[過去ログ] 【みなみけ】桜場コハル Part5【今日の5の2】 (696レス)
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660: 黒い人 2008/04/02(水)00:31 ID:7SLEYr1V(6/11) AAS
「『女の子の理想の告白シチュエーション108。私のカレの殺し文句は108式まであるぞ!!
 こんなことを彼氏に言われたら、きっと貴方もヘブン状態!!』って、はぁ〜、こんなの本当にあてになるのかなぁ〜」
その夜、内田は部屋で一人、少女漫画誌の恋愛特集の記事を眺めながら溜息をついていた。
記事には『こんなシチュエーションで彼氏に告白されて私はオチました』的な体験談がいくつか書いてあった。
最近の少女漫画誌は、かなり進んでいる。
同年代の女子が体験したとは思えない数々の過激なラブシーンに時には目を覆いつつも、
内田は参考になりそうな記事を次々に読み進めていった。
「う〜ん……」
が、思わず首を捻り、唸らざるを得ない。
いくら進んでいるとはいえ、小学生が喜ぶような内容で高校生のハルカに響くようなものがあるのだろうか?
それ以前に、どんな洒落た方法でマコトが告白をしようとも、それを受け入れるハルカの姿が、内田には想像できない。
「どう考えても難しいよね……」
マコトが聞いたらオーバーアクションで声を張り上げて反論しそうだが、内田はそう呟かざるを得なかった。
では、万が一にも告白が成功した場合を無理に考えてみればどうだろう?
何事もまずは成功のイメージを思い描くことから……そんな格言を思い出しながら内田は無理やりに想像した。
「!」
と、頭の中にハルカとマコトが笑顔で手を繋ぎあっているような場面を想像した時、
内田は得体の知れない嫌悪感が五体に染み渡るのを感じた。
すぐに頭をブンブンと振ってその嫌悪感を追い出し、気を持ち直す。
「と、とにかく頼りにされているなら何とかそれに応えなくっちゃ!」
改めて声に出して己の役割を再認識させる。
理由のわからない感情は長続きはしない――が、そのかわり断続的に何度でも襲い掛かってくる。
奇襲が収まるのは、その感情の正体を自身が自覚した時。
「なになに……『彼氏の突然の抱擁に、私の身体はヘブン状態』……だからヘブン状態ってなぁ〜に〜!?」
彼女がそれに気づくには、まだ少し時間がかかりそうだった。
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