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【俺の妹】伏見つかさエロパロ23【十三番目のねこシス】 (632レス)
【俺の妹】伏見つかさエロパロ23【十三番目のねこシス】 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1330012485/
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620: 或る非日常 2 ◆ebJORrWVuo [sage] 2012/07/15(日) 20:51:41.66 ID:du07iIgH 「そう、あの子はですね、妹だったんです」 「マジで!?」 おまえ、耳を塞いでたんじゃねえのかよっ! 読唇術か!? 妹という単語にイキナリ反応をしてみせた桐乃に、若干看護士さんは引いている様子だったが、それでも話を続けた。 「ええ。本当に仲の良いお兄さんが居まして。元々病弱だったその子は、それでもお兄さんが見舞いに来ると目一杯にはしゃいでみせて。 それはそれは、可愛らしい笑顔で。とても見てて微笑ましい光景でした」 桐乃は黙って看護士さんの話に耳を傾けている。 俺は俺で、他所の話をこうして勝手に聞いていいものかなんて考えてたりしたが、話の内容が気にならなくもないので黙って聞くことにする。 そもそも看護士さんの守秘義務ってのは大丈夫なのだろうか。 「そして、ある日。お兄さんが……事故で亡くなってしまいました」 「な、なんで」 「……妹さんを見舞いに来る途中で、妹さんが欲しがっていた本を抱えて、車に轢かれてしまったそうです。 当時の話で聞く限り、本が坂道を転がってきて、それを追うような形で人が車の前に飛び出したという事でした」 「…………」 桐乃が、俯く。 俺は、続きを促した。 「それで、妹さんは」 「それから徐々に容態を悪くして……。ある日、病院を抜けだして……」 当時の事を思い出しているのか、苦渋の表情を浮かべている看護士さん。 そこにあるのは後悔なのだろう。 「……お兄さんが事故にあった現場の直ぐ近くで、力尽きて倒れている妹さんが発見されました」 …………。 俺も桐乃も、ただ黙っている。 「それから、数日後。病院で幾つかの目撃情報が語られました。黒髪の女の子を見た、と。 あの妹を見たという申告が出てきたのです。 そして、それを申告してきたのは、どの人物も……」 何となく、答えが分かった。 「兄、だったという事ですね」 「……はい。といっても、全てのお兄さんが見えてた訳じゃなく、なんて言いますか。 とても仲のいい兄妹の兄だけが、見えてたみたいですね」 仲の良い兄妹。 果たして、俺達はそんなに仲の良い兄妹だろうか。 少なくともその女の子には俺たちが仲の良い兄妹に見えたのだろうか。 いや、そもそも初めに見た時、俺はまだ妹に会ってなかった。 仲が良いかなんて……ああ、そうか。 妹の為に、こんな荷物を持って必死にやってきたその姿が……被ったのかも知れない。 「……黒髪の、女の子」 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1330012485/620
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