[過去ログ] 【みなみけ】桜場コハル Part5【今日の5の2】 (696レス)
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114: クリスマス+1 2008/03/02(日)22:22 ID:eRbS8cet(3/5) AAS
「藤岡!!お前がこんな所にいたから卵が買えなかったじゃないか!!」
「えぇっ?!……そんな…。で、でも5時からまたやるって…」
「お前、この寒空の中私に一時間も待てと言うのか?!」
カナの機嫌はどんどん悪くなっていく…。
「じゃ、じゃあオレも5時になるまでそこの椅子で一緒に座って待ってるよ!」
「当たり前だ!…よし、お前はこっちの風上に座れ。そして私の風よけになるんだ!」
カナは藤岡にそう言い風上に座らせ、自分には風が当たらない様に藤岡にぴったりとひっついていた。
「さむぃ……ヘクチッ!…くっそ〜!何で私がこんな目に…っ!…おい、藤岡!お前もっとこっち来い!」
カナはそう言って藤岡の腕をグイッと抱きよせさらに二人は密着してゆく。
もちろん藤岡はカナと一緒に居られて嬉しいのだが、年末の商店街は人通りも多く恥ずかしそうにしている。
そして腕を抱き寄せられた事により、藤岡は恥ずかしさを我慢しきれずこんな事を言いだした。
「…そ、そうだ南、せっかくプレゼント開けたんだしそのリボン付けて見せてよ!」
「…嫌だよ。せっかく暖かくなってきたのにここから離れたくない。」
カナにそうキッパリ断られた藤岡……もちろん嬉しいのだが、早く離れないと頭に血が上りすぎて倒れてしまいそうだ。
「その…一生のお願いだから!」
「……お前なぁ、一生のお願いならもっと大事な所で使えよ。……ったく、仕方ないなぁ…。」
カナはそう言うと髪を解き、使っていた髪止めを藤岡に渡すと渋々近くに止めている車の方へ向かった。
バックミラーを見ながら慣れない手つきでリボンの位置などを調節するカナ…しばらくすると再び藤岡の元へ戻ってきた。
「おーい、これでいいのか?」
「…………ッ!」
「…やっぱり私にリボンなんて似合わな……って、おぃ!藤岡!聞いてるのか?」
「……あっ、その…すごく似合ってる…可愛いよ南!」
「そ、そうか?…まぁ、このカナ様が身に付けたんだ、どんな物でも似合わない訳がないだろ!」
カナは鼻高々といった表情をし、藤岡はいつもと違うリボンをつけた女の子らしいカナに見とれていた。
…しかししばらくしても藤岡はそれ以降話す事無く、ただただカナに見とれている。
いい加減に気まずくなってきたカナは、少し冗談交じりで口を開いた。
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