[過去ログ] 麻生優子妄想同盟(夢幻戦士ヴァリス) 第九幕 (396レス)
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372: 2017/01/11(水)21:03 ID:1XIeaRCF(2/7) AAS
(22)

『――――フム、どうやら、これ以上は無理のようじゃな。
出来れば、今少し彼奴の注意を引き付けて、時間を稼いでくれれば有難かったんじゃが……まぁ、贅沢を云っても仕方あるまいて』
373: 2017/01/11(水)21:05 ID:1XIeaRCF(3/7) AAS
(23)

『ゴグガァアアアア――――ッッッ!!!!』

突如として湧き起こった、怒号とも悲鳴ともつかない巨大な叫び声が、
今まさに目の前の少女の秘裂に向かって、煮え滾る白濁の奔流を流し入れようとしていたアイザードの耳朶を、無粋極まるノック音となって乱打する。

「これから良い処だったのに……なんなんだ、一体?」

――――そう言えば、以前にも一度、良く似たコトがあったな、と、軽い既視感を覚えつつも、
不承不承、優子の身体から離れて、魔道スクリーンへと向き直る、プラチナブロンドの魔道士。
……だが、余裕綽々だった青年の表情は、
映し出されていた光景を目にするなり、驚愕に凍り付いてしまった。
374: 2017/01/11(水)21:07 ID:1XIeaRCF(4/7) AAS
(24)

『グガァアアアアッ!!ゴァアア……グガァギァアアアアッ!!』

「な、なんだ、これはッ……!?」

赤黒く焼け爛れた大地に屹立しつつ、苦悶する漆黒の邪神。
その口元から、ぞっとするような響きを帯びた苦吟の唸りが響き渡るたび、
何層もの分厚い装甲を重ねて形成された重厚な甲冑に覆われた無敵の巨体が、
内部からボコボコと波打ち、異様な姿へと変形していた。
特に変貌ぶりが顕著なのが、右肩から上腕部にかけての一帯で、
盛り上がった不気味な肉腫が、いかなる攻撃にも耐え抜ける筈の堅牢な防具をいとも易々と突き破り、
外界に向かって飛び出そうとしている。
省5
375: 2017/01/11(水)21:09 ID:1XIeaRCF(5/7) AAS
(25)

(い、いや……そんな筈はない。
私の計算に、万に一つも、間違いなどあるハズなど……)

事実、立ち上がる事すらままならない窮状まで追い詰められていた、満身創痍の女神に、目立った変化は生じてはいなかった。
むしろ、圧倒的優勢だった敵手に降りかかった、突然のアクシデント――――ヴァリアにとっては、まさに千載一遇の僥倖――――にも、
一体何事が起きたのか?と困惑を覚え、混乱をきたしている様子は明らかだった。
どう贔屓目に考えても、この事態が彼女の意志によって引き起こされたものであるという可能性は、限りなくゼロに等しい、と云って差し支えないだろう。

「……ならば、一体、この現象は何なのだッ!?
ヴァリアではないとすると、一体、誰が、何のために、こんな真似を……」

訳が分からず、半ば無意識のうちに、ご自慢のプラチナブロンドを?き毟る、青年魔道士。
省1
376: 2017/01/11(水)21:13 ID:1XIeaRCF(6/7) AAS
(26)

『ぐおォオオオオン!!!!』

ひときわ甲高い苦悶の叫びが響き渡った直後、黒い巨体が大きく沈み込んだ。
ドドッ、と盛大に地響きを立てて、バランスを崩し、無様に尻餅をつくと、
濛々と巻き上げられた大量の砂塵が、砂漠に吹き荒れる砂嵐の如く、魔道スクリーンを覆い尽くす。

――――その嵐が過ぎ去った後、画面上に大きく映し出されていたのは、
右肩から生えた巨大な蛇……否、ドラゴンの頭部を呆けたように仰ぎ見ながら、地面にうずくまる、漆黒の邪神の姿。

「バ、バカな……どうして、貴様が――――ヴォルデスッ!?」
377: 2017/01/11(水)21:18 ID:1XIeaRCF(7/7) AAS
(27)

『フォッフォッフォッ……久方ぶりの再開じゃというに、つれない態度じゃのう、アイザードよ』

漆黒の魔神の肩の上から朗々と響き渡る、老成した声音。
それは、まさしく、ログレスの台頭以前、混沌状態にあった<暗黒界>に於いて、最強の名を欲しいままにしていた、双頭の金竜のもの。
衝撃に打たれ、両の眼を張り裂けんばかりに見開く、プラチナブロンドの魔道士に向かい、老獪な笑みを浮かべてみせる。

『――――どうやら、<ファンタズム・ジュエリー>の中に魂を隠せるのは、己れ一人だけ、と慢心しておったようじゃな。
フフッ、思い上がるなよ、若造め……このワシとて、伊達に年は食っておらぬわッ!!』

「な、何だとォッ!!この……くたばり損ないがぁッ!!」
省4
378: 2017/01/13(金)00:04 ID:O8Dorc8u(1/3) AAS
(28)

『グゴォオオッ……オオオオオッッッ!!!!』

無論、邪神――――その素体である、<封じられし魔>は、
怒りに我を忘れた主の暴挙に対し、激痛に総身を震わせつつも、激しく抵抗を試みる。
当然と云えば当然だろう。
彼にしてみれば、片方の腕でもう一方の腕を引き抜け、と命令されているも同然なのだから。

「ええい、何をしているッ!?
神である私の命令に従わないのかッ!!」

一方、冷酷なる創造主の対応は、と云えば、自分に向けられた反抗に対して、更なる怒気を発しつつ、
その試みを全力で押さえ付け、命令に服従させようとするばかりだった。
省6
379: 2017/01/13(金)00:07 ID:O8Dorc8u(2/3) AAS
(29)

(……優子。すまぬが、もう一度だけ、お主の助けが必要じゃ)

「ヴォル……デス……?」

(アイザードの注意を逸らすためとはいえ、
お主ら三人を利用するだけ利用しておいて、何を虫の良い話を、と思うじゃろうが……
どうか、頼む。今一度、これを受け取ってはくれまいかの?)

「こ、これは……<ファンタズム・ジュエリー>?」
省9
380: ARCH DUKE 2017/01/13(金)00:16 ID:O8Dorc8u(3/3) AAS
以上、第40章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば、幸いに存じます〜。

長らくご愛読頂いております、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』も、
あとは次回更新予定の最終章を残すのみとなりました。
なお、前回お知らせいたしました通り、最終章は原則エロ描写は無しの方針です。
読者の皆様には申し訳ございませんが、あしからず御了承下さいませ。

完成時期につきましては、3月末〜4月初めを予定していますので、
しばらくの間、お待ち下さいますよう、お願い申し上げます。

それでは、本日はこの辺で〜。
381: 2017/03/26(日)21:45 ID:XNHFSmIp(1) AAS
テスト
382: 2017/03/27(月)21:48 ID:U2ToauQf(1/3) AAS
読者の皆様、ARCH DUKEです。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』最終章ですが、
SSは既に完成しているものの、新しい規制のせいで、投下作業を行おうとすると、
システムからスレの埋め立て荒しと判断され、書き込み出来ない状況が続いています。
このため、現時点では2chでの公開は不可能と判断し、ひとまず、pixivにて公開を行う事にいたします。
お手数をおかけして大変申し訳ございませんが、ご理解の程、お願い申し上げます。
383: 2017/03/27(月)21:56 ID:U2ToauQf(2/3) AAS
URLはこちら

外部リンク[php]:www.pixiv.net
384: 2017/03/27(月)22:22 ID:U2ToauQf(3/3) AAS
……今までも規制には散々悩まされてきましたが、今回は本当にシャレになりません。
今の状況が続く限り、2chでの作品公開は休止せざるを得ないですね……。
385: 2017/03/29(水)02:14 ID:6/0CNAft(1) AAS
読了しました。
長い間、お疲れ様でした。
386: 2017/04/08(土)14:34 ID:Hcq5Y+R9(1) AAS
もうなんのネタもないな
最近(近年)は同人とかもでてない?
387: 2021/01/25(月)16:11 ID:s22avsmo(1) AAS
外部リンク:www.valis-game.com
388: 04/03(水)14:28 ID:YKDXereX(1/8) AAS

389: 04/03(水)14:28 ID:YKDXereX(2/8) AAS

390: 04/03(水)14:28 ID:YKDXereX(3/8) AAS

391: 04/03(水)14:29 ID:YKDXereX(4/8) AAS

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