★FFDQバトルロワイアル3rd PART20 (455レス)
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435: ウソツキリバーサル 1/9 05/11(土)00:29 ID:GIndU0fq0(1/9) AAS
午前中の学生食堂といえば、寝坊助とサボリ野郎のたまり場だ。
騒がしいってほどじゃねえが、だらけた連中がダベりながら飯を食い、おばさん達が小言をこぼしながら昼の支度に精を出す。
だが、この世界には『いつもの喧噪』なんざ存在しない。
あるのは悪趣味さだけの、空っぽなパチモンだ。
まるでどっかのクソモンスターだな――と嫌悪混じりの感慨を覚えていると、コトンと目の前にプレートが置かれた。
焼きそばパンとレモネード。
顔を上げれば、真向いに座ったラムザが、バッツにもコップを渡している。
そんな俺の視線に気づいたのか、ヤツは良くできたスマイルをこちらに向けた。

「調理場で見つけたものです。よろしかったら召し上がってください」
「ああ、ありがとよ」

やることが多すぎてあまりのんびりはしていられねえが、喉も乾いてるし小腹が空いているのも事実だ。
礼を言って、早速パンを一口かじる。
久しぶりというには食べ慣れてしまった味だ。
他の連中にとっちゃ中々買えない人気商品だが、俺達は差し入れをもらってたからな。
まあ風紀委員の特権というよりは、こっちの掲示物を入れ替えるついでにメニューの貼り出しを手伝ってたからなんだが――

「それにしても変わった食堂ですよね。
 メニューも調理器具も見慣れないものが多いですし、パンと飲み物ぐらいしか調達できなくて」
「あっ、そういやそのパンって何なんだ?
 俺の世界じゃ見た事ないんだけど」
「実は僕も気になってたんです。
 パスタはパスタ、パンはパンで別々に食べるものじゃないんですか?」

ンなこと気にしてる場合か? ――と思いはしたが、変な料理だって首を傾げる気持ちはわかる。
ラムザの言う通り、主食と主食の組み合わせだしな。

「パスタじゃなくて焼きそば……肉とキャベツを麺をソースで炒めた料理があるんだよ。
 で、どっかの店が食器用意するの面倒くさくなってパンに挟んで出したらウケたんだとよ」
「「へ〜」」

マジで緊張感ねえな、こいつら。
特にバッツ、お前は色々話知ってるんだからさっさと説明しろよ。
俺が食い終わるまで待ってるつもりか?
それとも食いながら喋れってか?
――そんな俺の視線に気づいたのか、バッツは「あっ」と小さく声を上げ、それから咳ばらいをして話し始めた。

「ええとラムザ、とにかく驚かないで聞いてほしいんだけどさ。
 さっきの放送ってデタラメで、なんかニセモノのアーヴァインにリュックが騙されてソロを陥れようとしてるみたいなんだ。
 あっニセモノってセフィロス本人じゃなくてその分身? みたいなやつで、なんか進化の秘法に失敗したのかなんなのか勝手に動いてるんじゃないかって話なんだけど」

……確かに要点そのものは押さえちゃいるが、もう少しマシな説明できねえのか?
元々の現実が突拍子ねえから仕方ない部分も多々あるとはいえ、俺がラムザだったらエスナ唱えるか万能薬を頭からぶっかけると思うぞ?
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