FFDQバトルロワイアル3rd PART20 (497レス)
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440: ウソツキリバーサル 6/9 05/11(土)00:37 ID:GIndU0fq0(6/9) AAS
「大丈夫じゃないんですッ、その、セージさんは先に一人で逃げてしまったんですッ!
ロックさんが追いかけてはくれているんですが、見つかったかどうか……!」
「えーーー!?」
何も知らないバッツは目を丸くしながら顔を青ざめさせたが、俺からしたらむしろ良いニュースだ。
頼りになるはずのこいつらが揃って醜態晒して、頼りたくねえセージの奴が一番役に立ってるってのは釈然としないがな。
「先に逃げられたってどういうことだ?
ロックの話を聞いた時、セージの奴だけ別の場所に隠れてたのか?」
「いえ、セージさんがロックさんを怖がっていたので、少し距離を取らせようと思いまして……
僕達があちらで話している間、彼には調理場の奥の裏口を見張っていてもらっていたんです」
そう言うとラムザは注文口を指し示した。
ここの調理場はそんなに広くねえ。
ど真ん中に調理台があるから移動経路はもう少し長くなるが、単純な直線距離なら10mもない……恐らく5m以上8m未満ってところだ。
こいつも朗報だな。
少なくともある程度天井の高いエリア――学食、図書館、訓練施設、校舎あたり――なら、天井や床越しに心を読み取られる心配はないってことだ。
「それで、サイファーさん。
ご迷惑をかけて申し訳ないのですが、ええと――『カンシカメラ』なる装置で探してもらえませんか?
どこが最寄りなのかはわかりませんが、いくつかそういう部屋があるのでしょう?」
ラムザの言葉に、一瞬ゆるみかけた怒りがまた燻ぶりだした。
予測していたとはいえ、こうも好き勝手にガーデンの設備を利用されるってのもムカつくんだよ。
俺はラムザを睨みながら、半ば感情に任せてプレートを叩く。
「案内するのはいいが、腹ごしらえが先だ。
ニセモノ扱いしたことは水に流してやるから、メロンパンとコーラ持って来い。
それじゃなくてもこっちはセフィロスとやり合った上に、散々走り回ってるんだからな」
普段はこんな甘ったるいメニューなんざ頼まねえが、頭をフル回転させるには糖分とカフェインが一番効く。
「わかりました」と席を立つラムザを後目に、俺は腕を組み背もたれに体重を預け――こっちの機嫌を伺うようにチラチラ見ていたバッツに話しかけた。
「一応、セージの居場所は探してやる。
アーヴァインやソロにかち合っても面倒くせえからな」
「ああ、うん、そうしてほしいけど……」
歯切れの悪い返事にピンときた俺は、あえて眉間に皺を寄せながら睨みつける。
『ラムザと会ったロックが偽物』って可能性に気づいたんだとしたら、言い出されても面倒だ。
「探してやるって言ってるだろうがよ。
それでなくてもやらなきゃいけないことだらけだってのに時間を割いてやるんだ。
少しは"こっちに合わせたら"どうだ?」
一番伝えたい言葉のタイミングでテーブルを叩く。
ド天然でお気楽な20歳児野郎だが、さすがにこれで気づかねえほどマヌケじゃねえだろ。
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