★FFDQバトルロワイアル3rd PART20 (497レス)
1-

437: ウソツキリバーサル 3/9 05/11(土)00:33 ID:GIndU0fq0(3/9) AAS
「そう、ですか……
 ちなみに他の人たちはどうしたんです?」

ラムザは取りすましつつも小首を傾げる、が――妙だな。
急に物分かりが悪くなってねえか?
それに他の連中の行き先とか一々気にすることか?

「だから手分けしたって言っただろ?
 ソロ達とアーヴァインを保護するのが先決といえ、リュックも助けなきゃいけないし、他にやらなきゃいけねえことも多いからな。
 ああ、もちろんケフカの野郎はギードに見張らせてるからそこは安心しとけ」
「なるほど。では、ロックさんとサイファーさんはそれぞれ単独行動をしてるんですか?
 それだともし偽物がお二人にも化けられる場合、入れ替わられる危険があると思うのですが」

どこか棘を含んだ言い回しに、嫌な閃きが過ぎる。
頭に血が上りそうになるが――まだ、確証はねえ。
俺は大きく息を吐きながら、あえてラムザの奴をにらみ返した。

「ご心配ありがとよ。だがロックとギードはライブラって分析魔法が使えるからな。
 俺もストックさせてもらったから、本物か偽物かは調べられるんだよ」
「ライブラ……!? そんな魔法があるんですね」

表情は取り繕える。発言も装える。
けれど、どんな演技の達人であろうと無意識の反応はごまかせない。
瞳孔の開き方。瞬きの回数。耳や頬の血流。話すスピード。
――もっと早く気づくべきだった。
ラムザのソレは、警戒してるフリなんかじゃねえ!

「もしかしてバッツさんも使えます?」
「え? 俺? そりゃもちろん、俺も白魔道士になれば使えるけど――」
「こいつは青魔法の応用で、魔物か人間か一発で見破るアビリティがあるんだとよ。
 今も使ってもらってるから安心しろ」

俺はバッツの言葉をわざと遮りながら、脇腹を軽く小突いた。
正直察するか不安だったが、幸いにも自信たっぷりに胸を叩きながら応える。

「ああ。ラムザもサイファーも本物で間違いないぜ!
 俺が保証するから二人とも安心しろよ、な!」
「……え?」

やはりというか、ラムザがぱちくりと目を瞬かせる。
怒声や悪態が出ないように奥歯を噛みしめ、全力でガンをつけたくなるのを我慢して天井を仰いだ。

一体何度目だ?
何回俺はあの成り済まし害悪モンスターに出し抜かれりゃ気が済む?
腸が煮えくり返るが、怒りに任せてどうにかなる状況じゃねえ。
今は、ラムザの言い分を聞くのが先決だ。
何を吹き込んだかわかりゃしねえ以上、一つ間違ったら同士討ちになりかねないんだからな。
1-
あと 60 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.004s