[過去ログ] 【俺の妹】伏見つかさエロパロ23【十三番目のねこシス】 (632レス)
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(2): 2012/02/24(金)00:54 ID:JY4VMyYm(1) AAS
ここは伏見つかさ作品のエロパロスレです
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【俺の妹】伏見つかさエロパロ22【十三番目のねこシス】
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◆書き手さんへ
 ○陵辱・NTR・百合・BLなどの特殊嗜好モノや、
   オリキャラなどの万人受けしないモノは専用スレでお願いします
省9
613: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:44 ID:du07iIgH(3/22) AAS
「謝るのは俺の方だ。……悪かった」

 だからそうやって返す。すると桐乃は静かにうん、と答えた。
 
 そうして、幾らかの会話をこなし、最後の兄妹風呂は終わりを迎えた。
 
 
 それから、風呂を出て、桐乃に服を着せる段階になって、ある事に気付いた。

 ……桐乃がパンツ履いたままだと、新しいパンツ履かせられなくね?

 流石に濡れたパンツの上から新しいパンツを履かせるのは苦行過ぎるだろう。
 桐乃もその事に気付いたのか、無言で替えのパンツを見ている。
省37
614: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:44 ID:du07iIgH(4/22) AAS
「……あの、履かせて」

 …………。
 今まで妹から出された要望の中で、これは最大級の難易度じゃないだろうか。
 さっきのおっぱいを洗うのも中々の難易度だったが、なんだろう。
 おっぱいを触る、というのと、こうしてパンツを履かせるというのは質が違う。
 
 何故なら、パンツを履かせるというのは脱がせる以上に、見なくちゃいけないからだ。
 手を引っ掛けて引き下ろすのとは違う。

「……分かった」

 それでも断る訳にはいかない。今は俺しかここに居ないのだ。
省42
615: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:45 ID:du07iIgH(5/22) AAS
 下着がある、という防衛ラインがなくなってしまっている以上、もう直ぐだった。
 これは、さっきの葛藤の比じゃなくて、既にもう見て、しまった訳で。
 
 ――視線がそこに釘付けで、身体は硬直したように動けない。
 明らかに不味い衝動が身体を駆け抜けている。
 
 見たい、触りたい、指を入れたい、中を堪能したい、挿したい、入れたい。
 強烈な衝動。頭がそればかりになって、もうどうしようもなくなってしまいそうで。
 もう変になりそうだった。
 
省44
616: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:46 ID:du07iIgH(6/22) AAS
「……ぬ、抜いてくるって」

 そこに突っ込んでくるのかよ。
 あ、てか考えてみれば抜くことまで説明しなくて良かったんじゃね?
 適当に腹痛とか言ってれば良かったんじゃね?
 
 ……俺って実は馬鹿なのか?
 
「き、きにすんな。と、とりあえず自分で履いてくれって事だ」
「あ、あああ、あたしもなんか手伝う?」

 ぶっ! な、な、なななな何を言い出しやがるんだ、こいつは!
省39
617: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:46 ID:du07iIgH(7/22) AAS
 改めて状況を説明しよう。
 俺は、下着を持ってきていない。
 近くにコンビニも無い。
 今、俺は下着を履いている。
 
 後は……分かるだろ?

 //
 
「だから、ごめんって。そろそろウザいから凹むなっての」

 あれから、病室に戻り、桐乃はベッドの上。
省42
618: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:47 ID:du07iIgH(8/22) AAS
 なるほど。つまり俺の飯は抜きか。
 まあ、仕方ない。そもそもこうやってパジャマと毛布を貸して貰えただけでも僥倖だ。
 俺の計画性の無さがアダになっただけだしな。
 
「あたしの分、分けたげよっか?」
「いいよ。気持ちは受け取っておく。だが、おまえは怪我人なんだからちゃんと食っとけ」
「でも、あんた、あんなにいっぱい出したんだからお腹空いてんじゃないの?」
「ちょ、おま……!」

 イキナリなんて事を言い出しやがる……!
 誰かに聞かれたらどうすんだ、誤解ですとも言えねえんだぞ、事実ですなんて言うわけにもいかねえだろ……ッ!
省41
619: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:48 ID:du07iIgH(9/22) AAS
 何はともあれ、夕飯に困りそうには無さそうだ。
 
「因みにまだまだありますから」
「いやいやもう要らねえからっ!? あんたらにとっての若者はどんだけ食うことを想定してんだよっ!」

 別の意味で、夕食には困りそうだった。
 
 
 //
 
 すっかり膨れたお腹を擦りながら、椅子に浅く腰を掛ける。
省41
620: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:51 ID:du07iIgH(10/22) AAS
「そう、あの子はですね、妹だったんです」
「マジで!?」

 おまえ、耳を塞いでたんじゃねえのかよっ!
 読唇術か!?
 
 妹という単語にイキナリ反応をしてみせた桐乃に、若干看護士さんは引いている様子だったが、それでも話を続けた。
 
「ええ。本当に仲の良いお兄さんが居まして。元々病弱だったその子は、それでもお兄さんが見舞いに来ると目一杯にはしゃいでみせて。
 それはそれは、可愛らしい笑顔で。とても見てて微笑ましい光景でした」

 桐乃は黙って看護士さんの話に耳を傾けている。
省39
621: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:52 ID:du07iIgH(11/22) AAS
 桐乃が繰り返す様に呟く。
 何故か少し青ざめているようだ。
 
「どうした、桐乃。……怖いのか?」

 そんな怖い話にも思えなかったが、怖がりな桐乃にとっては怖い話だったのかも知れない。
 
「な、何でもない」

 しかし、桐乃は首を振って、それを否定する。
 まあ、桐乃だからどちらにしろ肯定をする事はないだろうが。
 
省37
622: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:53 ID:du07iIgH(12/22) AAS
 だって、悲しいじゃねえか。
 妹が兄を待ち続けてるだけなんて。
 兄だって、そんな事を望んじゃいねえ筈なんだ。
 
 俺は干していた自分の服を掴むと、桐乃へと振り向いてこう言った。
 
「んじゃ、ちょっと行ってくるわ」
「…………」

 対して、桐乃の返事は無かった。呆れてるんだろうか。
 
省34
623: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:54 ID:du07iIgH(13/22) AAS
 //
 
 京介が病室を出ていった。
 全く、本当にお節介なんだから。
 相手が幽霊であっても何とかしてやろうなんて馬鹿じゃんと思う。

 さて。それじゃ、あたしも動かないとね。
 恐らく京介は事故現場を見に行こうとしているんだろう。
 そこに兄が何かを残してないかと考えたりしてるんだろう。
 
 本当……お人好し。
省39
624: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:55 ID:du07iIgH(14/22) AAS
『僕はここから動く事が出来ないんだ』
「……どうしてもか?」
『どうしても、さ』

 その声色には苦渋が込められていた。
 
『けどね、まだ諦めてない。だから僕はこれからも足掻き続ける』

 しかし強い決意が感じられた。
 
「……そうか。それで、俺が何か手伝える事は?」
『無いよ』
省27
625: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:55 ID:du07iIgH(15/22) AAS
 //
 
「……やっぱ、あんただったワケ」

 306号室。
 あたしの部屋の隣。
 あの馬鹿が間違えて入った部屋。
 
 今、そこの部屋の主とあたしは対峙していた。
 
『それについては謝罪するわ。でも大怪我にはならなかったでしょ』
省38
626: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:56 ID:du07iIgH(16/22) AAS
 むぐぐ。く、悔しい。
 つか口調があの電波女と似てない? 何か凄いムカツクんですけど。
 まさかあの糞猫の生霊じゃないよね? そうだったら殴るんですけど。
 
『私の方が、あの人のことを分かってあげられる。貴女と違って』
「う、うるさい! だ、大体、あんたにはお兄さんが居るんでしょ!?」
『居るわ。けど、それが何?』
「だったら、べ、別にあいつは要らなくない?」

 黒髪の女は、真っ直ぐな笑顔で答えた。
 
省40
627: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:57 ID:du07iIgH(17/22) AAS
 ここ数日、抱えていたもやもや。
 京介が、あたしを海外まで迎えに来てからずっと続いているもやもや。
 あいつにとって、あたしは何なのか。
 それがずっとずっと分からない。
 
「もしそうなら、そうだっていうなら…………ッ!
 ふざけんなって思うっ!
 嬉しいけど、悲しいのっ!
 だって、だってそれじゃ、それじゃあ、あたしのこの気持ちは……ッ!
 気持ちはッ……!!」
省42
628: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:58 ID:du07iIgH(18/22) AAS
 俺を兄として捕えようとしている……いや、俺を兄の器に仕立てあげようとしている。
 未だにどういう意味なのかは良く分からないが、分かる事は一つ。
 こいつは兄と会いたいのだ。
 そして俺に対してなんちゃらして、あの場所に捉えられている兄を移して?
 なんだっけか、依代? 媒介?
 
 正直、良く分からない。
 黒猫ならあっさりと「ふっ、そういう事ね」とか言いそうな感じだが生憎としてあいつは今ここに居ない。
 
 ただ重要な一点。
省41
629: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)20:59 ID:du07iIgH(19/22) AAS
「けどな、兄貴だったら、妹にこうしてやりたい筈なんだ」
『…………ひっく』

 そうだろ、あの兄貴もまた、ずっとこうしてやる為だけに、足掻き続けているんだ。
 その幽霊の制約なんかで、よく分からない地面に縛り付けれれて尚、成仏せずに。
 
「だからな、約束する。あんたの兄貴は、必ずここに辿り着く」
『ぐず……ほ、ホント?』

 先ほどまでの大人びた雰囲気がなくなり、女の子は歳相応の言葉で俺に聞く。
 
「ああ。だからな、待っててやってくれ。あんたの兄貴を、信じてやってくれ」
省37
630: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)21:03 ID:du07iIgH(20/22) AAS
「大体、あの女! 結局兄貴が好きなんじゃん! くそ、何、これ、あたし嵌められたって事!?」
「な、なにされたんだ?」
「うるさい! うるさいうるさいうるさい!! あー、もう、なに、これ、ムカツク、ムカツクムカツクッ!!」
「お、落ち着けって。ほら、ここ病院だから、これ以上騒いだら不味いって!」

 流石にそろそろ苦情の一つでも飛んできそうだ。
 
「うううう、もういいっ! あたしは寝るから、あんたはここで一晩過ごしてッ!」
「げ、マジかよ……!?」
「マジだから。ほら、ついて来ないで。あたしはあたしの部屋に戻るの。あんたはここに居るの。もう決まった事だから」
「いやいや、山の中ってさ、何か予想に反して結構寒いんだよね。ここ、暖房点けていいか分かんないしさ」
省39
631: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)21:03 ID:du07iIgH(21/22) AAS
 さて。
 今、俺達は病院を後にしている。
 たった一日、時間にして24時間にも満たない時間しか俺は居なかったが、色々あった。
 結局、何かは変わったんだろうか。
 それはまだ分からない。
 桐乃は、根に持つ方なので多分、家に帰ったらもう一騒動が起きそうに思う。
 
 でも、まあ、それでいい。
 死んだ後も、一緒に居たいと願う兄妹を見て、俺は考えたのだ。

 兄妹関係も、親子関係や、そして恋人関係に匹敵する程の重みを持った関係なんだと。
省15
632: 或る非日常 2  ◆ebJORrWVuo 2012/07/15(日)21:08 ID:du07iIgH(22/22) AAS
という訳で、病院編は終了

正直、オリキャラ云々よりも幽霊を出してSF要素を出しちゃった事の方が
こう駄目かなあ、と思っていたりするのが本音

というかオリキャラの定義がよくわからないんだが
例えば看護士とかはオリキャラになっちゃうんかな?

黒髪の女の子はモデルが黒猫で
お兄さんはモデルが御鏡だったりするがこれもオリキャラになるっていうなら
今後は出さないように気をつけようと思う

しかし、結構シビアなんだな……正直すまなかった
SLが何なのか未だによく分かってないが、何かあったんだな
省2
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