[過去ログ] 【あかほん・濱中】氏家ト全 31時間目【妹・生徒会】 (658レス)
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601: ピンキリ ◆UsBfe3iKus 2011/07/21(木)22:49 ID:UZci6wAl(5/6) AAS
「短距離よりかは長距離の方が良いな」
「どうしてですか」
「すぐにイクとはしたない女と思われるかもしれないだろう」
「何の話ですか」
「あ、だが短い期間で連続にイクというのもそれはそれで」
「ありだよね、シノちゃん」
「ねーよ」
 ツッコミながらタカトシは思った。
ここに横島ナルコと、妹の津田コトミがいなくて良かったと。
ナルコは高総体に参加した生徒の引率という立場でもあったので、現在校長に総体での結果を報告中。
自分で買ってきたケーキを食べられないのはさぞかし残念であろう(生徒会役員共は揃って良い子?ばかりだから、彼女の分まで食べないが)。
コトミはトッキーと一緒に帰っていった。
「トッキーの最後の技はまるで、満足に動かない右足の為に左足が秘めたる力を解放して―――」とかナントカ言いながら。
 横島ナルコもコトミも、かなりの下ネタファイターであるからして、
シノとアリアに絡むとさらに倍率ドンになり、タカトシとスズにかかる負担が増えてしまう。
「弓道とか」
「的のど真ん中を射抜くわけだな。ドピュッと」
「新体操」
「リボンにクラブに広い床、様々な表現が出来そうだ」
「ボート競技」
「カクわけか、一所懸命」
「バドミントン」
「羽根はもうつけているぞ」
「水泳……」
「ビショビショだな!」
 どないせえっちゅうねん。
タカトシは天を仰いだ。
頼みのスズは、すでにうつらうつらしている。
アリアは「うふふふふ」と微笑みを浮かべており、本格的にスイッチが入る直前といった感じである。

「……会長はスポーツに向いてないのかもしれませんね」
 タカトシは溜め息をつきつつ、言った。
こうなったら、多少強引でも、話を終息させねばならない。
もう少しすると横島ナルコが戻ってくる。
スズが半ば離脱した状況の今では、そうなると待っているのは三人の暴走のみである。
「何? そんな話はしていないぞ、君のアレが左向きか右向きかなんて」
「そーいうこと言ってんじゃねーんだよ」
「じゃああれね、スポーツするより剥いて弄って発散を」
「そーいう話でもねーんですよ」
 人には、向き不向きがあるものだ。
果たして、自分はツッコミに向いているのだろうか。
「人は剥いてしまえば、誰だって裸だー」
「裸だったらやることは一つね、シノちゃん」
「だが半剥きという状態も良いものだと思わないか、アリア」
「うんうん、どんなユニフォームでも、半脱ぎはそそるよね」
 自分の方にもたれかかってくる、小さく寝息をたてているスズをそっと手で支えつつ、タカトシは思った。
例え向いていたとしても、ツッコミで優劣つけるスポーツなんて世界の何処にも無いよな―――と。

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