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マガジン総合エロパロ板2 [無断転載禁止]©bbspink.com (73レス)
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28: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:58:26.63 ID:NLuceTEw 「もし、また近くまで来たらいつでも立ち寄って下さい。その時は今よりもっとしっかり生きていますから。きっと!シオン様にふさわしい女になっています」 ミリアさん。そんなこと言わないで。貴方は今だって…… 「待ってますから。十年でも二十年でも」 そう言うと、ミリアさんは顔を近づけてきた。 一陣の風が吹き、街路樹の木の葉が揺れる中、ミリアさんはボクに優しいキスをした。 ボクはそれを黙って受け入れていた。 ミリアさんの舌が動いてボクの舌に絡みついてきた。ボクが教えたキスのやり方。 けじめのつもりなのだろう。 ボクの舌を吸って、唾液を注ぎ込んでくる。 「ん゛っ……」 ミリアさんは少し苦しそうだ。上手くはないけど、精一杯の思いが込められていた。 1分ほど経ったあと、名残惜しさをこらえるかのようにゆっくりとミリアさんの唇が離れた。 ボクたちの間に唾液の糸が張り、そして切れた。 「私のこと忘れてくださってかまわない……でも、もし……もしも私にお役に立てることがあればいつでも呼んでください。地の果てへでも、私……行きますから」 ミリアさんの綺麗な涙が頬を流れ落ちている。ボクの胸が刺さるように痛んだ。 「血の契約は結んでなくても私は……シオン様の女(もの)です」 「ミリアさん…」 ボクは、なんて美しい女(ひと)だろう、とミリアさんに見惚れていた。 外見だけじゃなく、その心の美しさにも。 ボクは無意識に右手でミリアさんの左手を取り、指をからませた。 「あっ、シオン様ァ」 ボクはベンチから立ち上がると、そのままミリアさんの手を引き歩きだした。 ミリアさんは少し驚いていた。意外な行動だったのだろう。 ボク自身も驚いていた。自分がこんな行動を取るなんて。 ボクは何も言わなかった。どこへ向かっているのか。 ミリアさんも何も聞かなかった。不安もあっただろうに。 ボクにすべてを任せてくれているのだ。ボクはそのことに嬉しくなり、歩くスピードを速めた。 向かった先はトイレだ。今朝、レイン、ヘレンと一緒にいた場所。血の接吻を行った場所だ。 本当はちゃんとした部屋とか探した方が良かったんだろうけど、ボクはそんな時間すら惜しかった。 ボクのわがままだ。 一刻も早く、ボクはミリアさんと、もう一度したかったんだ。 おしまい http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/28
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