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ガンダムヒロインズMARK ??I (152レス)
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フェニックステイル第34話
2021/05/23(日)18:55
ID:FZPzClP7(3/11)
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32: フェニックステイル第34話 [sage] 2021/05/23(日) 18:55:59.31 ID:FZPzClP7 外部ゲートが閉まり、エアロックを挟んで移動すると、トラキアのMS格納庫の3倍はありそうな空間に出た。10基ほどのMSベッドが並んでいる。 そこへ駐機されている機体にRGM−79GSR『ジム・ゲシュレイ』――ジム・コマンド宇宙戦仕様の独自改修型の姿を認めて、アイネは思わずうげっ、と呟いた。 ゲンナー・ウェズリー少尉機にはシュン・カーペンター伍長との模擬戦訓練へ無茶苦茶な割り込まれ方をされたり、ルウム農協所属の予備役の美少女たちからはわけのわからない因縁を付けられたりしてきた アイネは正直、この機種に対してろくな印象を持っていなかった。 ジム・ゲシュレイは常備役部隊より予備役部隊で使われている局地戦機と聞いたから、ここも本来は予備役部隊の拠点なのだろうか。 その奥にはRB−79『ボール』もまとまった数が駐機している。こちらは戦闘用ではなく作業用らしいが、そのわりに頭部には一年戦争さながらの低反動砲が座っていた。 P−04はジオン残党ルスラン・フリートが活動し、連邦軍の侵入をまったく許さないという絶対防空圏『聖域』に近い。 自衛用なのだろうか、とアイネは思う。 アイネがトラキアへ回収された直後に発生した救援作戦で接触した、貨物船『リバティ115』とその護衛に付いていた民間警備会社のボール部隊を思い出す。 アシュリー・スコット予備上等兵、あのとにかく元気でちょっとおバカな少女は、P−04への到着後も元気にしているだろうか。 整備場内をノーマルスーツの誘導に従って進み、武装と携行コンテナを下ろして固定、最後にMSベッドへ機体を寝かせると、融合炉を落としてコクピットハッチを開く。 そのときにはもう整備場側の人員がわっと出てきていて、アイネが床まで下りる頃には、すでにMS隊長マコト・ハヤカワ准尉がぐるりと取り囲まれていた。 集まってきたのはこの整備所の整備士や管制員らしい服装の他にも、スーツ姿が合わせて十人以上。熱狂的に歓迎されているらしかった。 「マコトさん!? 本当に帰ってこられたんですね!」 「トラキアとアルマーズが入港したって聞いたとき、ひょっとしたらって思ってたんですが――こんなに早くお会いできるとは思いませんでしたよ!」 「恥ずかしながら帰って参りました」 神妙に敬礼してのけるマコトに、再び人波が興奮で揺れる。 その人員のほとんどがルウム農協の所属らしい。かつてトラキア隊はルウム戦役で壊滅したプラント群を一年戦争中から救援し、のちのP−04の復興に尽力したという。 ルウム農協の人々がトラキア隊の古参兵であるマコトへ向ける真っすぐな賞賛と敬意を自分ごとのように面映ゆく感じて、アイネは一人誇らしげに鼻をひくつかせた。 「推進剤の備蓄はたんまりです。予備部品も、ジム系ならどうとでも都合できます――兵站はお任せを。ここでお好きなだけ飛ばしてください」 「ありがとう。こちらの整備要員が来るから、整備作業はやらせてもらう。それと言いにくいが、私は今日からしばらく休暇なんだ。不在間の指揮は、こっちのロブ・サントス伍長に任せることになっている」 「そうでしたか! 留守はお任せを」 「いや、しかし――マコトさんとトラキアが帰ってきてくれたなら百人力ですよ」 その喧騒の中で群衆の一人が声を落とし、マコトの耳元で囁いた。 「――この半年、ここでの中央派への不満は鬱積する一方です。いったん火が付けば止まりません。トラキアとアルマーズが帰り、マカッサルは壊滅状態となれば、戦力均衡も変わります――『一声』あれば、我々はいつでも動けます」 「そうですか。我々はこの半年で宙域を外から見てきましたが、敵が強いのです。今は一致団結して、残党軍の脅威に備えるときですよ。皆さん、ゆめゆめそれをお忘れなきよう」 その一瞬だけ落ちた不穏な空気を、マコトは即座に打ち払う。空気が奇妙に沈み込んだが、それもすぐに世間話に切り替わって押し流されていった。話題が尽きることはなく、明るい大声での談笑が続いた。 マコトが部下たちに到着後の行動を指示するより早く取り囲まれてしまったため、マコトと他3人は人垣で完全に分断されてしまった。 マコトもこの出迎え集団を無下には出来ないらしく、部下たちへ向けて一瞬だけ視線を向けて顎をしゃくると、彼らを引き連れたまま整備場の出口らしき方向へと歩き始めた。 付いて来い、ということらしい。このまま外へ出るしかなさそうだった。イベル・ガルノフ軍曹はサブリナの貨物車の荷台に放り込まれていてここにはいない。3人の先任者であるロブはふっとため息をつくとシュンとアイネを従え、3人ばらばらに集団の背後を歩きはじめた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1606753960/32
外部ゲートが閉まりエアロックを挟んで移動するとトラキアの格納庫の3倍はありそうな空間に出た10基ほどのベッドが並んでいる そこへ駐機されている機体に79ジムゲシュレイジムコマンド宇宙戦仕様の独自改修型の姿を認めてアイネは思わずうげっといた ゲンナーウェズリー少尉機にはシュンカーペンター伍長との模擬戦訓練へ無茶苦茶な割り込まれ方をされたりルウム農協所属の予備役の美少女たちからはわけのわからない因縁を付けられたりしてきた アイネは正直この機種に対してろくな印象を持っていなかった ジムゲシュレイは常備役部隊より予備役部隊で使われている局地戦機と聞いたからここも本来は予備役部隊の拠点なのだろうか その奥には79ボールもまとまった数が駐機しているこちらは戦闘用ではなく作業用らしいがそのわりに頭部には一年戦争さながらの低反動砲が座っていた 04はジオン残党ルスランフリートが活動し連邦軍の侵入をまったく許さないという絶対防空圏聖域に近い 自衛用なのだろうかとアイネは思う アイネがトラキアへ回収された直後に発生した救援作戦で接触した貨物船リバティ115とその護衛に付いていた民間警備会社のボール部隊を思い出す アシュリースコット予備上等兵あのとにかく元気でちょっとおバカな少女は04への到着後も元気にしているだろうか 整備場内をノーマルスーツの誘導に従って進み武装と携行コンテナを下ろして固定最後にベッドへ機体を寝かせると融合炉を落としてコクピットハッチを開く そのときにはもう整備場側の人員がわっと出てきていてアイネが床まで下りる頃にはすでに隊長マコトハヤカワ准尉がぐるりと取り囲まれていた 集まってきたのはこの整備所の整備士や管制員らしい服装の他にもスーツ姿が合わせて十人以上熱狂的に歓迎されているらしかった マコトさん!? 本当に帰ってこられたんですね! トラキアとアルマーズが入港したって聞いたときひょっとしたらって思ってたんですがこんなに早くお会いできるとは思いませんでしたよ! 恥ずかしながら帰って参りました 神妙に敬礼してのけるマコトに再び人波が興奮で揺れる その人員のほとんどがルウム農協の所属らしいかつてトラキア隊はルウム戦役で壊滅したプラント群を一年戦争中から救援しのちの04の復興に尽力したという ルウム農協の人がトラキア隊の古参兵であるマコトへ向ける真っすぐな賞賛と敬意を自分ごとのように面映ゆく感じてアイネは一人誇らしげに鼻をひくつかせた 推進剤の備蓄はたんまりです予備部品もジム系ならどうとでも都合できます兵はお任せをここでお好きなだけ飛ばしてください ありがとうこちらの整備要員が来るから整備作業はやらせてもらうそれと言いにくいが私は今日からしばらく休暇なんだ不在間の指揮はこっちのロブサントス伍長に任せることになっている そうでしたか! 留守はお任せを いやしかしマコトさんとトラキアが帰ってきてくれたなら百人力ですよ その喧騒の中で群衆の一人が声を落としマコトの耳元でいた この半年ここでの中央派への不満は積する一方ですいったん火が付けば止まりませんトラキアとアルマーズが帰りマカッサルは壊滅状態となれば戦力均衡も変わります一声あれば我はいつでも動けます そうですか我はこの半年で宙域を外から見てきましたが敵が強いのです今は一致団結して残党軍の脅威に備えるときですよ皆さんゆめゆめそれをお忘れなきよう その一瞬だけ落ちた不穏な空気をマコトは即座に打ち払う空気が奇妙に沈み込んだがそれもすぐに世間話に切り替わって押し流されていった話題が尽きることはなく明るい大声での談笑が続いた マコトが部下たちに到着後の行動を指示するより早く取り囲まれてしまったためマコトと他3人は人垣で完全に分断されてしまった マコトもこの出迎え集団を無下には出来ないらしく部下たちへ向けて一瞬だけ視線を向けて顎をしゃくると彼らを引き連れたまま整備場の出口らしき方向へと歩き始めた 付いて来いということらしいこのまま外へ出るしかなさそうだったイベルガルノフ軍曹はサブリナの貨物車の荷台に放り込まれていてここにはいない3人の先任者であるロブはふっとため息をつくとシュンとアイネを従え3人ばらばらに集団の背後を歩きはじめた
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