、今ちょっと気が立っちゃってて。気を悪くしないでください……! ほら行こ、フィオ……!」 ふくよかな少女が腕ずくで連れ去るように長髪の少女を引くと、彼女は苛立たしげに舌打ちしながら退場していった。5人はただ呆然とそれを見送る。 トモエが呟いた。 「今の小娘……『境界漁民』だな」 「女を狙う亡霊、って言ってた……ってことは、まさか。また、アレが――?」 好みの美少年を狙って襲おうとしていた浮ついた雰囲気を一気に消し去り、にわかに戦士の空気を纏ったトモエとリタが、互いに視線を交わし合う。 「ご、ごめん……リタさん、もういいよ。もう歩けるから……」 「あっ」 そしてボール乗りの少女たちと男たちの言い争いに皆が気を取られている間に復活したシュンが、ここぞとばかりに力を入れてリタを振りほどいていた。そのまま素早くロブとアイネに合流する。 「もう大丈夫です。ご心配おかけしました」 「お、おう……。じゃあ、隊長に合流すんぞ」 シュンを巡って揉めているうちに、マコトとその取り巻きたちの背中はずいぶん遠くに行ってしまっていた。 ロブの指示で靴裏の電磁石を鳴らしながら小走りに駆けだすと、さすがにもうトモエとリタは追ってこなかった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1606753960/35
フィオ! 食い下がる少女の後ろからもう一人やはり旧式パイロットスーツ姿のぽっちゃりとした体型の少女が追い付いてきた フィオもういいよもういいよ仕方ないよこれ以上はやめよう マルミン マルミンと呼ばれた可愛らしい顔立ちの温厚そうな少女が短いツインテールを揺らしながら亜麻色の長髪の少女の片手を取って制止したそのまま前に出ると男たちの方へ向かって頭を下げる あの今まで本当にありがとうございました ああさすがにもう行くなとは言えねえけどよ十分気を付けて安全にやるんだぞ 命あっての物種だからなせっかくあのルウム戦役で死なずに済んだのにこんなとこでゴミ拾いのために殺されてたらアホみたいだろ っ!! 男の捨て台詞に長髪の少女はなお食い下がろうとしたが豊満な少女にぐっと腕を掴まれてやむなくその場に留まった去り行く男たちの背中を悔しげにみつけながら見送る 仕方ないよフィオあの人たちにだって生活があるんだものあそこに行けばまたあの亡霊に狙われると分かってるのに来てもらうわけにはいかないよ でも今のままじゃ頭数が足りないあと少しなのにこのままじゃせっかくアレにたどり着けても引っ張って帰ってこられない 落ち着いてもう少し待とうそしたらあの亡霊だっていなくなるかもしれないし いつ? いついなくなるっていうのよ? マルミンだって分かってるでしょそんなに待ってたらアレだってもう二度と見つけられなくなるかもしれないのに そこまで言ったところで長髪の少女は5人のパイロットたちから見られていたことにようやく気付いた悲しみと絶望から瞬時に怒りへ切り替えながら悔し気に吠えたてた は? 役立たずの軍人どもが何見てんのよ見せモンじゃないっての!! ごごめんなさい! この子今ちょっと気が立っちゃってて気を悪くしないでください! ほら行こフィオ! ふくよかな少女が腕ずくで連れ去るように長髪の少女を引くと彼女は苛立たしげに舌打ちしながら退場していった5人はただ呆然とそれを見送る トモエがいた 今の小娘境界漁民だな 女を狙う亡霊って言ってたってことはまさかまたアレが? 好みの美少年を狙って襲おうとしていた浮ついた雰囲気を一気に消し去りにわかに戦士の空気を纏ったトモエとリタが互いに視線を交わし合う ごごめんリタさんもういいよもう歩けるから あっ そしてボール乗りの少女たちと男たちの言い争いに皆が気を取られている間に復活したシュンがここぞとばかりに力を入れてリタを振りほどいていたそのまま素早くロブとアイネに合流する もう大丈夫ですご心配おかけしました おおうじゃあ隊長に合流すんぞ シュンを巡ってめているうちにマコトとその取り巻きたちの背中はずいぶん遠くに行ってしまっていた ロブの指示で靴裏の電磁石を鳴らしながら小走りに駆けだすとさすがにもうトモエとリタは追ってこなかった
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