[過去ログ] 長靴半ズボンその4 (1002レス)
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557: 2020/03/12(木)17:38 ID:coHxtCK0q(7/30) AAS
S木君はN子に勝つことを目標にした。
S木君とT中君と同じく平均より高い身長で小6としては普通の体格、N子は低い身長で太くは見えないが発達した筋肉を持っていた。

S木君は新しい大長靴でN子に負けたことが悔しかった。
できればこの長靴半ズボンでN子に勝ちたかった。

そのチャンスは小6の冬の体育の肉弾でめぐってきたが、そこでもS木君はN子に「失神KO負け」してしまったのだ。
558: 2020/03/12(木)17:41 ID:coHxtCK0q(8/30) AAS
S木君とT中君がN子に「失神KO負け」する前にも、失神こそしなかったが「KO負けした」男の子はいた。

K川君はクラスでも大きいほうだった。身長も高いし、ひょろひょろでもなかった。
大人用長靴を履くとたくましく見えた。

K川君とN子との対決となった。
相四つとなり、相撲のようになった。
K川君の方が大きい。K川君が体重と力でN子を圧倒するようにも見えた。
559: 2020/03/12(木)17:41 ID:coHxtCK0q(9/30) AAS
黒の激短パンのK川君の生脚の筋肉と黒の大長靴、黒のブルマのN子の生脚とピンクの長い長靴が波打った。
N子の筋肉はK川君に圧倒されてはいなかった。むしろN子がK川君を圧倒していた。

K川君はN子にさば折をかけようとした。
その動きに応じてN子もK川君にさば折をかけた。

K川君の体はたちまち折れ曲がり、K川君の顔はN子の顔に引き寄せられ、K川君の唇はN子の頬に当たり、キス状態になった。
N子はまったく動じなかった。さらに厳しくさば折をかけた。

K川君の膝が地面につき、K川君はうつぶせに倒れてしまった。
560: 2020/03/12(木)17:42 ID:coHxtCK0q(10/30) AAS
さば折に伴う動きに従って、N子の長靴もそうだが、K川君の長靴は皺が入って太陽の光が反射した。

K川君は独力で起き上がれたし、ひざをすりむいた以外、特に怪我はなかった。
長靴には泥が不規則について、歩くたびに皺とあいまって、太陽光が複雑に反射した。
K川君は保健室ですりむいたひざにの手当てをして、絆創膏を張ってもらった。
561: 2020/03/12(木)17:42 ID:coHxtCK0q(11/30) AAS
黒の、太い、縦2列のアルミで補強された穴のベルトに、紺のデニ半に、白のハイソックスをちらりと見せた、黒の大長靴に、黒のランドセルをかけて下校した。
「どうしたの?怪我?」近所の人が絆創膏を見ていった。
「体育で。」K川君は答えた。
「長靴半ズボンに絆創膏は男の子の勲章だね。」近所の人はそのまま通り過ぎた。

肉弾での相撲で女の子にさば折で負けたということを、その人は想像もしていないだろう。でも、K川君自身は自分のことだった。
K川君はK間を意識した。
562: 2020/03/12(木)17:44 ID:coHxtCK0q(12/30) AAS
K川君の家は共働きで、家に帰ると誰もいなかった。
K川君はランドセルだけ下ろし、長靴を履いたまま、長靴半ズボンで、玄関にしゃがみこんだまま、泣き出してしまった。

少し前、冬休みのN祭りで、K川君はN子に負けていたのだ。
階段の駆け上げでも負けたし、相撲でも負けた。
相撲での負け方が実は、この日の肉弾での相撲対決での負け方と同じだったのだ。
N祭りでの絆創膏はすでに外れたが、今日は反対の膝に絆創膏が貼られたのだ。
563: 2020/03/12(木)17:44 ID:coHxtCK0q(13/30) AAS
体育の肉弾で、K川君がN子にさば折で負けた時、K川君のチームの男の子が2人、恐怖のあまりガタガタと震えていた。
H田君とH本君だ。

N子は、白の半袖の体育服(襟と袖に黒の二本のライン)に黒のブルマ、ピンクの長い長靴、白のハイソックスがちらり、
H田君とH本君は、白の半袖の体育服(襟と袖に黒の二本のライン)に黒のジャージ地の激短パン、黒の大人用大長靴、白のハイソックスがちらり、
だった。

H田君とH本君は、自分より体格もよく体力もあるK川君に、N子の阻止を任せる形になった。
H田君とH本君は、平均的な身長で、平均よりややほっそりとしていた。
N子よりは身長はあった。
K川君とN子ならK川君の方が強そうに見えたが、H田君とH本君とならN子の方が強そうにも見えた。
564: 2020/03/12(木)17:45 ID:coHxtCK0q(14/30) AAS
H田君とH本君はそれほど親しいわけでもなかった。
それでもH田君とH本君は恐怖のあまり寄り添って、半袖の腕と腕、激短パンの生脚と生脚、長靴と長靴が触れ合って、ガタガタと震えだした。

差し込んだ日の光が、
坊ちゃん狩りのつややかな髪、恐怖で大きく見開いた眼、恐怖で少し開いた口から覗く白い歯、生脚の大腿、長靴のゴムに、
反射した。
震えに応じて反射も震えた。
特に長靴のしわに当たった光は最も激しく震えた。
長靴には泥も撥ねて付着していたので、反射の震えは不規則になった。
565: 2020/03/12(木)17:46 ID:coHxtCK0q(15/30) AAS
K川君がN子のさば折りで膝をつき、うつぶせに倒れると、N子はH田君とH本君の目の前を走って通り抜け、目的地に向かった。
その間、H田君とH本君は、ガタガタと震えていた。

N子の活躍でN子のチームが勝った。

肉弾が終わると、H田君もH本君もほっとして震えも止まった。
それとともに、二人とも悔しさがこみあげてきた。
同時にKKNも意識した。

H田君もH本君も、
黒の、太い、縦2列のアルミで補強された穴のベルトに、紺のデニ半に、白のハイソックスをちらりと見せた、黒の大長靴に、黒のランドセルをかけて下校した。
566: 2020/03/12(木)17:46 ID:coHxtCK0q(16/30) AAS
帰り道、H田君は、十数メーター先にN子の後ろ姿、その数メーター後ろにH本君の後ろ姿を見た。

確かにN子の方が身長は低い。でも、体重はほとんどH本君とほとんど変わらないかもしれない。
それほどN子の筋肉は充実しているように見えた。
やはりN子の方が強いことは当然のように思えた。
H本君と同じような体格の自分よりN子の方が強いのも当然だとH田君は思い知らされた。
悔しさと何かわからない感情でKKNを意識した。

N子は曲がり、H本君は直進した。
H田君はN子と逆の方向に曲がるはずなのだが、あえて直進して、H本君を追った。
567: 2020/03/12(木)17:47 ID:coHxtCK0q(17/30) AAS
「H本君!」
H本君が振り返った。H田君はH本君と並んで歩いた。

「H本君、今日の肉弾はごめんね。」
「えっ?」
「あの時、N子に向かっていけなくて。僕の方がN子の近くにいたのだもの。」
「ううん。そんなことないよ。僕だって怖くて震えていたもの。それにあのゾーンは僕の担当だったし。」
「僕、本当に怖かったんだよ。ごめん。でも、……」
「気にしなくていいよ。僕の方が誤らなきゃいけないし。でも、悔しいよ。N子の強さはわかっているのに。」
「僕も悔しいさ。N子に勝ちたいよ。」
「次の体育ではN子に絶対勝とう。」
568: 2020/03/12(木)17:48 ID:coHxtCK0q(18/30) AAS
「〇小の肉弾は1対1でなくてもいいんだ。」
「そうだね。でも、女相手にってことでだれもN子にはやってこなかったね。」
「2対1で負けたんじゃみじめだよ。」
「でも、勝つにはそれしか、」
「そうだ、張り手で行こう。僕も君もN子に張り手を同時に浴びせていこう。」
「N子を倒せなくても押し出せるよ。」
「うん。そうしよう。約束だよ。」
「うん。君と二人ならN子も怖くないよ。」

H田君とH本君は手を振って別れた。
569: 2020/03/12(木)17:49 ID:coHxtCK0q(19/30) AAS
H田君とH本君が張り手にこだわったのは、N祭りでの子供相撲が原因である。
H田君は小5、H本君は小6の時のN祭りの子供相撲で、二人とも、張り手でN子に負けている。
二人とも土俵下に転落している。
小6では、第1回戦でN子がH本君を張り手、第2回戦でK川君をさば折りで負かしている。

K川君はN祭りと同じさば折りでN子に負けた。
だからこそ、自分たちは張り手でN子に勝ちたかったのだ。

体育の日、残った雪にさらに新しい雪も積もったので、二人とも長靴を履いて登校した。長靴半ズボンだ。
N子も長靴スカートだ。
570: 2020/03/12(木)17:50 ID:coHxtCK0q(20/30) AAS
体育の時間、肉弾が始まった。
K川君より、H田君とH本君が積極的だった。

まず、H本君がN子に張り手を浴びせていった。
H本君に続いてH田君もN子に張り手を浴びせていった。
張り手合戦は2対1で対等といえるようになった。女の子一人より男の子二人の方が少しだけ優勢ではあった。
571: 2020/03/12(木)17:51 ID:coHxtCK0q(21/30) AAS
N子はできるだけ1対1になるように、フットワークも使って工夫した。
張り手合戦は、2対1ではなく、1.2対1と「といえるような形勢となった。

そうなるとN子が優勢になった。
まずH田君はぶっとんで尻餅をついた。鼻血もぶっとんだ」。
N子とH本君の1対1となった。
張り手合戦数発でH本君がぶっとんで尻餅をついた。口の中を切った。
雪に二人の男の子の血が散った。
N子が咲かせた花のようだった。
572: 2020/03/12(木)17:52 ID:coHxtCK0q(22/30) AAS
H田君とH本君は先生に連れられて保健室に行った。
保健室で鼻血の手当てをしてもらった。
鼻血の手当ては保健室の土間と床の境目の床に腰かけて、長靴を履いたまま行った。
H田君とH本君の生腕と生脚と長靴は触れ合った。

K川君がH田君とH本君の着替えを保健室に運んでくれた。
鼻血が止まるまで時間がかかった。
二人の男の子はお互いの肌と長靴の体温を感じながら、長靴半ズボンで腰を下ろしていた。
黒の激短パンとよく日に焼けた大腿の裏の肌の間から白くブリチラした。
573: 2020/03/12(木)17:53 ID:coHxtCK0q(23/30) AAS
着替えをするために、長靴を脱いで、保健室に上がることになった。
鼻血を心配して、用語の先生が、二人の男の子の長靴を脱がすことにした。

しゅーーーーーっ、しゅぽっ。しゅーーーーーっ、しゅぽっ。
しゅーーーーーっ、しゅぽっ。しゅーーーーーっ、しゅぽっ。
574: 2020/03/12(木)17:53 ID:coHxtCK0q(24/30) AAS
そのたびにいい音がして、ゴムのにおいと男の子のにおいが混じって保健室入り口あたりに立ち込めた。
用語の先生は長靴をきちんと立てた。
二足の黒のつやのある大人用大長靴が少し泥がついた状態で立っていた。

これを履いていたのはたくましい大人か、小学生でもよほどたくましい小学生だと見える。
でも、これを履いていた男の子2人は、女の子との2対1の張り手合戦に負けて鼻血を出したりしたのだ。
575: 2020/03/12(木)17:54 ID:coHxtCK0q(25/30) AAS
養護の先生は9年前を思い出した。
C子という小さいけれど強い女の子が男の子を肉弾などで「KO」していたことを。
C子に「KO」された男の子の手当てをしたことを。

そのC子の妹がN子である。

鼻血が治まって着替えたH田君とH本君は授業を受けるために教室に向かった。
二人の男の子は、教室の戸を開けると、半ズボンにハイソックスの脚をもじもじとさせながら席に向かった。
ハイソックスの上の縁だけに泥が跳ねていた。
576: 2020/03/12(木)17:55 ID:coHxtCK0q(26/30) AAS
H田君とH本君はその日から非常に親しくなり、親友といえるようになった。
H田君とH本君はそれまで一人で帰っていたけれど、それからは二人で帰ることが多くなった。

その日は授業中、二人とも鼻の穴に紙縒りを入れていた。帰るときには保健室で紙縒りを変えてもらった。

H田君は右の鼻の孔に紙縒りを入れて右側、H本君は左の鼻の孔に紙縒りを入れH田君もH本君も、あの日と同じく、
黒の、太い、縦2列のアルミで補強された穴のベルトに、紺のデニ半に、白のハイソックスをちらりと見せた、黒の大長靴に、黒のランドセルをかけて下校した。て左側に並んで肩を組んで下校した。
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