[過去ログ] 怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
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535: 2019/06/20(木)04:01 ID:qdBzgIQq(1/10) AAS
ちょっと早いけど投下
536: 2019/06/20(木)04:03 ID:qdBzgIQq(2/10) AAS
柔らかな感触と体温が伝わってくる---

はずだった。

「ぐ……あ……」

うめきが口から漏れていることを自覚するのに時間がかかった。
状況をつかめないでいる私の目に、冷ややかに笑うタンクトップ怪盗が映る。

何が起きた?
省8
537: 2019/06/20(木)04:04 ID:qdBzgIQq(3/10) AAS
「そんな態度を取るとは不用心では?」

「エクリュこそヨユー見せすぎじゃない? 敵を目の前にして何もせずチョクリツフドーなんてダイタンフテキにもほどがあるでしょ」

「御心配なく。彼我の力の差くらい見極める眼は持っています」

「じゃあなんでわざわざ向こうが仕掛けてきやすいところに立ってたのさ? とっとと仕留めちゃえば良いじゃん」

「そうしようとすると使い慣れない装備に頼ることになりますから。一応ケガさせないようにしないと」
省9
538: 2019/06/20(木)04:05 ID:qdBzgIQq(4/10) AAS
「あー笑った笑った。んじゃそろそろ行こっか」

「これ以上は時間の浪費ですしね」

怪盗どもは〈預かり物〉を掲げて笑い合う。
その間も、痛みとショックで動けないでいる私……

「おっじさーん。倒れてると風邪ひくよー」

「ほっときましょう。さすがに自分で世話できるでしょう」
省12
539: 2019/06/20(木)04:06 ID:qdBzgIQq(5/10) AAS
「止まれ」

逃してはならない。

ここまでコケにされて許せるほど、私は寛容ではない。

世間を甘く見、大人を舐めきったの泥棒娘どもに、相応の罰を加えてやる!

絶対、絶対にだ―――
省18
540: 2019/06/20(木)04:08 ID:qdBzgIQq(6/10) AAS
「解いてよ! おじさん、一体どういう手を使ったの!?」

ふむ。
一念岩をも通すとはよく言ったもので、逃がしてはならぬという私の強い意思が盗っ人を拘束するよう作用したのだろうか。
あまりに直接的過ぎる気もするが
それより、こちらがいくら気を吐いても意に返さなかった小娘どもが、今は恐怖の色を浮かべているのが心地よい。
今重要なのは、ようやく小さな襲撃者たちの自由を奪うことができたという事実だ。

さて、と

ちらちらと点滅を繰り返す外灯のもと、怒りを抑えて改めて不遜な盗っ人小娘二人を検分する。

「何ですか……?」
省15
541: 2019/06/20(木)04:11 ID:qdBzgIQq(7/10) AAS
はっと我に帰る。
魔性の色香に意識が吸い寄せられていた。
そうだ。目の前の二人は憎き泥棒なのだ。
罰を与えなければいけない。

「土下座して謝れ。地面に頭をこすりつけてな」

まずは謝罪だ。勝手な行いで大きな迷惑を掛けたことを詫びてもらおう。

「っ……だ、誰がするかっ!!」

「ん?」
省18
542: 2019/06/20(木)04:13 ID:qdBzgIQq(8/10) AAS
こいつ―――!

もういい。
優しく対応してやったが、それでは聞き入れられないらしい。
体で分からせてやる。

スッ……

「? 何です」

バチッッッ!!!!
省23
543: 2019/06/20(木)04:14 ID:qdBzgIQq(9/10) AAS
「う……」

身構える少女怪盗。
まだ幼い肢体を上から一眺めしてから、革靴の先でむきだしの腹を長いストロークを付けて蹴ってみる。

「うぐっ!!」

柔らかい肉質にぶつかる鈍い音がした。
たまらず身を捩るエクリュ。

「なかなか蹴り心地がいいぞ」
省14
544: 2019/06/20(木)04:19 ID:qdBzgIQq(10/10) AAS
今回は以上です
おじさんと少女怪盗たちの明日はどっちだ
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